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  • 『白い人・黄色い人』 遠藤周作, 1955年 レビュー | 人種と宗教と道徳の境界線

    『白い人・黄色い人』 遠藤周作, 1955年 レビュー | 人種と宗教と道徳の境界線



    白い人・黄色い人
    遠藤周作, 1955
    208 ページ
    2020.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ キリスト教の道徳をとことん追求した代表作2作
    ✔ 絶対的な神の厳しい文化と多神教の自由さ
    ✔ 悪とは善とは何かを深く考えさせられる

    ★★★★★ キリスト教と人間の悪。「白い人」絶対的な神を持つ文化で生きる白人の道徳の中に沸き出す悪。「黄色い人」は信じるか信じないかの二択から解き放たれた人たちのただただ疲れた瞳、諦め、そして罪のない身軽さ。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    キリスト教と人間の悪。

    「白い人」
    自らの醜さを理解し、劣等感を超えての空想の優越感を覚える。
    悪は普遍的であり、政治的であり、相手を潰す力を持つ。

    級友を踏みにじることは全ての偽善者を踏みにじることであり、娘を汚すのは全ての処女を汚すこと。
    これは絶対的な神を持つ文化で生きる白人の道徳の中に沸き出す悪だという事だろう。
    それを信じて耐える人間になるか信じずに悪に酔う人間になるか。


    「黄色い人」
    これは、ある意味もっと辛い。
    著者本人の一番のテーマである「日本人のくせにキリスト教信者」の矛盾がもたらす醜さ。
    戦争を生きる信者の青年は全てに疲れきっていた。
    私たちは貴方達のような白い人間が恐れる神を本当は信じられない、私たち黄色い人間には、原罪はない。
    生も死も恐れない、罪もない、一つの神を信じない彼らの世界では罪人もそのまま救われる。
    自分たち白い手を持つ人間はこの黄色い人に近づくことができるのか。
    信じるか信じないかの二択から解き放たれた人たちのただただ疲れた瞳、諦め、そして身軽さ。


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    English review “White Man, Yellow Man” Shusaku Endo (1955) Review | Between the races >>
    tag 宗教/Religion

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  • 『シンプル禅生活』金嶽宗信, 2009年 レビュー | 坐禅、究極の癒しのアドバイス本

    『シンプル禅生活』金嶽宗信, 2009年 レビュー | 坐禅、究極の癒しのアドバイス本



    心とからだのサビをとる
    シンプル禅生活
    金嶽宗信 監修, 2009
    224 ページ
    2020.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 現代人のストレスに坐禅を
    ✔ 禅と通じての生きやすさを説くアドバイス本
    ✔ 坐りの具体的な教えも

    ★★★★☆ 現代人のストレスにはやっぱり坐禅が良さそう。悩むよりまず座って呼吸、と自分で自分の面倒を見る管理するという究極の癒し。具体的なのでさらっと読んでまずやってみる。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    その通り、禅と通して、生活、人生に対するアドバイス本。
    坐禅の組み方や呼吸方、なにを念じながら坐るか、など実践的なことも。
    現代人のストレスにはやっぱり坐禅が良さそう。
    悩むよりまず座って呼吸、できることから、と自分で自分の面倒を見る、管理するという究極の癒し。
    さらっと読んでまずやってみるのが一番なんでしょう。結構具体的にかいてある。


    🔽 関連ページ 🔽
    tag 仏教
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  • 『もっとよくわかる世界の三大宗教』 2006年 レビュー | さらっと読む三大宗教の超入門書

    『もっとよくわかる世界の三大宗教』 2006年 レビュー | さらっと読む三大宗教の超入門書



    もっとよくわかる世界の三大宗教
    歴史の謎を探る会 編 2006
    163 ページ
    2020.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ キリスト教、仏教、イスラム教についての超入門書
    ✔ それぞれの関係性が興味深い

    ★★★★☆ キリスト教、仏教、イスラム教について浅く書いてあるのでサラッと読む超入門本として。個別の宗教についてだけだと分かりにくい、それぞれの関係性などがあるのはいいポイント

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    キリスト教、仏教、イスラム教について浅く書いてあるので超入門本として。

    個別の宗教についてだと分かりにくい、それぞれの関係性などがあるのがいい。
    ただ深くはないのでさらっと読むタイプ。
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  • 『インドへ』 横尾忠則, 1977年 レビュー | カルチャーとしてのインドへ

    『インドへ』 横尾忠則, 1977年 レビュー | カルチャーとしてのインドへ



    インドへ
    横尾忠則, 1977
    203 ページ
    2020.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ グラフィックデザイナーの語るインドの魅力
    ✔ インドという幻想の世界への旅行記
    ✔ カシミール地方での滞在が特に詳しく書かれている

    ★★★★ 著者はインドそのものでなくインドが象徴するもの、例えば死が限りなく身近にあることなど、もっと言えばカルチャーとしてのインドに惹かれ、それを求めた。三島由紀夫の死によってインドへ導かれる横尾氏の彼の内側にあるインドへの旅行記

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    インドの旅行記というのは星の数だけある。
    で、これはグラフィックデザイナー、画家の横尾氏の彼の内側のインドへの旅行記。

    インドという彼が抱いた幻想の世界への旅、むしろ彼の意識の中のインドへの旅というか、本物のインドは背景に過ぎない。
    そして彼の作品を見たことがあれば何故彼がインドにこだわるか一目瞭然。
    つまり彼は意識、また無意識の中で常にインドを求めていた。

    ニューヨークでのドラッグによる「インスタント悟り」に始まり、ビートルズを通り、ヒッピー、禅宗を通り、三島由紀夫の死によって、インドへ導かれる。

    この本ではメインはカシミール地方へ行ったときのことがメイン。
    最初にインドに行った強烈な印象を乗り越え、今回は星を眺め、宇宙と一体になってる時間のほうが長かったんじゃと思うくらい、宇宙やUFOが頻繁に出てくる。
    人間が自然と一体化するインドで、瞑想の中で自らが自然と一体化する。
    でもそこにはとてつもない貧困があり、差別があり、直球で遠慮のない死の世界もある。

    この本自体と同じくらい印象深い三島由紀夫の著者への言葉「インドへは行ける者と行けないものがあり、さらにその時期は運命的なカルマが決定する」

    著者はインドそのものでなくインドが象徴するもの、例えば死が限りなく身近にあることなど、もっと言えばアメリカのフィルターを通したカルチャーとしてのインドに惹かれ、それを求めた。

    私も親のおかげで小さい頃からインド亜大陸の写真を見ていて、いつか行くときが来ると漠然には思っていたけれど、別にヒッピーではないし、人生を変えようとも悟りを開こうともヨガを極めようとも思ってはない。
    でもこういう本を読むのは面白い。70年代まっしぐら。
    日本人がインドに対して抱く憧れは、こういう正直な文学により磨かれ保護され、永遠に消えないとおもう。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review “(To India)” Tadanori Yokoo (1977) Review | India as fantasy
    tag インド
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  • 『聞かなかった場所』 松本清張, 1970年 レビュー | 不幸の連鎖と復讐劇

    『聞かなかった場所』 松本清張, 1970年 レビュー | 不幸の連鎖と復讐劇



    聞かなかった場所
    松本清張, 1970
    Seicho Matsumoto
    256 ページ
    2020.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 松本清張らしいドロドロの人情味のある復讐劇
    ✔ 若い後妻の死に不信を抱く夫の悲劇
    ✔ 有名どころではないけれどしっかり面白い

    ★★★★☆ 有名どころではないけど、松本清張らしいドロドロの人情味のある復讐劇。若い後妻が突如死んでしまう、そこから始まる不幸の連鎖。こういうのもいい。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    有名どころではないけど、松本清張らしいドロドロの人情味のある復讐劇。
    若い後妻が突如死んでしまう、そこから始まる不幸の連鎖。

    といっても、主人公も何度も、妻をそこまで愛しているわけではないと言い切るし、どちらかというと自分のプライドを傷付かれたから復讐に血走りさらには小心者だから墓穴を掘るという、悲劇的な喜劇とも取れる。

    こういうのもいい。

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  • 『(私がなぜ人種についてもう白人にはなさないのか) 』2019年 レビュー | 人種差別と対話

    『(私がなぜ人種についてもう白人にはなさないのか) 』2019年 レビュー | 人種差別と対話



    Why I’m No Longer Talking to White People About Race
    Reni Eddo-Lodge, 2019
    (私がなぜ人種についてもう白人に話さないのか)
    2020.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 英国の黒人女性が現代の人種差別へ立ち向かう
    ✔ 表紙のデザインは「白人たちに気を使う」というテーマから
    ✔ 人種差別も女性差別も無視せず声を上げる姿勢

    ★★★★★+❤ この本がなぜ今重要なのか。白人が人種差別主義者とレッテルを張られることは、黒人が人種差別を受ける事よりも酷いことという考えがまかり通る今の社会。実際に人種差別がなくならない理由はなにか。「何が」問題なのか。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    とてもパワフルな一冊。 
    まずはカバーがいい。彼女の怒りや苛立ちを思う存分に表現してる。
    そして中身、今の英国にとってとても重要な内容。
    英国の歴史の中での黒人やアジア人がどうか変わってきたのかという観点から始まり、英国にシステムがいかに差別的か、またその差別が正当化されているか。
    (正確には黒い人と茶色の人という言い方でいわゆる東洋人、黄色人種ではない)
    何が人種差別を生むのか。そこで人々が抱える恐怖とは。
    フェミニズムと人種、階級と人種、と続く。

    この本が、なぜ今、重要なのかは英国に住んでいれば分かる。
    つまりここ5年ほどで、人種差別は正当化されているから。(当時2020年)
    白人が人種差別主義者とレッテルを張られることは、黒人が人種差別を受ける事よりも酷いことという考えがまかり通る社会。
    そして今まで、英国に特化した人種差別を問う本や議論の場というのは数えるほどしかなく、ほとんどはアメリカから輸入されたものであったという事実。
    つまりそれだけタブーであるということ。

    フェミニストでもある著者は、フェミニズムの土俵で、人種のことに触れると突き放されるという。
    別の場所でやってくれ、と。
    まるでフェミニズムは比較的裕福な白人女性のためだけの場であるかのように。
    多くのメインストリームの場で女性の権利は支持されるのに、人種差別に反対することは、理論的なレベルで支持されても、日常レベルでは見て見ぬふりをされる。
    しかも「これは人種差別じゃないから」と開き直って。

    実際に人種差別がなくならない理由はなにか。
    「何が」問題なのか。
    明らかに白人主義に問題がある、もちろん。
    どうやって白人のセンチメンタリズムを傷つけずに、白人を優位な立場から引きずり降ろさずに議論するか。
    怖い黒人女性と決めつけられずに意見を主張する方法があるのか。
    そういった葛藤の中で、彼女は、もう白人に人種の話はしない、と宣言したわけです。
    もちろんこれは、さらに数年前のブログのタイトルで、そこから彼女はやっぱり言わなければいけない、ということでこの本を書いているわけですが
    沈黙は自分を守ってくれない。黙っていても自分の立場は良くならない。

    挑発的なこの本は、まさに多くのセンチメンタルな白人を追い詰めて、彼らを罪悪感に浸らせてしまった。
    どうしていいかわからないと頼ってくる白人たち。
    イベントのQ&Aでモノローグを始め勝手に泣き崩れる白人。
    でも彼女は言う。
    罪悪感を感じる余裕があれば、自分の行動範囲内で声をあげてみればいい。
    一人ひとりが行動をし、一つのムーブメントとなる。

    日本にいればたしかにこの感覚は分かりづらい。
    でも、やっと外国人が日常で増えてきて対岸の火事ではなくなった。

    それでもこれはやっぱり重要な本である。
    英国人歌手のStormzyが言ったように、英国には例えばイタリアのようなあからさまな人種差別はないかもしれない。
    でも確実に存在していて、差別主義者は今まで陰口を言っていただけだけど、今日の英国で大声で言える権利を得たと勘違いしている。
    そしてそれはとっても恐ろしいことだ、と。

    この若い英国人黒人女性によって書かれた本がベストセラーになっていることは、間違いなく英国各地で議論のきっかけになった。
    ちょっと希望が持てる気もしてくる。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Why I’m No Longer Talking to White People About Race” Reni Eddo-Lodge (2019) Review | silence won’t protect us

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    Why I’m No Longer Talking to White People About Race: The #1 Sunday Times Bestseller
    
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    --
    
  • 『沈黙のパレード』 東野圭吾, 2018年 レビュー | 沈黙は究極の守り

    『沈黙のパレード』 東野圭吾, 2018年 レビュー | 沈黙は究極の守り



    沈黙のパレード
    東野圭吾, 2018
    496 ページ
    2020.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ガリレオシリーズ
    ✔ いつものチームと町の人々というきれいな型
    ✔ ストーリーはもちろん映像化と絡ませてくる高度な遊び

    ★★★★ 徹底的なエンターテイメントミステリーのガリレオシリーズ。シリーズの人間関係の型にきれいにはまっていて、今回もトリックとちょっとドラマチックな展開そしてぴったりなタイトル。「沈黙」黙っていれば罪に問われないという究極の守り。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ガリレオシリーズですから、やっぱり面白い。
    湯川、草薙コンビと内海さんその他の警察関係者と、町の人々というシリーズの人間関係の型にきれいにはまっていて、今回もトリックとちょっとドラマチックな展開、そしてぴったりすぎるタイトル。 

    相変わらず寝ずにあっという間に読める。
    今回のキーワードは「沈黙」黙っていれば罪に問われないという究極の守り。
    あと、「世代の差」世代によって感覚が違う。
    復讐のためにだけに生きる人、何年も苦しみを背負って生きる人、友のために全てを賭けて行動する人、さらっと諦める人、あと少し我慢して待ってあげられなかった人。
    わたしたち。
    (抽象的だけど、ネタバレ防止対策です)

    どこかに書いてたけど、どこから見ても著者がまた福山雅治に主演してほしいと猛アタックしてるしか思えないシーンがたっぷりだとか。
    映画もドラマもみたことないけれど、なるほど、そういう風に映画とも絡ませている感じが高度な遊びで嬉しくなる。

    徹底的なエンターテイメントミステリー。
    さすが、ガリレオシリーズ。


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    English review “Silent Parade” Keigo Higashino (2018) Review | Stay silent
    tag 東野圭吾
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  • 『葡萄が目に染みる』林真理子, 1984年 レビュー | 現実に近い青春の緩さ

    『葡萄が目に染みる』林真理子, 1984年 レビュー | 現実に近い青春の緩さ



    葡萄が目に染みる
    林真理子, 1984
    240 ページ
    2025.12 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 片田舎の地味な女の子の青春小説
    ✔ いわゆる地味な高校時代というリアルなストーリー
    ✔ 過ぎ去る青春の切なさ

    ★★★☆☆ 片田舎の地味な女の子。それは小説や漫画にあるなにか起こりそうな雰囲気ではなく、多くの人が傍観する限りなく現実に近い空気。ちょっとしたざわめき、周囲のちょっとしたセコさ、自分のセコさ。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    キラキラしない青春の物語。

    片田舎の地味な女の子。
    できるだけ存在を隠すようにしたり、好きでもない子と親友になったり、そして圧倒的なスターと言える学生を全校生徒と共に見つめる、という学生生活。
    それは小説や漫画にあるなにか起こりそうな雰囲気ではなく、多くの人が傍観する限りなく現実に近い空気。

    そんな高校生活にある、ちょっとしたざわめき、周囲のちょっとしたセコさ、自分のセコさを細かく描いている。
    片田舎の学生生活は過ぎ去ったあとに懐かしさと共にちょっと切なくなったりする。

    出版から40年以上、作者が自分をかなり重ねたんだろうとも分かるけど、でも個人的だからこそ、やっぱり今読んでも読者には通じるものがある。
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    葡萄が目にしみる (角川文庫 緑 579-8)


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  • 『科学者が人間であること』中村桂子, 2013年 レビュー | 科学者も生活者としての自覚を

    『科学者が人間であること』中村桂子, 2013年 レビュー | 科学者も生活者としての自覚を



    科学者が人間であること
    中村桂子, 2013
    256 ページ
    2025.12 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 生命誌研究館を設立した科学者の著作
    ✔ 生命科学をベースにしつつ生活者であるという自覚
    ✔ 目先でなく普遍的な発展をテーマとした一冊

    ★★★★★ 自分と自然に境目はない、だって自分は自然の一部。科学者だけでなく、会社人でも特に政治家もぜひ読んで忘れないでほしい、あなたもわたしも、人間であることを。元来の人間の生活を中心に置いたその向こうに見える未来は輝いている。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    一風変わったこのタイトルの重要さ。
    自分と自然に境目はない、だって自分は自然の一部でしかないのだから。
    科学者だけでなく、会社人でも特に政治家も、ぜひ読んで忘れないでほしい、あなたもわたしも、人間であることを。

    「日本文学の大地」を読んだときにに感じたことが、ここでは現代の科学者からの視点で書かれている。
    17世紀からの近代科学の発展、つまり自然を支配しようという思想のせいで、自然の一部だという人間の本来の感性があたかも古くさいもののように陰に追いやられた。
    でも今こそその感性を思い出す時。
    そう「思い出す」のであって新しいことではない、私たちが本来持っている感性と科学や技術の発展は敵対するものではない。

    元来の人間の生活を中心に置いたその向こうに見える未来は輝いている。
    それは金融資本とか人工知能とか金儲けのための開発とか、人間を置いてけぼりにした死んだ発展ではない。
    技術が進むにつれ知識が増える、でも次のステップ「どう普遍的な文明に繋げるか」にもたどり着くことを皆が意識する。

    彼女のことはお坊さんのポッドキャスト「テンプルモーニングラジオ」で知ったんだけど、DNAを引っ張り出して、血統だとか子孫だとか言うのは間違っていると強く仰っていて、それに惹かれてこの本を探したのでした。

    DNAは生物すべてが共有するものであり、単に親から子へまっすぐと降りてくるものという意識は間違っていると心に留めておくと、自分さえ良ければという考え方が薄れていくと思う。そして今こそ大事な考え方の転換。


    追記ですが、明治から特に海外に出た日本人の偉人が色々と言及されているので、特に南方熊楠は一度しっかり読みたい。

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    科学者が人間であること (岩波新書)


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  • 『あん』ドリアン助川, 2015年 レビュー | 暖かくてそっと甘い物語

    『あん』ドリアン助川, 2015年 レビュー | 暖かくてそっと甘い物語

    🔽 基本情報 🔽
    あん
    ドリアン助川, 2015
    260 ページ
    2025.12 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ どら焼き屋をめぐる3人のそれぞれの過去と未来への思い
    ✔ 仕方なくバイトとして雇った老女に対する周囲の目
    ✔ 生きる意味と生きていくための希望を描く

    ★★★★★ 社会の役に立つことが生きる意味だと言われることを最近よく考える。生きる意味自体は「あぁ、よかった」って思えることじゃないかな、と。暖かくて甘くてそっと抱きしめるような物語。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    暖かくて甘くてそっと抱きしめるような物語、とでもいうのか、じんわりとした幸せを感じる。
    でも幸せはいつもわかりやすいの形をしていない。

    社会の役に立つことが生きる意味だと言われることを最近よく考える。
    それは生きる意味じゃないとつくづく思う、どちらかというと意義だよね。
    生きる意味自体は「あぁ、よかった」って思えることじゃないかな、と最近は思う。

    徳江さんも、店長さんも、ワカナちゃんも、それぞれ辛い思いをしてきたなかでお互いに会えた。
    ハンセン病という病気に苦しみ完治後は偏見に苦しんだ徳江さん。
    私も療養施設が90年代まであったなんていうことも知らなかったけれど、差別をする側の無知の怖さ。

    偶然にも去年初めて自分であんこを作り、その後何度かどら焼きも作った。
    簡易レシピであったにも関わらず、もちろん乾燥小豆を前の日から水に浸し、数時間かかる。
    そして、自分で作ったちょっと固めになってしまったあんこの美味しさ。
    その時に感じたのは、間違いなく幸福感だった。
    お菓子が運んできてくれる小さな幸せ。
    時間をかけた割には一瞬で食べてしまう美味しいもの。
    そんなときにも「あぁ、よかった」と思うようだ。

    暖かくて甘くてそっと抱きしめるような物語、とでもいうのか、じんわりとした幸せを感じる。


    🔽 関連ページ 🔽

    English review “Sweet Bean Paste” Durien Sukegawa (2015) Review | sweetness of life


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    あん (ポプラ文庫 と 1-2)



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  • 『野火』大岡昇平, 1952 感想 | なぜ納得してしまうのか >>

    『野火』大岡昇平, 1952 感想 | なぜ納得してしまうのか >>

    🔽 基本情報 🔽
    野火
    大岡昇平, 1952
    224 ページ
    2021.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    読みたくても読みたくなくて、やっと読んだときは、早く読んでしまって記憶から消したい、それが率直な感想。

    人間、生か死かという極限でどう生き延びるか。
    信じるか、信じないか。
    その信頼の対象は自分であったり他人であったり。

    現実にその極限を生き延びた人は今どうなるのか。
    もうその時代の人は少しずつ亡くなって行くけれど、帰還して平和な生活を送れたのか。その後の世代は同じ過ちをしないのか。

    これほどにも読んで悪い気分になるものはそうない。
    それは、ただその事実がショッキングだというわけではない。
    私を含め多くの人は決して似たような経験はないはずなのに、納得してしまうからである。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review “Fires on the plain” Shohei Ooka (1952) Review | Crossing the line as a human
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    野火(のび) 
    
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  • 『パチンコ』 ミン・ジン・リー, 2017 感想 | 韓国から日本へ>>

    『パチンコ』 ミン・ジン・リー, 2017 感想 | 韓国から日本へ>>

    🔽 基本情報 🔽
    Pachinko
    Min Jin Lee, 2017
    パチンコ
    ミン・ジン・リー
    512 ページ
    2021.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    1910年の韓国から日本に渡った一人の女性、彼女の人生で耐えることなく続く苦労と小さな幸せ。

    一人の女性の焦点を当てることで、より戦時中のリアルな苦しみが浮かび上がり、かえって普遍的なストーリーとなっていく。
    在日コリアンの歴史、日本と韓国の歴史、もしくは日本人と韓国人の歴史といったほうが正しいのか、その関係は簡単には概要を掴めない、というのも今日もまだ続き変わり続けているから。
    戦争は間違いなく関係悪化の要素の一つだけれどそれだけでもない。

    この本はいかに一瞬の不運やタイミングの違いでその後の人生が大きく揺らされるかを豊かな表現で描く。
    アジア人でないと分かりにくいところはあると思うけれど、アメリカ出版で世界中でベストセラー(むしろ日本の反応が遅くて鈍かった)

    韓国はドラマもそうだけどストーリーテリングが上手。
    ドラマチックな流れで、でも実際に戦時中や戦後はこんなスピードで人生は流れていったんだろう。

    フェデリコ•フェリーニは、人生は祭りだというけれど、この本は、「いや、人生はパチンコだ」といっている。
    フェアじゃない。負けると決まっている勝負。それでも続けてしまう。

    AppleTVのシリーズも観てみたい。



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    English review “Pachinko” Min Jin Lee (2017) Review | Korean-Japanese epic
    tag 日本史
    tag 植民地主義
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  • 『(ザ・ホワイトタイガー) 』アラヴィンド・アディガ, 2008 感想 | 現代インドのエネルギー >>

    『(ザ・ホワイトタイガー) 』アラヴィンド・アディガ, 2008 感想 | 現代インドのエネルギー >>

    🔽 基本情報 🔽
    The White Tiger
    Aravind Adiga, 2008
    (ザ・ホワイトタイガー)
    アラヴィンド・アディガ
    336 ページ
    2021.04 読了
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    ちょうど、ネットフリックスがプリヤンカー・チョープラー制作主演で映画化したので、観る前に読まねばと。

    想像していた通りの面白さ、激しさ、リアルさ。
    淡々と進んでいくようなストーリーなんだけど実はエネルギーに溢れていて、これこそ現代インドの鏡。
    どうしてもインドを神秘な国と決めつけてしまうけれど、現実にはここには人々が生活をしていて、多くの貧しい若者はなんとか自分の親より良い生活がしたいと突き進む。
    それは当たり前の若者のエネルギーなんだけど、ここはそれでもインド。
    物凄い数の人間が絡み合い、その中でも生まれたときから叩きつけられている身分をわきまえるという常識は自分の中からも消えない。
    日本っぽいところがあるというか、アジア全般での文化はやっぱり繋がるところがある。
    ただ、貧困の層が分厚いインドでのこの物語はとてつもない興奮をまとっている。

    主人公が言うように、自分の生きている間にきっと白い男たちは消え、茶色と黄色の男たちが世界を制するようになる、つまり白人の時代は終わりアジア人の時代が来る、というのはそう間違ってもないかも。

    英語はちょっと難しいかも、というのもインド英語も入ってくるし。

    ネットフリックスの映画(日本語あり)もいいです!
    もちろんボリウッド的な歌もダンスもないけれど、代わりにリアルな暴力と音楽がありさらにこのストーリーを盛り上げる。

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    English review “The White Tiger” Aravind Adiga (2008) Review | Energy of young India
    tag インド

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  • 『岳物語』椎名誠, 1989 感想 | 息子と父の物語>>

    『岳物語』椎名誠, 1989 感想 | 息子と父の物語>>

    🔽 基本情報 🔽
    岳物語
    椎名誠, 1989
    Makoto Shiina
    272 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    小説というか、ほぼエッセイというのか。
    でも小説ということらしい。
    父親の愛情に溢れた一冊で、しかも思春期の難しい時期に入るまでの息子と父の物語。

    自分に息子がいるとよくわかる。
    こうでした。
    私は母親だしプロセス技もかけないけれど、長男はは家庭内だけでなく社会で育つべきと思っていたし、家族でない人との交流をさせてもらえることがありがたくてしょうがない。
    13歳のときに長い夏休みに日本の私の実家に3ヶ月送り込んだときと、作中におとう(椎名誠)が3ヶ月半の海外での仕事から帰宅した時とが重なる。
    少年として送り出したのに帰ってきたときは青年になっていた。
    単純に身長も抜かれたし、何よりも親がいない、知らない時間を経験をした、ということ。
    普段は学校は片道バスで2時間の街にあるから部活もスポーツも何もしないのに家ではご飯食べて寝るだけ、いよいよ息子との接点もなくなる。
    子供が自分を越えていく、それが子育ての成功した証だと思う。

    岳さんは椎名誠よりシーナ的とも言われてこの本のイメージが強すぎてそれが迷惑な時期もあったそうだけど、家族ってそれぞれで、そんなものなんですね。
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  • 『2050年 衝撃の未来予想』苫米地英人, 2017 感想 | あまりワクワクしない未来>>

    『2050年 衝撃の未来予想』苫米地英人, 2017 感想 | あまりワクワクしない未来>>

    🔽 基本情報 🔽
    2050年 衝撃の未来予想
    苫米地英人, 2017
    244 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    今から8年前に書かれた、今から25年後の予想図。
    ほぼ著者の言う通りな未来が待っているとは思う。
    ただ、2017年には想像すらできなかったコロナ禍というここでは当然載っていない要素の影響は少なくないと思うけれど、それはどう科学にまた人間に影響するのか。
    希望としては人間である価値が下がるスピードを緩めて「高層=高齢富裕層」対「地下=若年貧困層」の到来を遅らせていればいいな。

    日本は震災を経験したすぐあとにコロナ禍になり、その2年を生きた私たちは自分とはなにか家族とは社会とは、を考える時間が二度あった。

    もう一つ「想定外」は二度目のトランプ政権。
    世界最強の国はトランプが象徴する自己チューな社会をまた選んだ。
    まあこの本の流れでいうと当然の結果ではある。

    いずれにせよ、日本がどう頑張っても世界の渦には逆らえない、ということが書いてある本であるということ。

    確かに興味深いんだけど、面白かったとは言いたくない。
    未来予想ってこんなに暗いものだったけ?
    実際に暗いんだろうけど、ワクワクする未来を頭の中に描けない今の若い人や子供ってどういう心境で大きくなるんだろう。
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    2050年 衝撃の未来予想
    
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  • 『(カレドニアンロード) 』アンドリュー・オヘイガン , 2024 感想 | ダークでリアルなロンドン>>

    『(カレドニアンロード) 』アンドリュー・オヘイガン , 2024 感想 | ダークでリアルなロンドン>>

    🔽 基本情報 🔽
    Caledonian Road
    Andrew O'Hagan, 2024
    カレドニアンロード
    アンドリュー・オヘイガン
    657 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ロンドンって住むにはどんなところ?と聞かれたら、とりあえずこれを読んでと言う。
    完全にお金持ちの遊び場と化したロンドンが近年抱えている問題はここに詰まっている。

    人々はより良い生活を求めてロンドンに行くけれど、すぐにそんなものは存在しないと気づかされる。
    ここ数年で特に急激にお金がないとマシな生活はできない街となった。
    未だに階級の問題は根強く残っているし、桁違いの金持ちの生き方は一般人からは見えないほどにきっぱりと区別されている。
    (もちろん旅行者に見えることは絶対にない)
    金、権力、悪意の中で生きる人々が皆抱えている思い、それは寂しさ。

    仲間と敵、それは政治上あったり利益であったり郊外に住むギャングであったり。

    主人公の美術史の歴史家兼教授である生徒との関係がメインだけど、貴族階級の伝統的な富裕層、ロシアの富裕層、その子どもたち、犯罪も厭わない若者ギャングなどの視点からも描かれていてまるでロンドンの街の生活そのままの複雑なサスペンス。

    このエリアは実は私は合計10年近く住んでいたので、知ってる道の名前が出てきて嬉しい。
    この辺は貧しい通りと裕福な通りが本当に隣り合わせ。

    英語レベルで言うとロンドンのスラングなども入ってくるのでちょっと難しめ。
    しかもみっちり657ページ。
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    English review “Caledonian Road” Andrew O’Hagan (2024) Review | Dark reality of London today
    tag ロンドン

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    Caledonian Road: The Sunday Times bestseller (English Edition)
    
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  • 『ロートレック荘事件』筒井康隆, 1990 感想 | このトリックあり?>>

    『ロートレック荘事件』筒井康隆, 1990 感想 | このトリックあり?>>

    🔽 基本情報 🔽
    ロートレック荘事件
    筒井康隆, 1990
    199 ページ
    2021.03 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    一見、よくあるセッティング。
    でも最初の章が大事。
    会話の不自然さは気づいていたけど、こういうことなのかというトリック。
    ずるいといえばずるいのかもしれないし、フェアかアンフェアか、といえばギリギリ。
    コンプレックスを柔らかく隠してあげるんじゃなくて曝け出す。
    守られる対象のものの自己主張。捻くれた運命。
    なるほどね、となる一冊。
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    ロートレック荘事件(新潮文庫)


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  • 『(眼の中の砂)』タゴール, 1903 感想 | インドの傑作 >>

    『(眼の中の砂)』タゴール, 1903 感想 | インドの傑作 >>

    🔽 基本情報 🔽
    Chokher Bali
    Rabindranath Tagore, 1903
    (眼の中の砂、やっかいもの)
    ラビンドラナート・タゴール
    298 ページ
    2022.03 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    初めて読んだタゴールの本はこの小説。
    インドでは有名でテレビや映画になっていて、特に最近のアイシュワリヤー・ラーイ主演のは見てみたい。

    Chokher Bali、眼の中の砂、やっかい者。
    美しい未亡人が、知り合いの家に預けられ、その家の嫁と仲良くなる。
    お互いをBaliと呼びあう仲だったけれど、才色兼備の未亡人(美しさが頂点のアイシュワリヤー・ラーイが演じる)は運命に反してでも自由になりたかった、そしてどんな手を使ってでも。

    日本人には馴染のある夫婦間、母と息子、嫁と姑、という繊細な家族の揺れ。
    そこに突如、悲しみを身にまとった美貌の未亡人がやってくるんだから、それぞれが沸々と狂っていく。
    眼の中の砂は触るものすべてを乱して、いつの間にかいなくなる。
    この身分をわきまえずに愛情も幸せも追求した悪に根元(インドでは未亡人は不吉な存在)。

    不幸をテーマにした強く悲しいインドの傑作。

    (原語はベンガル語、日本語訳は見つけられませんでした)
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    English review “Chokher Bali” Rabindranath Tagore, (1903) Review | Tragedy from India
    tag インド
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  • 『夫婦茶碗』町田康, 1998 感想 | パンク小説>>

    『夫婦茶碗』町田康, 1998 感想 | パンク小説>>

    🔽 基本情報 🔽
    夫婦茶碗
    町田康, 1998
    Ko Machida
    221 ページ
    2022.02 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    夫婦茶碗と、人間の屑という二本立て。
    どちらも、コロコロと人生を転がり落ちるような男の話。

    どうしようもないクズ、反省をするのは頭の中で一瞬で、それだけで自分に浸って、次から次へと悪化し、やっぱり転がり続ける。

    パンク小説なんだけど、ここまでくるとね。
    面白くない、よくない、というわけではなく、私向けではない本だった、ということでした。
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  • 『水辺にて』梨木香歩, 2006 感想 | カヌーで一緒に

    『水辺にて』梨木香歩, 2006 感想 | カヌーで一緒に

    🔽 基本情報 🔽
    水辺にて
    On the water / Off the water
    梨木香歩, 2006
    Kaho Nashiki
    249 ページ
    2021.02 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    カヤックにはまった作者によるエッセイ集。
    その名の通り、水辺のことについて。

    動物や植物に詳しい作者の小さな動きや発見は読んでいてまるで水辺をさーっと通っていくよう。

    特に印象に残るものがあったというより、これを読んだらなんとなく川や池など水のあるところに行きたくなる。
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    水辺にて on the water / off the water (ちくま文庫 な 41-1)


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  • 『紅茶の手帖』磯淵猛, 2016 感想 | 現代の紅茶の生みの親>>

    『紅茶の手帖』磯淵猛, 2016 感想 | 現代の紅茶の生みの親>>

    🔽 基本情報 🔽
    紅茶の手帖
    磯淵猛, 2016
    Takashi Isobuchi
    275 ページ
    2021.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    キリン 午後の紅茶のアドバイザー。さらにモスバーガーでもアドバイザー。
    まさに彼が日本の紅茶カルチャーをリバイバルさせた、というか現代に花咲かせた。
    紅茶を美味しく、手軽に、でもほどよく本格的に、ペットボトルで、ファストフード店で。
    その背景にはやっぱり徹底した紅茶好きがいた。

    なんで午後の紅茶やモスの紅茶は成功したのかというビジネスの観点や現代日本の食文化はもちろん、お茶の歴史や産地もわかりやすく説明されていて、お茶の本といえば飲み方やウンチクばかりに焦点を当てがちだけどこれはもっとさっぱりしていて的確。

    内容としては、知らなくてびっくりということはないけど、日本人ビジネスマンが書いた本なので、日本人には納得する説明、内容。

    日本は緑茶、という型を静かに破る。
    おにぎりに紅茶を合わせるというマーケティングは確かにすごい。
    緑茶でもなくコーヒーでもなく紅茶。
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  • 『呪われた村』ジョン・ウィンダム, 1957 感想 | 居心地の悪さ>>

    『呪われた村』ジョン・ウィンダム, 1957 感想 | 居心地の悪さ>>

    🔽 基本情報 🔽
    The Midwich Cuckoos
    John Wyndham, 1957
    呪われた村
    ジョン ウィンダム
    240 ページ
    2022.12 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    友人に薦められるままに読んだので内容を知らなかったので最初は混乱状態に。
    なにこれ。
    SF小説をあまり読まないので他と比べようがないけれど、何度も映画化やドラマ化されている静かに恐ろしい一冊。

    静かな町である日、住民が全員意識を失い目が覚めると女性たちは妊娠していた。
    一斉に生まれた子どもたちは親に全く似ていないがお互いが似ていた。特に光った目。
    そして子どもたちは恐ろしいほどに賢く強く育っていく。
    何かがおかしい、この子達は何者なのか、どうすればいいのか、何が正しい方法なのか、どうやって止めるのか。

    居心地の悪い怖さの理由は、こんなことが本当はどこかで静かに起きて静かに消されているんじゃないか、というそのリアルさ。

    SFって昔は宇宙人の仕業だった。
    わかりやすい敵が外にいるいい時代だったのか。
    今は身内である人間が怖い。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Midwich Cuckoos” John Wyndham, (1957) Review | Uncomfortable


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    呪われた村 (ハヤカワ文庫 SF 286)


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  • 『(バンガロール探偵クラブ) 』ハリニ・ナジェンドラ, 2022  | インド好きのためのミステリー >>

    『(バンガロール探偵クラブ) 』ハリニ・ナジェンドラ, 2022 | インド好きのためのミステリー >>

    🔽 基本情報 🔽
    The Bangalore Detective Club
    Harini Nagendra, 2022
    (バンガロール探偵クラブ)
    ハリニ・ナジェンドラ
    292 ページ
    2022.12 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    1920年代のインド、医者と結婚したばかりで主婦として静かな生活を送るはずの主人公が南インドのベンガルール(バンガロール)の街で起こる犯罪を推理する、という可愛い感じの推理小説。
    シリーズ物の第一弾。
    主人公Kaveriが好奇心旺盛で強くて、そうなのインドの都会の女の子ってこんな感じっていう楽しさと、権力を持つイギリス人との衝突もあったり。
    若い奥さん、主婦であっても、白い目で見られても趣味の水泳はやめないし、好きに外を歩き回る。

    著者が実は生態学者という変わった経歴なのも面白いので続編も読んでみる。

    ベンガルールの街のスポットが色々出てきて旅行予習になったし美味しそうな料理も出てくる。
    インド好きな人が軽く楽しく読める。

    英語も比較的簡単なので英語の勉強にも。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review “The Bangalore Detective Club” Harini Nagendra (2022) Review | Nice mystery for India lovers
    tag インド
    tag 女性主体

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    The Bangalore Detectives Club (The Bangalore Detectives Club Series) (English Edition)


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  • 『(ダージリン; インドのフェアトレード茶畑における労働と正義)』サラ・ベスキー,2014 感想 | ダージリンの現実>>

    『(ダージリン; インドのフェアトレード茶畑における労働と正義)』サラ・ベスキー,2014 感想 | ダージリンの現実>>

    🔽 基本情報 🔽
    The Darjeeling Distinction: Labor and Justice on Fair-Trade Tea Plantations in India (California Studies in Food and Culture Book 47)
    Sarah Besky, 2014
    (ダージリン ディスティンクション; インドのフェアトレード茶畑における労働と正義)
    サラ・ベスキー
    258 ページ
    2022.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    まさに探していたトピックの本。
    ダージリンのお茶と産業と労働者の関係。

    ダージリンは世界で一番高級な茶であり、世界中で知られていてステータスもある、なのになぜダージリンの労働者は貧しいのか。
    ダージリンのお茶一杯の値段はお茶を摘む仕事の女性の一日の給料より圧倒的に高い。
    高級感を売り物にするダージリンの現実は静かに隠されている。

    ダージリンやシッキム州のいわゆる広い意味でダージリン茶を作るエリアは実は最近まではインドではなかったし、18世紀に英国人が周辺の発達のためにネパールから大量の労働者を連れてきたので、人種的にもほとんどがインド人ではない。
    90年代に盛んだったグルカ運動はいまも消えたわけではないけれど、これだけ商品価値のある商品を作るダージリン、インドは、西ベンガル州は何があっても手放さない。
    グルカもネパール系の人々は何代もの間この産業を支えているのに実質的に何も所有できない、他の道も少ない、自分たちの歴史さえ曖昧になっている。
    フェアトレードの観点から言うと、フェアトレードを押し付けられるせいで現地の人間の生活はより厳しくなったとも。

    高級茶の代名詞のダージリンは現地の人々からの搾取によって支えられている。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review “The Darjeeling Distinction” Sarah Besky (2014) Review | Dark side of the posh tea
    tag 東ヒマラヤ

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    The Darjeeling Distinction: Labor and Justice on Fair-Trade Tea Plantations in India


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    The Darjeeling Distinction Labor and Jus...
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  • 『桐島、部活やめるってよ」朝井リョウ, 2012 感想 | 高校という小宇宙>>

    『桐島、部活やめるってよ」朝井リョウ, 2012 感想 | 高校という小宇宙>>

    🔽 基本情報 🔽
    桐島、部活やめるってよ
    朝井リョウ, 2012
    256 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    タイトルだけはずっと知ってて内容は全く知らなかったので、こういう感じとは想像もできなかった。

    高校時代、17歳のそれぞれの想い、部活を通じての人間関係や生活そのもの。
    確かに中学や高校にいる間は高校だけが宇宙で、自分のすぐ周りだけが世界。
    なにか大きな事が起こるのではない、なにかの筋の通ったストーリーがあるわけではない、ただその小宇宙で生きている不安定なまだ幼い人間たちの小さな揺れを、当時ほぼ同年代の朝井リョウが描く。
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    桐島、部活やめるってよ (集英社文庫(日本)) [ 朝井 リョウ ]
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    桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

  • 『ガール』奥田英朗, 2009 感想 | 女同士の絆>>

    『ガール』奥田英朗, 2009 感想 | 女同士の絆>>

    🔽 基本情報 🔽
    ガール
    奥田英朗, 2009
    320 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    大変だなー、日本で会社勤めする女性。
    仕事の内容も大変なのに、男尊女卑もまかり通り、いつでも男よりも頑張って男より成果を出してないと同等にも見てもらえない。
    その中で迷惑をかけず自分の好きなようにしてると年相応にとか若作りとか、でしゃばってるとか。

    ここの女たちは強い。
    そして、女の味方は女だというのもいい。
    作者が男性であっても、女たちの細かい嫉妬やファッションを描いていて、女同士の絆を軸にしてるっていい。
    奥田英朗って読めば読むほど、いい。
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    ガール (講談社文庫) [ 奥田 英朗 ]
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    ガール (講談社文庫 お 84-6)

  • 『片想い』東野圭吾, 2001 感想 | 自分のことをわかってほしい>>

    『片想い』東野圭吾, 2001 感想 | 自分のことをわかってほしい>>

    🔽 基本情報 🔽
    片想い
    東野圭吾, 2001
    624 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    大学時代のアメフト部の仲間たち。
    当時のマネージャーが人を殺したと告白してきたので夫婦でかくまうことにした、そこまでは裏表紙にかいてあるけれど、これ以上はネタバレになるので何もいえない。

    アメフトという「男の世界」、夫婦間での愛情や信頼、男として女としての暗黙の役割や社会的立場。
    そういう所をとことん疑問視する。
    今から24年前に書かれたというのは、かなり早い時点でこの問題に向き合っていたと思う。
    今でさえ日本は男らしいとか女らしい、白黒はっきりした男女という概念が常識とされ、それに当てはまらない人間は気持ち悪いか、笑いの対象になる。
    もちろん男尊女卑は当然。
    そこに不満を持っているかどうかでこの本への気持ちの持ち方は変わると思う。

    はっきりできない部分、わからない部分、そういうところをテーマに、大学時代の友情やアメフト部のポジション関係を絡ませる。
    現実であれば、本人が懸命に隠したい部分はいくら友人でも尊重してあげればとも思うけど。

    タイトルがいい。
    なるほど、相手に自分のことをわかってほしいという気持ち、それは片想い。
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  • 『A Sense of Direction』ギデオン ルイス=クラウス, 2012 感想 | 自分を見つける巡礼の旅>>

    『A Sense of Direction』ギデオン ルイス=クラウス, 2012 感想 | 自分を見つける巡礼の旅>>

    🔽 基本情報 🔽
    A Sense of Direction: Pilgrimage for the Restless and the Hopeful
    Gideon Lewis-Kraus, 2012
    ギデオン ルイス=クラウス
    352 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    最初は普通の旅行記にもとれる。
    30歳のライターでベルリンに自由気ままに文句をたれながら暮らしていたけれど、あるきっかけからキリスト教の巡礼の地カミーノ・デ・サンティアゴでスペインへ、そして四国のお遍路四国八十八ヶ所霊場、最後はユダヤ教の巡礼でウクライナのウマンへと次々と巡礼の地を回る。
    そしてこの旅の本当の目的は、自分の父親との関係を修復することだと気づく、といった感じ。

    世界中を回って結局自分の求めていたものはいつも出発地点にあったという典型的な旅ではあるけれど、やっぱりきつくて苦しい思いをすることでそこにたどり着くのです。
    ユダヤ教の指導者ラビであった父親が、ある日若い男の恋人を作って家を出た。
    その父親を許せるのか、許すのか、自分は父親を愛しているのか、父親は自分を愛してくれていたのか。

    そういう彼自身の葛藤を別にしても巡礼を回る旅行記としても面白い。
    宗教心もスピリチュアルな思いも全くなし、でも現代人はそういう人が多い。
    それでも巡礼をする意味はやっぱりある。
    サンティアゴは友人と(友人や恋人と巡礼する人たちは多くが分かれるらしいけど彼はなんとか友情を保ちつつ)、四国は一人きりで、そしてウクライナは弟と父親と。

    ユダヤ人らしいユーモアもちらほら見えて読み物として面白い。
    ただ足の裏がぼろぼろになり寒くて辛くて心も折れるこの旅行記を読んで自分も巡礼に行こう、とは思わないかも。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “A Sense of Direction” Gideon Lewis-Kraus, (2012) Review | Pilgrimages to yourself
    タグ: 宗教

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  • 『猫と女たち』群ようこ, 2009 感想 | みんな自由>>

    『猫と女たち』群ようこ, 2009 感想 | みんな自由>>

    🔽 基本情報 🔽
    猫と女たち
    群ようこ, 2009
    223 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    前半は猫と犬のエッセイで、後半は自由な女たちの短編集。
    つまりみんな自由。

    自由に生きるペットや野良猫たちは可愛くて、私どもにぜひお世話をさせてください、とこちらからお願いしたくなる。
    そして女たちのほうもそう、勝手で好きなことしてるのに、ちょっと可愛げがあるので放っておけない。
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  • 『透明な螺旋』東野圭吾, 2021 感想 | ガリレオの真実>>

    『透明な螺旋』東野圭吾, 2021 感想 | ガリレオの真実>>

    🔽 基本情報 🔽
    透明な螺旋
    東野圭吾, 2021
    368 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ガリレオシリーズ最新作。
    宣伝通りです、「今、明かされるガリレオの真実」。

    面白いのはもう当然というか、読者はみんな異常に期待してるのに、新しさを入れながらクオリティをキープしてるすごさ。
    表紙からも分かるように子供や家族がテーマ、それ以上はネタバレなのでいえないけど、やっぱり捻ってきてくれるのが東野圭吾。

    登場人物も歳を重ねていくわけで、でもその度にさすがとしか言いようがないテーマや背景が出てきて。
    すごいなあ。
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  • 『火神被殺』松本清張, 1973 感想 | 神話の深さ>>

    『火神被殺』松本清張, 1973 感想 | 神話の深さ>>

    🔽 基本情報 🔽
    火神被殺
    松本清張, 1973
    298 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    5つの作品を含む短編集。
    表題作「火神被殺」ともう一作品を「神の里事件」は古代史というか神話がベース。
    神話のドロドロさを語っていて、それと物語と何が関係あるんだろう、と思わせておいて、という流れ。
    神の里は新興宗教についてでもある。

    ほかの作品は、松本清張得意の悪い奴らを中心とした短編集。
    どれも男と女のドロドロドラマ。

    短編集だし、とてつもなく面白いといわないにしても、短い故のテンポの良さもあり、全て読み終わると後味の悪い感じでやっぱり読みごたえがある。
    (かしんひさつ)
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  • 『ギリギリデイズ』松尾スズキ, 2005 感想 | 落ち着きのない

    『ギリギリデイズ』松尾スズキ, 2005 感想 | 落ち着きのない

    🔽 基本情報 🔽
    ギリギリデイズ
    松尾スズキ, 2005
    272 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    風邪でボーっとしてる間に軽く読める本と思っててにしたんだけど、軽いのは軽いけど頭のなかでグルグルかき混ざるようなエッセイ。
    2000年辺りのネット上の日記を本にしたものなので、確かに出てくる事柄は古い。
    でもそんなことは関係ないくらい狂ってる松尾スズキ。

    常に複数の締め切りに追われて、芝居もインタビューもやって自分で自分を追い込んだギリギリなデイズ。
    それからもう20年以上たってるんだ。
    落ち着きそうで落ち着かない。
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  • 『ランチのアッコちゃん』柚木麻子, 2013 感想 | 心を満たすランチパワー>>

    『ランチのアッコちゃん』柚木麻子, 2013 感想 | 心を満たすランチパワー>>

    🔽 基本情報 🔽
    ランチのアッコちゃん
    柚木麻子, 2013
    (Akko-chan and the lunch)
    Asako Yuzuki
    200 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり元気をもらえた!
    アッコちゃんの周りで起きる短編集で、食べ物を取り囲んで冷えきった東京の生活を暖めてくれる物語たち。

    お腹と心を満たすご飯の力なめるな、笑顔で突き進む女の力なめるな。

    先輩のアッコちゃんから元気をもらう美智子、でも実は持ちつ持たれつでお互いは支えあってる、そしてその和がひろがる。
    日本の会社員の生活を知らないので大変そうだなと思うばかりだけど、絶対にこういう人はいる。
    目を凝らせばそっと手を差しのべている人が。
    そこに気付くことができれば、昨日よりちょっと幸せになれる。
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  • 『女が死ぬ』 松田青子, 2021 感想 | 屈しない女性像

    『女が死ぬ』 松田青子, 2021 感想 | 屈しない女性像

    🔽 基本情報 🔽
    女が死ぬ
    松田青子, 2021
    224 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    おお、なんかすごいのを読んでしまった。
    はじめての松田青子、噂からもタイトルからも女が強そうでしたが、ただそうじゃない、怒りに溢れている。
    でも爆発する怒りじゃなく、沸々とする怒り。
    「あなたの好きな少女が嫌い」「男性ならではの感性」のように性懲りもなく突きつけてくる男性中心視線の社会に怒り、「女が死ぬ」をまたは「ミソジニー解体ショー」をしちゃいそうな怒り。
    日本ぐらいですよ、「女性ならでは」とか公で言うの。
    広告や雑誌で普通に「女性ならではの感性」なんて恐ろしい言い方して男も女も納得してるの。

    屈しない。
    周りが何を言おうが、現代のティンカーベルのように自分の好きな方に飛んでいく。
    好き勝手にトイレに吐き出す。
    ステキ。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review “BUTTER” Asako Yuzuki (2017) Review | Her life her food her body
    tag フェミニズム/Feminism
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  • 『ボクは坊さん。』白川密成, 2010 感想 | 同じ高さから仏教を語る>>

    『ボクは坊さん。』白川密成, 2010 感想 | 同じ高さから仏教を語る>>

    🔽 基本情報 🔽
    ボクは坊さん。
    白川密成, 2010
    220 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    これは人気なはず。
    普通にある青年のエッセイとして面白いのに、ちゃんと仏教と繋がっていて、初心のお坊さんが一緒にビックリして一緒に悩む。
    今は若い人が仏教って別に悪くないんじゃない?って思う時代なのでこういう上から目線じゃない仏教もとても大事。

    もちろん年配のお坊さんの言葉も大事だけど、今の時代は共感が大切で、そのなかで、密教というちょっと摩訶不思議な世界に属する若いお坊さんが、きちんと言語化して、同じ高さから仏教のことを話す。

    この企画を糸井重里さんがピックアップしたというのもなるほど。
    生きづらい世の中だからこそ、じっくり対談する古い仏教について知りたい、寄り添ってもらいたい。
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  • 『インド ミニアチュール幻想』 山田和, 2009 感想 | 宇宙と神々と人の営みが詰まっている >>

    『インド ミニアチュール幻想』 山田和, 2009 感想 | 宇宙と神々と人の営みが詰まっている >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド ミニアチュール幻想
    山田和, 2009
    511 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    細密画のなかには宇宙と神々と共同体としての人の営みが詰まっている。
    そしてこの本はそれを我々に伝えようとする。

    細密画を通じてインドを旅行するような本。
    ただここでは、街から街へという移動ではなく、インドという空間と歴史を移動する感じ。
    16世紀から18世紀に渡り栄えたインドの細密画文化はラジャスタンを中心としたヒンドゥー教色の濃いラジプート派と、ムガール帝国時代の華やかな文化を象徴した、ムガール細密画と大きき二つあるよう。

    そして有名なのは筆。
    私が聞いたのはリスを毛を、一匹からは毛一本しか抜かない、というものだったけれど、ここではバサッとハサミで切るそう。
    それでも、一匹からは筆一本しかつくらない。
    もちろんそのリスには危害を加えないように細心の注意を払いつつ。

    そういう全体的なミニアチュールに関する章もあるし、画家個人を追った章、または蒐集家を追った章もある。
    細密画コレクターの友人でありライバルと、骨董屋から安く買い取るやり取りの様子も、蒐集に取り憑かれて犯罪や詐欺にに手を染める男たちもと、とにかく幅広い内容でどんどんよ読み進めてしまう面白さ。
    そして最後の方にはインド思想という壮大な時空の中にある細密画の位置付けと意義とでもいうのか、細密画に見る美の存在自体を追求する。
    最後に参考文献がたくさん並んでいるので、できる限り揃えたい。

    芸術であり宗教的であり、作者一人の人生を越えたもの。
    だから描いた人のサインはされない。
    画家はもちろん画家のカーストに生まれたから、父から祖母から受け継いだ精神で自らの人生全てで細密画に向かう。

    個人という枠を軽々と越え、時間と空間の壁を越え、宇宙と神と一体になるという感覚。
    音や絵を通じてしか伝えられない古代から続く感覚。
    この前読んだのNine Livesに通じるものもあるけれど、同じようにその感覚が近代化のなかでなくなりつつあるという危機感も持ってしまう。
    日本だって音楽や芸術を通じて自然と繋がる感覚がなくなっているように。

    やっぱりラジャスタンいかなきゃなー。
    最近どのインドの本みても、ラジャスタン州が出てくる。
    超観光地だから前回ためらったけど、毎日移動に車で8、9時間という現実を受け入れればまだ近代化してないインドに会えるんだろうなー


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  • 『BUTTER』柚木麻子, 2017 感想 | 自分のために幸せになる>>

    『BUTTER』柚木麻子, 2017 感想 | 自分のために幸せになる>>

    🔽 基本情報 🔽
    BUTTER
    柚木麻子, 2017
    Butter
    Asako Yuzuki
    592 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    とうとう読んだ Butter
    元ネタの殺人事件を知らなかったのだけど、知ってたら比較したりともっとミーハーな気持ちを強く楽しめたかも。

    このストーリーの魅力はやっぱり容疑者カジマナの強いパワー。
    マーガリンとフェミニストが嫌いなカジマナに振り回される主人公である女性記者理香と揺れ動く微妙な力関係。
    いや、力でいうとカジマナが完全に勝っている。
    主人公の親友との関係も、恋人との時間の過ごし方もそのあとにどこで何を食べるかも、人間関係全てにおいてカジマナの白い柔らかい腕から伸びるぷっくりとした手が鷲掴みに。

    この本、世界中でもちろん人気だけど、女性の体重に関する社会のデリカシーのなさと、見た目を気にするようにプログラミングされた日本人女性に一番響くのは間違いない。
    自分のために幸せになり、好きなものを食べることが咎められる日本。
    脂っこいものをたまに食べ結果多少体重が増えても、自分にとっての適度な楽しい人生を手にするのが、特に女性が手にするのは、悪いことである日本。

    自分のために幸せになるのは実はかなり気合いがいる。
    人の意見を振り払い、色んなものを破棄しないとたどり着かない。
    その先には自分が美味しいと思うものを美味しく食べる、高価なバターのような贅沢な濃厚な時間がある。

    単なるフェミニストな小説なんかではない。
    女性の容姿に関わる世間の身勝手な期待という呪縛からの解放、そこは大前提であるがそれに伴い男性だって男らしくあれという呪縛からも解放される。
    ミステリーでありながら、社会問題の本質のところを突き止める。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review “BUTTER” Asako Yuzuki (2017) Review | Her life her food her body
    tag 女性主体
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  • 『9つの人生』ウィリアム・ダルリンプル, 2013 感想 | もう人間ではない聖なるもの / >>

    『9つの人生』ウィリアム・ダルリンプル, 2013 感想 | もう人間ではない聖なるもの / >>

    🔽 基本情報 🔽
    Nine Lives: In Search of the Sacred in Modern India
    William Dalrymple, 2013
    9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて
    ウィリアム・ダルリンプル
    305 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    今まで読んだダルリンプル氏の他の本とはちょっと違った感じ。
    形としては旅行記なんだけど、旅先の土地の様子ではなく、その土地が「創り上げた」人々の話。

    9つの聖なる人生、9人の人間のストーリー。
    彼らは人間ではあるけれど、「聖なるもの」として崇められすでに人間ではない生活を送っている。
    例えば自己を捨て聖人としてただ流れに任せて生きている人や、女神に仕える女性として生きているけれどでもやっていることは売春婦でしかないひと、または宗教的な踊りや歌を受け継ぐ人、本当にそれぞれの宿命を背負って生きている。

    私がダルリンプルの書く文章が大好きな理由はもちろん、彼のすべてをありのままに受け止め、深い情熱と愛を持って世界に届けようとする徹底したその姿勢。
    いまインドの社会は大きく変化している。
    それは日本のように人々が宗教から離れていくという減少ではなく、その土地その町の超ローカルな信仰が薄れていき、代わりに、意図的に、インド全国規模の統一されたヒンドゥー教が彼らの生活に入り込んできているということ。
    何百年も語り継がれてきた地元の信仰とは違う、インド全土で統一されたラーマの物語が全国放送のテレビを通じて短期間で人々の脳内の記憶を塗り直すナショナリステックなラーマフィケーション(Rama-fication、ラマ化)が進む中、あと何十年、あと何年でローカルな信仰や伝統は忘れ去られるのか。

    その最後をきちんと書き残してくれる歴史家がいるって素晴らしい、の一言に尽きる。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review “Nine Lives” William Dalrymple (2013) Review | Being holy in India today
    tag インド
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    9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて (集英社新書)

    
    
  • 『茶の本』 岡倉天心, 1906年 感想 | 日本文化の古典

    『茶の本』 岡倉天心, 1906年 感想 | 日本文化の古典

    🔽 基本情報 🔽
    The Book of Tea
    Kakuzo Okakura, 1906
    茶の本
    岡倉天心
    128 ページ
    2022.06 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    120年前に欧米に向けて英語で書かれた岡倉天心の名書。
    茶の本、とはいいつつ単に茶だけでなく日本の精神や哲学、美徳といった幅広い観点から繊細でありつつも強いメッセージを感じる一冊。

    当時は日本、東洋は野蛮とみなされていたが、この一冊でかなり雰囲気は変わったと思う。
    茶道だけでなく華道も織り交ぜ、東洋独自の美徳とは何かを伝えることに成功したこの本は現在でも強いメッセージ性がある。
    茶道や日本の茶の歴史について学ぶというより、日本の精神を茶を通じて学ぶ、といった本。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review “The Book of Tea” Kakuzo Okakura (1906) Review | Tea and philosophy
    tag
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    茶の本 (岩波文庫 青 115-1)


  • 『未完の肖像』アガサ クリスティー, 1962 感想 | 未知の世界に触れたい女性>>

    『未完の肖像』アガサ クリスティー, 1962 感想 | 未知の世界に触れたい女性>>

    🔽 基本情報 🔽
    未完の肖像
    アガサ クリスティー
    Unfinished Portrait
    Agatha Christie, 1962
    559 ページ
    2022.05 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    またもやミステリーではないアガサ・クリスティ。
    メアリ・ウェストマコットという名で書かれた本の一つ。
    よく女性を理解し、特に感情を内に制限された、一昔前のご婦人の心の動きを細かく描く。

    親との幸福な子供時代の家庭のあとの、夫との幸福であるべきだった家庭。
    外に出たい、未知の世界に触れたい、でも妻であり母である女性にとってそれは抑え続けるべき欲望。
    そして母と娘の微妙な関係。
    彼女の頭の中でぐるぐると渦巻いている、さすがのストーリーテリング。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Unfinished Portrait” Agatha Christie (1962) Review | Christie without mystery
    タグ: 女性主体
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  • 『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹, 2016 感想 | 新鮮で希望が持てる >>

    『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹, 2016 感想 | 新鮮で希望が持てる >>

    🔽 基本情報 🔽
    The Reason I Jump: The Inner Voice of a Thirteen-Year-Old Boy with Autism
    By Naoki Higashida, 2016
    自閉症の僕が跳びはねる理由~会話のできない中学生がつづる内なる心~
    東田直樹, 2016
    208 ページ
    2022.03 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    それまで気づかなかったこと(気にしていなかったこと)に気付かされるだけでなく、まるで魔法のような美しさがある。
    それだけではない、13歳の直樹くんの自然に対する愛情や他の人と繋がりたい、わかってもらいたいという強い気持ちも読み取れる、新鮮で希望が持てる心地の良い一冊。

    そう、心地が良い。
    意地悪な言い方をすれば、自閉症の子供について何も知らない人が、感動して気付かされて、心地よく読める本。
    でも当事者は皆知っているけれど、実は生活の中でそんな美しさはごく一部でしかない。
    それでも取っ掛かりになるとは思うしこの本が世にでて多くの人が読んだことは素晴らしいと思うし、読者感動したということには偽りはない。
    ただ、その感動は周りの大人が上手に作り上げた感があるのがどうしても残念。

    私の読んだ英訳バージョンの場合は超有名人である作家が関わっているので、やっぱりできれば日本語で読んでみたい。
    そして彼がこのあとに書いた本も是非。
    ぜひ彼の言葉(にできるだけ近いかたちのもの)で読んでみたい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Reason I Jump” Naoki Higashida (2016) Review | Revealing
    タグ: 自閉症 ASD
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  • 『(ダージリン 世界最高の茶)』Jeff Koehler, 2015 感想 | 植民地主義と高級茶>>

    『(ダージリン 世界最高の茶)』Jeff Koehler, 2015 感想 | 植民地主義と高級茶>>

    🔽 基本情報 🔽
    Darjeeling: A History of the World’s Greatest Tea
    Jeff Koehler, 2015
    (ダージリン 世界最高の茶)
    286 ページ
    2022.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ダージリン茶に関するすべての背景、なぜダージリンに茶が植えられたか、どういった植民地的な歴史を抱えているのかなどをかなり掘り下げた一冊。
    英国人が始めインド人経営者が受け継いだ茶園、そこに住み働く代々慎ましい生活をする人々の様子など人にまつわることも。

    多くの人にとってダージリンのお茶の風味はユニークな優雅さだったり高級感を象徴するけれど、ダージリンの抱える問題は別のユニークさがある。
    世界有数の高級な飲み物でありながら、つくり手の問題や生活環境は厳しく、いまだに植民地的な搾取によって生産されている。
    お茶を摘む作業を担う人間の一日の給料は、一杯のダージリンの値段以下。

    同じく世界有数の飲み物であるシャンパーニュやウィスキー、抹茶などと違い現地の国民、インド人は口にしないダージリンティー。
    数え切れない問題を抱えるダージリン茶産業、今後も人々はダージリンを飲み続けるのか、そして作り続けることはできるのか。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review “Darjeeling: A History of the World’s Greatest Tea” Jeff Koehler (2015) Review | Colonial history and Darjeeling
    tag
    tag 東ヒマラヤ
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    Darjeeling: The Colorful History and Precarious Fate of the World's Greatest Tea


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  • 『(歴史上の100人の邪悪な女たち)』 Hannah Jewell, 2019年 感想 | 構わず偉業を残した女性たち

    『(歴史上の100人の邪悪な女たち)』 Hannah Jewell, 2019年 感想 | 構わず偉業を残した女性たち

    🔽 基本情報 🔽
    100 Nasty Women of History:
    Brilliant, badass and completely fearless women everyone should know
    Hannah Jewell, 2019
    (歴史上の100人の邪悪な女たち)
    376 ページ
    2022.03 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    100人の女性の伝記コレクション。
    トランプがナンシー・ペロシ史をnasty と呼びいつものように低俗なあだ名で呼んでいたのにかけて、歴史上の100人のやり手な女性を集めた本。

    著者ごとく、彼女たちについて深く読んでいく前に私達は彼女たちが間違いなく存在したという事実をきちんと受け止めるべきだと。
    歴史のホコリにまみれて人の目のつかない場所に追いやられた女性たち。
    男性と同じ様に成果を残しても、女性は常に男性より以下。男性の偉業ほど大事ではない。
    もし仮に、女性が何かを成し遂げたとしてもそれはただの偶然で、女性は英雄ではなく男社会にとってただnastyなだけ、邪悪なだけ。

    カテゴリー別に分かれていてそれぞれは短くて読みやすく、ジョークや口の悪い文章が連なるけれど、やりすぎずちょうどいい。
    ここからそれぞれの女性について読みすすめるガイドブック的な本。

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    100 Nasty Women of History: Brilliant, badass and completely fearless women everyone should know (English Edition)
  • 『(ダージリンにまっすぐな道はない)』 Parimal Bhattacharya, 2017年 感想 | ヒマラヤを見上げる

    『(ダージリンにまっすぐな道はない)』 Parimal Bhattacharya, 2017年 感想 | ヒマラヤを見上げる

    🔽 基本情報 🔽
    (ダージリンにまっすぐな道はない)
    No path in Darjeeling is straight
    Memories of a Hill Town
    Parimal Bhattacharya, 2017
    200 ページ
    2022.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    1990年代にダージリン地区で勤務していたベンガル人教師の回想録。
    一応は同じ「西ベンガル州」になるけれど、ダージリンやあの辺りの山の人間と、ベンガル人は習慣も原語も歴史も違う。
    ダージリンのあたりの歴史などの本はよく読むけれど、これは個人的な回想録なので違った面白さがある。
    外部の人間として、その複雑なダージリンの問題、政治、生き様をしっかりと見つめる一冊。

    日本語版しかないけど、この辺りに興味がある人はぜひ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “No path in Darjeeling is straight” Parimal Bhattacharya (2017) Review | Complicated history
    タグ: 東ヒマラヤ
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    No Path in Darjeeling Is Straight: Memories of a Hill Town (English Edition)


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  • 『インド旅行記 1, 2, 3』中谷美紀, 2006 感想 | 行くたびにパワーアップ >>

    『インド旅行記 1, 2, 3』中谷美紀, 2006 感想 | 行くたびにパワーアップ >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド旅行記
    1 北インド編
    2 南インド編
    3 東・西インド編
    中谷美紀, 2006
    Miki Nakatani
    359ページ, 229ページ, 240 ページ
    2022.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    1 北インド編
    地味に有名な本。
    インド関係の本ばかり探してたからかもしれないけど。
    ヨガを本格的にしているとは言え、独り身でインドへ向かいしかも1ヶ月以上も滞在するとは。
    バックパッカーではないと批判する人もいるようだけど、別にバックパッカーですと偽ってもないし、ドライバーやガイドがつくのはそんなに大袈裟な事でもない。
    自分をしっかり持ち、でもインドにどっぷり浸かり、なんに対しても過剰にならず、正直で、読み物としても面白い。
    デリー、ヴァラナシ、ヨガの聖地リシケシュ、そしてラジャスターン周遊。
    これを読んだら、やっぱりインドに行きたくなる。

    2 南インド編
    パワーアップという言葉がぴったり。
    北インド帰国から一ヶ月も経たずに南インド。メインはチェンナイとケララ。
    今回はもう慣れてきたのかちょっと地元の人とのコミュニケーションもありで、中谷さん、対インドにてパワーアップしてる。
    さすがに寺院巡りも飽きるよ。インド料理も飽きるよ。インド人にも頭くるよ。
    そういう正直な気持ちも吐き出しつつ、怒りや矛盾や貧困を全部包み込むインド。
    で、やっぱりインドへの愛を隠せない。

    3 東・西インド編
    ミキサンのインドの旅の最終便。
    前よりもパワーアップはしてるけど、疲れてる感じも出ている。
    単純に、移動しまくって疲れるというのもあるだろうし、やっぱりひとりで、ドライバーやガイドと常に会話しながら、行きところ行くところフル回転の説明を消化し、どこに行くにも交渉が必要で重ための料理を食べ、というのはよっぽどの忍耐じゃないと無理。
    カンチェンジュンガが多分一番好きだったのは、きっと本人は基本的に一人が好きだからだろう。
    今回も正直で、ある意味私と同じ位置でインドへの気持ちを抱いている。
    インドに行ったって別に人生が変わるとは思わない。第一そこには普通に人が住んでいるんだから。でも自分の生き慣れた世界と違う世界に行くというのは究極の体験で、やっぱり贅沢。
    バックパッカーでもないし、リゾートに行く気もないけど、無難な寝床とシャワーとトイレは欲しい。その通り。
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  • 『無名なるイギリス人の日記』 ジョージ・グロウスミス 1892年 感想 | 100年前も気まずい

    『無名なるイギリス人の日記』 ジョージ・グロウスミス 1892年 感想 | 100年前も気まずい

    🔽 基本情報 🔽
    The Diary of a Nobody
    George and Weedon Grossmith, 1892
    無名なるイギリス人の日記
    ジョージ・グロウスミス
    ウィードン・グロウスミス
    2022.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    本屋さんでなんとなく手にした本、蓋を開けてみると、私が何年も住んでいたロンドンのホロウェイ地区に住む男性の気まずいコメディー小説だった。

    130年前に書かれた本なのでもちろん近所の様子はぜんぜん違うけれど、ユーモアは完全なるブリティッシュユーモア。
    下層のミドルクラスの男性の家族、下層といえど華やかな場に呼ばれてしまったり、一応はメイドに厳かな態度を見せたりしないといけないけど、どうもうまくいかない。

    気まずい生活のなかで頑張る気が優しいのか気が弱いのか微妙な「何者でもないただの」男性の書く日記。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Diary of a Nobody” George and Weedon Grossmith (1892) Review | Very awkward

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    無名なるイギリス人の日記


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  • 『喪失の響き』 キラン・デサイ, 2006 感想 | 平等、和解、夢、そんなものは存在するのか

    『喪失の響き』 キラン・デサイ, 2006 感想 | 平等、和解、夢、そんなものは存在するのか

    🔽 基本情報 🔽
    The Inheritance of Loss
    Kiran Desai, 2006
    喪失の響き
    キラン・デサイ
    384 ページ
    2022.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    友人に進められるままに買ったので、私がいつも気になっている東ヒマラヤのカリンポンの街が舞台とは知らなかった。

    裕福な家庭の女の子が孤児になり、インド料理もナイフとフォークで食べるような厳格な祖父と暮らすことになる。
    そのころ激しくなっていくグルカ運動(ネパール系独立運動)に生活と人生を翻弄される人々。
    少女の想像と妄想と、そして現実。

    祖父と召使いだけの大きな家で、彼女はある貧しい青年に恋をする。
    同じ頃、召使いのニューヨークに住む自慢の息子は実は底辺を這うような生活をしていた。
    一見繋がりのないそれぞれの人生、でもグルカ運動が過激化するごとに確実に狂っていく。
    人一人の人生なんて一瞬にして壊されるなかで、平等、わかり合い、夢、そんなものは存在するのか。

    激しく変化する生活の中で唯一変わらないもの、ヒマラヤ山脈。
    春には淡い希望を運んできて、雨季にはすべてを腐らせる湿気を運んでくる神の宿る山のもとで、その流れに身を任せる。
    日本の表紙のように明るく可愛いストーリーではないです。

    そういう感覚はインドではかなり身に沁みるというか、自分よりも圧倒的に強いパワーというものが現実にあるインド。
    コミカルな場面が余計に悲劇を浮き立たせる、力強い一冊。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Inheritance of Loss" Kiran Desai (2006) Review | Peace, understanding, dream, no such things here
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    喪失の響き (ハヤカワepiブック・プラネット)

  • 『禅僧が教える心がラクになる生き方』 南直哉, 2017 感想 | ただ自分を受け入れる

    『禅僧が教える心がラクになる生き方』 南直哉, 2017 感想 | ただ自分を受け入れる

    🔽 基本情報 🔽
    禅僧が教える心がラクになる生き方
    南直哉, 2017
    284 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    必要以上に苦しまずに生きるための知恵。

    最終的には仏教の教えは生きる知恵であると思う。
    無駄に悩まない、無駄に信じない、ただ自分を受け入れる。

    心をラクにするには、自意識をなくす、どうせ自分はたまたま生まれて間違いなく死ぬんだから、と受け入れる。
    辛いことは乗り越えようとしなくていい。
    難しいけれど、ずっとそう思っているとちょっとづつ受け入れられるようになる。
    つまり、考えずに感覚の中に落とし込んでしまう。
    例えばこの本を定期的に読むと徐々に受け入れられるようになる、ラクになる、ということだと思う。

    テンプルモーニングのポッドキャストでゲストとしてお話しされていたときに、その強烈なお人柄にビックリして今回日本でいくつか本を入手。
    おまけとして坐禅指導が付いてます。すごいおまけ。
    子供がいないときにみてみよう。


    いくつか心に残った箇所を書き出し


    「もし、どんなことも自分で決められると思っているのだとしたら、その認識は根本的に甘いと言えます。自分という存在は、一定の条件の中でしか成立していません。条件が変われば状況が変わり、その決断は通用しなくなります。」

    「後悔を抱えたまま生きればいいと私は思うのです。するとそのうち、その後悔の中に、意味を発見するときが来ます。」

    「悲しみから立ち直れないのであれば、無理して立ち直ることなどありません」

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “It’s Okay Not to Look for the Meaning of Life” Jikisai Minami (2017) Review | Live YOUR life
    タグ: 仏教
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  • 『(大英帝国とグルカの関係)』 GL・ライジムダー, 2007年 感想 | 大英帝国とインドの間で

    『(大英帝国とグルカの関係)』 GL・ライジムダー, 2007年 感想 | 大英帝国とインドの間で

    🔽 基本情報 🔽
    Anglo-Gurkha Relations: Historical Account of how the Gurkhas Bestowed upon Queen Victoria the Gift of Indian Empire
    GL Rai-Zimmdar, 2007
    (大英帝国とグルカの関係)
    211 ページ
    2023.12 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    自主出版だと思うけれど、大英帝国とインドの側で歴史を紡いてきたネパールに関する独自の見解で興味深い。

    いままでの大英帝国とグルカ、ネパールの関係や歴史を語る本は間違えている、というところから出発しているので、この本のミッションとしてはそれを正すことのよう。
    なので大英帝国とグルカの関係自体について学ぶ本ではないのが私の希望から外れていた。
    ただ、英国とインドという巨大な渦のせいでネパールの存在が軽視されてきたという点には納得。
    なので、私はまずはオーソドックスにネパールの歴史を学ぶべきです。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Anglo-Gurkha Relations” GL Rai-Zimmdar (2007) Review | Britain and Nepal
    タグ: 東ヒマラヤ
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    Anglo-Gurkha Relations: Historical Account of how the Gurkhas Bestowed upon Queen Victoria the Gift of Indian Empire


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  • 『マスカレード•ゲーム』 東野圭吾, 2022 感想 | ファンのためのエンターテイメント

    『マスカレード•ゲーム』 東野圭吾, 2022 感想 | ファンのためのエンターテイメント

    🔽 基本情報 🔽
    マスカレード•ゲーム
    東野圭吾, 2022
    Keigo Higashino
    416 ページ
    2025.05 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    期待を裏切らない、極上のエンターテイメント。
    シリーズ最新作(5月当時)でしかもいつもの顔ぶれも皆さん久しぶりにホテルに集まるということで同窓会っぽい雰囲気もあり楽しい。
    新しい相棒の若い女性刑事も嫌なやつな雰囲気がいい。

    ストーリーの方もしっかりしていて人間ドラマがちゃんとあり、さすが東野圭吾はファンを分かってくれていて、期待の上を回るものを提供してくれる。
    さすがです。


    🔽 関連ページ 🔽
    タグ: 東野圭吾
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  • 『老師と少年』 南直哉, 2006年 感想 | 自分とは何か

    『老師と少年』 南直哉, 2006年 感想 | 自分とは何か

    🔽 基本情報 🔽
    老師と少年
    南直哉, 2006
    Jikisai Minami
    120 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    永平寺で20年修行した曹洞宗のお坊さん、というか、老師。
    テンプルモーニングのポッドキャストで知ったあと、そのお人柄にビックリしていくつか本を入手した中のひとつ。

    自分とは何か、生とは死とはなにか、と少年が老師に色々と聞く、というお話なんだけど、老師は答えをくれるわけではない。
    でもそれが答えなのである。

    こんなに短くて文章も易しいのに、読者の心の、頭の深いところに直接、優しく語りかけてくる。
    気付いていないだけで君は一人じゃない、というところもいい。
    これは何度も開く本になりそう。


    中でも好きだった箇所を二つ。

    「では、『本当の自分』をさがす人はただ愚かなだけですか?」
    「そうだ。しかし、愚かさでしか開けない道もある」

    「『本当の何か』は、見つかったとたんに『嘘』になる。」
    🔽 関連ページ 🔽
    タグ: 仏教
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  • 『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー, 1866年 感想 | プライドまみれの青春

    『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー, 1866年 感想 | プライドまみれの青春

    🔽 基本情報 🔽
    Crime and Punishment
    Fyodor Dostoyevsky, 1866
    Преступление и наказание
    Фёдор Миха́йлович Достое́вский
    罪と罰
    フョードル・ドストエフスキー
    720 ページ
    2023.12 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    つい最近「カラマーゾフの兄弟」を読み終わって、なんというかカラマーゾフが幽霊のように追いかけてくるんです。この物語よりも素晴らしいものはない、と呟きながら。
    なので、潔く「罪と罰」。

    カラマーゾフと比べて短いし、比較的ストーリーを追いやすい。
    単純に主人公一人だからという理由で。
    でもストーリー、出来事を追いやすいというだけで、決して読みやすい訳ではない。
    その辺に関しては私がグダグダ感想を述べても仕方ない、この本も「偉大な一冊」であることは誰もが知っているから。

    青年ラスコーリニコフは問題児だ。
    でも彼が本の中で問題を起こすから、自分の行動を正当化するからじゃない。
    彼は私達読者に、特に若者に、社会に対して自分勝手な問題を起こしてもいいんだよ、と囁いているからだ。
    この本が若者に与えた影響は簡単に想像できる。
    どの時代もどの国でも、自分は特別なのに不当に扱われているという(もしくは扱われているという妄想であっても)憎しみと怒りは普遍的。

    若いことは美しくはない。若いことは痛みでしかない。
    その上、すこし頭が良くて、自信はないのにプライドにまみれた青春は耐えられない。
    彼のその無知、無垢、妄想の前にはばかるもの、それは生きるということ、人生。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Crime and Punishment” Fyodor Dostoyevsky (1866) Review | Intolerable pride
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    罪と罰 上 (角川文庫)


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  • 『フランケンシュタイン』 メアリー・シェリー, 1818年 感想 | 痛々しくも美しい

    『フランケンシュタイン』 メアリー・シェリー, 1818年 感想 | 痛々しくも美しい

    🔽 基本情報 🔽
    Frankenstein
    Mary Shelley, 1818
    Frankenstein: Or the Modern Prometheus
    フランケンシュタイン
    メアリー シェリー
    224 ページ
    2020.12 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    世界で最も有名なホラーのひとつ。
    でも特記すべきは、この物語は当時18歳だった若きメアリー・シェリーが書いたということ。
    しかも、旅行中に天気が悪いからと、同行した二人の男性と「誰が一番怖い話を書くか賭けをしよう」と言うことで書き始めた話は有名。その二人とは詩人バイロンと作家ポリドリ、かなり豪華な遊び。

    さて、物語は原作を知らないとどうしても恐ろしいモンスターの話、と単純に思ってしまうけれど、読んでびっくり、詩的で悲しい、そして痛々しくも美しい物語と私は言い切ってしまいたい。
    この怪物の存在を後悔する二人の男の物語。
    一人は怪物を作った男、もうひとりは怪物本人。
    怪物が怪物的で暴力的なものは仕方がない、彼の意思ではなく自然の原理でしかない。

    どうしても映画や漫画などで単純なイメージが独り歩きしているけれど、原作では単純な悪ではない。
    どちらかというと、望まれない存在である一人ぼっちの怪物の悲しいお話。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Frankenstein” Mary Shelley (1818) Review | A lonely unwanted creature

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    フランケンシュタイン (新潮文庫)


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  • 『老子道徳経』 老子 感想 | 中国思想の圧倒的なすごさ

    『老子道徳経』 老子 感想 | 中国思想の圧倒的なすごさ

    🔽 基本情報 🔽
    Tao Te Ching
    Laozi
    老子道徳経
    老子
    78 ページ
    2023.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    道教のメインの書物。
    老子が書いたとされるけれど、いや怪しいとか、老子自体が存在したかとか言う点も議論になるらしい。
    これは英訳と、それぞれの章のあとにコメンタリーがついているものだったけれど、もちろん出版社や時期によって全然変わってくると思う。
    なにも予習せずにいきなりメインの書を読んでも分かりづらいというのが正直な感想で私のせい。

    興味深いのはもちろんだけど、なるほど仏教が日本にたどり着いたときはもうインドの仏教とはぜんぜん違うものだったのもよくわかる。
    中国の思想はとても強いので、このフィルターを通したことでそうなったんですね。

    ちゃんと勉強して何度も読み返すべき本。
    そしてできれば詳しい解説付きで…

    (年代カテゴリーに紀元前はないので、1-1699年のカテゴリーに)
    (日本語でも色々出てますが、2つランダムにピックアップ)
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Tao Te Ching” Laozi Review | Absolute greatness of Chinese Thought
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    マスターからの手紙 超訳『老子道徳経』 [ 雲 黒斎 ]
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    老子 (岩波文庫 青 205-1)

  • 『池上彰と考える、仏教ってなんですか?』 池上彰, 2012年 感想 | ダライラマとの会談も >>

    『池上彰と考える、仏教ってなんですか?』 池上彰, 2012年 感想 | ダライラマとの会談も >>

    🔽 基本情報 🔽
    池上彰と考える、仏教ってなんですか?
    池上彰, 2012
    Akira Ikegami
    167 ページ
    2023.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり池上彰さん、非常に分かりやすい。
    仏教とは一体なんなのか、そして日本人にとってなんなのか。
    そこから始まる。

    軽く全体的な解説があり、ダラムサラでのダライラマとの会談がほぼメイン。
    会談の箇所は当然興味深いけれど、これからの日本人はどうするかと言う点が重要。

    つい最近までそれは気恥ずかしいことで日本では避けられていたけれど、人にやさしくすること、思いやりを持つことを堂々とできるいまに生きる私達、今の社会では誰だって他人を想うという根本的なことができる。
    だから仏教徒でなくとも仏教が目指そうとする形で生きていける。

    そして、ダライ・ラマ曰く日本社会で仏教が遠ざかっているのは、日本の仏教自体が劣っているのではなく、人々が勉強不足だから。
    仏教とは勉強を続ける事でもあるんだから、と。

    難しい内容ではないのに、勉強になります。
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  • 『知っておきたい日本の仏教』ムック編集部, 2014年 感想  | 手引きとして >>

    『知っておきたい日本の仏教』ムック編集部, 2014年 感想 | 手引きとして >>

    🔽 基本情報 🔽
    知っておきたい日本の仏教
    エイ出版社の実用ムック
    ムック編集部, 2014
    122 ページ
    2023.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    日本の仏教の宗派の違いなどが簡潔に分かりやすく書いてある。
    それぞれの本山の住所なども。

    日本における仏教について手短にかいてあり、あくまで概要や宗派の大まかな違い、規模などをざっとみるもので、仏教について深く知るための本ではないので注意。

    後々も手引きとして使える。
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    知っておきたい日本の仏教 エイ出版社の実用ムック


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  • 『星月夜』李琴峰, 2023 感想 | 外国籍の二人の女性の東京物語

    『星月夜』李琴峰, 2023 感想 | 外国籍の二人の女性の東京物語

    🔽 基本情報 🔽
    星月夜
    李琴峰, 2023
    Li Kotomi
    192 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    外国籍の二人の女性の東京物語。
    静かにひんやりとした、新鮮さがある。

    ウイグルから来た学生と台湾からきた日本語教師。
    その設定も絶妙でいわゆる狭い意味での中国に対しネガティブなイメージを持って育った二人が日本という外国で、中国語(Mandarin)で会話する。
    端から見るとそれで心は通じ合えると見えるが実はそうでもないし、あまりにも故郷の環境が違う。
    それぞれ自由になるために日本に来た、その代償は小さくない。

    彼女らの日本での生活の物語だけど、それは完全なフィクションではない。
    日本のように外国人に対し厳しい社会では、外国人であることはまず圧倒的に不利であり、しかも白人でないとなると日本人より優れた才能や能力があるぐらいでは対等にすらなれない。
    いろんな側面の言葉の問題が何度も出てくるのが面白い、よく分かる。
    その一人が言う通りで日本語が話せてもわずかな発音で差別される悔しさは、差別される側の人間しか分からない。
    そしてその悔しさも差別も一日に何十回もある。

    外国人という生きづらさを背景に、宗教やセクシュアリティという個人レベルの葛藤、また他文化に抑圧される故郷への想い、そういったものの上に、自分の未来への希望や不安を、ひんやりと描く。

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  • 『クスノキの番人』 東野圭吾, 2020 感想 | 大きな木の普遍的な不思議な力>>

    『クスノキの番人』 東野圭吾, 2020 感想 | 大きな木の普遍的な不思議な力>>

    🔽 基本情報 🔽
    クスノキの番人
    東野圭吾, 2020
    Keigo Higashino, 2020
    456 ページ
    2023.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    東野圭吾の、ちょっとファンタスティックな感動系。
    とにかく彼の本は面白い。
    エンターテイメント、読みごたえ、というか、ふわふわしていないストーリー性がありどんなときでも読みたくなるし、読んでいて面白いし嬉しいというか。

    これもナミキ雑貨店系のドラマで、最後にガツンと感動させられる。
    大きな木というのはきっと不思議な力を持っていると誰もが思っているほど普遍的な力がある。
    そういう安心感が本から滲み出てる。ストーリーからも本自体からも。

    小難しくせずひたすら面白さを追求する、ある意味職人的な小説家。
    いや難しくないわけじゃないんだけど、それでもエンターテインメントの要素をきちんと考えてくれている。

    今回もやっぱり、やられた。
    お、映画化もするんだ、楽しみ。

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  • 『日本の精神』ラビンドラナート・タゴール, 1916年 感想 | 軍事国家へ走る日本への警告

    『日本の精神』ラビンドラナート・タゴール, 1916年 感想 | 軍事国家へ走る日本への警告

    🔽 基本情報 🔽
    The Spirit of Japan
    Rabindranath Tagore, 1916
    日本の精神
    ラビンドラナート・タゴール, 1916
    ロビンドロナト・タゴール
    22 ページ
    2023.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    タゴールが日本滞在の最後に、1916年に慶應義塾大学で行った講演。
    何度も訪日し、日本の文化や芸術また日常の中にある芸術を愛したインドの詩聖タゴール。
    しかしこの講演は急激に西洋化しナショナリズムへ走り軍事国家へと変化し始めた日本に対する厳しい批判と警告に溢れていた。

    彼の祖国を支配していた大英帝国の醜さを目の当たりにしているタゴールは、誇り高き文化を誇る日本が西洋の猿真似をしている、と強く批判。
    しかし彼の批判、警告は普遍的なものでもある。
    近代化という道は自己を破滅させる、憎しみを他者に押し付けても必ず自分に戻って来る。
    アジア初のノーベル賞を受賞した彼は東洋の力を信じていた。
    東洋の力とは、西洋のような技術的なモノを使う力ではなく、東洋哲学という力、和を愛する力。
    曇りの日でも太陽はずっとそこにあるように、東洋の力は強く輝き続けると。

    日本語では見つけれれなかったけど100年以上前のものだしネットではどこかで読めるかも?
    英語でも難しくはないです。
    短い文章ではあるけれど非常に率直で意味のある一冊。

    (講演だけどエッセイのカテゴリーに)


    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Spirit of Japan” Rabindranath Tagore (1916) Review | Short but meaningful
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    The Spirit of Japan a Lecture (Classic Reprint)


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  • 『真昼の悪魔』 遠藤周作, 1980年 感想 | 悪魔とは何か

    『真昼の悪魔』 遠藤周作, 1980年 感想 | 悪魔とは何か

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    悪と言うのは比較的わかりやすい。では、悪魔とはなにか。

    誰かを憎む結果殺してしまうと言うのも分かりやすいし、悪魔ではない。
    ここでは、自分は果たして罪悪感を感じるのか、ただ試してみたい悪魔なやつも出てくる。
    そして、その悪魔は現代の乾ききった心を持つ人々がいきる社会のなかで、罰を受けることもなく悠々と行き続ける。

    推理もの、ミステリーというより、これはむしろホラーでは。心理ホラー?人間怖い。
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  • 『整体入門』 野口晴哉, 1968年 感想 | 体操の東洋医学

    『整体入門』 野口晴哉, 1968年 感想 | 体操の東洋医学

    🔽 基本情報 🔽
    整体入門
    野口晴哉, 1968
    Haruchika Noguchi
    290 ページ
    2023.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    タイトルだけでは想像があまりできないものだったけど、なるほどやっぱり想像と違う感じ。
    単純に言うと、東洋医学の先生による体の説明。
    人間の体型や体癖をカテゴリーに分けて、それぞれにあった体操(ストレッチ?)を紹介したり、こういう風邪の時はこういう暖めかたをするとよい、と言う感じのかなり実践的な紹介の本。
    試すことはないと思う、でも根本的な話である「自分の体は自分で管理する」と言う点ではかなり合点。

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  • 『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー, 1880年 感想 | 最高傑作

    『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー, 1880年 感想 | 最高傑作

    🔽 基本情報 🔽
    The Karamazov Brothers
    Fyodor Dostoevsky, 1880
    ратья Карамазовы
    Фёдор Достоевский
    カラマーゾフの兄弟
    フョードル・ドストエフスキー
    896 ページ
    2023.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    世界最高峰の小説、最高傑作。
    たしかに長編だし、最初の方は宗教的でゆっくり始まる、でも段々といろいろな事柄が絡み合い、謎を生み出し、謎が解かれていき、と次に今度は何が起こるかをドキドキしながらページをめくってしまう自分がいる。
    だからドストエフスキーは素晴らしい語り手、ストーリーテラーなんですね。

    世界中の人が読み、再読し、研究されているので私がわざわざ意見を書くまでもないんですが、単刀直入にいうと、物凄いものに出会ってしまった、ということ。
    読み直して、他に読んだ人とも感想を交換して、その上で浮かび上がる自分の意見を書き出して、となんだかこれからの一生についてきそうな本。
    続編があるはずだったから未完だということもあるだろうけど、未完なのに完全。

    ミステリーであり、恋愛小説であり、宗教についても、家族についても、貧困についても、一つ一つのテーマは誰もが分かるシンプルなものでありながら、とにかく広く深い、そんな壮大な小説。
    というか正にそこで、今後色んな本を読んでここまで衝撃を受けるものはあるか不安にすらなる。

    素晴らしい、傑作、ここまで来ると人類の宝でもあり、本という媒体でなければ博物館に飾られるレベル。
    全体的にずっと暗いし重たいのに、実は未来に向かっているという点も素晴らしいとしか言いようがない。

    読むだけでも一つの到達点でもあるんですよ、長いしややこしいし。
    でも読んでみる、その行動だけにもすでに価値がある。
    その上で読み直してもっと分かればより良い読書体験になると思う。ので少し時間を置いて再読必須。


    ちなみに相関図はあったほうがいい。
    ロシア文学はころころと呼び名を変える上に登場人物が多い。
    で、日本語で読んでないけれど、出版社によってページ数がぜんぜん違うみたい。
    下にリンクを張っている光文社は全5巻で約2500ページ、新潮文庫は上下あわせて1400ページ。
    どれが良いとなると個人の好みもあるけれど、光文社が読みやすいそう。
    1000ページの差が気になるけれど、しっかりと理解しながら読めたほうが良いと思うので、いつか光文社の日本語版も読むことにする。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Karamazov Brothers” Fyodor Dostoevsky (1880) Review | The greatest

    『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー, 1866年 感想 | プライドまみれの青春
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    カラマーゾフの兄弟1


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  • 『インド ラージャスターンのカラフルな街』石竹由佳, 2014年 感想 | いつか行く >>

    『インド ラージャスターンのカラフルな街』石竹由佳, 2014年 感想 | いつか行く >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド ラージャスターンのカラフルな街
    石竹由佳, 2014
    Yuka Ishitake
    160 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    何年か前に見かけて入手のタイミングを逃していたガイドブック。

    ラージャスターンはぜひ次インドに行くときに行ってみたい場所で、もちろんジャイプールにぜひ行きたい。

    デリー、アーグラと並んでインドのゴールデントライアングルというそうで観光名所のジャイプール(Jaipur ジャイプル)。
    裕福なエリアだった歴史のある州、その上ピンクシティというニックネームが有名で街中がピンクなんて、誰でも行ってみたいと思うはず。
    でも私はなぜかここのテキスタイルの文化(ブロックプリントや刺繍)に特に憧れがあり、無知ながらに妄想はしていたわけです。

    そこで、この本の存在を知ったのでした。
    ジュエラーの著者が何年も通っているこの土地を紹介するということで、ジュエリー、アクセサリー、染め物や刺繍といった伝統工芸の文化に焦点をおいたガイドブック。
    どうしてもホテルの紹介にスペースを取られるけどそこはしょうがない。
    有名なブティックや工房、もしくは街から離れた刺繍の村などがリストアップされていて、同じように手作業の文化に憧れる人は妄想旅行ができます。
    わがままを言えばホテル情報を割いてでも、染め物なら染め物についてもっと店や市場、村、その歴史などを知りたかったけれど、このタイプの本なのでまずは十分だと思う。
    10年くらいでは街の中心地の店は変わっても作業の場所は変わらないだろう。

    まあそういう専門的な内容は別に目を付けているイギリスの本があるのでいつかそっちも入手して、いざラージャスターンに、行きたいものです。

    (Colourful cities in Rajasthan in India)
    Yuka Ishitake
    旅行記っぽいのでエッセイのカテゴリーに入れています。
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    インド ラージャスターンのカラフルな街 (私のとっておき)


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  • 『考えない練習』 小池龍之介, 2012年 感想 | 実践的な練習方法

    『考えない練習』 小池龍之介, 2012年 感想 | 実践的な練習方法

    🔽 基本情報 🔽
    考えない練習, 2012
    小池龍之介
    272 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    また変わり者のお坊さんの本。
    前に読んだ「こだわらない練習」と同じよう、実践的で具体的な練習方法があり面白い。
    仏教となると精神論かな、と構えてしまうけど、その逆というか、嫌な感じの理由や根元や何だろうと考えるんじゃなくて、そこに集中しないように意識をずらそうという話。

    例えば、嫌な音に嫌悪感を感じるのではなく、その音から意識をずらす。
    そのためには練習として普段からわずかな音にも注意を向ける。
    頭の中で考えるだけでなく、耳を使い、目を使い、考えるのでなく五感を駆使する。

    個人的には親切の話が面白かった。
    まさに、小さな親切大きなお世話。
    最後の脳研究者との対談も、仏教の自己を見つめるという観念と脳からの命令を見つめるということも、興味深い。

    結局回りを変えることも自分の脳をコントロールすることもできないんだから、集中する点を変えるしかない、自分のために。
    そしてそれは普段から練習できる。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “The Practice of Not Thinking” Ryunosuke Koike (2012) Review | Practical advices
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    考えない練習 [ 小池 龍之介 ]
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    考えない練習 (小学館文庫)


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  • 『雪とけ柳 着物始末歴』 中島要, 2015年 感想 | 京都の老舗との過去

    『雪とけ柳 着物始末歴』 中島要, 2015年 感想 | 京都の老舗との過去

    🔽 基本情報 🔽
    雪とけ柳
    着物始末暦4
    中島要 2015
    Kaname Nakajima
    264 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    やっぱり面白い。
    一人一人のキャラクターがしっかりしていて、新しい事件が起きたり少しづつ彼らの過去が明かされたりして、ゆっくりだけどドキドキと次を読んでしまう。
    男前の着物始末屋の余一と京都の老舗の呉服店との過去、なんて気になってしょうがない。

    せっかく日本で2冊買ったのに、よく見ると2冊とも4卷だったので残念。
    またボチボチと集めよう。
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    雪とけ柳 着物始末暦4 (ハルキ文庫) [ 中島要 ]
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    雪とけ柳: 着物始末暦4 (ハルキ文庫 な 10-4 時代小説文庫)


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  • 『インド・闇の領域』 V.S.ナイポール, 1964年 感想 | 強烈な一冊

    『インド・闇の領域』 V.S.ナイポール, 1964年 感想 | 強烈な一冊

    🔽 基本情報 🔽
    An Area of Darkness
    V. S. Naipaul, 1964
    Sir Vidiadhar Surajprasad Naipaul
    インド・闇の領域
    V.S.ナイポール
    304 ページ
    2023.08 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ブッカー賞もノーベル賞も受賞した、インド系トリニダード出身のイギリス人の著者。

    ピンとこない人はこの意味が分かりづらいでしょうが、いわゆるクーリー貿易のあの流れで西インド諸島に渡ったインド人の孫。
    彼らはインド人の顔をしていてもインドを知らず、故郷トリニダードでは常に黒人から人種差別を受けるグループ。
    その孫の代で多くがイギリスに渡っていますが、故郷の観念が複雑なのです。

    さて、本題の本について。
    きっと、先祖の地インドにわたり、ダークネスの中にも神秘的な繋がりを見出す旅行記だと勝手に思っていたら、完全なる大間違いだった。

    どちらかというと彼自身が自分で内面的な旅をする中で、ただその背景にインドがあるというか。
    そして彼の描くインドは完全にネガティブ。
    きっと本人も精神的に参っていた時期なのだろうけど、とにかく残酷な表現。
    よく西洋人や裕福な人間がインドに行って貧困が美しい、神秘的だ、人生観が変わる、なんて言うけどそんな綺麗事は一切なし。
    彼の旅行記は、貧困の様子、貧しい人からの搾取、貧困の醜さ、無知の醜さ、人間から出てくる廃棄物をことごとく描く。
    インドでは発禁されていたそうだけど、それはそうだろう、こんな本が出回ったら旅行客は一気に減ってしまう。

    いよいよ祖父の故郷の村にいくシーンも読んでいて辛い。
    彼は義務感から行ったけれど、その貧しさ、人々の無知さに嫌気が差し、逃げるようにさっさと出ていく。
    この場面だけでもわかるように、とにかく不快な思いばかりだったようで、隠しもせずにここに表現されている。

    貧困は神秘的で美しいなんていう偽善者の顔をひっぱたくような、もっというとそんな偽善者に中指を立てるような、そんな強烈な一冊。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “An Area of Darkness” V. S. Naipaul (1964) Review | A slap in the face
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    インド・闇の領域


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  • 『正欲』 朝井リョウ, 2021年 感想 | ズシンと後味も悪い

    『正欲』 朝井リョウ, 2021年 感想 | ズシンと後味も悪い

    🔽 基本情報 🔽
    正欲
    朝井リョウ, 2021
    528 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    確かにズシンと重みがあって、後味も悪い一冊。
    なぜかと考えると。
    やっぱり最大の理由はこの本にずばりと「あんたもそうなんでしょ」と言われているからだ。
    「あんたも気持ち悪いと思ってるでしょ」
    「あんたも都合のいい多様性だけには寛容なんでしょ」
    「あんたも本当は人に言えないことあるでしょ」

    多様性、言うは易し。
    外国で暮らすと当然のことながら自分の価値観はマイノリティになる。
    (価値観どころか自分の存在自体がマイノリティになるし、酷ければ虐げられるけど)
    でも実は国境を越えなくても、じゃあ同じ町で生まれた人はみな同じ感覚か、教室ではみな分かち合えるのか、きょうだい間では。
    そうつまり、理解してもらうことは超レア。
    でも学校では日本は特に正しい答えを復唱することだけを教えられてきて、表面だけではみんな正常で安心して同じ製品として大きくなっていく。
    人は自分と違うという意識がないので想像力が培われない。
    ただし、根本的な欲望が人と違う人間の場合は別。
    人と違う不良品と思い込んで生きていくしかない状況に陥りやすくなる。

    結局人間の喜びは繋がること、理解してもらえること。
    主人公たちが実際に出会えた幸せというのは、本当は図りきれない奇跡。

    人それぞれに興奮する対象が違うというのは当たり前で、人に言えないことがあるのも、程度や頻度は違ってももうここで人生終わりたいと思うことも当たり前。
    人生で知らないことばかりなのも、ほとんどの場面で自分が間違っているのも当たり前。
    つまりみんな正解のない中で生きているんだな、と分かれば自分も他人も楽になるのでは。

    多様性は大事。
    多様性のない社会は滅びます。
    たぶんずっと正しい答えは見つからず、しかも現在正しいとされていても時代が変われば正義も変わるし、永久に議論は続くと思う。
    でも議論ができるというのは違う意見が立場が存在するからで、社会はすこーしずつ良くなる。
    つまり、たまには大声を出しあってでも議論が永久に続くことが少なくとも私たちができる最良な選択でもあるのでは。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “(Ab)Normal Desire” Ryo Asai (2021) Review | You, too
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    正欲 (新潮文庫 あ 78-3)


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  • 『冬の夜ひとりの旅人が』イタロ・カルヴィーノ, 1979年 | 本好きの天国と地獄

    『冬の夜ひとりの旅人が』イタロ・カルヴィーノ, 1979年 | 本好きの天国と地獄

    🔽 基本情報 🔽
    If on a Winter's Night a Traveller
    Italo Calvino, 1979
    Se una notte d'inverno un viaggiatore
    冬の夜ひとりの旅人が
    イタロ・カルヴィーノ
    272 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    なんて本なんだろう。
    これは他にない読書体験、試験的読書体験。
    読者、作者、翻訳者、出版社、翻訳者、政府も本の中の人物も全部ひっくるめて、時空も日常も現実もすべてを超越して地獄と天国がこの一冊に詰まっている。

    主人公である「あなた」が本を読み始めるけれど、途中から印刷が乱れる乱丁本だったようで、仕方なく本屋に戻る。
    新しい本もどうも違う本らしい、しかもこっちも乱丁本、そしてそれが何度も続き。
    毎回、やっと背景や人物像を把握し面白くなってきたところで読めなくなる、なんとしてでも続きが読みたい、そこから「あなた」の異様な冒険が始まる。

    余談だけど「夜は短し歩けよ乙女」って絶対これに影響受けてるよね。
    読書という側面じゃなくて、どこにいっても結局ある女性にたどり着くという側面で。

    これは一体何なのか。
    どうやってこれらの物語は終わるのか、終わりとはなにか。
    読書という地味な日常の体験。一人なはずの体験。
    この本はそこにいろんな疑問をガンガンぶつけてくる。
    そして答えは?
    本を通じて時空を超えて繋がってくる人々、登場人物、作者、その他諸々と実際に読んでいる「あなた」、最後にはなんとなくニヤニヤしてきます。
    なるほど、これこそが文学の魔術師、イタロ・カルヴィーノ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review "If on a Winter's Night a Traveller" Italo Calvino (1979) Review | Paradise and hell for readers
    タグ: イタリア
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  • 『ハバナの男』グレアム・グリーン 1958年 感想 | どんどんややこしくなる

    『ハバナの男』グレアム・グリーン 1958年 感想 | どんどんややこしくなる

    🔽 基本情報 🔽
    Our man in Havana
    Graham Greene, 1958
    ハバナの男
    グレアム・グリーン
    256 pages
    2023.07 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    不思議なスパイコメディー小説。
    冷戦下のキューバ、平凡な掃除機屋の主人公はなぜか英国スパイにスカウトされる。
    ことごとく浪費癖のある娘のせいでお金に困っていたし悪くはないとこの話にのって、勘違いや大げさな反応や状況の馬鹿らしさに流されていると、話がどんどんとややこしくなっていく。

    信じられないような話なのに、でもありえなくもないかも、と思えてくる。
    スパイって現在もいるし(ロンドンでは意外とよくスパイのニュースがあります、MI5の求人募集の話とかも)、彼らの情報の重要さは誰もが承知、でももしこの小説のように意図的にテキトーなことを報告していたら?
    スパイ小説も映画もコメディも多いけれど、これはかなり異色。

    気がついたらもう手に負えないくらいおかしなことになってて、でももうここまで来たら嘘でもなんでも通してしまおう、もう政府相手だろうがなんだろうが、ななげやり感もすてき。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Our man in Havana” Graham Greene (1958) Review | All tangled up
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    ハバナの男


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  • 『或る「小倉日記」伝』松本清張 1952年 感想 | もつれと絶望感

    『或る「小倉日記」伝』松本清張 1952年 感想 | もつれと絶望感

    🔽 基本情報 🔽
    或る「小倉日記」伝
    松本清張, 1952
    396 pages
    2023.07 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっと読んだ、芥川賞受賞の短編集。
    これ以降は当時朝日新聞勤務であった松本清張は小説に専念するようになったそう。
    彼特有の、人間の嫌なところをうまく描くというスタイル、それが静かに燃えている感じ。

    有名な小倉日記では、外見と裏腹に知的で研究熱心な主人公。
    でもどうみても障害を持っている見た目では社会が簡単に受け入れない。
    他の短編集では、社会的地位の低さによって運命が決められているということ、もしくは結婚相手が凡人であるがゆえに天才肌の女性が徐々に狂っていくということ、もしくは小さな貸しにより弱みを握られると言うこと。
    殺人とか事件とか大袈裟なものじゃなく、普通に誰もが経験しうることをテーマにしていて、やっぱり面白い、すごい。

    そしていつも、支える人がいるのもストーリーとしてテーマとして興味深い。
    全身全霊で息子を想う母、普通の幸せを望む夫、結局は離れざるを得ない恩人、文句をいわずに付き添う愛人、巻き込まれる愛人。
    そういうドロドロで劇的で、でも読んでいる誰もが心の底では理解できる人間関係のもつれと絶望感。
    さすがです。

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  • 『(おばあちゃんのツイート)』 Geeta Gopalakrishnan, 2018年 感想 | 南インドの女性たち

    『(おばあちゃんのツイート)』 Geeta Gopalakrishnan, 2018年 感想 | 南インドの女性たち

    🔽 基本情報 🔽
    My grandmother's tweets
    Geeta Gopalakrishnan, 2018
    (おばあちゃんのツイート)
    ジータ・ゴパラクリシュナン
    340 pages
    2023.07 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    インドでもらった本の一つ。
    日本で言うところのおばあちゃんの知恵袋みたいなものだけど、実用的というより逸話や伝説から学ぼう的な感じ。
    Avvaiyarという南インド、タミルの12世紀の女性の詩人の言葉を、女性がずっと繋げてきた逸話、格言集。

    一気に読むというより、たまに一つ一つ読んだり、思い出したときに開けて読むようなもの。
    古代インドの賢さと暖かさ。

    🔽 関連ページ 🔽
    “My grandmother’s tweets” Geeta Gopalakrishnan (2018) Review |Female wisdom from Tamil
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  • 『パリ・ロンドン放浪記』ジョージ・オーウェル 1933年 感想 | 彼の小説のベース

    『パリ・ロンドン放浪記』ジョージ・オーウェル 1933年 感想 | 彼の小説のベース

    🔽 基本情報 🔽
    Down and Out in Paris and London
    George Orwell, 1933
    パリ・ロンドン放浪記
    ジョージ・オーウェル
    224 pages
    2023.06 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    インド帝国ビルマでの勤務を終え、ジョージ・オーウェルはパリとロンドンで自ら進んで窮困生活を送った。
    その時の様子を、貧困と隣り合わせに過ごした様子を彼らしい文章で描く傑作。

    日本語のタイトルの「放浪記」はちょっと雰囲気が違うかも。
    Down and Out、パリとロンドンの下と外での、いわゆる街の華やかな雰囲気ではない陰での生活の記録という原題を意識して読むと良いと思う。

    ロンドンやパリのレストランの多くは地下に炊事場があり、特に皿洗いは営業時間の前後もずっと外の光や空気に当たることなく一日が過ぎていく、そういう生活のこと。
    頭上にいるレストランで食事ができる層の人間が汚したものを洗い続ける毎日。
    しかしいくら働いても生活は良くならないから地下から抜け出せない。
    そういう生活を経験し、彼の毎日の様子や、当時の思考などを細かく書いている。

    彼が後に書く有名な小説のベースは間違いなくここでの貧困生活。
    誰のせいで貧困から抜け出せないのか。
    それは皿洗いを一生続けなければいけない人のせいではなく、一生続けても良くならないシステムを造り上げた社会のせい、社会としての破綻のせい。
    貧困であってもしっかりした意思があればその人は威厳を持って生きていける、というのは唯一の希望の欠片のよう。
    (ただし、オーウェルは貧しい家庭出身ではなく、自分で選んで数年だけ貧困生活を送った、ということも忘れてはいけないけれど)

    🔽 関連ページ 🔽 
    “Down and Out in Paris and London” George Orwell (1933) Review | Foundation of his novels
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  • 『自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体』本田秀夫, 2013年 | ASD関連の古典 >>

    『自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体』本田秀夫, 2013年 | ASD関連の古典 >>

    🔽 基本情報 🔽
    自閉症スペクトラム
    10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体
    本田秀夫, 2013
    Hideo Honda
    248 pages
    2023.06 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ずっと読みたかった本。
    多分この分野では日本で一番読まれている本なのでは。
    とてもわかりやすく、淡々と語られている。

    ASD、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder)は当事者じゃない人が思っているよりも身近にある。
    殆どの場合は見えないところにいる、というか、一般社会の見えないところに押しのけられているが、確実に存在する。

    この本はもうすでに古典といえる。
    何よりも重要な点として、ドラマチックでない。
    この本でも何度か触れられているけど、自閉症の当事者の自伝や、医者の武勇伝にならない、普通に生きているの人々のことが大事であり、意外にも多い「少数派の、障害のある」人々にとっての生きやすさ、生きづらさを教えてくれる。

    少数派といっても10人に一人となると、当事者や家族でなくても生きていく中で絶対に対面することになるのだから。
    特に日本でよく思うのは、じゃあ彼らはどこにいるのか、なぜ見えないのか、ということ。
    あなたの町にも絶対に住んでいます、ただ外に出にくい社会だから見えないだけで。
    少数派にとって住みにくい社会とは、結局は自分にとって住みにくい社会になるという意識が薄い。

    シンプルでわかりやすいので、学校などで誰もがこういう本を一度読む機会があれば、世の中はもっと多くの人にとって住みやすいものになるのに。
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    自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体 (SB新書)


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  • 『読書力』齋藤孝, 2002年 感想 | 鍛える読書力>

    『読書力』齋藤孝, 2002年 感想 | 鍛える読書力>

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    人気の本なので何となく気になっていて、そしてさすが話題なだけあって当然面白い。

    なるほど、つまりは読書をするという行為をスポーツのように捉えて、鍛えることができるよ、ということで、現代に生きる私たちにもわかりやすい。

    昔は読書をするということ自体が文化で、学生である=本を読んでいるはず、だった。
    本を読むことで自然と、生きていくことそして対人関係の準備をしていた。
    しかし、本を読むこと自体は自然な行為ではない。
    特に軽くはない本となると、むしろ、訓練がいる行為だ、スポーツのように。

    読書会なんかができると楽しそう。
    まあ環境的に無理だけど、一生のうちにいつかは参加できれば。

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  • 『愛について語るときに我々の語ること』レイモンド・カーヴァー, 1981年 感想 | 静かでモダンで村上春樹な世界感

    『愛について語るときに我々の語ること』レイモンド・カーヴァー, 1981年 感想 | 静かでモダンで村上春樹な世界感

    🔽 基本情報 🔽
    What We Talk About When We Talk About Love
    Raymond Carver, 1981
    愛について語るときに我々の語ること
    レイモンド・カーヴァー
    (村上春樹 日本語訳)
    176 pages
    2023.06 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    80年代アメリカのショートストーリー。

    アメリカの郊外で起こるストーリー、というか何も起こらないといったほうが正しいかも。
    静かで、モダンな雰囲気、そうまるで村上春樹の作品のような。
    と思っていたら、日本語訳はなんと村上春樹だそう。

    私のタイプの一冊ではないけれど、もちろんそれは悪いというわけではない。
    村上ファンなら日本語訳をダブルで楽しめますね。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “What We Talk About When We Talk About Love” Raymond Carver (1981) Review | American suburbs

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    愛について語るときに我々の語ること (村上春樹翻訳ライブラリー c- 3)


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  • 『茶の世界史 緑茶の文化と紅茶の社会』角山栄, 1980年 感想 | 茶の歴史と経済学

    『茶の世界史 緑茶の文化と紅茶の社会』角山栄, 1980年 感想 | 茶の歴史と経済学

    🔽 基本情報 🔽
    茶の世界史
    緑茶の文化と紅茶の社会
    角山栄, 1980
    Sakae Tsunoyama
    239 pages
    2023.06 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    サブタイトルがまさに的を得ている。
    経済学という視点から出発しているので、よくあるただ歴史を辿る本とは違う。
    なぜ茶は欧米で受け入れられ、なぜ紅茶が圧倒的に広がったのか、なぜ砂糖をいれるのか。

    当時の世界的ブームのスタート地点は日本の茶道であったにも関わらず、近代において日本の茶は売れなかった。
    そこには元々、西洋の東洋に対する優れた文化に対するコンプレックスがあった。
    しかし西洋はあっという間に優れた技術と社会を作り出し、もう盗用に対し引け目を感じなくなった。
    そして茶を得るためにそれと平行して発達した近代工業化。
    つまり、プランテーションに負けた中国と日本。

    やっぱり茶の文化、歴史は面白い。
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    茶の世界史 改版 - 緑茶の文化と紅茶の世界 (中公新書 596)


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  • 『(また恋におちる) 』ラスキン・ボンド 2013年 | 感想 | まるで夢だったように

    『(また恋におちる) 』ラスキン・ボンド 2013年 | 感想 | まるで夢だったように

    🔽 基本情報 🔽
    Falling in love again
    Ruskin Bond, 2013
    (また恋におちる)
    ラスキン・ボンド
    197 pages
    2023.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    インド生まれ、インド育ち、でもイギリス系白人の作家、ラスキン・ボンド氏。
    2025年の今年91歳になったインドでも最も重要な作家の一人。
    人種なんか関係ないというのは簡単だけど、運命はそう安易ではない。

    さてこの本は恋愛に関するショートストーリーを集めたもので、彼は17歳の頃から書いているけれど、いろんな時期に書かれたものが集められていて興味深い。
    ただ単に違う時代に書かれたから違う雰囲気、というわけではなく、彼の物語には繰り返し表される表現や風景がある。
    主人公の名前が著者と同じラスキンやラスキーだったり、ロケーションも彼の故郷ヒマチャルプラデシュであることが多いので、彼の少年時代や思い出とは切っても切り離されないはず。
    それだけじゃなく、同じセリフが出てきたり、同じ列車の路線に乗っていたり、違う女の子に同じ名前が繰り返されたり。

    ストーリー自体はみなほろ苦いストーリーが多く、恋愛とはまだ言えない段階であったり、何かが始まる前に失恋したり、まるで夢だったかのように、彼が恋をした女の子はふっと消えていく。

    日本ではあまり作品が出ていないのが残念ですがぜひ探してみてください。
    でも彼の本は子どもにも読まれるように書いてあるので、英語でも比較的簡単な表現で書かれています。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Falling in love again” Ruskin Bond (2013) Review | Maybe it was a dream

    彼が17歳で書いた作品The Room on the Roofはこちら
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    (彼の作品は日本ではこれが手に取りやすいようです)

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    Falling in Love Again: Stories of Love and Romance (English Edition)


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  • 『辺境を歩いた人々』宮本常一, 2005年 感想 | 宮本民俗学の先代たち

    『辺境を歩いた人々』宮本常一, 2005年 感想 | 宮本民俗学の先代たち

    🔽 基本情報 🔽
    辺境を歩いた人々
    宮本常一, 2005
    Tsuneichi Miyamoto
    296 pages
    2023.04 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ちょっと久しぶりの宮本常一さん。この口調、文調が相変わらず心地よい。

    今回は「宮本民俗学の先代」とでもいうべき、彼より前の明治時代の4人のついて彼が語る。
    同じように、辺地、辺境を歩いてそれぞれの境遇のなかで調査をした人々。
    それを宮本さんが愛をもって現代の私たちに紹介する。

    彼の本を読むたびに、いかに一般的な歴史というものが本当にごく一部の裕福な支配階級のみに集中しているか、いかにそれが人々の本当の歴史を知る上で間違った方法なのか思い知らされる。

    大衆の貧しい人々の生活に注目した素晴らしい先人に敬意を払う。
    そして現在の私達がそういう宮本常一に対して尊敬の意を示す、そうやって回っていっているのだなあと、じんわりと思うわけです。

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  • 『The First Principle, Talks on Zen』オショー・ラジニーシ 1981年 感想 | 噂話のレベル

    『The First Principle, Talks on Zen』オショー・ラジニーシ 1981年 感想 | 噂話のレベル

    🔽 基本情報 🔽
    The First Principle
    Talks on Zen
    Osho, 1981
    (第一原則 禅について)
    オショー・ラジニーシ
    288 pages
    2023.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    このすぐ前に読んだOshoのThe Book of Manよりもっと苦痛だった。
    スピーチなどを集めたもので、読むというより聞くためのものだっただろうけれど、どっちみち私の好みではない。

    「私が聞いた話では」ばかりが集められていて、面白いというか噂話のレベルでしかないというか、人の注意を引くためにこなれたジョークをとばす、というのが全体的な印象。

    昔からある、古代から守られてきた宗教や習慣がお気に召さないようで、というか憎いようで極度に批判する。
    つまりカルトでありヒッピーカルチャーである。

    もう2冊も彼の本を読んだので、もう他は読まないでもいいですか…

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “The First Principle, Talks on Zen” Osho (1981) Review | Sounds like just gossips

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    The First Principle: Talks On Zen


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  • 『”The Book of Man”』オショー・ラジニーシ 2002年 感想 | 国際的カルト

    『”The Book of Man”』オショー・ラジニーシ 2002年 感想 | 国際的カルト

    🔽 基本情報 🔽
    The Book of Man
    Osho, 2002
    オショー・ラジニーシ
    226 pages
    2023.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    話にはよく聞くOshoの本を初めて読んだ。
    実際には彼の発言集という形の本。

    よく分かった。なぜ彼がこんなにも、70年代から今現在においても人気であることが。
    誰だって不満を抱えて生きているんだから、中にはカルトにハマる人は絶対にいる。
    宗教的であることは今日でも長い人の歴史においても別に変わったことではない。
    ただ彼の教えでは、盲目的に宗教的であれ、強い力つまり自分に導かれなさい、属しなさい、と。

    70年代。彼は完璧なタイミングで出てきたわけです。
    アメリカなどの欧米社会に、賢くて口がうまくてサイケデリックなインド人グルがエキゾチックなことを言い出したんだから、絶妙なタイミングとしか言いようがない。
    抑制することはよくない、自由に人生を楽しめと彼は説く。
    とりあえずとググってみると彼はもちろん膨大な資金を寄付で稼いでおり、高級車を乗り回し(テレビで93台のロールスロイス)、暴力を推進し、性的にも極端に自由であったのだから、それは人は憧れる。
    しかし忘れてはいけないのは違法薬物を製造し自分の基地の他にも世界中に流通させ、さらには日常的な暴力を奨励し、そして特記する必要があるのは未成年に対する慢性的な性的搾取があったこと。

    と、まあ本に戻ると、多くの人が納得いくことが書いてあります。もちろん意図的に。
    なので研究対象というか、そういう側面から見ると面白いといえるけど、それ以上ではない。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “The Book of Man” Osho (2002) Review | International cult
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  • 『作品集』ラビンドラナート・タゴール 1886年~ 感想 | インドを代表する詩人思想家

    『作品集』ラビンドラナート・タゴール 1886年~ 感想 | インドを代表する詩人思想家

    🔽 基本情報 🔽
    Selected Stories of Rabindranath Tagore
    Rabindranath Tagore, 1886-
    作品集
    ラビンドラナート・タゴール
    372 pages
    2023.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    タゴールの素晴らしさはどこでも語られる。
    でも実際に色々と読むまでは本当には実感できない。

    もう一世紀以上経っているのでタゴールの作品集という名の本はたくさん出ているけれど、これはインド人の友人にもらったインドの出版社のもの。
    詩や短編小説が多いので、インドでもその時代によってもかなりの本が出ていて、人と話していてその本は読んでないけどその物語は知っている、ということはよくある。

    この本の中だけをみても、ジャンルがいろいろとある。
    恋愛もの、幽霊の出る話や、家族、友情と、彼のその取り上げるストーリーの幅の広さに驚かされるけれど、そこで語られる物語の多くが、正直で真面目、謙虚で貧しい人々であるということも忘れてはいけない。

    100年経っても、時代は変わっても、人々の苦しみの根源は変わらない。
    だからベンガル地方、インド、アジアという枠を超えて、人はタゴールの物語に心を打たれる。

    中でも良かった作品は「The river stairs」「The Cabuliwalla」「The son of Rashimani」「The master Mashai」「Living or Dead」「Fair neighbour」

    リンクは、同じような短編、中編の作品集を張っています。
    でも可能であれば他の手に取りやすい作品から入るのも良いと思います。

    アジア初のノーベル賞受賞者、芸術と平和という観点から近代インドと近代日本を繋いだ人でもある、けれど日本では彼の作品はそうどこにでもあるというわけではないようです。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Selected stories of” Rabindranath Tagore (1886-) Review | Mastermind of literature

    『ギタンジャリ』タゴール, 1910 感想 | インドの偉大な詩人の代表作

    『日本の精神』ラビンドラナート・タゴール, 1916年 感想 | 軍事国家へ走る日本への警告
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    タゴール著作集 第4巻 中・短篇小説集1


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  • 『(フェラーリを売り払った僧侶)』 ロビン・シャーマ, 1996年 感想 | 悟りへの近道的な

    『(フェラーリを売り払った僧侶)』 ロビン・シャーマ, 1996年 感想 | 悟りへの近道的な

    🔽 基本情報 🔽
    The monk who sold his Ferrari
    Robin Sharma, 1996
    (フェラーリを売り払った僧侶)
    ロビン・シャーマ
    198 pages
    2025.03 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    仕事一筋でお金が重要な生活をしていた男性のもとに、人生とは何かを告げる変な男がやってきた。

    何が大事かを悟るために、本当の夢や運命を追いかけるためにどういうことをすればいいか、ということを非常に分かりやすく具体的に説いた本で(例えば、瞑想が難しいのなら部屋にある一つの置物の表面の一点に集中して、とか)、読んだあとその瞬間にすぐに行動に移せる本。

    ただ、面白いかといえば面白いわけではない。
    まあ自己啓発本だからストーリーが面白いことが目的ではないんだけど、それはいいとしても、「古代インドでは」とか「神秘的な共同体にいたとき」とか「アジアの伝説によると」とか、どうみても欧米の一般人が好きそうな表現が多い。
    まあそれもターゲット層がそうなんだから仕方がないんだと思うしかない。
    いずれにしろ、もし欧米の白人の層に属しているのなら自己啓発としては優れているのは間違いない。
    そうでない人にとってはズレていると思う。

    あ、もし欧米人に瞑想とは悟りとは何かとかを説明する必要があれば訳には立つ!

    🔽 関連ページ 🔽
    “The monk who sold his Ferrari” Robin Sharma (1996) Review | A quick way
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  • 『恐るべき子供たち』ジャン・コクトー 1929年 感想 | ヌーベルバーグ

    『恐るべき子供たち』ジャン・コクトー 1929年 感想 | ヌーベルバーグ

    🔽 基本情報 🔽
    Les Enfants Terribles
    Jean Cocteau, 1929
    恐るべき子供たち
    ジャン・コクトー
    144 pages
    2025.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    大学の教科書でも何度も出てくる一冊をやっと。
    フランスの詩人コクトーの小説。

    とても詩的、とてもコクトー、とてもフランスで、とてもヌーヴェル・ヴァーグ。
    退廃的な少年少女のストーリーで最後の瞬間にすべてが完璧となる。
    パリが好きな人がパリを想うとき、こういう芸術的で自己破滅的で退廃的な風景を想う。
    当時はもちろん社会にショックを与えた一冊だっただろうし、現在においても何度も何度も戻って来る地点がここにある。
    それだけ影響力があるストーリーで、概念としての現代フランス芸術が詰まっている。

    映画もいつか見なきゃ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Les Enfants Terribles” Jean Cocteau (1929) Review | very Nouvelle Vague

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  • 『中央流沙』松本清張, 1966年 感想 | 人間の貪欲

    『中央流沙』松本清張, 1966年 感想 | 人間の貪欲

    🔽 基本情報 🔽
    中央流沙
    松本清張, 1966
    Seicho Matsumoto
    230 pages
    2023.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    久々の松本清張。

    やっぱり鋭くて、エンターテイメント性がちゃんとあって、なにより納得のいくミステリーなんです、松本清張はすべて。

    この場合は、官僚の汚職。
    とことん汚れていて、一般人からするとどうしようもない。
    彼の作品は時代に密着したストーリーでいて人間の貪欲という普遍的な汚さがテーマで、あるけれど、これもそう。悪いやつら世にはばかる。
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  • 『深夜特急 3 インド ネパール』沢木耕太郎, 1986年 感想 | 旅行記の定番

    『深夜特急 3 インド ネパール』沢木耕太郎, 1986年 感想 | 旅行記の定番

    🔽 基本情報 🔽
    深夜特急 3
    インド ネパール
    沢木耕太郎, 1986
    211 pages
    2023.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    青年時代インド北部とネパールを回った作家のエッセイ。

    まず読み物として絶対的に読んでて面白い。
    70年代のはずなので、ヒッピー絶頂期でインドも今より生々しいところだったはず。
    しかもそういうところを結果的に廻ってるので、いわゆる王道のインドなスポット。

    自分が若い頃に読んでたら憧れていただろうけど、今インドに行って、数百円、数十円を一時間かけて値切る根気は全くない。
    予定を決めない旅行もできそうにない。
    (実はこの後の2023年2月から友人の結婚式を始めインドを何箇所か回ってきたので、その直前に読んだのでした)

    やっぱりインドというのは誰にとっても特殊。
    最近India Syndrome というのを目にしたけれど、インドに行って精神的に感化されまくってもう私は一生ここで生きていく、と極端にインドに異常にベタ惚れすることだそう(きっと少なからず薬物なども関わってると思うけど)
    生と死が渦巻いていて、特にアメリカや日本など飽和社会からインドの貧しいエリアに行くと脳天に物凄いパンチを受けることになるのはわかる。

    私は冷めてるのかもしれないけど、インドだって人が生活しているんだから、大人になって上から目線で己の人生を変えようとインドに行って本当はお金があるのにわざと貧しい生活を短期間して、それで気安く人生変えなくても、と思う。
    きっと長年多くのインド人と働いたから、自分の現実の世界と離して考えられないんだろう。
    著者のように若いときに行くのは別にして、大人でお金があるなら、もし人生変えてもらったんなら寄付でもすれば良いのに。

    自分は溺れないようにしようと心に決めたまでです。
    どこで読んだか、人間には二種類あるそうで。
    インドに行きたくて、行ける人間と
    インドに行きたくても行けない人間。
    つまり皆インドに行きたい。
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  • 『ババヤガの夜』 王谷晶, 2020年 感想 | 爆発する新しい世界に踏み込む

    『ババヤガの夜』 王谷晶, 2020年 感想 | 爆発する新しい世界に踏み込む

    🔽 基本情報 🔽
    ババヤガの夜
    王谷晶, 2020
    208 pages
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    噂通りにバイオレンス爆発、アクション爆発、シスターフッド爆発。

    女性が主人公でここまでスッキリと細かく暴力的なのは他に読んだことない。
    ヤクザものもどうしても女性は弱い立場か、悪女か、トラウマがあるか(つまり可哀想にこの女はだから暴力に走ったんだね、という言い訳つき)、または無駄に男っぽいかになる。そう、典型的な「女嫌い」男尊女卑になってしまうところを、これは違う。
    依子は非常に暴力的なでありながら、きちんと堂々と一人の女性であるということがすてき。

    女性は揃いも揃って弱い女、もしくは悪い女、男性目線でよしよし、とされるそんな小説も物語ももういらない。
    女同士の強い絆、シスターフッド sisterhood。
    主人公が自分の足で、腕で、憧れの存在に近づくかっこよさ。

    いやー、これをただのバイオレンス小説と読まないで、もったいない。
    エンターテイメントに徹していながら新しい世界に踏み込んでいく、大事な一冊。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Night of Baba Yaga" Akira Otani (2020) Review | Sisterhood and violence
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  • 『下町ロケット』池井戸潤, 2013年 感想 | 気持ちのいい正統派の正義

    『下町ロケット』池井戸潤, 2013年 感想 | 気持ちのいい正統派の正義

    🔽 基本情報 🔽
    下町ロケット
    池井戸潤, 2013
    Jun Ikeido
    480 pages
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    初の池井戸潤。
    なるほど、半沢直樹は何度かみたので期待していたし、タイトルも有名。

    そして、期待の上を飛んでいく面白さ。
    銀行とか、中小企業、大企業という彼のストーリーのキーワードに続き、男たちの夢とプライドというのもしっかりとある。
    善悪もはっきりしていて、善が勝つと分かっていても、ハラハラな展開、でもその都度彼らのチームとしての力が大きくなる。

    物語の流れとしてここまできちんと正統派なのに正義が勝つって分かってるのに心配で心配で、最後は誰もが、うん、よかった!と言える、元気になる一冊。

    読み始めたら最後、夜更かし決定です。
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  • 『さるのこしかけ』さくらももこ, 2002年 感想 | ちびまる子ちゃんそのもの

    『さるのこしかけ』さくらももこ, 2002年 感想 | ちびまる子ちゃんそのもの

    ★★★★☆ 楽しくかわいいと勝手に抱いていた想像よりももっと笑える感じでびっくり。ここまでハチャメチャな人だったとは、本当にまる子が大きくなっただけとでもいうか、自由。

    🔽 基本情報 🔽
    さるのこしかけ
    さくらももこ, 2002
    Momoko Sakura
    296 pages
    2025.10 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ずっと気になっていたさくらももこのエッセイ、やっと一つ手にしました。
    楽しくかわいいと勝手に抱いていた想像よりももっと笑える感じでびっくり。

    ここまでハチャメチャな人だったとは、本当にまる子が大きくなっただけとでもいうか、自由。

    小学校の思い出のテレビでみていたまるちゃんそのままで嬉しい。
    他のも探さなきゃ。

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  • 『人間的な、あまりに人間的な』フリードリヒ・ニーチェ 1878年 | 意外と楽しく読める

    『人間的な、あまりに人間的な』フリードリヒ・ニーチェ 1878年 | 意外と楽しく読める

    🔽 基本情報 🔽
    Human, All Too Human: A Book for Free Spirits
    Friedrich Nietzsche, 1878
    Menschliches, Allzumenschliches: Ein Buch für freie Geister
    人間的な、あまりに人間的な
    フリードリヒ・ニーチェ
    304 pages
    2025.10 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ちょっと頑張りすぎたかもしれない。
    哲学の基礎もなく、ただ単にちょっと前に読んだこの本の抜粋バージョンが面白かったからと、これに手を付けてしまった。
    間違いなく難しい。
    でもどちらかというと楽しく読めた。ほんと。
    いくつか面白かったのをピックアップしたので読んでみて、ぜひ挑戦してみて。

    ニーチェがまだ30代だった頃に書かれたアフォリズム、格言集なので、後期のような「確立された」雰囲気ではない、んだそう。後期を知らないからなんとも言えないけど。
    いいニュースとしては、格言集なので一つ一つは短くて中には一行のものだってある。
    悪いニュースは、638個のアフォリズムがあり、中にはかなり深入りしていくものもあって、何度か読み返してなんとなく分かってきたら、さっさと次に進んでいってしまう。
    当時は彼は色々と絶望していたようでショーペンハウアーを目の敵にしているのかな、というくらい批判しているけど、ニーチェの前の時代の哲学の流れが分かってないと何を批判しているのかが掴みにくい。

    でもこういう難しい本は本編に入る前の専門家の解説をきちんと真面目に読んでいるので、今回もおかげで必死で付いていくことはできた、と思う。
    自由な人間であるということは、自分の意志をきちんと持ち、宗教やそれまでの固定観念から飛び立った存在で、そのへんのことをついてる。

    特に面白い箇所は書き出したりしてゆっくりと読み進めたので時間はかかったけど良い読書体験です。

    この時代だから仕方ないといえど、彼は女性を非常に見下していたのでそのあたりがイマイチ説得力がない部分ではある。
    意外と楽しめるのは、たまにジョークのような文章が出てきたり、滑稽なおかしさがあったりするので、ああ彼も苦しんでるんだな、となんかしみじみしてくる。

    結局は、この本のタイトルの通り、私達はあまりにも人間的なんですね。




    さて。
    メモした中のいくつかの短い文章をピックアップしました
    和訳は私(プロでない私がさっとまとめた訳なので変な表現でもお許しを。日本語を読んでいないのですが絶対に出版された方の訳がまともですよ)、元の英語訳はPenguin Classics版から。
    面白いことを言ってるので、ぜひこの機会に


    58
    言動を約束することはできても、感情は約束できない。感情は自分の意志通りにはならないから。

    61
    情熱は待ってくれない

    68
    その昔キリスト教がギリシャ哲学に勝利したのは、つまりは荒々しく暴力的なものがスピリチュアルで繊細なものに勝利したということに過ぎない

    105
    「賢い人間は、人が悪いことをしたから罰するのではない、そうすることで今後悪い行いをしないように罰するのだ」

    120
    その信念が人を喜ばせないのなら、それを人は信じない。

    265
    ヨーロッパ人がアジア人よりも優れているのは、我々は自らの信念に理論的になれる能力があるからだ。アジア人には不可能である。彼らは真実と詩の区別だってついていない。

    303
    誰かの意見に反論するとき、実はその意見に反対するのではなく、意見を発するその人のトーンに反対している事が多い。

    335
    我々が近隣の人の気分を伺うのは、その人の気分が何らかの形で私達の秘密を暴くかもしれないと恐れているからだ。

    388
    自分の女が攫われたといって嘆く男は少ない。ほとんどの男は、なぜ誰も自分の女を攫ってくれなかったんだと嘆く。

    472
    政府がその市民の苦しみや辛さに対し成すすべがないとき、宗教が大衆を落ち着かせ忍耐強くさせる。

    494
    多くの人は自分の選ぶ道に頑固になるが、その先の目的地にはこだわっていない。

    499
    おもいやりではなく、共有できる楽しみが友情を生む

    508
    我々は自然に身を任せるのが好きである。自然は我々に対しなんの意見も持たないから。

    523
    愛してくれと要求することは最大の傲慢だ。

    563
    もし過去はすべて憎むべきものと考えることができれば、人は後悔で苦しむことはなくなる。

    589
    朝一番にできる最も素晴らしいこと、それはどうすれば今日一日に少なくとも一人の人を喜ばせることができるかと考えることだ。宗教的な祈りの習慣の代わりにそう考えることできっと多くの人に利益をもたらすことができるだろう。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Human, All Too Human" Friedrich Nietzsche (1878) Review | Surprisingly entertaining

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    人間的な、あまりに人間的な 完全版


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  • 『(地獄の外食記) 』ジェイ・レイナー 2012年 感想 | 正直で意地悪

    『(地獄の外食記) 』ジェイ・レイナー 2012年 感想 | 正直で意地悪

    🔽 基本情報 🔽
    My dining hell
    Twenty ways to have a lousy night out
    Jay Rayner, 2012
    マイ・ダイニング・ヘル (地獄の外食記)
    ジェイ・レイナー
    76 pages
    2023.01 読了
    日本語未出版、私が勝手にタイトルを訳しています
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    著者はイギリスでいちばん有名な料理、レストラン評論家。
    少なくとも一番口が悪いことではかなりダントツで有名。
    彼はずっとObserverという新聞にレストランの批評を載せていて、この本はその中でも悪い評価のレストランの記事を集めたもの。面白くないわけがない。

    辛口と言われているけれど、この本に集められた記事を見る限りではレストランが悪いとしか言いようがない。
    料理がまずい、レストラン自体が悪い、さらにどちらも悪いとなると救いようがないし、その上でぼったくりとなると悪いけど全国版で叩かれても仕方がない。

    1999年から2012年の間の批評なので、確かに一番悪い時期ではあったのかもしれない。
    イギリスは別としてロンドンの料理は不味くないよ、と言われだして、レストラン業界がカッコだけつけた料理をどんどん出していた時期。
    さらには物価もどんどん上がり、シンプルでそこそこ美味しい料理を出せていたレストランは撤退していった。

    私がロンドンが好きな理由は料理にしろ文化一般的にも、ごちゃまぜ感があったから。
    超高級なものもあるし、びっくりするほど安いものもある。
    誰も知らない立地でひっそりと美味しい料理を出していた店もあった。
    でも今は高級料理のテーマパークと化したロンドン。
    いつかこの無駄な高級志向時代が終わることを願って。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "My dining hell" Jay Rayner (2012) Review | Honest but brutal reviews
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  • 『(シッキム)』アンドリュー・ダフ 2015年 感想 | シッキム王国の歴史と魅力

    『(シッキム)』アンドリュー・ダフ 2015年 感想 | シッキム王国の歴史と魅力

    🔽 基本情報 🔽
    Sikkim
    Requiem for a Himalayan Kingdom
    Andrew Duff, 2015
    (シッキム ヒマラヤ王国へのレクイエム)
    アンドリュー・ダフ
    320 pages
    2023.01 読了
    日本未出版
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    シッキム王国がインドに吸収される前の数十年を詳しく書いたシッキムの歴史の本でありながらも、その最後のチョギャル(王様)であるトンドゥプ・ナムゲルのストーリー。

    シッキム、現インド シッキム州はネパール、ブータン、チベットなどに囲まれたヒマラヤ山脈の東に位置するエリア。
    地形的に厳しいエリアでありながらも重要な国々に囲まれた特殊な地理もあり、17世紀からはチベット系の王チョギャルが治めていて、1975年にインドに吸収される。

    知れば知るほど面白くて仕方がないのです。
    この本のスコットランド人著者は、幼い頃に祖父が語ってくれたシッキムに憧れ、ついにその地を訪れる。
    ペリンの町の外れにあるペマヤンツェ寺院で、ちょっと変わったに僧に出会い、お前はシッキムの何を知っているんだ、と言われ、ある本を渡された。
    そこから彼の本格的な研究が始まる。
    その僧こそ、当時国王の側近であった人物であり、その本が最近私もやっと読めた本Smash and Grabなんですね。

    ヒマラヤの文化が集中しているシッキム、元は現地民が住んでいたけれど、チベット系の王ができたことで文化的に仏教中心になっていって、でも19世紀ごろからは大英帝国も入り込んできて、農業改革を行うに当たり、歴史的にも敵対していたネパール人をシッキムに移住させる。
    チベットや中国が権利を主張するもイギリスの保護国となったシッキム、インド独立後はその権利を引き継いだインドの保護下になるも、最後のチョギャル、トンドゥプ・ナムゲルの方針はシッキム独立であったため、ネパール系に多かった親インド派と国内で対立が続き、親インド派を手懐けたインドの後押しで王政は崩壊、あっというまにインド軍に囲まれ、アメリカに亡命。
    と、簡単な歴史はこんな感じで、この本は最後のチョギャルに焦点を置いたものでありながら、前後の流れもわかりやすい。
    インド、中国、イギリスと巨大な権力がこの小さな王国の上で渦巻いている。
    自分の王としての権利にしがみつき、若いアメリカ人の王妃(東洋のグレース・ケリー)に操られているんだ、出来損ないの政治家だ、と色んな意見はあるけれど、結局のところシッキム王国に何ができたか。
    インドの手下となったネパール系の反対派との動きの詳しい本はこちら。
    “Smash and Grab” Sunanda K. Datta-Ray 1984 >>

    インドとなった現在もインドからシッキム州に行くには検問を通ります。
    私は2023年に行ったけど、外国人は要ビザ。
    シッキム州でシッキム人以外が不動産を買ったりビジネスを始めるのはかなり困難。
    面白いのは、18世紀から圧倒的にネパール系が多いのに、観光地も含め主要な寺院はチベット仏教系。
    自然が豊かなので次回行くときはぜひもっと北部に、それこそこの著者が訪れたペリンに。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Sikkim, Requiem for a Himalayan Kingdom” Andrew Duff (2015) Review | Fell in love with Sikkim
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    Sikkim Requiem for a Himalayan Kingdom【電...
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  • 『YouTube大全』 小山竜央, 2023年 感想 | 本気な人はまずこれ

    『YouTube大全』 小山竜央, 2023年 感想 | 本気な人はまずこれ

    🔽 基本情報 🔽
    【超完全版】YouTube大全
    6ヶ月でチャンネル登録者数を10万人にする方法
    小山竜央 2023
    Tatsuo Koyama
    400 pages
    2025.7 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    本というか教科書。
    しっかりとした内容で曖昧なことじゃなくて実践的な方法の記載。

    ビジネス相手でYouTubeで自社の顧客というかファンを増やしたい、というのが目的で、YouTubeの収益ということではない。
    リサーチして真似して自分色を足す、面白おかしく話す、というのが原則で、やっぱりそこができないとYouTubeは絶対できない。

    全体的に読んでやっぱり、ここまでしっかり根気強くできるかどうかはわからない(というか今のところその必要もない)。
    でも本気で初めたい人には非常に役に立つし、私も必要になればこの本のとおりに実践します。
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

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    【超完全版】YouTube大全 6ヶ月でチャンネル登録者数を10万人にする方法


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  • 『遺伝学者、レイシストに反論する』アダム・ラザフォード, 2020 感想 | 事実は事実

    『遺伝学者、レイシストに反論する』アダム・ラザフォード, 2020 感想 | 事実は事実

    🔽 基本情報 🔽
    How to argue with a racist
    Adam Rutherford, 2020
    遺伝学者、レイシストに反論する
    差別と偏見を止めるために知っておきたい人種のこと
    アダム・ラザフォード
    224 pages
    2023.01 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    人種差別の理論がいかに科学的でないか、という本。

    著者の専門は遺伝子で、一般的に「人種」ということで、肌の色の違いで人類がさらにカテゴリー別に存在するように思われがちだけど、遺伝子という観点でもそうではないということを分野別にきちんと説明している一冊。

    人種差別主義者、レイシストは「人種的に」黒人はああだ、中国人はどうだ、という言い方をする。
    そして100年、200年前に奴隷制度や白人至上主義を肯定するためなんかに言われていた古い考えを何度も繰り返したり、また根拠のない理論を用いる。

    DNAや遺伝子、歴史、古代史など難しくなりがちなものを分かりやすく、興味深くかいている。

    ほんと、よくあることだけど彼らの主張は自分に都合の良い言葉にしがみついて、自分が気分が良くなるためだけのものであり、そういう人に事実を語っても無駄と思ってしまうことは多い。
    でも、だからといっても事実は事実であり、根拠のない差別的な発言はつまりは嘘。
    そこを知らされない人(差別は無知から)に対して、でも言っても無駄だから、そんなの常識だからわかるはず、と放っておいた結果がまたトランプが大統領になった大きな理由だったりするわけで。

    事実を淡々と伝え、嘘の中で生きる差別主義者を言い負かせ、その事実を受け入れてもらえるようにする、やっぱり一般教育は大事なんですね。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “How to argue with a racist” Adam Rutherford (2020) Review | Facts are facts
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    遺伝学者、レイシストに反論する 差別と偏見を止めるために知っておきたい人種のこと


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  • 『だれでも書ける最高の読書感想文』 齋藤孝, 2012年 感想 | 中高生へ

    『だれでも書ける最高の読書感想文』 齋藤孝, 2012年 感想 | 中高生へ

    ★★★★☆  中高生向きの本。高校生にもなるときちんとクリティカルな視線で書くべきだし書けるだろうに、なぜ「感想文」で留まるのだろう。自由に書けと強制する日本。頑張れ学生、実は世界は広い。
    🔽 基本情報 🔽
    だれでも書ける最高の読書感想文
    齋藤孝 2012
    256 pages
    2025.9 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    中高生向きの読書感想文の書き方。
    読書感想文なんて書かされて面倒だよね、嫌だよね、と柔らかい口調(文調か)で、でもこうすれば楽しくなるし自分の最高な文が書けるよ、という本。

    確かに小学生の頃から何かあるごとに読書感想文を書かされる日本の学校。
    自由に書けと言いつつ自由にさせてくれない。
    コンクールの審査員なんかもする著者、そこを理解した上でのアドバイス。
    こういう風に先生が話したら読書感想文を苦にする子は減るのかも。

    でも読書「感想文」ってなんなんでしょう。
    高校生にもなるときちんとクリティカルな視線で書くべきだし書けるだろうに、なぜ「感想文」で留まるのか。
    いっそのこと、もっと書評っぽく書くノウハウを教えればいいのに。
    自由に書けと強制する、というのがまさに日本の教育らしい。

    頑張れ日本の学生、卒業すれば世界は広い。
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  • 『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん, 2018年 感想 | 現代版細雪

    『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん, 2018年 感想 | 現代版細雪

    ★★★★☆  同じ年代の女性なら思うだろう、「なんか、いいなあ」。正しい家族はない。家族は普遍的ではない。みんな違ってみんないい、は個人だけじゃなく家族にも当てはまる。本物の女の絆ほど強いものはない。
    🔽 基本情報 🔽
    あの家に暮らす四人の女
    三浦しをん 2018
    Shion Miura
    368 pages
    2025.9 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    同じ年代の女性なら思うだろう、「なんか、いいなあ」
    なるほど、谷崎潤一郎の細雪をベースにしたものなのか。

    最近は家族という概念についてよく考える。
    どうも家族というのは揺るぎないもので理想の形があってみんな同じような「家族」を作り上げるべきで、そうじゃない人たちが変わってる、と思いがちなことについて。
    みんな違ってみんないい、は個人だけじゃなく家族にも当てはまる。
    正しい家族はない。家族は普遍的ではない。
    血が繋がってたらもちろんいいよね、でもそれは一つの要因。
    第一そんなことにこだわっていられるほど人生は長くない。
    なんとなく手に取ったこの本も、前に読んだ「汝、星のごとく」もそうで、いわゆる理想じゃない家族の形を肯定する。
    きっと今の日本は特にそう言ってくれるものが必要なのかもしれない。
    社会が定めた理想なんて、もう無理。

    細雪は大昔に読んだので記憶が定かじゃないけど、こんな感じで女たちが忙しそうにうろうろしてる話だった。
    本物の女の絆ほど強いものはない。
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  • 『爆破 モンキーレンチギャング』エドワード・アビー, 1975 感想 | コミカルに爆破

    『爆破 モンキーレンチギャング』エドワード・アビー, 1975 感想 | コミカルに爆破

    🔽 基本情報 🔽
    The Monkey Wrench Gang
    Edward Abbey, 1975
    爆破 モンキーレンチギャング
    エドワード・アビー
    480 pages
    2024.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    70年代のヒッピーなアメリカ人たちが西部劇並みの壮大な景色を背景に、環境保護の名の下、コミカルにあちこちを爆破する。

    ご想像通りの内容で、多分私の好みじゃないと知っててもきっと真面目に読み続けると思いつつ、やっぱり読み続けた一冊。

    3人の男と1人の女、他人同士だったけれどギャングを組んで、環境を破壊する橋やダムを破壊する、となると、今たまにテレビで見るgen Zの若者が美術館の絵画にペンキを書けるようなものか。
    いや、でも今どきのいたずらは命がけじゃないのでちゃんと真似できてない。
    ギャングにはお金持ちのおじさんがいるけれど、自分で走って汗かいて命もかける。

    この本に戻ると。
    やっぱり自分向けじゃないなと思うのは、やたらトラックや銃の細かいことが並べてあって、キーワードはベトナム戦争だし、ちょっと自分とは離れすぎていた。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “The Monkey Wrench Gang” Edward Abbey (1975) Review | Comically explosive
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    爆破: モンキーレンチギャング



    The Monkey Wrench Gang (English Edition)

    🔽 日本語情報 (「BOOKS」より引用) 🔽
    著:エドワード・アビー
    訳:片岡 夏実
    出版社:築地書館
    ISBN:9784806712220
    出版社:築地書館
    判型:4-6
    ページ数:416ページ


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  • 『落日燃ゆ』 城山三郎 1974年 感想 | 東京裁判

    『落日燃ゆ』 城山三郎 1974年 感想 | 東京裁判

    🔽 基本情報 🔽
    落日燃ゆ
    城山三郎 1974
    464 pages
    2024.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    東京裁判にて死刑を受けた、唯一軍人ではなかった元総理、元外相の広田弘毅の一生。
    知らなかった。

    福岡の石屋に生まれ、苦学の後に総理大臣にまでなる彼は、外交官として戦争を始めないように努力した人物。
    でも当時の日本人の官僚つまり軍人を押さえることができず結局は自らも認めるよう、戦争を阻止できなかったという罪によって、死刑。

    平和へのどんな苦労も、結局はノリに乗った軍人の前では無駄で、さらには勝利を手にしたアメリカ人に対しても無駄である。
    さらにさらに、当時の日本政府だって、戦後のゴタゴタでそれどころではない。

    歴史は勝利したものによって書かれるとは正にこの事で。
    今の世界の傾向を見ていても考えさせられる所が多い。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "War Criminal" Saburo Shiroyama (1974) Review | Tokyo Trial
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    落日燃ゆ (新潮文庫 しー7-18 新潮文庫) [ 城山 三郎 ]
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  • 『(比較文学)』 ベン・ハッチンソン, 2018年 感想 | つかみどころのない学問

    『(比較文学)』 ベン・ハッチンソン, 2018年 感想 | つかみどころのない学問

    🔽 基本情報 🔽
    Comparative Literature
    A very short introduction
    Oxford University Press
    Ben Hutchinson, 2018
    (比較文学)
    ベン・ハッチンソン
    160 pages
    2025.9 読了
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    比較文学って掴みどころのない学問だったけど、ちょっとわかった。
    つまり私のやった映画学と同じ感じだ。

    勉強する分野は気の遠くなるほど広い。歴史、言語、技術、コロニアリズム、ショー者リズム、フェミニズム、コンシューマリズム、西洋、東洋、思い浮かぶものすべてを駆使。
    いろんな「イズム」が生まれる度にまたそれを拾う。

    あと、比較文学が分かりづらかったもう一つの原因は私がアングロサクソン系の国に生まれなかったから、にも関わらずアングロサクソン系の社会で高校から教育を受けたので、比較することはあまりにも普通で、わざわざ強調することがピンとこなかったからだ。
    そうじゃなくても日本は常に文化の違う中国や欧米を比べることが当たり前なのもある。
    それは、似たような文化の西欧が一番と思って暮らす人々とは感覚として違う。

    そういう掴みどころのない学問のことを、簡潔に説明してくれる一冊。

    人間は、比べる生き物。
    何かを知ると、他の何かと比べてしまう、非常にシンプルな思考。
    で、それで?
    今からの比較文学に求められているものは、比較することで何が生まれ、何を得るのか。
    そして、どこまで比較の対象となるのか。
    ちょっと昔はインターネットの時代と言われ、今はもうAIの時代。
    比較文化、映画学、また同じような一般教養、リベラルアーツの未来はどうなっていくんだろう。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Comparative Literature” Ben Hutchinson (2018) Review | Comp. Lit.
    🔽 買えるところ 🔽

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    Comparative Literature A Very Short Intr...
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    Comparative Literature: A Very Short Introduction (Very Short Introductions) (English Edition)


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  • 『 (アカバドーラ) 』ミケラ・ムルジア 2009年 感想 | 終止符を打つ女性

    『 (アカバドーラ) 』ミケラ・ムルジア 2009年 感想 | 終止符を打つ女性

    🔽 基本情報 🔽
    Accabadora
    Michela Murgia, 2009
    (アカバドーラ)
    ミケラ・ムルジア
    208 pages
    2024.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    小説「アカバドーラ」現代サルデーニャ文学の最高峰。
    アカバドーラとは、末期患者やその親族の苦しみに終止符を打つ女性のこと、そう、その町で暗黙の了解の中、患者に安楽死をもたらす役目を背負った女性。

    とてもサルデーニャ的でとても地中海文化的。
    土埃の立つ乾いた家の壁、バールに座っている男たち、一日中家事に追われる女たち。
    草原に緑はなく茶色に乾いた草がいつこの地を炎に包もうかと小さな火花を待つ。

    生を与える助産婦が女性なら、生を終わらせるのも女性。
    少女マリアを引き取ってくれた独り身の女性は時折真夜中に黒尽くめの服を着て静かに家を出る。そして翌朝何もなかったかのように帰って来る。

    善か悪か、天使か悪魔か死神か、それはもう問題ではない。
    いま行われるべきか否か。

    サルデーニャでは実際に存在していたと考えられている。
    窒息という方法か、もっと有名なのは槌を使用する方法。
    現在も安楽死の問題は解決しないし、間違いなく客観的に100%正しいという答えは出てこないかもしれない。

    伝統に縛られた厳格な小さな町で、その大きく揺れる心境を圧倒的な力強さと威厳を持って描く一冊。
    日本語もいつか出るといいですね。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Accabadora" Michela Murgia, (2009) Review | A woman who ends life
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    Accabadora (English Edition)


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    ★★★★★ Accabadora, a woman in Sardinia who ends the suffering of very ill and their families. Is she an angel or a devil? That’s not the point any more to them. A book with an unusual dignity.

  • 『九州バカ 地元創生企業論』 村岡浩司 2018年 感想 | 地域密着型

    『九州バカ 地元創生企業論』 村岡浩司 2018年 感想 | 地域密着型

    ★★★☆☆ 著者の半生とどうやって地元というキーワードでビジネスを展開したかというお話で、地元密着型のビジネスを始めたい人は軽く読める本。ただし本の情報自体はすでに古い
    🔽 基本情報 🔽
    九州バカ 地元創生企業論
    村岡浩司 2018
    557 pages
    2024.11 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    タイトルだけで選んだと思う。ずっと読まずにいたけど手にとってみる。

    基本はこの村岡氏の半生とどうやって地元というキーワードでビジネスを展開したかというお話で、地元密着型のビジネスを始めたい人は軽く読める本。
    イメージは私がかつでやりたい願っていたものと近く、九州というキーワードで国外をみるというテーマ。寧ろ東京や日本国内はついで。
    ただこれは九州にすんでいないと難しい。

    回りの人のために走り回るというイメージも理想に近い、本としては所々に入る村岡さん万歳なコメントはちょっとネガティブに写ってしまうけど、自分一人の成功じゃないんだということなんでしょう。
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    九州バカ 世界とつながる地元創生起業論


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