カテゴリー: カテゴリー

  • 『インド文化入門』 辛島昇, 2020年 感想 | 数あるインドはそれぞれが存在する

    『インド文化入門』 辛島昇, 2020年 感想 | 数あるインドはそれぞれが存在する

    ★★★★☆ インドのことをある程度は知ってから読む本。
    古代からその時代その土地で必要とされるラーマ物語ができるように、数あるインドはそれぞれが存在しつつ、なおかつひとつのインドというのも存在する。素敵な矛盾。
    🔽 ログ 🔽
    インド文化入門
    辛島昇 2020
    Noboru Terashima
    288 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    2000年に放送大学の映像のお供のテキストとして書かれたものの文庫化。
    入門と言いつつ実は超入門書ではないし、テーマごとなのでインドのことをある程度は知っておかないと話についていけない。

    歴史、逸話、言語、宗教、映画、タゴール、カースト制、女性の二極化、ガンジー。
    厳しさに包まれたその歴史、そこから生まれた古く豊かで複雑に入り込んだ文化、保守的な社会。

    でも彼の伝えたいことは、最初の章にしっかりと書いてある。
    それは、インドが誇るラーマ物語の存在に象徴される。
    時代や土地が変わるにつれラーマ物語も少しずつ姿を変え、その土地で必要とされるラーマ物語ができる。
    同じようにそれぞれが存在しつつ、なおかつひとつのインドがある。

    いや、かつてはあった。
    20年たったいま、インドはどこへ向かうのか。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    インド文化入門 (ちくま学芸文庫 カー51-1) [ 辛島 昇 ]
    価格:1,320円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    インド文化入門 (ちくま学芸文庫)




  • 『(権力のシステム) 』 ノーム•チョムスキー, 2013年 感想 | 権力はシステムである

    『(権力のシステム) 』 ノーム•チョムスキー, 2013年 感想 | 権力はシステムである

    🔽 ログ 🔽
    Power Systems Conversations with David Barsamian on Global Democratic Uprisings and the New Challenges to U.S. Empire Empire.
    Noam Chomsky, 2013
    ノーム•チョムスキー
    178 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    タイトルは「権力のシステム アメリカ帝国のグローバルな民主主義の反乱と新たな挑戦 会話集」といったところ。

    2010年から2012年のノーム•チョムスキーの会話を集めた一冊。
    だから当然古い事柄もある。例えば10年も経てばインターネットの使い方も全然違うしアメリカ大統領も二度変わった。
    でも根本的にはいまとひとつの時代として括ることができる。

    アメリカの政治についてなので、分かったつもりにもなれる訳じゃないけど、分かることはただひとつ、彼の立ち位置と主張は変わらない。
    彼は一貫して他人にempathetic、共感的である。
    一貫して利己的なもの、ひと、主義に反対ている、そしてわたしたちは利己的な集団に統治されている。

    ちなみに、よくいわれる「アメリカ帝国」という言葉を最近よく考える。現在の帝国主義。

    チョムスキーは希望を忘れない。政治は我々一般市民が作るものであり、我々はきちんと理解すれば政治を使いこなすことができると。

    この本が出て10年少したち、世間はよくなったか。なってない。
    わたしたちができること、望むことができることは狭まれた。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Power Systems" Noam Chomsky (2013) Review | Power is systematic


    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    Power Systems Conversations with David B...
    価格:1,558円 (2025/10/2時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●


    Power Systems: Conversations with David Barsamian on Global Democratic Uprisings and the New Challenges to U.S. Empire




  • 『美は傷』 エカ•クルニアワン, 2002年 感想 | その地に宿る魂の苦しみ

    『美は傷』 エカ•クルニアワン, 2002年 感想 | その地に宿る魂の苦しみ

    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    Beauty is a wound
    Cantik Itu Luka
    By Eka Kurniawan, 2002
    美は傷
    エカ•クルニアワン
    原語=インドネシア語
    読了=英語訳
    480 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    インドネシアの町に死んだはずの売春婦の女性が戻ってきた。

    強く美しい女たちの物語は、いつも男たちによって泥沼にされる。
    その地に宿る魂の苦しみ、植民地としての過去、蔑ろにされる女性の尊厳、生きていくための手段。暴力と愛と呪い。なるほど、マジカルリアリズム。

    女性は自分の美しい娘の成長した姿を確認するまでは死ぬに死にきれず、唯一の醜い娘の幸福を確信する。だって外見の美しさは歴史、人種、宗教や政治、権力を越え、その子の人生の傷でしかないから。

    自分は何とか生き抜いた、でもそれぞれの子にそれぞれの苦しみと呪いがある、まるでマルケスの百年の孤独のような何代にも渡る一族のストーリーを、痛々しくリアルに描く。

    この物語はインドネシアだからこそ生まれてきた物語であり、世界中の人の心を揺さぶった。
    一度ページをめくったらやめられない、強く生きる女たちの壮大な物語。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Beauty is a wound" Eka Kurniawan (2002) Review | Mix of history, religions, power, and abuse


    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    美は傷 (アジア文芸ライブラリー) [ エカ・クルニアワン ]
    価格:4,400円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    美は傷 (アジア文芸ライブラリー)



    Beauty is a Wound (English Edition) Kindle版




  • 『禅と日本文化』 鈴木大拙 1940年 感想 | 日本的とは禅であること

    『禅と日本文化』 鈴木大拙 1940年 感想 | 日本的とは禅であること

    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    禅と日本文化
    鈴木大拙
    北川桃雄 訳 1940
    196 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    鈴木大拙のZen and Japanese culture。
    1938年に外国人向けに英語で講演された英語の本を1940年に和訳したもの。
    当時、欧米に日本を紹介する本として一世を風靡、現在に至るまで禅そして日本文化を知るための重要な一冊。つまり私なんかはもっと前から読むべき本でした。

    文章は古いのでその点は努力のいる本だけど、元々が日本人に向けていなかったので理論的に説明されていると言う点できちんと理解しやすい。

    いわゆる入門書でもないし、簡単という意味でもない、でもネットとかで調べようと思ったんだけどどうも禅と言うものが分からないと言う人向け。
    日本人向けだとどうも雰囲気で分からせようとする感じがあるけど、それは通用しない人たち向けなので、こっちの方が分かりやすい日本人も多いと思う。

    直感的であり、言葉よりも墨画や俳句、茶の湯を通じて表すことのできる禅。
    ミニマリズムであり自然を愛する精神と言うのは日本人の芸術や生活に染み込んでいて、日本的であるとはつまり禅であると。

    でもこれが書かれて80年以上たった今、ふと思うのはそのステートメントは現代の日本人を表す際に未だに正しいといえるのか。

    逆にそれは日本マニアの外国人が抱くイメージ上の憧れの日本、想像上の日本でしかないのかも知れない。
    けど、高度成長期からもうすでに一周回って、また禅が日常に近付いたかもしれない。もしくは、年を取れば日本人は禅に近付くのかも知れない。
    そうするとやっぱり禅は日本人の根っこ、いや、無意識の中にある。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Zen and Japanese culture" Daisetz T. Suzuki (1940) Review | Japanese means zen
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    禅と日本文化 (岩波新書) [ 鈴木 大拙 ]
    価格:990円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●
    禅と日本文化 (岩波新書 赤版 75)
    禅と日本文化 (岩波新書 赤版 75)



  • 『日本の歴史をよみなおす(全)』 網野善彦 2005年 感想 | いままでの常識が覆される

    『日本の歴史をよみなおす(全)』 網野善彦 2005年 感想 | いままでの常識が覆される

    🔽 ログ 🔽
    日本の歴史をよみなおす(全)
    網野善彦 2005 (1991-)
    Rethinking Japanese History
    Yoshihiko Amino
    595ページ
    2024年3月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    簡単に日本史のおさらいっぽいものかと思っていたら、大間違い。
    正にそういう先入観を捨てよ、というのがテーマ。

    根本的には、日本は島国だから閉鎖的でずっと農業が中心だったんですよ、という教科書に載っている概念がいかに間違っているか、
    そして第一、日本という区切りはなんだ、しかも海を越える文化も技術も中世からちゃんとあったのだよ、ということ。

    百姓と言う言葉がイコール農民でないということは、いままでの常識が覆される。
    いかに中世までの日本が、複雑で、リベラルで、高い技術や商売力があったか。

    少なからず誰もがショックを受けるはず。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Rethinking Japanese History" Yoshihiko Amino (2005) Review | "Common sense" was wrong
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
      ●●●●●楽天●●●●●
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    日本の歴史をよみなおす (ちくま学芸文庫) [ 網野善彦 ] 価格:1,320円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)

    ●●●●●アマゾン●●●●● 日本の歴史をよみなおす (全) 日本の歴史をよみなおす (全)





  • 『黄昏の彼女たち』サラ・ウォーターズ, 2014 感想 | 女性二人の恋愛と犯罪

    『黄昏の彼女たち』サラ・ウォーターズ, 2014 感想 | 女性二人の恋愛と犯罪

    🔽 ログ 🔽
    The Paying Guests
    By Sarah Waters, 2014
    黄昏の彼女たち
    サラ・ウォーターズ
    595ページ
    2024年3月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    サラ•ウォーターズだから期待どおりハラハラドキドキの一冊。
    描写も細かくて、どんどん爆走が続いてこっちまで、いやちょっとそれはまずいんじゃない、と突っ込みたくなる。

    「荊の城」よりストーリーを追いやすいけど、浅い物語というわけではない。
    ここでも、一筋縄では行かない女性が中心。

    第一次大戦後、ロンドン郊外で保守的な母親と静かに暮らしていくはずだった女性。
    裕福な家庭だったのに戦争で男手を失くし、唯一の収入源として部屋を貸し出すことになり下宿人としてやってきた若い夫婦。
    そして女性は美しい妻の方に惹かれてゆく。そして徐々に良くない方向に。
    これは操りなのか純粋の愛なのか。誰が誰を操っているのか。

    控えめな下宿人の妻、「荊の城」のように仕方がない私が守ってやろう的な心構えだったのに、なんというか結局翻弄され振り回される、のだけどそこにはきっと愛がある。きっと。

    馴染めないロンドン郊外の敵意のある冷淡な社会の渦のなか、二人は自分達だけの無垢な世界を作れるのか。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Paying Guests" Sarah Waters (2014) Review | But who manipulates who
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●





    ●●●●●アマゾン●●●●●

    黄昏の彼女たち 上 (創元推理文庫)



    黄昏の彼女たち 上 (創元推理文庫)



    The Paying Guests: shortlisted for the Women's Prize for Fiction




  • 『しのぶ梅 着物始末暦』 中島要, 2012年 感想 | 所々の雑学も楽しい

    『しのぶ梅 着物始末暦』 中島要, 2012年 感想 | 所々の雑学も楽しい

    ★★★★☆ 着物始末屋というやさ男が主人公のシリーズ。江戸が舞台の着物をめぐる短編集。エンターテイメント性たっぷりですらすらと読める。
    着物のことにも多く触れていて所々の雑学も楽しい。

    🔽 ログ 🔽
    しのぶ梅 着物始末暦
    中島要 2012
    Kaname Nakajima
    267ページ
    2024年2月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    裁縫好きで日本に詳しい友人がロンドンの古本屋で見つけた本。
    そのせいか、いや、それらしくと言うべきか、江戸時代の着物がテーマの短編集。
    
    気軽に買えるいまの洋服と違い、何着も持つことは難しい。
    しかも形やデザインの決まりも厳しいので場違いな物も着にくい。
    着物始末屋というやさ男が主人公のシリーズ。江戸が舞台の着物をめぐる短編集。
    
    特に難しい訳じゃなくてエンターテイメント性たっぷりですらすらと読める。
    一応私も裁縫初心者なので、着物のことに触れていて所々の雑学も楽しい。
    
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫) [ 中島要 ]
    価格:680円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)




    ●●●●●アマゾン●●●●●
    しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫 な 10-1 時代小説文庫)
    しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫 な 10-1 時代小説文庫)


    
    
    
    



  • 『発酵文化人類学 Fermental Cultural Anthropology』小倉ヒラク, 2017年 感想 | 昔の人凄い

    『発酵文化人類学 Fermental Cultural Anthropology』小倉ヒラク, 2017年 感想 | 昔の人凄い

    ★★★★★ 人間がどう発酵と共存してきたかという角度から見る本。昔の人凄い。だから不思議発見なエンターテイメント。楽しく学べる
    🔽 ログ 🔽
    発酵文化人類学
    Fermental Cultural Anthropology
    小倉ヒラク 2017
    Hiraku Ogura
    400ページ
    2024年2月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    面白い。
    小難しいことだったらという不安があったけどすぐにぶっ飛んだ。

    そう、幸いにも発酵の歴史とか技術とかを学問的に掘り下げたものでなく、人間が大昔からどう発酵と共存してきたかという、一見変わった角度から見ている本。
    食品別に発酵の関係性とか。
    だから面白い。

    人は発酵と言う自然の法則にお世話になりながら料理をしている、という不思議な感覚。
    私自身も日本酒に近いところで生きてきたので何となくは知っていたけど、凄い、昔の人凄い。

    でも何千年も前からあったことなので、新しいものではない。
    ただ、いまの私達がそのすごさを科学と技術をもって再発見というか裏付けしているというだけ。


    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    発酵文化人類学
    発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ (角川文庫)





  • 『傲慢と善良』 辻村深月, 2019年 感想 | 社会が突きつけてくる物差し

    『傲慢と善良』 辻村深月, 2019年 感想 | 社会が突きつけてくる物差し

    🔽 ログ 🔽
    傲慢と善良
    辻村深月 2019年
    Mizuki Tsujimura
    504ページ
    2025年7月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    人気の小説というのは知っていたけど、実は読んだことない作者だし、第一、日本の現代文学は自分の好みではないと決めつけている私がいて。
    それじゃいけないと読む幅を広げるという意味で手にした本。
    自分の固定観念に挑戦した結果、この本が読めた。でかした、自分。

    社会という暗い大きな闇が突きつけてくる物差し。
    いい子は誉められます、きちんと親のいうことを聞いて、嘘をつかずに、でしゃばらずに。
    それが今のこの日本社会で子供のときから受ける教育。
    一昔前はそうだったんだから、あなたもそうしなさいという上の世代からの教育。

    私自身はさっさと国外に出たので自分の境遇とは違う、だけど、だからといってこれを読んで心が痛まないわけはない。

    恋愛小説でありながら、突如いなくなる婚約者、真実(まみ)のあとを追うミステリー風でもある。つまり読みごたえがある。
    ちょっとずつ彼女の過去や思考の霧が晴れていく中で、これはいま結婚を「するべき年齢」といわれる日本の若者誰もが痛く感じさせられる現実であると思い知らされる。
    家族ぐるみのお見合いではない、自分が定めた数ある基準から相手の点数を見定める婚活。
    そこで見定められるものは本当は何なのか。

    ヨーロッパでは親からの結婚の期待はあるのはあるけど、私の自由です放っておいて、と突き放すもしくは宥めることの方が多い。
    それは、日本のようながんじがらめのレールを敷く社会を思春期で体感しないから。
    間違っていようが自分の意見をいうことが奨励される社会で育つとそこまで多くの人は彼女に自分を投影しない。
    そして他のアジアの国の多くは未だに家族が決めるお見合いも多い。よくも悪くも結婚とは家庭とはそういうものという考え方もある。
    つまり日本はそのどちらからも外れた、自分の意見も主張できず家族の提供する安心感も浅い中でプレッシャーと疲労感だけが高まる孤独な活動となる。

    でも、それでも、ネタバレ阻止で詳しくは言えないけど、彼女は確実にいわゆる大人の階段を上る。
    遅いか早いかは、周りから見れば遅いかもしれない。しかし遅すぎることはない。

    まだ間に合う、まだ失敗しても大丈夫、人生はいつだって方向転換ができる、まだここが終わりじゃない。よかった。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "(Arrogance and Virtue)" Mizuki Tsujimura (2019) Review | Not so comical "Pride and Prejudice" in Japan
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    傲慢と善良 (朝日文庫) [ 辻村深月 ]
    価格:891円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●
    gouman
    傲慢と善良 (朝日文庫)






  • 『(茶:世界を変えた飲み物) 』ジョン・グリフィス, 2007年 感想 | 生真面目さのお陰で詳しい本

    『(茶:世界を変えた飲み物) 』ジョン・グリフィス, 2007年 感想 | 生真面目さのお陰で詳しい本

    🔽 ログ 🔽
    Tea, the drink that changed the world
    (Tea: A History of the Drink That Changed the World)
    By John Griffiths, 2007
    373 pages
    2024年2月 読了
    
    
    
    
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    お茶の本というのはとりあえず買う、というのが私の方針です。これはダージリンの街の中心の本屋で買った思い出の本。
    どの紅茶が美味しいとか分類とかそういうことじゃなく(日本はそういう本が多い)、お茶のその興味深く残酷な歴史の本もたくさんある。でもこれは少し違う。

    「世界を変えた飲み物」まさに。欧州人は東アジアのお茶に憧れ、南アジアを人工的に産地にし、中国を滅ぼし今はアフリカでもっと安く作っている、お茶。

    お茶、紅茶について、その全てが書かれている本。
    著者はお茶の農園をやっていた英国人の息子で政治家ということもあり、内部事情にかなり詳しいし何よりも政治的な面やきちんと数字に表すという面が特徴的。
    どの時代にお茶が何トン売れたか、値段の変動は、とか。

    お茶の文化や大変な歴史、そして当時の英国の政情、ここではそういったのも含め観点、テーマごとにまとめられている。
    本の中でその分類の仕方が分かりにくいところもあったけど、それだけ広い視点から書かれているということ。

    ワイン学なんかでも英国人が強いのと同じでここでもその生真面目な英国人さが出ている。でもワインよりももっと英国人の心とプライドの近くにいるもの、それがお茶。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Tea, the drink that changed the world" John Griffiths (2007) Review | Tea, very close to the hearts and pride of British
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Tea: The Drink That Changed the World




  • 『No one is too small to make a difference 』グレタ・トゥーンベリ, 2019年 感想 | そして世界を変えた

    『No one is too small to make a difference 』グレタ・トゥーンベリ, 2019年 感想 | そして世界を変えた

    🔽 ログ 🔽
    No one is too small to make a difference
    Greta Thunberg, 2019
    グレタ・トゥーンベリ
    68 pages
    2024年1月 読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    
    🔽🔽 読書記録「🔽🔽
    「世界を変えるのに若すぎるということはない」
    グレタのスピーチを書き起こしたもの。文字になっていることで彼女の主張がいかに明確でブレがなく芯が通っているかがわかる。

    彼女は実際に世界を変えてしまった。
    若者は自分の周りの問題に意識を向けるようになり、自分たちには社会に変化を与える力があると気付かされた。そしてアスペルガー症候群や自閉症の人々が持つパワーも世界に見せつけた。

    そして同時に当時16歳だった彼女を目の敵にして、個人的に名指しで攻撃し、彼女の主張でなく外見を貶しいじめる大の大人がいることも明らかになった。
    それでも、どんなに権力や財力のある大人が騒ごうと密かに彼女を怖がろうと、彼女の目的や言動はコンスタントで未だに辞める様子もない。頼もしい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "No one is too small to make a difference" Greta Thunberg (2019) Review | And she made a difference

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    No One Is Too Small to Make a Difference...
    価格:1,900円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●
    nooneis
    No One Is Too Small to Make a Difference (English Edition) Kindle版
    
    
    
    
    

  • 『旅の理不尽 アジア悶絶編』宮田珠己, 1995年 感想 | おバカな旅行記

    『旅の理不尽 アジア悶絶編』宮田珠己, 1995年 感想 | おバカな旅行記

    ★★★★☆ その通り、おバカな旅行記。
    ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。個人的な出来事を書いただけ、という究極な旅行記。


    🔽 ログ 🔽
    旅の理不尽 アジア悶絶編
    宮田珠己 1995
    Tamaki Miyata
    272 pages
    2024年1月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    その通り、おバカな旅行記。
    20代そこそこの事と思うけど、ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。
    個人的な出来事を書いただけ、まあ比較的に騙されたことや勘違いだった記録を中心に、という究極な旅行記。
    でもそこが珍しくて面白い。
    勢いというのはやっぱり、若くないとね。歳を重ねるごとに慎重になってしまうという避けられない傾向。
    読むと元気をもらえる一冊。

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    旅の理不尽(アジア悶絶篇) (ちくま文庫) [ 宮田珠己 ]
    価格:748円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)
    旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)







  • 『火と汐』松本清張, 1967年 感想 | 60年代の新しさも

    『火と汐』松本清張, 1967年 感想 | 60年代の新しさも

    🔽 ログ 🔽
    火と汐
    松本清張 1967年
    336 pages
    Seicho Matsumoto
    2024年1月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    4つの短編。
    松本清張らしい、男と女のもつれ、金銭のもつれ、男のプライド、そういう大好きな要素がちゃんと入った佳作集と言った感じ。

    ここでもとにかく、旅行と言う、普段と違う空間と言うのがキーとなる。
    もしくは戦争と言う異空間も。
    あとがきにあってなるほどと思ったのは、松本清張は常にその時の新しいことを用いると言うこと。
    ヨットと言うお金持ちの新しい趣味、離島への国内線の飛行機など。
    当時はきっともっとブームになり、社会現象になったんだろうけど、いまだってレトロ感を残しつつも面白さもまだそのまま。
    とにかく、外れがない。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "(The Fire and the Sea)" Seicho Matsumoto (1967) Review | A trip to a remote island, so 60s
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    火と汐 (文春文庫) [ 松本 清張 ]
    価格:847円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)


    ●●●●●アマゾン●●●●●
    火と汐 (文春文庫 ま 1-136)
    火と汐 (文春文庫 ま 1-136)






  • 『哀愁の町に霧が降るのだ 上下』椎名誠, 1981年 感想 | 楽しくて切なくて、突っ走る

    『哀愁の町に霧が降るのだ 上下』椎名誠, 1981年 感想 | 楽しくて切なくて、突っ走る

    ★★★★☆ 椎名誠は面白い、それにつきる。
    彼の青年時代の話が中心だけど、やっぱりこの時代は活気があった。楽しくて切なくて、突っ走る。風邪でダウンしていたので軽く読める本として。
    実際、上下一日で読んでしまう
    🔽 ログ 🔽
    哀愁の町に霧が降るのだ 上下
    椎名誠 1981年
    Makoto Shiina
    416 + 400 pages
    2024年1月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    椎名誠は面白い、それにつきる。
    彼の青年時代の話が中心だけど、やっぱりこの時代は活気があった。楽しくて切なくて、突っ走る。
    でもそういう外界の影響と言うのもあるだろうけど、やっぱり彼の回りにいた人間が面白いやつだった、そして現在も友人関係が続いていると言う羨ましい話。

    まあ残念なことに風邪と熱で、しっかり読んだわけでもないし、大した読書感想文も書けない。
    言えるのは、ただ純粋に面白かった。
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    ●●● 楽天 ●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    哀愁の町に霧が降るのだ(上) [ 椎名 誠 ]
    価格:957円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    哀愁の町に霧が降るのだ(下) [ 椎名 誠 ]
    価格:946円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)

     
    ●●● アマゾン ●●●
    哀愁の町に霧が降るのだ(上) (小学館文庫) Kindle版
    哀愁の町に霧が降るのだ(下) (小学館文庫) Kindle版



  • 『動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ』福岡伸一, 2023年 感想 | やわやわの鎧

    『動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ』福岡伸一, 2023年 感想 | やわやわの鎧

    ★★★★★やっぱり面白い。副題もいい。
    物はいつかボロくなる、命も同じ。我々はその運命を生き抜くために、できるだけ対応するために、やわやわの鎧で立ち向かう

    🔽 ログ 🔽
    動的平衡3
    チャンスは準備された心にのみ降り立つ
    福岡伸一 2023
    Dynamic Equilibrium 3
    Shinichi Fukuoka, 2023
    2024年1月読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    どうもシリーズらしい。多分母ががうちにおいていった本。
    福岡教授って日本ではテレビに出たりもするんですね。いいなあ。

    やっぱり福岡教授の本は面白い。すごく難しいことが書いてあるはずなのに、易しく書かれているので、なんかわかった気になる。
    このシリーズは、メインの研究テーマである、生き物は常に動いて変化しつつ生き延びている、というもの。

    物はいつかボロくなる、命も同じ。ただ、我々はその運命を生き抜くために、できるだけ対応するために、やわやわの鎧で立ち向かう。
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● 楽天 ●●●



    ●●● アマゾン ●●●
    新版 動的平衡: チャンスは準備された心にのみ降り立つ (3) (小学館新書 444)



  • 『わたしたちが孤児だったころ』カズオ・イシグロ, 2000年 感想 | 事実は本当に事実なのか

    『わたしたちが孤児だったころ』カズオ・イシグロ, 2000年 感想 | 事実は本当に事実なのか

    🔽 ログ 🔽
    When We Were Orphans
    Kazuo Ishiguro, 2000
    わたしたちが孤児だったころ
    カズオ•イシグロ
    2025年7月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、ときにおすすめ 🔽
    ミステリー好き、そしてカズオイシグロは切ないけど優しい気持ちになれる
    
    
    
    
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    カズオ•イシグロ作品ということは文体が美しい、というのは期待どおり。彼の作品はいつもノスタルジアが漂っているけどこの本はノスタルジアこそが大きなテーマ。
    主人公クリストファーは上海での少年時代いつも友人のアキラと遊んでいた。楽しい優しい思い出。
    その後イングランドで有名な探偵となった彼はやっとあるミッションのために上海へ戻る。両親を見つけるために。

    作者はきちんと順序追っては説明してくれない。どこまでが事実でどこからが想像か。
    クリストファーは上海の街を目隠し状態で動き回る。
    固く信じている事実は本当に事実なのか。
    さすがカズオ•イシグロ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "When We Were Orphans" Kazuo Ishiguro (2000) Review | Tender memories, are they?
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●



    ●●●●●アマゾン●●●●●
    when we were
    わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫) Kindle版
    
    
    
    



  • 『火宅の人』 壇一雄, 1975年 感想 | 男の無益なプライド

    『火宅の人』 壇一雄, 1975年 感想 | 男の無益なプライド

    ★★★★☆ こういういかにも昭和のダメ男はきっとそこらじゅうにいたはず。お金はある、なのにいつも足りない。逃げるように女を追いかけてお酒を追いかける。ただの我儘、男の無益なプライド。
    これが無頼派
    🔽 ログ 🔽
    火宅の人 上下
    壇一雄 1975
    Kazuo Dan
    960ページ(480+480)
    2025年6月読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    私小説風の大変な男の話。
    家族は放ったらかし、愛人にも面倒くさくなり、それ以外もフラフラとあっちの女、こっちの女にすがり付き、もちろん商売の女にもすがり付き、何よりも酒にお金を使い込む、そう、最低の男の代表格。
    
    こういういかにも昭和のダメ男はきっとそこらじゅうにいたはず。
    お金はある、なのにいつも足りない。
    逃げるように女を追いかけてお酒を追いかける。
    でも最低の男であっても、優しくないわけではない。
    年じゅう放っておくくせに、急に子供を海や川に泊まりがけで遊びにつれていく。
    寝たきりの次男が気になってしょうがない(だからといって世話はしないけど)。
    女の面倒を見たがる。
    でも言ってみれば、ただの我儘なええかっこしい。男の無益なプライド。
    
    結局は幸いお金があるということが救いになっているけど、じゃあなければ汗水垂らして働きますということだってないだろう。
    
    無頼派とは、こういうことか。
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    火宅の人(下巻)改版 (新潮文庫) [ 檀 一雄 ]
    価格:825円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    火宅の人



  • 『(古代世界のバイセクシュアリティ』エヴァ・カンタレラ , 1988年 感想 | そしてマッチョ社会に疲れる

    『(古代世界のバイセクシュアリティ』エヴァ・カンタレラ , 1988年 感想 | そしてマッチョ社会に疲れる

    🔽 ログ 🔽
    Bisexuality in the Ancient World
    Eva Cantarella, 1988
    Secondo natura
    (古代世界のバイセクシュアリティ)
    エヴァ・カンタレラ
    286 pages
    2025年6月読了
    アマゾンで見る


    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    こんなにアカデミックな内容とは知らず、ミラノ大学のローマ法、ギリシャ法の教授の本。
    日本では出ていないのでここでは内容もかなり触れます。

    ここでいうバイセクシャリティの定義は今の一般的な定義とは違う。
    古代ローマ、古代ギリシャでは男性は社会義務として女性と結婚をし、ギリシャでは教育として、ローマでは強さの象徴として青年と関係を持つ。
    男性と女性を同じように愛するというものではない。

    この本は古代ローマ、ギリシャの事について知識がある想定でバイセクシャル文化が語られるので、全然予習が足りなかった。
    ギリシャでは行為を通じて年上の男性が青年を教育する。ローマでは男性ローマ市民の強さを示すために青年、女性、奴隷を性的にも支配下に置く。

    いずれの場合も極端に女性蔑視で超マッチョイズム(machismo)。そして当時(男性によって作られ広げられた)キリスト教がやってくる。
    女性蔑視の強い宗教ではあるけれど観点が代わり「男性優位の社会を守るために、子供をたくさん産む女性と結婚して繁殖だけに重点を置きましょう」となった。
    そして現在に続く。

    でも著者が言うには、キリスト教が人々の考えを変えたのではなく、実はみんなマッチョに構えるのに疲れていたときに都合がいい思想が広がったから、キリスト教を利用しただけ、と。

    時代は変わり考え方も変わる。
    でも何千年たっても、なんとか男性優位の社会を維持しようという基本はあまり変わらないようです。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Bisexuality in the Ancient World" Eva Cantarella (1988) Review | Then suffer from machismo
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Bisexuality in the Ancient World: Second Edition (Yale Nota Bene)

  • 『(イエローフェイス)』R. F. クァン, 2023年 感想 | 真実は大事じゃない

    『(イエローフェイス)』R. F. クァン, 2023年 感想 | 真実は大事じゃない

    🔽ログ🔽
    Yellowface
    Rebecca F Kuang, 2023
    イエローフェイス
    R. F. クァン
    319 pages
    2025年6月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    すごい人気があるのは知ってたけど、確かに圧倒的に面白かった。

    最初はAthena視線の人種差別的な話かなと思ってたら、そうじゃなくてJuneの話だった。
    ジューンという平凡な白人の女の子が、綺麗で才能豊かなアジア人アテナにちょっと異常なまでに執着、嫉妬してしまった。

    ネタバレせずにいるには、面白い、と漠然に言うことしかできない。
    どういうジャンルとか枠組みかとかが難しいストーリーだけど、つまりは今のこの世の中そのもので、正にそう!と言いたくなって、そしてまるで週刊紙を読むかのように、いけないものを見るかのような心境でページをめくることをやめられない。

    皆が皆で皆を貶して陥れようとして利用して、SNSが一番大事で真実はそう大事じゃなくて、つまり私たちが住むのこの世の中の鏡のような、で、どうせ流行はどうぜどんどん入れ替わっていく。

    著者Kuangの新作も出たばかり。
    読まなきゃー


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Yellowface" Rebecca F Kuang (2023) Review | Facts are not important
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    Yellowface【電子書籍】[ Rebecca F Kuang ]
    価格:2,057円 (2025/10/1時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Yellowface: The instant #1 Sunday Times bestseller and Reese Witherspoon Book Club pick from author R.F. Kuang (English Edition)


  • 『教養としての茶道』竹田理絵, 2021年 感想 | エリート層と対話するという前提で

    『教養としての茶道』竹田理絵, 2021年 感想 | エリート層と対話するという前提で

    ★★★☆☆ タイトルの通り日本のビジネスマンが知っておくべきものとしての茶道。ただしエリート層と対話するという前提が重要。
    これらを覚えれば茶道について日本好きエリート外国とも安心して会話ができる

    🔽ログ🔽
    教養としての茶道
    竹田理絵 2021
    211 ページ
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    🔽こんな人、ときにおすすめ🔽
    仕事などで自分の意思とは別のところで日本文化を紹介することになった人、これを丸暗記でいけます
    
    

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    世界のビジネスエリートが知っている、というサブタイトルとメインタイトルの通り、日本のビジネスマンが知っておくべきものとしての茶道。
    ただし、エリート層と対話するという前提が重要。

    海外の人はこんなにも日本に憧れているんだから日本人として知っておきましょうという雰囲気はちょっと古い気もするけど、実際にそうなんだから仕方がない。エリート層でない場合は日本をディズニーランドのような夢の国と思ってるのも事実。
    いずれにしろ、海外に出るときは自国の事は知っておくべき。

    この本は少し古いので触れていないけれど、今の世界の抹茶ブームはヨロシクナイくらいに盛り上がってるので、matchaというものは「甘みたっぷりの抹茶ラテ。しかも日本産は高いから別の国の抹茶、多分しかも臼で引いていない偽物をベースに、しかも牛乳じゃないミルクで飲むドリンク」が抹茶だという認識が主流ということも忘れずに。
    私はそのレベルからの話を何百回と繰り返す人生です。

    日本の茶道に憧れてお茶というアジアの文化に近寄ってきたヨーロッパ人、何百年も前から変わらずと茶道は憧れてあり、超ニッポンな、どニッポンな文化。
    実際にここに書いてあることを覚えれば茶道についてエリート外国人とも安心して会話できる。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道 [ 竹田 理絵 ]




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道


    
    
    
    
    

  • 『人は話し方が9割』永松茂久, 2019年 感想 | 無駄なことは言わない

    『人は話し方が9割』永松茂久, 2019年 感想 | 無駄なことは言わない

    ★★★★☆ そう、話し方というよりも心の持ち方で、結局基本は相手の話しの「聞き方」。
    笑顔で、相手の話を聞き、無駄なことは言わない、そこにつきる。
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    人は話し方が9割
    永松茂久 2019
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    🔽こんな人、ときにおすすめ🔽
    新社会人のみなさん!
    🔽楽天ブックス (内容、著者紹介も) 🔽

    人は話し方が9割 [ 永松茂久 ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    前の(別の人の)雑談の本より断然いい。
    結局話し方というよりも心の持ち方で、結局基本は相手の話しの聞き方。
    こっちの本の方が正直にその点を書いてある。

    前の本「雑談」の方がわざとらしくても人を練習台にして話し方をトレーニングしろというのに対し、こっちはもっと素直に相手に寄り添うようにという。
    なんだかんだ言って、笑顔で、相手の話を聞き、無駄なことは言わない、そこにつきる。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    人は話し方が9割 [ 永松茂久 ]


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    人は話し方が9割

    
    
    
    







  • 『こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごし方』小池龍之介 2015年 感想 | 気持ちの持ちよう

    『こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごし方』小池龍之介 2015年 感想 | 気持ちの持ちよう

    ★★★★★ どうでもいいや、という考え方は訓練すればできると。執着しないことに浸っている自分への執着、とエンドレスな執着のループだけど気持ちの持ちよう。
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    こだわらない練習
    「それ、どうでもいい」という過ごし方
    小池龍之介 2015
    Ryunosuke Koike
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    やっぱり面白かった。
    ポッドキャストを聞いてる松本紹圭の友人ということで良く聞く名前でしかもかなり変なやつ、ということだけど、まさに、変なやつ。でもいい意味で。

    お坊さんなのにあまりにもさらけ出していてきっと敵も多いだろうに、頭が良い上に自分をコントロールできるから気にしてなさそう。

    仏教の基本である、執着しないということの具体的な話をテーマごとに。
    性についてだって出てくる。
    執着しないことに浸っている自分への執着、とエンドレスな執着のループだけど、やはり気持ちの持ちよう。

    どうでもいいや、という考え方は意識すれば、訓練すればできる。
    そして最後には、でもちょっとしたことをその日の目標にして自分で誉めることで、慢心はコントロールできるというのも面白い。

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごしかた 小池龍之介の練習




  • 『超一流の雑談力』安田正, 2015年 感想 | 狭い世界での話

    『超一流の雑談力』安田正, 2015年 感想 | 狭い世界での話

    ★★☆☆☆ 常識レベルの話でしかなかったというのが率直な意見。
    でも私が間違った選択をした。
    ターゲットは私じゃない。こういう風に友人を使って雑談力の訓練をしてる人をちゃんと見極めなきゃなと思う
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    超一流の雑談力
    安田正 2015
    Tadashi Yasuda
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    まあ常識レベルの話でしかなかったというのが率直な意見。
    でも私が間違った期待、選択をしたんだと思う。ターゲットは私じゃない。
    大体、人生の大半を外国語のなかで過ごしてきた人間は雑談力がないと生きていけないのだから、ここで学べるものはない。私のエラーです。

    しかもこれは男性社会における、会社、企業という組織のなかを想定したものであり、狭い世界での話。
    唯一いえるのは、こういう風に友人を使って雑談力の訓練をしてる人をちゃんと見極めなきゃなと思う。

    若い人が頑張ってるのは別として(若者は何でも糧にしてください)、こういう風に敷かれたレールにしがみついてトレーニングとして自分の利益のために自分と雑談してる人がいるというのはちょっとイヤな気がする。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    超一流の雑談力「超・実践編」











  • 『イスラム教の論理』飯山陽, 2018年 感想 | 寄り添える点はないのか

    『イスラム教の論理』飯山陽, 2018年 感想 | 寄り添える点はないのか

    ★★★★☆ イスラム思想研究者からの厳しい注意。
    ムスリムの友人がいるだけに辛い問題。人を愛し他人も自分の命も尊重しようとすれば、伝統的に正しい教徒ではなくなる、と。どこかで寄り添える点はないのか
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    イスラム教の論理
    飯山陽 2018
    Akari Iiyama
    180 Pages
    2025年5月読了
    🔽 こんな人、ときにおすすめ 🔽
    イスラム教をきちんと理解したい人

    🔽 楽天 (内容、著者紹介も)🔽

    イスラム教の論理 (新潮新書) [ 飯山 陽 ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    イスラム思想研究者。
    この本はなんというか、彼女からの厳しい注意に聞こえる。

    確かに、イスラム教をきちんと信仰するということはテロを起こし、異教徒と戦うことであり、「平和を愛する宗教」というのは綺麗事であり、むしろ正しくないイスラム教であるといえる。
    そうなると、自爆テロは正しくて、異教徒と仲良くすることは間違っているというロジックになる。

    イスラム教徒の友人がいるだけに辛い問題である。人を愛し他人を尊重し自分の命も尊重して生きようとすれば、伝統的に正しいイスラム教徒ではなくなる。
    まあでもそういう人たちはextremist 過激派というくくりで、どの宗教にもいるけど。

    他の宗教がアップデートをよしとしているのに緩い解釈は間違っていると断固として譲らない。追い詰められてより保守的になり、より伝統的な思想へと流れていく。
    そして世界征服という現実味のない目的のために一生を捧げ、他の人間はイスラム教に対し恐怖を覚えながら生きる。

    どこかで妥協できる点、寄り添える点はないのか。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    イスラム教の論理 (新潮新書) [ 飯山 陽 ]



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    イスラム教の論理(新潮新書)


    
    
    
    







  • 『Small Worlds』 ケイレブ・アズマー・ネルソン 2023年 感想 柔らかい気持ちが長く続く

    『Small Worlds』 ケイレブ・アズマー・ネルソン 2023年 感想 柔らかい気持ちが長く続く

    🔽 ログ 🔽
    Small Worlds
    Caleb Azumah Nelson, 2023
    ケイレブ・アズマー・ネルソン
    256 pages
    2025年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、ときにおすすめ 🔽
    移民の集まる南ロンドンカルチャー好き、90年、2000年の音楽好き。
    


    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    今人気の最近の小説をまとめてロンドンで買った中の1つ、なので相変わらず内容も知らないまま購入。でもそれがよかった。

    とても詩的。パッと表紙を見ただけでは予想できない雰囲気。
    表紙のエッジーな雰囲気は背景で、移民、黒人文化、南ロンドン、音楽、そういうものからは暴力的で騒がしいものを連想するけど、でもこれはそういう社会の渦の中にある、彼らの住む小さなスモールワールド。
    愛情に溢れ、優しさに包まれ、自由、家族、夢や悲しみの小さな世界。

    主人公は幼馴染みをひたすら想い続け、保守的な父親との関係に苦しむ、つまり誰もが共感できる誰もが住んでいる各々のスモールワールド。

    背景に聞こえるリズムと静かで深い愛、読み終わったあともその柔らかい気持ちが長く続く。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Small Worlds" Caleb Azumah Nelson (2023) Review | Tender feeling of understanding and belonging
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Small Worlds



  • 『オードリー•タン 自由への手紙』オードリー・タン クーリエ・ジャポン, 2020年 感想 | 温故知新の精神

    『オードリー•タン 自由への手紙』オードリー・タン クーリエ・ジャポン, 2020年 感想 | 温故知新の精神

    ★★★★☆ タンの戦いには自由であり幸福であることを全ての人にという目的がある
    内側も外側もきちんと深く見つめ、温故知新の精神が知識に繋がり自由に繋がる。
    🔽 ログ 🔽
    オードリー•タン 自由への手紙
    オードリー・タン
    クーリエ・ジャポン編集チーム, 2020
    Audrey Tang, Courier Japon
    2025年5月 読了
    アマゾンで見る

    🔽 楽天 (内容、著者紹介も)  🔽

    オードリー・タン 自由への手紙 [ オードリー・タン ]
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    クーリエ・ジャポンのインタビューの書籍化。
    世界で一番、自由と平等を国をあげて目標とする国、台湾の若き天才、若きLGBTQ+政治家、という肩書きの人物。台湾ファンの私としてもこの人はとても気になる。
    
    オードリー•タンの戦いは人間の希望の基準にあるものを全ての人へという願いから生まれる、つまり、自由であり幸福であることを全ての人に。
    ITやAIはそのためのものであり、また政治家はオープンであることに徹底すべきという姿勢。
    
    自身も男に生まれ、若いうちから女として生き、今は男にも女にも縛られない、自分はどちらも経験したことによりどちらも共感できると言う。そう多様性は強みでしかない。
    これは台湾であったから称えられ活躍できる、羨ましいこと。
    天才であるからもう学校で学ぶことはない、じゃあどうするか。台湾の原住民俗を訪ねる。欧米に行くんじゃなくて、国内の台湾の深さを学ぶという行動力。
    
    でもそれも彼女は幼いときのヨーロッパの体験が影響しているというし、やっぱり内側も外側もきちんと深く見つめ、温故知新の精神であることが知識に繋がり自由に繋がる。
    
    残念ながら日本ではあり得ない。男尊女卑が今日も普通の考え方で、古い頭を守るために新しいものを受け入れない日本。
    やっぱり台湾はリードする。
    

    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    オードリー・タン 自由への手紙 [ オードリー・タン ]




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    オードリー・タン 自由への手紙



  • 『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書』池上彰 佐藤優, 2015年 感想 | 自分の糧となる知識

    『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書』池上彰 佐藤優, 2015年 感想 | 自分の糧となる知識

    ★★★★☆ しっかりと歴史を学ぶということは自分が体験できないことを擬似体験することで懲り固まりがちな考え方を広げてくれる。個人もしくは民族なり社会においての自分を見つめ、知り、説明できるようになる。手っ取り早いものは、自分の糧となる知識にはならない。
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    大世界史
    現代を生きぬく最強の教科書
    池上彰 佐藤優 2015
    Akira Ikegami, Masaru Sato
    254 pages
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    
    🔽 楽天ブックス (内容、著者紹介も)🔽

    大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書) [ 池上 彰 ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    この二人はいくつか本を一緒に出してるらしい。
    この本はどう歴史を学び、どう歴史に学び、自分を育てるかという点に注目する。
    世界にじわじわと広がる反知識主義に対抗し、一般教養の重要性と必要性を説く。

    ずっと思ってることなんですが。
    日本はコスパがいいことがあたかも最強であるかのようにいわれてきて、今回の里帰りでおもむろにメディアでいわれることは減ったように見えるけど、まだそこが大衆メディアの底辺にあるように思う。
    ニュース番組でもバラエティー番組でも一瞬でわかるように文字で一言でテロップを流す。
    それでその人のことやその事件、事柄を分かったつもりになりになる。
    でもやっぱり手っ取り早いものは、自分の糧となる知識にはならない。

    本の内容としては歴史の出来事にも触れるんだけど、実は裏のメッセージはそういうことだと思う。

    しっかりと歴史を学ぶということは自分が体験できないことを擬似体験することになり、懲り固まりがちな考え方を広げてくれる。
    さらに個人もしくは民族なり社会においての自分自身を見つめることになる。知ることになる。説明できるようになる。

    色々と勉強になる、教訓になる本です。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書) [ 池上 彰 ]

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書 1045)









  • 『Hunted』 アビール・ムカジー, 2024年 感想 | 追いかけ追いかけられて

    『Hunted』 アビール・ムカジー, 2024年 感想 | 追いかけ追いかけられて

    🔽 ログ 🔽
    Hunted
    Abir Mukherjee, 2024
    アビール・ムカジー
    468 pages
    2025年5月 読了
    🔽楽天kobo🔽


    Hunted Discover the new pulse-pounding, twist-packed thriller【電子書籍】[ Abir Mukherjee ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    アクション映画のような本。
    イスラムのテロリズムが軸になってるとは知らなかった。

    英国地方都市で静かに暮らしていたムスリム男性の娘にテロリスト容疑がかかり彼の世界が一転。そこに遠く離れたアメリカから白人女性がやって来て一緒に子供を救おうと言い放つ。
    警察が捕まえる前にテロリスト容疑の子供たちを見つける、無謀だけれどそれが親というもの。
    そしてその警察の組織から外れたある警察官も彼女自身の問題を抱えてあとを追う。

    じっくり考えるストーリーではないけれど、アドレナリン大放出でどんどんとページをめくれる。
    あと一歩、また逃げられた。すれ違った。
    テロリスト行為がいかに宗教とは関係が薄く、誰かの利益のためだけに多くを犠牲にする行為かを訴えている雰囲気もある。
    唯一ちゃんとキャラ設定がしっかりしているのはそのお父さんSajid。
    ムスリムのお父さん、今までの価値観をぶっ壊されて、娘のために走ります。

    長距離フライト用に選んだけど、読んだり寝たりにピッタリだった、良い選択。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Hunted" Abir Mukherjee (2024) Review | Keep reading keep chasing
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽
    
      ●●●●●楽天●●●●●
      
    Hunted Discover the new pulse-pounding, twist-packed thriller【電子書籍】[ Abir Mukherjee ]
      
    ●●●●●アマゾン●●●●●
      
    Hunted: Discover the new pulse-pounding, twist-packed thriller (English Edition)
    









  • 『超訳 空海』苫米地英人, 2016年 感想 | さらっと読める

    『超訳 空海』苫米地英人, 2016年 感想 | さらっと読める

    ★★☆☆☆日本里帰り中に初めて高野山や熊野古道周辺を訪れるので予習として。
    空海の超入門といった感じでさらっと読める。正直言うとサラッと過ぎて読んだところで何もわからない

    🔽 ログ 🔽
    超訳 空海
    弘法大師のことば
    苫米地英人, 2016
    Hideto Tomabechi
    2025年4月 読了
    アマゾンで見る
    🔽こんな人、こんなときにおすすめ🔽
    空海のことについてサラッと読みたい人
    
    
    
    
    


    🔽🔽読書記録🔽🔽
    日本里帰り中に初めて高野山や熊野古道周辺を訪れるので予習として。
    空海の超入門といった感じでさらっと読める。

    空海の言葉を現代語風に訳したページが半分くらいだけど、残念ながらさらっと過ぎて読んだところでなにもわからない。

    しかも作者は日本特有の仏教、浄土真宗のお坊さんちょっとけなしたりと(結婚可能なことに対してなど)といまいち。


    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    超訳 空海 弘法大師のことば (PHP文庫) 苫米地 英人




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    超訳 空海 弘法大師のことば (PHP文庫)








    🔽 日本語情報 (「BOOKS」「楽天ブックス」他より引用) 🔽
    ISBN:9784569766317
    出版社:PHP研究所
    判型:文庫
    ページ数:213ページ

  • 『The Dream-Pedlars Parade』 マーク・バウシャー, 2025年 感想 | ダークな雰囲気

    『The Dream-Pedlars Parade』 マーク・バウシャー, 2025年 感想 | ダークな雰囲気

    🔽ログ🔽
    The Dream-Pedlars Parade
    Mark Bowsher, 2025
    594 pages
    2025年4月 読了
    
    🔽楽天kobo 🔽

    The Dream-Pedlars' Parade Book 2 in the exhilarating Myrthali series【電子書籍】[ Mark Bowsher ]


    🔽🔽読書記録🔽🔽
    ロンドン映画会社時代の友人の本、Myrthaliシリーズ第2作目。最初のも良かったけどこの続編もいい。

    作者曰く、もっとダークな雰囲気とのことで確かにそう。前回から成長した主人公、1作目はもっと体力的にきつい冒険だったのが今度は精神的きつい冒険に。対面する人物や挑戦に対し、そして自分に対し不安や疑問を抱く。真夜中の世界で夢の中での自分の弱さとの戦い。

    このYA(ヤングアダルト、ティーン向け)の本が好きな理由はもうひとつ、いわゆる典型的な人物像に静かに挑戦していること。主人公はインド系イギリス人の少年だったり、パッと見分からない障害をもっていたり、ジェンダー、年齢、能力など、読者が勝手にステレオタイプを想定している要素に反抗している。でも決してそれ自体はストーリーに無関係であくまでバックグラウンドとして。

    珍しくe bookで読んだ一冊、500ページ越えの長編だけど面白いのでどんどん進める。シリーズ第3作も楽しみ
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Dream-Pedlars Parade" Mark Bowsher (2025) Review | Darker sequel
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    The Dream-Pedlars' Parade Book 2 in the exhilarating Myrthali series【電子書籍】[ Mark Bowsher ]




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    The Dream-Pedlars' Parade: Book 2 in the exhilarating Myrthali series (English Edition)
    (電子書籍)









  • 『何様』 朝井リョウ, 2012年 感想 | 真面目で不器用で滑稽な人たち

    『何様』 朝井リョウ, 2012年 感想 | 真面目で不器用で滑稽な人たち

    🔽 ログ 🔽
    何様
    朝井リョウ 2012
    Ryo Asai
    416ページ
    2025年3月 読了
    アマゾンで見る


    🔽🔽読書記録🔽🔽
    初の朝井リョウ。
    貰い物なのでなにも知らずだったけど、6つの物語の短編集。
    前作の何者というのがあるようなので順番は間違えたのかも。

    今時の就職についてがメインで、就職したばかりだったり、大学生だったり、就職セミナーの講師だったり。最初のは高校最後のストーリーだけど、ここも大きな変化のなかのできごと、という共通点。
    こういう人、いるよね、という感じの普通の人たちの葛藤。

    最初の高校生のラブストーリーは新鮮だった。二つ目のゆらゆら揺れまくってる、姉の代わりのアパートシェアをする人を探す女の子には呆れるけど、いる、こういう人。
    真面目すぎて不器用で滑稽な人たちのストーリー。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Nanisama” Ryo Asai (2012) Review | Unintentionally funny
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    何様 (新潮文庫) [ 朝井 リョウ ]



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    何様(新潮文庫)

  • 『ゴールデン・ロード』ウィリアム・ダルリンプル, 2024年 感想 | 途方に暮れるほどの驚きの内容

    『ゴールデン・ロード』ウィリアム・ダルリンプル, 2024年 感想 | 途方に暮れるほどの驚きの内容

    🔽 log 🔽
    The Golden Road
    How ancient India transformed the world
    William Dalrymple, 2024
    ゴールデン・ロード
    古代インドはどう世界を変えたか
    ウィリアム・ダルリンプル, 2024
    432 pages
    2025.03 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽読書記録🔽🔽
    世界で一番好きな歴史家の最新作。

    イタリアでだってアマゾンで通常版買えるけどそうじゃなくてロンドンの本屋さんでサイン付き特別版を予約して友人に取りに行ってもらってやっと我が家まで運んでくれたという超アナログな購入手段で入手。

    彼のツイートもインスタもポッドキャストも全部フォローして内容も事前に全部分かってて、当然何ヵ月も待ったことで期待が高まったけど、見事にそんな期待をも越えた。歴史的な本と言い切れる。

    日本で出るとしたら多分「ゴールデン•ロード、古代インドはどう世界を変えたか」概要は古代インドのソフトパワー、それは幅広くて各々が重要すぎて途方にくれるほど。1ページ1ページが驚きの史実、そしてその史実は今まで世界には知られていなかったというのも更に驚き。

    インド人とっては、「そうだよ中国のシルクロードはつまりインドのが膨大な利益を得た貿易だよ」とか「アラビア数字はインドで2000年前から使ってたよ、ヨーロッパ人はやっとアラブ圏を通じて11世紀くらいにうちらのシステムを使いだしたんだよね」なんて常識。でも常識を世界に広げることが、機会がなかった。あと例えば、昔々、毎年律儀にやってくる季節風を利用し海を渡って東南アジアを宗教や文化を広げたり、はたまたインドの宗教である仏教は確実にアジアに広がり中国も両手を広げて招き入れたり、西側のアラブやペルシャ圏もインドのその豊かな文化と頭脳を崇拝した。その重大さについて世界は十分に把握していない。シルクロードも大事だけど金を運んだインドのゴールデンロードも凄いよ、と。

    そうやって世界の経済を回していたインドは当時のムガール帝国に訪れた混乱の際に悪徳なチンピラ集団の東インド会社に騙されつけこまれ、一気に落ちていくその時に輝かしい歴史も地中深くに埋められてしまった。

    ロックスター•ヒストリアンとも呼ばれるダルリンプルは20代からアラブ圏や南アジアに魅せられデリーに住み着いたスコットランド人歴史家。彼の本は私たちが触れることができなかった南アジアの歴史を掘り出して惜しみなくシェアしてくれる、けど彼がここまで愛される理由は彼のその情熱にある。とにかく探求欲が旺盛で、凄い発見をすると黙っていられない、ポッドキャストでも知らないことがあれば「知らなかったもっと教えて」とまるで子供のように(見えないけどきっと)目をキラキラしている。頭が良くて博学なのにそこで満足しない。ポッドキャストでもよくネタバレしていつも共演者に怒られ、計算が苦手で、実は有名な家系で先祖がよく歴史上に出てきたり、ポッドでたまに泣いてしまう、ちょっとかわいい歴史家。そして徹底的に弱者の側につく。

    彼自身が大好きで仕方がない事を本にして書いているから読む方も心踊らされる。ただの歴史上の事実を並べた本ではない、愛情と情熱と好奇心に溢れたインド激推し歴史家の一種のラブレターともいえる。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Golden Road" William Dalrymple (2024) Review | Powerful and exciting

    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    The Golden Road How Ancient India Transf...
    価格:2,978円 (2025/10/1時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    The Golden Road: How Ancient India Transformed the World (English Edition)
    (電子書籍)



  • 『鱈: 世界を変えた魚の歴史』マーク・カーランスキー, 1997年 感想 | 鱈が人間の醜い姿を曝け出す

    『鱈: 世界を変えた魚の歴史』マーク・カーランスキー, 1997年 感想 | 鱈が人間の醜い姿を曝け出す

    🔽ログ🔽
    Cod: A Biography of the Fish that Changed the World
    Mark Kurlansky, 1997
    鱈: 世界を変えた魚の歴史
    マーク・カーランスキー
    2025年3月読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    なんと日本語訳もあるみたい。「鱈: 世界を変えた魚の歴史」
    ヨーロッパに住んでるけど日本人としてタラという魚はよく分からなかった。フィッシュ・アンド・チップスの魚でヨーロッパの北部の寒い海でとれるらしい、でも昔からイタリアやスペインなどヨーロッパの南部でその乾燥は各地の郷土料理になっている。なぜ。

    その、なぜ、の部分がまさにこの当たり障りの無さそうな魚を取り巻く怒涛の歴史の真相。近代化が進み永遠に続くと思われた資源が急激に減っていき(ここではまさにタラの量が激減し)、当時の太平洋の発展を担うこの魚を巡って戦争が起き、失業者は増え、外国人に敵対心を抱き、と我々人間の醜い姿をさらけ出されてしまう。タラに。

    タラがヨーロッパの南部で愛され、新大陸でも重宝され、残りの安い部分は奴隷たちやその子孫をも満たしたという史実。凄い魚としか言いようがない。こんなに人類にとって大事な魚は他にない。

    1997年出版当時よりも私たちの環境に対する危機感は高まり、トロール漁、底引き網漁はサステイナブルではないという意識はある。売れない必要のない魚まで根こそぎ取ってしまい、しかもプラスチックごみをかなり出す漁。プラスチックストローなんて比べ物にならない量のごみがトローリングで排出されそのまま海に残る。幼魚も根こそぎ取られて捨てられるので育たない、けれど都合が悪いから誰も語らない。

    いつものことながら、生活のために働く漁師さんは私たちの敵ではない。敵は常に、利益しか考えない大企業という国に保護されたモンスター。そんなところまで発展していく地味に壮大な一冊。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Cod A biography of the fish that changed the world" Mark Kurlansky (1997) Review | Our ugly selves exposed by, cod

    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    鱈: 世界を変えた魚の歴史




    Cod: A Biography of the Fish that Changed the World (English Edition)
    (電子書籍)







  • 『遠い山なみの光』 カズオ•イシグロ, 1982年 感想 | 普通の人の嫌味や僅かな悪意

    『遠い山なみの光』 カズオ•イシグロ, 1982年 感想 | 普通の人の嫌味や僅かな悪意

    🔽ログ🔽
    A Pale View of Hills
    Kazuo Ishiguro, 1982
    カズオ•イシグロ
    遠い山なみの光
    183 pages
    2025年2月読了
    アマゾンで価格を見る
    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ノーベル賞受賞の著者の最初の長編
    ✔ 故郷長崎の戦後の苦しみとノスタルジア
    ✔ 母と娘の葛藤

    ★★★★★ イシグロ作品にはいつも普通の人の嫌味や僅かな悪意という隠し味がある。ここには狂気も。静かでありながらしっかりと人間の内面を絞り出している。つい最近映画化。


    🔽🔽読書記録🔽🔽
    カズオ•イシグロの最初の長編小説。読んだのは2月だけどここを更新する7月にはちょうど日本の映画が公開されたばかり。

    故郷長崎の戦時中の生活を想う悦子。当時出会ったとある女性と娘。
    今は年老いてイギリスに住んでいる。
    彼の物語の特徴である、すごく日本的でありながらもすごく英国的という点がよく出ていて、やっぱり彼のようにすごく上手に二つのセンチメントを操る人はいない。

    イシグロ作品にはいつもちょっと普通の人の嫌みや僅かな悪意という隠し味がある。それって人間的でいたって当たり前。ここではサチコと娘の些細な狂気が常に漂っていて、そして周囲のお行儀の良い人たちの自分勝手さなんかがそう。

    戦時中、戦後の空しさと苦しみ。女たちの過去、未来、後悔。
    終わらない母の苦しみと降り積もる娘の苦しみの物語。

    エツコは何度も自分の記憶の頼りなさをつぶやく。年老いて十分に苦労した自分をもう傷つけないために、思い出が曖昧になる。でもそれの何が悪いのか、彼女は十分に自分を苦しめた、ちょっと位曖昧にしたって、いい。

    やっぱりイシグロ作品は面白い。静かでありながらしっかりと人間の内面をしぼりだしている。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "A Pale View of Hills" Kazuo Ishiguro (1982) Review | slight malice of "normal" kind people
    ●●●●●アマゾン●●●●● 
    
    
    遠い山なみの光〔新版〕 (ハヤカワepi文庫)
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽
    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    遠い山なみの光〔新版〕 (ハヤカワepi文庫) [ カズオ・イシグロ ]
    価格:1,342円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)

     



  • 『サイコパス 秘められた能力』 ケビン・ダットン 2012年 感想 | 魅力的で決断力がある

    『サイコパス 秘められた能力』 ケビン・ダットン 2012年 感想 | 魅力的で決断力がある

    🔽 ログ 🔽
    サイコパス 秘められた能力
    ケビン・ダットン 2012
    The Wisdom of Psychopaths
    What saints, spies, and serial killers can teach us about success
    Kevin Dutton, 2012
    2025年2月 読了
    アマゾンで見る
    🔽楽天ブックス (内容、著者紹介も)🔽


    サイコパス秘められた能力 [ ケヴィン・ダットン ]

    🔽🔽読書記録🔽🔽
    なんで持ってるかは覚えてない一冊。

    内容はサイコパスという、普通に思い浮かべると連続殺人犯とかやばい人たちを思うけど、単純にそういうことではなく、サイコパスは私たちの暮らす社会のリーダー的存在として健在している、ということ。

    魅力的で決断力があり、結果重視、冒険好き、他人の意見なんて無視。
    ただそこに、暴力が加われば凶悪犯罪者、そこを自らコントロールできれば、社会的成功者になれる。例えば利益に集中できて社員を軽く解雇する冷たい成功者に。

    神経の働きについても書かれていて、うまく刺激すればその人を一時的にサイコパスに変身させることもできると。
    そう、サイコパスは作れる。

    聖人というのもサイコパスに適した職業とあるけど、悟りを開いた聖人はサイコパスと同じ素質を持っている、と。
    後先考えず、いまここ、にのみ集中して雑念を軽々と無視できる。たしかに、瞑想や修行の目的になにもせずに辿り着いている。

    サイコパスがどういう思考によってサイコな行動をとるのか。社会にとって決して悪いことばかりではないということだけど、でも頭のいい彼らが能力を悪用しようとする時は、怖い。
    この本は、サイコパスになる方法を説くわけではないけど、サイコパスのように考えることが出きれば、いわゆる成功者になれるよ、とは言う。
    うん、納得いく。でもなりたくはないかも。

    やっぱりこういうのは英語で読んだ方が分かりやすい。しかもきっともっとシンプル。英単語がどうこうというわけではなく、日本語の言い回しは小難しい。ただでさえ難しいのに。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Wisdom of Psychopaths" Kevin Dutton (2012) Review | Attractive and decisive


    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽
    ●●楽天●●
    サイコパス秘められた能力 [ ケヴィン・ダットン ]
    ●●アマゾン●●

    サイコパス 秘められた能力
  • 『キリング・フロアー』リー•チャイルド, 1997年 感想 | ジャック・リーチャー

    『キリング・フロアー』リー•チャイルド, 1997年 感想 | ジャック・リーチャー

    🔽ログ🔽
    Killing Floor
    Lee Child, 1997
    キリング・フロアー
    リー•チャイルド
    525 pages
    2025年2月読了
    アマゾンで見る


    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    初のジャック•リーチャーのシリーズ。知人に薦められて積読してたけど、まさかあのリーチャーとは読むまで気づかなかった。
    単純にこれは映画やドラマのように映像で楽しめる、楽しんだ方がいいかも。
    アクション、興奮、アドレナリン爆発。

    殺しに暴力にいい女、と絵に描いたような要素ばかりだけど、ストーリーはシンプル、というか、ない。私が望むどろどろの人間模様やメロドラマ的なものがない。唯一キャラクターにストーリーがあって人間味のある人物はフィンリー警部かも。
    でもここがスタートなんだしここから広がるのかな。

    とにかく、トムクルーズがぴったりのハードボイルド、アクションスリラー。本が悪いんじゃなくて、私の興味とはかけ離れているということ。各国でベストセラーなので面白くないわけではない、決して。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Killing floor" Lee Child (1997) Review | Jack Reacher series

    🔽 買えるところ 🔽

    ●●楽天●●


    Reacher: Killing Floor (Movie Tie-In)【電子書籍】[ Lee Child ]



    ●●アマゾン●●


    新装版 キリング・フロアー 上 (講談社文庫 ち 5-9)










  • 『日本残酷物語1 貧しき人々の群れ』宮本常一 他 著 1959年 感想 | その生活は残酷である

    『日本残酷物語1 貧しき人々の群れ』宮本常一 他 著 1959年 感想 | その生活は残酷である



    🔽🔽読書記録🔽🔽
    宮本常一さんといえば(大好きです)普通の日本人の近代史を語らせれば右に出るものはいない民俗学者。
    そして普通の大半の日本人というのは、貧しかった。
    他の国からの旅行者も口を揃えてその貧しさを書き残しているけれど、宮本常一民俗学とは、とにかく歩いてその土地の人の話を聞くことだけど、この本もすごい。
    百年ちょっと前の日本人の大半が貧しさに苦しみ、盗みや殺し、身体を売り家族を文字通り捨て、肉親だろうが我が子だろうが背には腹を変えられぬ底辺の生活をしていた。

    一般的に学校で習う歴史は社会の強者だけが記録され語られていて、弱者というか普通の人の生活は見えない。
    でもここには大衆の、普通の人のいくつもの例が掲げられている。

    それは残酷である、あるんだけど、残酷という言葉で終らせていいのか。
    子を間引きする親に他に生き延びる方法はあったか、行政はなにをしたのか。
    ただ食べるため赤の他人の船や旅人を襲う村人は残酷なのか。

    ここには女性の例が多くあるのがありがたい。
    女性はその人生をかき荒らされ、女だからと穢れとして下にみられ、一人の人間とは見なされず、家庭での立場も常に戦場で、しかも妊娠をする、そしてなぜかその責任を負わされる。
    炭鉱の女性の章もよかった。
    いかに家庭も社会も背負う女性がたくましいかがはっきりとかかれている。

    本来日本人なら義務教育で知っておきたい、知るべきな、日本の歴史。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Japan cruel stories 1, flock of poor people" Miyamoto Tsuneichi (1959) Review | The history of the majority
    🔽 買えるところ 🔽
    ●●楽天●●
    日本残酷物語 1【電子書籍】[ 宮本常一 ]
    
    
    
    
    
    ●●アマゾン●●
    日本残酷物語1 (平凡社ライブラリー)
    日本残酷物語1 (平凡社ライブラリー)


  • 『高慢と偏見』ジェーン•オースティン, 1813年 レビュー | お金持ちの青年をけなして結局結婚する

    『高慢と偏見』ジェーン•オースティン, 1813年 レビュー | お金持ちの青年をけなして結局結婚する

    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 英文学の古典
    ✔ 勝気な女の子とお金持ちの青年、何度も繰り返される物語
    ✔ ユーモアたっぷり恋愛小説

    ★★★★★ お金持ちの青年を散々貶して結局結婚するという、なんてお話。王道を突っ走りすぎて、これに感化されていないラブストーリーを見つけることのほうが難しい、くらいの古典

    🔽🔽読書記録🔽🔽
    古典中の古典。超クラシック。ストーリーはすでによく知られているけど、会話に滲み出るこのユーモアが「もっとも愛されている本」に数えられる理由。

    典型的なイングランド、英国。ライフスタイルもユーモアも。登場人物は皆生き生きとしていて、ストーリーはシンプルなのに次が気になって仕方がない。どの国のどの境遇の人をも魅了する物語だけど、もう王道を突っ走りすぎて、これに感化されていないラブストーリーを見つけることの方が難しいかも。

    いつかちゃんと映画も見ないと
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Pride and Prejudice" Jane Austen (1813) Review | How to humiliate a rich guy and marry him
    🔽 買えるところ 🔽
    ●●楽天●●
    高慢と偏見 上 (岩波文庫 赤222-1) [ オースティン,J.(ジェーン) ]
    ●●アマゾン●●
    高慢と偏見 (中公文庫 オ 1-5)
    高慢と偏見 (中公文庫 オ 1-5)
  • 『螢川 泥の河』 宮本輝, 1977年 レビュー | 底辺でも強く生きる

    『螢川 泥の河』 宮本輝, 1977年 レビュー | 底辺でも強く生きる

    
    
    
    
    
    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 芥川賞、太宰治賞受賞の短編集
    ✔ 戦後を強く生きる
    ✔ 成長物語

    ★★★★☆ 螢川は芥川賞、泥の河は太宰治賞。戦後を生きるということ、底辺でも強く生きるということ、その中にも潜む淡い正直な大人への目覚め。色んな感情が積み重なり、最後に螢とともに花開く



    🔽🔽読書記録🔽🔽

    泥の河は太宰治賞、螢川は芥川賞。
    泥の河は戦後の大阪でのを描く。質素な生活をする少年の、泥の川に浮かぶ船で生活する姉と弟と、身体を売って生活をしのぐ彼らの母との短い思い出。
    貧しいということ、戦後を生きるということ、底辺でも強く生きるということ、その中にも潜む淡い正直な大人への目覚め。ドラマチックじゃないけど心にすんっと入ってくる。

    螢川はそれより少し上の思春期の少年時代。はっきりと性に目覚めた主人公、羽振りがよかった事業に失敗した高年の父への嫌悪感に平行するかのように同じ女の子を好きな友人への嫉妬というか一目おいてしまう感じのなかで、そして。
    そんなときに出会うごちゃごちゃとしたあの頃の人情を胸に、初恋の子と見る蛍の群れ、そしてラストシーンのビジュアル。

    いろんな感情が積み重なり、最後に花開くという感じ。
    なにが際立っているかというとその情景の描写。まるでその情景を一緒に体感しているような一体感を産み出す文章。だから読者もなんだか懐かしいような気持ちになる。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review
    "Hotarugawa, Doro no Kawa" Teru Miyamoto (1977) Review | To live in post war Japan
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●アマゾン●●
    螢川・泥の河 (新潮文庫)
    螢川・泥の河 (新潮文庫)


  • 『Smash and Grab』 Sunanda K. Datta-Ray 1984年 感想 | シッキム王国の壮絶な歴史と最後

    『Smash and Grab』 Sunanda K. Datta-Ray 1984年 感想 | シッキム王国の壮絶な歴史と最後

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    何年も探した結果やっとデジタル本で友人に送ってもらった。
    結局紙媒体の本はインド政府に出版停止された本なので、探してもない。
    いやというか発売禁止にすると余計に盛り上がるから、印刷停止命令を出したそう。結果は同じこと。
    (追記;アマゾンで今年2025年から電子書籍として入手できます。リンクは↓)

    別のシッキムについての本で完全に魅了され2023年にシッキムまで行きました。
    あの辺は本当に不思議。ヒンドゥー教徒が過半数なのに(ヒンドゥー教のネパール系は80%以上)、寺院は仏教のお寺が多い。

    インド政府が出版後にすぐ停止させた理由は良くわかる。
    これは絶対に読んでもらいたくない。

    チョギャル(チベット系シッキム国王)を個人的に知っていたジャーナリストが書いたいわゆる暴露本で、彼が聞いたこと、見たこと、交わした会話、肌で感じたこと、当時の新聞記事など、この数年間の様子がこと細かく記録されている。

    シッキム王国の歴史の基本的な知識がないとこの本は難しい。
    その歴史自体についてちょっと簡単にいうと。
    シッキムはインドの北東部、ネパール、チベット、そしてダージリンのあるインド西ベンガル州、ブータンと各国に囲まれている、すごい立地。ヒマラヤ山脈の麓で冬は厳しいけれど豊かな地。
    長い間チベット系をトップに現地民レプチャ族と静かに暮らしていたけど、英国の紅茶産業がダージリンで始まり、18世紀に働き手としてものすごい数のネパール人が流れ込んできて、上流階級が少数民族となり、大半を占めるネパール系が差別されるという不思議な形に。(これはいまでもグルカ運動が続いていて解決されていない問題)
    1947年インド独立時にダージリンやカリンポンなどはインド西ベンガル州になるが、シッキムはそのままシッキム王国を維持。
    チョギャルが若いアメリカ人女性と再婚し東洋のグレース・ケリーと話題になったことで知られているかも。

    シッキム王国がインド、シッキム州になったのは1975年。
    インドは英国の植民地主義に苦しみ、独立を勝ち取って30年もしないうちに、インド自らがシッキム王国を植民地化したわけで、この史実は非常に都合が悪い。
    嘘、マインドコントロール、偽りの約束、賄賂にフェイクニュースになんでもあれ。
    そして圧倒的で一方的な暴力。
    Smash=ぶち壊して、grab=奪え。
    道徳的にまずいことは全部あった。
    インドはメディアをコントロールしてシッキム国王を悪者に仕立て上げ、増え続けるネパール系と権力を持つチベット系の社会問題を悪用し、慎んだ生活をしていた人々を騙して、インド側は見事に嘘に嘘を重ね、反対派を暴力で押さえつける。
    最後はインドが軍隊を送り込み、あっという間に王国はなくなった。
    少数の外国人が強すぎる権力を振りかざす、まさに帝国主義。
    インドの政治は複雑で私は勉強不足の部分も多かったけど、それでもあからさま。
    それでも、インドはシッキム王国のあの立地が欲しかった。
    どんな手を使ってでも確実にインドのものにしたかった。
    このインドの暗い現代史を今のインド人はどこまで知っていて、どう思っているのか。
    多分知らない。
    シッキム国民たちは自らの意思で正当な方法で素晴らしい国インドの一部になれた、と教えられているから。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Smash and Grab" Sunanda K. Datta-Ray (1984) Review | A dynamic history of Sikkim
    🔽 買えるところ 🔽

    ●アマゾン●
    SMASH AND GRAB:ANNEXATION OF SIKKIM (English Edition)
    SMASH AND GRAB:ANNEXATION OF SIKKIM (English Edition)