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『ロリータ』 ウラジーミル ナボコフ, 1955年 レビュー | テーマと描写の重さと世界に与えた衝撃


ロリータ
ウラジーミル ナボコフ, 1955年
Lolita
Vladimir Nabokov
2009年 読了
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ ロリータという名の少女と恋に落ちた中年男性、その性的描写があまりにも有名
✔ 性的なテーマが衝撃すぎるが、その語り口自体が面白くその他のテーマや視点からでも読みごたえがある

★★★★★ 主人公ハンバートは確かにロリータに完全に恋してるけれど、そのロリータが子供だったということの重さ、世界にもたらした衝撃。知的な主人公自身が理解している過ちからの苦悩という視点、また逃亡劇や殺人事件が起きたりとスリリングであるという点からでも読みごたえがある。


🔽🔽 読書記録 🔽🔽

実は映画も見たことないけど、やっぱり原作から読んでおくのが妥当かと。
(追記、その後映画は見てます)
私のイメージでは主人公はポスターで見たジェレミー・アイアンズなので、彼の顔しか浮かんでこない。
ストーリーも、その終わり方も知らなかったので衝撃的だった。
でも書き方というか、語り方も面白い。
本当に思い出してるようなストーリーテリングで、二人の逃亡劇もあり殺人事件もありで、性的なテーマだけが重視されてるのはもったいないくらいの読み応え。

でもやっぱりこの性的なテーマは衝撃的でそして現在でも議論は続く。
主人公ハンバートは確かにロリータに完全に恋してるけれど、そのロリータが子供だったということの重さ。
それは彼も自分でも分かってるし、ロリータの少女時代をダメにした自分を憎んでいるというところでもよく分かる。
でも、じゃあ少女のほうに非はなかったかと言えばそこもこの小説では難しい。
この本ではロリータはハンバートと関係を持つ前にすでに「ニンフェット」であったとある(ただし、ナレーターは主人公なので説得力はそうない)。
個人的には、中年男性が子供を自分のいいようにコントロールした、しようとした、訳であり彼は加害者と思うのだけれど、この小説ではあんな結末にもなりつまり結論を出さないまま、どちらも罰せられている。
知的でありながらも陰湿なハンバートはヨーロッパを、若くて率直なロリータはアメリカを象徴するというのも面白い。

誰ももう自分の娘に「ロリータ」と名付けなくなった責任は自分にある、といっていたナボコフ。
それは簡単に結論が出るね、その通り。


追記。
これはあまりにも昔に読んだので再読しないと。

追記。
当初アメリカでは出版を拒まれ結局フランスでの出版となったそうだけど、このブログではアメリカ文学に入れている。
🔽 関連ページ 🔽
English review
“Lolita” Vladimir Nabokov (1955) Review | Fell in love with a child and the shock it gave


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