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『日本残酷物語1 貧しき人々の群れ』宮本常一 他 著 1959年 レビュー | その生活は残酷である


日本残酷物語1 (平凡社ライブラリー)
日本残酷物語1
貧しき人々の群れ
宮本常一 他 著 1959年
540ページ
読了=2025年2月
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ 日本人のほとんどが貧しかった時代の生きるための生活
✔ 盗みや殺しは日常茶飯事、肉親も我が子にも背を向ける時代の感覚
✔ メインストリームでは忘れられがちの女性の例が多くある

★★★★★ 普通の、大半の日本人というのは、貧しかった。
その生活の様子は残酷である、あるんだけど、残酷という言葉で終わらせていいのか

🔽🔽読書記録🔽🔽

宮本常一さんといえば(大好きです)普通の日本人の近代史を語らせれば右に出るものはいない民俗学者。
そして普通の大半の日本人というのは、貧しかった。
他の国からの旅行者も口を揃えてその貧しさを書き残しているけれど、宮本常一民俗学とは、とにかく歩いてその土地の人の話を聞くことだけど、この本もすごい。
百年ちょっと前の日本人の大半が貧しさに苦しみ、盗みや殺し、身体を売り家族を文字通り捨て、肉親だろうが我が子だろうが背には腹を変えられぬ底辺の生活をしていた。

一般的に学校で習う歴史は社会の強者だけが記録され語られていて、弱者というか普通の人の生活は見えない。
でもここには大衆の、普通の人のいくつもの例が掲げられている。

それは残酷である、あるんだけど、残酷という言葉で終らせていいのか。
子を間引きする親に他に生き延びる方法はあったか、行政はなにをしたのか。
ただ食べるため赤の他人の船や旅人を襲う村人は残酷なのか。

ここには女性の例が多くあるのがありがたい。
女性はその人生をかき荒らされ、女だからと穢れとして下にみられ、一人の人間とは見なされず、家庭での立場も常に戦場で、しかも妊娠をする、そしてなぜかその責任を負わされる。
炭鉱の女性の章もよかった。
いかに家庭も社会も背負う女性がたくましいかがはっきりとかかれている。

本来日本人なら義務教育で知っておきたい、知るべきな、日本の歴史。


🔽 関連ページ 🔽
English review
"Japan cruel stories 1, flock of poor people" Miyamoto Tsuneichi (1959) Review | The history of the majority
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