
(中国の正しい女たち 隠された声)
The Good Women of China: Hidden Voices
Xinran, 2000年
2008年 読了
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日本語未出版
🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽
✔ 「女性の声」をテーマとしたラジオ番組のパーソナリティーをしていた著者が聞いた中国で女性として生きること
✔ 悲惨で残酷で信じられないような実話を、被害者の女性の立場に立って記録
✔ 拾われることのなかった声を拾い集めた衝撃的な一冊
★★★★★ 80年代から90年代にかけて解放された中国でのラジオ番組への投稿や女性たちに会って聞いた実話を集めた本。強姦、強制結婚、恥、肉体的精神的虐待、共同体の道具としての人生など、被害者の女性の立場に立って、本人たちの声を拾った衝撃的な一冊。
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
80年代終わりころから90年代にかけて、「女性の声」をテーマとしたラジオ番組のパーソナリティーをしていた著者。
たとえ毛沢東の死後であってもまだまだメディアは検閲が厳しかったころ。
投稿してくれる女性に会って彼女達から聞き、中国で女性として生きていく実態や、彼女自身が目にする悲惨な生活の様子を、15話ほどにまとめて紹介する本。
残念ながら日本語ではないみたいだけど、自分たちの生活を語る女性たちの声、その悲惨で残酷な環境に心を痛めるどころが気分も悪くなるし怒りも覚える。
母親黙認で父親から強姦される少女、文化革命と結婚をさせられる女性、娘を持つことを恥とする父親を持つ同性愛者、強姦の被害によって精神も犯される女性達、男に裏切り続けられながらもそれを糧にしてビジネスに成功する女性、そして中国の砂漠の中で洞穴に住み道具として使われる女性達。
信じられないような実話を、被害者の女性の立場に立って記録。
フェミニズムに共感しない人がいますが、そういう人はここにある現実を黙認し同意しているも同然と言いたい。
フェミニズムに反対とは、つまり女は人間以下で人格はなくて当たり前と言っているも同然。
ここで紹介される女性の生活は、家畜として扱われる牛や豚と同じレベル。
特に最後に著者が実際に行って会った洞穴の女性達は、他の村の女性と物々交換によって結婚をさせられ、中には兄弟で使い回される女性もいるそう。
きっとまだ、この地球上でそういう生活に何の不思議も感じない共同体はいるとは思う。
どこまでそれを「違う文化だから」とボーダーラインを引くかが難しいところだと思うけれど、まずは知ることが第一歩。
この著者も、直前に読んだ『ワイルド・スワン』の作者ユン・チアンと同じくロンドン大学のSOAS(School of Oriental and African Studies)で教えているそうで、生徒のなかにもいまだに「妊娠」という観念がない中国人の女の子もいるんだとか。
紹介された女性たちの悲惨な生活は衝撃的で、でもその中でも生き抜いている女性たちの強さには表現する言葉が思い浮かばない。
この本を夜に読むと眠れなくなります。
それでもやっぱり、人類の歴史として、我々の歴史と現状として知っておかないといけないこと。
中国ではこの本は書けなかったのでイギリスで出版。
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The Good Women of China: Hidden Voices (English Edition)