ザ・フェミニズム
上野千鶴子、小倉千加子, 2005年
320 ページ
筑摩書房
2015年 読了
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽
✔ 日本一ケンカの上手いフェミニストと、日本一芸達者なフェミニストの痛快な対談
✔ 今とは細かい事情が違うけれど、目に見えない根本的な男尊女卑の日本社会を学ぶ
✔ 現代女性の「身の程の」活躍推進や、フェミニズムは女子学生の心の準備に過ぎない悲しい性
★★★★☆ 怖いもの知らずで読んでみました。女性同士の格差社会や晩婚化も少子化も女の逆転勝利ではない、という話が目からウロコ。結局しわ寄せは女性が背負う。日本に住む女性が女性であることが不利だと気付く時のためのワクチンがフェミニズムというのが悲しいがそれが現実。
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
日本一ケンカの上手いフェミニストと、日本一芸達者なフェミニストの対談。
怖いもの知らずで読んでみました。
いわゆるアカデミックな本ではなく、エンターテインメント性も含んだようなこのお二人の対談。
こういう議論や理論を読むときにまず念頭に置いておかないといけないのは、いつ書かれたか。
世間というのは数年でコロッと変わってしまうから。
それでも2005年までの根本的な流れを学べるし、前の世代の人々の考え方のベースを学べる。
20年以上前の本なので以上の理由で★4つ。
例えば結婚。
私と彼女たちの世代の間にジェネレーションギャップがある。
結婚したからといって、女性がダンナ様、子供、親に死ぬまで尽くすという負担のサイクルは徐々になくなってきてる。
上野さんは、それ以前に一対一でお互いの性生活を束縛する制度自体が馬鹿らしいとピシャリと仰ってますが。
晩婚化も少子化も、女の逆転勝利ではない、という話が目からウロコ。
どうしても労働力が足りない社会が女に「身の程の」労働をさせたいから雇用制度も保育所の制度も改善する。
まあ現実的に改善は全く間に合ってなくてしわ寄せは働く女性が背負っている。
「身の程の」というのがキーワード。
日本はそこがツメが甘いからやっぱり、フェミニズムに忘れられた国、なんですね。
あと面白かったのは、無視できない女性内の階級の差。
「結婚するとしたら相手の給料は多少安くていいから家事をしてほしい」というクラスと、
「数年働いてあとは正直言うと寿退社して旦那に養って貰いたい」クラスと、
「結婚はそれこそ生涯のパートナー選びのサバイバルであるから夢なんて見てない」クラス。
で、結局どの階級の女性にも理想の男性はいない、という現実。
女子学生はまだ社会から女性差別を受けたことがない。
でも彼女たちは日本で生きていく中である日体感するんです、これが男尊女卑かと。
フェミニズムが現在できることは、問題改善ではなく、そういう女子学生に免疫をつけてあげることというのがなんとも。
最後に、フェミニズムは日本の男性社会を壊さない、と。
日本社会を滅ぼすのは、男が飼いならしてると勘違いしている新型専業主婦タイプの女性である、と。
(追記。これ2005年の本ですからね、こういう社会を滅ぼしそうな女性の現状が気になる)
私はロンドンでしか会社勤めというのをしたことがないのですが、土地柄と業界の特性ということもあってか少なくとも私個人は女性だから、外国人だから、宗教が違うから、と差別される環境ではなかった。
20代半ばで結婚をしたことを変わってるねと思われる。
夫婦別姓が当たり前なので日本では名前を変えるという話をしたら義理の母が変な顔をした。
なので知識として頭にあっても体験していないので分からない部分があることは事実。
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