赤パンの本棚 akapan's bookshelf

読書記録 Book reviews

メインのタグ Main Tags ↓

2025年読了 2026年読了 English reviews ENG_About_Japan ENG_Family ENG_Female_led ENG_History ENG_India ENG_Japanese fiction ★★★★★ インド ミステリー 世界史 友情 女性主体 宗教 家族 帝国主義 恋愛 成長物語 戦争 日本史 日本未出版 日本社会 東野圭吾


カテゴリー別 By Category ↓

『(黒水仙)』ルーマー・ゴッデン, 1939年 レビュー | じんわりと崩れる修道女たち



Black Narcissus
Rumer Godden, 1939
(黒水仙)
ルーマー・ゴッデン
258 pages
2024.08 読了
アマゾンであらすじと詳細を見る
(日本未出版、日本では映画のみ)


🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ ヒマラヤの山奥に建てられた寂しい修道院での生活
✔ 現地の人間と修道女たちの葛藤、修道女同士の葛藤
✔ モラルが崩壊後は予想通りのドロドロなドラマに

★★★★★ 大好きなドロドロドラマ。イギリス領ダージリン近辺の山の中にある元ハーレムの孤独な修道院。慎ましい生活のはずだった。修道女として人間として女としてのモラルがじんわり崩れていき読んでいてそわそわする。

🔽🔽 読書記録 🔽🔽

イギリス領ダージリン近辺の山の中、元ハーレムだった建物が孤独な修道院に改築され、そこへ移ってきた修道女たちのストーリー。
それだけでもうヒステリックでダークな展開が想像できるけど、その通り、彼女たちの慎ましい生活は少しずつ狂っていく。

地元の人はだれも望んでないのに、勝手にやってきて勝手にキリストの教えを説くというおこがましさは当時どこでも見た風景だけど、誰からも反対されるそんな空気の中で貞節の誓いを立て清く正しく生きるという決意はいいんだけど、長く続くはずはなかった。当然。

地元の将軍の言う通り「神様であるカンチェンジュンガの山に近づきすぎると精神を崩しますよ」

ダークで性的な緊張感や白人至上主義とキリスト教の博愛主義の葛藤、さらには大英帝国帝国の崩壊、モラルの崩壊、など確かにベストセラーになるにはダークすぎる。
でも人間として、女としてのネガティブな部分がじんわりと滲み出ていて、どんどん落ちていく彼女たちのモラルに、読んでいてドキドキ、ハラハラ、そわそわする。
インド独立の年のタイミングで映画化までされたようで、すごい。

🔽 関連ページ 🔽
English review
"Black Narcissus" Rumer Godden (1939) Review | Nuns slowly go mad
🔽 買えるところ 🔽

  ●●●●●楽天●●●●●

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

Black Narcissus【電子書籍】[ Rumer Godden ]
価格:1,823円 (2025/10/5時点)


●●●●●アマゾン●●●●●

Black Narcissus (Virago Modern Classics)