タグ: 短編集

  • 『憎悪の依頼』 松本清張, 1982年 レビュー | 多様で読みごたえの短編集 

    『憎悪の依頼』 松本清張, 1982年 レビュー | 多様で読みごたえの短編集 


    憎悪の依頼 (新潮文庫)
    憎悪の依頼
    松本清張, 1982年
    352 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 潔さやキレのよさを味わえる短編集
    ✔ 『憎悪の依頼』は少しずつ悪へ転がっていく男の執念深さ
    ✔ 多様で読み応えのある10編

    ★★★★☆ 短編だとどっぷりとハマる事ができない代わりに潔さやキレのよさを味わえる。『憎悪の依頼』は小さなことから悪へ転がっていく男の執念深さとクセのある心理描写。全10編。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    私にとって初の松本清張短編集。
    短編だとどっぷりとストーリーとキャラクターにハマる事ができないけど、その代わりに潔さやキレのよさを味わえる。

    松本清張独特の人間臭いドロドロした感じが一気に読み終えられるストーリーに詰め込まれている。
    『憎悪の依頼』は、小さなことから悪へ転がっていく男の執念深さとクセのある心理描写が、これぞ松本清張。
    あとは、『女囚』も同じように人間臭さという観点で好きだし、一風変わっているという意味で最後の『壁の青草』も、主人公が何者なのかわからない、なんともスッキリしない感じなのに、彼の中の微妙な心の動きだけが説明もなく日記に綴られていて、自分の想像力だけが頼りとなる面白い作品。

    政治や天文学、そして山岳系等々の色々な要素と背景があり、多様で読みごたえがあり、さすが。
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    憎悪の依頼 (新潮文庫)
    憎悪の依頼 (新潮文庫)


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  • 『ガリレオの苦悩』 東野圭吾, 2008年 レビュー | 読者を楽しませる仕掛けも

    『ガリレオの苦悩』 東野圭吾, 2008年 レビュー | 読者を楽しませる仕掛けも



    ガリレオの苦悩
    東野圭吾, 2008
    384 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ガリレオシリーズの短編集
    ✔ ドラマの人物の内海刑事初登場

    ★★★★☆ 当時テレビドラマも始まり、ノリに乗ってきた感がある。いつもより悪を憎んだり、女性の内海刑事が登場したりと謎解き以外にも読者を楽しませる仕掛けが所々にセットさせている。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    短編集。
    湯川の学生時代が浮かんで見えたり、Y准教授指定で反抗予告が来ていつもより悪を憎んだり、テレビドラマのほうから出てきた女性の内海刑事の登場で湯川と草薙という一直線だった軸が少し動いたりと、読者を楽しませる仕掛けが所々にセットさせている。
    
    「落下る(おちる)」「操縦る(あやつる)」「密室る(とじる)」「指標す(しめす)」「攪乱す(みだす)」のそれぞれのタイトルもいい。
    
    日本ではこの辺りでガリレオシリーズがテレビドラマとしても始まり、ノリに乗ってきた感がある。
    
    
    
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    ガリレオの苦悩 (文春文庫)


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  • 『死神の精度』 伊坂幸太郎, 2005年 レビュー | リアルに少しシューリアルな短編集 

    『死神の精度』 伊坂幸太郎, 2005年 レビュー | リアルに少しシューリアルな短編集 


    死神の精度 (文春文庫 い 70-3)
    死神の精度
    伊坂幸太郎, 2005
    352 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 死神の千葉が主人公の短編集
    ✔ クールなのにシュールな死神の日々
    ✔ 伊坂幸太郎らしいテンポ


    ★★★★☆ 全て主人公は千葉という死神。伊坂幸太郎独特の、リアルに少しシューリアルを混ぜた世界観。死神の千葉さんの精度には苦笑してしまう。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    短編集だけど、全て主人公は千葉という死神。
    伊坂幸太郎独特の、リアルに少しシューリアルを混ぜた世界観。

    私の読んだ彼の作品のうち初めて暴力が少ない上、少し愛や優しさを感じるところも多く、気持ち悪くならずに読める。
    ユーモアたっぷりで、死神の千葉さんの精度には苦笑してしまう。

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    死神の精度 (文春文庫 い 70-3)
    死神の精度 (文春文庫 い 70-3)


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  • 『停電の夜に』 ジュンパ ラヒリ, 1999年 レビュー | 身近な人とすれ違う寂しさ 

    『停電の夜に』 ジュンパ ラヒリ, 1999年 レビュー | 身近な人とすれ違う寂しさ 



    停電の夜に
    ジュンパ ラヒリ, 1999
    Interpreter of Maladie
    Jhumpa Lahiri
    327 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ インド系アメリカ人作家の衝撃のデビュー作の短編集
    ✔ ピュリッツァー賞受賞
    ✔ 身近な人と通じ合えない感情

    ★★★★☆ 短編集で、どれも見事に寂しくなるストーリー。ちょっとだけワクワクさせて、でも最後には冷たくきつい現実にぶち当たる主人公たち。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    停電の短い時間にやっとそれぞれの秘密を打ち明ける夫婦を描く「停電の夜に」など短編集で、どれも見事に寂しくなるストーリーたち。
    インド系の作家であることを強調するかのようにほぼ全て、インド人もしくはインド系の主人公で、そうでない場合は主人公はインド人を見つめる立場にある。

    常に「インド人」をエイリアンとして、理解不能な人間であるかのように描く。

    ちょっとだけワクワクさせて、でも最後には冷たくきつい現実にぶち当たり、主人公はそれぞれ、ああそうだ、自分はただの○○に過ぎないんだ、と自覚させられる。

    ピュリツァー賞など数々の賞を受賞しているそうなのでぜひ英語で読んでみたい。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Interpreter of Maladies" Jhumpa Lahiri (1999) Review | stories that make you sad
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    停電の夜に (新潮文庫)


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  • 『刺青・秘密』 谷崎潤一郎, 1910年 レビュー | すでに確立された谷崎文学

    『刺青・秘密』 谷崎潤一郎, 1910年 レビュー | すでに確立された谷崎文学



    刺青・秘密
    谷崎潤一郎, 1910年
    336 ページ
    2020.04 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 谷崎潤一郎の処女作
    ✔ エロティシズムとフェティシズム
    ✔ 欲望と悲しさの短編集

    ★★★★★ 谷崎潤一郎の処女作「刺青」、すでにエロティシズム、フェティシズムはテーマとして確立されていて、でも初々しさというか生々しさがある。その美しい世界に潜む欲望の影。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    谷崎潤一郎の処女作「刺青」、すでにエロティシズム、フェティシズムはテーマとして確立されていて、でも初々しさというか生々しさがある。

    足の美しさでその女の真の姿を見出し、目覚めさせる。
    さすがとしか言いようがない。

    「秘密」の逢引と悲しさも、「少年」の無邪気で偽りのない暗い欲望も、「二人の稚児」の純粋さも、すべてがつながっている。

    解説にあった永井荷風の言葉にある通り、谷崎が他と違っていたのはその都会的な雰囲気であるわけで。田舎っぽい貧しさなど一切関係ないかのような、お坊ちゃん、お嬢さん、紳士淑女の生きる世界、その美しい世界に潜む欲望の影。
    それが谷崎文学の光。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Tattoo” Junichiro Tanizaki (1910) Review | Early Tanizaki
    タグ: 谷崎潤一郎
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    刺青・秘密 (新潮文庫)


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  • 『陰陽師 龍笛ノ巻』 夢枕獏 2005年 レビュー | シリーズに新しい仲間も加わる

    『陰陽師 龍笛ノ巻』 夢枕獏 2005年 レビュー | シリーズに新しい仲間も加わる



    陰陽師 龍笛ノ巻
    夢枕獏, 2005
    272 ページ
    2026.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 陰陽師シリーズ第6弾
    ✔ 短編集、いつもよりホラー色の濃い作品も
    ✔ 新しい人物がチームに加わる

    ★★★★☆ 今回の「首」はいつもよりホラー要素が強かった気がするが、そういう風に微妙にテイストを変えてくるのが陰陽師シリーズ。短編集に戻りむしろ色々と読めて嬉しいばかり。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    今回はまた短編集に戻っている。
    長編とは違ったリズムなので短編集だから物足りないということもないし、むしろ色々と読めて嬉しいばかり。

    今回の「首」はいつもよりホラー要素が強かった気がするが、そういう風に微妙にテイストを変えてくるのが陰陽師シリーズ。

    どうやら安倍晴明の先輩に当たる賀茂保憲が仲間に加わった感じで今後も登場しそうで、今後はダイナミックが変わるのか。

    いま家にある最後の陰陽師シリーズ本なので、また次買うまでお預けです。

    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
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    陰陽師 龍笛ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-13)


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  • 『陰陽師 鳳凰ノ巻』 夢枕獏, 2002年 レビュー | シリーズ第四弾 

    『陰陽師 鳳凰ノ巻』 夢枕獏, 2002年 レビュー | シリーズ第四弾 



    陰陽師 鳳凰ノ巻
    夢枕獏, 2002
    272 ページ
    2026.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 陰陽師シリーズ第4弾
    ✔ 同じメインの登場人物なのに飽きない
    ✔ 短編集の最後の一つはいつもと違う流れ

    ★★★★☆ 短編で4冊目なのにリズムもキープ。ダイアの原石である二人組を産み出したからノリに乗った状態が続くからだろう。でもなんと4冊目の最後の短編でスタイルを変えてくる変化球。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    シリーズ第4弾。
    短編で4冊目なのに、ダラダラとならずリズムもキープする。
    それはもうダイアモンドの原石である二人組を産み出したからノリに乗った状態が続くからだろう。
    もちろんスタイルを変えずに話を変えるという型で4冊目に来たわけだけど、なんと最後の短編でスタイルを変えてくる。
    今までは誰かに頼まれて、博雅と飲んでいた酒の杯を置き、ゆこう、と妖しい存在に向かっていっていたのが、今回はライバルと腕比べとは。

    やっぱり読み続けるしかないね。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
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    陰陽師 鳳凰ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-7)


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  • 『疑惑』 松本清張, 1982年 レビュー | 人間社会って怖いミステリー

    『疑惑』 松本清張, 1982年 レビュー | 人間社会って怖いミステリー



    疑惑
    松本清張, 1982年
    212 ページ
    2020.04 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ミステリー短編集
    ✔ 世間の思い込みから生まれる疑惑
    ✔ だんだんとタイトルに意味が分かってくる

    ★★★★☆ 「疑惑」「不運な名前」の二本立て。どちらも実は不運な名前から生まれた世間一般の思い込みからどう深く知りしていくかというのが鍵。人間社会って怖い。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    「疑惑」「不運な名前」の二本立て。

    「疑惑」の方は起こってしまった事件について、鬼嫁が殺したのかしてないのか、というミステリー。
    と思っていると、段々とこのタイトル「疑惑」の本当の意味がわかってくる。

    「不運な名前」は歴史上のとある偽札事件の謎を解く、ちょっと細かい所では小難しい作品。

    どちらも、実は不運な名前から生まれた世間一般の思い込みからどう深く知りしていくかというのが鍵。
    人間社会って怖い。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag 松本清張
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    新装版 疑惑 (文春文庫)


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  • 『陰陽師 付喪神ノ巻』 夢枕獏, 2000年 レビュー | 古代日本的な包容力 

    『陰陽師 付喪神ノ巻』 夢枕獏, 2000年 レビュー | 古代日本的な包容力 



    陰陽師 付喪神ノ巻
    夢枕獏, 2000
    352 ページ
    2026.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 陰陽師シリーズ第3弾の短編集
    ✔ 女の恨み、男の恨み
    ✔ 祟りを消し去らないという古代の日本人的な暗闇

    ★★★★☆ 死んでも死にきれない、死んでからも祟ってやる、そういう強い思いを主人公の陰陽師は消し去らないことだってあるのがなんとも人間らしく古代の日本人的な包容力。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    シリーズ第三弾。
    短編集なので一つ一つのストーリーについて書くのもなんだけど、女性の恨み系が多いのはやっぱりそうなんだよね、女性の恨みはそう簡単に払えないよということなんだろう。
    ただちょっと長めの「ものや思ふと」は男の恨みでこっちだって容易く解決はしない。

    いや、そういう観点でいうと、多くのストーリーに置いて問題が解決されないのも特徴かも。
    死んでも死にきれない、死んでからも祟ってやる、そういう強い思いを主人公の陰陽師は消し去らないことだってあるのがなんとも人間らしく古代の日本人的な優しさというか暗闇もオッケーだと思う包容力。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
    tag 日本史
    tag 怪談
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    陰陽師 付喪神ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-5)


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  • 『陰陽師 飛天ノ巻』 夢枕獏, 1995年 レビュー | 二人のいい漢ぶり

    『陰陽師 飛天ノ巻』 夢枕獏, 1995年 レビュー | 二人のいい漢ぶり



    陰陽師 飛天ノ巻
    夢枕獏, 1995
    304 ページ
    2026.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 陰陽師シリーズ第2弾
    ✔ 「そういうことになった」などのセリフが確立
    ✔ 話ごとの季節の庭の描写

    ★★★★★ やっぱり面白い安倍晴明と源博雅シリーズ第二弾。この二人の「いい漢」ぶりはもちろん、彼ら二人の会話のテンポといつも同じように「そういうことになった」となる様子がいい

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり面白い安倍晴明と源博雅シリーズ第二弾。
    この二人の「いい漢」ぶりはもちろん、彼ら二人の会話のテンポと結局いつも同じように「そういうことになった」と連なって出ていく様子がいい。

    それぞれの妖怪や霊のストーリー自体はもちろんユニークなのは当然。
    でもそこにある背景の草花や樹木などの豊かな自然の様子、特に晴明の庭のエピソードごと、季節ごとの描写はほんわりと静かな気持ちにさせてくれて、そうかこれほど美しい自然が身近なんだから魔物くらいでてくるよな、という不思議な感覚に陥ってしまう。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
    tag 日本史
    tag 怪談
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    陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-4)


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    陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫) [ 夢枕 獏 ]
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  • 『最高のオバハン』 林真理子, 2017年 レビュー | 自由な女性像を女社長にみる

    『最高のオバハン』 林真理子, 2017年 レビュー | 自由な女性像を女社長にみる



    最高のオバハン
    中島ハルコの恋愛相談室
    林真理子, 2017
    240 ページ
    2025.12 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 主人公が出会う自由に生きる中年女社長の物語
    ✔ 口が悪くケチなのに憎めない社長がいやいや恋愛の相談にのる
    ✔ 真剣なというより無謀なアドバイスに笑いつつも納得

    ★★★★☆ 楽しいしエンターテイメントなので深く考えずに一緒に笑うための一冊。まあ何はなくとも、女性が自由になるにはダメ男から離れて生きるしかない。そのためにはやっぱり経済力。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    風邪だし、軽めのをどんどん読む。

    前に読んだエッセイ「運命はこうして変えなさい」がいまいちだったけど、こっちはフィクションなので林真理子節がぶっ飛んでる。

    楽しいしエンターテイメントなので深く考えずに一緒に笑う読書の仕方で。
    まあ何はなくとも、女性が自由になるにはダメ男から離れて生きるしかない。
    そのためには経済力。

    ただ率直にいうと、いや卑屈なこと言うと、日本では蔑んで自分をオバサン、オジサンと呼んだり(もちろん愛嬌とは違うレベルで)年齢を気にしすぎるし、それで笑いを誘うという感覚がどうしても気になる。
    ニュースとかでも無駄に一般人の年齢が公表されたり。
    そんなに他人の年齢が気になるのか。
    いやでも、それ自体はこの本とは関係ないんですよ、本は面白い。

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    最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室 (文春文庫)
    
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  • 『猫と女たち』群ようこ, 2009年 レビュー | 動物も女もみんな自由

    『猫と女たち』群ようこ, 2009年 レビュー | 動物も女もみんな自由



    猫と女たち
    群ようこ, 2009
    223 ページ
    2025.11 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 前半は猫や犬にまつわるエッセイ、後半は小説
    ✔ 度の短編集もみんな自由でみんなかわいらしい

    ★★★★☆ 前半は猫と犬のエッセイで、後半は自由な女たちの短編集。つまりみんな自由。勝手で好きなことしてるのに、ちょっと可愛げがあるので放っておけない。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    前半は猫と犬のエッセイで、後半は自由な女たちの短編集。
    つまりみんな自由。

    自由に生きるペットや野良猫たちは可愛くて、私どもにぜひお世話をさせてください、とこちらからお願いしたくなる。
    そして女たちのほうもそう、勝手で好きなことしてるのに、ちょっと可愛げがあるので放っておけない。
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  • 『火神被殺』松本清張, 1973年 レビュー | 神話の深さと清張ミステリー

    『火神被殺』松本清張, 1973年 レビュー | 神話の深さと清張ミステリー



    火神被殺
    松本清張, 1973
    298 ページ
    2025.11 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 短編集、うち二作は神話がテーマ
    ✔ やはり松本清張らしいドロドロな人間関係
    ✔ 後味もちゃんと悪いミステリー

    ★★★★☆ うち2作は神話のドロドロさを語っていて、それと物語と何が関係あるんだろうと思わせておいて、という流れ。短編集だから短い故のテンポの良さもあり、全て読み終わると後味の悪い感じでやっぱり読みごたえがある。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    5つの作品を含む短編集。
    表題作「火神被殺」ともう一作品を「神の里事件」は古代史というか神話がベース。
    神話のドロドロさを語っていて、それと物語と何が関係あるんだろう、と思わせておいて、という流れ。
    神の里は新興宗教についてでもある。

    ほかの作品は、松本清張得意の悪い奴らを中心とした短編集。
    どれも男と女のドロドロドラマ。

    短編集だし、とてつもなく面白いといわないにしても、短い故のテンポの良さもあり、全て読み終わると後味の悪い感じでやっぱり読みごたえがある。
    (かしんひさつ)
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  • 『ランチのアッコちゃん』柚木麻子, 2013年 レビュー | 心を満たすランチパワー

    『ランチのアッコちゃん』柚木麻子, 2013年 レビュー | 心を満たすランチパワー



    ランチのアッコちゃん
    柚木麻子, 2013
    Asako Yuzuki
    200 ページ
    2025.11 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ミステリアスな会社の先輩アッコちゃんをめぐる短編集
    ✔ 会社を辞めてフードトラックをする姿にも元気をもらえる
    ✔ 美味しいご飯と素敵な先輩のパワーでちょっと幸せに

    ★★★★☆ 食べ物を取り囲んで冷えきった東京の生活を暖めてくれる物語たち。お腹と心を満たすご飯の力なめるな、笑顔で突き進む女の力なめるな。目を凝らせばそっと手を差しのべている人がいる、昨日よりちょっと幸せになれる。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり元気をもらえた!
    アッコちゃんの周りで起きる短編集で、食べ物を取り囲んで冷えきった東京の生活を暖めてくれる物語たち。

    お腹と心を満たすご飯の力なめるな、笑顔で突き進む女の力なめるな。

    先輩のアッコちゃんから元気をもらう美智子、でも実は持ちつ持たれつでお互いは支えあってる、そしてその和がひろがる。
    日本の会社員の生活を知らないので大変そうだなと思うばかりだけど、絶対にこういう人はいる。
    目を凝らせばそっと手を差しのべている人が。
    そこに気付くことができれば、昨日よりちょっと幸せになれる。
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  • 『女が死ぬ』 松田青子, 2021年 レビュー | 屈しない女性像

    『女が死ぬ』 松田青子, 2021年 レビュー | 屈しない女性像



    女が死ぬ
    松田青子, 2021
    224 ページ
    2025.11 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 短編より短い五十三の掌篇集で描く屈しない女性像
    ✔ 「女らしさ」や「女性像」に対抗するパワフルさ
    ✔ 日本の新しいフェミニズム

    ★★★★★ おお、なんかすごいのを読んでしまった。はじめての松田青子、噂からもタイトルからも怒りに溢れている。屈しない。周りが何を言おうが、現代のティンカーベルのように自分の好きな方に飛んでいく。好き勝手にトイレに吐き出す。ステキ。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    おお、なんかすごいのを読んでしまった。
    はじめての松田青子、噂からもタイトルからも女が強そうでしたが、ただそうじゃない、怒りに溢れている。
    でも爆発する怒りじゃなく、沸々とする怒り。
    「あなたの好きな少女が嫌い」「男性ならではの感性」のように性懲りもなく突きつけてくる男性中心視線の社会に怒り、「女が死ぬ」をまたは「ミソジニー解体ショー」をしちゃいそうな怒り。
    日本ぐらいですよ、「女性ならでは」とか公で言うの。
    広告や雑誌で普通に「女性ならではの感性」なんて恐ろしい言い方して男も女も納得してるの。

    屈しない。
    周りが何を言おうが、現代のティンカーベルのように自分の好きな方に飛んでいく。
    好き勝手にトイレに吐き出す。
    ステキ。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review “BUTTER” Asako Yuzuki (2017) Review | Her life her food her body
    tag フェミニズム/Feminism
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  • 『雪とけ柳 着物始末歴』 中島要, 2015年 レビュー | 京都の老舗との過去

    『雪とけ柳 着物始末歴』 中島要, 2015年 レビュー | 京都の老舗との過去



    雪とけ柳
    着物始末暦4
    中島要 2015
    264 ページ
    2025.10 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 着物始末暦シリーズ第4弾
    ✔ 今回のメインは着物始末屋の余一の過去

    ★★★★☆ やっぱり面白い。一人一人のキャラクターがしっかりしていて、今度は男前の着物始末屋の余一と京都の老舗の呉服店との過去。気になってしょうがない。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり面白い。
    一人一人のキャラクターがしっかりしていて、新しい事件が起きたり少しづつ彼らの過去が明かされたりして、ゆっくりだけどドキドキと次を読んでしまう。
    男前の着物始末屋の余一と京都の老舗の呉服店との過去、なんて気になってしょうがない。

    せっかく日本で2冊買ったのに、よく見ると2冊とも4卷だったので残念。
    またボチボチと集めよう。
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  • 『或る「小倉日記」伝』松本清張 1952年 レビュー | もつれと絶望感の初期の傑作

    『或る「小倉日記」伝』松本清張 1952年 レビュー | もつれと絶望感の初期の傑作



    或る「小倉日記」伝
    松本清張, 1952
    396 pages
    2023.07 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 芥川賞受賞の代表作を含む短編集
    ✔ 知的で研究熱心な主人公と彼の背負う身体障害と周囲の反応
    ✔ 支える人、支えられる人の人間関係

    ★★★★☆ 芥川賞受賞の代表作を含む短編集。彼特有の人間の嫌なところをうまく描くというスタイル、それが静かに燃えている感じ。知的で研究熱心な主人公、でも障害のある見た目では社会が簡単に受け入れない。誰もが共感できる人間関係のもつれと絶望感。さすが。



    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっと読んだ、芥川賞受賞の短編集。
    これ以降は当時朝日新聞勤務であった松本清張は小説に専念するようになったそう。
    彼特有の、人間の嫌なところをうまく描くというスタイル、それが静かに燃えている感じ。

    有名な小倉日記では、外見と裏腹に知的で研究熱心な主人公。
    でもどうみても障害を持っている見た目では社会が簡単に受け入れない。
    他の短編集では、社会的地位の低さによって運命が決められているということ、もしくは結婚相手が凡人であるがゆえに天才肌の女性が徐々に狂っていくということ、もしくは小さな貸しにより弱みを握られると言うこと。
    殺人とか事件とか大袈裟なものじゃなく、普通に誰もが経験しうることをテーマにしていて、やっぱり面白い、すごい。

    そしていつも、支える人がいるのもストーリーとしてテーマとして興味深い。
    全身全霊で息子を想う母、普通の幸せを望む夫、結局は離れざるを得ない恩人、文句をいわずに付き添う愛人、巻き込まれる愛人。
    そういうドロドロで劇的で、でも読んでいる誰もが心の底では理解できる人間関係のもつれと絶望感。
    さすがです。

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  • 『外套』ニコライ・ゴーゴリ, 1842年 レビュー | 人生はフェアではない

    『外套』ニコライ・ゴーゴリ, 1842年 レビュー | 人生はフェアではない



    The Overcoat
    Nikolai Gogol, 1842
    Шине́ль
    外套
    ニコライ・ゴーゴリ
    112 pages
    2024.10 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 悲劇なのに滑稽なロシア文学の短編集
    ✔ 現ウクライナ出身のゴーゴリの傑作
    ✔ 節約してやっと買えたコートを盗まれた男

    ★★★★☆ 人生はフェアではない、悲劇なのに滑稽で悲しい笑劇。下級役人の主人公が節約してやっと買ったコートが盗まれる。どの国でどの時代どの社会で生きていようが、それは行場のない普遍的な怒りと絶望。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ロシア(ゴーゴリは現ウクライナ出身)文学をちょっとずつ広げています。
    確かに、ドストエフスキー的なものがところどころに見える。
    人生はフェアではない、悲劇なのに滑稽で悲しい笑劇。
    官僚主義に人生を左右される人生。

    代表作「外套」、下級役人の主人公が節約してやっと買ったコート、それが盗まれる。
    たったそれだけと言えばそれだけかもしれない、けれど必要以上にストーリーや感情の揺れを抑えて抑えて描くことで、彼の感じているであろうその揺れを読者は全身で感じることができる。
    どの国でどの時代どの社会で生きていようが、それは行場のない普遍的な怒りと絶望。

    滑稽で信じられない、なのに普遍的とは。
    ロシア文学は底なし沼。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Overcoat" Nikolai Gogol (1842) Review | Life is unfair
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  • 『陰陽師』 夢枕獏, 1988年 レビュー | 圧倒的に面白いシリーズ第一弾

    『陰陽師』 夢枕獏, 1988年 レビュー | 圧倒的に面白いシリーズ第一弾

    
    陰陽師
    夢枕獏, 1988
    336 ページ
    2024.09 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽
    
    ✔ 陰陽師シリーズ第一弾
    ✔ 平安時代の京都の街に生きる人間と怨霊たち
    ✔ 安倍晴明と源博雅の友情も見どころ
    
    ★★★★★ これだけ有名なのに読んだことも見たこともなかった。こういう怨霊ストーリーはドラマチックでメロドラマチックで面白い。もちろん、このシリーズも面白いのがやっとわかったので全部読みたい。
    
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    これだけ有名なのに、読んだこともなく関連の映画やドラマもみたことがなかった。
    たぶん妖怪や幽霊の出る怖いホラーだと思っていたから。
    実際は伝奇小説なので出てくるんだけど、まあもう怖さはなくなっているし、第一怖いだけじゃなくて、こういう怨霊ストーリーはドラマチックでメロドラマチックで面白い。
    二人の男の友情も清々しくていい。

    もちろん、このシリーズも面白いのがやっとわかった、ので全部読みたくなる。
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  • 『(グルカの娘)』Prajwal Parajuly, 2013年 レビュー | ネパールとディアスポラ

    『(グルカの娘)』Prajwal Parajuly, 2013年 レビュー | ネパールとディアスポラ



    (グルカの娘)
    The Gurkha’s daughter
    Prajwal Parajuly, 2013
    280 pages
    2024.09 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る
    日本語未出版


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ネパール人のディアスポラを描いた短編集
    ✔ 遠くなっていく伝統と強くなっていく故郷への想い
    ✔ ネパールの貧困をベースにした現象の個人的なストーリーたち

    ★★★★☆ ネパールは貧しさや紛争により昔から外に出ていく人が多くディアスポラの問題が後を絶たない。遠くなっていく伝統としきたり、強くなっていく故郷への思いという避けようのない物語を彼らは背負っている。じんわりと心に残る短編集。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ネパール人またはネパールに関わる人々のストーリーの短編集。

    ネパールは貧しさや紛争により昔から外に出ていく人が多くディアスポラの問題が後を絶たない。
    自分の住んでいる土地に、生まれた土地に属している感覚がないという問題。
    インドのダージリンはネパール系が過半数で彼らの故郷の意識は統一されていない。
    ブータンに住む故郷ネパールから追い出された難民。
    カリンポンに住むビハール出身のムスリムの商人。
    ニューヨークにすむネパールに行ったことがない移民の子。

    彼らの物語は辛くて悲しい、でもドラマチックには描かれない。
    だって彼らの人生はリアルで、大袈裟なドラマではない。
    遠くなっていく伝統としきたり、強くなっていく故郷への思いという避けようのない物語を背負っている。

    日本にも多くのネパール人が住んでいるということも忘れてはいけない。

    じんわりと心に残る短編集。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “The Gurkha’s daughter” Prajwal Parajuly (2013) Review | Nepal and Diaspora
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  • 『夢かさね 着物始末歴 3』 中島要, 2014年 レビュー | いいキャラクターたち

    『夢かさね 着物始末歴 3』 中島要, 2014年 レビュー | いいキャラクターたち



    夢かさね
    着物始末歴3
    中島要 2014
    Kaname Nakajima
    250 pages
    2024.07 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 着物始末歴シリーズ第3弾
    ✔ 保守的な社会における女性の立場や魔力
    ✔ サルデーニャを代表する作家の有名な小説

    ★★★★☆ ちゃんとキャラクターが一人一人独立してて各々ストーリーがあって。また機会があればこの続きも探そう。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    勢いで2冊読んでしまった。
    1からずっと語られているお糸ちゃんの幼馴染みの女中先のお嬢さんの結婚まで。
    ちゃんとキャラクターが一人一人独立してて各々ストーリーがあって。
    また機会があればこの続きも探そう。

    このシリーズの読書記録
    しのぶ梅 着物始末歴 1
    藍の糸 着物始末歴 2

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    夢かさね 着物始末暦3 (時代小説文庫)



  • 『藍の糸 着物始末歴 2』 中島要, 2013年 レビュー | 読みやすくてちょっと感動もの

    『藍の糸 着物始末歴 2』 中島要, 2013年 レビュー | 読みやすくてちょっと感動もの



    藍の糸
    着物始末歴 2
    中島要 2013
    Kaname Nakajima
    275 pages
    2024.07 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 着物始末歴 第二弾
    ✔ 読みやすい歴史小説

    ★★★★☆ あっさりと読めて面白いのでシリーズで買いそろえたい。時代ものだけど読みやすくてちょっと感動ものでもあるので、数時間で読んでしまう。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    着物始末屋のシリーズ第二弾。
    あっさりと読めて面白いのでシリーズで買いそろえたい。
    登場人物は同じで、忙しく事件に巻き込まれる余一、綾太郎、お糸、六助など。
    時代ものだけど読みやすくてちょっと感動ものでもあるので、数時間で読んでしまう。

    このシリーズの読書記録
    しのぶ梅 着物始末歴


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    藍の糸―着物始末暦2 (ハルキ文庫 な 10-2 時代小説文庫)



  • 『イタリア民話集』イタロ・カルヴィーノ, 1956年 レビュー | 民話は残酷

    『イタリア民話集』イタロ・カルヴィーノ, 1956年 レビュー | 民話は残酷



    Ten Italian Folktales
    Italo Calvino, 1956
    Fiabe italiane
    イタリア民話集
    イタロ・カルヴィーノ
    96 pages
    2024年6月 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ イタリアの民話集の抜粋
    ✔ それぞれは短く普遍的なテーマも

    ★★★☆☆ 大きな短編集からの抜粋。不幸なことや残酷なことも綴られている。これはたった10話なので本編も読まなきゃ。


    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    イタリア民話集という本当はもっと大きな短編集からの抜粋10話。
    民話集ということでそれぞれは短く、道徳的な教えもある。
    ただ、眠っている姫と寝て自分を王様にしたりとレイプを正当化する話もあって生々しい。
    不幸なことや残酷なことも綴られている。
    ちゃんと本編もいつか読まなきゃ、評価も何ともいえない。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review
    "Ten Italian Folktales" Italo Calvino (1956) Review | Misfortunes and cruelties
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    イタリア民話集(上) (岩波文庫) [ イタロ・カルヴィーノ ]

     
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  • 『しのぶ梅 着物始末暦』 中島要, 2012年 レビュー | 所々の雑学も楽しい

    『しのぶ梅 着物始末暦』 中島要, 2012年 レビュー | 所々の雑学も楽しい

    しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫 な 10-1 時代小説文庫) 
    しのぶ梅 着物始末暦
    中島要 2012
    Kaname Nakajima
    267ページ
    2024年2月 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る
    
    
    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽
    
    ✔ 着物始末暦シリーズの第一弾
    ✔ 江戸が舞台の着物のリメイクをする優男をめぐる短編集
    ✔ 着物が好きでもそうでなくても楽しめる歴史小説
    
    ★★★★☆ 着物始末屋というやさ男が主人公のシリーズ。江戸が舞台の着物をめぐる短編集。エンターテイメント性たっぷりですらすらと読める。
    着物のことにも多く触れていて所々の雑学も楽しい。
    
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    裁縫好きで日本に詳しい友人がロンドンの古本屋で見つけた本。
    そのせいか、いや、それらしくと言うべきか、江戸時代の着物がテーマの短編集。

    気軽に買えるいまの洋服と違い、何着も持つことは難しい。
    しかも形やデザインの決まりも厳しいので場違いな物も着にくい。
    着物始末屋というやさ男が主人公のシリーズ。江戸が舞台の着物をめぐる短編集。

    特に難しい訳じゃなくてエンターテイメント性たっぷりですらすらと読める。
    一応私も裁縫初心者なので、着物のことに触れていて所々の雑学も楽しい。
    
    
    
    
    
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    しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫 な 10-1 時代小説文庫)
    しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫 な 10-1 時代小説文庫)


    
    
    
    



  • 『火と汐』松本清張, 1967年 レビュー | 60年代の当時の新しさも

    『火と汐』松本清張, 1967年 レビュー | 60年代の当時の新しさも


    火と汐 (文春文庫 ま 1-136)
    火と汐
    松本清張 1967年
    336 pages
    Seicho Matsumoto
    2024年1月 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 松本清張らしい短編集
    ✔ 旅行、戦争、などの普段とは違う空間でのミステリー
    ✔ 当時の最先端のトレンドを入れ込むのが面白さのカギとなる

    ★★★★☆ 4つの短編。
    松本清張らしい、男と女のもつれ、金銭のもつれ、男のプライド、そういう大好きな要素がちゃんと入った佳作集。なるほど、松本清張は常にその時の新しいことを用いると。とにかく外れがない。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    4つの短編。
    松本清張らしい、男と女のもつれ、金銭のもつれ、男のプライド、そういう大好きな要素がちゃんと入った佳作集と言った感じ。

    ここでもとにかく、旅行と言う、普段と違う空間と言うのがキーとなる。
    もしくは戦争と言う異空間も。
    あとがきにあってなるほどと思ったのは、松本清張は常にその時の新しいことを用いると言うこと。
    ヨットと言うお金持ちの新しい趣味、離島への国内線の飛行機など。
    当時はきっともっとブームになり、社会現象になったんだろうけど、いまだってレトロ感を残しつつも面白さもまだそのまま。
    とにかく、外れがない。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "(The Fire and the Sea)" Seicho Matsumoto (1967) Review | A trip to a remote island, so 60s
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    火と汐 (文春文庫) [ 松本 清張 ]
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    火と汐 (文春文庫 ま 1-136)
    火と汐 (文春文庫 ま 1-136)






  • 『何様』 朝井リョウ, 2012年 レビュー | 真面目で不器用で滑稽な若者たち

    『何様』 朝井リョウ, 2012年 レビュー | 真面目で不器用で滑稽な若者たち



    何様
    朝井リョウ 2012
    Ryo Asai
    416ページ
    2025年3月 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 『何様』の続編
    ✔ 今どきの就職がメイン、大学生や高校生も
    ✔ 真面目過ぎて不器用で滑稽な若者たちのストーリー

    ★★★★☆ こういう人いるよね、という感じの普通の人たちの葛藤。真面目過ぎて不器用で滑稽な人たちのストーリーたち。ちゃんと前作から読むべきだったのかも。



    🔽🔽読書記録🔽🔽

    初の朝井リョウ。
    貰い物なのでなにも知らずだったけど、6つの物語の短編集。
    前作の何者というのがあるようなので順番は間違えたのかも。

    今時の就職についてがメインで、就職したばかりだったり、大学生だったり、就職セミナーの講師だったり。最初のは高校最後のストーリーだけど、ここも大きな変化のなかのできごと、という共通点。
    こういう人、いるよね、という感じの普通の人たちの葛藤。

    最初の高校生のラブストーリーは新鮮だった。二つ目のゆらゆら揺れまくってる、姉の代わりのアパートシェアをする人を探す女の子には呆れるけど、いる、こういう人。
    真面目すぎて不器用で滑稽な人たちのストーリー。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Nanisama” Ryo Asai (2012) Review | Unintentionally funny
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    何様 (新潮文庫) [ 朝井 リョウ ]



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  • 『螢川 泥の河』 宮本輝, 1977年 レビュー | 底辺でも強く生きる

    『螢川 泥の河』 宮本輝, 1977年 レビュー | 底辺でも強く生きる

    
    
    
    
    
    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 芥川賞、太宰治賞受賞の短編集
    ✔ 戦後を強く生きる少年、青年の大人への目覚め
    ✔ まるでその情景を一緒に体感しているような一体感

    ★★★★☆ 螢川は芥川賞、泥の河は太宰治賞。戦後を生きるということ、底辺でも強く生きるということ、その中にも潜む淡い正直な大人への目覚め。色んな感情が積み重なり、最後に螢とともに花開く



    🔽🔽読書記録🔽🔽

    泥の河は太宰治賞、螢川は芥川賞。
    泥の河は戦後の大阪でのを描く。質素な生活をする少年の、泥の川に浮かぶ船で生活する姉と弟と、身体を売って生活をしのぐ彼らの母との短い思い出。
    貧しいということ、戦後を生きるということ、底辺でも強く生きるということ、その中にも潜む淡い正直な大人への目覚め。ドラマチックじゃないけど心にすんっと入ってくる。

    螢川はそれより少し上の思春期の少年時代。はっきりと性に目覚めた主人公、羽振りがよかった事業に失敗した高年の父への嫌悪感に平行するかのように同じ女の子を好きな友人への嫉妬というか一目おいてしまう感じのなかで、そして。
    そんなときに出会うごちゃごちゃとしたあの頃の人情を胸に、初恋の子と見る蛍の群れ、そしてラストシーンのビジュアル。

    いろんな感情が積み重なり、最後に花開くという感じ。
    なにが際立っているかというとその情景の描写。まるでその情景を一緒に体感しているような一体感を産み出す文章。だから読者もなんだか懐かしいような気持ちになる。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review
    "Hotarugawa, Doro no Kawa" Teru Miyamoto (1977) Review | To live in post war Japan
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    螢川・泥の河 (新潮文庫)
    螢川・泥の河 (新潮文庫)


  • 『Smash and Grab』 Sunanda K. Datta-Ray 1984年 レビュー | シッキム王国の壮絶な歴史と最後

    『Smash and Grab』 Sunanda K. Datta-Ray 1984年 レビュー | シッキム王国の壮絶な歴史と最後

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    何年も探した結果やっとデジタル本で友人に送ってもらった。
    結局紙媒体の本はインド政府に出版停止された本なので、探してもない。
    いやというか発売禁止にすると余計に盛り上がるから、印刷停止命令を出したそう。結果は同じこと。
    (追記;アマゾンで今年2025年から電子書籍として入手できます。リンクは↓)

    別のシッキムについての本で完全に魅了され2023年にシッキムまで行きました。
    あの辺は本当に不思議。ヒンドゥー教徒が過半数なのに(ヒンドゥー教のネパール系は80%以上)、寺院は仏教のお寺が多い。

    インド政府が出版後にすぐ停止させた理由は良くわかる。
    これは絶対に読んでもらいたくない。

    チョギャル(チベット系シッキム国王)を個人的に知っていたジャーナリストが書いたいわゆる暴露本で、彼が聞いたこと、見たこと、交わした会話、肌で感じたこと、当時の新聞記事など、この数年間の様子がこと細かく記録されている。

    シッキム王国の歴史の基本的な知識がないとこの本は難しい。
    その歴史自体についてちょっと簡単にいうと。
    シッキムはインドの北東部、ネパール、チベット、そしてダージリンのあるインド西ベンガル州、ブータンと各国に囲まれている、すごい立地。ヒマラヤ山脈の麓で冬は厳しいけれど豊かな地。
    長い間チベット系をトップに現地民レプチャ族と静かに暮らしていたけど、英国の紅茶産業がダージリンで始まり、18世紀に働き手としてものすごい数のネパール人が流れ込んできて、上流階級が少数民族となり、大半を占めるネパール系が差別されるという不思議な形に。(これはいまでもグルカ運動が続いていて解決されていない問題)
    1947年インド独立時にダージリンやカリンポンなどはインド西ベンガル州になるが、シッキムはそのままシッキム王国を維持。
    チョギャルが若いアメリカ人女性と再婚し東洋のグレース・ケリーと話題になったことで知られているかも。

    シッキム王国がインド、シッキム州になったのは1975年。
    インドは英国の植民地主義に苦しみ、独立を勝ち取って30年もしないうちに、インド自らがシッキム王国を植民地化したわけで、この史実は非常に都合が悪い。
    嘘、マインドコントロール、偽りの約束、賄賂にフェイクニュースになんでもあれ。
    そして圧倒的で一方的な暴力。
    Smash=ぶち壊して、grab=奪え。
    道徳的にまずいことは全部あった。
    インドはメディアをコントロールしてシッキム国王を悪者に仕立て上げ、増え続けるネパール系と権力を持つチベット系の社会問題を悪用し、慎んだ生活をしていた人々を騙して、インド側は見事に嘘に嘘を重ね、反対派を暴力で押さえつける。
    最後はインドが軍隊を送り込み、あっという間に王国はなくなった。
    少数の外国人が強すぎる権力を振りかざす、まさに帝国主義。
    インドの政治は複雑で私は勉強不足の部分も多かったけど、それでもあからさま。
    それでも、インドはシッキム王国のあの立地が欲しかった。
    どんな手を使ってでも確実にインドのものにしたかった。
    このインドの暗い現代史を今のインド人はどこまで知っていて、どう思っているのか。
    多分知らない。
    シッキム国民たちは自らの意思で正当な方法で素晴らしい国インドの一部になれた、と教えられているから。


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    "Smash and Grab" Sunanda K. Datta-Ray (1984) Review | A dynamic history of Sikkim
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