カテゴリー: 2010-2019

  • 『マスカレード・イブ』 東野圭吾, 2014年 レビュー | シリーズ主人公が出会う前の日々 

    『マスカレード・イブ』 東野圭吾, 2014年 レビュー | シリーズ主人公が出会う前の日々 



    マスカレード・イブ
    東野圭吾, 2014
    336 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ マスカレードシリーズの短編集
    ✔ 主人公二人の出会う前のストーリー

    ★★★★☆ 短編集。長編では小話が小さく終わるけれど短編集だと一話分しっかり描かれていてそれはそれで楽しめる。二人が出会う前のお話。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    短編集で、二人が出会う前の話。
    刑事とホテルウーマンが一緒に出てこないという残念さがあるものの、長編では小話が小さく終わるけれど短編集だとしっかり描かれていてそれはそれで楽しめる。
    でも二人のコンビと、能勢さんとか恋しくなるので次まで待たねば。
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  • 『マスカレード・ホテル』 東野圭吾, 2011年 レビュー | 人気シリーズ第一弾

    『マスカレード・ホテル』 東野圭吾, 2011年 レビュー | 人気シリーズ第一弾


    マスカレード・ホテル (集英社文庫)
    マスカレード・ホテル
    東野圭吾, 2011
    520 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ マスカレードシリーズ第一弾
    ✔ 捜査一課のホテルのスタッフに扮し事件に立ち向かう
    ✔ 木村拓哉主演で映画化

    ★★★★★ シリーズ第一弾。ホテルの日常と平行して一刑事と一ホテルウーマンが、それぞれの立場で目を光らせている。ホテル勤務があるかと思うくらの内情に詳しくまずそれが面白い。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    続けて読んでたガリレオシリーズが一息つき、新しいマスカレードシリーズへ。
    
    ホテルが舞台なので、旅行業界に身を置いていた者としては面白さも倍増。
    ガリレオシリーズとは違い、犯人探しの注目点が違う。
    犯人は誰だ、どうやったんだ、というのを天才が突き止めるのではなく、ホテルの日常と平行して、一刑事と一ホテルウーマンが、それぞれの立場で目を光らせている、という違い。
    
    作品はどこのホテルに長期勤務してたんだろう、と思わせるくらいホテルの内情に詳しく、小話がちりばめられていて、まずそれが面白い。
    
    二人のやり取りや刑事の男前さが気になるところです。(なるほど、木村拓哉なのね)
    
    
    
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    マスカレード・ホテル (集英社文庫)
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  • 『プラチナデータ』 東野圭吾, 2010年 レビュー | DNA鑑定の未来版SFミステリー 

    『プラチナデータ』 東野圭吾, 2010年 レビュー | DNA鑑定の未来版SFミステリー 


    プラチナデータ (幻冬舎文庫)
    プラチナデータ
    東野圭吾, 2010
    406 ページ
    2018 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ DNA鑑定の未来版が普及した世界のSFミステリー
    ✔ 凡人の刑事と天才的な科学者というお馴染みの設定
    ✔ 二宮和也主演で映画化

    ★★★★☆ DNA鑑定の未来版が普及した世界、というSFストーリーでありながらも、本当はすでに存在するシステムかも知れないという恐ろしさ、そしてそのシステムの決定的な意図のリアルさ。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    やっぱり面白い。
    DNA鑑定の未来版が普及した世界、というSFストーリーでありながらも、本当はすでに存在するシステムかも知れないという恐ろしさ、そしてそのシステムの決定的な意図のリアルさ。
    凡人の刑事と天才的な科学者というお馴染みの設定でありながらも、天才神楽の人間としての弱さも絶妙に絡んでくる、複雑なのにエンターテイニングな一冊。
    
    映画もあるそうだけど、原作と違い設定が浅そうなので特に興味はいまはなしかな。
    
    
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    プラチナデータ (幻冬舎文庫)
    プラチナデータ (幻冬舎文庫)


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  • 『野心のすすめ』 林真理子, 2013年 レビュー | 少女よ野心を抱け 

    『野心のすすめ』 林真理子, 2013年 レビュー | 少女よ野心を抱け 



    野心のすすめ
    林真理子, 2013
    196 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 自伝、エッセイ集
    ✔ ずっといじめられ怠け者だった著者が急に野心を抱く
    ✔ 読むとやる気になれる一冊

    ★★★★☆ 野心のある彼女の面白い自伝。とにかく強気でいること、裏で続ける努力が成功を呼ぶ。自分の人生において野心を持つことの大切さは誰も教えてくれない。自分で学びに行くしかない。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    すすめといいつつ、本当は野心のある彼女の面白い自伝。

    とにかく強気でいること、そしてその裏では絶え間ない努力を続けることが運を呼び、成功を呼ぶ。
    自分に向いていることを見定め、向いていなければあっさりきっぱり捨て去る。
    そう言うことを自分の経験を踏まえて書いてあり、面白く読める一冊。

    特に女の子は小さくまとまることを強いられる日本、夢やゆとりは学校で連呼されていても、自分の人生において野心を持つことの大切さは誰も教えてくれない。
    少女諸君、でも本がある。
    こういうタイプの学びこそが読書の醍醐味。
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    野心のすすめ (講談社現代新書 2201)


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  • 『真夏の方程式』 東野圭吾, 2011年 レビュー | “家族”の深い愛情からの犯罪 

    『真夏の方程式』 東野圭吾, 2011年 レビュー | “家族”の深い愛情からの犯罪 


    真夏の方程式
    東野圭吾, 2011
    464 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 映画化もされたガリレオシリーズ
    ✔ 血の繋がっていない家族の愛情
    ✔ ガリレオならではの爽快なトリックと推理

    ★★★★★ 今回は複雑な人間関係の中で今回は家族愛、それも血の繋がっていない"家族"の深い愛情や、一般常識では成立しないような人間間の愛情が目立つ。やっぱりこのシリーズは人を惹きつける。


    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱりこのシリーズは人を惹きつける。
    相変わらず推理もトリックも難しくてわかった気になるけどやっぱりわかってなくて、そして謎解き。

    今回は複雑な人間関係の中で今回は家族愛、それも血の繋がっていない"家族"の深い愛情や、一般常識では成立しないような人間間の愛情が目立つ。

    もちろん、珍しく子供の相手をする湯川先生のその見守るような愛情も含めて。
    そのイメージは正に澄んだ青色の海なのかも。
    湯川先生と草薙刑事が珍しく離れているのも、このストーリーにおける特徴で、そういうちょっとした変化球がファンを飽きさせないのかも。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review
    “A Midsummer’s Equation” Keigo Higashino (2011) Review | Affection of the “family”
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    真夏の方程式 (文春文庫 ひ 13-10)


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  • 『日本語教室』 井上ひさし, 2011年 レビュー | 日本語を愛する 

    『日本語教室』 井上ひさし, 2011年 レビュー | 日本語を愛する 

    日本語教室 (新潮新書 410)
    日本語教室
    井上ひさし, 2011
    182 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 「母語は道具ではない。精神そのものである」
    ✔ 大学生へ向けての講義のまとめ
    ✔ 日本語という文化を深く分かりやすく

    ★★★★☆ 読んでいてとても心地がよい。優しさに溢れた文章のなかにも芯があって、日本語を愛する気持ちと大事にしてほしいという願い。


    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    まずいちばんの印象は読んでいてとても心地のよい日本語の文章。優しさに溢れた文章のなかにも芯があって、日本語を愛する気持ちと大事にしてほしいという願い。
    大学生に向けての講義なのでわかりやすく飽きない。

    確かに言葉は生き物で時代によって変化する、けれどしっかりと深く掘り下げる姿勢、私は彼の作品をたくさん読んだわけじゃないけれどそれでもその姿勢は作品からもにじみ出ていると思う。

    私自身が高校になってすぐに日本語を使う機会がほぼなくなる生活を始めたこともあり、日本語の深さ、日本語を使う人間の精神論なんかに興味がある。
    そしてそれとは別に、読んだ後はちょっと優しい気持ちになれる。

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    日本語教室 (新潮新書 410)
    日本語教室 (新潮新書 410)


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  • 『日本人は日本を出ると最強になる』 吉越浩一郎, 2013年 レビュー | 海外移住の良いところを説く 

    『日本人は日本を出ると最強になる』 吉越浩一郎, 2013年 レビュー | 海外移住の良いところを説く 



    日本人は日本を出ると最強になる
    吉越浩一郎, 2013
    199 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ビジネス啓蒙書


    ★★☆☆☆ そうであっても現実的に海外で働く許可を得ること自体が難しいんですけどね。あと、女は男を支えるか、働きたければ家事と両立する風習には反対されていない。


    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    留学を経験し、海外の企業で働き、外国人の配偶者のいる方ならではの視点。
    でも私が思うには次元が違いすぎて冷めてしまうかも。
    第一それ以前に世界で働くといったって現実的に労働許可を取ること自体、やる気だけでは難しいのが現実なんですが。

    一番の問題といえば、残念ながらよくあるパターンなんだけど、女性はイコール妻であり、もっといえば主婦である、というニュアンスがどうしても気になる。
    男が外で働くという固定観念から脱出できない人たちに向かってる。
    日本の女の役目は男の能力を十二分に発揮できるよう応援すること?
    ビジネスウーマンの例にも触れているけど、女だけが仕事と家庭の両立の綱渡りを強いられていることには特に反対意見は持たれていないよう。

    個人的には、まずは誰でも比較的制限のない留学はぜひとは思います。
    あと日本人は最強という自画自賛はあまりしないようがいい。
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    日本人は日本を出ると最強になる 海外で働こう、学ぼう、暮らしてみよう!


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  • 『女ぎらい ニッポンのミソジニー』 上野千鶴子 , 2010年 レビュー | 国をあげての家父長制 

    『女ぎらい ニッポンのミソジニー』 上野千鶴子 , 2010年 レビュー | 国をあげての家父長制 



    女ぎらい ニッポンのミソジニー
    上野千鶴子 , 2010
    392 ページ
    2018 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 日本を代表する女性学者、社会学者
    ✔ 本人たちには見えにくい日本の女性嫌悪と女性蔑視
    ✔ 具体的な例を出しての痛快な読み応えの一冊

    ★★★★★ 日本における女性嫌悪の形は変わっているんだろうけど根本は変わっていない。多くの人には分からないように理解させないように仕向けているシステム。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    上野先生のフェミニズム満載の一冊。

    ここ数年で日本における女性嫌悪の「形」は変わっているんだろうけど、根本は変わっていない。
    日本は国をあげて男性主義、というか家父長制を死守しようとする国。
    言われなくても空気を読む文化の国。
    でしゃばる者は打たれ、社会的弱者はその存在を無視され、女性はあくまで下級市民で、型にはまらない男性も下級、メディアの少女やアイドル崇拝を通じて女性を生身の人間と認めず、幼い女の子達にそれが日本で生きていく最適な生き方と教育する国。

    日本のイメージは残念ながらそうなんですよね。

    いまは女だって働けるというけれど、原因は働き手の不足という社会のニーズであり、女性の個人の選ぶ権利ではない。
    未だに多くの場合は女は働いて家事育児もする、というスタイルでつまりタスクが増えただけ。

    ちなみに当然のことながら、これと比例して家父長制から外れている男性の生きづらさが増えていく。
    例えば単純に子供といたい男性の生きづらさ、結婚したくない男性の生きづらさ、「男らしい」の鎖ですね。
    ここはしっかり理解しないとただの自己防衛に過ぎないと思うし、男vs女という無駄な形になる。

    この本のステートメントは少なくとも西欧では当たり前なこと。
    社会としては女性を一個人として見るのが当然だと伝える社会。
    色んな制限と妄想を込めた「女らしい」なんて時代遅れな言葉はもうマスコミ上では使えない国が多いのすらわからない、知らない。
    理解させないように仕向けているのが、日本の社会システム。

    フェミニズムという言葉が怖い?
    男性が無条件で女性を虐げるのがオッケーな社会の方が怖い。
    しかも男と女と対極にして白黒はっきりさせようということすら現実的ではない。
    人間はもっと複雑だから、その人がどんな人間でありどう生きていくかを社会の秩序のためだけに制御するのは限界に来てる、と思う。

    やっと変わってきてる気がする今日この頃だけど、それは著者のような人が声を上げ続けたからだとつくづく思うのです。
    
    
    
    
    
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    女ぎらい (朝日文庫)

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  • 『(クリスマスのまえのばんの夜勤)』 アダム・ケイ, 2019年 レビュー | 医療スタッフのコメディ日記

    『(クリスマスのまえのばんの夜勤)』 アダム・ケイ, 2019年 レビュー | 医療スタッフのコメディ日記


    Twas The Nightshift Before Christmas: Festive Diaries from the Creator of This Is Going to Hurt (English Edition)
    (クリスマスのまえのばんの夜勤)
    アダム・ケイ, 2019
    Twas the Nightshift Before Christmas
    Adam Kay
    2019.12 読了
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    日本語未出版


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ブラックコメディ日記エッセイ
    ✔ イギリスの医療スタッフの年末シフトのカオス
    ✔ ドラマ化

    ★★★★★ 著者である若い医者のブラックコメディ日記。年末のお祭り気分の市民の体の色んな部分から、赤ちゃんやらキャンディの残骸まで色々と引っ張り出す日々。医者と看護師さんすごい。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    著者がまだ医者だったころの、ブラックコメディ日記エッセイ。
    声に出して笑ってしまうので公共の場では読まないほうがいい。

    誰もが働きたくないクリスマスの時期に6年続けて病院勤務した当時の様子を書いてるんだけど、毎日毎日とんでもないことばかり。

    ただでさえ病院は毎日大騒ぎだけど、年末のお祭り気分の市民。
    体の色んな部分から、赤ちゃんやらキャンディの残骸まで色んなものを引っ張り出す日々。

    私もけっこうイギリスのNHSつまり国営の病院でお世話になったのでわかるけれど、NHSのスタッフほど、ユーモラスな人種はいない。
    毎日、人の生死のそばで生活してるから多少のことでは驚かない。で著者も何度も言うように患者からも政府からも有難く思われないのに辛い仕事の毎日で笑ってないとやっていけない。
    医者と看護師さんたち、本当にすごい。感謝しかない。

    ちょうどクリスマスの週に読んだ、ちょっと風変わりな季節の読みもの。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Twas the Nightshift Before Christmas" Adam Kay (2019) Review | Respect for healthcare workers
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    Twas The Nightshift Before Christmas: Festive Diaries from the Creator of This Is Going to Hurt (English Edition)
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  • 『舟を編む』 三浦 しをん, 2011年 感想 | 潔いお仕事ドラマ

    『舟を編む』 三浦 しをん, 2011年 感想 | 潔いお仕事ドラマ

    🔽 基本情報 🔽
    舟を編む
    三浦 しをん, 2011
    352 ページ
    2018 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    映画のポスターは見たことあったけど、辞書を作る人の話とは!
    
    新しい辞書を作るチームに引き抜かれた主人公 馬締光也の物語。
    映画はまだ見ていないけれどたしかに松田龍平がぴったり。
    
    恋愛も一応あるんだけど、それよりも何よりも、ひとつの辞書を作り上げるという壮大なプロジェクトがメインで、それに携わる色んな人々のドラマの中に恋愛がある、潔いお仕事ドラマの物語。
    
    
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    舟を編む (光文社文庫 み 24-2)


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    舟を編む [ 三浦しをん ]
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  • 『インド人の謎』 拓徹, 2016年 レビュー | 謎じゃないインドを知りたい人へ 

    『インド人の謎』 拓徹, 2016年 レビュー | 謎じゃないインドを知りたい人へ 


    インド人の謎
    拓徹, 2016
    253 ページ
    2020.12 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ インド研究者によるインドを謎と思わないための解説書
    ✔ 食事、カースト、宗教など各方面から
    ✔ 本当にインドを知るための一冊

    ★★★★☆ 私はどうも「謎のベールに包まれたインド」「行けば人生が変わる」というのが嫌で、著者もどうやら同感のようで希望通りの一冊。そう、謎なのはこちらの問題なのです。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    思った通り、希望どおりの本だった。
    私はどうも「謎のベールに包まれたインド」「行けば人生が変わる」というのが嫌で、著者もどうやら同感のよう。

    ただ文化や背景が違うだけで13億人が住んでいるんだから、謎なのはこちらの問題であってインドの問題ではないと思うんです。

    そういうことを文化的、歴史的背景、また具体的な例をあげて説明してくれる。
    ただやっぱりインドは複雑ではある。
    それは植民地化された辛い過去のトラウマからだったり、現代のヒッピー的なイメージつまり外国人が勝手に妄想するイメージからのストレスだったり。
    つまり外的な要素が大きい、やっぱり問題はこちらにあるのであってインドじゃない。

    階級社会とはつまり一体どういうことなのかというのも勉強になる。

    昔、地球の歩き方が言ったように、インドは人間の森なんですね、人間の全てがある。
    何千年も続く森。

    読み
    たくとおる

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    インド人の謎 (星海社新書 84)
    インド人の謎 (星海社新書 84)


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  • 『ラプラスの魔女』 東野圭吾, 2015年 レビュー | 彼女の魔力と作家の魔力のミステリー 

    『ラプラスの魔女』 東野圭吾, 2015年 レビュー | 彼女の魔力と作家の魔力のミステリー 


    ラプラスの魔女 (角川文庫)
    ラプラスの魔女
    東野圭吾, 2015
    496 ページ
    2019.06 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ラプラスの魔女シリーズ第1作
    ✔ 予知能力のある少女が主人公のSFミステリー
    ✔ 映画化もされたエンタメ性のある長編シリーズ

    ★★★★☆ 珍しく温泉地なんていう、こてこてミステリーの定番のロケも出るし不倫もあるし殺人もある。でもその奥底は冷たくて暗い。現実的に辻褄があうと思わせるそれも魔力

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    そりゃー映画化してヒットもするよね。
    エンターテイメント性があり、きちんとミステリーで、ちょっと不思議なのに現実的に辻褄があってると思ってしまう、思わせる。
    
    珍しく温泉地なんていう、こてこてミステリーの定番のロケも出るし不倫もあるし殺人もある。
    でもその奥底は冷たくて暗い。
    
    確かに、普段の東野圭吾作品よりエンターテイメント重視っぽいのは、ネタが極端に超能力だからかな。
    彼の作品によくある、辛い生き方、辛い人生を送らされる者同士の連帯感というか愛情というか、それはなかった。
    でもスーパーヒーローものが流行るいまの時代にあってる。
    映画はキャストもクルーも凄いから面白いんだろうなー。
    
    
    
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    ラプラスの魔女 (角川文庫)
    ラプラスの魔女 (角川文庫)


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    ラプラスの魔女(1) (角川文庫) [ 東野 圭吾 ]
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  • 『(私のギーター)』 Devdutt Pattanaik, 2015年 レビュー | インドの聖典の解説本

    『(私のギーター)』 Devdutt Pattanaik, 2015年 レビュー | インドの聖典の解説本


    My Gita (English Edition)
    (私のギーター)
    Devdutt Pattanaik, 2015
    My Gita
    256 pages
    2020.10 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る
    日本語未出版


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ インドの聖典の一つバガヴァッドギーター
    ✔ 聖典の解説書
    ✔ タスクのためだけに存在する女と社会を支配する男

    ★★★★☆ インドの聖典の一つバガヴァッドギーター。本文を読んでから読む解説本。これだけでもギータの意義はだいたい分かる。アルジュナはただ戦うべき、なぜならそれがアルジュナの義務だから。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    インドの友人がこれならわかりやすいよ、と勧めてくれたインドの聖典の一つバガヴァッドギーターの解説本。
    確かに分かりやすいという意味は分かる、だた、ギーター自体を知らない外国人にはまずそこの前提が違っていたんですよ。
    だから本体を知らずに解説書だけを読んだ私が悪い。

    ただ、これだけでもどういう教えをギーターは伝えようとしているのかは分かる。
    ご存じの方も多いと思うけれど、社会の一員としての義務を説くのがこの聖典。
    王子アルジュナは神クリシュナにすべてを任せてただ戦うべき、なぜならそれが王子の義務だから。

    なるほどと思ったのは、人間と神の関係性。
    神は人間を愛し尊敬もする、人間が神を愛し尊敬すれば。

    ギーターそのものをちゃんと読まなければ。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “My Gita” Devdutt Pattanaik, (2015) Review | Understanding The Gita
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    My Gita (English Edition)
    My Gita (English Edition)


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    My Gita【電子書籍】[ Devdutt Pattanaik ]
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  • 『花の鎖』 湊かなえ, 2013年 レビュー | つながりが見えてくる女性たちのストーリー 

    『花の鎖』 湊かなえ, 2013年 レビュー | つながりが見えてくる女性たちのストーリー 


    花の鎖 (文春文庫 み 44-1)
    花の鎖
    湊かなえ, 2013
    368 ページ
    2020.09 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ だんだんとつながりが見えてくる女性たちのストーリー
    ✔ 花屋さんが結びつけるミステリー
    ✔ 家族のつながりと商店街のつながり

    ★★★★☆ 最初は短篇集かと思うほど、それぞれが独立してるようなんだけど、段々と繋がりが見えてくる。強い女性。強い繋がり。強いストーリーテリング。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    最初は短篇集かと思うほど、それぞれが独立してるようなんだけど、段々と繋がりが見えてくる。
    時代背景が最初は分からないので商店街の繋がりのみでは想像できないけど、後半は、なるほど、と何度も頷いてしまう。
    
    強い女性。強い繋がり。強いストーリーテリング。
    凶悪犯罪はないけど、確かにミステリー。
    そしてきっと誰もが、きんつばが食べたくなる。
    
    
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  • 『歎異抄をひらく』 高森顕徹, 2018年 レビュー | 他力の本来の意味 

    『歎異抄をひらく』 高森顕徹, 2018年 レビュー | 他力の本来の意味 


    歎異抄をひらく
    高森顕徹, 2018年
    352 ページ
    2026.02 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 浄土真宗の教義の再確認
    ✔ 歎異抄の原文とわかりやすい解説
    ✔大きな文字で読みやすい

    ★★★★☆ 歎異抄の原文と解説をのせたもの。「私は信じる、私は信じない」越えた、計算のない100%完全な信頼とは。このロジックで悪人正機のこともやっと分かった。わかりやすいが予備知識は必要。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    歎異抄の原文と解説をのせたもので、ネットを見てても解説書のなかでも一番おすすめとあった。
    この直前に読んだ「超越と実存」に浄土系の仏教の背景や法然と親鸞の教えの違いも書かれていたので比較的スムーズに入れた。
    というわけで私が勘違いしていた点は入門書ではない、予備知識がないと難しく感じるかも。


    「超越と実存」の方であった言い方で、親鸞は法然の教えに賭けてみた、とあり、ここでその意味が分かってきた。
    「私は信じる、私は信じない」越えた、計算のない100%完全な信頼。
    このロジックで悪人正機のことも、やっと分かった。
    自分はちゃんと信じているんだろうかと不安になる心が大きいほど救いの感動も大きいというロジックにもなるほどと思える。

    信じるものは救われる、と良くいうけど、信じるという概念のなかに「自分」をいれない。
    その「信じる」は、簡単に見えるけど変な知恵がついてしまうととてつもなく難しい。

    あと、この本のいいところはふりがなが多く難しい単語は説明がついている、そしてなにより文字が大きい。
    小さな文字が読みづらい年配の読者を考慮してあり、さすが。
    こういう大きめフォントの本は多いのかな、初めて読んだけど本離れ対策では大事ですね。
    🔽 関連ページ 🔽
    超越と実存
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    歎異抄をひらく
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  • 『超越と実存』 南直哉, 2018年 レビュー | 宗教と哲学である仏教をしっかりと向き合う思想史

    『超越と実存』 南直哉, 2018年 レビュー | 宗教と哲学である仏教をしっかりと向き合う思想史

    超越と実存 「無常」をめぐる仏教史
    超越と実存
    「無常」をめぐる仏教史
    南直哉, 2018年
    256 ページ
    2026.02 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 仏教史というより思想にフォーカスする
    ✔ 永平寺で20年修業した禅僧の著者
    ✔ 小林秀雄賞受賞

    ★★★★★ やっぱり圧倒的な本だった。思想としての仏教はどう変わったかという問題に全身全霊で衝突していく。本来は言語化できないキーワード、そういうミッションインポッシブルを根気よくとことん掘り下げる。脳を刺激されまくり。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり圧倒的な本だった。

    仏教のもろに内部の人であるお坊さんが、ブッダを始めとした内部の偉人がどう仏教に正面から向かい合ったか、2500年間どう考えられどう言語化してきたか、そして思想としての仏教はどう変わったかという問題に全身全霊で衝突していく。

    読み終わることはできたけど私はまだそれぞれの思想は理解していない。
    ブッダ、初期仏教の偉人たち、中国仏教の思想、そしてアニミズムの地日本にやってくるという壮大な流れのなかで、掘り下げられる「私とは」「生きるとは」「悟るとは」などの問い、そして思想として発展するなかで「本覚」「唯識」「縁起」「本願」などの本来は言語化できないキーワード、そういうミッションインポッシブルを根気よくとことん掘り下げる。

    著者自身もあとがきで言うように、彼はやっぱり哲学者。
    冒頭から自分は仏教の言説を完全には信じてないと言い放つし、全ての章を通して無防備に信じないという態度が徹底している。
    曹洞宗の住職でありながら少し離れたところで正直に真面目に懸命に語られているので、こちらも誠意を込めて読む。

    ただ、とてつもなく難しい。私にとっては。
    何度もページを行き来し、眉間にシワを寄せながら、まるでマラソンを走らせられてるかのように、脳みその息が上がってる。
    でも分からない。
    例えば唯識思想とかアーラヤ識は今後本を何冊読んでも理解できるのか分からないし、本覚は分かった気にはなったけど本覚の感覚をこの自分が持ってみたらという想像もできない。

    でも、なぜいま日本にこれほどの宗派がありそれぞれ根本的な考えが違うという事態の深さはちょこっと分かった、と思う。
    今回は先に「日本仏教史」を読んでいたことが大きい。
    あれで概要を予習できていたのでどっぷり哲学的でも生き延びれた。

    しかし難しい本を読むと、難しいことの価値が身に染みる。
    いまの時代どうしても分かりやすいことの価値が喜ばれるけれど、例えばここで次から次へと出てくる形而上学的な考えは分かりやすくはできないし、そのレベルまで自分を高めるという挑戦でもある。

    もし環境が違っていれば私も阿弥陀さまにお念仏を唱える事を生活の一部にすることはありえたのか。
    自我をとことん削って坐禅をすることもありえたのか、ありえるのか。
    分からないけど、信じることができれば、その先にはきっといまの自分には見えない世界が見えるとは思う。

    最後に書いてあった通り、老師のお寺の近所に住むおばあちゃんたちにこの哲学的な本は関係ない。
    おばあちゃんたちの目の前には、月参りをしてくれるただ生身の方丈さん、お坊さんがいる、それだけ。
    そういう感覚を大事にされているのが他の本やインタビューでもよく分かるので、南老師の本は今後も読み漁ります。
    🔽 関連ページ 🔽
    『日本仏教史』 末木文美士, 1992年 感想 | 仏陀の教えをローカライズ

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    超越と実存 「無常」をめぐる仏教史
    超越と実存 「無常」をめぐる仏教史


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  • 『現代坐禅講義』 藤田一照, 2012年 レビュー |  坐禅のイメージが変わる解説書 

    『現代坐禅講義』 藤田一照, 2012年 レビュー |  坐禅のイメージが変わる解説書 


    現代坐禅講義 只管打坐への道 (角川ソフィア文庫)
    現代坐禅講義
    藤田一照, 2012
    533 ページ
    2026.02 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ アメリカで教えていた経験のある禅僧の語る本来の坐禅
    ✔ 坐禅の背景にある概念や歴史、体の使い方
    ✔ 自分と世界の境界線はないという仏教の教えをもとに

    ★★★★★ 藤田老師のいう坐禅というのは、精神統一でも修行でもなくミステリアスになるのも完全否定する坐り。じゃあ何なのか。この講義を読み終わると完全にイメージが変わる。

    🔽🔽 読書記録 レビュー 🔽🔽

    坐禅という言葉では語れないものを、533ページに渡り真剣に正直にしっかりと語る一冊。
    この講義を読み終わると完全にイメージが変わる。

    長年アメリカでも禅を指導していた藤田老師のいう坐禅というのは、精神統一でも修行でもなくミステリアスになるのも完全否定する坐り。
    じゃあ何なのか。

    私たちが一般的に想像する坐禅のイメージを全て捨てる説得から始まる。
    決められた型じゃない、苦しむことを美化しない、神秘性を完全に取り除く。
    捨てて、手放して、何も拒まず何も掴まず、自分という意識の境界線を越える、という事がどういう事なのかを丁寧に書いてあるんだけれど、仏陀がついに悟ったのは苦行からじゃない、期待を持たずに楽な姿で坐ったからという事が腑に落ちた。

    自分のからだの仕組みを知り、自分と世界の境界線を消し、自分の力なんていうチマチマしたものじゃない自然の力を借りて坐るとき、身体は自然で楽なはずだと。

    苦しみ怒られながらする修行とは違う只管打坐。
    自分の内側からバランスを探すということだけど、でもやっぱり誰かに指導をしてもらわないと間違って自己満足になるのが怖い。

    NHK出版のほうを先に読んでいてよかった。
    あれが簡潔バージョンなので準備運動になった。


    🔽 関連ページ 🔽
    NHK出版の入門書バージョンはこちら
    『ブッダが教える愉快な生き方』 藤田一照, 2019年 感想 | 学ぶことは変わること
    tag ; 仏教
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    現代坐禅講義 只管打坐への道 (角川ソフィア文庫)
    現代坐禅講義 只管打坐への道 (角川ソフィア文庫)


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  • 『(茶の歴史)』 ロイ・モクサム, 2003年 レビュー | 情報の詰まった茶の歴史本

    『(茶の歴史)』 ロイ・モクサム, 2003年 レビュー | 情報の詰まった茶の歴史本


    A Brief History of Tea
    (茶の歴史 中毒と搾取と帝国)
    ロイ・モクサム 2003
    A BRIEF HISTORY OF TEA:
    Addiction Exploitation and Empire (Brief Histories)
    Roy Moxham 2003
    2020.08 読了
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    (日本語未出版)


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 茶をめぐる英国、中国、インドの歴史
    ✔ 大英帝国の支配のシステム
    ✔ アフリカなども関わってくる現在に至るまでの流れ

    ★★★★☆ 茶の歴史、ということで地域としてはもちろん英国、中国、インドを中心とした歴史の本で、つまりは英国がいかにシステマチックに中国のモラルを破壊し、インドを陥れたか。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    Brief、簡潔なという名のシリーズだけれどかなりの情報量でさらっと読むものではない。

    茶の歴史、ということで地域としてはもちろん英国、中国、インドを中心とした歴史の本で、つまりは英国がいかにシステマティックに中国のモラルを破壊し、インドを陥れたか。
    お茶が好きな誰もが忘れてはいけない植民地主義の歴史。

    現在はヨーロッパにもっと近いアフリカのケニアで安価な茶葉が作られる。
    同じような運命をたどったのはチョコレートで、同じくアフリカでかなり安く作られる。
    砂糖もそう、嗜好品の歴史はどれも苦い。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "A BRIEF HISTORY OF TEA" Roy Moxham (2003) Review | An informative history book around tea

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    A Brief History of Tea
    A Brief History of Tea: Addiction, Exploitation, and Empire (Brief Histories)


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    ーー

  • 『アナーキズムについて』 ノーム・チョムスキー, 2013年 レビュー | 大衆のパワーの政治哲学

    『アナーキズムについて』 ノーム・チョムスキー, 2013年 レビュー | 大衆のパワーの政治哲学


    On Anarchism (Penguin Special) (English Edition)
    (アナーキズムについて)
    ノーム・チョムスキー, 2013
    On Anarchism
    Noam Chomsky
    128 ページ
    2020.07 読了
    日本未出版
    アマゾンであらすじと詳細を見る


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ アナーキズムをめぐる政治哲学
    ✔ アメリカ政治
    ✔ スペイン内戦などの具体例

    ★★★★☆ 大衆にとって良いことは、イデオロギーにしがみつくことか。いや、ごく一部のエリートを投げ倒すことのできる大衆のパワーは私たちを明るい未来へと導く。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    オバマ政権時代に出版された本、当時は確かに政治的アイデアの違い、イデオロギーの違い、だった。
    でもトランプ政権の時代のアメリカは、ただの政治の違いではなく、いかに数人の金持ちがより金持ちになるかという、わがままの販促のためのゲーム。

    チョムスキーはイデオロギーを信用しているけれど、それよりも実際的であるものに重点を置いているように思える。
    大衆にとって良いことは、イデオロギーにしがみつくことか。
    いや、エリートを投げ倒すことのできる大衆のパワーは私たちを明るい未来へと導く。

    それにしても、政治学に詳しくない私にはかなり難しい本だった。
    スペイン内戦に詳しくないのでそこはさらっと読むしかなかったし、まだまだまーだ、知らないことや学ぶことが山積み。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "On Anarchism" Noam Chomsky (2013) Review | Power of collective actions
    tag ;
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    On Anarchism (Penguin Special) (English Edition)
    On Anarchism (Penguin Special) (English Edition)


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  • 『暮らしの図鑑 お茶の時間』 暮らしの図鑑編集部, 2019年 レビュー | おしゃれな感じのお茶の情報 

    『暮らしの図鑑 お茶の時間』 暮らしの図鑑編集部, 2019年 レビュー | おしゃれな感じのお茶の情報 


    暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫×世界のお茶100×基礎知識
    暮らしの図鑑 お茶の時間
    楽しむ工夫×世界のお茶100×基礎知識
    暮らしの図鑑編集部, 2019
    224 ページ
    2020.08 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 広く浅く学べるお茶の基礎知識
    ✔ お茶の種類や飲み方
    ✔ おしゃれな見た目でかわいい

    ★★★★☆ おしゃれな感じが好きな人向けに広く浅く分かるお茶の本。そういえばあれって、という時に簡単に手にとって調べたり。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    広く浅く分かるお茶の本。
    そういえばあれって、という時に簡単に手にとって調べたり。
    図鑑なので内容的には色んなお茶を美味しく飲む方法が書いてある。

    おしゃれな感じが好きな人向けで、マニアを踏み入れてる私のような人には深さがなくて物足りないかもしれないけれど、そういうものとして見て楽しむべき、という前提で。
    🔽 関連ページ 🔽

    tag ;
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    暮らしの図鑑 お茶の時間 楽しむ工夫×世界のお茶100×基礎知識
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  • 『とりつくしま』 東直子, 2011年 レビュー | 大切な人に会いたくなるやわらかい短編集

    『とりつくしま』 東直子, 2011年 レビュー | 大切な人に会いたくなるやわらかい短編集


    とりつくしま (ちくま文庫)
    とりつくしま
    東直子, 2011年
    224 ページ
    2020.07 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 歌人の著者の死後の世界
    ✔ 残した人を想うそれぞれの主人公
    ✔ 家族や友達に会いに行きたくなる

    ★★★★☆ ふんわりと包み込むような世界。死んでしまってちょっと後悔はしてる。後悔していいんだよ。大切な人の元に戻って言いたいことがある、うまくは伝えられない。それでもいいんだよ。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    東直子のふんわりとした包み込むような世界。
    
    とりつく、とはちょっと怖いイメージもあるけど、優しく受け入れるという表現が近いと思うというか、それでいいんだよ、という感じがいい。
    
    死んでしまってちょっと後悔はしてる。
    後悔していいんだよ。
    大切な人の元に戻って言いたいことがある、うまくは伝えられない。
    それでもいいんだよ。
    
    視点が面白くて、死者の世界だから正義とかじゃなくて、ただそこにあるのは、想い。
    
    
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    とりつくしま (ちくま文庫)
    とりつくしま (ちくま文庫)


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    とりつくしま (ちくま文庫) [ 東直子 ]
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  • 『ブッダが教える愉快な生き方』 藤田一照, 2019年 レビュー | わかりやすい仏教の教義 

    『ブッダが教える愉快な生き方』 藤田一照, 2019年 レビュー | わかりやすい仏教の教義 


    NHK出版 学びのきほん ブッダが教える愉快な生き方 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)
    ブッダが教える愉快な生き方
    藤田一照, 2019年
    111 ページ
    2026.02 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 禅僧によるわかりやすく楽しい仏教の教え
    ✔ 仏教を使って生きやすさを求める
    ✔ 『現代坐禅講義』の予習になる

    ★★★★☆ 学ぶことは変わること。藤田老師のあの笑顔で優しく、でもきっぱりと語りかけられているかのような一冊。次に『現代坐禅講義』を読むので予習に最適。さっと読めるのに深いです。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    学ぶことは変わること、の一言に衝撃を受けた。
    小さい「自我」と、大きな根本にある「自己」。

    何事も、自分の意思ではないところの大きなものの意思で動くから、しがみついていても仕方がない。
    よく聞くことだけれど、でも確かに何度も何度も自分を言い聞かせることで結構効いてくる。
    自分の考えや感情は変わるもの、自分は感情のなかに生きているのではない。

    そういうことを、ただ単に分かりやすく書いてあるだけでなく、ロジカルな説明で書いてある。
    次に同じ著者の有名な『現代坐禅講義』を読む予習としてパーフェクトな一冊。
    読みやすいけれど、わかりやすく、深い。
    苦しむことを美化しない。

    これはやっぱり老師がアメリカで禅を教えていたことに由来すると思うけど、アメリカ人や欧米人は感覚だけでは納得しない。
    日本人なら雰囲気でわかるでしょ、ということも、そこを曖昧にするときちんとコミュニケーションが取れない。
    藤田老師のあの笑顔で優しく、でもきっぱりと語りかけられているかのような一冊。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag ; 仏教
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    NHK出版 学びのきほん ブッダが教える愉快な生き方 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)
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  • 『マイ仏教』 みうらじゅん, 2011年 レビュー | 気軽に仏教もオッケー

    『マイ仏教』 みうらじゅん, 2011年 レビュー | 気軽に仏教もオッケー


    マイ仏教 (新潮新書 421)
    マイ仏教
    みうらじゅん, 2011年
    192 ページ
    2026.02 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ みうらじゅん流の仏教の入門書
    ✔ 仏像や地獄など普通の入門書は教えないマニアックさ
    ✔ 現代らしい仏教との関わりとは

    ★★★★★ 彼も特撮から仏像からの仏教への興味になったし、ポップな側面から気軽に仏教に興味を持つのもオッケーなのでは。「地獄ブームと後ろメタファー」の章には納得。私も何兆年も焼かれる地獄に行きたくない。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    『日本仏教史』の知的なアドベンチャーから、マイ仏教という、個人の内側を覗くかのような本へ。

    実際はみうらじゅん氐を詳しく知らないので失礼ながら彼の普段の活動も知らないのですが、仏教との関係でいうととても納得する点が多い。
    ただ私はそこまでハマってはいないんですが。

    「地獄ブームと後ろメタファー」の章には納得。
    庶民をビビらせないと宗教の力は発揮できないですよ。
    何兆年も焼かれる地獄に行きたくない、と思う人が増えれば自ずと効果が出てくる。
    地獄の話は前の「日本仏教史」にも出てきたんですが、イタリアではダンテが有名で地獄のイメージが何世紀も受け継がれているのに日本でちょっと弱いので、ダンテに対抗してそこも勉強したい。

    この本が出版されて十数年たち、彼のいうように、愛嬌のある僧侶もどんどん出てきた。
    音楽を通じて、ツイッターを通じて、同じ目線の若い僧侶たち。彼だって特撮や怪獣などから仏像に渡って仏教そのものに興味を持つようになったし、そういうポップな側面から気軽に仏教に興味を持つのもオッケーなのでは。

    今後も上下関係ではなく、同じ目線のお坊さんの活躍を期待。
    🔽 関連ページ 🔽
    タグ 仏教
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    マイ仏教 (新潮新書 421)
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    マイ仏教 (新潮新書) [ みうら じゅん ]
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  • 『きよしこ』 重松清, 2002年 レビュー | 力強いメッセージの成長物語

    『きよしこ』 重松清, 2002年 レビュー | 力強いメッセージの成長物語

    🔽 基本情報 🔽
    きよしこ (新潮文庫)
    きよしこ
    重松清, 2002
    291 ページ
    2020.06 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 吃音に悩む少年の成長物語
    ✔ 著者の少年時代をもとに書かれた
    ✔ 勇気をくれる心温まる一冊

    ★★★★☆ どもりのせいで殻に閉じ籠ってってしまう。笑い者にされ可哀想と思われ、それでも大人になっていく。小さくまとまっているように見えて力強いメッセージを送っている。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    著者のどもりをテーマにした彼の経験を元にしたストーリー。
    笑い者にされ、可哀想と思われ、それでも大人になっていく。
    
    どもりのせいで意見を言えず殻に閉じ困ってしまう、こういうことはどもりを持つ本人じゃないと分からないし、逆に同じ境遇の人は皆感じてることだと思う。
    
    小さくまとまっているように見えて力強いメッセージを送っている。
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

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    きよしこ (新潮文庫)
    きよしこ (新潮文庫)


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    きよしこ (新潮文庫) [ 重松 清 ]
    価格:693円(税込、送料無料) (2026/2/15時点)




  • 『水銀灯が消えるまで』 東直子, 2010年 レビュー | 流れに乗って進む小さなファンタジー

    『水銀灯が消えるまで』 東直子, 2010年 レビュー | 流れに乗って進む小さなファンタジー



    水銀灯が消えるまで
    東直子, 2010
    224 ページ
    2020.05 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 歌人でもある著者の作品ー
    ✔ 事実や順番に重点を置かず雰囲気でストーリーが進む
    ✔ 小さなファンタジー

    ★★★☆☆ 廃れた遊園地をちょっと舞台にしながら、そこに集まって行く人達のそれぞれの人生、生き方。雰囲気や流れに乗ってストーリーは進む。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    短歌の人、が書いた小説。
    たしかにそういう感じ。
    事実や順番、人間関係なんかに重点を置かず、雰囲気や流れに乗って次のページへと続く。

    ある廃れた遊園地をちょっと舞台にしながら、そこに集まって行く人達のそれぞれの人生、生き方。

    ちょっとミステリアスな世界で起こる小さなストーリーたち。
    好みかと言われるとそうではないけど、一気に読んでなんとなくその世界に数時間、迷い込んでしまうようなそういう読書の時間。



    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

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    水銀灯が消えるまで (集英社文庫)


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  • 『生きがい』 茂木健一郎, 2017年 レビュー | 小さな幸せ逆輸入

    『生きがい』 茂木健一郎, 2017年 レビュー | 小さな幸せ逆輸入



    生きがい
    茂木健一郎, 2017
    Ikigai
    Ken Mogi
    2020.05 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 脳科学者がイギリスで出版、その後日本語に翻訳
    ✔ 欧米人に向けての日本の生きがいの紹介
    ✔ 日本人にとっても発見のある一冊

    ★★★★☆ イギリスで出版された本を数年後日本に逆輸入。心持ち日本の宣伝になってるのは仕方ないけれど、確かに当時ロンドンではどこの本屋にもあった。Japanese books人気の先駆け。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    もともとはイギリスで出版された本なのでターゲットはイギリス人ではあるけれど、結局逆輸入されたのは面白い。

    日本人ではない人たちが、日本人の考え方の謎を解くカギになる一冊で、細かい作業を続ける職人や同じような生活をするサラリーマン、そんな日本人の裏には「生きがい」という概念がある、と。

    心持ち日本の宣伝になってるのは仕方ないけれど、今の日本現代文学ブームの前に書かれたこの本は確かにロンドンではどこの本屋にもあった。
    まだまだ日本の本が今のように流行になる前に、ひっそりと本屋の入り口に並んでいたし、直後には似たような本が日本人じゃない人が書いたり。
    もちろん茂木先生の職業などは知らない人たちが、当時はまだミステリーだった日本人のことを知るきっかけになったはず。

    日本人にとって発見があるかどうかは別ですね。
    それを逆輸入して、「見て、日本って素晴らしいでしょ」となるのは、さすが。
    イギリスにいるときに英語で読んだので★4つだけど、日本で生活してて日本語で読んだらたぶん★3つになる。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
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    生きがい (新潮文庫)


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  • 『お坊さんが教えるこころが整う掃除の本』 松本圭介, 2011年 レビュー | 心も脳内もきれいにする掃除

    『お坊さんが教えるこころが整う掃除の本』 松本圭介, 2011年 レビュー | 心も脳内もきれいにする掃除



    お坊さんが教えるこころが整う掃除の本
    松本圭介, 2011
    176 ページ
    2026.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 浄土宗のお坊さんの掃除法の本
    ✔ インドでMBA取得の次世代の僧侶として活躍する著者
    ✔ 日本の家にあった掃除の方法と道具など具体的

    ★★★★☆ 東大で哲学を学んだあとインドでMBA取得の次世代の僧侶として活躍される裏には徹底した掃除が。部屋がきれいだと脳内も心もきれいになる。でもその実際の掃除が難しい。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    いつもポッドキャストを聞いているお坊さん松本紹圭さん、本名は圭介さん。
    東大で哲学を学んだあとインドでMBAを取得した、かなり賢く鋭い次世代の僧侶として活躍される裏には徹底した掃除が。

    本が出て10数年経っているけれど、だからといって何世紀も続くお坊さんの習慣が変わるわけないので、よく掃除の話はされているので、その基本のところがこの本。
    勝手に心の掃除に重点を置いていると勘違いしていたので思ったよりも細かく掃除のアドバイスがある。

    結局、行動を取ることで心もついてくるということなんですね、やっぱり。
    そうよね、部屋がきれいだと脳内も心もきれいになる。
    それはわかる。
    次のステップである実際の掃除が難しい。

    うちは日本式の家ではないけれど、やっぱり床を磨くなどは気にしたい。(つまり、したいだけで出来ていない)

    とりあえずは、拭く作業を増やし、ものを減らすことを当面の目標にします。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review “A monk’s Guide to a Clean House and Mind” Shoukei Matsumoto (2011) Review | Monks’ main job, cleaning
    tag 仏教
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    お坊さんが教えるこころが整う掃除の本 (お坊さんに学ぶシリーズ)


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  • 『Unmarriageable』 ソニア・カマル, 2019年 レビュー | パキスタン版高慢と偏見 

    『Unmarriageable』 ソニア・カマル, 2019年 レビュー | パキスタン版高慢と偏見 



    Unmarriageable
    Soniah Kamal, 2019
    ソニア・カマル
    384 ページ
    2020.03 読了
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    日本語未出版


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ パキスタン版の『高慢と偏見』
    ✔ 2000年ごろの英語の教師が主人公
    ✔ 元気でおしゃべりなパキスタンの女子たち

    ★★★★☆ まさにパキスタン版『高慢と偏見』リアルなパキスタンの若い人たちの様子、口うるさい年寄りにうんざりしながらも元気でおしゃべりなパキスタンの女子の様子が新鮮。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    パキスタン版『高慢と偏見』。まさに。

    (この時点では)まだジェーン・オースティンのオリジナルを読んでいなかったので似ている点については詳しくわからないけど、間違いなくエンターテイメントな一冊。

    パキスタン生まれでアメリカ人の著者の作品。
    もうパキスタンは独立はしているけれど、まだ大英帝国の影響は消え去ってはいない2000年頃の社会で英語の先生である若い女性が主人公。
    パキスタンの当時の様子、新旧の文化や食文化が次々と描かれそれだけでも楽しい。
    出版はアメリカだし、欧米を意識していた感じは否めないけど、欧米メディアを通さないリアルのパキスタンの若い人たちの様子、口うるさい年寄りにうんざりしながらも元気でおしゃべりなパキスタンの女子の様子が新鮮。
    きっとその辺はオリジナルと同じ感じなんだと思う。

    日本語版はないですが、英語はそんなに難しくないし、コミカルなパキスタンの様子なんてなかなか簡単に読めないので頑張る価値ありです。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Unmarriageable” Soniah Kamal, (2019) Review | Pakistani Pride and Prejudice
    オリジナル「高慢と偏見」ジェーン•オースティン
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    Unmarriageable: Pride and Prejudice in Pakistan (English Edition)


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  • 『コンビニ人間』 村田沙耶香, 2016年 レビュー | 平凡にも狂気あり

    『コンビニ人間』 村田沙耶香, 2016年 レビュー | 平凡にも狂気あり



    コンビニ人間
    村田沙耶香, 2016
    176 ページ
    2020.03 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 世界中で人気の日本の現代小説
    ✔ 36歳未婚のバイト人間の主人公が問う「普通」とは
    ✔ 芥川龍之介賞受賞

    ★★★★☆ 平凡であり狂気に満ちている。予測不能。全てがどうでもいい古倉さんのテンポが気持ちいい。そうだ、わたしはコンビニ人間であって、コンビニ人間でないとダメなんだ。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ロンドンの本屋でずっと売り上げ上位で並んでるのを見てて、やっと。
    でも例によって全く予備知識ないままだったのでちょっとびっくり。いい意味で。

    ただ単にコンビニ店員の恋愛ものと思ったら、確かにそれじゃあイギリスでバカ売れしない。

    平凡であり狂気に満ちている。

    結婚もせず、まともな就職もせず、子供も生まず、恋愛もせず。
    誰もが足を踏み入れそうになる、もしくは踏み入れてしまう「あちら側」の世界。
    彼女の前に正真正銘ダメ男が現れて、マニュアルを取り上げられてやっとわかる。
    そうだ、わたしはコンビニ人間であって、コンビニ人間でないとダメなんだ。

    全てがどうでもいい古倉さんのテンポが気持ちいい。
    切り返しが早く、ダメ男のダラダラな理論とのコントラストが明確で、次のページの展開が予測不可能。

    短いのでさっぱりスッキリ読める。私にとってはハッピーエンド。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Convenience Store Woman” Sayaka Murata (2016) Review | Ordinary yet mad
    tag 女性主体
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    コンビニ人間 (文春文庫 む 16-1)


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  • 『火花』 又吉直樹, 2015年 レビュー | 上下関係の危うさを描く

    『火花』 又吉直樹, 2015年 レビュー | 上下関係の危うさを描く



    火花
    又吉直樹, 2015
    192 ページ
    2026.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ お笑いタレントの芥川賞受賞の純文学
    ✔ 主人公とお笑いコンビを組む先輩との関係
    ✔ 芸人そしての生活の厳しさ、人間関係の描写も

    ★★★★☆ 師匠と仰ぐ男と主人公の曖昧でギリギリバランスが取れていて実は取れていない関係。どこまで愛情をもって寄り添えるか。上下関係を基礎とした関係の危うさを暖かく描く。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    誰もが知っている一冊。
    芸人でありながらも小説を書き、芥川賞を取る。
    その意外さ通りのストーリー。

    芸人としての10年を描くんだけど、それはあくまで背景であり、メインは師匠と仰ぐ男と主人公の曖昧でギリギリバランスが取れていて実は取れていない関係にある。

    そこまで尊敬できる人に会えることは羨ましいことであり、その関係が10年近く続くことも微笑ましくも見える。
    しかし尊敬できるほどに高い位置に持ち上げた人間の人間らしい弱さ、愚かさいつまで見ないようにできるか。
    関係のバランスは崩れるか。
    どこまで愛情をもって寄り添えるか。
    恋愛感情でもない、同等の立場にある友情でもない、上下関係を基礎とした関係の危うさを暖かく描く。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag 友情
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    火花 (文春文庫 ま 38-1)


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  • 『密やかな炎』 セレステ•イング, 2017年 レビュー | 女たちの内なる怒りを描く

    『密やかな炎』 セレステ•イング, 2017年 レビュー | 女たちの内なる怒りを描く



    密やかな炎
    セレステ•イング, 2017
    Little Fires Everywhere
    Celeste Ng, 2017
    2020.03 読了
    アマゾンであらすじと詳細を見る


    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 社会的地位や家族構成の違う二つの家族
    ✔ 母親と娘の関係
    ✔ アマゾンでドラマ化

    ★★★★☆ 二つの家族、二つの逆の生き方。フェミニズムを語るときそこには常に人種や貧富の差、社会的地位、イデオロギーの違いなどが確実に存在している。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    この映像化に関わったので同僚から借りた本。

    静かにゆっくりと始まる、まさにこの原題のように小さな炎があちらこちらで生まれていく。
    二つの家族、二つの逆の生き方、異なる母親像に、異なる娘像、そして異なる運命。


    登場人物はほの女性で彼女たちの内側の怒りを描くんだけど、ここで重要なのは女性と言っても一つの存在ではなく、社会的地位と貧富の差が女性を分け隔てるということ。
    フェミニズムを語るときに重要なことは、そこには常に人種や貧富の差、社会的地位、イデオロギーの違いなどが確実に存在しているという事実。
    フェミニズムの一言でまとめられる問題じゃない。

    女性同士の問題を、なんというか心持ち分かりやすくしすぎている気がしてそこがちょっと気になるけど、でも私のいつもの屁理屈なだと思う。

    もうちょっと壊れていく感じを出していたら私の好みにもっと近づくのではと密かに思う。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Little Fires Everywhere” Celeste Ng (2017) Review | Women’s inner anger
    tag フェミニズム
    tag 女性主体
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    密やかな炎


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  • 『もう、怒らない』 小池龍之介, 2012 感想 | エネルギーの無駄遣いはしない >>

    『もう、怒らない』 小池龍之介, 2012 感想 | エネルギーの無駄遣いはしない >>

    🔽 基本情報 🔽
    もう、怒らない
    小池龍之介, 2012
    182 ページ
    2025.12 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    またもや小池龍之介というお坊さんの本。
    包み込まずにストレートに書いてあり、自身の実体験からきていると分かる反省をもっての伝え方なので受け付けやすいのかも。

    それにしてもイタリアに来て仏教で心を落ち着かせるとか、いわゆる仏教系の自己啓発を読み始めたのは、年齢のせいか、それともイタリアがそこまでムカつきにまみれた国だからか。
    どっちもあるかな。
    日本もイギリス(というかロンドン)は大体のことは決められた通りに進み、みんな決められた仕事をこなし、距離感を保つ。
    イタリアは全て逆、極度の官僚主義社会だから誰もが抜け道を必死に探し、自分のために怒ること多々。怒らないと永遠に後回しにされる。

    そんな感じで、生きにくい社会の程度はそれぞれ時代や地域によって違ったにしても、2500年前から仏教によって人々が救われたのはやっぱり自分一人の力では変えられない環境のなかで自分自身を整えて、ある意味自分自身をマインドコントロールして、乗り越えていくという方法が手っ取り早く効果的だったのでしょう。

    神様がいうから人の悪口を言わない、じゃなくて、自分にとってネガティブだから人の悪口ごときににエネルギーを使わない。

    私にもいつかは、そうね、はいはい、と全てをさらっと流せる日が来るのでしょうか。

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    もう、怒らない (幻冬舎文庫)


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    もう、怒らない (幻冬舎文庫) [ 小池龍之介 ]
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  • 『最高のオバハン』 林真理子, 2017 感想 | 自由な女性像

    『最高のオバハン』 林真理子, 2017 感想 | 自由な女性像

    🔽 基本情報 🔽
    最高のオバハン
    中島ハルコの恋愛相談室
    林真理子, 2017
    240 ページ
    2025.12 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    風邪だし、軽めのをどんどん読む。

    前に読んだエッセイ「運命はこうして変えなさい」がいまいちだったけど、こっちはフィクションなので林真理子節がぶっ飛んでる。

    楽しいしエンターテイメントなので深く考えずに一緒に笑う読書の仕方で。
    まあ何はなくとも、女性が自由になるにはダメ男から離れて生きるしかない。
    そのためには経済力。

    ただ率直にいうと、いや卑屈なこと言うと、日本では蔑んで自分をオバサン、オジサンと呼んだり(もちろん愛嬌とは違うレベルで)年齢を気にしすぎるし、それで笑いを誘うという感覚がどうしても気になる。
    ニュースとかでも無駄に一般人の年齢が公表されたり。そんなに他人の年齢が気になるのか。
    いやでも、それ自体はこの本とは関係ないんですよ、本は面白い。

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    最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室 (文春文庫)
    
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  • 『ゴータマ・ブッダ』 2011 感想 | ブッダの人生を知る入門書>>

    『ゴータマ・ブッダ』 2011 感想 | ブッダの人生を知る入門書>>

    🔽 基本情報 🔽
    Gautama Buddha
    The Life and Teachings of The Awakened One
    Vishvapani Blomfield, 2011
    (ゴータマ・ブッダ)
    416 ページ
    2020.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    できるだけ飾らずミステリアスにならないように書かれたブッダの伝記。

    なんといっても2500年前なので順序よく語るのが難しいはずだけど、ブッダの人生を忠実に追い、当時のインドの様子もきちんと描写されている。(といってもこれまた大昔なので現実ではありえないことになる場合もある)

    経典ではなく個人としてのブッダの人生を知る入門書であり、そしてなぜあの時代のインドで仏教がスタートしたか、なぜ現代においても多くの人を魅了するのかということ、ということがよく分かる一冊。
    ただ読むのは難しかった。だって今もだけどこの時代のインドの人の名前はとても長くてしかも色んな人が出てきて誰が誰かわからなくなる。
    なので英語自体はちょっと上級者向き。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review “Gautama Buddha” Vishvapani Blomfield (2011) Review | Intro to Buddha’s own life
    tag 仏教
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    Gautama Buddha: The Life and Teachings of The Awakened One (English Edition)


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  • 『シンプル禅生活』金嶽宗信, 2009 感想 | 坐禅、究極の癒し>>

    『シンプル禅生活』金嶽宗信, 2009 感想 | 坐禅、究極の癒し>>

    🔽 基本情報 🔽
    心とからだのサビをとる
    シンプル禅生活
    金嶽宗信 監修, 2009
    224 ページ
    2020.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    その通り、生活、人生に対する禅を通じたアドバイス本。
    坐禅の組み方や呼吸方、なにを念じながら坐るか、など実践的なことも。
    現代人のストレスにはやっぱり坐禅が良さそう。
    悩むよりまず座って呼吸、できることから、と自分で自分の面倒を見る、管理するという究極の癒し。
    さらっと読んでまずやってみるのが一番なんでしょう。結構具体的にかいてある。

    🔽 関連ページ 🔽
    tag 仏教
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    心とからだのサビをとる シンプル禅生活 (コスモ文庫)
    
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  • 『インドへ』 横尾忠則, 1977 感想 | カルチャーとしてのインドへ

    『インドへ』 横尾忠則, 1977 感想 | カルチャーとしてのインドへ

    🔽 基本情報 🔽
    インドへ
    横尾忠則, 1977
    203 ページ
    2020.01 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽


    インドの旅行記というのは星の数だけある。
    で、これはグラフィックデザイナー、画家の横尾氏の彼の内側のインドへの旅行記。

    インドという彼が抱いた幻想の世界への旅、むしろ彼の意識の中のインドへの旅というか、本物のインドは背景に過ぎない。
    そして彼の作品を見たことがあれば何故彼がインドにこだわるか一目瞭然。
    つまり彼は意識、また無意識の中で常にインドを求めていた。

    ニューヨークでのドラッグによる「インスタント悟り」に始まり、ビートルズを通り、ヒッピー、禅宗を通り、三島由紀夫の死によって、インドへ導かれる。

    この本ではメインはカシミール地方へ行ったときのことがメイン。
    最初にインドに行った強烈な印象を乗り越え、今回は星を眺め、宇宙と一体になってる時間のほうが長かったんじゃと思うくらい、宇宙やUFOが頻繁に出てくる。
    人間が自然と一体化するインドで、瞑想の中で自らが自然と一体化する。
    でもそこにはとてつもない貧困があり、差別があり、直球で遠慮のない死の世界もある。

    この本自体と同じくらい印象深い三島由紀夫の著者への言葉「インドへは行ける者と行けないものがあり、さらにその時期は運命的なカルマが決定する」

    著者はインドそのものでなくインドが象徴するもの、例えば死が限りなく身近にあることなど、もっと言えばアメリカのフィルターを通したカルチャーとしてのインドに惹かれ、それを求めた。

    私も親のおかげで小さい頃からインド亜大陸の写真を見ていて、いつか行くときが来ると漠然には思っていたけれど、別にヒッピーではないし、人生を変えようとも悟りを開こうともヨガを極めようとも思ってはない。
    でもこういう本を読むのは面白い。70年代まっしぐら。
    日本人がインドに対して抱く憧れは、こういう正直な文学により磨かれ保護され、永遠に消えないとおもう。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review “(To India)” Tadanori Yokoo (1977) Review | India as fantasy
    tag インド
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    インドへ (文春文庫 よ 2-1)
    
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    インドへ【電子書籍】[ 横尾忠則 ] 価格:880円 (2025/12/19時点)

  • 『(私がなぜ人種についてもう白人にはなさないのか) 』 感想 | 人種差別と対話, 2019 >>

    『(私がなぜ人種についてもう白人にはなさないのか) 』 感想 | 人種差別と対話, 2019 >>

    🔽 基本情報 🔽
    Why I’m No Longer Talking to White People About Race
    Reni Eddo-Lodge, 2019
    (私がなぜ人種についてもう白人に話さないのか)
    2020.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    とてもパワフルな一冊。 
    まずはカバーがいい。彼女の怒りや苛立ちを思う存分に表現してる。
    そして中身、今の英国にとってとても重要な内容。
    英国の歴史の中での黒人やアジア人がどうか変わってきたのかという観点から始まり、英国にシステムがいかに差別的か、またその差別が正当化されているか。
    (正確には黒い人と茶色の人という言い方でいわゆる東洋人、黄色人種ではない)
    何が人種差別を生むのか。そこで人々が抱える恐怖とは。
    フェミニズムと人種、階級と人種、と続く。

    この本が、なぜ今、重要なのかは英国に住んでいれば分かる。
    つまりここ5年ほどで、人種差別は正当化されているから。(当時2020年)
    白人が人種差別主義者とレッテルを張られることは、黒人が人種差別を受ける事よりも酷いことという考えがまかり通る社会。
    そして今まで、英国に特化した人種差別を問う本や議論の場というのは数えるほどしかなく、ほとんどはアメリカから輸入されたものであったという事実。
    つまりそれだけタブーであるということ。

    フェミニストでもある著者は、フェミニズムの土俵で、人種のことに触れると突き放されるという。
    別の場所でやってくれ、と。
    まるでフェミニズムは比較的裕福な白人女性のためだけの場であるかのように。
    多くのメインストリームの場で女性の権利は支持されるのに、人種差別に反対することは、理論的なレベルで支持されても、日常レベルでは見て見ぬふりをされる。
    しかも「これは人種差別じゃないから」と開き直って。

    そして、何年も議論が絶えないEU離脱を後押しする白人労働者階級の人たちは、まるで移民や白人以外の人が国を去れば(英国生まれの有色人種やミックス人種を含め) 全ての問題が解決すると信じている。つまりそこでも肌の色が問題だとされる。

    実際に人種差別がなくならない理由はなにか。
    「何が」問題なのか。
    黒人やアジア人に問題があるのではない。
    それは明らかに白人主義に問題がある、もちろん。
    どうやって白人のセンチメンタリズムを傷つけずに、白人を優位な立場から引きずり降ろさずに議論するか。
    怖い黒人女性と決めつけられずに意見を主張する方法があるのか。
    そういった葛藤の中で、彼女は、もう白人に人種の話はしない、と宣言したわけです。
    もちろんこれは、さらに数年前のブログのタイトルで、そこから彼女はやっぱり言わなければいけない、ということでこの本を書いているわけですが
    沈黙は自分を守ってくれない。黙っていても自分の立場は良くならない。

    挑発的なこの本は、まさに多くのセンチメンタルな白人を追い詰めて、彼らを罪悪感に浸らせてしまった。
    どうしていいかわからないと頼ってくる白人たち。
    イベントのQ&Aでモノローグを始め勝手に泣き崩れる白人。
    でも彼女は言う。
    罪悪感を感じる余裕があれば、自分の行動範囲内で声に出してみればいい。
    例えば職場で発言してみる。
    組織的な差別の基盤はやっぱり人。
    一人ひとりが行動をし、一つのムーブメントとなる。

    日本にいればたしかにこの感覚は分かりづらい。
    大々的な奴隷貿易の歴史もないし、移民が我々の職を奪いに国境を超えて来ているという妄想的な危機感もないし、肌の色と社会的立場もしくは階級の明らかなカテゴリーもない。

    それでもこれはやっぱり重要な本である。
    英国人歌手のStormzyが言ったように、英国には例えばイタリアのようなあからさまな人種差別はないかもしれない。
    でも確実に存在していて、差別主義者は今まで陰口を言っていただけだけど、今日の英国で大声で言える権利を得たと勘違いしている。
    そしてそれはとっても恐ろしいことだ、と。

    この本が、いま、この若い英国人黒人女性によって書かれベストセラーになっていることは、その挑戦的な内容を例え読者全員が100%完全に支持できないとしても、とても重要なことであり、間違いなく英国各地で議論のきっかけになった。
    ちょっと希望が持てる気もしてくる。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Why I’m No Longer Talking to White People About Race” Reni Eddo-Lodge (2019) Review | silence won’t protect us
    tag 植民地主義/Colonialism
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    Why I’m No Longer Talking to White People About Race: The #1 Sunday Times Bestseller
    
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  • 『沈黙のパレード』 東野圭吾, 2018 感想 | 沈黙は究極の守り>>

    『沈黙のパレード』 東野圭吾, 2018 感想 | 沈黙は究極の守り>>

    🔽 基本情報 🔽
    沈黙のパレード
    東野圭吾, 2018
    496 ページ
    2020.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ガリレオシリーズですから、やっぱり面白い。
    湯川、草薙コンビと内海さんその他の警察関係者と、町の人々というシリーズの人間関係の型にきれいにはまっていて、今回もトリックとちょっとドラマチックな展開、そしてぴったりすぎるタイトル。 

    相変わらず寝ずにあっという間に読める。
    今回のキーワードは「沈黙」。黙っていれば罪に問われないという究極の守り。
    あと、「世代の差」。世代によって感覚が違う。
    復讐のためにだけに生きる人、何年も苦しみを背負って生きる人、友のために全てを賭けて行動する人、さらっと諦める人、あと少し我慢して待ってあげられなかった人。
    わたしたち。
    (抽象的だけど、ネタバレ防止対策です)

    どこかに書いてたけど、どこから見ても著者がまた福山雅治に主演してほしいと猛アタックしてるしか思えないシーンがたっぷりだとか。
    映画もドラマもみたことないけれど、なるほど、そういう風に映画とも絡ませている感じが高度な遊びで嬉しくなる。

    徹底的なエンターテイメントミステリー。
    さすが、ガリレオシリーズ。

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    English review “Silent Parade” Keigo Higashino (2018) Review | Stay silent
    tag 東野圭吾
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  • 『科学者が人間であること』中村桂子, 2013 感想 | だって自分は自然の一部

    『科学者が人間であること』中村桂子, 2013 感想 | だって自分は自然の一部

    🔽 基本情報 🔽
    科学者が人間であること
    中村桂子, 2013
    256 ページ
    2025.12 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    一風変わったこのタイトルの重要さ。
    自分と自然に境目はない、だって自分は自然の一部でしかないのだから。
    科学者だけでなく、会社人でも特に政治家も、ぜひ読んで忘れないでほしい、あなたもわたしも、人間であることを。

    「日本文学の大地」を読んだときにに感じたことが、ここでは現代の科学者からの視点で書かれている。
    17世紀からの近代科学の発展、つまり自然を支配しようという思想のせいで、自然の一部だという人間の本来の感性があたかも古くさいもののように陰に追いやられた。
    でも今こそその感性を思い出す時。
    そう「思い出す」のであって新しいことではない、私たちが本来持っている感性と科学や技術の発展は敵対するものではない。

    元来の人間の生活を中心に置いたその向こうに見える未来は輝いている。
    それは金融資本とか人工知能とか金儲けのための開発とか、人間を置いてけぼりにした死んだ発展ではない。
    技術が進むにつれ知識が増える、でも次のステップ「どう普遍的な文明に繋げるか」にもたどり着くことを皆が意識する。

    彼女のことはお坊さんのポッドキャスト「テンプルモーニングラジオ」で知ったんだけど、DNAを引っ張り出して、血統だとか子孫だとか言うのは間違っていると強く仰っていて、それに惹かれてこの本を探したのでした。

    DNAは生物すべてが共有するものであり、単に親から子へまっすぐと降りてくるものという意識は間違っていると心に留めておくと、自分さえ良ければという考え方が薄れていくと思う。そして今こそ大事な考え方の転換。


    追記ですが、明治から特に海外に出た日本人の偉人が色々と言及されているので、特に南方熊楠は一度しっかり読みたい。

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  • 『あん』ドリアン助川, 2015 感想 | 暖かくてそっと甘い >>

    『あん』ドリアン助川, 2015 感想 | 暖かくてそっと甘い >>

    🔽 基本情報 🔽
    あん
    ドリアン助川, 2015
    260 ページ
    2025.12 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    暖かくて甘くてそっと抱きしめるような物語、とでもいうのか、じんわりとした幸せを感じる。
    でも幸せはいつもわかりやすいの形をしていない。

    社会の役に立つことが生きる意味だと言われることを最近よく考える。
    それは生きる意味じゃないとつくづく思う、どちらかというと意義だよね。
    生きる意味自体は「あぁ、よかった」って思えることじゃないかな、と最近は思う。

    徳江さんも、店長さんも、ワカナちゃんも、それぞれ辛い思いをしてきたなかでお互いに会えた。
    ハンセン病という病気に苦しみ完治後は偏見に苦しんだ徳江さん。
    私も療養施設が90年代まであったなんていうことも知らなかったけれど、差別をする側の無知の怖さ。

    偶然にも去年初めて自分であんこを作り、その後何度かどら焼きも作った。
    簡易レシピであったにも関わらず、もちろん乾燥小豆を前の日から水に浸し、数時間かかる。
    そして、自分で作ったちょっと固めになってしまったあんこの美味しさ。
    その時に感じたのは、間違いなく幸福感だった。
    お菓子が運んできてくれる小さな幸せ。
    時間をかけた割には一瞬で食べてしまう美味しいもの。
    そんなときにも「あぁ、よかった」と思うようだ。

    暖かくて甘くてそっと抱きしめるような物語、とでもいうのか、じんわりとした幸せを感じる。


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    English review “Sweet Bean Paste” Durien Sukegawa (2015) Review | sweetness of life


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  • 『2050年 衝撃の未来予想』苫米地英人, 2017 感想 | あまりワクワクしない未来>>

    『2050年 衝撃の未来予想』苫米地英人, 2017 感想 | あまりワクワクしない未来>>

    🔽 基本情報 🔽
    2050年 衝撃の未来予想
    苫米地英人, 2017
    244 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    今から8年前に書かれた、今から25年後の予想図。
    ほぼ著者の言う通りな未来が待っているとは思う。
    ただ、2017年には想像すらできなかったコロナ禍というここでは当然載っていない要素の影響は少なくないと思うけれど、それはどう科学にまた人間に影響するのか。
    希望としては人間である価値が下がるスピードを緩めて「高層=高齢富裕層」対「地下=若年貧困層」の到来を遅らせていればいいな。

    日本は震災を経験したすぐあとにコロナ禍になり、その2年を生きた私たちは自分とはなにか家族とは社会とは、を考える時間が二度あった。

    もう一つ「想定外」は二度目のトランプ政権。
    世界最強の国はトランプが象徴する自己チューな社会をまた選んだ。
    まあこの本の流れでいうと当然の結果ではある。

    いずれにせよ、日本がどう頑張っても世界の渦には逆らえない、ということが書いてある本であるということ。

    確かに興味深いんだけど、面白かったとは言いたくない。
    未来予想ってこんなに暗いものだったけ?
    実際に暗いんだろうけど、ワクワクする未来を頭の中に描けない今の若い人や子供ってどういう心境で大きくなるんだろう。
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    2050年 衝撃の未来予想
    
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  • 『紅茶の手帖』磯淵猛, 2016 感想 | 現代の紅茶の生みの親>>

    『紅茶の手帖』磯淵猛, 2016 感想 | 現代の紅茶の生みの親>>

    🔽 基本情報 🔽
    紅茶の手帖
    磯淵猛, 2016
    Takashi Isobuchi
    275 ページ
    2021.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    キリン 午後の紅茶のアドバイザー。さらにモスバーガーでもアドバイザー。
    まさに彼が日本の紅茶カルチャーをリバイバルさせた、というか現代に花咲かせた。
    紅茶を美味しく、手軽に、でもほどよく本格的に、ペットボトルで、ファストフード店で。
    その背景にはやっぱり徹底した紅茶好きがいた。

    なんで午後の紅茶やモスの紅茶は成功したのかというビジネスの観点や現代日本の食文化はもちろん、お茶の歴史や産地もわかりやすく説明されていて、お茶の本といえば飲み方やウンチクばかりに焦点を当てがちだけどこれはもっとさっぱりしていて的確。

    内容としては、知らなくてびっくりということはないけど、日本人ビジネスマンが書いた本なので、日本人には納得する説明、内容。

    日本は緑茶、という型を静かに破る。
    おにぎりに紅茶を合わせるというマーケティングは確かにすごい。
    緑茶でもなくコーヒーでもなく紅茶。
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    (082)紅茶の手帖 (ポプラ新書)
    
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  • 『(ダージリン; インドのフェアトレード茶畑における労働と正義)』サラ・ベスキー,2014 感想 | ダージリンの現実>>

    『(ダージリン; インドのフェアトレード茶畑における労働と正義)』サラ・ベスキー,2014 感想 | ダージリンの現実>>

    🔽 基本情報 🔽
    The Darjeeling Distinction: Labor and Justice on Fair-Trade Tea Plantations in India (California Studies in Food and Culture Book 47)
    Sarah Besky, 2014
    (ダージリン ディスティンクション; インドのフェアトレード茶畑における労働と正義)
    サラ・ベスキー
    258 ページ
    2022.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    まさに探していたトピックの本。
    ダージリンのお茶と産業と労働者の関係。

    ダージリンは世界で一番高級な茶であり、世界中で知られていてステータスもある、なのになぜダージリンの労働者は貧しいのか。
    ダージリンのお茶一杯の値段はお茶を摘む仕事の女性の一日の給料より圧倒的に高い。
    高級感を売り物にするダージリンの現実は静かに隠されている。

    ダージリンやシッキム州のいわゆる広い意味でダージリン茶を作るエリアは実は最近まではインドではなかったし、18世紀に英国人が周辺の発達のためにネパールから大量の労働者を連れてきたので、人種的にもほとんどがインド人ではない。
    90年代に盛んだったグルカ運動はいまも消えたわけではないけれど、これだけ商品価値のある商品を作るダージリン、インドは、西ベンガル州は何があっても手放さない。
    グルカもネパール系の人々は何代もの間この産業を支えているのに実質的に何も所有できない、他の道も少ない、自分たちの歴史さえ曖昧になっている。
    フェアトレードの観点から言うと、フェアトレードを押し付けられるせいで現地の人間の生活はより厳しくなったとも。

    高級茶の代名詞のダージリンは現地の人々からの搾取によって支えられている。

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    English review “The Darjeeling Distinction” Sarah Besky (2014) Review | Dark side of the posh tea
    tag 東ヒマラヤ

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    The Darjeeling Distinction: Labor and Justice on Fair-Trade Tea Plantations in India


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  • 『桐島、部活やめるってよ」朝井リョウ, 2012 感想 | 高校という小宇宙>>

    『桐島、部活やめるってよ」朝井リョウ, 2012 感想 | 高校という小宇宙>>

    🔽 基本情報 🔽
    桐島、部活やめるってよ
    朝井リョウ, 2012
    256 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    タイトルだけはずっと知ってて内容は全く知らなかったので、こういう感じとは想像もできなかった。

    高校時代、17歳のそれぞれの想い、部活を通じての人間関係や生活そのもの。
    確かに中学や高校にいる間は高校だけが宇宙で、自分のすぐ周りだけが世界。
    なにか大きな事が起こるのではない、なにかの筋の通ったストーリーがあるわけではない、ただその小宇宙で生きている不安定なまだ幼い人間たちの小さな揺れを、当時ほぼ同年代の朝井リョウが描く。
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    桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

  • 『ランチのアッコちゃん』柚木麻子, 2013 感想 | 心を満たすランチパワー>>

    『ランチのアッコちゃん』柚木麻子, 2013 感想 | 心を満たすランチパワー>>

    🔽 基本情報 🔽
    ランチのアッコちゃん
    柚木麻子, 2013
    (Akko-chan and the lunch)
    Asako Yuzuki
    200 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり元気をもらえた!
    アッコちゃんの周りで起きる短編集で、食べ物を取り囲んで冷えきった東京の生活を暖めてくれる物語たち。

    お腹と心を満たすご飯の力なめるな、笑顔で突き進む女の力なめるな。

    先輩のアッコちゃんから元気をもらう美智子、でも実は持ちつ持たれつでお互いは支えあってる、そしてその和がひろがる。
    日本の会社員の生活を知らないので大変そうだなと思うばかりだけど、絶対にこういう人はいる。
    目を凝らせばそっと手を差しのべている人が。
    そこに気付くことができれば、昨日よりちょっと幸せになれる。
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  • 『ボクは坊さん。』白川密成, 2010 感想 | 同じ高さから仏教を語る>>

    『ボクは坊さん。』白川密成, 2010 感想 | 同じ高さから仏教を語る>>

    🔽 基本情報 🔽
    ボクは坊さん。
    白川密成, 2010
    220 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    これは人気なはず。
    普通にある青年のエッセイとして面白いのに、ちゃんと仏教と繋がっていて、初心のお坊さんが一緒にビックリして一緒に悩む。
    今は若い人が仏教って別に悪くないんじゃない?って思う時代なのでこういう上から目線じゃない仏教もとても大事。

    もちろん年配のお坊さんの言葉も大事だけど、今の時代は共感が大切で、そのなかで、密教というちょっと摩訶不思議な世界に属する若いお坊さんが、きちんと言語化して、同じ高さから仏教のことを話す。

    この企画を糸井重里さんがピックアップしたというのもなるほど。
    生きづらい世の中だからこそ、じっくり対談する古い仏教について知りたい、寄り添ってもらいたい。
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    ボクは坊さん。

  • 『BUTTER』柚木麻子, 2017 感想 | 自分のために幸せになる>>

    『BUTTER』柚木麻子, 2017 感想 | 自分のために幸せになる>>

    🔽 基本情報 🔽
    BUTTER
    柚木麻子, 2017
    Butter
    Asako Yuzuki
    592 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    とうとう読んだ Butter
    元ネタの殺人事件を知らなかったのだけど、知ってたら比較したりともっとミーハーな気持ちを強く楽しめたかも。

    このストーリーの魅力はやっぱり容疑者カジマナの強いパワー。
    マーガリンとフェミニストが嫌いなカジマナに振り回される主人公である女性記者理香と揺れ動く微妙な力関係。
    いや、力でいうとカジマナが完全に勝っている。
    主人公の親友との関係も、恋人との時間の過ごし方もそのあとにどこで何を食べるかも、人間関係全てにおいてカジマナの白い柔らかい腕から伸びるぷっくりとした手が鷲掴みに。

    この本、世界中でもちろん人気だけど、女性の体重に関する社会のデリカシーのなさと、見た目を気にするようにプログラミングされた日本人女性に一番響くのは間違いない。
    自分のために幸せになり、好きなものを食べることが咎められる日本。
    脂っこいものをたまに食べ結果多少体重が増えても、自分にとっての適度な楽しい人生を手にするのが、特に女性が手にするのは、悪いことである日本。

    自分のために幸せになるのは実はかなり気合いがいる。
    人の意見を振り払い、色んなものを破棄しないとたどり着かない。
    その先には自分が美味しいと思うものを美味しく食べる、高価なバターのような贅沢な濃厚な時間がある。

    単なるフェミニストな小説なんかではない。
    女性の容姿に関わる世間の身勝手な期待という呪縛からの解放、そこは大前提であるがそれに伴い男性だって男らしくあれという呪縛からも解放される。
    ミステリーでありながら、社会問題の本質のところを突き止める。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review “BUTTER” Asako Yuzuki (2017) Review | Her life her food her body
    tag 女性主体
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  • 『9つの人生』ウィリアム・ダルリンプル, 2013 感想 | もう人間ではない聖なるもの / >>

    『9つの人生』ウィリアム・ダルリンプル, 2013 感想 | もう人間ではない聖なるもの / >>

    🔽 基本情報 🔽
    Nine Lives: In Search of the Sacred in Modern India
    William Dalrymple, 2013
    9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて
    ウィリアム・ダルリンプル
    305 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    今まで読んだダルリンプル氏の他の本とはちょっと違った感じ。
    形としては旅行記なんだけど、旅先の土地の様子ではなく、その土地が「創り上げた」人々の話。

    9つの聖なる人生、9人の人間のストーリー。
    彼らは人間ではあるけれど、「聖なるもの」として崇められすでに人間ではない生活を送っている。
    例えば自己を捨て聖人としてただ流れに任せて生きている人や、女神に仕える女性として生きているけれどでもやっていることは売春婦でしかないひと、または宗教的な踊りや歌を受け継ぐ人、本当にそれぞれの宿命を背負って生きている。

    私がダルリンプルの書く文章が大好きな理由はもちろん、彼のすべてをありのままに受け止め、深い情熱と愛を持って世界に届けようとする徹底したその姿勢。
    いまインドの社会は大きく変化している。
    それは日本のように人々が宗教から離れていくという減少ではなく、その土地その町の超ローカルな信仰が薄れていき、代わりに、意図的に、インド全国規模の統一されたヒンドゥー教が彼らの生活に入り込んできているということ。
    何百年も語り継がれてきた地元の信仰とは違う、インド全土で統一されたラーマの物語が全国放送のテレビを通じて短期間で人々の脳内の記憶を塗り直すナショナリステックなラーマフィケーション(Rama-fication、ラマ化)が進む中、あと何十年、あと何年でローカルな信仰や伝統は忘れ去られるのか。

    その最後をきちんと書き残してくれる歴史家がいるって素晴らしい、の一言に尽きる。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review “Nine Lives” William Dalrymple (2013) Review | Being holy in India today
    tag インド
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    9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて (集英社新書)

    
    
  • 『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹, 2016 感想 | 新鮮で希望が持てる >>

    『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹, 2016 感想 | 新鮮で希望が持てる >>

    🔽 基本情報 🔽
    The Reason I Jump: The Inner Voice of a Thirteen-Year-Old Boy with Autism
    By Naoki Higashida, 2016
    自閉症の僕が跳びはねる理由~会話のできない中学生がつづる内なる心~
    東田直樹, 2016
    208 ページ
    2022.03 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    それまで気づかなかったこと(気にしていなかったこと)に気付かされるだけでなく、まるで魔法のような美しさがある。
    それだけではない、13歳の直樹くんの自然に対する愛情や他の人と繋がりたい、わかってもらいたいという強い気持ちも読み取れる、新鮮で希望が持てる心地の良い一冊。

    そう、心地が良い。
    意地悪な言い方をすれば、自閉症の子供について何も知らない人が、感動して気付かされて、心地よく読める本。
    でも当事者は皆知っているけれど、実は生活の中でそんな美しさはごく一部でしかない。
    それでも取っ掛かりになるとは思うしこの本が世にでて多くの人が読んだことは素晴らしいと思うし、読者感動したということには偽りはない。
    ただ、その感動は周りの大人が上手に作り上げた感があるのがどうしても残念。

    私の読んだ英訳バージョンの場合は超有名人である作家が関わっているので、やっぱりできれば日本語で読んでみたい。
    そして彼がこのあとに書いた本も是非。
    ぜひ彼の言葉(にできるだけ近いかたちのもの)で読んでみたい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Reason I Jump” Naoki Higashida (2016) Review | Revealing
    タグ: 自閉症 ASD
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  • 『(歴史上の100人の邪悪な女たち)』 Hannah Jewell, 2019年 感想 | 構わず偉業を残した女性たち

    『(歴史上の100人の邪悪な女たち)』 Hannah Jewell, 2019年 感想 | 構わず偉業を残した女性たち

    🔽 基本情報 🔽
    100 Nasty Women of History:
    Brilliant, badass and completely fearless women everyone should know
    Hannah Jewell, 2019
    (歴史上の100人の邪悪な女たち)
    376 ページ
    2022.03 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    100人の女性の伝記コレクション。
    トランプがナンシー・ペロシ史をnasty と呼びいつものように低俗なあだ名で呼んでいたのにかけて、歴史上の100人のやり手な女性を集めた本。

    著者ごとく、彼女たちについて深く読んでいく前に私達は彼女たちが間違いなく存在したという事実をきちんと受け止めるべきだと。
    歴史のホコリにまみれて人の目のつかない場所に追いやられた女性たち。
    男性と同じ様に成果を残しても、女性は常に男性より以下。男性の偉業ほど大事ではない。
    もし仮に、女性が何かを成し遂げたとしてもそれはただの偶然で、女性は英雄ではなく男社会にとってただnastyなだけ、邪悪なだけ。

    カテゴリー別に分かれていてそれぞれは短くて読みやすく、ジョークや口の悪い文章が連なるけれど、やりすぎずちょうどいい。
    ここからそれぞれの女性について読みすすめるガイドブック的な本。

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    100 Nasty Women of History: Brilliant, badass and completely fearless women everyone should know (English Edition)
  • 『(ダージリンにまっすぐな道はない)』 Parimal Bhattacharya, 2017年 感想 | ヒマラヤを見上げる

    『(ダージリンにまっすぐな道はない)』 Parimal Bhattacharya, 2017年 感想 | ヒマラヤを見上げる

    🔽 基本情報 🔽
    (ダージリンにまっすぐな道はない)
    No path in Darjeeling is straight
    Memories of a Hill Town
    Parimal Bhattacharya, 2017
    200 ページ
    2022.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    1990年代にダージリン地区で勤務していたベンガル人教師の回想録。
    一応は同じ「西ベンガル州」になるけれど、ダージリンやあの辺りの山の人間と、ベンガル人は習慣も原語も歴史も違う。
    ダージリンのあたりの歴史などの本はよく読むけれど、これは個人的な回想録なので違った面白さがある。
    外部の人間として、その複雑なダージリンの問題、政治、生き様をしっかりと見つめる一冊。

    日本語版しかないけど、この辺りに興味がある人はぜひ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “No path in Darjeeling is straight” Parimal Bhattacharya (2017) Review | Complicated history
    タグ: 東ヒマラヤ
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    No Path in Darjeeling Is Straight: Memories of a Hill Town (English Edition)


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  • 『禅僧が教える心がラクになる生き方』 南直哉, 2017 感想 | ただ自分を受け入れる

    『禅僧が教える心がラクになる生き方』 南直哉, 2017 感想 | ただ自分を受け入れる

    🔽 基本情報 🔽
    禅僧が教える心がラクになる生き方
    南直哉, 2017
    284 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    必要以上に苦しまずに生きるための知恵。

    最終的には仏教の教えは生きる知恵であると思う。
    無駄に悩まない、無駄に信じない、ただ自分を受け入れる。

    心をラクにするには、自意識をなくす、どうせ自分はたまたま生まれて間違いなく死ぬんだから、と受け入れる。
    辛いことは乗り越えようとしなくていい。
    難しいけれど、ずっとそう思っているとちょっとづつ受け入れられるようになる。
    つまり、考えずに感覚の中に落とし込んでしまう。
    例えばこの本を定期的に読むと徐々に受け入れられるようになる、ラクになる、ということだと思う。

    テンプルモーニングのポッドキャストでゲストとしてお話しされていたときに、その強烈なお人柄にビックリして今回日本でいくつか本を入手。
    おまけとして坐禅指導が付いてます。すごいおまけ。
    子供がいないときにみてみよう。


    いくつか心に残った箇所を書き出し


    「もし、どんなことも自分で決められると思っているのだとしたら、その認識は根本的に甘いと言えます。自分という存在は、一定の条件の中でしか成立していません。条件が変われば状況が変わり、その決断は通用しなくなります。」

    「後悔を抱えたまま生きればいいと私は思うのです。するとそのうち、その後悔の中に、意味を発見するときが来ます。」

    「悲しみから立ち直れないのであれば、無理して立ち直ることなどありません」

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “It’s Okay Not to Look for the Meaning of Life” Jikisai Minami (2017) Review | Live YOUR life
    タグ: 仏教
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  • 『池上彰と考える、仏教ってなんですか?』 池上彰, 2012年 感想 | ダライラマとの会談も >>

    『池上彰と考える、仏教ってなんですか?』 池上彰, 2012年 感想 | ダライラマとの会談も >>

    🔽 基本情報 🔽
    池上彰と考える、仏教ってなんですか?
    池上彰, 2012
    Akira Ikegami
    167 ページ
    2023.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり池上彰さん、非常に分かりやすい。
    仏教とは一体なんなのか、そして日本人にとってなんなのか。
    そこから始まる。

    軽く全体的な解説があり、ダラムサラでのダライラマとの会談がほぼメイン。
    会談の箇所は当然興味深いけれど、これからの日本人はどうするかと言う点が重要。

    つい最近までそれは気恥ずかしいことで日本では避けられていたけれど、人にやさしくすること、思いやりを持つことを堂々とできるいまに生きる私達、今の社会では誰だって他人を想うという根本的なことができる。
    だから仏教徒でなくとも仏教が目指そうとする形で生きていける。

    そして、ダライ・ラマ曰く日本社会で仏教が遠ざかっているのは、日本の仏教自体が劣っているのではなく、人々が勉強不足だから。
    仏教とは勉強を続ける事でもあるんだから、と。

    難しい内容ではないのに、勉強になります。
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  • 『知っておきたい日本の仏教』ムック編集部, 2014年 感想  | 手引きとして >>

    『知っておきたい日本の仏教』ムック編集部, 2014年 感想 | 手引きとして >>

    🔽 基本情報 🔽
    知っておきたい日本の仏教
    エイ出版社の実用ムック
    ムック編集部, 2014
    122 ページ
    2023.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    日本の仏教の宗派の違いなどが簡潔に分かりやすく書いてある。
    それぞれの本山の住所なども。

    日本における仏教について手短にかいてあり、あくまで概要や宗派の大まかな違い、規模などをざっとみるもので、仏教について深く知るための本ではないので注意。

    後々も手引きとして使える。
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    知っておきたい日本の仏教 エイ出版社の実用ムック


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  • 『インド ラージャスターンのカラフルな街』石竹由佳, 2014年 感想 | いつか行く >>

    『インド ラージャスターンのカラフルな街』石竹由佳, 2014年 感想 | いつか行く >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド ラージャスターンのカラフルな街
    石竹由佳, 2014
    Yuka Ishitake
    160 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    何年か前に見かけて入手のタイミングを逃していたガイドブック。

    ラージャスターンはぜひ次インドに行くときに行ってみたい場所で、もちろんジャイプールにぜひ行きたい。

    デリー、アーグラと並んでインドのゴールデントライアングルというそうで観光名所のジャイプール(Jaipur ジャイプル)。
    裕福なエリアだった歴史のある州、その上ピンクシティというニックネームが有名で街中がピンクなんて、誰でも行ってみたいと思うはず。
    でも私はなぜかここのテキスタイルの文化(ブロックプリントや刺繍)に特に憧れがあり、無知ながらに妄想はしていたわけです。

    そこで、この本の存在を知ったのでした。
    ジュエラーの著者が何年も通っているこの土地を紹介するということで、ジュエリー、アクセサリー、染め物や刺繍といった伝統工芸の文化に焦点をおいたガイドブック。
    どうしてもホテルの紹介にスペースを取られるけどそこはしょうがない。
    有名なブティックや工房、もしくは街から離れた刺繍の村などがリストアップされていて、同じように手作業の文化に憧れる人は妄想旅行ができます。
    わがままを言えばホテル情報を割いてでも、染め物なら染め物についてもっと店や市場、村、その歴史などを知りたかったけれど、このタイプの本なのでまずは十分だと思う。
    10年くらいでは街の中心地の店は変わっても作業の場所は変わらないだろう。

    まあそういう専門的な内容は別に目を付けているイギリスの本があるのでいつかそっちも入手して、いざラージャスターンに、行きたいものです。

    (Colourful cities in Rajasthan in India)
    Yuka Ishitake
    旅行記っぽいのでエッセイのカテゴリーに入れています。
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    インド ラージャスターンのカラフルな街 (私のとっておき)


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  • 『考えない練習』 小池龍之介, 2012年 感想 | 実践的な練習方法

    『考えない練習』 小池龍之介, 2012年 感想 | 実践的な練習方法

    🔽 基本情報 🔽
    考えない練習, 2012
    小池龍之介
    272 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    また変わり者のお坊さんの本。
    前に読んだ「こだわらない練習」と同じよう、実践的で具体的な練習方法があり面白い。
    仏教となると精神論かな、と構えてしまうけど、その逆というか、嫌な感じの理由や根元や何だろうと考えるんじゃなくて、そこに集中しないように意識をずらそうという話。

    例えば、嫌な音に嫌悪感を感じるのではなく、その音から意識をずらす。
    そのためには練習として普段からわずかな音にも注意を向ける。
    頭の中で考えるだけでなく、耳を使い、目を使い、考えるのでなく五感を駆使する。

    個人的には親切の話が面白かった。
    まさに、小さな親切大きなお世話。
    最後の脳研究者との対談も、仏教の自己を見つめるという観念と脳からの命令を見つめるということも、興味深い。

    結局回りを変えることも自分の脳をコントロールすることもできないんだから、集中する点を変えるしかない、自分のために。
    そしてそれは普段から練習できる。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “The Practice of Not Thinking” Ryunosuke Koike (2012) Review | Practical advices
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  • 『雪とけ柳 着物始末歴』 中島要, 2015年 感想 | 京都の老舗との過去

    『雪とけ柳 着物始末歴』 中島要, 2015年 感想 | 京都の老舗との過去

    🔽 基本情報 🔽
    雪とけ柳
    着物始末暦4
    中島要 2015
    Kaname Nakajima
    264 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    やっぱり面白い。
    一人一人のキャラクターがしっかりしていて、新しい事件が起きたり少しづつ彼らの過去が明かされたりして、ゆっくりだけどドキドキと次を読んでしまう。
    男前の着物始末屋の余一と京都の老舗の呉服店との過去、なんて気になってしょうがない。

    せっかく日本で2冊買ったのに、よく見ると2冊とも4卷だったので残念。
    またボチボチと集めよう。
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    雪とけ柳: 着物始末暦4 (ハルキ文庫 な 10-4 時代小説文庫)


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  • 『(おばあちゃんのツイート)』 Geeta Gopalakrishnan, 2018年 感想 | 南インドの女性たち

    『(おばあちゃんのツイート)』 Geeta Gopalakrishnan, 2018年 感想 | 南インドの女性たち

    🔽 基本情報 🔽
    My grandmother's tweets
    Geeta Gopalakrishnan, 2018
    (おばあちゃんのツイート)
    ジータ・ゴパラクリシュナン
    340 pages
    2023.07 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    インドでもらった本の一つ。
    日本で言うところのおばあちゃんの知恵袋みたいなものだけど、実用的というより逸話や伝説から学ぼう的な感じ。
    Avvaiyarという南インド、タミルの12世紀の女性の詩人の言葉を、女性がずっと繋げてきた逸話、格言集。

    一気に読むというより、たまに一つ一つ読んだり、思い出したときに開けて読むようなもの。
    古代インドの賢さと暖かさ。

    🔽 関連ページ 🔽
    “My grandmother’s tweets” Geeta Gopalakrishnan (2018) Review |Female wisdom from Tamil
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

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    My Grandmother's Tweets: Stories Inspired by Avvaiyar's Ancient Wisdom (English Edition)


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  • 『自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体』本田秀夫, 2013年 | ASD関連の古典 >>

    『自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体』本田秀夫, 2013年 | ASD関連の古典 >>

    🔽 基本情報 🔽
    自閉症スペクトラム
    10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体
    本田秀夫, 2013
    Hideo Honda
    248 pages
    2023.06 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ずっと読みたかった本。
    多分この分野では日本で一番読まれている本なのでは。
    とてもわかりやすく、淡々と語られている。

    ASD、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder)は当事者じゃない人が思っているよりも身近にある。
    殆どの場合は見えないところにいる、というか、一般社会の見えないところに押しのけられているが、確実に存在する。

    この本はもうすでに古典といえる。
    何よりも重要な点として、ドラマチックでない。
    この本でも何度か触れられているけど、自閉症の当事者の自伝や、医者の武勇伝にならない、普通に生きているの人々のことが大事であり、意外にも多い「少数派の、障害のある」人々にとっての生きやすさ、生きづらさを教えてくれる。

    少数派といっても10人に一人となると、当事者や家族でなくても生きていく中で絶対に対面することになるのだから。
    特に日本でよく思うのは、じゃあ彼らはどこにいるのか、なぜ見えないのか、ということ。
    あなたの町にも絶対に住んでいます、ただ外に出にくい社会だから見えないだけで。
    少数派にとって住みにくい社会とは、結局は自分にとって住みにくい社会になるという意識が薄い。

    シンプルでわかりやすいので、学校などで誰もがこういう本を一度読む機会があれば、世の中はもっと多くの人にとって住みやすいものになるのに。
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    自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体 (SB新書)


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  • 『(また恋におちる) 』ラスキン・ボンド 2013年 | 感想 | まるで夢だったように

    『(また恋におちる) 』ラスキン・ボンド 2013年 | 感想 | まるで夢だったように

    🔽 基本情報 🔽
    Falling in love again
    Ruskin Bond, 2013
    (また恋におちる)
    ラスキン・ボンド
    197 pages
    2023.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    インド生まれ、インド育ち、でもイギリス系白人の作家、ラスキン・ボンド氏。
    2025年の今年91歳になったインドでも最も重要な作家の一人。
    人種なんか関係ないというのは簡単だけど、運命はそう安易ではない。

    さてこの本は恋愛に関するショートストーリーを集めたもので、彼は17歳の頃から書いているけれど、いろんな時期に書かれたものが集められていて興味深い。
    ただ単に違う時代に書かれたから違う雰囲気、というわけではなく、彼の物語には繰り返し表される表現や風景がある。
    主人公の名前が著者と同じラスキンやラスキーだったり、ロケーションも彼の故郷ヒマチャルプラデシュであることが多いので、彼の少年時代や思い出とは切っても切り離されないはず。
    それだけじゃなく、同じセリフが出てきたり、同じ列車の路線に乗っていたり、違う女の子に同じ名前が繰り返されたり。

    ストーリー自体はみなほろ苦いストーリーが多く、恋愛とはまだ言えない段階であったり、何かが始まる前に失恋したり、まるで夢だったかのように、彼が恋をした女の子はふっと消えていく。

    日本ではあまり作品が出ていないのが残念ですがぜひ探してみてください。
    でも彼の本は子どもにも読まれるように書いてあるので、英語でも比較的簡単な表現で書かれています。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Falling in love again” Ruskin Bond (2013) Review | Maybe it was a dream

    彼が17歳で書いた作品The Room on the Roofはこちら
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    (彼の作品は日本ではこれが手に取りやすいようです)

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    Falling in Love Again: Stories of Love and Romance (English Edition)


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  • 『下町ロケット』池井戸潤, 2013年 感想 | 気持ちのいい正統派の正義

    『下町ロケット』池井戸潤, 2013年 感想 | 気持ちのいい正統派の正義

    🔽 基本情報 🔽
    下町ロケット
    池井戸潤, 2013
    Jun Ikeido
    480 pages
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    初の池井戸潤。
    なるほど、半沢直樹は何度かみたので期待していたし、タイトルも有名。

    そして、期待の上を飛んでいく面白さ。
    銀行とか、中小企業、大企業という彼のストーリーのキーワードに続き、男たちの夢とプライドというのもしっかりとある。
    善悪もはっきりしていて、善が勝つと分かっていても、ハラハラな展開、でもその都度彼らのチームとしての力が大きくなる。

    物語の流れとしてここまできちんと正統派なのに正義が勝つって分かってるのに心配で心配で、最後は誰もが、うん、よかった!と言える、元気になる一冊。

    読み始めたら最後、夜更かし決定です。
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    下町ロケット (文春文庫 い 64-9)


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  • 『(地獄の外食記) 』ジェイ・レイナー 2012年 感想 | 正直で意地悪

    『(地獄の外食記) 』ジェイ・レイナー 2012年 感想 | 正直で意地悪

    🔽 基本情報 🔽
    My dining hell
    Twenty ways to have a lousy night out
    Jay Rayner, 2012
    マイ・ダイニング・ヘル (地獄の外食記)
    ジェイ・レイナー
    76 pages
    2023.01 読了
    日本語未出版、私が勝手にタイトルを訳しています
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    著者はイギリスでいちばん有名な料理、レストラン評論家。
    少なくとも一番口が悪いことではかなりダントツで有名。
    彼はずっとObserverという新聞にレストランの批評を載せていて、この本はその中でも悪い評価のレストランの記事を集めたもの。面白くないわけがない。

    辛口と言われているけれど、この本に集められた記事を見る限りではレストランが悪いとしか言いようがない。
    料理がまずい、レストラン自体が悪い、さらにどちらも悪いとなると救いようがないし、その上でぼったくりとなると悪いけど全国版で叩かれても仕方がない。

    1999年から2012年の間の批評なので、確かに一番悪い時期ではあったのかもしれない。
    イギリスは別としてロンドンの料理は不味くないよ、と言われだして、レストラン業界がカッコだけつけた料理をどんどん出していた時期。
    さらには物価もどんどん上がり、シンプルでそこそこ美味しい料理を出せていたレストランは撤退していった。

    私がロンドンが好きな理由は料理にしろ文化一般的にも、ごちゃまぜ感があったから。
    超高級なものもあるし、びっくりするほど安いものもある。
    誰も知らない立地でひっそりと美味しい料理を出していた店もあった。
    でも今は高級料理のテーマパークと化したロンドン。
    いつかこの無駄な高級志向時代が終わることを願って。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "My dining hell" Jay Rayner (2012) Review | Honest but brutal reviews
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

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  • 『(シッキム)』アンドリュー・ダフ 2015年 感想 | シッキム王国の歴史と魅力

    『(シッキム)』アンドリュー・ダフ 2015年 感想 | シッキム王国の歴史と魅力

    🔽 基本情報 🔽
    Sikkim
    Requiem for a Himalayan Kingdom
    Andrew Duff, 2015
    (シッキム ヒマラヤ王国へのレクイエム)
    アンドリュー・ダフ
    320 pages
    2023.01 読了
    日本未出版
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    シッキム王国がインドに吸収される前の数十年を詳しく書いたシッキムの歴史の本でありながらも、その最後のチョギャル(王様)であるトンドゥプ・ナムゲルのストーリー。

    シッキム、現インド シッキム州はネパール、ブータン、チベットなどに囲まれたヒマラヤ山脈の東に位置するエリア。
    地形的に厳しいエリアでありながらも重要な国々に囲まれた特殊な地理もあり、17世紀からはチベット系の王チョギャルが治めていて、1975年にインドに吸収される。

    知れば知るほど面白くて仕方がないのです。
    この本のスコットランド人著者は、幼い頃に祖父が語ってくれたシッキムに憧れ、ついにその地を訪れる。
    ペリンの町の外れにあるペマヤンツェ寺院で、ちょっと変わったに僧に出会い、お前はシッキムの何を知っているんだ、と言われ、ある本を渡された。
    そこから彼の本格的な研究が始まる。
    その僧こそ、当時国王の側近であった人物であり、その本が最近私もやっと読めた本Smash and Grabなんですね。

    ヒマラヤの文化が集中しているシッキム、元は現地民が住んでいたけれど、チベット系の王ができたことで文化的に仏教中心になっていって、でも19世紀ごろからは大英帝国も入り込んできて、農業改革を行うに当たり、歴史的にも敵対していたネパール人をシッキムに移住させる。
    チベットや中国が権利を主張するもイギリスの保護国となったシッキム、インド独立後はその権利を引き継いだインドの保護下になるも、最後のチョギャル、トンドゥプ・ナムゲルの方針はシッキム独立であったため、ネパール系に多かった親インド派と国内で対立が続き、親インド派を手懐けたインドの後押しで王政は崩壊、あっというまにインド軍に囲まれ、アメリカに亡命。
    と、簡単な歴史はこんな感じで、この本は最後のチョギャルに焦点を置いたものでありながら、前後の流れもわかりやすい。
    インド、中国、イギリスと巨大な権力がこの小さな王国の上で渦巻いている。
    自分の王としての権利にしがみつき、若いアメリカ人の王妃(東洋のグレース・ケリー)に操られているんだ、出来損ないの政治家だ、と色んな意見はあるけれど、結局のところシッキム王国に何ができたか。
    インドの手下となったネパール系の反対派との動きの詳しい本はこちら。
    “Smash and Grab” Sunanda K. Datta-Ray 1984 >>

    インドとなった現在もインドからシッキム州に行くには検問を通ります。
    私は2023年に行ったけど、外国人は要ビザ。
    シッキム州でシッキム人以外が不動産を買ったりビジネスを始めるのはかなり困難。
    面白いのは、18世紀から圧倒的にネパール系が多いのに、観光地も含め主要な寺院はチベット仏教系。
    自然が豊かなので次回行くときはぜひもっと北部に、それこそこの著者が訪れたペリンに。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Sikkim, Requiem for a Himalayan Kingdom” Andrew Duff (2015) Review | Fell in love with Sikkim
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  • 『だれでも書ける最高の読書感想文』 齋藤孝, 2012年 感想 | 中高生へ

    『だれでも書ける最高の読書感想文』 齋藤孝, 2012年 感想 | 中高生へ

    ★★★★☆  中高生向きの本。高校生にもなるときちんとクリティカルな視線で書くべきだし書けるだろうに、なぜ「感想文」で留まるのだろう。自由に書けと強制する日本。頑張れ学生、実は世界は広い。
    🔽 基本情報 🔽
    だれでも書ける最高の読書感想文
    齋藤孝 2012
    256 pages
    2025.9 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    中高生向きの読書感想文の書き方。
    読書感想文なんて書かされて面倒だよね、嫌だよね、と柔らかい口調(文調か)で、でもこうすれば楽しくなるし自分の最高な文が書けるよ、という本。

    確かに小学生の頃から何かあるごとに読書感想文を書かされる日本の学校。
    自由に書けと言いつつ自由にさせてくれない。
    コンクールの審査員なんかもする著者、そこを理解した上でのアドバイス。
    こういう風に先生が話したら読書感想文を苦にする子は減るのかも。

    でも読書「感想文」ってなんなんでしょう。
    高校生にもなるときちんとクリティカルな視線で書くべきだし書けるだろうに、なぜ「感想文」で留まるのか。
    いっそのこと、もっと書評っぽく書くノウハウを教えればいいのに。
    自由に書けと強制する、というのがまさに日本の教育らしい。

    頑張れ日本の学生、卒業すれば世界は広い。
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  • 『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん, 2018年 感想 | 現代版細雪

    『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん, 2018年 感想 | 現代版細雪

    ★★★★☆  同じ年代の女性なら思うだろう、「なんか、いいなあ」。正しい家族はない。家族は普遍的ではない。みんな違ってみんないい、は個人だけじゃなく家族にも当てはまる。本物の女の絆ほど強いものはない。
    🔽 基本情報 🔽
    あの家に暮らす四人の女
    三浦しをん 2018
    Shion Miura
    368 pages
    2025.9 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    同じ年代の女性なら思うだろう、「なんか、いいなあ」
    なるほど、谷崎潤一郎の細雪をベースにしたものなのか。

    最近は家族という概念についてよく考える。
    どうも家族というのは揺るぎないもので理想の形があってみんな同じような「家族」を作り上げるべきで、そうじゃない人たちが変わってる、と思いがちなことについて。
    みんな違ってみんないい、は個人だけじゃなく家族にも当てはまる。
    正しい家族はない。家族は普遍的ではない。
    血が繋がってたらもちろんいいよね、でもそれは一つの要因。
    第一そんなことにこだわっていられるほど人生は長くない。
    なんとなく手に取ったこの本も、前に読んだ「汝、星のごとく」もそうで、いわゆる理想じゃない家族の形を肯定する。
    きっと今の日本は特にそう言ってくれるものが必要なのかもしれない。
    社会が定めた理想なんて、もう無理。

    細雪は大昔に読んだので記憶が定かじゃないけど、こんな感じで女たちが忙しそうにうろうろしてる話だった。
    本物の女の絆ほど強いものはない。
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  • 『(比較文学)』 ベン・ハッチンソン, 2018年 感想 | つかみどころのない学問

    『(比較文学)』 ベン・ハッチンソン, 2018年 感想 | つかみどころのない学問

    🔽 基本情報 🔽
    Comparative Literature
    A very short introduction
    Oxford University Press
    Ben Hutchinson, 2018
    (比較文学)
    ベン・ハッチンソン
    160 pages
    2025.9 読了
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    比較文学って掴みどころのない学問だったけど、ちょっとわかった。
    つまり私のやった映画学と同じ感じだ。

    勉強する分野は気の遠くなるほど広い。歴史、言語、技術、コロニアリズム、ショー者リズム、フェミニズム、コンシューマリズム、西洋、東洋、思い浮かぶものすべてを駆使。
    いろんな「イズム」が生まれる度にまたそれを拾う。

    あと、比較文学が分かりづらかったもう一つの原因は私がアングロサクソン系の国に生まれなかったから、にも関わらずアングロサクソン系の社会で高校から教育を受けたので、比較することはあまりにも普通で、わざわざ強調することがピンとこなかったからだ。
    そうじゃなくても日本は常に文化の違う中国や欧米を比べることが当たり前なのもある。
    それは、似たような文化の西欧が一番と思って暮らす人々とは感覚として違う。

    そういう掴みどころのない学問のことを、簡潔に説明してくれる一冊。

    人間は、比べる生き物。
    何かを知ると、他の何かと比べてしまう、非常にシンプルな思考。
    で、それで?
    今からの比較文学に求められているものは、比較することで何が生まれ、何を得るのか。
    そして、どこまで比較の対象となるのか。
    ちょっと昔はインターネットの時代と言われ、今はもうAIの時代。
    比較文化、映画学、また同じような一般教養、リベラルアーツの未来はどうなっていくんだろう。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Comparative Literature” Ben Hutchinson (2018) Review | Comp. Lit.
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  • 『九州バカ 地元創生企業論』 村岡浩司 2018年 感想 | 地域密着型

    『九州バカ 地元創生企業論』 村岡浩司 2018年 感想 | 地域密着型

    ★★★☆☆ 著者の半生とどうやって地元というキーワードでビジネスを展開したかというお話で、地元密着型のビジネスを始めたい人は軽く読める本。ただし本の情報自体はすでに古い
    🔽 基本情報 🔽
    九州バカ 地元創生企業論
    村岡浩司 2018
    557 pages
    2024.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    タイトルだけで選んだと思う。ずっと読まずにいたけど手にとってみる。

    基本はこの村岡氏の半生とどうやって地元というキーワードでビジネスを展開したかというお話で、地元密着型のビジネスを始めたい人は軽く読める本。
    イメージは私がかつでやりたい願っていたものと近く、九州というキーワードで国外をみるというテーマ。寧ろ東京や日本国内はついで。
    ただこれは九州にすんでいないと難しい。

    回りの人のために走り回るというイメージも理想に近い、本としては所々に入る村岡さん万歳なコメントはちょっとネガティブに写ってしまうけど、自分一人の成功じゃないんだということなんでしょう。
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    九州バカ 世界とつながる地元創生起業論


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  • 『国宝』 吉田修一, 2018年 感想 | 国家の宝の美

    『国宝』 吉田修一, 2018年 感想 | 国家の宝の美

    🔽 基本情報 🔽
    国宝 上下
    吉田修一, 2018
    日本
    840 pages (408 + 432)
    2025.9 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    映画はここでは観れそうもないのでとにかく原作をと思って。
    そしてもう読む前からわかっている、国宝は凄いはず。

    さて、当然期待は最高峰クラスに高かった、なのにそれ以上だった。
    極道と花道という背景も興奮を煽る設定だし、血筋というのもそう、兄弟同然で生涯の友でライバルというのもそう、全てが面白くないわけがない設定。

    でもその凄さは喜久雄の成長物語の描き方。

    血筋のない一人の人間が運命の気まぐれで底辺に突き落とされ、または拾われて崇められて、堕ちて、を繰り返す中で彼は、その巨大な波に流される人生の中で後ろ楯もplan B代替案がない人生の中で生き延びる最後の砦としての歌舞伎と自らの天才的才能。
    人は大事なものを失うごとに成長する、そこで本来の自分を見つける。
    ひねくれものなので、やっぱり物語は上がって落ちて、堕ちるところまで堕ちるストーリーが圧倒的に面白い。
    でも彼は美そのもの、芸術そのものなのでもう本人の意思は重要ではない。
    国宝という究極の人間の人生を小説を通じて私たちが垣間見れる凄い体験。

    歌舞伎のことを知らない自分が残念、知っていたら更にもっと堪能できたはず。
    芸に生きる、まさに芸を生き抜いた人間の一生。
    一気に読んで一気に疲れる。

    映画でもいつか観てみたいなー、きっと美しさに圧倒されるんだろうなー。
    もちろん吉沢亮と横浜流星の美しさも見たいけど、なによりも素晴らしいであろう田中泯さんの仕草が見たい!
    動画を見てると音楽もいいし、いつかちゃんと劇場でみたい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Kokuho (National Treasure)" Shuichi Yoshida (2018) Review | National Treasure himself
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  • 『薔薇密室』 皆川博子, 2012年 感想 | 理想の美の追求

    『薔薇密室』 皆川博子, 2012年 感想 | 理想の美の追求

    ★★★★ 「薔薇密室」4文字が象徴するかのような格式張った美が称えられ、理想とする美を追求する、理想とする物語を追求する悲しい人々。いや悲しいのか。内容は知らないほうがいいので、とりあえず読んでみてほしい。
    🔽 基本情報 🔽
    薔薇密室
    皆川博子 2012
    Hiroko Minagawa
    557 pages
    2024.10 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ドイツ、ポーランド、ナチス、世界大戦、という堅苦しい厳格な環境のなかに埋めく異常な美の世界。

    そこには、「薔薇密室」という4文字が象徴するかのような格式張った美が称えられ、理想とする美を追求する、理想とする物語を追求する悲しい人々がある。
    ある、というのも、それは彼らの意思でなく厳しい環境がそうさせているかのよう。

    冷たく強い薔薇の香りに包まれた場所、操作された記憶と現実、それぞれの密室。
    格式美。喜んではいけないような美。

    内容は知らないほうが絶対いいので書けることが少ないので短くなるけれど、本当は言いたいことはたくさんある。
    もっと彼女の他の作品もどんどん読まなければ。
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  • 『おそろし』宮部みゆき 2012 感想 | 変わった話

    『おそろし』宮部みゆき 2012 感想 | 変わった話

    ★★★★☆ 宮部みゆきの江戸時代もので女の子が変わった話を次々と聞いていく、そんなストーリーで面白くないわけがない。またシリーズを始めないといけないものが増えた。
    🔽 基本情報 🔽
    おそろし
    三島屋変調百物語
    宮部みゆき 2012
    Miyuki Miyabe
    496 pages
    2024.10 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    宮部みゆきの江戸時代もので女の子が変わった話を次々と聞いていく、そんなストーリーで面白くないわけがない。

    最近、不思議なもの系妖怪系ばかり読んでるのでインパクトという点では薄れてしまうけど、間違いなく安心して面白い。
    犯罪者の方の辛さや、その人を犯罪者と造り上げてしまった家族や身内の後悔、そういう現実的な点もしっかりと描かれている。

    これもシリーズもの。またシリーズを始めないといけないものが増えた。
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  • 『子供の未来を変えるお母さんの教室』 吉野加容子, 2018 感想 | 発達障害の子のお母さんへ >>

    『子供の未来を変えるお母さんの教室』 吉野加容子, 2018 感想 | 発達障害の子のお母さんへ >>

    ★★★★☆ この系統は読んでるけど、これは「お母さんの」と限定している。日本の場合は特に強烈にお母さんが一人で育児して当然という空気。社会が改善されるまで、子どもを守るお母さんたちを守ってください。
    🔽 基本情報 🔽
    子供の未来を変えるお母さんの教室
    吉野加容子 2018
    Kayoko Yoshino
    224 pages
    2024.09
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    全体の内容としては今川ホルンさんの本と同じ。
    それもそのはず、今川さんはこの著者の脳発達の研究によって考え方を変え、脳に働く方法で、子供にも家族にも優しいしかも効果のある方法を自閉症のケース限定で伝授するから。
    こっちの本は自閉症だけでなく、発達障害色々とグレーゾーンの子にも、もっと言えばどんな子にも効くという。

    なので内容は「おうち療育」と違わないんだけど、こっちで気になるのは「お母さんの」と限定している点。
    つまりはなんだかんだ言って、誰よりも、父親よりも、母親の方が本当にプラクティカルに興味を持っているという現実。
    もっというと父親は幻想のなかで自分勝手にもがいていることが多い。
    日本の場合は特に強烈にお母さんが一人で育児して当然という社会なので、お母さんのプレッシャーとストレスが半端ない。
    そのお母さんと子供を、社会からだけでなく家族や夫からも精神面で守るという意味合いもこもってる。
    日本社会も変化しているとは言え、働いていようが、子どもに障害があろうが一般的に女が子育てをするのが当たり前、という空気がなくならない日本。
    だから「お母さんの」と題名が限定されるというヨーロッパではありえない現象が起こる。そしてその需要はなくならない。
    社会が改善されるまで、子どもを守るお母さんたちを守ってください。
    また違った苦労を強いられている、子供を守るお父さんも守ってください。
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    🔽 関連本のページ 🔽
    「ことばが遅い自閉症児のおうち療育」 今川ホルン, 2024 >>
  • 『黄色いマンション 黒い猫』 小泉今日子, 2016 感想 | 小泉さんのあの声で読んでしまう

    『黄色いマンション 黒い猫』 小泉今日子, 2016 感想 | 小泉さんのあの声で読んでしまう

    ★★★★☆ 彼女の魅力は色褪せない。それは間違いなく彼女が芯を持って人生を楽しもうとしているから。外に流されない、自分で流れている。常に輝きが増している小泉今日子、やっぱりいいですね。
    🔽 基本情報 🔽
    黄色いマンション 黒い猫
    小泉今日子 2016
    Kyoko Koizumi
    208 pages
    2025.09
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    最近ずっと、ポッドキャストの「ホントのコイズミさん」を聞いているので本も。

    ポッドキャストもこのエッセイも、もちろんその演技も彼女の魅力は色褪せない。
    それは間違いなく彼女が芯を持って人生を楽しもうとしているから。
    10代からアイドルとして大人気な人生なのに、外の流れに流されていない。
    自分で流れている。
    エッセイ集を読んでると、ポッドキャストでもそうだったけど、なんか東京もいいのかも、と思う。
    きっと感受性豊かな小泉さん、自分の小さな心の動きもきちんと受け止め、文章にしている。

    10代の頃も60代の今もずっと輝いている、いや、輝きが増している小泉今日子、やっぱりいいですね。
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  • 『モンスター』 百田尚樹, 2012 感想 | 女は見た目重視のモノとする male gaze

    『モンスター』 百田尚樹, 2012 感想 | 女は見た目重視のモノとする male gaze

    ★★★☆☆ 過去の屈辱を忘れられず一生を振ってまで愛に復讐に命も金も体も使い尽くす。いわゆるmale gaze、女はモノ。女性を徹底的に見下すという意思がストーリーの裏側でしっかり根付いているので、もう少し面白くなれないままで残念
    🔽 基本情報 🔽
    モンスター
    百田尚樹 2012
    Naoki Hyakuta
    397 pages
    2024.09
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    女は怖い。
    いくつもの顔を持ち、過去の屈辱を忘れられず一生を振ってまで愛にまたは復讐に命も金も体も使い尽くす。
    醜い女の子が整形で美貌を手に入れるその他だひとつの目標は学生時代の憧れの人を振り向かせること。
    結果がどうあれ、彼女は幸せだった。

    さて、どうしても腑に落ちないのは、ストーリーがショッキングだからじゃない。
    それはカモフラージュ。
    女を主人公としつつ、gazeまたはregard(ルガール、視点)が結局は男性視線、男性のまなざしであるというのが腑に落ちないんです。
    映画学では「映画において女性が男性の欲望の対象として描かれる男性中心的な視点やその表現」といわれるけど、ここでも主人公はモノであり所詮は男が書いた男のためのモノなんですね。
    ちなみにこの系統のストーリー、女性キャラクターはほぼ全てにおいて最後に罰せられます。
    もし同じ物語を女性が書いていたら(もしくは男尊女卑でない作家が書いていたら)、ほぼ間違いなく主人公はエンディングで高笑いしてます。


    (以下少しネタバレ)
    女性を徹底的に見下すという意思がストーリーの裏側でしっかり根付いているので、もう少しグルグルどろどろと面白くなれるはずが、結局浅めになり、結局は男視線でしかなく、最後は典型的に女が罰せられるという普通の終わりかた。

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  • 『(グルカの娘)』Prajwal Parajuly, 2013年 感想 | ネパールとディアスポラ

    『(グルカの娘)』Prajwal Parajuly, 2013年 感想 | ネパールとディアスポラ

    🔽 基本情報 🔽
    (グルカの娘)
    The Gurkha's daughter
    Prajwal Parajuly, 2013
    280 pages
    2024.09 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ネパール人またはネパールに関わる人々のストーリーの短編集。

    ネパールは貧しさや紛争により昔から外に出ていく人が多くディアスポラの問題が後を絶たない。
    自分の住んでいる土地に、生まれた土地に属している感覚がないという問題。
    インドのダージリンはネパール系が過半数で彼らの故郷の意識は統一されていない。
    ブータンに住む故郷ネパールから追い出された難民。
    カリンポンに住むビハール出身のムスリムの商人。
    ニューヨークにすむネパールに行ったことがない移民の子。

    彼らの物語は辛くて悲しい、でもドラマチックには描かれない。
    だって彼らの人生はリアルで、大袈裟なドラマではない。
    遠くなっていく伝統としきたり、強くなっていく故郷への思いという避けようのない物語を背負っている。

    日本にも多くのネパール人が住んでいるということも忘れてはいけない。

    じんわりと心に残る短編集。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “The Gurkha’s daughter” Prajwal Parajuly (2013) Review | Nepal and Diaspora
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    The Gurkha's Daughter: shortlisted for the Dylan Thomas prize (English Edition)


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  • 『自閉症は津軽弁を話さない』 松本敏治, 2017年 感想 | 方言のその機能こそが苦手

    『自閉症は津軽弁を話さない』 松本敏治, 2017年 感想 | 方言のその機能こそが苦手

    ★★★★★ そもそも方言にはどういう社会的機能があるのかという点へ流れて、その機能こそが自閉症の苦手とする分野である、だからこそ方言が話せないと。うちの場合は3.5の言語も常時家庭内にあるので、そりゃー難しい。
    🔽 基本情報 🔽
    自閉症は津軽弁を話さない
    自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く
    松本敏治 2017
    Toshiharu Matsumoto
    288 pages
    2024.09
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    面白い視点で、表紙などのパッと見の軽さとは裏腹にかなり学問的な研究の発表、その過程というかたちの本。

    イントネーションの問題ではという視点から、そもそも方言とはどういう社会的機能があるのかという点へ流れて、その社会的機能こそが自閉症の苦手とする分野である、だからこそ、方言が話せない、もしくは方言と共通語を使い分けれない、と。

    方言は生活のなかで習得し、相手の様子を伺いつつ上達し、地域の人との繋がりの象徴としても存在する。
    逆に共通語はテレビやビデオを繰り返しみることで記憶して、そのフレーズを生活のシチュエーションに合わせて使うことができる(とても不自然な仕上がりになるけど)そっちの方が社会的コミュニケーションを苦手とする自閉症には楽。
    なるほど。

    そうなるとやっぱり、イタリアで暮らしているけれどテレビやビデオは全部英語の我が子にとって、イタリア語は非常に習得しにくいはず。

    方言に関してだけでなく、言語の裏にある意図のコミュニケーションのことも面白かった。
    相手の意図とは、単にこう思ってるだろうと予想するだけでなく、だからこの人はこういう行動に出るだろうという先のことまで想像すること。
    普段なにげないコミュニケーションは実は物凄く複雑で、そこを知識としてだけで習得し生活で活用するのは難しい。
    自閉症という観点からでなくても言語のしくみという観点からも面白い。

    続編もあるようで、そっちは日本語を話さない自閉症も出てくるそう。読まなきゃ
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    自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く (角川ソフィア文庫)


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  • 『略奪の帝国』ウィリアム・ダルリンプル, 2019年 感想 | 暴力で制した東インド会社

    『略奪の帝国』ウィリアム・ダルリンプル, 2019年 感想 | 暴力で制した東インド会社

    🔽 基本情報 🔽
    The Anarchy
    The relentless rise of East India Company
    William Dalrymple 2019
    略奪の帝国 東インド会社の興亡
    ウィリアム・ダルリンプル
    576 pages
    2024.08 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    最高な一冊。歴史本で私の中では最高峰。
    まさにずっと気になっていたトピック、どうやって小さな島国イングランドが巨大で裕福な亜大陸を植民地化することができたか。
    
    簡単に言えばつまりはムガール帝国がライオンで、東インド会社はハイエナというところ。
    裕福な帝国ムガール帝国が少し崩れてきたところに、無作法でアグレッシブで便乗主義者で嘘つきで自分勝手で成金趣味の数人の商人が行った、自分の利益のためだけの略奪。自国英国の政府にも王室にも逆らって。
    つまり、現地インドの帝国も自国の王室をも無視した無政府主義(Anarchy)の一企業による略奪の歴史。
    
    東インド会社は商人としてではなく、ひたすら暴力と嘘で財力を得て、結局はイギリスの経済はこのチンピラ集団が治めるインドなしでは維持できなくなり、英国王室も危機を感じ会社を国営化、そして英国は引き継ぐ形でインドを植民地化する、というのが歴史の流れ。
    
    事実は小説よりも奇なり、歴史はフィクションよりも面白いとはこのことで、しかもダルリンプル氏の手にかかればドキドキハラハラの壮大な物語のようにあっという間に読んでしまう。
    
    彼の情熱的でヒューマニズムに溢れた文章は、この本をただの歴史本ではなく力強い文化財に変えてしまったと言える。
    
    この本はインド国内の、今まで誰も見ていなかった資料を引っ張り出して整理することできちんと整理された実際に起きたことを細かく伝えてくれる。
    そして事実は厳しい。
    特に大英帝国は華やかで誇らしいものだと学校で教えられてきたイギリス人にとって、史実は目を向けたくなるもので、実際にダルリンプル氏はイギリスの右派からイギリスを貶すなと批判されまくり。
    
    特に気になった人物はウォーレン・ヘースティングズという、ベンガル知事、初代インド総監。
    通常東インド会社の社員はインド文化には興味がないなか、彼は唯一インドの言語、芸術、文学を愛した珍しい存在。
    ただ、いつの時代もそういう繊細でまともな人は貪欲な組織の中で叩かれる。
    
    で、ダルリンプル氏のファンになり、ポッドキャストも全部聞いてます。
    スコットランドの貴族の家系に生まれ、先祖がよく歴史上の出来事に出てくると苦笑し、裕福な子供時代を過ごすも中東の歴史や文化に惹かれ、現在はデリーでヤギと農場で暮らしている彼。
    最近は特に、イギリスの学校はイスラエル、パレスチナ、中東全般の間違った歴史を教えていると声を上げている。
    (ちなみに彼の息子のサム・ダルリンプル君の本を現在読んでるけど、息子もきっとお父さんと同じ道を進んでくれるだろう)
    
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Anarchy" William Dalrymple(2019) Review | A gang of thugs

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  • 『ただ坐る』 ネルケ無方, 2012 感想 | ドイツ人僧侶のまっすぐな坐禅

    『ただ坐る』 ネルケ無方, 2012 感想 | ドイツ人僧侶のまっすぐな坐禅

    ★★★★☆ 著者のドイツ人僧侶自身が納得するまで自分に厳しく答えを追求した本来のオーソドックスな禅の姿。自他認める屁理屈な著者。だからこそのまっすぐな坐禅に日本人も学ぶ。
    🔽 基本情報 🔽
    ただ坐る ~生きる自信が湧く 一日15分坐禅~
    ネルケ無方 2012
    Noelke Muho
    273 pages
    2024.09
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ふつうポピュラーな仏教の教えみたいな本は、優しくてありがたい感じであったり、応援してくれる感じがある。
    この本は、かなり厳しい。特に日本人にたいして厳しい。

    著者のドイツ人僧侶も自分でいう通り屁理屈で納得するまで自分に厳しく答えを追求し、禅の本来の姿、坐禅の本来の姿、オーソドックスな姿を追求する。
    そして、読者にも同じ気持ちで臨むように促す。

    さすがヨーロッパ人、「経典にかいてあるから」だけの説明では納得しない。
    その代わり禅の教本を読者も納得するレベルまで噛み砕いてくれる。
    坐禅のやり方も、曖昧なところであってもできるだけ細かく方法論として説明されている。
    禅は生活の軸は坐禅であるけれど、坐禅だけでなく調理担当の心構えも意外と詳しくかかれている。
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  • 『服従』 ミシェル・ウエルベック, 2015年 感想 | 大きな力に跪く

    『服従』 ミシェル・ウエルベック, 2015年 感想 | 大きな力に跪く

    🔽 基本情報 🔽
    服従
    ミシェル・ウエルベック
    Michel Houellebecq 2015
    Submission
    Soumission
    328 pages
    2024.08 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    実はあまり読まないフランス現代文学。
    フランスは着々とムスリム化していき、街からミニスカートは消え、政治家だけでなく大学教授などインテリもイスラム教へと改宗していくという近未来の予言的小説ということだけど、あり得なくはない。

    ヨーロッパは疲れている。
    キリスト教から離れ、個人主義のむなしさや、社会主義的な正義のなか何十年もたち、いま本当は宗教などの強い力に跪き、女性の平等な権利なんか無視して、自分中心の楽な方にいきたいと思っている。


    たとえ、それが何世紀の間敵視してきたイスラム教に服従するという方法であっても。
    そのギリギリの線にいるヨーロッパ。
    イスラム教に走るというのが難しいと思うかもしれないけど、確実にファシズム化はしている。どちらがいいのか。

    もちろん、それはイスラム教を、本来の複雑で深い歴史のあるものを、利益のために単純化しているに過ぎず、読んでいて気持ちが悪くなるということも追記しておきたい。
    この小説の中のイスラム教は単純化されたイデオロギーに変えられて挑発しているので、そこが非常に問題になったのには納得。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Submission" Michel Houellebecq (2015) Review | Bow to something big
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

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  • 『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ 2011年 感想 | 人間の強さと恐ろしさ

    『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ 2011年 感想 | 人間の強さと恐ろしさ

    🔽 基本情報 🔽
    Sapiens
    Yuval Noah Harari  2011
    サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
    ユヴァル・ノア・ハラリ
    580 pages
    2024.08 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    出版以来ずっと騒がれている一冊。
    言われていたように、興味深く、挑発的で、こわい。
    私達はこの惑星上一番強い存在であり、もっと強くあろうと前進する。
    他の生物やこの環境を踏みにじってでも。そう、仲間であるはずの他の人間を踏みにじってでも。

    ちょっと止まって考えると、自分たちの世界を自分たちのよくのために壊すというのは狂気の沙汰でしかない。

    著者の言う通り、地球は大きなショッピングセンターで、私達は常に次々と消費し、もっともっと求めるわけだけど、私達は結局何が欲しいのか。どういう幸せがほしいのか。
    今後人間が進化するとして、その未来で私達は何を求めるのか。

    そしてもう一つこわいのは著者は人間の長い歴史の欲望に批判的ではないところ。淡々と歴史として否定の色を見せずに書き示すというのは肯定しているふうにも見える。
    なので興味深い本であっても好きではないので★4

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Sapiens" Yuval Noah Harari (2011) Review | We demand to be stronger
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  • 『佐賀のがばいばあちゃん』 島田洋七, 2004年 感想 | 大切な夏の思い出

    『佐賀のがばいばあちゃん』 島田洋七, 2004年 感想 | 大切な夏の思い出

    ★★★★☆  親との思い出は忙しくて過ぎ去っていくけど、祖父母との思い出は残る。おばあちゃん、すごい。夏休みにピッタリの一冊。
    🔽 基本情報 🔽
    佐賀のがばいばあちゃん
    島田洋七 2004
    Yoshichi Shimada
    163 pages
    2024.07 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    著者は漫才師らしいけど、彼よりもこの本の名前は知っていた。
    思っていた通り、さらっと読める代わりに楽しくて元気をもらえる一冊。

    親との思い出は忙しくて過ぎ去っていくけど、祖父母との思い出は残る。
    特に田舎で何もない二人だけの生活となるとそうだと思う。おばあちゃん、すごい。
    私もそうだったので、自分の子供が同じように祖父母と思い出を作る時間や場を設けるようにしている。

    夏休みにピッタリの一冊。
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  • 『ハピネス』 桐野夏生, 2016 感想 | みんな嘘と見栄ばっかり

    『ハピネス』 桐野夏生, 2016 感想 | みんな嘘と見栄ばっかり

    ★★★★☆  一生縁はないであろうプチセレブ生活。ママ友は家にあげないというのが面白い。あくまで外面しか見せない。結局みんな苦労してて、嘘と見栄ばっかりで、小さな世界でもがいてる、そういうもの。

    🔽 基本情報 🔽
    ハピネス
    桐野夏生, 2016
    Natsuo Kirino
    456 pages
    2024.07
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    一生縁はないであろうプチセレブ生活。

    ママ友関係で縛られて、タワマンのランクを常に意識してお受験して、着るものにとことん気を配って、でも家庭内は秘密ばかり。

    すっごいセレブじゃなくてプチセレブというのがポイント。
    ママ友は家にあげないというのが面白い。あくまで外面しか見せない。結局みんな苦労してて、嘘と見栄ばっかりで、小さな世界でもがいてる、そういうもの。

    主人公がちょっと幸せ向かう感じになるのは嬉しい。失敗は恐れなくていい。
    続編もあるんだとか。
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  • 『 (自閉症の子供のための早めのスタート)』 Sally J Rogers, 2012年 感想 | 2,3歳くらいの子の家族

    『 (自閉症の子供のための早めのスタート)』 Sally J Rogers, 2012年 感想 | 2,3歳くらいの子の家族

    🔽 基本情報 🔽
    An Early Start for Your Child with Autism: Using Everyday Activities to Help Kids Connect, Communicate, and Learn
    (自閉症の子供のための早めのスタート)
    Sally J Rogers, etc, 2012
    342 pages
    2024.07 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    間違いなく読むの遅すぎた。この本は2、3歳の自閉症の子の家族のための本。
    うちの子はもう6歳。

    それでもまあ、セラピーの先生がこの方法を選んだのかとか、この段階はこれだ、などの裏付けの理論をきちんと読めたのは良かった。

    自閉症と診断されたばかりの、まだ就学前の子の家族におすすめです。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “An early start for your child with Autism” Sally J Rogers (2012) Review | For toddlers
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  • 『夢かさね 着物始末歴 3』 中島要, 2014年 感想 | いいキャラクターたち

    『夢かさね 着物始末歴 3』 中島要, 2014年 感想 | いいキャラクターたち

    ★★★★☆  ちゃんとキャラクターが一人一人独立してて各々ストーリーがあって。また機会があればこの続きも探そう。
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    夢かさね
    着物始末歴3
    中島要 2014
    Kaname Nakajima
    250 pages
    2024.07 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    勢いで2冊読んでしまった。
    1からずっと語られているお糸ちゃんの幼馴染みの女中先のお嬢さんの結婚まで。
    ちゃんとキャラクターが一人一人独立してて各々ストーリーがあって。
    また機会があればこの続きも探そう。

    このシリーズの読書記録
    しのぶ梅 着物始末歴 1
    藍の糸 着物始末歴 2

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    夢かさね 着物始末暦3 (時代小説文庫)



  • 『藍の糸 着物始末歴 2』 中島要, 2013年 感想 | 読みやすくてちょっと感動もの

    『藍の糸 着物始末歴 2』 中島要, 2013年 感想 | 読みやすくてちょっと感動もの

    ★★★★☆  あっさりと読めて面白いのでシリーズで買いそろえたい。時代ものだけど読みやすくてちょっと感動ものでもあるので、数時間で読んでしまう。
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    藍の糸
    着物始末歴 2
    中島要 2013
    Kaname Nakajima
    275 pages
    2024.07 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    着物始末屋のシリーズ第二弾。
    あっさりと読めて面白いのでシリーズで買いそろえたい。
    登場人物は同じで、忙しく事件に巻き込まれる余一、綾太郎、お糸、六助など。
    時代ものだけど読みやすくてちょっと感動ものでもあるので、数時間で読んでしまう。

    このシリーズの読書記録
    しのぶ梅 着物始末歴


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    藍の糸―着物始末暦2 (ハルキ文庫 な 10-2 時代小説文庫)



  • 『第2図書係補佐』 又吉直樹, 2011年 感想 | 人生にはいつも読書があった

    『第2図書係補佐』 又吉直樹, 2011年 感想 | 人生にはいつも読書があった

    ★★★★★  一つ一つを見るとその本の話なんてしていないのがいい。ただ彼の人生にはいつも読書があったということ。読書好きは大体は現実逃避してて結果論として利点は多々ある。
    エッセイ、さすが話が面白い
    🔽 基本情報 🔽
    第2図書係補佐
    又吉直樹 2011
    Naoki Matayoshi
    250 pages
    2025.08
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    書評なのかな、読書感想文なのかな、いや、一つ一つを見るとその本の話なんてしていない。
    ただ、彼の人生にはいつも読書があったということ。

    どうしても今の芸能人には疎いんだけど、又吉直樹が本好きということは知っていた。
    それよりも、暗い感じということは見た目ですでに分かっていた。でもそこに深みや個性があるのは間違いなく本を読み漁っていた結果。

    単純にエッセイ集として面白い。そして本と絡めているのでさらに面白い。

    本を読まない人は、読む人は読むことでなにか学んでいると思っている。
    いやいや、ただ本当に現実逃避しているだけです。結果論として価値観が無制限に広がるという利点はある。

    で、全部読んでみたい。

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    第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)



  • 『運命はこうして変えなさい』 林真理子, 2016年 感想 | 特に極意はない

    『運命はこうして変えなさい』 林真理子, 2016年 感想 | 特に極意はない

    ★★☆☆☆  タイトルに反して、極意もなければこうして変えなさい、なんてことも書いてない。時間つぶしにはなるけど面白いということもなかった。
    🔽 基本情報 🔽
    運命はこうして変えなさい
    賢女の極意120
    林真理子 2016
    Mariko Hayashi
    256 pages
    2024.07 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    むずかしいことは書いてない。
    極意もなければこうして変えなさい、なんてこともない。

    ただ、中年の女という立場からの名言が並んでいるだけ。
    しかし、中年の女、つまりおばさんという種類の人間はプライドをもって遠慮なく生きれる訳です。でもそれはみんな知ってるし。
    時間つぶしにはなるけど面白いということもなかった。

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  • 『働く男』 星野源, 2015年 感想 | 働くエネルギーに溢れている

    『働く男』 星野源, 2015年 感想 | 働くエネルギーに溢れている

    ★★★★☆  日本にいない私ですら何でも屋さんとして彼を知っている星野源のエッセイ集。面白い。働くエネルギーに溢れているときは精一杯働けばいい、ただ、そうじゃないときは落ち着いててもいい。
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    働く男
    星野源, 2015
    Gen Hoshino
    256 pages
    2024.07
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    2010年辺りのいろんなエッセイ集をまとめたものらしいけれど、日本にいない私ですら、何でも屋さんとして彼を知っている。
    そして、型にはまらないとても珍しい人間として。

    表現が好きで、学生時代にたまっていったインプットがどんとアウトプットされているのか、しかもアングラなのにメジャーで、完全にお茶の間のスター。
    好きなことをするためにとことん努力する。その姿勢。

    20代はひたすら働いたんでしょう。
    はじめに、に書いてある2015年当時は病気も乗り越え今はそういう脅迫感はないと。
    結局何事もタイミングなわけで、働くエネルギーに溢れているときは精一杯働けばいい、ただ、そうじゃないときは落ち着いててもいい。

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    働く男 (文春文庫 ほ 17-2)



  • 『ちょっと今から仕事やめてくる』 北川恵海, 2015年 | 辞めても人生終わらない

    『ちょっと今から仕事やめてくる』 北川恵海, 2015年 | 辞めても人生終わらない

    ★★★★☆  軽くさらっと読めるかと思ったら、ちょっとミステリーっぽくなるわ、ゴーストものなのかと思いきや、泣けてくるし、想像以上にグッとくる。ほんと、仕事辞めたって人生は終わらない。
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    ちょっと今から仕事やめてくる
    北川恵海 2015
    258 pages
    2024.07
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    軽くさらっと読めるかと思ったら、ちょっとミステリーっぽくなるわ、ゴーストものなのかと思いきや、泣けてくるし、想像以上にグッと来る。

    つまり、みんな仕事がきつい。
    ひどい環境にいる人を探せばキリがなくて、絶望の縁にいる人は特に日本では多い。
    真面目に無理して頑張ることが偉くて、その悪循環にはまってしまうと全てが悪になり自分自身を責める。
    つくづく日本の会社員にはなれないと思うけど、日本の若い人が読むとスッキリするはず。
    でも最近のgen zなら大丈夫かも。仕事辞めたって人生は終わらない。
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    ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)



  • 『カッコウの卵は誰のもの』 東野圭吾, 2013年 感想 | ウィンタースポーツと人間臭さ

    『カッコウの卵は誰のもの』 東野圭吾, 2013年 感想 | ウィンタースポーツと人間臭さ

    ★★★★☆  久しぶりの東野圭吾。やっぱり面白い。今回は著者の好きなウィンタースポーツが背景になっていてそこの細かさもさすが。人間臭さが好き。
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    カッコウの卵は誰のもの
    東野圭吾 2013
    Keigo Higashino
    392 pages
    2024年7月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    久しぶりの東野圭吾。
    やっぱり面白い。全ての辻褄があっていて、謎解きミステリーとして面白いのと、人間関係が面白いのと、なにより人間臭さがいつもきちんと残されていて感動も与える。
    今回は著者の好きなウィンタースポーツが背景になっていてそこの細かさもさすが。
    才能とは、家族とは、血とは。

    やっぱり東野圭吾はエンターテイメントとして最高峰に面白い。

    🔽 買えるところ 🔽

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    カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫 ひ 6-13)



  • 『ヌメロ・ゼロ』ウンベルト・エーコ, 2015年 感想 | エーコの遺作、イタリア社会への警告

    『ヌメロ・ゼロ』ウンベルト・エーコ, 2015年 感想 | エーコの遺作、イタリア社会への警告

    🔽 基本情報 🔽
    Numero Zero
    Umberto Eco, 2015
    ヌメロ・ゼロ
    ウンベルト・エーコ
    208 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    エーコの7冊目にして最後の小説は、陰謀論やフェイクニュースにまみれたジャーナリズム、私たちの時代におけるジャーナリズム。
    彼の他の小説のように難しくてクラシックに挑発的ではない、けれど短くて比較的読みやすい。
    何も「本当」なものはなく、「事実」は作り上げられる、私達の生きるこの今の社会においての信念や真実の意味を問いただす。
    イタリアの知の巨人と呼ばれるエーコ、彼の頭脳のクオリティはもちろんだけど、包容力のある彼の人間的な部分が好きなんですが、これは政治的にも二極端なイタリア社会への警告にもとれる。

    ただ、ムッソリーニの時代のことを振り返るので、そのあたりの知識がないとちょっと置いてけぼりを食らう。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review
    "Numero Zero" Umberto Eco, (2015) Review | A warning to the Italian society today.
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    ヌメロ・ゼロ (河出文庫) [ ウンベルト・エーコ ]
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    Numero Zero【電子書籍】[ Umberto Eco ]



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    ヌメロ・ゼロ (河出文庫 エ 3-1)



    Numero Zero (English Edition)



  • 『お金の流れで読む日本と世界の未来』 ジム・ロジャーズ, 2017年 感想 | 歴史を理解し次を見据える

    『お金の流れで読む日本と世界の未来』 ジム・ロジャーズ, 2017年 感想 | 歴史を理解し次を見据える

    ★★★★☆ 歴史を理解し次を見据えるのが投資の原点。保守的な過保護な日本は近いうちに国として成り立たなくなるという点近いうちに北朝鮮と韓国がお互いを補って国として成功し世界一幸せな国になるという面白い予見
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    お金の流れで読む日本と世界の未来
    ジム・ロジャーズ, 2017
    Jim Rogers
    237 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    バックグラウンドは歴史という投資家の日本独占インタビューといった形。
    歴史に詳しいということで、歴史は繰り返すということを説く。

    確かに、歴史を理解し、次を見据えるというのが投資の原点だと思う。
    まったく投資が分からないので私はその辺のつまりメインの部分は理解できないけど、その周辺の話が面白い。

    特に、近いうちに必ず統一する北朝鮮と韓国がお互いを補って国として成功し世界一幸せな国になるという点。
    北朝鮮の資源とポテンシャル、技術は高くとも少子化で悩む韓国。すごく納得。

    日本は大好きだけど、外に目を向けない保守的な過保護な日本は近いうちに国として成り立たなくなるという点。
    ただ、彼でも予想できなかったことが起きた。
    出版直後にコロナで世界が止まったことだ。
    それでも今まだ彼の言っていた事は間違ってはいない。
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

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    お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)



  • 『(中年の危機への哲学的な対応)』キーラン・セティア, 2017年 感想 | もっと良い人生だったかもは幻想

    『(中年の危機への哲学的な対応)』キーラン・セティア, 2017年 感想 | もっと良い人生だったかもは幻想

    🔽 基本情報 🔽
    Midlife
    A philosophical guide
    Kieran Setiya, 2017
    (中年の危機への哲学的な対応)
    キーラン・セティア
    186 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    

    🔽 楽天ブックス (英語。内容、著者紹介も) 🔽

    Midlife A Philosophical Guide【電子書籍】[ Kieran Setiya ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    「中年の危機への哲学的な対応」という意味で、そういう内容。
    いわゆる普通の自己啓発本ではない、哲学的な考えを身につけることでほぼ誰もが陥る中年の危機を生き抜くと。いうことで楽な解決法は教えてくれない。

    大体において「もっと良い人生を送れたかもしれない」は幻想であり、実際は今あなたが手にしている人生より良くなる可能性はなかったと考えれること。
    結果に左右されず、今自分が行っている行動に重点を置き、その行動自体を楽しもう、と。

    40代の中年に入る前に読むのも心の準備になるのかも。
    ミッドライフ・クライシスの危機に面している主人公の本をいろいろ紹介してるのもよかった。
    で、最後はやっぱり仏教と瞑想で終わる。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review
    "Midlife" Kieran Setiya (2017) Review | Could it have been better? Probably not.
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    Midlife: A Philosophical Guide (English Edition)



  • 『The incendiaries』 R. O. Kwon, 2018年 感想 | パンクなカルト恋愛小説

    『The incendiaries』 R. O. Kwon, 2018年 感想 | パンクなカルト恋愛小説

    🔽 基本情報 🔽
    The incendiaries
    R. O. Kwon, 2018
    214 pages
    2024年6月 読了
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ダークでリアルでパンクな若者の日々。
    韓国系アメリカ人の魅力的な女の子、その子に惹かれる普通の男の子。
    男の子が見つめる中、女の子はどんどん北朝鮮がテーマの白人の男の子がリーダーのカルト(つまり実態もメッセージも脆い)にハマり行動もエスカレートしていく、という流れ。

    なんかちょっとパンクな感じで、カルトやテロリズムに繋がっていくんだけど、現代文学ゆえ表面的な雰囲気のまま。
    文章の表現がまるで詩のようで新鮮さはあるんだけど、深さがないのが残念ではある。

    複雑な心境にあるはずの女の子にもナレーターである男の子にも感情移入ができない。
    そこを狙っているのかもしれないんだけど、そのせいで私の好みからは外れてしまう。

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    English review
    "The incendiaries" R. O. Kwon (2018) Review | A bit of punk, a lot of cult love story
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  • 『シルクロード全史』ピーター・フランコパン, 2015年 感想 | 世界史に興味を持つことになった原因の一冊

    『シルクロード全史』ピーター・フランコパン, 2015年 感想 | 世界史に興味を持つことになった原因の一冊

    🔽 基本情報 🔽
    The Silk Roads: A New History of the World
    Peter Frankopan, 2015
    シルクロード全史: 文明と欲望の十字路
    ピーター・フランコパン
    657 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    エピック。大作。間違いなく歴史本の歴史を変えた。
    シルクローズ(複数形のRoads)というタイトルでまず分かるように、シルクロードは一つではないという大前提を投げつけてくる分厚い600ページ超えのいわゆるマイナーな国々の歴史の本なのに退屈じゃない。
    むしろ内容そのものと語り口にエンターテインメント性が出ていて巨大な小説を読んでいるかのよう。

    著者フランコパンのポッドキャストも聞くけど、彼は偏屈者っぽい奴なんだけど言い分は筋が通っていて、事実に極端に忠実なだけな人。
    でも大真面目で逆に面白いというギャップもあって、耳で聞くのも楽しい。

    中東と呼ばれるエリアがいかに歴史豊かで多様性に富んだ素晴らしい伝統をもっているか、そしてヨーロッパはいかに欲深く宗教を言い訳にこの豊かな地を破壊したか。
    そして今日、古いヨーロッパに変わってアメリカ帝国が彼らの謳う自分勝手な民主主義を武器に更に追い打ちをかけているか。
    中東、アラブがあたかも石油の成金かのように世界の目を欺きたい欧米は、もちろんこのシルクロードの歴史は隠し通したい。
    ひょっとしたら、ただ単にヨーロッパ、アメリカの帝国主義の終わりなだけなのかもしれない。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Silk Roads" Peter Frankopan (2015) Review | History book that changed my history

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    シルクロード全史 上: 文明と欲望の十字路





    シルクロード全史 下: 文明と欲望の十字路



    The Silk Roads: A New History of the World (English Edition)



  • 『(コップの中の嵐 日常の物理)』 ヘレン・チェルスキー, 2016年 感想 | 何事も偶然ではない

    『(コップの中の嵐 日常の物理)』 ヘレン・チェルスキー, 2016年 感想 | 何事も偶然ではない

    🔽 基本情報 🔽
    (コップの中の嵐)
    Storm in a Tea Cup
    The physics of everyday life
    Helen Czerski 2016
    ヘレン・チェルスキー
    282 pages
    2024年5月 読了
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    物理になんとなく興味がある人は私よりも絶対に楽しめる一冊

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    物理学者が、毎日の些細なことにどう物理が関わっているかを教えてくれる一冊。
    例えば、スプーンで紅茶をかき混ぜると液体が動く、これは物理の方式に従っているわけで何一つ偶然ではない。そういうことは私達がいかにちっぽけな存在かを語っているよう。

    たしかに面白いんだけど私にすべてが理解できたかというとそうではない、もっというと理解しようと努力する日が来るのかさえ怪しい。
    私はただ単にこの素晴らしい世界の中でちっぽけな存在でも十分です。

    ちなみに著者は英国人の女性物理学者、海洋学者でBBCでも見かける人。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Storm in a Tea Cup, The physics of everyday life" Helen Czerski (2016) Review | Nothing is by chance
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    Storm in a Teacup: The Physics of Everyday Life (English Edition)




  • 『(人類学者のように考える)』 マシュー・エンゲルケ, 2017年 感想 | 共有できる価値観を見つめる

    『(人類学者のように考える)』 マシュー・エンゲルケ, 2017年 感想 | 共有できる価値観を見つめる

    🔽 基本情報 🔽
    (人類学者のように考える)
    Think Like an Anthropologist
    Matthew Engelke 2017
    マシュー・エンゲルケ
    368 pages
    2024年5月 読了
    
    
    
    
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    昔からアンソロポロジー人類学に興味があったけど、まさにこのこと。
    人類学とは、その土地の現地の人の視点から世界を見る学問。
    我々はみんな違う。
    ヨーロッパの都市に住む人とポリネシアの小さな島に住む人は、違う。
    でもそれは生物学的に違うとか、能力の点から違うとかそういうことじゃない。
    そして決して「未開発」であったりとか「野蛮」ではない。
    むしろ植民地主義の奴らのほうが野蛮で人として未開発。

    抑えきれない好奇心から始まり、居ても立ってもいられずに現地へ向かい、そこの現地人、地元の人と共に過ごし、彼らのように考え彼らのように物事を正当化する。Critical Thinking批判的思考は忘れずに。

    私の興味が心理学から人類学に広がったのは人類学は人間が共有できる価値観を見つめる学問だから。
    その価値観は古臭いかもしれない、でもそれなしでは生活できない共同体としての価値。わたしたちはそんなに新しいタイプの人類ではないはず。

    ペリカンのこのシリーズもっと集めたい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Think Like an Anthropologist" Matthew Engelke (2017) Review | We are all different yet not that different

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    Think Like an Anthropologist (Pelican Books) (English Edition)




  • 『無花果の森』 小池真理子, 2011年 感想 | 隠したいこと、隠さなければいけないこと

    『無花果の森』 小池真理子, 2011年 感想 | 隠したいこと、隠さなければいけないこと

    ★★★☆☆ 人生を半分くらい生きると、隠したいこと、隠さなければいけないことくらい誰だってある。そんなときにだから会える人もいる。
    🔽基本情報🔽
    無花果の森
    小池真理子 2011
    Mariko Koike
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    いわゆるアラフォー世代に響く、というやつ。もう一回人生をやり直せる。
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    DVを扱うのはまだ珍しかったのかな、でも逃げる彼女の心境がリアルに描かれている。

    アラフォーとかアラサーとかという言葉を使いこなせない私ですが、つまりほぼ中年の男女の訳ありの恋愛。
    人生を半分くらい生きると、隠したいこと、隠さなければいけないことくらい誰だってある。
    画家の頑固おばあちゃんとバーのママの脇役がいい。この二人は人生のもっと先輩だから。

    登場人物の若くはなく、もうすぐ40の女性が新しい人生を歩もうとするのはいいんだけど、でもぼちぼちよい一冊。
    🔽 買えるところ 🔽

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  • 『日本文学の大地』 中沢新一, 2015年 感想 | 古代の人の感覚は私たちのなかに

    『日本文学の大地』 中沢新一, 2015年 感想 | 古代の人の感覚は私たちのなかに

    ★★★★★ 日本の古典文学をいくつか紹介する本。
    そこには近代以前の、自然と文化が分かれる前の大地が広がっている。こういう古代の人の感覚は私たちのなかにまだあるそう。嬉しい
    
    
    
    
    
    🔽基本情報🔽
    日本文学の大地
    中沢新一 2015
    Shinichi Nakazawa
    288 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    日本の古典がちょっと食わず嫌いな人、多分ほとんどの人。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    日本の古典文学をいくつか紹介する本。
    そこには近代以前の、自然と文化が分かれる前の大地が広がっている。

    浄瑠璃の人形たちは、数人の裏方たちの一見無関係の縦横の動きによって細かく操られているという事実、それが比喩するもの。
    平安時代の、天皇は大地の初物を贈与されるんだから、その土地の美しい少女を贈与され、消費してあげるという観念。
    江戸時代までの、恋をすれば相手が男も女も関係ないという大まかなセクシュアリティ。
    松尾芭蕉のとことん装飾を削り取った美学。

    自分でない何かモノが語るから物語というんだということ。

    そして著者は人間は1000年ぐらいでは変わらないと言いきる。
    つまり、こういう古代の人の感覚は私たちのなかにまだある。
    私たちの生活は物に溢れ、貨幣の魔力の中で、大地と離れたところで忙しくなり、また個人というアイデアが一般化し壁ができてしまい、その感覚に触れづらくなったんだと思う。

    しかし、日本ももっと学校で面白い古典に触れる機会があればいいのに。
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    日本
    文学の大地



  • 『(Gramsci’s Political Thoughts)』 Carlos Nelson Coutinho, 2012年 感想 | グラムシの思想と半生

    『(Gramsci’s Political Thoughts)』 Carlos Nelson Coutinho, 2012年 感想 | グラムシの思想と半生

    🔽 基本情報 🔽
    Gramsci's Political Thoughts
    Carlos Nelson Coutinho, 2012
    198 pages
    2024年4月 読了
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    グラムシの思想をある程度知っている人で、次のステップとして

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    まずはアントニオ•グラムシについて、彼の人生のアウトラインだけでも驚愕。

    イタリア、サルデーニャ州の田舎に生まれ、生後すぐに身体に障害を負う。父を亡くし貧しいながらも苦学し奨学金でトリノ大学に入学。当時から政治の世界に入り、産業都市トリノで労働運動に参加。
    その後はイタリア共産党の結成に関わりロシア滞在中に当時のムッソリーニ政権から逮捕状を出され帰国不能に、その後議員に選出され無事に帰国するが再度逮捕状を出され、そのまま半生を牢獄で過ごす。獄中、多くの手紙や手記を残す。最後は障害を持ち病弱であるにも関わらず治療を拒否され虐待受け、獄中で死ぬと困るからと投げ出されるかたちで釈放された直後に死亡。
    その逮捕の理由も有名で「この男の頭脳を20年間ストップさせなければならない」というファシズム政権の目論見から。

    残念なことに私がグラムシについてもマルクス主義にもそんなに詳しくないので、ついていけない所も多かったけど、この本は彼の生涯においての思想の成熟の過程を追う感じで進んでいく。

    46歳で亡くなる彼の徹底したマルクス主義、反ファシズムは世界中に強い影響を与える。この本の著者もブラジルのマルクス主義者。日本でも彼の思想は戦後からずっと根強い人気。

    次はヘゲモニー論についてちゃんと読みたい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Gramsci's Political Thoughts" Carlos Nelson Coutinho, (2012) Review | Fascist government couldn't stop him
    🔽 買えるところ 🔽

    買えるところはなさそうです。



    ★★★★☆ “We must prevent this brain from working for twenty years” but even after arrested by Fascist government, he didn’t stop writing. A book about his life, from poverty in Sardinia, student life in Turin, exile in Russia, prison and death.

    🔽 log 🔽
    Gramsci’s Political Thoughts
    Carlos Nelson Coutinho, 2012
    198 pages
    Read 2024.4


  • 『遠野物語 remix』 柳田國男 京極夏彦, 2013年 感想 | 豊かな伝説が残る

    『遠野物語 remix』 柳田國男 京極夏彦, 2013年 感想 | 豊かな伝説が残る

    🔽基本情報🔽
    遠野物語 remix
    柳田國男 京極夏彦, 2013
    Kunio Yanagida
    Natsuhiko Kyogoku
    249 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    1910年の遠野物語も、柳田國男が聞いたいろんな話を編集して本にまとめたのを考えると、時代に合わせた現代語でリミックスというのも確かにあり。
    書いてある文章が古くて難しいとどうしても毛嫌いしてしまうので、ただ内容を知りたい場合はやっぱり現代語訳がいい。

    震災で大きな被害を受けた釜石市から内陸部に向かってあるのが遠野。
    エリア的には広くはないのに、こんなにも豊かな伝説が残っている。

    逆にいうと、これは運良く本として残されたけれど、日本中のどれだけの伝説が歴史の波に埋もれて消え去ったか。

    山に対する恐怖、水に対する恐怖。そういう教訓的な意味合いもあったはず。
    さらっと書いてあるのに読んでて結構怖い。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Legends of Tono" Kunio Yanagita, Natsuhiko Kyogoku, (2013) Review | Japanese legends
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