
女ぎらい ニッポンのミソジニー
上野千鶴子 , 2010
392 ページ
2018 読了
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽
✔ 日本を代表する女性学者、社会学者
✔ 本人たちには見えにくい日本の女性嫌悪と女性蔑視
✔ 具体的な例を出しての痛快な読み応えの一冊
★★★★★ 日本における女性嫌悪の形は変わっているんだろうけど根本は変わっていない。多くの人には分からないように理解させないように仕向けているシステム。
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
上野先生のフェミニズム満載の一冊。
ここ数年で日本における女性嫌悪の「形」は変わっているんだろうけど、根本は変わっていない。
日本は国をあげて男性主義、というか家父長制を死守しようとする国。
言われなくても空気を読む文化の国。
でしゃばる者は打たれ、社会的弱者はその存在を無視され、女性はあくまで下級市民で、型にはまらない男性も下級、メディアの少女やアイドル崇拝を通じて女性を生身の人間と認めず、幼い女の子達にそれが日本で生きていく最適な生き方と教育する国。
日本のイメージは残念ながらそうなんですよね。
いまは女だって働けるというけれど、原因は働き手の不足という社会のニーズであり、女性の個人の選ぶ権利ではない。
未だに多くの場合は女は働いて家事育児もする、というスタイルでつまりタスクが増えただけ。
ちなみに当然のことながら、これと比例して家父長制から外れている男性の生きづらさが増えていく。
例えば単純に子供といたい男性の生きづらさ、結婚したくない男性の生きづらさ、「男らしい」の鎖ですね。
ここはしっかり理解しないとただの自己防衛に過ぎないと思うし、男vs女という無駄な形になる。
この本のステートメントは少なくとも西欧では当たり前なこと。
社会としては女性を一個人として見るのが当然だと伝える社会。
色んな制限と妄想を込めた「女らしい」なんて時代遅れな言葉はもうマスコミ上では使えない国が多いのすらわからない、知らない。
理解させないように仕向けているのが、日本の社会システム。
フェミニズムという言葉が怖い?
男性が無条件で女性を虐げるのがオッケーな社会の方が怖い。
しかも男と女と対極にして白黒はっきりさせようということすら現実的ではない。
人間はもっと複雑だから、その人がどんな人間でありどう生きていくかを社会の秩序のためだけに制御するのは限界に来てる、と思う。
やっと変わってきてる気がする今日この頃だけど、それは著者のような人が声を上げ続けたからだとつくづく思うのです。
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