
Love in a Dark Time:
Gay Lives from Wilde to Almodovar
Colm Toíbín, 2001
(暗い時代に愛すること)
コルム トビーン
288 pages
2026年6月 読了
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日本語未出版
🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽
✔ 19世紀から20世紀を生きた同性愛者の作家や芸術家の人生や当時の社会についてのエッセイ集
✔ ジェームス・ボールディン、オスカー・ワイルド、トマス・マン、フランシス・ベーコンなど
✔ 著者は本人もゲイで作家である著者だからこその鋭い視点で書かれている
★★★★☆ 19世紀から20世紀を生きた同性愛者の作家や芸術家の人生や当時の社会からの視線についてのエッセイ集。20世紀の社会では同性愛をよく思っていない。彼らが生きた時代や社会が同性愛者をどう見ていたかに深くかかわっている。
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
19世紀から20世紀を生きた同性愛者の作家や芸術家の人生や当時の社会からの視線についてのエッセイ集。
著者は本人もゲイで作家であるコルム トビーン、彼は自分が同性愛について書くことはためらっていたようだけど、だからこその鋭い視点で書かれている。
大学の卒論でアルモドバル監督について調べていたときに買って、彼の章だけ読んでそのまま忘れていた。
完全に私のせいではあるがここに出てくる詩人は知らなかったので彼らの章は軽く流してしまったけれど、ほかに取り上げられているのはジェームスボールディン、オスカーワイルド、トマスマンなどの作家やフランシスベーコンなどの芸術家たち。
当然ながら、それぞれ似たような点もあればユニークな点もある。
それは彼ら個人の生涯という意味というより、彼らが生きた時代や社会が同性愛者をどう見ていたかに深く関わっている。
はっきり言うと、20世紀の社会ではまだまだ同性愛をよく思っていない。
いまだにそうだともいえる。
これはあまりにも端的だし、古臭いという意見もあるとしても現実的にみると残念ながら一世紀くらいでは世間の目はそう変わらない。
ここ数年では日本でやっと声が上がってきてそういう意味では21世紀、ここ数年では変わっている。
もう一つ、とても居心地の悪い現実がある。
それは、同性愛者の悲劇やスキャンダルは喜ばれる、ということ。
この本ではないけど、二人の男性がパーティーを抜け出すことについては世間は寛大であるが、翌朝その二人が手をつないで幸せそうにしていることを喜ばない、と。
この本に取り上げられる彼らは、自分たちの悲劇のみを喜ぶ人々がはびこる暗い時代に生きて、愛した。
最後に、カトリック教会と同性愛の関係が取り上げられる。
アイルランド人である著者にとって同性愛を否定するカトリック教会の権力は避けては通れない。
同性愛やLGBTQ、性的マイノリティの権利が認められるということはカトリック教会の権力に傷がつくということ。
宗教自体が間違っているということはないけれど、「カトリック教会=権力」という崩れようのない構造のなかで、現在アメリカではカトリック教会の力が強くなっているということの背景を少し立ち止まって考える必要があるかもしれない。
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English review
“Love in a Dark Time” Colm Toíbín (2001) Review | Our society and homosexuality
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Love in a Dark Time: Gay Lives from Wilde to Almodovar (English Edition)