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『死者の奢り 飼育』 大江健三郎 1958年 レビュー | 閉塞感むきだし



死者の奢り 飼育
大江健三郎 1958
320 pages
2024年5月 読了
アマゾンであらすじと詳細を見る


🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ 米兵の捕虜と村の人間たちの異様な人間関係の『飼育』
✔ 死体の保管のバイトをする学生と空想の会話の『死者の奢り』
✔ 反戦のメッセージと偽善者に対する嫌悪感

★★★★★ 閉塞感むきだしで、そのなかにある生身の人間関係。今日明日の生存に無駄なものを削ぎとったギリギリの状態の人間性。反戦のメッセージと偽善者に対する嫌悪感が私達を締め付ける。

🔽🔽 読書記録 🔽🔽

先延ばししていた、短編集。
確かにすごい世界。
戦争の悲劇というのは、もちろん酷い形で死者を出すこともあるけれど、人間の精神をここまで削り取るということでもある。
死者、死体、死、ストーリーとして面白いし読みやすいんだけど、精神状態が安定してないときには避けたほうがいい。

普通、世界が広がるという言い方をするけど、これは世界が狭まっている。
閉塞感むきだしで、そのなかにある生身の人間関係。
社会性とか柔らかい人間性とか博愛とか、今日明日の生存に無駄なものを削ぎとったギリギリの状態の人間性。
そこには明らかな反戦のメッセージや、偽善者に対する嫌悪感があり、私達を締め付ける。


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English review
"Lavish are the Dead, Prize Stock" Kenzaburo Oe (1958) Review | Confinement, hopelessness
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死者の奢り・飼育 (新潮文庫)