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  • 『インド人の謎』 拓徹, 2016年 レビュー | 謎じゃないインドを知りたい人へ 

    『インド人の謎』 拓徹, 2016年 レビュー | 謎じゃないインドを知りたい人へ 


    インド人の謎
    拓徹, 2016
    253 ページ
    2020.12 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ インド研究者によるインドを謎と思わないための解説書
    ✔ 食事、カースト、宗教など各方面から
    ✔ 本当にインドを知るための一冊

    ★★★★☆ 私はどうも「謎のベールに包まれたインド」「行けば人生が変わる」というのが嫌で、著者もどうやら同感のようで希望通りの一冊。そう、謎なのはこちらの問題なのです。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    思った通り、希望どおりの本だった。
    私はどうも「謎のベールに包まれたインド」「行けば人生が変わる」というのが嫌で、著者もどうやら同感のよう。

    ただ文化や背景が違うだけで13億人が住んでいるんだから、謎なのはこちらの問題であってインドの問題ではないと思うんです。

    そういうことを文化的、歴史的背景、また具体的な例をあげて説明してくれる。
    ただやっぱりインドは複雑ではある。
    それは植民地化された辛い過去のトラウマからだったり、現代のヒッピー的なイメージつまり外国人が勝手に妄想するイメージからのストレスだったり。
    つまり外的な要素が大きい、やっぱり問題はこちらにあるのであってインドじゃない。

    階級社会とはつまり一体どういうことなのかというのも勉強になる。

    昔、地球の歩き方が言ったように、インドは人間の森なんですね、人間の全てがある。
    何千年も続く森。

    読み
    たくとおる

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    インド人の謎 (星海社新書 84)
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  • 『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティー, 1944年 レビュー | 母の苦悩を描く名作

    『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティー, 1944年 レビュー | 母の苦悩を描く名作



    春にして君を離れ
    アガサ・クリスティー, 1944
    Absent in the Spring
    Agatha Christie, 1944
    イギリス
    336 ページ
    2020.04 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ アガサクリスティーの別名での作品
    ✔ 家族のために犠牲にしていると思う女性
    ✔ 背景はバグダットから英国への帰国の旅路

    ★★★★☆ 多くの人、特に母親が歩む道である被害者妄想というか。家族のために自分を犠牲にして、過ちを犯さないようレールを敷いてあげているのに。当時の彼女の別ペンネームの作品。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    いわゆるアガサ クリスティのミステリーではない、当時の彼女の別ペンネームの作品。

    何も知らずに読んだけど、途中からなぜこの本が面白いのかだんだんわかってくる。
    それは、多くの人が歩む道であり、たぶん母親となる女性に多いのかもしれないけど、これは被害者妄想というべきか。

    バグダッドから一人帰国する旅の途中、彼女は自分の家族について考える。
    家族のために自分を犠牲にしてやってあげてるのに、過ちを犯さないようレールを敷いてあげているのに。
    そういう独り善がり。
    さらには、夫はたしかに優しいし、優しさから、主人公が好きな事をしてもらう。
    でも最終的にそれは彼女にとっての幸せか。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
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  • 『全日本食えば食える図鑑』 椎名誠, 2005年 レビュー | けっこういける珍食の旅 

    『全日本食えば食える図鑑』 椎名誠, 2005年 レビュー | けっこういける珍食の旅 



    全日本食えば食える図鑑
    椎名誠, 2005
    391 ページ
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 食を求めて日本中を駆け巡る
    ✔ 椎名誠らしい表現力
    ✔ 基本はメタ目が怖い系

    ★★★★☆ まあその地その地で食べられているものだから危ない訳ではなく、基本的に見た目がグロテスクというのが問題。でもああ私は昆虫でなければ食べてみてもいいかも、とは思う。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    珍食を求めて日本中をかけ巡った椎名さんのエッセイ。
    まあその地その地で食べられているものだから危ない訳ではなく、基本的に見た目がグロテスクというのが問題。

    その描写も面白い。
    椰子蟹のだらしないお腹からイソギンチャクのお姿の面白いものもあれば、熊肉まで出てくる。

    イソギンチャクといえば、イタリアで恐る恐る食べたけど、この本にも日本では有明海だけだけど地中海ではヘビイソギンチャクを食べるとあって、ああ、あれか!と。小さいのを揚げて食べたので磯の味、位しか感想はないです。
    ピリピリ感はあったような。

    あとは食べたいと思ったものは、ないかな…

    でも基本的には私は招待されて召し上がれって言われたら、昆虫でなければ食べてみてもいいかも、とは思う。
    虫だけはダメです、見るのも厳しい、すみません。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag 食文化
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    全日本食えば食える図鑑 (新潮文庫)


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  • 『深い河』 遠藤周作, 1996年 レビュー | 生と死を受け止める偉大な河へ

    『深い河』 遠藤周作, 1996年 レビュー | 生と死を受け止める偉大な河へ

    🔽 基本情報 🔽

    深い河
    遠藤周作, 1993
    400 ページ
    2020.02 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 遠藤周作が70歳の時の代表作
    ✔ それぞれの思いを胸に5人の主人公がインドへ向かう
    ✔ 著者の生涯のテーマ「キリスト教と日本人」を掘り下げる

    ★★★★★ ベナレスは聖地でありガンジスに向かうことは死に向かうこと。母なるガンジス、その母性が全ての人の生と死を隔たりなく抱き抱える。何世紀と続く聖地の力を感じる。壮大であり静粛な一冊。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    宗教関係、宗教にまつわる積読をまとめて読む読書月間を勝手に開催した。

    当時70歳のカトリックの著者遠藤周作による、登場人物たちがインドへ向かう一冊。
    偶然一緒の仏跡訪問ツアーになった数人の日本人それぞれが後悔や喪失の中の淡い期待を胸にインド、ガンジス川へ。
    ベナレス(バラナシ、ヴァラナシ)は聖地でありガンジスに向かうことは死に向かうこと。
    彼らがそれぞれの過去を胸に、生と死が共存するベナレスで想うこととは。

    神という大きな力の信じ、ことごとく生活を否定されても、信念強く生きる青年の背負うものとは。
    色々なストーリーが、母なるガンジスに向かい、生と死を含むその母性が全ての人を隔たりなく抱き抱える。
    遠藤周作らしい、壮大であり静粛な一冊。

    70歳という年齢を迎え、きっと本人も死を意識しながら生きていく上で、彼の永遠のテーマである「日本人でありキリスト教信者であること」をもう一度振り返ってみたんだと思う。
    そしてその答えは、インドの深い河であった。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Deep River” Shusaku Endo (1996) Review | Embracing life and death >>
    tag 宗教/Religion
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  • 『インドへ』 横尾忠則, 1977年 レビュー | カルチャーとしてのインドへ

    『インドへ』 横尾忠則, 1977年 レビュー | カルチャーとしてのインドへ



    インドへ
    横尾忠則, 1977
    203 ページ
    2020.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ グラフィックデザイナーの語るインドの魅力
    ✔ インドという幻想の世界への旅行記
    ✔ カシミール地方での滞在が特に詳しく書かれている

    ★★★★ 著者はインドそのものでなくインドが象徴するもの、例えば死が限りなく身近にあることなど、もっと言えばカルチャーとしてのインドに惹かれ、それを求めた。三島由紀夫の死によってインドへ導かれる横尾氏の彼の内側にあるインドへの旅行記

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    インドの旅行記というのは星の数だけある。
    で、これはグラフィックデザイナー、画家の横尾氏の彼の内側のインドへの旅行記。

    インドという彼が抱いた幻想の世界への旅、むしろ彼の意識の中のインドへの旅というか、本物のインドは背景に過ぎない。
    そして彼の作品を見たことがあれば何故彼がインドにこだわるか一目瞭然。
    つまり彼は意識、また無意識の中で常にインドを求めていた。

    ニューヨークでのドラッグによる「インスタント悟り」に始まり、ビートルズを通り、ヒッピー、禅宗を通り、三島由紀夫の死によって、インドへ導かれる。

    この本ではメインはカシミール地方へ行ったときのことがメイン。
    最初にインドに行った強烈な印象を乗り越え、今回は星を眺め、宇宙と一体になってる時間のほうが長かったんじゃと思うくらい、宇宙やUFOが頻繁に出てくる。
    人間が自然と一体化するインドで、瞑想の中で自らが自然と一体化する。
    でもそこにはとてつもない貧困があり、差別があり、直球で遠慮のない死の世界もある。

    この本自体と同じくらい印象深い三島由紀夫の著者への言葉「インドへは行ける者と行けないものがあり、さらにその時期は運命的なカルマが決定する」

    著者はインドそのものでなくインドが象徴するもの、例えば死が限りなく身近にあることなど、もっと言えばアメリカのフィルターを通したカルチャーとしてのインドに惹かれ、それを求めた。

    私も親のおかげで小さい頃からインド亜大陸の写真を見ていて、いつか行くときが来ると漠然には思っていたけれど、別にヒッピーではないし、人生を変えようとも悟りを開こうともヨガを極めようとも思ってはない。
    でもこういう本を読むのは面白い。70年代まっしぐら。
    日本人がインドに対して抱く憧れは、こういう正直な文学により磨かれ保護され、永遠に消えないとおもう。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review “(To India)” Tadanori Yokoo (1977) Review | India as fantasy
    tag インド
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  • 『A Sense of Direction』ギデオン ルイス=クラウス, 2012 感想 | 自分を見つける巡礼の旅>>

    『A Sense of Direction』ギデオン ルイス=クラウス, 2012 感想 | 自分を見つける巡礼の旅>>

    🔽 基本情報 🔽
    A Sense of Direction: Pilgrimage for the Restless and the Hopeful
    Gideon Lewis-Kraus, 2012
    ギデオン ルイス=クラウス
    352 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    最初は普通の旅行記にもとれる。
    30歳のライターでベルリンに自由気ままに文句をたれながら暮らしていたけれど、あるきっかけからキリスト教の巡礼の地カミーノ・デ・サンティアゴでスペインへ、そして四国のお遍路四国八十八ヶ所霊場、最後はユダヤ教の巡礼でウクライナのウマンへと次々と巡礼の地を回る。
    そしてこの旅の本当の目的は、自分の父親との関係を修復することだと気づく、といった感じ。

    世界中を回って結局自分の求めていたものはいつも出発地点にあったという典型的な旅ではあるけれど、やっぱりきつくて苦しい思いをすることでそこにたどり着くのです。
    ユダヤ教の指導者ラビであった父親が、ある日若い男の恋人を作って家を出た。
    その父親を許せるのか、許すのか、自分は父親を愛しているのか、父親は自分を愛してくれていたのか。

    そういう彼自身の葛藤を別にしても巡礼を回る旅行記としても面白い。
    宗教心もスピリチュアルな思いも全くなし、でも現代人はそういう人が多い。
    それでも巡礼をする意味はやっぱりある。
    サンティアゴは友人と(友人や恋人と巡礼する人たちは多くが分かれるらしいけど彼はなんとか友情を保ちつつ)、四国は一人きりで、そしてウクライナは弟と父親と。

    ユダヤ人らしいユーモアもちらほら見えて読み物として面白い。
    ただ足の裏がぼろぼろになり寒くて辛くて心も折れるこの旅行記を読んで自分も巡礼に行こう、とは思わないかも。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “A Sense of Direction” Gideon Lewis-Kraus, (2012) Review | Pilgrimages to yourself
    タグ: 宗教

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    A Sense of Direction Pilgrimage for the ...
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    A Sense of Direction: Pilgrimage for the Restless and the Hopeful (English Edition)

  • 『インド ミニアチュール幻想』 山田和, 2009 感想 | 宇宙と神々と人の営みが詰まっている >>

    『インド ミニアチュール幻想』 山田和, 2009 感想 | 宇宙と神々と人の営みが詰まっている >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド ミニアチュール幻想
    山田和, 2009
    511 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    細密画のなかには宇宙と神々と共同体としての人の営みが詰まっている。
    そしてこの本はそれを我々に伝えようとする。

    細密画を通じてインドを旅行するような本。
    ただここでは、街から街へという移動ではなく、インドという空間と歴史を移動する感じ。
    16世紀から18世紀に渡り栄えたインドの細密画文化はラジャスタンを中心としたヒンドゥー教色の濃いラジプート派と、ムガール帝国時代の華やかな文化を象徴した、ムガール細密画と大きき二つあるよう。

    そして有名なのは筆。
    私が聞いたのはリスを毛を、一匹からは毛一本しか抜かない、というものだったけれど、ここではバサッとハサミで切るそう。
    それでも、一匹からは筆一本しかつくらない。
    もちろんそのリスには危害を加えないように細心の注意を払いつつ。

    そういう全体的なミニアチュールに関する章もあるし、画家個人を追った章、または蒐集家を追った章もある。
    細密画コレクターの友人でありライバルと、骨董屋から安く買い取るやり取りの様子も、蒐集に取り憑かれて犯罪や詐欺にに手を染める男たちもと、とにかく幅広い内容でどんどんよ読み進めてしまう面白さ。
    そして最後の方にはインド思想という壮大な時空の中にある細密画の位置付けと意義とでもいうのか、細密画に見る美の存在自体を追求する。
    最後に参考文献がたくさん並んでいるので、できる限り揃えたい。

    芸術であり宗教的であり、作者一人の人生を越えたもの。
    だから描いた人のサインはされない。
    画家はもちろん画家のカーストに生まれたから、父から祖母から受け継いだ精神で自らの人生全てで細密画に向かう。

    個人という枠を軽々と越え、時間と空間の壁を越え、宇宙と神と一体になるという感覚。
    音や絵を通じてしか伝えられない古代から続く感覚。
    この前読んだのNine Livesに通じるものもあるけれど、同じようにその感覚が近代化のなかでなくなりつつあるという危機感も持ってしまう。
    日本だって音楽や芸術を通じて自然と繋がる感覚がなくなっているように。

    やっぱりラジャスタンいかなきゃなー。
    最近どのインドの本みても、ラジャスタン州が出てくる。
    超観光地だから前回ためらったけど、毎日移動に車で8、9時間という現実を受け入れればまだ近代化してないインドに会えるんだろうなー


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  • 『9つの人生』ウィリアム・ダルリンプル, 2013 感想 | もう人間ではない聖なるもの / >>

    『9つの人生』ウィリアム・ダルリンプル, 2013 感想 | もう人間ではない聖なるもの / >>

    🔽 基本情報 🔽
    Nine Lives: In Search of the Sacred in Modern India
    William Dalrymple, 2013
    9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて
    ウィリアム・ダルリンプル
    305 ページ
    2025.11 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    今まで読んだダルリンプル氏の他の本とはちょっと違った感じ。
    形としては旅行記なんだけど、旅先の土地の様子ではなく、その土地が「創り上げた」人々の話。

    9つの聖なる人生、9人の人間のストーリー。
    彼らは人間ではあるけれど、「聖なるもの」として崇められすでに人間ではない生活を送っている。
    例えば自己を捨て聖人としてただ流れに任せて生きている人や、女神に仕える女性として生きているけれどでもやっていることは売春婦でしかないひと、または宗教的な踊りや歌を受け継ぐ人、本当にそれぞれの宿命を背負って生きている。

    私がダルリンプルの書く文章が大好きな理由はもちろん、彼のすべてをありのままに受け止め、深い情熱と愛を持って世界に届けようとする徹底したその姿勢。
    いまインドの社会は大きく変化している。
    それは日本のように人々が宗教から離れていくという減少ではなく、その土地その町の超ローカルな信仰が薄れていき、代わりに、意図的に、インド全国規模の統一されたヒンドゥー教が彼らの生活に入り込んできているということ。
    何百年も語り継がれてきた地元の信仰とは違う、インド全土で統一されたラーマの物語が全国放送のテレビを通じて短期間で人々の脳内の記憶を塗り直すナショナリステックなラーマフィケーション(Rama-fication、ラマ化)が進む中、あと何十年、あと何年でローカルな信仰や伝統は忘れ去られるのか。

    その最後をきちんと書き残してくれる歴史家がいるって素晴らしい、の一言に尽きる。
    🔽 関連ページ 🔽

    English review “Nine Lives” William Dalrymple (2013) Review | Being holy in India today
    tag インド
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    9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて (集英社新書)

    
    
  • 『インド旅行記 1, 2, 3』中谷美紀, 2006 感想 | 行くたびにパワーアップ >>

    『インド旅行記 1, 2, 3』中谷美紀, 2006 感想 | 行くたびにパワーアップ >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド旅行記
    1 北インド編
    2 南インド編
    3 東・西インド編
    中谷美紀, 2006
    Miki Nakatani
    359ページ, 229ページ, 240 ページ
    2022.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    1 北インド編
    地味に有名な本。
    インド関係の本ばかり探してたからかもしれないけど。
    ヨガを本格的にしているとは言え、独り身でインドへ向かいしかも1ヶ月以上も滞在するとは。
    バックパッカーではないと批判する人もいるようだけど、別にバックパッカーですと偽ってもないし、ドライバーやガイドがつくのはそんなに大袈裟な事でもない。
    自分をしっかり持ち、でもインドにどっぷり浸かり、なんに対しても過剰にならず、正直で、読み物としても面白い。
    デリー、ヴァラナシ、ヨガの聖地リシケシュ、そしてラジャスターン周遊。
    これを読んだら、やっぱりインドに行きたくなる。

    2 南インド編
    パワーアップという言葉がぴったり。
    北インド帰国から一ヶ月も経たずに南インド。メインはチェンナイとケララ。
    今回はもう慣れてきたのかちょっと地元の人とのコミュニケーションもありで、中谷さん、対インドにてパワーアップしてる。
    さすがに寺院巡りも飽きるよ。インド料理も飽きるよ。インド人にも頭くるよ。
    そういう正直な気持ちも吐き出しつつ、怒りや矛盾や貧困を全部包み込むインド。
    で、やっぱりインドへの愛を隠せない。

    3 東・西インド編
    ミキサンのインドの旅の最終便。
    前よりもパワーアップはしてるけど、疲れてる感じも出ている。
    単純に、移動しまくって疲れるというのもあるだろうし、やっぱりひとりで、ドライバーやガイドと常に会話しながら、行きところ行くところフル回転の説明を消化し、どこに行くにも交渉が必要で重ための料理を食べ、というのはよっぽどの忍耐じゃないと無理。
    カンチェンジュンガが多分一番好きだったのは、きっと本人は基本的に一人が好きだからだろう。
    今回も正直で、ある意味私と同じ位置でインドへの気持ちを抱いている。
    インドに行ったって別に人生が変わるとは思わない。第一そこには普通に人が住んでいるんだから。でも自分の生き慣れた世界と違う世界に行くというのは究極の体験で、やっぱり贅沢。
    バックパッカーでもないし、リゾートに行く気もないけど、無難な寝床とシャワーとトイレは欲しい。その通り。
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    インド旅行記 1 北インド編 (幻冬舎文庫) [ 中谷 美紀 ]
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    インド旅行記1 北インド編 (幻冬舎文庫)


    インド旅行記2 南インド編 (幻冬舎文庫)

    インド旅行記 3 東・西インド編 (幻冬舎文庫 な 20-3)


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  • 『インド ラージャスターンのカラフルな街』石竹由佳, 2014年 感想 | いつか行く >>

    『インド ラージャスターンのカラフルな街』石竹由佳, 2014年 感想 | いつか行く >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド ラージャスターンのカラフルな街
    石竹由佳, 2014
    Yuka Ishitake
    160 ページ
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    何年か前に見かけて入手のタイミングを逃していたガイドブック。

    ラージャスターンはぜひ次インドに行くときに行ってみたい場所で、もちろんジャイプールにぜひ行きたい。

    デリー、アーグラと並んでインドのゴールデントライアングルというそうで観光名所のジャイプール(Jaipur ジャイプル)。
    裕福なエリアだった歴史のある州、その上ピンクシティというニックネームが有名で街中がピンクなんて、誰でも行ってみたいと思うはず。
    でも私はなぜかここのテキスタイルの文化(ブロックプリントや刺繍)に特に憧れがあり、無知ながらに妄想はしていたわけです。

    そこで、この本の存在を知ったのでした。
    ジュエラーの著者が何年も通っているこの土地を紹介するということで、ジュエリー、アクセサリー、染め物や刺繍といった伝統工芸の文化に焦点をおいたガイドブック。
    どうしてもホテルの紹介にスペースを取られるけどそこはしょうがない。
    有名なブティックや工房、もしくは街から離れた刺繍の村などがリストアップされていて、同じように手作業の文化に憧れる人は妄想旅行ができます。
    わがままを言えばホテル情報を割いてでも、染め物なら染め物についてもっと店や市場、村、その歴史などを知りたかったけれど、このタイプの本なのでまずは十分だと思う。
    10年くらいでは街の中心地の店は変わっても作業の場所は変わらないだろう。

    まあそういう専門的な内容は別に目を付けているイギリスの本があるのでいつかそっちも入手して、いざラージャスターンに、行きたいものです。

    (Colourful cities in Rajasthan in India)
    Yuka Ishitake
    旅行記っぽいのでエッセイのカテゴリーに入れています。
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    インド ラージャスターンのカラフルな街 (私のとっておき)


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  • 『インド・闇の領域』 V.S.ナイポール, 1964年 感想 | 強烈な一冊

    『インド・闇の領域』 V.S.ナイポール, 1964年 感想 | 強烈な一冊

    🔽 基本情報 🔽
    An Area of Darkness
    V. S. Naipaul, 1964
    Sir Vidiadhar Surajprasad Naipaul
    インド・闇の領域
    V.S.ナイポール
    304 ページ
    2023.08 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ブッカー賞もノーベル賞も受賞した、インド系トリニダード出身のイギリス人の著者。

    ピンとこない人はこの意味が分かりづらいでしょうが、いわゆるクーリー貿易のあの流れで西インド諸島に渡ったインド人の孫。
    彼らはインド人の顔をしていてもインドを知らず、故郷トリニダードでは常に黒人から人種差別を受けるグループ。
    その孫の代で多くがイギリスに渡っていますが、故郷の観念が複雑なのです。

    さて、本題の本について。
    きっと、先祖の地インドにわたり、ダークネスの中にも神秘的な繋がりを見出す旅行記だと勝手に思っていたら、完全なる大間違いだった。

    どちらかというと彼自身が自分で内面的な旅をする中で、ただその背景にインドがあるというか。
    そして彼の描くインドは完全にネガティブ。
    きっと本人も精神的に参っていた時期なのだろうけど、とにかく残酷な表現。
    よく西洋人や裕福な人間がインドに行って貧困が美しい、神秘的だ、人生観が変わる、なんて言うけどそんな綺麗事は一切なし。
    彼の旅行記は、貧困の様子、貧しい人からの搾取、貧困の醜さ、無知の醜さ、人間から出てくる廃棄物をことごとく描く。
    インドでは発禁されていたそうだけど、それはそうだろう、こんな本が出回ったら旅行客は一気に減ってしまう。

    いよいよ祖父の故郷の村にいくシーンも読んでいて辛い。
    彼は義務感から行ったけれど、その貧しさ、人々の無知さに嫌気が差し、逃げるようにさっさと出ていく。
    この場面だけでもわかるように、とにかく不快な思いばかりだったようで、隠しもせずにここに表現されている。

    貧困は神秘的で美しいなんていう偽善者の顔をひっぱたくような、もっというとそんな偽善者に中指を立てるような、そんな強烈な一冊。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “An Area of Darkness” V. S. Naipaul (1964) Review | A slap in the face
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    インド・闇の領域


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  • 『深夜特急 3 インド ネパール』沢木耕太郎, 1986年 感想 | 旅行記の定番

    『深夜特急 3 インド ネパール』沢木耕太郎, 1986年 感想 | 旅行記の定番

    🔽 基本情報 🔽
    深夜特急 3
    インド ネパール
    沢木耕太郎, 1986
    211 pages
    2023.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    青年時代インド北部とネパールを回った作家のエッセイ。

    まず読み物として絶対的に読んでて面白い。
    70年代のはずなので、ヒッピー絶頂期でインドも今より生々しいところだったはず。
    しかもそういうところを結果的に廻ってるので、いわゆる王道のインドなスポット。

    自分が若い頃に読んでたら憧れていただろうけど、今インドに行って、数百円、数十円を一時間かけて値切る根気は全くない。
    予定を決めない旅行もできそうにない。
    (実はこの後の2023年2月から友人の結婚式を始めインドを何箇所か回ってきたので、その直前に読んだのでした)

    やっぱりインドというのは誰にとっても特殊。
    最近India Syndrome というのを目にしたけれど、インドに行って精神的に感化されまくってもう私は一生ここで生きていく、と極端にインドに異常にベタ惚れすることだそう(きっと少なからず薬物なども関わってると思うけど)
    生と死が渦巻いていて、特にアメリカや日本など飽和社会からインドの貧しいエリアに行くと脳天に物凄いパンチを受けることになるのはわかる。

    私は冷めてるのかもしれないけど、インドだって人が生活しているんだから、大人になって上から目線で己の人生を変えようとインドに行って本当はお金があるのにわざと貧しい生活を短期間して、それで気安く人生変えなくても、と思う。
    きっと長年多くのインド人と働いたから、自分の現実の世界と離して考えられないんだろう。
    著者のように若いときに行くのは別にして、大人でお金があるなら、もし人生変えてもらったんなら寄付でもすれば良いのに。

    自分は溺れないようにしようと心に決めたまでです。
    どこで読んだか、人間には二種類あるそうで。
    インドに行きたくて、行ける人間と
    インドに行きたくても行けない人間。
    つまり皆インドに行きたい。
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  • 『さるのこしかけ』さくらももこ, 2002年 感想 | ちびまる子ちゃんそのもの

    『さるのこしかけ』さくらももこ, 2002年 感想 | ちびまる子ちゃんそのもの

    ★★★★☆ 楽しくかわいいと勝手に抱いていた想像よりももっと笑える感じでびっくり。ここまでハチャメチャな人だったとは、本当にまる子が大きくなっただけとでもいうか、自由。

    🔽 基本情報 🔽
    さるのこしかけ
    さくらももこ, 2002
    Momoko Sakura
    296 pages
    2025.10 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ずっと気になっていたさくらももこのエッセイ、やっと一つ手にしました。
    楽しくかわいいと勝手に抱いていた想像よりももっと笑える感じでびっくり。

    ここまでハチャメチャな人だったとは、本当にまる子が大きくなっただけとでもいうか、自由。

    小学校の思い出のテレビでみていたまるちゃんそのままで嬉しい。
    他のも探さなきゃ。

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  • 『深夜特急6 南ヨーロッパ ロンドン』 沢木耕太郎, 1992年 感想 | こんなひとり旅は今は贅沢

    『深夜特急6 南ヨーロッパ ロンドン』 沢木耕太郎, 1992年 感想 | こんなひとり旅は今は贅沢

    ★★★☆ 3と6しか読んでない邪道だけど。インド編に比べ当然かなり余裕。このご時世こんなひとり旅は贅沢。いいなあ。井上陽水との対談のあとがきも良いです。
    🔽基本情報🔽
    深夜特急6
    南ヨーロッパ ロンドン
    沢木耕太郎 1992
    224 pages
    2024年5月 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    続けて旅行記。
    彼の旅の最終章、ヨーロッパ。
    インド編しか読んでないけど、ここは旅も最後にかかり、しかも物理的に豊かなヨーロッパなので、余裕もある感じ。

    といってもバスでイタリアやスペインを駆け巡るのは普通の神経ではできない。
    こういいのを読むといよいよ現代の世の中ではこんなことはできないと思う。まず物価。そして国境を越える難しさ。
    旅人という気楽さ、そして時間をも手余すという贅沢。

    直前に読んだ村上春樹よりも圧倒的に旅に出たくなってしまう一冊。

    あとがきの井上陽水との対談も、あんまり関係なく緩くて個別に面白い。
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  • 『辺境•近境」 村上春樹 1997年 感想 | 私は確実に村上春樹に感化されてる

    『辺境•近境」 村上春樹 1997年 感想 | 私は確実に村上春樹に感化されてる

    ★★☆☆ 20年ほど彼の小説を避けている。最近思う、私は村上春樹は嫌いというより食わず嫌いかも。これを読んで遠回りして四国初上陸し本当にただ讃岐うどんを食べに行った。つまり、私は確実に村上春樹に感化されてる。やっぱり読まなきゃ。
    🔽基本情報🔽
    辺境•近境
    村上春樹 1997
    Haruki Murakami
    304 pages
    2024年5月 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    旅行記。
    彼の文章が嫌いなんじゃないけど、好みではない。
    多分、口語文というか、なぜか外国の文章を和訳したかのような語り口のせい。
    そこが世界中にファンがいる魅力なんだろうけど、言葉の流れの美しさ、楽しさがない(気がする)
    書いている文章が面白いだけに、もっと好きになりたいのに。
    いや、でもかなり長いこと彼の小説を避けているので食わず嫌いなのかもしれない。

    モンゴルの辺境や、生まれ故郷の神戸を歩く近境についてなどで、相変わらずふわふわとしている。
    でもこの本について一番重要な点は、これを読んで今回の日本への里帰りで頑張って遠回りして初四国上陸、しかも滞在時間は半日(鳴門の渦潮を含む)、本当にただ讃岐うどんを食べに行ったこと。
    村上春樹の凄さを実感したのは、彼の回ったところは現在超有名店。

    つまり、私は確実に村上春樹に感化されてる。やっぱり読まなきゃ。
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  • 『アヘン王国潜入記』 高野秀行, 1998年 感想 | 私たちと変わらない気持ちで生活する人

    『アヘン王国潜入記』 高野秀行, 1998年 感想 | 私たちと変わらない気持ちで生活する人

    ★★★★★ 普通、ミャンマーの山中にある世界最大のアヘン生産地に半年も行かないよ。政治的に意図的に隔離されていてでも変わり者が何日もかけて歩いていくと、そこには私たちと変わらない気持ちで、泣いて笑って生活する人たちがいる。
    🔽基本情報🔽
    アヘン王国潜入記
    高野秀行 1998
    Hideyuki Takano
    392 pages
    2024年5月 読了
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    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    アジアの辺境ルポ系が好きな人。ウルルン滞在記っぽいけど、かなりリアル。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    この本が面白いのは、テーマや内容も去ることながら、著者本人の人格が大きな魅力。

    普通、ミャンマーの山中にある世界最大のアヘン生産地に半年も行かないよ。
    しかも特にジャーナリスティックな野望をもってではなく、ただ一緒にケシ栽培したいからという理由で。
    この村に生まれて、アヘンの農業に一生を費やし、たまに吸って、いつかは死んでいく、他の何も知らずに。生きる意味とかそういう綺麗事じゃない。
    だからこの本には歴史や政治の話は少ない。
    歴史や政治や国家は隔離された小さな村に住む人々の暮らしの軸ではないから。
    でも、村の回りには巨大な力が渦巻いていて、典型的な貧富の差や搾取がある。
    つまり軸ではないけれど、人々は間違いなく左右されている。

    世界は隅から隅まで知られてる訳ではない。
    人が住んでいて、こんな重要な土地であるはずの場所ですら知られていない。
    政治的に意図的に隔離されているこういうところがあって、でも変わり者が何日もかけて歩いていくと、そこには私たちと変わらない気持ちで、泣いて笑って生活する人たちがいる。

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    アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
    アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
    
    
    
    



  • 『英国一家、日本を食べる』マイケル・ブース, 2009年 感想 | 好奇心旺盛だけど冷静

    『英国一家、日本を食べる』マイケル・ブース, 2009年 感想 | 好奇心旺盛だけど冷静

    🔽 ログ 🔽
    Sushi & Beyond: What the Japanese Know About Cooking
    Michael Booth, 2009
    英国一家、日本を食べる
    マイケル・ブース
    307 pages
    2024年4月 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    和訳は「英国一家、日本を食べる」
    イングランド人ジャーナリストが奥さんと子どもの日本に3ヶ月ほど滞在して、とにかく食べまくる。
    これ、本が和訳されただけじゃなくて漫画にもアニメにもなったんですねー

    日本人としてもちろん知っていることはあるんだけど、日本人でも知らないこと、体験できないことが多い。例えば辻調理師専門学校に行ったり、ビストロSMAPにSMAPが誰かも知らずにスタジオに行ったり、味の素に行ったり。

    でもこの本がやっぱり他の日本マニアのものと違うのは、子どもと一緒に滞在したということ。やっぱり子どもがいると日本のそのへんの近所の人も話しかけやすい。
    あと、彼がいわゆるマニアで日本大好きという感じじゃないのもいい。変に日本オタクっぽくならず、逆に何でも気持ち悪がらない、意外に冷静な感じなのもいい。

    ジャーナリストの特権で、普通の人が入れない場所に行ける、遠慮なんてできないくらい好奇心が旺盛、じゃあどうするか。じゃあ入ってみる、食べてみるしかない。

    2009年出版ということは、彼の滞在期もコロナ後の異常なまでの日本のオーバーツーリズム状態ではなかったのも良かったかも。今は彼の真似をするかのような旅行者や子連れも多く当時ほど優しく歓迎されなかったかも。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Sushi & beyond" Michael Booth (2009) Review | He's British, he's composed
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    英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)






  • 『(Spectacles a memoir)』 スー•パーキンス, 2015年 感想 | ドキュメンタリーでは無茶しっぱなし

    『(Spectacles a memoir)』 スー•パーキンス, 2015年 感想 | ドキュメンタリーでは無茶しっぱなし

    🔽 ログ 🔽
    Spectacles a memoir
    By Sue Perkins, 2015
    377 pages
    2024年4月 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    スー•パーキンスはイギリスのお茶の間で一番好きな人、BBCの中では最高峰。
    
    当時トークショーに行って並んでサインももらったけど、そこで満足して読んでないことを8年ほど忘れていたという。
    
    頭の回転が早く面白い、でもオチャメな感じで、ばか正直な所もあって、ドキュメンタリーでは無茶しっぱなしで、何よりも人間味がある。
    つまり素敵な人間。彼女のドキュメンタリーは全部面白い。
    イギリスの料理コンテスト番組,ブリティッシュ・ベイクオフ(Great British Bake Off)で最初のシーズンで司会者の一人となったことで超有名に。
    
    この本もハチャメチャな愛に溢れている。
    レズビアンなのはみんな知ってるけど、大きな病気をしていたのは知らなかった。
    でもこの本でびっくりしたのは彼女は思ったよりも上の年齢だったこと。
    かなり身体的にきつそうなドキュメンタリやってたけど…
    
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Spectacles a memoir" Sue Perkins (2015) Review | My fave TV personality
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  • 『旅の理不尽 アジア悶絶編』宮田珠己, 1995年 感想 | おバカな旅行記

    『旅の理不尽 アジア悶絶編』宮田珠己, 1995年 感想 | おバカな旅行記

    ★★★★☆ その通り、おバカな旅行記。
    ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。個人的な出来事を書いただけ、という究極な旅行記。


    🔽 ログ 🔽
    旅の理不尽 アジア悶絶編
    宮田珠己 1995
    Tamaki Miyata
    272 pages
    2024年1月 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    その通り、おバカな旅行記。
    20代そこそこの事と思うけど、ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。
    個人的な出来事を書いただけ、まあ比較的に騙されたことや勘違いだった記録を中心に、という究極な旅行記。
    でもそこが珍しくて面白い。
    勢いというのはやっぱり、若くないとね。歳を重ねるごとに慎重になってしまうという避けられない傾向。
    読むと元気をもらえる一冊。

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    旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)
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