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『秘密』 東野圭吾, 1998年 レビュー | 「父として夫として」の葛藤と限界

秘密 (文春文庫 ひ 13-1)
秘密
東野圭吾, 1998年
464 ページ
文藝春秋
2008年 読了
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ バスでの事故によって妻の魂が娘の身体に宿ってしまった
✔ 「父の妻」として生活する限界、「父として夫として」の限界と葛藤
✔ 東野圭吾の出世作で代表作の一つ

★★★★★ バスでの事故によって妻の魂が娘の身体に宿ってしまっていた、と言うこの小説はもう今では有名で東野圭吾の代表作の一つ。「父の妻」として生活する限界、「父として夫として」の限界。しょうがないはどこまで通用するのか。


🔽🔽 読書記録 🔽🔽

バスでの事故によって妻の魂が娘の身体に宿ってしまっていた、と言う話。
映画化もされているそうだし、読まれた方は多いはず。

とりあえず始めた生活だけれども中学、高校と進んでいくに連れ、父と娘として過ごすことが不可能になっていく。
妻の心と言えど10代の娘の身体だからしかたない。
では、高校生をしながら人知れず「父の妻」として生きることが道理に適っているのか。
主人公は夫として接するべきなのか父として接するべきなのか。

久しぶりの日本語の本のせいもあり読み入ってしまった、泣けます。
ストーリーとしてはその葛藤だけでも十分面白いのですが、バス事故を起こした運転手の残された家族のことも深く入り混じって運転手は被害者なのか加害者なのか、という問題まで用いられ、さらに主人公の「夫として父として」の意識を刺激することになる。

同時に一気に読み終わった「手紙」もそうですが、著者は加害者と言う小説では意外と特殊な立場をよく描くみたいですね。
「しょうがないでしょう」はどこまで通用するのか、と。

追記。
2008年の私に教えてあげたい。
あなたはこれから何年もかけてずっと著者東野圭吾を愛読することになるよ、と。


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English review



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秘密 (文春文庫 ひ 13-1)
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