
風の影
カルロス・ルイス・サフォン, 2001年
The Shadow of the Wind
La Sombra del Viento
Carlos Ruiz Zafon
集英社
2008年 読了
アマゾンであらすじと詳細を見る
🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽
✔ 主人公が「本の墓場」から選んだ本の作者の影を追ううちに葬られるべきだった過去を掘り返してしまう
✔ 古本屋の息子の主人公、バルセロナの街に住む人々、少年時代の儚さや戦争の爪痕
✔ 本好きのためのミステリー、リアリティーとファンタジーぽい雰囲気のバランスがいい
★★★★☆ いわゆるミステリーだけどリアリティーとファンタジーぽい雰囲気のバランスがいい。この本に魅せられたダニエルが作者の生涯を調べていくうちに、葬られるべきだったフリアンの過去を掘り起こしていく。一人一人に過去があり物語がある。あっという間に読み終わってしまうベストセラー。
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
バルセロナ出身の友達がくれた本。
本好きには特にオススメできる、スペイン、バルセロナの作家によるファンタジー・ミステリー。
どこかで「大人のためのハリー・ポッター」というレビューを見たけど少年が不思議な体験を通じて大人になる、と言う点では同じなのかも。
(ハリーポッターは読んでないし、あんまり映画も実は一作もきちんと見てない…)
いわゆるミステリーだけどリアリティーとファンタジーぽい雰囲気のバランスがいい。
主人公は戦後間もないバルセロナに住む少年ダニエル。
そして、ダニエルが子供のころに出会った本のタイトルが『風の影』。
この本に魅せられたダニエルが作者フリアン・カラックスについて調べていくうちに、葬られるべきだったフリアンの過去を掘り起こしていく。
最初は謎がどんどんと増えていくが、中盤から謎が解けていくにつれ次第に自分の生活とフリアンの少年時代がダブってきて…
一人一人に過去があり、物語がある。
フリアンの本が軸となり古本屋の息子ダニエルやその他の登場人物を巻き込んでいくので本好きにはたまらない。
そしてもちろん、詳しく描かれているバルセロナの街にも惹かれてしまう。
でも単なる謎解きミステリーではなく、少年時代の友情の強さとはかなさ、哀しい初恋の果ての真実、混沌とした戦争の傷跡、途切れ途切れの父親と息子の家族愛などのドラマ的な要素も多く、
笑いと感動を繰り返しながら、あっという間に読み終わってしまう。
人生を語る言葉の多さに、この本の作者はいったい何歳のおじいさんかと思えば、著者カルロス・ルイス・サフォンは30代と意外と若かったんだけれど2020年に亡くなっています。
大人になる苦しさも描くロマンチックな小説なので、誰もが楽しめる一冊。
🔽 関連ページ 🔽
English review
🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
●●● アマゾン ●●●

風の影 上 (集英社文庫)