『パラレルワールド・ラブストーリー』 東野圭吾, 1995年 レビュー | 友情と記憶どちらを信じるか 


パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)
パラレルワールド・ラブストーリー
東野圭吾, 1995年
450 ページ
講談社
2017年 読了
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ 親友の恋人がある朝、自分の恋人になっていた
✔ 二つの世界、どちらが現実かどちらが偽りか
✔ SFと友情とミステリーの入り混じった世界

★★★★★ 一目ぼれした女性が親友の恋人になり、そしてなぜがある朝自分の恋人になっていた。ありえないはずの状況に揺らぎ苦しむ主人公。記憶とは、友情とはの東野ワールド。

🔽🔽 読書記録 🔽🔽

東野圭吾の面白さは、毎回面白さが違うということ。

どうしても刑事物が有名だけど、こういう不思議な力で揺れる微妙な人間関係を描くのも彼の特技である。
というか彼の作品の最大の魅力だと思う。

今回も、ありえない(はずの)状況のせいで、主人公は揺らぎ苦しむ。
自分の記憶を頼ることができなければ、自分というものは薄れていく。
ここはどこ、私は誰、の状態で、他人をどこまで信じられるか。どこまで信じていいのか。

そして、友情は人生においてどのくらい重要なのか、というテーマも。
自分をも頼れないときに誰を頼るのか。
おかれた状況はSFの世界だけれど、この作品のテーマはその状況でも友情ではないかと思う。
この作品の恋愛感情もふたを開けてみるとある意味その友情に含まれる。

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