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『最初の人間』アルベール・カミュ, 1994年 (1960年) レビュー | 未完成という完全の遺作



The First Man
Albert Camus 1994 (1960)
Le Premier homme
最初の人間
アルベール・カミュ
2024年5月 読了
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ 自己でなくなった際にカバンにあった未完成の原稿
✔ アルジェリアでの彼の少年時代をベースにした感動作
✔ フランスとアルジェリアという二つに引き裂かれた生活を描く

★★★★ 亡くなったカミュのカバンにあった未完成の原稿。自伝的。ありきたりな言い方だけど本当に感動する。特に先生の章。何がなくても愛情がある。未完成という完全。

🔽🔽 読書記録 🔽🔽

1960年に事故で亡くなったカミュのカバンにあった未完成の原稿が1994年に未完成のまま出版される。名前や詳細が噛み合っていないのもその生々しさを語る。
半分自伝、半分小説、未完成、でも完全に心惹かれる。

アルジェリアに住んでいたときの貧しい生活、でも母、祖母、叔父への愛に溢れていた。
フランスとアルジェリアという2つの国に引き裂かれた生活には父親がいない、家族の伝統もない、信頼できる人も、自分を育ててくれる確かな存在も、なにもない。
そんな時に小学校の先生に出会う。

時に家族や血縁で繋がっていない人が、その溢れる愛情をもって育ててくれることがある。
この先生がカミュの人生にとってかけがえのない人だったことがよく分かるくらい感動する章。
そして彼は恋に落ちる - がそこでこの物語は途切れてしまう。
確かに傑作になっていたと思う。
愛だろ、愛。


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English review
"The First Man" Albert Camus, (1994 /1960) Review | Half biography fully touching
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