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『ファニー・ヒル』ジョン・クレランド, 1749年 レビュー | もっとも発禁された本、社会の敵



Fanny Hill
Memoirs of a woman of pleasure
John Cleland 1749
ファニー・ヒル
ある遊女の回想記
ジョン・クレランド
176 pages
2024年5月 読了
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ 英文学史上最も発禁された本という悪名高き古典
✔ 売春婦となった少女は自信をつけ自由奔放に暮らし成功する
✔ 性の描写も多いので気になる場合は注意

★★★★☆ 文学史上もっとも発禁された本。最初のポルノグラフィ小説とも言われている悪名高き古典。しかも最後にはお金持ちにまでなるという、確かに社会の敵としか考えられないと。今も昔も自由な女性は家父長制社会の敵。

🔽🔽 読書記録 🔽🔽

文学史上もっとも発禁された本。最初のポルノグラフィ小説とも言われている悪名高き古典。
当時のロンドンは借金を返せない人で牢獄はいっぱいだったそうで、著者クレランドもそのうちの一人でこれは獄中で書かれたもの。

確かにかなり細かい描写で性の描写に執着しまくってるので、もう少し抑えたくらいが私にはありがたいけど、でもそれではこの本の魅力と意味がなくなる。
著者は同性愛者だという評論家もいるそうで確かに男性の肉体の描写が細かい、女性のキャラクターの身体の方が数は多いのに、圧倒的に男性に執着してる。

1749年出版後から1970年の正式な再出版まで続く、発禁、逮捕、海賊版、没収。
だってこの本、売春、恥を見せない娼婦、同性愛、男性同士の行為の描写、障害者への強制、そしてあっけらかんとした少女は最後にはお金持ちにまでなるという、確かに社会の敵としか考えられない内容。

何よりも社会、つまり男性社会、家父長制にとっての敵は罰を受けない自由な女性像。
典型的な悪女の物語は、悪女が悔い改めるか罰を受けるかでハッピーエンドとなる。
例えばロリータはなんだかんだ言って収まるところこ収まるという社会の罰を受ける。(でもナオミは自由のまま生き続ける、だから谷崎は素晴らしい)
なので私は世間が言うほどロリータはケシカラン本とは思えない。
ケシカラン本とは、こういう風に自由に生きて自由のまま終わる女性を描いた本。
ケシカラン本、バンザイ。

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English review
"Fanny Hill Memoirs of a woman of pleasure" John Cleland (1749) Review | One of the most banned books
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ファニー・ヒル




Fanny Hill: Memoirs of a Woman of Pleasure (English Edition)