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『(古代世界のバイセクシュアリティ』エヴァ・カンタレラ , 1988年 レビュー | ローマとギリシャのセクシュアリティ



Bisexuality in the Ancient World
Eva Cantarella, 1988
Secondo natura
(古代世界のバイセクシュアリティ)
エヴァ・カンタレラ
286 pages
2025年6月読了
アマゾンであらすじと詳細を見る
日本語未出版


🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ ミラノ大学のローマ法、ギリシャ法の教授の著書
✔ ヨーロッパ古代文明におけるバイセクシュアリティの真実
✔ アカデミックな内容で古代文明の知識の基礎が必要

★★★★★ 男性は社会的義務として女性と結婚しつつギリシャでは教育として、ローマでは強さの象徴として、青年と関係を持つ。そしてマッチョ社会に疲れる



🔽🔽 読書記録 🔽🔽

こんなにアカデミックな内容とは知らず、ミラノ大学のローマ法、ギリシャ法の教授の本。
日本では出ていないのでここでは内容もかなり触れます。

ここでいうバイセクシャリティの定義は今の一般的な定義とは違う。
古代ローマ、古代ギリシャでは男性は社会義務として女性と結婚をし、ギリシャでは教育として、ローマでは強さの象徴として青年と関係を持つ。
男性と女性を同じように愛するというものではない。

この本は古代ローマ、ギリシャの事について知識がある想定でバイセクシャル文化が語られるので、全然予習が足りなかった。
ギリシャでは行為を通じて年上の男性が青年を教育する。ローマでは男性ローマ市民の強さを示すために青年、女性、奴隷を性的にも支配下に置く。

いずれの場合も極端に女性蔑視で超マッチョイズム(machismo)。そして当時(男性によって作られ広げられた)キリスト教がやってくる。
女性蔑視の強い宗教ではあるけれど観点が代わり「男性優位の社会を守るために、子供をたくさん産む女性と結婚して繁殖だけに重点を置きましょう」となった。
そして現在に続く。

でも著者が言うには、キリスト教が人々の考えを変えたのではなく、実はみんなマッチョに構えるのに疲れていたときに都合がいい思想が広がったから、キリスト教を利用しただけ、と。

時代は変わり考え方も変わる。
でも何千年たっても、なんとか男性優位の社会を維持しようという基本はあまり変わらないようです。

🔽 関連ページ 🔽
English review
"Bisexuality in the Ancient World" Eva Cantarella (1988) Review | Then suffer from machismo
🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

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Bisexuality in the Ancient World: Second Edition (Yale Nota Bene)