タグ: 松本清張

  • 『憎悪の依頼』 松本清張, 1982年 レビュー | 多様で読みごたえの短編集 

    『憎悪の依頼』 松本清張, 1982年 レビュー | 多様で読みごたえの短編集 


    憎悪の依頼 (新潮文庫)
    憎悪の依頼
    松本清張, 1982年
    352 ページ
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 潔さやキレのよさを味わえる短編集
    ✔ 『憎悪の依頼』は少しずつ悪へ転がっていく男の執念深さ
    ✔ 多様で読み応えのある10編

    ★★★★☆ 短編だとどっぷりとハマる事ができない代わりに潔さやキレのよさを味わえる。『憎悪の依頼』は小さなことから悪へ転がっていく男の執念深さとクセのある心理描写。全10編。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    私にとって初の松本清張短編集。
    短編だとどっぷりとストーリーとキャラクターにハマる事ができないけど、その代わりに潔さやキレのよさを味わえる。

    松本清張独特の人間臭いドロドロした感じが一気に読み終えられるストーリーに詰め込まれている。
    『憎悪の依頼』は、小さなことから悪へ転がっていく男の執念深さとクセのある心理描写が、これぞ松本清張。
    あとは、『女囚』も同じように人間臭さという観点で好きだし、一風変わっているという意味で最後の『壁の青草』も、主人公が何者なのかわからない、なんともスッキリしない感じなのに、彼の中の微妙な心の動きだけが説明もなく日記に綴られていて、自分の想像力だけが頼りとなる面白い作品。

    政治や天文学、そして山岳系等々の色々な要素と背景があり、多様で読みごたえがあり、さすが。
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    憎悪の依頼 (新潮文庫)
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  • 『わるいやつら』 松本清張, 1971年 レビュー | 上には上が 悪徳医師サスペンス

    『わるいやつら』 松本清張, 1971年 レビュー | 上には上が 悪徳医師サスペンス


    わるいやつら(上) (新潮文庫)
    わるいやつら
    松本清張, 1971
    1040 ページ (512 + 528 ページ)
    2018年 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 松本清張の代表作の一つ
    ✔ 悪徳な医者による金と女目当ての犯罪というスリル
    ✔ 長編ピカレスク・サスペンス

    ★★★★★ まさに、わるいやつらだらけ。病院が舞台、普段私たちがいかに安易に医者を信用しているかという点もさすがの目の付け所というか。スリルとエンターテイメント性たっぷり。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    まさに、わるいやつらだらけ。
    上には上がいて、ミイラがミイラになって、殺したら殺されて。
    病院が舞台、普段私たちがいかに安易に医者を信用しているかという点もさすがの目の付け所というか。
    医者に、これは風邪薬ですと言われたら100%信用するのが普通。
    そこからスタートする犯罪のジェットコースター。
    
    スリルとエンターテイメント性たっぷりで上下巻あっという間に読める。
    
    
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    わるいやつら(上) (新潮文庫)
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  • 『疑惑』 松本清張, 1982年 レビュー | 人間社会って怖いミステリー

    『疑惑』 松本清張, 1982年 レビュー | 人間社会って怖いミステリー



    疑惑
    松本清張, 1982年
    212 ページ
    2020.04 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ ミステリー短編集
    ✔ 世間の思い込みから生まれる疑惑
    ✔ だんだんとタイトルに意味が分かってくる

    ★★★★☆ 「疑惑」「不運な名前」の二本立て。どちらも実は不運な名前から生まれた世間一般の思い込みからどう深く知りしていくかというのが鍵。人間社会って怖い。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    「疑惑」「不運な名前」の二本立て。

    「疑惑」の方は起こってしまった事件について、鬼嫁が殺したのかしてないのか、というミステリー。
    と思っていると、段々とこのタイトル「疑惑」の本当の意味がわかってくる。

    「不運な名前」は歴史上のとある偽札事件の謎を解く、ちょっと細かい所では小難しい作品。

    どちらも、実は不運な名前から生まれた世間一般の思い込みからどう深く知りしていくかというのが鍵。
    人間社会って怖い。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag 松本清張
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  • 『霧の旗』 松本清張, 1961年 レビュー | 男のプライドの悲劇

    『霧の旗』 松本清張, 1961年 レビュー | 男のプライドの悲劇



    霧の旗
    松本清張, 1961年
    368 ページ
    2020.02 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 九州から来た少女の弁護の依頼を断る弁護士
    ✔ 歯車のズレからエスカレートする復讐劇
    ✔ 松本清張らしい、悪人の姿と執着心

    ★★★★☆ 余計なことをしなけりゃいいのに男のプライドのせいでどんどん深くはまっていく。悪人は社会的な罰を与えられ、したたかな人間は生き延びる、清張の作品の人間たち、ここにも。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    イタリア語のタイトル、La ragazza del Kyushuに惹かれて。

    九州からの少女(ragazza) 、桐子は兄の無罪を弁護してもらおうと東京の日本有数の弁護士を頼るが、お金がないことを理由に断られる、という、ひとつの歯車のズレからストーリーがどんどんと展開していく。

    さすが松本清張、桐子の執着というテーマに直接関係ないことはさらっとしてて、執着というより静かな狂気とも言える彼女の振る舞い言動は、ミステリアスに沸々と描く。

    余計なことをしなけりゃいいのに男のプライドのせいでどんどん深くはまっていく。

    悪人は社会的な罰を与えられ、したたかな人間は生き延びる、清張の作品の人間たち、ここにも。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Pro Bono” Seicho Matsumoto (1961) Review | A girl just wanna have a revenge
    tag 松本清張/Seicho Matsumoto
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  • 『聞かなかった場所』 松本清張, 1970年 レビュー | 不幸の連鎖と復讐劇

    『聞かなかった場所』 松本清張, 1970年 レビュー | 不幸の連鎖と復讐劇



    聞かなかった場所
    松本清張, 1970
    Seicho Matsumoto
    256 ページ
    2020.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 松本清張らしいドロドロの人情味のある復讐劇
    ✔ 若い後妻の死に不信を抱く夫の悲劇
    ✔ 有名どころではないけれどしっかり面白い

    ★★★★☆ 有名どころではないけど、松本清張らしいドロドロの人情味のある復讐劇。若い後妻が突如死んでしまう、そこから始まる不幸の連鎖。こういうのもいい。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    有名どころではないけど、松本清張らしいドロドロの人情味のある復讐劇。
    若い後妻が突如死んでしまう、そこから始まる不幸の連鎖。

    といっても、主人公も何度も、妻をそこまで愛しているわけではないと言い切るし、どちらかというと自分のプライドを傷付かれたから復讐に血走りさらには小心者だから墓穴を掘るという、悲劇的な喜劇とも取れる。

    こういうのもいい。

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    聞かなかった場所 (角川文庫)


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  • 『火神被殺』松本清張, 1973年 レビュー | 神話の深さと清張ミステリー

    『火神被殺』松本清張, 1973年 レビュー | 神話の深さと清張ミステリー



    火神被殺
    松本清張, 1973
    298 ページ
    2025.11 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 短編集、うち二作は神話がテーマ
    ✔ やはり松本清張らしいドロドロな人間関係
    ✔ 後味もちゃんと悪いミステリー

    ★★★★☆ うち2作は神話のドロドロさを語っていて、それと物語と何が関係あるんだろうと思わせておいて、という流れ。短編集だから短い故のテンポの良さもあり、全て読み終わると後味の悪い感じでやっぱり読みごたえがある。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    5つの作品を含む短編集。
    表題作「火神被殺」ともう一作品を「神の里事件」は古代史というか神話がベース。
    神話のドロドロさを語っていて、それと物語と何が関係あるんだろう、と思わせておいて、という流れ。
    神の里は新興宗教についてでもある。

    ほかの作品は、松本清張得意の悪い奴らを中心とした短編集。
    どれも男と女のドロドロドラマ。

    短編集だし、とてつもなく面白いといわないにしても、短い故のテンポの良さもあり、全て読み終わると後味の悪い感じでやっぱり読みごたえがある。
    (かしんひさつ)
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  • 『或る「小倉日記」伝』松本清張 1952年 レビュー | もつれと絶望感の初期の傑作

    『或る「小倉日記」伝』松本清張 1952年 レビュー | もつれと絶望感の初期の傑作



    或る「小倉日記」伝
    松本清張, 1952
    396 pages
    2023.07 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 芥川賞受賞の代表作を含む短編集
    ✔ 知的で研究熱心な主人公と彼の背負う身体障害と周囲の反応
    ✔ 支える人、支えられる人の人間関係

    ★★★★☆ 芥川賞受賞の代表作を含む短編集。彼特有の人間の嫌なところをうまく描くというスタイル、それが静かに燃えている感じ。知的で研究熱心な主人公、でも障害のある見た目では社会が簡単に受け入れない。誰もが共感できる人間関係のもつれと絶望感。さすが。



    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっと読んだ、芥川賞受賞の短編集。
    これ以降は当時朝日新聞勤務であった松本清張は小説に専念するようになったそう。
    彼特有の、人間の嫌なところをうまく描くというスタイル、それが静かに燃えている感じ。

    有名な小倉日記では、外見と裏腹に知的で研究熱心な主人公。
    でもどうみても障害を持っている見た目では社会が簡単に受け入れない。
    他の短編集では、社会的地位の低さによって運命が決められているということ、もしくは結婚相手が凡人であるがゆえに天才肌の女性が徐々に狂っていくということ、もしくは小さな貸しにより弱みを握られると言うこと。
    殺人とか事件とか大袈裟なものじゃなく、普通に誰もが経験しうることをテーマにしていて、やっぱり面白い、すごい。

    そしていつも、支える人がいるのもストーリーとしてテーマとして興味深い。
    全身全霊で息子を想う母、普通の幸せを望む夫、結局は離れざるを得ない恩人、文句をいわずに付き添う愛人、巻き込まれる愛人。
    そういうドロドロで劇的で、でも読んでいる誰もが心の底では理解できる人間関係のもつれと絶望感。
    さすがです。

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  • 『中央流沙』松本清張, 1966年 レビュー | 人間の貪欲さと汚さ

    『中央流沙』松本清張, 1966年 レビュー | 人間の貪欲さと汚さ



    中央流沙
    松本清張, 1966
    Seicho Matsumoto
    230 pages
    2023.01 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 官僚の汚職をテーマにした松本清張作品
    ✔ 時代に密着しつつも人間の貪欲という普遍的な汚さを描く
    ✔ ミステリー好きのための鋭いミステリー

    ★★★★☆ やっぱり鋭くてエンターテイメントで納得のいくミステリーなんです、松本清張はすべて。時代に密着したストーリーでいて人間の貪欲という普遍的な汚さがテーマが多く、これもそう。悪い官僚。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    久々の松本清張。

    やっぱり鋭くて、エンターテイメント性がちゃんとあって、なにより納得のいくミステリーなんです、松本清張はすべて。

    この場合は、官僚の汚職。
    とことん汚れていて、一般人からするとどうしようもない。
    彼の作品は時代に密着したストーリーでいて人間の貪欲という普遍的な汚さがテーマで、あるけれど、これもそう。悪いやつら世にはばかる。
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  • 『火と汐』松本清張, 1967年 レビュー | 60年代の当時の新しさも

    『火と汐』松本清張, 1967年 レビュー | 60年代の当時の新しさも


    火と汐 (文春文庫 ま 1-136)
    火と汐
    松本清張 1967年
    336 pages
    Seicho Matsumoto
    2024年1月 読了
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    🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

    ✔ 松本清張らしい短編集
    ✔ 旅行、戦争、などの普段とは違う空間でのミステリー
    ✔ 当時の最先端のトレンドを入れ込むのが面白さのカギとなる

    ★★★★☆ 4つの短編。
    松本清張らしい、男と女のもつれ、金銭のもつれ、男のプライド、そういう大好きな要素がちゃんと入った佳作集。なるほど、松本清張は常にその時の新しいことを用いると。とにかく外れがない。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    4つの短編。
    松本清張らしい、男と女のもつれ、金銭のもつれ、男のプライド、そういう大好きな要素がちゃんと入った佳作集と言った感じ。

    ここでもとにかく、旅行と言う、普段と違う空間と言うのがキーとなる。
    もしくは戦争と言う異空間も。
    あとがきにあってなるほどと思ったのは、松本清張は常にその時の新しいことを用いると言うこと。
    ヨットと言うお金持ちの新しい趣味、離島への国内線の飛行機など。
    当時はきっともっとブームになり、社会現象になったんだろうけど、いまだってレトロ感を残しつつも面白さもまだそのまま。
    とにかく、外れがない。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "(The Fire and the Sea)" Seicho Matsumoto (1967) Review | A trip to a remote island, so 60s
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    火と汐 (文春文庫) [ 松本 清張 ]
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    火と汐 (文春文庫 ま 1-136)
    火と汐 (文春文庫 ま 1-136)