トリエステの坂道
須賀敦子, 1995年
272 ページ
新潮社
2009年 読了
アマゾンであらすじと詳細を見る
トリエステの坂道 (新潮文庫)
コルシア書店の仲間たち (文春文庫)
ミラノ 霧の風景 (白水Uブックス 1057)
ヴェネツィアの宿 (文春文庫 す 8-2)
🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽
✔ イタリア文学者、翻訳家による北イタリアで過ごした十数年を思い起こしながら描いたエッセイ
✔ 飾らない普段の生活、友人たちとの普通の会話などを生き生きと描く
✔
★★★★☆ 裕福な家庭に生まれながらもイタリアでは質素な暮らしをしていた著者。彼女の生活していた飾らない普段の生活、イタリア人夫や友人たちとの日々を気品あふれる文体で描くエッセイ。
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
会社の上司にお勧めで一気に借りて一気に読みました。
その中で最初に読んだのが、「トリエステの坂道」、それから続けて4冊。
まとめてエッセイ集を読んだため、4冊まとめての感想になります。
トリエステの坂道
須賀敦子, 1995年
272 ページ
イタリアについての随筆といえば塩野七生が有名で私もひとつだけ読んだことがあります。
でも須賀敦子さんのほうが品がいい雰囲気のはたぶん自身がかなりお嬢様の生活だったからじゃないでしょうか。
そしてミラノでは決して裕福とは言えない結婚生活を送っていますが、それでも鼻につかない感じがすばらしい。
だからこちらも、「敦子さん」ってなってしまう。
あと、ローマのような南イタリアではなくてミラノが中心だから、そういう雰囲気になっているのかも。
普通外国人がイメージするイタリアは、空が晴れていて誰もが笑っているようなイメージですが、そんなわけないんですしね。
トリエステなんて、誰も行かない街を前置きなしにほら!って差し出すスタイルも私は好きです。
型にはまっていない、でも外国かぶれでもない彼女の日本語も読んでいて落ち着きます。
コルシア書店の仲間たち
須賀敦子, 1992年
180 ページ
「コルシア書店の仲間たち」は、特に彼女の旦那が切り盛りしていた、書店というコミュニティに集まってくる人々についてかかれたもの。
ミラノ 霧の風景
須賀敦子, 1994年
225 ページ
こちらもそうですが、出てくる人たち一人一人、作者の愛情に包まれた視線で描かれていて、「会ってみたいな」とも思わせてくれる。
イタリアって、意外かもしれないんですがとっても生真面目で、社会主義寄りの人がかなり多いんです。
(イタリアは何に関しても両極端な面が多いですけどね)
私も良くわかるんですが、外国人はどんなにがんばったって入っていけない一線があります。
でも、だからこそ私たち外国人は外から冷静に見つめる余裕があると私は思うんですが、彼女はそれに長けていたのではないでしょうか。
ヴェネツィアの宿
須賀敦子, 1993年
304 ページ
「ヴェネツィアの宿」でしたっけ、彼女の子供時代のことが細かくかかれてたのは。
こんな時代にこんな人もいるんだなーと思わせてくれる。
お金持ちはいたと思うんですが、それでヨーロッパに行ってしまうってのは、そう簡単じゃない。
お父さんの話も出てきて、ますます次元が違うんだなーと思うけど、でもイヤミじゃないんですよね。
読んでいて、背筋をしゃんと伸ばしてもらってるみたいな気分になります。
彼女も、年をとってはじめて書き始めた自分の体験についてのエッセイを書いたことにきっと喜びを感じているでしょうが、それを現代の私たちが読めるのも、うれしいことです。
🔽 関連ページ 🔽
🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
●●● アマゾン ●●●
トリエステの坂道 (新潮文庫)
コルシア書店の仲間たち (文春文庫)
ミラノ 霧の風景 (白水Uブックス 1057)
ヴェネツィアの宿 (文春文庫 す 8-2)






















