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『悪意』 東野圭吾, 1996年 レビュー | 悪意のこもるWHYDONEIT


悪意 (講談社文庫 ひ 17-22)
悪意
東野圭吾, 1996年
376 ページ
講談社
2017年 読了
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ 加賀恭一郎シリーズ第4弾
✔ 今回のは語り手が二人。犯人と加賀さん。悪意のこもるWHYDONEIT
✔ 書き残された記録というものに私たちはここまで弱いのか

★★★★★ 今回のは語り手が二人。犯人と加賀さん。犯人は最初からわかっていて、動機を探るホワイダニット。それでも騙されます。書き残された記録というものに私たちはここまで弱いのか。こんなにもぴったりなタイトルがあるのかと驚くほど、悪意のこもるストーリー。
🔽🔽 読書記録 🔽🔽

今回のは語り手が二人、犯人と加賀さん。
犯人は最初からわかっていて、動機を探るホワイダニット whydonitですね。

目次の時点で、犯人の手記、加賀の記録、犯人の独白、加賀の回想、などと出ている時点で、まあねえ、最初からどうも騙されるんですよねー。
騙されて、さらに騙されて、で、違う視点から見ることで真実が浮かんでくる。
そういうのの典型というか、書き残された記録というものに私たちはここまで弱いのかと思わされる。

登場人物たちの性格というか人間性というか、そういうものは手記のなかで見事に描かれて読者の頭にインプットされる。
手記で第一印象をすっかり植え付け、こちらはイメージと違うため違和感が残る。
言葉で巧みに人の心を操作する事のできる物書きって怖い人種ですね。

誰でも多かれ少なかれ経験する陰険な学校生活が描かれていたり、加賀さんの教諭時代の暗い過去にも触れていたり、非常に憂鬱でじめじめとした作品。
何度も覆される事実を越えて、最後に残る真実が一番の卑劣で、こんなにもぴったりなタイトルがあるのかと驚くほど、悪意のこもるストーリー。

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悪意 (講談社文庫 ひ 17-22)
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