カテゴリー: 2000-2009

  • 『荊の城』 サラ・ウォーターズ, 2002年 感想 | 女の子二人と犯罪と愛情 

    『荊の城』 サラ・ウォーターズ, 2002年 感想 | 女の子二人と犯罪と愛情 

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    パク・チャヌク監督の韓国映画「お嬢さん」の原作。
    と前置きしているいうことはつまり私は先に映画を見てしまったんです。
    映画は映画ですごかったのでどうしても原作をということで。

    詐欺を生業とする「家族」の孤児スウは次の大掛かりな詐欺のためにとある令嬢の下で次女として雇ってもらうが、彼女たちの関係はどんどん深まっていく。

    映画では叔父は浮世絵を集めているけれど本では書物、言葉。
    それに象徴されるかのようなことだけど当然映画のほうがドラマチックな流れになるので仕方がないんですが、映画を先にみるとどうしても比べてしまう。

    だからと言って本の良さは色褪せることはない。
    世間知らずのお嬢さん、詐欺の男、ちょっとずつ始まる狂気。
    背景となるビクトリア朝のロンドンの下町なども描写も面白くて、いくつかの物語を一つの本にまとめたような。
    女の子二人、犯罪、そして愛情。

    誰が誰をだましているのか、そう来るか、と思ったらまた違った展開に、と思ったら今度はそっちか、と緊張感が続く。

    ネタバレにならないように最後に一言、彼女はただの繊細な真珠ではなく、自分自身をやっと見つけた女性として輝き始める。

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    English review
    "Fingersmith" Sarah Waters (2002) Review | Girls in crime and in love
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    荊の城 上 (創元推理文庫)
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  • 『インド人はなぜゼロを見つけられたか』 門倉貴史, 2007年 感想 | タイトルの問題に全く触れない 

    『インド人はなぜゼロを見つけられたか』 門倉貴史, 2007年 感想 | タイトルの問題に全く触れない 

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    表紙と内容があってない。
    タイトルとは裏腹に「なぜゼロを見つけられたか」については触れないというのはちょっと問題なのでは。
    裏表紙を見れば経済のことが書かれているのは分かるけど、まさかタイトルの問題に全く触れないとは。
    
    内容としては確かにインドの経済について細かい数字が並び、インドに進出しようと考えている人に必要な情報がある。
    ただ、2007年出版、つまり約20年前なので、当時から急成長をしているもうこの数字は役には立たない。
    政権も変わったし、当時子供だった人たちは大人になってるんだから社会も変わった。
    インド系は英国や米国のビジネスや政治のトップにもなった、すでに。
    
    まあただリスクは相変わらずなのかもしれない。
    停電はシリコンバレーといわれるバンガロールで今でも日常茶飯事だし、渋滞に何時間も巻き込まれるのも当たり前、貧困の差も開いたままで、パキスタンや中国との緊迫感も緩まず。
    それでもインドは現在も急成長中なんだからやっぱりこのエネルギーは欧米中心の世界をもっと変えていくはず。
    
    
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  • 『猛スピードで母は』 長嶋有, 2005年 感想 | 強さと弱さのリアルな日常 

    『猛スピードで母は』 長嶋有, 2005年 感想 | 強さと弱さのリアルな日常 

    🔽 基本情報 🔽
    猛スピードで母は
    長嶋有, 2005
    110 ページ
    2020.07 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    二本の短編。
    ふんわり系と思っていたら、違う。
    最初のストーリーには、少女の目線からの親の離婚とその愛人のことが、
    もう一つには少年から見たシングルマザー母のことが。
    ドラマチックではないし、ふんわり系でもなく、リアルな日常と人には伝えにくい心情の動きや行動がそこにはある。
    
    初めての作家で女性かと思ったら男性だった。
    なのに女の子の心の動きや強い女性のちらりと見せる弱さの背景の動きなどが心地よい。
    
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    猛スピードで母は (文春文庫)
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  • 『暮らしの哲学 やったら楽しい101題』 ロジェ ポル ドロワ, 2001年 感想 | 全部やってたらおかしくなる

    『暮らしの哲学 やったら楽しい101題』 ロジェ ポル ドロワ, 2001年 感想 | 全部やってたらおかしくなる

    🔽 基本情報 🔽
    暮らしの哲学
    やったら楽しい101題
    ロジェ=ポル・ドロワ, 2001
    101 Experiences de Philosophie Quatidiene
    Roger-Pol Droit
    213 ページ
    2020.07 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ここに書いてあることをやってみて、哲学とは、生とは、みたいなことを体感してみよう的なもの。

    比較的に簡単にできるのもばかりだけど、全部やってたら絶対に気が狂う。
    切り落とされた腕や脚が山積みにされた光景を浮かべる、見ず知らずの人に美しいと言う、墓地でジョギングする…確かに書いてあることが理論的にわかるけど、実践はできない、少なくとも私は。

    どこかで、この文庫版はかなり内容が削られているとか。

    さらっと読めるけど、変なあと味。
    
    
    
    
    
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  • 『(メアリ・シーコール)』 ロン・ラムディン, 2005年 感想 | クリミア戦線の看護婦 

    『(メアリ・シーコール)』 ロン・ラムディン, 2005年 感想 | クリミア戦線の看護婦 

    🔽 基本情報 🔽
    (メアリ・シーコール)
    ロン・ラムディン, 2005年
    Mary Seacole
    Ron Ramdin, 2005
    2020.07 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ジャマイカ出身の混血の英国人の看護婦の伝記。
    幼少期から医療や看護に携わるも混血であること、女性であることで大きく差別を受ける。
    クリミア戦争のとき英国のボランティア看護師を志願するも、白人でないことでフローレンス・ナイチンゲールに拒否される。

    それでも自分の経験と知識は役に立つと信じ、自費でクリミアに入り、ナイチンゲールたちが後方の安全なエリアで看護をしている中、戦場にかぎりなく近い場所で看護施設を設ける。
    食堂のようなビジネスを立ち上げ資金稼ぎにするという偉業。
    戦場で兵士にとってのくつろげる場所を提供し、その売り上げを兵士の身体的な傷を癒す。

    拒否られようが差別されようが、とにかく怯まない、自分の能力を最大限に使って人を助けるために生きる、すごい。

    英国人、白人である兵士たちを「息子たち」と呼び、彼らからも信頼され愛される存在になる、これはのちに彼女が破産したときに当時の兵士たちが助けたということでも証明されている。

    逆に神経質で有名なナイチンゲールの暗い部分を浮かび上がらせる話でもある。
    人手が足りないのに人種差別を優先したあとも、戦線で生き生きと兵士たちの心と体の看護に徹したシーコールを、兵士に酒を飲ませた、うるさい、と非難。
    そして英国という国もシーコールの偉業を100年近く闇に葬り、ナイチンゲールのみを全面的に「天使」化した。

    決して忘れてはいけないのはシーコールは「混血版ナイチンゲール」ではない。
    彼女はメアリ・シーコールという一人の独立した英雄である。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Mary Seacole” Ron Ramdin (2005) Review | Determination to help her "sons"
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    Mary Seacole
    Mary Seacole (Life & Times) 英語


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  • 『パパは家出中』 ハニフ・クレイシ, 2001年 感想 | ロンドン、ロックンロール 

    『パパは家出中』 ハニフ・クレイシ, 2001年 感想 | ロンドン、ロックンロール 

    🔽 基本情報 🔽
    パパは家出中
    ハニフ・クレイシ, 2001
    Gabriel's Gift
    Hanif Kureishi
    2020.06 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ロンドン、ロックンロール、そしてそこで大人になっていく少年。

    『マイ・ビューティフル・ランドレット』の脚本家なのであの素敵な青春を予想していたけれど、ここはほぼ純粋にロック音楽への賛歌。

    ロックな両親の元に生まれ、両親のロックな環境で育ち、でも小さいときに双子の兄弟を失った主人公。
    そういう特殊な子供時代を少年の目で見つめる、という感じで、そういう感じが好きな人はきっと楽しめる一冊、ただ私はその辺については鈍い。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “Gabriel’s Gift” Hanif Kureishi (2001) Review | Rock and London
    tag ; 音楽 ロンドン
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    パパは家出中
    パパは家出中


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  • 『良寛』 松本市壽, 2009年 感想 | 自然と人の間で今を生きた人禅僧

    『良寛』 松本市壽, 2009年 感想 | 自然と人の間で今を生きた人禅僧

    🔽 基本情報 🔽
    良寛 旅と人生
    松本市壽, 2009
    274 ページ
    2026.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    子供と手まりで遊ぶ姿が有名な江戸時代の禅僧、良寛。
    この本はストレートに彼の伝記ではなく、彼が残した多くの漢詩と和歌を通して考える彼の人柄、生きざま、そして、なによりその人間臭さを伝える。

    彼の人生のステップのそれぞれで書かれたものを一つ一つ現代語訳とともに解説。
    和歌はもちろん漢詩については私は完全に無知なので枕詞の説明の箇所などは申し訳ないけど頭に入ってこない。
    でも少しでもわかる人は2倍は楽しめます。

    まめに手紙を残した人のようで誰かにあてた詩が多い。
    人里離れて静粛な生活を送るも、その人懐こさから世話をする人や一筆書いてくれと寄ってくる人が多く、何重にも重なったその人柄が魅力。(重なる人柄で、矛盾、ではない)

    一人だから自然の季節の動きも敏感に捉え、冬の足の寒さなどの自分の体感も、待ち人は無事だろうかという心境も書き残すし、こんなぼろい家ですがあなたと一緒に飲むお酒は美味しいですね、という暖かさに溢れてる。
    その上、托鉢そっちのけで近所の子供たちと遊んだ、なんていう詩もあるほど、なんというか、今生きること実感して生きた人なんだろうなと伺える。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag ; 仏教 
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  • 『乳と卵』 川上未映子, 2008年 感想 | 女性の普通というタブー 

    『乳と卵』 川上未映子, 2008年 感想 | 女性の普通というタブー 

    🔽 基本情報 🔽
    乳と卵
    川上未映子, 2008
    144 ページ
    2020.05 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    こんな作品は他にない。

    女3人の3日間。
    女であること、というテーマから、具体的に性的なツールになる胸、生殖のツールになる卵子、その過程である生理、女同士を見る事、見られる事。
    男の役割はなんなのか。
    そういう実は日常茶飯事だけど、タブーになる女性の普通を、不思議な文章で表す。
    読みにくい長文と入り混じる大阪弁。

    本には実は2作品が収められていて、もうひとつの方は繰り返す日常の中で女性が抱く淡い希望について。

    二作品とも地に足がついていて、日常の真実を語っていて、テーマや物語は鋭いのに、文体は優しく温かい。さすが芥川賞。

    世界中でファンが多い著者、私もロンドンで知って日本語で読む機会を待っていました。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Breasts and Eggs" Mieko Kawakami (2008) Review | Women's normality, society's taboo
    tag 女性主体
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    乳と卵 (文春文庫 か 51-1)
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  • 『全日本食えば食える図鑑』 椎名誠, 2005年 感想 | けっこういける >>

    『全日本食えば食える図鑑』 椎名誠, 2005年 感想 | けっこういける >>

    🔽 基本情報 🔽
    全日本食えば食える図鑑
    椎名誠, 2005
    日本
    391 ページ
    2020.04 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    珍食を求めて日本中をかけ巡った椎名さんのエッセイ。
    まあその地その地で食べられているものだから危ない訳ではなく、基本的に見た目がグロテスクというのが問題。

    その描写も面白い。
    椰子蟹のだらしないお腹からイソギンチャクのお姿の面白いものもあれば、熊肉まで出てくる。

    イソギンチャクといえば、イタリアで恐る恐る食べたけど、この本にも日本では有明海だけだけど地中海ではヘビイソギンチャクを食べるとあって、ああ、あれか!と。小さいのを揚げて食べたので磯の味、位しか感想はないです。
    ピリピリ感はあったような。

    あとは食べたいと思ったものは、ないかな…

    でも基本的には私は招待されて召し上がれって言われたら、昆虫でなければ食べてみてもいいかも、とは思う。
    虫だけはダメです、見るのも厳しい、すみません。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag 食文化
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  • 『陰陽師 龍笛ノ巻』 夢枕獏 2005年 感想 | 新しい仲間も >>

    『陰陽師 龍笛ノ巻』 夢枕獏 2005年 感想 | 新しい仲間も >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 龍笛ノ巻
    夢枕獏, 2005
    272 ページ
    2026.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    今回はまた短編集に戻っている。
    長編とは違ったリズムなので短編集だから物足りないということもないし、むしろ色々と読めて嬉しいばかり。

    今回の「首」はいつもよりホラー要素が強かった気がするが、そういう風に微妙にテイストを変えてくるのが陰陽師シリーズ。

    どうやら安倍晴明の先輩に当たる賀茂保憲が仲間に加わった感じで今後も登場しそうで、今後はダイナミックが変わるのか。

    いま家にある最後の陰陽師シリーズ本なので、また次買うまでお預けです。

    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
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  • 『陰陽師 生成り姫』 夢枕獏, 2003年 感想 | 源博雅が主役の長編 >>

    『陰陽師 生成り姫』 夢枕獏, 2003年 感想 | 源博雅が主役の長編 >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 生成り姫
    夢枕獏, 2003
    389 ページ
    2026.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    「平安時代は、雅な闇の時代であった。
    鬼も、人も、もののけも、同じ闇の中で呼吸している」

    今回は初の長編。
    そこに、もう短編で一度語られた話「鉄輪」を掘り下げるという粋な試み。
    それでもって主人公をシリーズではバディ役の源博雅にするというファンには嬉しい試み。

    源博雅は安倍晴明に何度も何度も「お前はいい漢だ」といわせるほどいいやつで、この陰陽師シリーズに人間味があるのは間違いなくこの男のお蔭で、好きにならずにはいられないキャラ。
    今回も凄く良いのです。

    源博雅の12年前の恋、鬼になる女、全てを受け止める安倍晴明と源博雅の二人。
    じっくりと長編として描かれるので最後の感動もしっかりと高まる。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ第一弾 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
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    陰陽師 生成り姫 (文春文庫 ゆ 2-9)


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  • 『陰陽師 鳳凰ノ巻』 夢枕獏, 2002年 感想 | シリーズ第四弾 >>

    『陰陽師 鳳凰ノ巻』 夢枕獏, 2002年 感想 | シリーズ第四弾 >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 鳳凰ノ巻
    夢枕獏, 2002
    272 ページ
    2026.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    シリーズ第4弾。
    短編で4冊目なのに、ダラダラとならずリズムもキープする。
    それはもうダイアモンドの原石である二人組を産み出したからノリに乗った状態が続くからだろう。
    もちろんスタイルを変えずに話を変えるという型で4冊目に来たわけだけど、なんと最後の短編でスタイルを変えてくる。
    今までは誰かに頼まれて、博雅と飲んでいた酒の杯を置き、ゆこう、と妖しい存在に向かっていっていたのが、今回はライバルと腕比べとは。

    やっぱり読み続けるしかないね。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
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    陰陽師 鳳凰ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-7)


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  • 『オリクスとクレイク』 マーガレット・アトウッド, 2003年 感想 | アトウッドのSF >>

    『オリクスとクレイク』 マーガレット・アトウッド, 2003年 感想 | アトウッドのSF >>

    🔽 基本情報 🔽
    オリクスとクレイク
    マーガレット・アトウッド, 2003
    Oryx and Crake
    Margaret Atwood
    2026.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    SFは苦手なんです。
    たとえアトウッドであっても苦手であると確信。

    なんでこういう世界にいるのかが436ページ中250ページ位になるまで見えてこないのは私には難しかった。
    文章はすごい、描写もすごい、状況を掴めれば面白い、でもこの世界を作り上げることに時間は割かれているにも関わらず人物像を作り上げることがほぼないので、人物に魅力を感じられない点も私には難しかった。

    日本語はもう売られていないのか、アマゾンで高額で売ってあるのみのよう。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Oryx and Crake” Margaret Atwood (2003) Review | SF from Atwood
    tag SF
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    オリクスとクレイク


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  • 『ダイイング・アイ』 東野圭吾, 2007年 感想 | ちょっと怖い東野圭吾 >>

    『ダイイング・アイ』 東野圭吾, 2007年 感想 | ちょっと怖い東野圭吾 >>

    🔽 基本情報 🔽
    ダイイング・アイ
    東野圭吾, 2007
    416 ページ
    2020.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ちょっとホラーな感じ。
    ホラーと言えば「人魚の住む家」のようなちょっとサイエンスフィクションで、じわじわとした狂気に溢れている。

    一部の記憶がなくなった主人公が今自分の身に起きている秘密と過去の秘密を同時に謎解きしていくというストーリーで、バーやカクテル、高級マンションなど、ハードボイルドなキーワードもたくさん。
    エンターテイメント性も忘れずに入れてくれる。

    でも、何故、という部分の解決がされてない箇所もあるような。

    とにかく事故は怖い。
    交通違反の取り締まりなどに読ませれば効果あるかも。
    🔽 関連ページ 🔽
    タグ: 東野圭吾
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    ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)


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  • 『陰陽師 付喪神ノ巻』 夢枕獏, 2000 感想 | 古代日本的な包容力 >>

    『陰陽師 付喪神ノ巻』 夢枕獏, 2000 感想 | 古代日本的な包容力 >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 付喪神ノ巻
    夢枕獏, 2000
    352 ページ
    2026.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    シリーズ第三弾。
    短編集なので一つ一つのストーリーについて書くのもなんだけど、女性の恨み系が多いのはやっぱりそうなんだよね、女性の恨みはそう簡単に払えないよということなんだろう。
    ただちょっと長めの「ものや思ふと」は男の恨みでこっちだって容易く解決はしない。

    いや、そういう観点でいうと、多くのストーリーに置いて問題が解決されないのも特徴かも。
    死んでも死にきれない、死んでからも祟ってやる、そういう強い思いを主人公の陰陽師は消し去らないことだってあるのがなんとも人間らしく古代の日本人的な優しさというか暗闇もオッケーだと思う包容力。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
    tag 日本史
    tag 怪談
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    陰陽師 付喪神ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-5)


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  • 『殺人の門』 東野圭吾, 2003 感想 | 著者の幅の広さを感じる人間ドラマ

    『殺人の門』 東野圭吾, 2003 感想 | 著者の幅の広さを感じる人間ドラマ

    🔽 基本情報 🔽
    殺人の門
    東野圭吾, 2003
    624 ページ
    2025.12 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    日本語いままで読んだ東野圭吾の派手さがない。
    凄いトリックもマジカルな要素もない。
    だからその分、この本のストーリーの素晴らしさが強調されている。

    お金持ちに生まれたのに次々と続く不幸で苦しみに溢れた半生の主人公、その影にいつもいる幼馴染み。
    タイトルからも分かるように殺人がテーマでずっとその匂いだけがしているサスペンスの側面と何が起こっているんだろうと想像を巡らさせるミステリーの側面。

    昭和を感じる人間ドラマは松本清張のような面白さがあり、巧みな謎解きミステリーだけではない、東野圭吾の作家としての幅の広さ、奥の深さを確実に掴める一冊。


    🔽 関連ページ 🔽
    tag 東野圭吾/Keigo Higashino
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    殺人の門 (角川文庫)


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  • 『(ケシの海)』アミタヴ・ゴーシュ , 2008 感想 | アヘン戦争直前の奴隷船にて

    『(ケシの海)』アミタヴ・ゴーシュ , 2008 感想 | アヘン戦争直前の奴隷船にて

    🔽 基本情報 🔽
    Sea of Poppies
    Amitav Ghosh, 2008
    (ケシの海)
    アミタヴ・ゴーシュ
    559 ページ
    2025.12 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    噂には聞いていたけど、やっぱり圧倒的に面白かった。

    大英帝国が治めるインド、そこで行われるケシの栽培、そしてアヘン戦争の匂いを受けて奴隷船に乗り込む人々。
    それだけでもう本を開く前から自分好みなのは一目瞭然。

    開けてみると、個性的な登場人物がどんどん出てくる。
    辛い結婚生活から逃げた主人公の女性ディーティ、フランス人ポーレットとインド人ジョドゥの兄妹愛、破綻した繊細なラジャに、秘密を持ったアメリカ人船乗りザッカリー、などなどがそれぞれの思いを胸にモーリシャス諸島へ向かう奴隷船アイビス号に乗り込む。
    その流れだけで分かるよう、壮大なストーリーがこの3部作で描かれるのです。

    女性たちの無謀さと、それについて行ってる男性たちだったり、騙されて人生が一転するラジャの変化などがエンターテインメントを込めて書かれているのでこの後どうなるのか。
    まだ最初の一冊を読んだばかり、先が気になる。

    日本ではまだ翻訳されてないので残念。
    英語はちょっと難しいです、というかインド英語やそれぞれの訛りなどもあり分かりにくい。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Sea of Poppies” Amitav Ghosh (2008) Review | Leading up to Opium War
    category 文学 インド 南アジア/Indian S. Asian Lit.
    tag インド/India
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  • 『もっとよくわかる世界の三大宗教』歴史の謎を探る会 編, 2006 感想 | さらっと読む超入門書 >>

    『もっとよくわかる世界の三大宗教』歴史の謎を探る会 編, 2006 感想 | さらっと読む超入門書 >>

    🔽 基本情報 🔽
    もっとよくわかる世界の三大宗教
    歴史の謎を探る会 編 2006
    163 ページ
    2020.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    キリスト教、仏教、イスラム教について浅く書いてあるので超入門本として。

    個別の宗教についてだと分かりにくい、それぞれの関係性などがあるのはいい、けど深くはないのでさらっと読むタイプ。
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    もっとよくわかる世界の三大宗教 かなり素朴な疑問・篇 (KAWADE夢文庫)


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  • 『(ザ・ホワイトタイガー) 』アラヴィンド・アディガ, 2008 感想 | 現代インドのエネルギー >>

    『(ザ・ホワイトタイガー) 』アラヴィンド・アディガ, 2008 感想 | 現代インドのエネルギー >>

    🔽 基本情報 🔽
    The White Tiger
    Aravind Adiga, 2008
    (ザ・ホワイトタイガー)
    アラヴィンド・アディガ
    336 ページ
    2021.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ちょうど、ネットフリックスがプリヤンカー・チョープラー制作主演で映画化したので、観る前に読まねばと。

    想像していた通りの面白さ、激しさ、リアルさ。
    淡々と進んでいくようなストーリーなんだけど実はエネルギーに溢れていて、これこそ現代インドの鏡。
    どうしてもインドを神秘な国と決めつけてしまうけれど、現実にはここには人々が生活をしていて、多くの貧しい若者はなんとか自分の親より良い生活がしたいと突き進む。
    それは当たり前の若者のエネルギーなんだけど、ここはそれでもインド。
    物凄い数の人間が絡み合い、その中でも生まれたときから叩きつけられている身分をわきまえるという常識は自分の中からも消えない。
    日本っぽいところがあるというか、アジア全般での文化はやっぱり繋がるところがある。
    ただ、貧困の層が分厚いインドでのこの物語はとてつもない興奮をまとっている。

    主人公が言うように、自分の生きている間にきっと白い男たちは消え、茶色と黄色の男たちが世界を制するようになる、つまり白人の時代は終わりアジア人の時代が来る、というのはそう間違ってもないかも。

    英語はちょっと難しいかも、というのもインド英語も入ってくるし。

    ネットフリックスの映画(日本語あり)もいいです!
    もちろんボリウッド的な歌もダンスもないけれど、代わりにリアルな暴力と音楽がありさらにこのストーリーを盛り上げる。

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    English review “The White Tiger” Aravind Adiga (2008) Review | Energy of young India
    tag インド

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    The White Tiger: WINNER OF THE MAN BOOKER PRIZE 2008 (English Edition)
    
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  • 『水辺にて』梨木香歩, 2006 感想 | カヌーで一緒に>>

    『水辺にて』梨木香歩, 2006 感想 | カヌーで一緒に>>

    🔽 基本情報 🔽
    水辺にて
    On the water / Off the water
    梨木香歩, 2006
    Kaho Nashiki
    249 ページ
    2021.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    カヤックにはまった作者によるエッセイ集。
    その名の通り、水辺のことについて。

    動物や植物に詳しい作者の小さな動きや発見は読んでいてまるで水辺をさーっと通っていくよう。

    特に印象に残るものがあったというより、これを読んだらなんとなく川や池など水のあるところに行きたくなる。
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  • 『ガール』奥田英朗, 2009 感想 | 女同士の絆>>

    『ガール』奥田英朗, 2009 感想 | 女同士の絆>>

    🔽 基本情報 🔽
    ガール
    奥田英朗, 2009
    320 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    大変だなー、日本で会社勤めする女性。
    仕事の内容も大変なのに、男尊女卑もまかり通り、いつでも男よりも頑張って男より成果を出してないと同等にも見てもらえない。
    その中で迷惑をかけず自分の好きなようにしてると年相応にとか若作りとか、でしゃばってるとか。

    ここの女たちは強い。
    そして、女の味方は女だというのもいい。
    作者が男性であっても、女たちの細かい嫉妬やファッションを描いていて、女同士の絆を軸にしてるっていい。
    奥田英朗って読めば読むほど、いい。
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  • 『片想い』東野圭吾, 2001 感想 | 自分のことをわかってほしい>>

    『片想い』東野圭吾, 2001 感想 | 自分のことをわかってほしい>>

    🔽 基本情報 🔽
    片想い
    東野圭吾, 2001
    624 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    大学時代のアメフト部の仲間たち。
    当時のマネージャーが人を殺したと告白してきたので夫婦でかくまうことにした、そこまでは裏表紙にかいてあるけれど、これ以上はネタバレになるので何もいえない。

    アメフトという「男の世界」、夫婦間での愛情や信頼、男として女としての暗黙の役割や社会的立場。
    そういう所をとことん疑問視する。
    今から24年前に書かれたというのは、かなり早い時点でこの問題に向き合っていたと思う。
    今でさえ日本は男らしいとか女らしい、白黒はっきりした男女という概念が常識とされ、それに当てはまらない人間は気持ち悪いか、笑いの対象になる。
    もちろん男尊女卑は当然。
    そこに不満を持っているかどうかでこの本への気持ちの持ち方は変わると思う。

    はっきりできない部分、わからない部分、そういうところをテーマに、大学時代の友情やアメフト部のポジション関係を絡ませる。
    現実であれば、本人が懸命に隠したい部分はいくら友人でも尊重してあげればとも思うけど。

    タイトルがいい。
    なるほど、相手に自分のことをわかってほしいという気持ち、それは片想い。
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  • 『猫と女たち』群ようこ, 2009 感想 | みんな自由>>

    『猫と女たち』群ようこ, 2009 感想 | みんな自由>>

    🔽 基本情報 🔽
    猫と女たち
    群ようこ, 2009
    223 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    前半は猫と犬のエッセイで、後半は自由な女たちの短編集。
    つまりみんな自由。

    自由に生きるペットや野良猫たちは可愛くて、私どもにぜひお世話をさせてください、とこちらからお願いしたくなる。
    そして女たちのほうもそう、勝手で好きなことしてるのに、ちょっと可愛げがあるので放っておけない。
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  • 『ギリギリデイズ』松尾スズキ, 2005 感想 | 落ち着きのない>>

    『ギリギリデイズ』松尾スズキ, 2005 感想 | 落ち着きのない>>

    🔽 基本情報 🔽
    ギリギリデイズ
    松尾スズキ, 2005
    272 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    風邪でボーっとしてる間に軽く読める本と思っててにしたんだけど、軽いのは軽いけど頭のなかでグルグルかき混ざるようなエッセイ。
    2000年辺りのネット上の日記を本にしたものなので、確かに出てくる事柄は古い。
    でもそんなことは関係ないくらい狂ってる松尾スズキ。

    常に複数の締め切りに追われて、芝居もインタビューもやって自分で自分を追い込んだギリギリなデイズ。
    それからもう20年以上たってるんだ。
    落ち着きそうで落ち着かない。
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  • 『インド ミニアチュール幻想』 山田和, 2009 感想 | 宇宙と神々と人の営みが詰まっている >>

    『インド ミニアチュール幻想』 山田和, 2009 感想 | 宇宙と神々と人の営みが詰まっている >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド ミニアチュール幻想
    山田和, 2009
    511 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    細密画のなかには宇宙と神々と共同体としての人の営みが詰まっている。
    そしてこの本はそれを我々に伝えようとする。

    細密画を通じてインドを旅行するような本。
    ただここでは、街から街へという移動ではなく、インドという空間と歴史を移動する感じ。
    16世紀から18世紀に渡り栄えたインドの細密画文化はラジャスタンを中心としたヒンドゥー教色の濃いラジプート派と、ムガール帝国時代の華やかな文化を象徴した、ムガール細密画と大きき二つあるよう。

    そして有名なのは筆。
    私が聞いたのはリスを毛を、一匹からは毛一本しか抜かない、というものだったけれど、ここではバサッとハサミで切るそう。
    それでも、一匹からは筆一本しかつくらない。
    もちろんそのリスには危害を加えないように細心の注意を払いつつ。

    そういう全体的なミニアチュールに関する章もあるし、画家個人を追った章、または蒐集家を追った章もある。
    細密画コレクターの友人でありライバルと、骨董屋から安く買い取るやり取りの様子も、蒐集に取り憑かれて犯罪や詐欺にに手を染める男たちもと、とにかく幅広い内容でどんどんよ読み進めてしまう面白さ。
    そして最後の方にはインド思想という壮大な時空の中にある細密画の位置付けと意義とでもいうのか、細密画に見る美の存在自体を追求する。
    最後に参考文献がたくさん並んでいるので、できる限り揃えたい。

    芸術であり宗教的であり、作者一人の人生を越えたもの。
    だから描いた人のサインはされない。
    画家はもちろん画家のカーストに生まれたから、父から祖母から受け継いだ精神で自らの人生全てで細密画に向かう。

    個人という枠を軽々と越え、時間と空間の壁を越え、宇宙と神と一体になるという感覚。
    音や絵を通じてしか伝えられない古代から続く感覚。
    この前読んだのNine Livesに通じるものもあるけれど、同じようにその感覚が近代化のなかでなくなりつつあるという危機感も持ってしまう。
    日本だって音楽や芸術を通じて自然と繋がる感覚がなくなっているように。

    やっぱりラジャスタンいかなきゃなー。
    最近どのインドの本みても、ラジャスタン州が出てくる。
    超観光地だから前回ためらったけど、毎日移動に車で8、9時間という現実を受け入れればまだ近代化してないインドに会えるんだろうなー


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  • 『インド旅行記 1, 2, 3』中谷美紀, 2006 感想 | 行くたびにパワーアップ >>

    『インド旅行記 1, 2, 3』中谷美紀, 2006 感想 | 行くたびにパワーアップ >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド旅行記
    1 北インド編
    2 南インド編
    3 東・西インド編
    中谷美紀, 2006
    Miki Nakatani
    359ページ, 229ページ, 240 ページ
    2022.01 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    1 北インド編
    地味に有名な本。
    インド関係の本ばかり探してたからかもしれないけど。
    ヨガを本格的にしているとは言え、独り身でインドへ向かいしかも1ヶ月以上も滞在するとは。
    バックパッカーではないと批判する人もいるようだけど、別にバックパッカーですと偽ってもないし、ドライバーやガイドがつくのはそんなに大袈裟な事でもない。
    自分をしっかり持ち、でもインドにどっぷり浸かり、なんに対しても過剰にならず、正直で、読み物としても面白い。
    デリー、ヴァラナシ、ヨガの聖地リシケシュ、そしてラジャスターン周遊。
    これを読んだら、やっぱりインドに行きたくなる。

    2 南インド編
    パワーアップという言葉がぴったり。
    北インド帰国から一ヶ月も経たずに南インド。メインはチェンナイとケララ。
    今回はもう慣れてきたのかちょっと地元の人とのコミュニケーションもありで、中谷さん、対インドにてパワーアップしてる。
    さすがに寺院巡りも飽きるよ。インド料理も飽きるよ。インド人にも頭くるよ。
    そういう正直な気持ちも吐き出しつつ、怒りや矛盾や貧困を全部包み込むインド。
    で、やっぱりインドへの愛を隠せない。

    3 東・西インド編
    ミキサンのインドの旅の最終便。
    前よりもパワーアップはしてるけど、疲れてる感じも出ている。
    単純に、移動しまくって疲れるというのもあるだろうし、やっぱりひとりで、ドライバーやガイドと常に会話しながら、行きところ行くところフル回転の説明を消化し、どこに行くにも交渉が必要で重ための料理を食べ、というのはよっぽどの忍耐じゃないと無理。
    カンチェンジュンガが多分一番好きだったのは、きっと本人は基本的に一人が好きだからだろう。
    今回も正直で、ある意味私と同じ位置でインドへの気持ちを抱いている。
    インドに行ったって別に人生が変わるとは思わない。第一そこには普通に人が住んでいるんだから。でも自分の生き慣れた世界と違う世界に行くというのは究極の体験で、やっぱり贅沢。
    バックパッカーでもないし、リゾートに行く気もないけど、無難な寝床とシャワーとトイレは欲しい。その通り。
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    インド旅行記1 北インド編 (幻冬舎文庫)


    インド旅行記2 南インド編 (幻冬舎文庫)

    インド旅行記 3 東・西インド編 (幻冬舎文庫 な 20-3)


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  • 『喪失の響き』 キラン・デサイ, 2006 感想 | 平等、和解、夢、そんなものは存在するのか

    『喪失の響き』 キラン・デサイ, 2006 感想 | 平等、和解、夢、そんなものは存在するのか

    🔽 基本情報 🔽
    The Inheritance of Loss
    Kiran Desai, 2006
    喪失の響き
    キラン・デサイ
    384 ページ
    2022.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    友人に進められるままに買ったので、私がいつも気になっている東ヒマラヤのカリンポンの街が舞台とは知らなかった。

    裕福な家庭の女の子が孤児になり、インド料理もナイフとフォークで食べるような厳格な祖父と暮らすことになる。
    そのころ激しくなっていくグルカ運動(ネパール系独立運動)に生活と人生を翻弄される人々。
    少女の想像と妄想と、そして現実。

    祖父と召使いだけの大きな家で、彼女はある貧しい青年に恋をする。
    同じ頃、召使いのニューヨークに住む自慢の息子は実は底辺を這うような生活をしていた。
    一見繋がりのないそれぞれの人生、でもグルカ運動が過激化するごとに確実に狂っていく。
    人一人の人生なんて一瞬にして壊されるなかで、平等、わかり合い、夢、そんなものは存在するのか。

    激しく変化する生活の中で唯一変わらないもの、ヒマラヤ山脈。
    春には淡い希望を運んできて、雨季にはすべてを腐らせる湿気を運んでくる神の宿る山のもとで、その流れに身を任せる。
    日本の表紙のように明るく可愛いストーリーではないです。

    そういう感覚はインドではかなり身に沁みるというか、自分よりも圧倒的に強いパワーというものが現実にあるインド。
    コミカルな場面が余計に悲劇を浮き立たせる、力強い一冊。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Inheritance of Loss" Kiran Desai (2006) Review | Peace, understanding, dream, no such things here
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  • 『(大英帝国とグルカの関係)』 GL・ライジムダー, 2007年 感想 | 大英帝国とインドの間で

    『(大英帝国とグルカの関係)』 GL・ライジムダー, 2007年 感想 | 大英帝国とインドの間で

    🔽 基本情報 🔽
    Anglo-Gurkha Relations: Historical Account of how the Gurkhas Bestowed upon Queen Victoria the Gift of Indian Empire
    GL Rai-Zimmdar, 2007
    (大英帝国とグルカの関係)
    211 ページ
    2023.12 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    自主出版だと思うけれど、大英帝国とインドの側で歴史を紡いてきたネパールに関する独自の見解で興味深い。

    いままでの大英帝国とグルカ、ネパールの関係や歴史を語る本は間違えている、というところから出発しているので、この本のミッションとしてはそれを正すことのよう。
    なので大英帝国とグルカの関係自体について学ぶ本ではないのが私の希望から外れていた。
    ただ、英国とインドという巨大な渦のせいでネパールの存在が軽視されてきたという点には納得。
    なので、私はまずはオーソドックスにネパールの歴史を学ぶべきです。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Anglo-Gurkha Relations” GL Rai-Zimmdar (2007) Review | Britain and Nepal
    タグ: 東ヒマラヤ
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    Anglo-Gurkha Relations: Historical Account of how the Gurkhas Bestowed upon Queen Victoria the Gift of Indian Empire


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  • 『老師と少年』 南直哉, 2006年 感想 | 自分とは何か

    『老師と少年』 南直哉, 2006年 感想 | 自分とは何か

    🔽 基本情報 🔽
    老師と少年
    南直哉, 2006
    Jikisai Minami
    120 ページ
    2025.10 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    永平寺で20年修行した曹洞宗のお坊さん、というか、老師。
    テンプルモーニングのポッドキャストで知ったあと、そのお人柄にビックリしていくつか本を入手した中のひとつ。

    自分とは何か、生とは死とはなにか、と少年が老師に色々と聞く、というお話なんだけど、老師は答えをくれるわけではない。
    でもそれが答えなのである。

    こんなに短くて文章も易しいのに、読者の心の、頭の深いところに直接、優しく語りかけてくる。
    気付いていないだけで君は一人じゃない、というところもいい。
    これは何度も開く本になりそう。


    中でも好きだった箇所を二つ。

    「では、『本当の自分』をさがす人はただ愚かなだけですか?」
    「そうだ。しかし、愚かさでしか開けない道もある」

    「『本当の何か』は、見つかったとたんに『嘘』になる。」
    🔽 関連ページ 🔽
    タグ: 仏教
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  • 『読書力』齋藤孝, 2002年 感想 | 鍛える読書力>

    『読書力』齋藤孝, 2002年 感想 | 鍛える読書力>

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    人気の本なので何となく気になっていて、そしてさすが話題なだけあって当然面白い。

    なるほど、つまりは読書をするという行為をスポーツのように捉えて、鍛えることができるよ、ということで、現代に生きる私たちにもわかりやすい。

    昔は読書をするということ自体が文化で、学生である=本を読んでいるはず、だった。
    本を読むことで自然と、生きていくことそして対人関係の準備をしていた。
    しかし、本を読むこと自体は自然な行為ではない。
    特に軽くはない本となると、むしろ、訓練がいる行為だ、スポーツのように。

    読書会なんかができると楽しそう。
    まあ環境的に無理だけど、一生のうちにいつかは参加できれば。

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  • 『辺境を歩いた人々』宮本常一, 2005年 感想 | 宮本民俗学の先代たち

    『辺境を歩いた人々』宮本常一, 2005年 感想 | 宮本民俗学の先代たち

    🔽 基本情報 🔽
    辺境を歩いた人々
    宮本常一, 2005
    Tsuneichi Miyamoto
    296 pages
    2023.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ちょっと久しぶりの宮本常一さん。この口調、文調が相変わらず心地よい。

    今回は「宮本民俗学の先代」とでもいうべき、彼より前の明治時代の4人のついて彼が語る。
    同じように、辺地、辺境を歩いてそれぞれの境遇のなかで調査をした人々。
    それを宮本さんが愛をもって現代の私たちに紹介する。

    彼の本を読むたびに、いかに一般的な歴史というものが本当にごく一部の裕福な支配階級のみに集中しているか、いかにそれが人々の本当の歴史を知る上で間違った方法なのか思い知らされる。

    大衆の貧しい人々の生活に注目した素晴らしい先人に敬意を払う。
    そして現在の私達がそういう宮本常一に対して尊敬の意を示す、そうやって回っていっているのだなあと、じんわりと思うわけです。

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  • 『”The Book of Man”』オショー・ラジニーシ 2002年 感想 | 国際的カルト

    『”The Book of Man”』オショー・ラジニーシ 2002年 感想 | 国際的カルト

    🔽 基本情報 🔽
    The Book of Man
    Osho, 2002
    オショー・ラジニーシ
    226 pages
    2023.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    話にはよく聞くOshoの本を初めて読んだ。
    実際には彼の発言集という形の本。

    よく分かった。なぜ彼がこんなにも、70年代から今現在においても人気であることが。
    誰だって不満を抱えて生きているんだから、中にはカルトにハマる人は絶対にいる。
    宗教的であることは今日でも長い人の歴史においても別に変わったことではない。
    ただ彼の教えでは、盲目的に宗教的であれ、強い力つまり自分に導かれなさい、属しなさい、と。

    70年代。彼は完璧なタイミングで出てきたわけです。
    アメリカなどの欧米社会に、賢くて口がうまくてサイケデリックなインド人グルがエキゾチックなことを言い出したんだから、絶妙なタイミングとしか言いようがない。
    抑制することはよくない、自由に人生を楽しめと彼は説く。
    とりあえずとググってみると彼はもちろん膨大な資金を寄付で稼いでおり、高級車を乗り回し(テレビで93台のロールスロイス)、暴力を推進し、性的にも極端に自由であったのだから、それは人は憧れる。
    しかし忘れてはいけないのは違法薬物を製造し自分の基地の他にも世界中に流通させ、さらには日常的な暴力を奨励し、そして特記する必要があるのは未成年に対する慢性的な性的搾取があったこと。

    と、まあ本に戻ると、多くの人が納得いくことが書いてあります。もちろん意図的に。
    なので研究対象というか、そういう側面から見ると面白いといえるけど、それ以上ではない。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “The Book of Man” Osho (2002) Review | International cult
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  • 『さるのこしかけ』さくらももこ, 2002年 感想 | ちびまる子ちゃんそのもの

    『さるのこしかけ』さくらももこ, 2002年 感想 | ちびまる子ちゃんそのもの

    ★★★★☆ 楽しくかわいいと勝手に抱いていた想像よりももっと笑える感じでびっくり。ここまでハチャメチャな人だったとは、本当にまる子が大きくなっただけとでもいうか、自由。

    🔽 基本情報 🔽
    さるのこしかけ
    さくらももこ, 2002
    Momoko Sakura
    296 pages
    2025.10 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ずっと気になっていたさくらももこのエッセイ、やっと一つ手にしました。
    楽しくかわいいと勝手に抱いていた想像よりももっと笑える感じでびっくり。

    ここまでハチャメチャな人だったとは、本当にまる子が大きくなっただけとでもいうか、自由。

    小学校の思い出のテレビでみていたまるちゃんそのままで嬉しい。
    他のも探さなきゃ。

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  • 『 (アカバドーラ) 』ミケラ・ムルジア 2009年 感想 | 終止符を打つ女性

    『 (アカバドーラ) 』ミケラ・ムルジア 2009年 感想 | 終止符を打つ女性

    🔽 基本情報 🔽
    Accabadora
    Michela Murgia, 2009
    (アカバドーラ)
    ミケラ・ムルジア
    208 pages
    2024.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    小説「アカバドーラ」現代サルデーニャ文学の最高峰。
    アカバドーラとは、末期患者やその親族の苦しみに終止符を打つ女性のこと、そう、その町で暗黙の了解の中、患者に安楽死をもたらす役目を背負った女性。

    とてもサルデーニャ的でとても地中海文化的。
    土埃の立つ乾いた家の壁、バールに座っている男たち、一日中家事に追われる女たち。
    草原に緑はなく茶色に乾いた草がいつこの地を炎に包もうかと小さな火花を待つ。

    生を与える助産婦が女性なら、生を終わらせるのも女性。
    少女マリアを引き取ってくれた独り身の女性は時折真夜中に黒尽くめの服を着て静かに家を出る。そして翌朝何もなかったかのように帰って来る。

    善か悪か、天使か悪魔か死神か、それはもう問題ではない。
    いま行われるべきか否か。

    サルデーニャでは実際に存在していたと考えられている。
    窒息という方法か、もっと有名なのは槌を使用する方法。
    現在も安楽死の問題は解決しないし、間違いなく客観的に100%正しいという答えは出てこないかもしれない。

    伝統に縛られた厳格な小さな町で、その大きく揺れる心境を圧倒的な力強さと威厳を持って描く一冊。
    日本語もいつか出るといいですね。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Accabadora" Michela Murgia, (2009) Review | A woman who ends life
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    ★★★★★ Accabadora, a woman in Sardinia who ends the suffering of very ill and their families. Is she an angel or a devil? That’s not the point any more to them. A book with an unusual dignity.

  • 『権力、政治、文化 エドワード・W・サイード発言集成』2001年 感想 | パレスチナ二国家解決

    『権力、政治、文化 エドワード・W・サイード発言集成』2001年 感想 | パレスチナ二国家解決

    🔽 基本情報 🔽
    Power, Politics and Culture
    Interviews with Edward W. Said, 2001
    権力、政治、文化
    エドワード・W・サイード発言集成
    アメリカ
    512 pages
    2024.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    エドワード・サイード教授とのインタビューや彼の発言を集めたもの。
    第一部は文化的な分野、つまり文学、音楽、芸術などに焦点を置いたもので、第二部は政治的な内容の2つのセクション。
    私にはそういうクラシックな教養がないので前半はわかりにくかったというのが正直な感想。
    でも後半は違う。パレスチナ、ガザで起きていることを知らない人はいない。
    彼が何十年も訴え続けたパレスチナの二国家解決は利己的な権力者に継続的に否定され、いま現在、常識的にありえないはずのパレスチナ人のジェノサイドが私達の目の前で起こっている。

    彼自身は自分を救いようのない楽観主義者と呼んでいた。
    一部の人間は彼を敵とみなしテロリストとも呼んでいた。
    しかし世界中の多くの人間は彼の情熱的なヒューマニズムに心を打たれた。
    イスラム教を崇めるわけでもなくユダヤ教を否定するわけでもない。
    彼がとても人間らしいのは、人間は矛盾していることを理解し、それでも互いに寄り添うことを目指したということ。

    キリスト教徒パレスチナ人。
    典型的なアラブの植民地主義的なクラシックな教育を受け、長年コロンビア大学で英文学と比較文学を教えていたサイード教授。
    世界中で何らかのリベラルアーツ、一般教養を学んだ人間には、彼の唱えたオリエンタリズムはあまりにも有名。
    教育の場以外でも生涯をかけてイスラエルとパレスチナの共存を訴え続けた。
    二国家解決以外はありえない、もう誰も覚えていない歴史や神話に執着せず、今現在その土地に住んでいる人の暮らしを尊重するしか道はない、そうすれば共存はできる、と。

    アメリカの問題は、その昔誤ってアラブを野蛮なテロリストだと位置付けしたあと、その間違いを認めずに野蛮人として描写することに意地になっていることだと。
    そしてもちろん、イスラエルがガザを侵略することによって膨大な利益を受けていることも知らない人はいない。

    サイード教授が亡くなって20年ちょっと。
    憎み合うことが当然という社会で生きてきた人々にとっても彼は大切な灯火であり、憎しみを利用する政治家にとって彼は敵だった。
    それでも訴え続けた人生のまっすぐな言葉がこの本に詰まっている。

    「イスラエルだってパレスチナ人を永遠に邪険に扱い、その存在を永遠に否定し続けることは不可能だ。パレスチナ人を完全に抹殺することはありえないんだから」
    世界中が見ているなかで正にそのありえないことが起きている。
    彼のような人間味の溢れた知識人の声はもう届かないのだろうか。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Power, Politics and Culture, Interviews with Edward W. Said" (2001) Review | Coexist
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    権力、政治、文化(下) エドワード・W・サイード発言集成


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  • 『キッチン・コンフィデンシャル』アンソニー・ボーデイン, 2000年 感想 | 料理界への愛

    『キッチン・コンフィデンシャル』アンソニー・ボーデイン, 2000年 感想 | 料理界への愛

    🔽 基本情報 🔽
    Kitchen Confidential 
    Anthony Bourdain, 2000
    キッチン・コンフィデンシャル
    アンソニー・ボーデイン
    576 pages
    2024.09 読了
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    出版されてすぐにクラシックになったと言える一冊。
    旅行ドキュメンタリー番組でお茶の間でも有名になったシェフ、でもこれは彼のバイオグラフィーではなく、食べ物への愛、料理への愛、料理業界の戦友たちへの愛のバイオグラフィーでそれは軽く国境を超える。

    レストランのキッチンは常に熱気に満ちている。私も少しだけ小さなレストランで働いたけれどそれでも確実に言えることは、チームワークというかここは軍ですかと思うほど大変な仕事で、シェフの言うことは絶対。

    嬉しいことにボーディンさんはドキュメンタリー番組で見る通り、本当に口が悪く、凄まじく正直で、とても優しい人物のよう。

    オーウェルの「パリ・ロンドン放浪記」が出てくるのにニヤリ、ちょうど読んだ本。
    これに続く、料理界を描く古典。

    もし英語で読むならぜひアニバーサリー版を。
    私が読んだエディションは彼の手書きの注意書きやあとがきが載っていて魅力倍増。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Kitchen Confidential" Anthony Bourdain (2000) Review | Love of cooking
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  • 『重力ピエロ』 伊坂幸太郎, 2003 感想 | 苦手意識があったのに意外にも

    『重力ピエロ』 伊坂幸太郎, 2003 感想 | 苦手意識があったのに意外にも

    ★★★☆☆  ちょっと苦手意識のあった伊坂幸太郎。でもこれはよかった。
    何が違うかというと、もうちょっと優しさがあり、つっけんどんの暴力さはない。
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    重力ピエロ
    伊坂幸太郎, 2003
    A Pirouette
    Kotaro Isaka
    496 pages
    2024.08
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    死神の制度から、ちょっと苦手意識のあった伊坂幸太郎。
    語り口が苦手と思っていたら、あれはあの物語だけの話で、この重力ピエロはもっとよかった。

    何が違うかというと、もうちょっと優しさがあり、つっけんどんの暴力さはない。
    確かに暴力がずっと付きまとうけれど、それを越える家族愛があり、圧倒的な兄弟愛がある。
    理屈も事実も犯罪も遺伝子だって越えるおおきな家族愛。

    ちょっと他のも読んでみないと。
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  • 『真夜中のマーチ』 奥田英朗, 2006年 感想 | 明るくハッピー

    『真夜中のマーチ』 奥田英朗, 2006年 感想 | 明るくハッピー

    ★★★★☆  また奥田英朗、読んじゃった。だってとにかく読みやすい。これも、単純に軽いわけではないけど、明るくハッピーになれる、ハズレがない。

    🔽 基本情報 🔽
    真夜中のマーチ
    奥田英朗, 2006
    Hideo Okuda
    336 pages
    2024.08
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    また奥田英朗、読んじゃった。だってとにかく読みやすい。

    ちょっと犯罪系でコメディーも入っている、そういう王道の一冊。
    ひょんなことから繋がる三人の強盗ストーリー。

    単純に軽いわけではないけど、明るくハッピーになれる、ハズレがない。
    暗い気分のときはとにかくこの作家の本で解決します。
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  • 『どうもいたしません』 檀ふみ, 2007年 感想 | 読んでるとファンになる

    『どうもいたしません』 檀ふみ, 2007年 感想 | 読んでるとファンになる

    ★★★★☆  檀ふみさんのこと詳しくもないくせに、読んでるとファンになる。たくさんのことが好きで真面目で心地よく生きてそうな感じが滲み出ていて、楽しく読める。
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    どうもいたしません
    檀ふみ, 2007
    Fumi Dan
    243 pages
    2024.07
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    短いエッセイがたくさん並んだエッセイ集。
    檀ふみさんのこと詳しくもなくせに、読んでるとファンになる。

    間違いなく大変な子供時代を過ごしたはずなのに、抜けてて、ちょっとかわいくて家族とも仲良くて楽しそう。
    こういう風に小さな事に気付いて、真面目に10年連載をしてるということはやっぱり真面目だから。
    たくさんのことが好きで真面目で心地よく生きてそうな感じが滲み出ていて、楽しく読める。


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  • 『東京島』 桐野夏生, 2008年 感想 | 女の生々しさ

    『東京島』 桐野夏生, 2008年 感想 | 女の生々しさ

    🔽 基本情報 🔽
    東京島
    桐野夏生, 2008
    Natsuo Kirino
    384 pages
    2024.07
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    無人島に住む、一人の女と31人の男。
    彼女は女である価値をフル活用する、というのが大きな筋となるけれどそんなやわな話ではない。
    5年、6年と、経つうちに各々は崩れていき、各々のストーリーが渦巻いていく。
    ロビンソン・クルーソーを最近読んだばかりだけど、トウキョウがいてホンコンがいて男がいて女がいて、男はみんな出来損ないで、しかもその女は太った40代で徐々に確実に傲慢になっていくとなると、美しい話ではない。
    そういう女の生々しさがさすが桐野夏生。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Tokyo Island" Natsuo Kirino (2008) Review | She gets old, fat and greedy
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