カテゴリー: 1990-1999

  • 『くっすん大黒』 町田康, 1997年 感想 | パンクなんです 

    『くっすん大黒』 町田康, 1997年 感想 | パンクなんです 

    🔽 基本情報 🔽
    くっすん大黒
    町田康, 1997
    192 ページ
    2020.09 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    不思議な短編二本。
    日常の異空間。
    普通の人の普通の日々、と思っていたらちょっとずつずれていって、かなりロックなのかパンクなのか、とにかく突っ走ってる。
    
    で、後書きを読んでみると、なるほどパンク歌手という肩書きなんですね。
    笑いと恐怖は常に紙一重。
    そう、笑っていいのかわからないチャアミイや、二本目の「河原のアバラ」の遺骨の件で会う人など、面白いんだけどヤバい。
    ヤバいけど笑える。
    
    パンクなんですね。
    
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  • 『日本仏教史』 末木文美士, 1992年 感想 | 仏陀の教えをローカライズ

    『日本仏教史』 末木文美士, 1992年 感想 | 仏陀の教えをローカライズ

    🔽 基本情報 🔽
    日本仏教史
    思想史としてのアプローチ
    末木文美士, 1992
    412 ページ
    2026.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    日本にやってきた仏教が、どう「日本の仏教」になったのか。
    とにかく脳みそ刺激されまくり。
    裏表紙にもある通り、知的興奮に満ちた旅、そう、知的アドベンチャー。

    偶然手に取った本が自分の想像以上に興味のど真ん中に命中することがある。
    私は仏教に興味があるし、その考えで気分がふっと軽くなることがあるので本を読んだりするけど、祈ることもないし、どこまで信じるているかといわれたら答えに困る、だってたぶんそんなに信じてない、でも実家は仏教。

    そんな典型的日本人である私が興味を持つ理由は正にこれ、ここにじっくりと紹介されている。

    インドから、中国という強力でレベルの高いフィルターを通して日本にやってきた仏教が、オリジナル仏教とは違う形で受け入れられ生き残っている。
    なぜ。

    仏教はその時代その時代に形を変え、その都度「日本の仏教」として存在してきた。

    貴族のために祈祷を中心とした仏教、先祖を大事にしてきた古代の日本人に合う葬式仏教、ルール重視の武士に好まれた仏教、来世の概念の薄い日本人に即座にいま浄土確定のコスパのいい仏教、そして神道と仏教がどちらも文化として存在する日本。

    そういう観点から日本における仏教の江戸時代くらいまでの歴史を紹介するのがこの本。
    仏教史に詳しくない私は次々と出てくる名前や文献に唸ってしまったけれど、知らなくても大丈夫、この本が重視するのは思想史であり仏教史の暗記じゃない。

    終章で遠藤周作の『沈黙』が出てくるけど、日本という土地の特徴は結局はこれ。
    (読んで最後に納得してもらうためここでは「これ」としか書きませんよ)
    高度経済成長期の日本が既存のものを改善して発展した理由にも通じるし、仏教と神道とキリスト教をも平然と受け入れてイベント化する理由にも通じる。
    漢文システムのお陰で後々好きなように解釈できたというのも、これに拍車をかける。
    日本以外の国の人にはわかりづらいし国内外で批判だってされる。
    でも私はこれは考えようによっては日本の強みだと思う。
    仏陀の教えを「日本の仏教」に変えた強み。


    その後の明治以降の日本の仏教の流れも気になる。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag ; 仏教
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  • 『The Other Middle Passage』 ロン・ラムディン, 1994年 感想 | 奴隷制度は名前を変えるだけ 

    『The Other Middle Passage』 ロン・ラムディン, 1994年 感想 | 奴隷制度は名前を変えるだけ 

    🔽 基本情報 🔽
    The Other Middle Passage:
    Journal of a Voyage From Calcutta to Trinidad 1858
    ロン・ラムディン, 1994
    Ron Ramdin, 1994
    62 ページ
    2020.06 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    インド系トリニダード人の友人の著作。
    インドから西インド諸島、カリブ海地域に送られたクーリー貿易(苦力貿易)といわれる新しい形の奴隷制度のついて。

    冒頭は輸送された労働者のコンディションについて、特に一つの船の状況を詳しく書いている。
    1858年に出向したその船は、108日かかった輸送で324人中124人が死亡。

    奴隷制度がなくなっても、当時のカリブ海ではサトウキビなどの栽培で全く人手が足らない状態になり、アフリカではなくインドから自由を奪って過酷な状況下の労働のためだけに人々を輸送。

    後半になるとその船内の様子や船長の奥さんの日記などによって当時の状況が詳しく書かれている。
    といっても、つまりは病気になって当たり前の環境で毎日人が病気になり、毎日人が死んでいく様子が綴られる。

    友人の彼も、クーリーとして送られて来た人の子孫で、白人の下に黒人、その下にインド人がいるという子供時代を過ごす。
    日本ではこの本は手に入りにくいので、もし興味があればご連絡ください。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    “The Other Middle Passage” Ron Ramdin, (1994) Review | Another slave trade
    tag 植民地主義 インド
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    The Other Middle Passage: Journal of a Voyage From Calcutta to Trinidad 1858
    The Other Middle Passage: Journal of a Voyage From Calcutta to Trinidad 1858

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  • 『周作塾』 遠藤周作, 1998年 感想 | 狐狸庵先生のエッセイ

    『周作塾』 遠藤周作, 1998年 感想 | 狐狸庵先生のエッセイ

    🔽 基本情報 🔽
    周作塾 読んでもタメにならないエッセイ
    遠藤周作, 1998
    274 ページ
    2020.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    遠藤周作というより、狐狸庵先生のエッセイ。
    男性向け雑誌の連載ということでいつもより男性読者向けの、先輩としての教訓を面白おかしく書いている。

    彼のエッセイは後から考えると時系列順に読むべきだった。

    これがどこにハマるのかわからないけど、好奇心旺盛な先生はどうでもいいことを書いておいて、実は密かに何より無意識という観念に結構時間をかけて語っている。
    偶然や死後の世界あど、非合理的な世界。
    解説によると、そしてそれは「ディープ・リバー」へ繋がっていく。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag
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  • 『陰陽師 飛天ノ巻』 夢枕獏, 1995年 感想 | 二人のいい漢ぶり >>

    『陰陽師 飛天ノ巻』 夢枕獏, 1995年 感想 | 二人のいい漢ぶり >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 飛天ノ巻
    夢枕獏, 1995
    304 ページ
    2026.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり面白い安倍晴明と源博雅シリーズ第二弾。
    この二人の「いい漢」ぶりはもちろん、彼ら二人の会話のテンポと結局いつも同じように「そういうことになった」と連なって出ていく様子がいい。

    それぞれの妖怪や霊のストーリー自体はもちろんユニークなのは当然。
    でもそこにある背景の草花や樹木などの豊かな自然の様子、特に晴明の庭のエピソードごと、季節ごとの描写はほんわりと静かな気持ちにさせてくれて、そうかこれほど美しい自然が身近なんだから魔物くらいでてくるよな、という不思議な感覚に陥ってしまう。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
    tag 日本史
    tag 怪談
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  • 『父と暮らせば』井上ひさし, 1998 感想 | 戦争で残された人々の痛み

    『父と暮らせば』井上ひさし, 1998 感想 | 戦争で残された人々の痛み

    🔽 基本情報 🔽
    父と暮らせば
    井上ひさし, 1998
    128 ページ
    2025.12 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    前書きで著者はずっと命の限り広島と長崎のことを書いていくという強い意思を示している。
    絶対に絶やしてはいけないことだから。

    その思いで書かれたこの作品。

    ここにじんわりと写された苦しみと痛さと、自分なんかが幸せになってはいけないという葛藤。
    父の生と死を越えた愛情と、娘の方からも深い愛情があり、原爆で命を奪われた人と「死ねなかった人」の次元を越える慈悲に溢れていて、短いながらもその深さに、読む人の心にずっと残るものになる。

    ユーモアに溢れていて、広島弁でゆっくりと進んでいく物語。
    私はまだ原爆の巨大な被害にあった人の話を直接聞けた世代。
    その次に続く高度成長期のあとの明るい未来を知らない世代。

    忘れないための大切な一冊。

    🔽 関連ページ 🔽
    tag 戦争/War 
    
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  • 『ロートレック荘事件』筒井康隆, 1990 感想 | このトリックあり?>>

    『ロートレック荘事件』筒井康隆, 1990 感想 | このトリックあり?>>

    🔽 基本情報 🔽
    ロートレック荘事件
    筒井康隆, 1990
    199 ページ
    2021.03 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    一見、よくあるセッティング。
    でも最初の章が大事。
    会話の不自然さは気づいていたけど、こういうことなのかというトリック。
    ずるいといえばずるいのかもしれないし、フェアかアンフェアか、といえばギリギリ。
    コンプレックスを柔らかく隠してあげるんじゃなくて曝け出す。
    守られる対象のものの自己主張。捻くれた運命。
    なるほどね、となる一冊。
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  • 『夫婦茶碗』町田康, 1998 感想 | パンク小説>>

    『夫婦茶碗』町田康, 1998 感想 | パンク小説>>

    🔽 基本情報 🔽
    夫婦茶碗
    町田康, 1998
    Ko Machida
    221 ページ
    2022.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    夫婦茶碗と、人間の屑という二本立て。
    どちらも、コロコロと人生を転がり落ちるような男の話。

    どうしようもないクズ、反省をするのは頭の中で一瞬で、それだけで自分に浸って、次から次へと悪化し、やっぱり転がり続ける。

    パンク小説なんだけど、ここまでくるとね。
    面白くない、よくない、というわけではなく、私向けではない本だった、ということでした。
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  • 『(フェラーリを売り払った僧侶)』 ロビン・シャーマ, 1996年 感想 | 悟りへの近道的な

    『(フェラーリを売り払った僧侶)』 ロビン・シャーマ, 1996年 感想 | 悟りへの近道的な

    🔽 基本情報 🔽
    The monk who sold his Ferrari
    Robin Sharma, 1996
    (フェラーリを売り払った僧侶)
    ロビン・シャーマ
    198 pages
    2025.03 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    仕事一筋でお金が重要な生活をしていた男性のもとに、人生とは何かを告げる変な男がやってきた。

    何が大事かを悟るために、本当の夢や運命を追いかけるためにどういうことをすればいいか、ということを非常に分かりやすく具体的に説いた本で(例えば、瞑想が難しいのなら部屋にある一つの置物の表面の一点に集中して、とか)、読んだあとその瞬間にすぐに行動に移せる本。

    ただ、面白いかといえば面白いわけではない。
    まあ自己啓発本だからストーリーが面白いことが目的ではないんだけど、それはいいとしても、「古代インドでは」とか「神秘的な共同体にいたとき」とか「アジアの伝説によると」とか、どうみても欧米の一般人が好きそうな表現が多い。
    まあそれもターゲット層がそうなんだから仕方がないんだと思うしかない。
    いずれにしろ、もし欧米の白人の層に属しているのなら自己啓発としては優れているのは間違いない。
    そうでない人にとってはズレていると思う。

    あ、もし欧米人に瞑想とは悟りとは何かとかを説明する必要があれば訳には立つ!

    🔽 関連ページ 🔽
    “The monk who sold his Ferrari” Robin Sharma (1996) Review | A quick way
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  • 『塗仏の宴』 京極夏彦, 1998 感想 | 2000ページあっという間

    『塗仏の宴』 京極夏彦, 1998 感想 | 2000ページあっという間

    ★★★★★ 初の京極作品、想像以上に引き込まれるので2000ページあっという間。妖怪という概念のサイドストーリーなど、とにかく妖怪を知らない私には驚きばかり。最初から読んでみなければ。
    🔽 基本情報 🔽
    塗仏の宴
    宴の支度 宴の始末
    京極夏彦, 1998
    Nuribotoke no Utage, Kyogokudo Series
    Natsuhiko Kyogoku
    2082 pages (994 + 1088)
    2024.09
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    この二冊で2000ページを越える長編だけど、初の京極作品、想像以上に引き込まれるのであっという間。

    妖怪などのかなり詳しい説明の箇所が多く突き放されそうになるけど、ストーリーの流れはエンターテイメントで登場人物も面白い。
    面白いし、何よりもシリーズなので積み重ねていく楽しみがあるに違いない。
    これだけを読んですでに主要な人物が味があってとっても良い。

    妖怪は「妖怪な現象」をビジュアル表現したもの、というけれど、当時の最新の技術を持った人々、つまりコミュニティーの外にいる異人をまるで魔法使いのように崇めて、それが妖怪という対象に変化した、というのは凄い。そういうサイドストーリーもなるほどと驚きの連続。

    シリーズの途中から読んでしまったけど、最初から読んでみなければ。
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  • 『ブルータスの心臓』 東野圭吾, 1993年 感想 | ミステリーxテクノロジー

    『ブルータスの心臓』 東野圭吾, 1993年 感想 | ミステリーxテクノロジー

    ★★★★☆  東野圭吾 x テクノロジー。カッコウと続けて読んでるせいで印象が弱くなってるのは否めないけど、少し複雑なせいでスリルはカッコウほどないかも。

    🔽 基本情報 🔽
    ブルータスの心臓
    東野圭吾 1989
    Keigo Higashino
    264 pages
    2024.07
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    東野圭吾 x テクノロジー
    冒頭でロボットが意思を持ったかのような序章があり、それからは主人公にくっついてストーリーが進む。

    彼の思惑のはずが、なにが起きてるのか、誰が、どうして、が最後まで分からない。

    カッコウと続けて読んでるせいで印象が弱くなってるのは否めないけど、少し複雑なせいでスリルはカッコウほどないかも。
    いやこれも私のせい、いつもほぼ100%同じ作家や同じテーマのものは続けてみないようにしてるのについ。

    🔽 買えるところ 🔽

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  • 『アムステルダム』イアン・マキューアン, 1998年 感想 | イギリスらしく、暗い

    『アムステルダム』イアン・マキューアン, 1998年 感想 | イギリスらしく、暗い

    🔽 基本情報 🔽
    アムステルダム
    Amsterdam 
    Ian McEwan, 1998
    イアン・マキューアン
    224 pages
    2024年6月 読了
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    誰かにもらった本。で、日本語訳なので直接の面白さは欠けるのでちょっと残念ではあるが、さっと読める短編。
    同じ女性を愛したという接点のある中年の男二人の小難しい友情、もしそれが友情と呼べるのならだけど。
    小難しく、イギリスらしく、暗い。
    でも他のも読んでみたい。
    やっぱりオリジナルがせっかく英語なら英語じゃないと。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Amsterdam" Ian McEwan (1998) Review | So dark so English
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    アムステルダム (新潮文庫)



  • 『臓器農場』 帚木蓬生, 1993年  感想 | 思ってたように暗い

    『臓器農場』 帚木蓬生, 1993年 感想 | 思ってたように暗い

    ★★★☆ 精神科医でもある著者。思ってたように暗い。
    体調が良くなってなかったら読めなかったかもというくらい、暗い。新生児の臓器のビジネス、もう聞くだけで暗い。
    🔽 基本情報 🔽
    臓器農場
    帚木蓬生 1993
    224 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    作家で精神科医の著者。
    はじめて読んだけど、思ってたように暗い。
    退院後の自分の体調が良くなってなかったら読めなかったかもというくらい、暗い。

    助かる見込みのない新生児の臓器のビジネス、または研究、そこで繰り返されるホラーのようなスリラーのような。

    面白い、けど、例えば松本清張のように好きかといわれればそうではないので4。
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    臓器農場 (新潮文庫)



  • 『深夜特急6 南ヨーロッパ ロンドン』 沢木耕太郎, 1992年 感想 | こんなひとり旅は今は贅沢

    『深夜特急6 南ヨーロッパ ロンドン』 沢木耕太郎, 1992年 感想 | こんなひとり旅は今は贅沢

    ★★★☆ 3と6しか読んでない邪道だけど。インド編に比べ当然かなり余裕。このご時世こんなひとり旅は贅沢。いいなあ。井上陽水との対談のあとがきも良いです。
    🔽基本情報🔽
    深夜特急6
    南ヨーロッパ ロンドン
    沢木耕太郎 1992
    224 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    続けて旅行記。
    彼の旅の最終章、ヨーロッパ。
    インド編しか読んでないけど、ここは旅も最後にかかり、しかも物理的に豊かなヨーロッパなので、余裕もある感じ。

    といってもバスでイタリアやスペインを駆け巡るのは普通の神経ではできない。
    こういいのを読むといよいよ現代の世の中ではこんなことはできないと思う。まず物価。そして国境を越える難しさ。
    旅人という気楽さ、そして時間をも手余すという贅沢。

    直前に読んだ村上春樹よりも圧倒的に旅に出たくなってしまう一冊。

    あとがきの井上陽水との対談も、あんまり関係なく緩くて個別に面白い。
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  • 『辺境•近境」 村上春樹 1997年 感想 | 私は確実に村上春樹に感化されてる

    『辺境•近境」 村上春樹 1997年 感想 | 私は確実に村上春樹に感化されてる

    ★★☆☆ 20年ほど彼の小説を避けている。最近思う、私は村上春樹は嫌いというより食わず嫌いかも。これを読んで遠回りして四国初上陸し本当にただ讃岐うどんを食べに行った。つまり、私は確実に村上春樹に感化されてる。やっぱり読まなきゃ。
    🔽基本情報🔽
    辺境•近境
    村上春樹 1997
    Haruki Murakami
    304 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    旅行記。
    彼の文章が嫌いなんじゃないけど、好みではない。
    多分、口語文というか、なぜか外国の文章を和訳したかのような語り口のせい。
    そこが世界中にファンがいる魅力なんだろうけど、言葉の流れの美しさ、楽しさがない(気がする)
    書いている文章が面白いだけに、もっと好きになりたいのに。
    いや、でもかなり長いこと彼の小説を避けているので食わず嫌いなのかもしれない。

    モンゴルの辺境や、生まれ故郷の神戸を歩く近境についてなどで、相変わらずふわふわとしている。
    でもこの本について一番重要な点は、これを読んで今回の日本への里帰りで頑張って遠回りして初四国上陸、しかも滞在時間は半日(鳴門の渦潮を含む)、本当にただ讃岐うどんを食べに行ったこと。
    村上春樹の凄さを実感したのは、彼の回ったところは現在超有名店。

    つまり、私は確実に村上春樹に感化されてる。やっぱり読まなきゃ。
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  • 『最初の人間』アルベール・カミュ, 1994年 (1960年) 感想 | 未完成という完全

    『最初の人間』アルベール・カミュ, 1994年 (1960年) 感想 | 未完成という完全

    🔽 基本情報 🔽
    The First Man
    Albert Camus 1994 (1960)
    Le Premier homme
    最初の人間
    アルベール・カミュ
    282 pages
    2024年5月 読了

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    1960年に事故で亡くなったカミュのカバンにあった未完成の原稿が1994年に未完成のまま出版される。名前や詳細が噛み合っていないのもその生々しさを語る。
    半分自伝、半分小説、未完成、でも完全に心惹かれる。

    アルジェリアに住んでいたときの貧しい生活、でも母、祖母、叔父への愛に溢れていた。
    フランスとアルジェリアという2つの国に引き裂かれた生活には父親がいない、家族の伝統もない、信頼できる人も、自分を育ててくれる確かな存在も、なにもない。
    そんな時に小学校の先生に出会う。

    時に家族や血縁で繋がっていない人が、その溢れる愛情をもって育ててくれることがある。
    この先生がカミュの人生にとってかけがえのない人だったことがよく分かるくらい感動する章。
    そして彼は恋に落ちる - がそこでこの物語は途切れてしまう。
    確かに傑作になっていたと思う。
    愛だろ、愛。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The First Man" Albert Camus, (1994 /1960) Review | Half biography fully touching
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  • 『めぐりあう時間たち』マイケル・カニンガム, 1999 感想 | 新しいダロウェイ夫人

    『めぐりあう時間たち』マイケル・カニンガム, 1999 感想 | 新しいダロウェイ夫人

    🔽 基本情報 🔽
    The Hours
    Michael Cunningham, 1999
    THE HOURS―めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人
    マイケル・カニンガム
    230 pages
    2024年5月 読了
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    ヴァージニア・ウルフ好きに。せっかくだからちゃんとダロウェイ夫人を読んでから。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」が元になっているストーリーなので、どう考えてもダロウェイ夫人を先に読むべきだけど、手元にはこれがあったのでこっちから読んでしまったので、単純にこの本だけのことです。

    ここには3人の女性が出てくる。自分が持っていない何かを探し求める女性3人。
    普通じゃないことこそが至って普通。逃げ出したくなったり、見ないふりをすることこそが普通。
    でも、例えばブラウン夫人のように、自分の行動が他の人に影響を及ぼすことだってある。
    あんなことしなければ。なんであんな人に時間を費やすのか。次から次へと浮かび上がる彼女たちの考えが思考が後悔が「意識の流れ」が止まらない

    人生の中にはとても重要な数時間というものがある。
    その時間においてのあなたの行動が残りの人生にずっと付きまとってくることも。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The hours" Michael Cunningham (1999) Review | A new Mrs. Dalloway

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    Michael Cunningham's The Hours



  • 『アヘン王国潜入記』 高野秀行, 1998年 感想 | 私たちと変わらない気持ちで生活する人

    『アヘン王国潜入記』 高野秀行, 1998年 感想 | 私たちと変わらない気持ちで生活する人

    ★★★★★ 普通、ミャンマーの山中にある世界最大のアヘン生産地に半年も行かないよ。政治的に意図的に隔離されていてでも変わり者が何日もかけて歩いていくと、そこには私たちと変わらない気持ちで、泣いて笑って生活する人たちがいる。
    🔽基本情報🔽
    アヘン王国潜入記
    高野秀行 1998
    Hideyuki Takano
    392 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    アジアの辺境ルポ系が好きな人。ウルルン滞在記っぽいけど、かなりリアル。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    この本が面白いのは、テーマや内容も去ることながら、著者本人の人格が大きな魅力。

    普通、ミャンマーの山中にある世界最大のアヘン生産地に半年も行かないよ。
    しかも特にジャーナリスティックな野望をもってではなく、ただ一緒にケシ栽培したいからという理由で。
    この村に生まれて、アヘンの農業に一生を費やし、たまに吸って、いつかは死んでいく、他の何も知らずに。生きる意味とかそういう綺麗事じゃない。
    だからこの本には歴史や政治の話は少ない。
    歴史や政治や国家は隔離された小さな村に住む人々の暮らしの軸ではないから。
    でも、村の回りには巨大な力が渦巻いていて、典型的な貧富の差や搾取がある。
    つまり軸ではないけれど、人々は間違いなく左右されている。

    世界は隅から隅まで知られてる訳ではない。
    人が住んでいて、こんな重要な土地であるはずの場所ですら知られていない。
    政治的に意図的に隔離されているこういうところがあって、でも変わり者が何日もかけて歩いていくと、そこには私たちと変わらない気持ちで、泣いて笑って生活する人たちがいる。

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    アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
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  • 「代表的日本人」 内村鑑三 鈴木範久 訳, 1908, 1995年 感想 | 当時の日本から西洋に挑戦

    「代表的日本人」 内村鑑三 鈴木範久 訳, 1908, 1995年 感想 | 当時の日本から西洋に挑戦

    🔽基本情報🔽
    代表的日本人
    内村鑑三 1908
    "Representative men of Japan" from Japan and the Japanese 
    Kanzo Uchimura, 1894 and 1908
    鈴木範久 訳 1995
    256 pages
    2024年4月 読了
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    元々は1894年に日本を紹介する本、Japan and the Japaneseとして英語で書かれ、1908年にRepresentative men of Japanとして再度世に出て、それが新しく日本語訳されたもの。
    という前置きだけで、いかにナショナリスティックかが分かる。

    圧倒的に押し寄せる西洋文化にはばかり、日本人だって素晴らしいんだということを伝える為の本。

    確かに内容も、著者の主観的な部分が多く、どの章もまず日本のその分野の紹介から始まり、それぞれの人物がどうして日本人らしくて素晴らしいかを語る。
    最初の西郷隆盛の征韓論の正しさを訴えるようなのが気になったけど、あとがきによると、内村鑑三本人は日露戦争をもって反戦主義になったとのことで、西郷隆盛の数ヵ所はその名残のよう。

    5人について学ぶところもあるけれど、それよりも、著者がどういう姿勢でこの書をもってヨーロッパと対等になろうと訴える姿勢がメインの面白さ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Representative men of Japan" Kanzo Uchimura, 1908 Review | A resistance from this Christian Japanese author
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  • 『旅の理不尽 アジア悶絶編』宮田珠己, 1995年 感想 | おバカな旅行記

    『旅の理不尽 アジア悶絶編』宮田珠己, 1995年 感想 | おバカな旅行記

    ★★★★☆ その通り、おバカな旅行記。
    ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。個人的な出来事を書いただけ、という究極な旅行記。


    🔽 ログ 🔽
    旅の理不尽 アジア悶絶編
    宮田珠己 1995
    Tamaki Miyata
    272 pages
    2024年1月 読了
    

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    その通り、おバカな旅行記。
    20代そこそこの事と思うけど、ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。
    個人的な出来事を書いただけ、まあ比較的に騙されたことや勘違いだった記録を中心に、という究極な旅行記。
    でもそこが珍しくて面白い。
    勢いというのはやっぱり、若くないとね。歳を重ねるごとに慎重になってしまうという避けられない傾向。
    読むと元気をもらえる一冊。

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    旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)
    旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)







  • 『鱈: 世界を変えた魚の歴史』マーク・カーランスキー, 1997年 感想 | 鱈が人間の醜い姿を曝け出す

    『鱈: 世界を変えた魚の歴史』マーク・カーランスキー, 1997年 感想 | 鱈が人間の醜い姿を曝け出す

    🔽ログ🔽
    Cod: A Biography of the Fish that Changed the World
    Mark Kurlansky, 1997
    鱈: 世界を変えた魚の歴史
    マーク・カーランスキー
    2025年3月読了
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    なんと日本語訳もあるみたい。「鱈: 世界を変えた魚の歴史」
    ヨーロッパに住んでるけど日本人としてタラという魚はよく分からなかった。フィッシュ・アンド・チップスの魚でヨーロッパの北部の寒い海でとれるらしい、でも昔からイタリアやスペインなどヨーロッパの南部でその乾燥は各地の郷土料理になっている。なぜ。

    その、なぜ、の部分がまさにこの当たり障りの無さそうな魚を取り巻く怒涛の歴史の真相。近代化が進み永遠に続くと思われた資源が急激に減っていき(ここではまさにタラの量が激減し)、当時の太平洋の発展を担うこの魚を巡って戦争が起き、失業者は増え、外国人に敵対心を抱き、と我々人間の醜い姿をさらけ出されてしまう。タラに。

    タラがヨーロッパの南部で愛され、新大陸でも重宝され、残りの安い部分は奴隷たちやその子孫をも満たしたという史実。凄い魚としか言いようがない。こんなに人類にとって大事な魚は他にない。

    1997年出版当時よりも私たちの環境に対する危機感は高まり、トロール漁、底引き網漁はサステイナブルではないという意識はある。売れない必要のない魚まで根こそぎ取ってしまい、しかもプラスチックごみをかなり出す漁。プラスチックストローなんて比べ物にならない量のごみがトローリングで排出されそのまま海に残る。幼魚も根こそぎ取られて捨てられるので育たない、けれど都合が悪いから誰も語らない。

    いつものことながら、生活のために働く漁師さんは私たちの敵ではない。敵は常に、利益しか考えない大企業という国に保護されたモンスター。そんなところまで発展していく地味に壮大な一冊。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Cod A biography of the fish that changed the world" Mark Kurlansky (1997) Review | Our ugly selves exposed by, cod

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    鱈: 世界を変えた魚の歴史




    Cod: A Biography of the Fish that Changed the World (English Edition)
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  • 『キリング・フロアー』リー•チャイルド, 1997年 感想 | ジャック・リーチャー

    『キリング・フロアー』リー•チャイルド, 1997年 感想 | ジャック・リーチャー

    🔽ログ🔽
    Killing Floor
    Lee Child, 1997
    キリング・フロアー
    リー•チャイルド
    525 pages
    2025年2月読了
    
    
    
    
    
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    【中古】 キリング・フロアー(新装版)(上) 講談社文庫/リーチャイルド【著】,小林宏明【訳】

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    初のジャック•リーチャーのシリーズ。知人に薦められて積読してたけど、まさかあのリーチャーとは読むまで気づかなかった。
    単純にこれは映画やドラマのように映像で楽しめる、楽しんだ方がいいかも。
    アクション、興奮、アドレナリン爆発。

    殺しに暴力にいい女、と絵に描いたような要素ばかりだけど、ストーリーはシンプル、というか、ない。私が望むどろどろの人間模様やメロドラマ的なものがない。唯一キャラクターにストーリーがあって人間味のある人物はフィンリー警部かも。
    でもここがスタートなんだしここから広がるのかな。

    とにかく、トムクルーズがぴったりのハードボイルド、アクションスリラー。本が悪いんじゃなくて、私の興味とはかけ離れているということ。各国でベストセラーなので面白くないわけではない、決して。
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    English review
    "Killing floor" Lee Child (1997) Review | Jack Reacher series

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    新装版 キリング・フロアー 上 (講談社文庫 ち 5-9)



    新装版 キリング・フロアー 下 (講談社文庫 ち 5-10)


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