カテゴリー: ノンフィクション

  • 『どうもいたしません』 檀ふみ, 2007年 感想 | 読んでるとファンになる

    『どうもいたしません』 檀ふみ, 2007年 感想 | 読んでるとファンになる

    ★★★★☆  檀ふみさんのこと詳しくもないくせに、読んでるとファンになる。たくさんのことが好きで真面目で心地よく生きてそうな感じが滲み出ていて、楽しく読める。
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    どうもいたしません
    檀ふみ, 2007
    Fumi Dan
    243 pages
    2024.07
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    短いエッセイがたくさん並んだエッセイ集。
    檀ふみさんのこと詳しくもなくせに、読んでるとファンになる。

    間違いなく大変な子供時代を過ごしたはずなのに、抜けてて、ちょっとかわいくて家族とも仲良くて楽しそう。
    こういう風に小さな事に気付いて、真面目に10年連載をしてるということはやっぱり真面目だから。
    たくさんのことが好きで真面目で心地よく生きてそうな感じが滲み出ていて、楽しく読める。


    🔽 買えるところ 🔽

      ●●●●● 楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    どうもいたしません (幻冬舎文庫) [ 檀ふみ ]
    価格:544円(税込、送料無料) (2025/10/5時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    どうもいたしません (幻冬舎文庫 た 14-3)



  • 『働く男』 星野源, 2015年 感想 | 働くエネルギーに溢れている

    『働く男』 星野源, 2015年 感想 | 働くエネルギーに溢れている

    ★★★★☆  日本にいない私ですら何でも屋さんとして彼を知っている星野源のエッセイ集。面白い。働くエネルギーに溢れているときは精一杯働けばいい、ただ、そうじゃないときは落ち着いててもいい。
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    働く男
    星野源, 2015
    Gen Hoshino
    256 pages
    2024.07
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    2010年辺りのいろんなエッセイ集をまとめたものらしいけれど、日本にいない私ですら、何でも屋さんとして彼を知っている。
    そして、型にはまらないとても珍しい人間として。

    表現が好きで、学生時代にたまっていったインプットがどんとアウトプットされているのか、しかもアングラなのにメジャーで、完全にお茶の間のスター。
    好きなことをするためにとことん努力する。その姿勢。

    20代はひたすら働いたんでしょう。
    はじめに、に書いてある2015年当時は病気も乗り越え今はそういう脅迫感はないと。
    結局何事もタイミングなわけで、働くエネルギーに溢れているときは精一杯働けばいい、ただ、そうじゃないときは落ち着いててもいい。

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

      ●●●●● 楽天●●●●●

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    働く男 (文春文庫) [ 星野 源 ]
    価格:770円(税込、送料無料) (2025/10/5時点)


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    働く男 (文春文庫 ほ 17-2)



  • 『君主論』ニッコロ・マキャベリ, 1532年 感想 | 残酷であれ、卑怯であれ

    『君主論』ニッコロ・マキャベリ, 1532年 感想 | 残酷であれ、卑怯であれ

    🔽 基本情報 🔽
    The Prince
    Niccolò Machiavelli, 1532
    Il principe
    君主論
    ニッコロ・マキャベリ
    128 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ただの古典でなく何世紀も幅広く影響力があった古典、君主論。
    1500年のヨーロッパにおいての、正しい君主になるにはというガイドブックで、マキャベリズムというと残酷なイメージがあるけど、紛争の耐えない時代において仕方ない部分はあるが、これが未だに民主主義国家の政治家に愛読されているというのは怖い。

    自分の家族や領土を守るという目的達成のためには残酷だっていい、それが良い君主。
    メッセージは明瞭で当時のヨーロッパだけでなくローマ帝国時代にも細かくくれながら、具体的なアドバイスをする。
    当時から500年も言われているけど確かに、典型的なルネッサンスの産物。

    私のようにローマ時代から16世紀の歴史に詳しくない場合は注意書きが多い本を選ぶのがおすすめです。いろんな歴史上の人物が出てくるのでややこしい。
    🔽 買えるところ 🔽
    English review
    “The Prince” Niccolò Machiavelli (1532) Review | Focus, be cruel, rule

    🔽 買えるところ 🔽

      ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    君主論 新版 (中公文庫) [ マキアヴェリ ]
    価格:880円(税込、送料無料) (2025/10/4時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●


    君主論 (岩波文庫 白 3-1)



     
    The Prince (Alma Classics)


  • 『お金の流れで読む日本と世界の未来』 ジム・ロジャーズ, 2017年 感想 | 歴史を理解し次を見据える

    『お金の流れで読む日本と世界の未来』 ジム・ロジャーズ, 2017年 感想 | 歴史を理解し次を見据える

    ★★★★☆ 歴史を理解し次を見据えるのが投資の原点。保守的な過保護な日本は近いうちに国として成り立たなくなるという点近いうちに北朝鮮と韓国がお互いを補って国として成功し世界一幸せな国になるという面白い予見
    
    
    
    
    
    🔽 基本情報 🔽
    お金の流れで読む日本と世界の未来
    ジム・ロジャーズ, 2017
    Jim Rogers
    237 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    バックグラウンドは歴史という投資家の日本独占インタビューといった形。
    歴史に詳しいということで、歴史は繰り返すということを説く。

    確かに、歴史を理解し、次を見据えるというのが投資の原点だと思う。
    まったく投資が分からないので私はその辺のつまりメインの部分は理解できないけど、その周辺の話が面白い。

    特に、近いうちに必ず統一する北朝鮮と韓国がお互いを補って国として成功し世界一幸せな国になるという点。
    北朝鮮の資源とポテンシャル、技術は高くとも少子化で悩む韓国。すごく納得。

    日本は大好きだけど、外に目を向けない保守的な過保護な日本は近いうちに国として成り立たなくなるという点。
    ただ、彼でも予想できなかったことが起きた。
    出版直後にコロナで世界が止まったことだ。
    それでも今まだ彼の言っていた事は間違ってはいない。
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

      ●●●●● 楽天●●●●●

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)



  • 『(中年の危機への哲学的な対応)』キーラン・セティア, 2017年 感想 | もっと良い人生だったかもは幻想

    『(中年の危機への哲学的な対応)』キーラン・セティア, 2017年 感想 | もっと良い人生だったかもは幻想

    🔽 基本情報 🔽
    Midlife
    A philosophical guide
    Kieran Setiya, 2017
    (中年の危機への哲学的な対応)
    キーラン・セティア
    186 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    

    🔽 楽天ブックス (英語。内容、著者紹介も) 🔽

    Midlife A Philosophical Guide【電子書籍】[ Kieran Setiya ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    「中年の危機への哲学的な対応」という意味で、そういう内容。
    いわゆる普通の自己啓発本ではない、哲学的な考えを身につけることでほぼ誰もが陥る中年の危機を生き抜くと。いうことで楽な解決法は教えてくれない。

    大体において「もっと良い人生を送れたかもしれない」は幻想であり、実際は今あなたが手にしている人生より良くなる可能性はなかったと考えれること。
    結果に左右されず、今自分が行っている行動に重点を置き、その行動自体を楽しもう、と。

    40代の中年に入る前に読むのも心の準備になるのかも。
    ミッドライフ・クライシスの危機に面している主人公の本をいろいろ紹介してるのもよかった。
    で、最後はやっぱり仏教と瞑想で終わる。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review
    "Midlife" Kieran Setiya (2017) Review | Could it have been better? Probably not.
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Midlife: A Philosophical Guide (English Edition)



  • 『シルクロード全史』ピーター・フランコパン, 2015年 感想 | 世界史に興味を持つことになった原因の一冊

    『シルクロード全史』ピーター・フランコパン, 2015年 感想 | 世界史に興味を持つことになった原因の一冊

    🔽 基本情報 🔽
    The Silk Roads: A New History of the World
    Peter Frankopan, 2015
    シルクロード全史: 文明と欲望の十字路
    ピーター・フランコパン
    657 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    エピック。大作。間違いなく歴史本の歴史を変えた。
    シルクローズ(複数形のRoads)というタイトルでまず分かるように、シルクロードは一つではないという大前提を投げつけてくる分厚い600ページ超えのいわゆるマイナーな国々の歴史の本なのに退屈じゃない。
    むしろ内容そのものと語り口にエンターテインメント性が出ていて巨大な小説を読んでいるかのよう。

    著者フランコパンのポッドキャストも聞くけど、彼は偏屈者っぽい奴なんだけど言い分は筋が通っていて、事実に極端に忠実なだけな人。
    でも大真面目で逆に面白いというギャップもあって、耳で聞くのも楽しい。

    中東と呼ばれるエリアがいかに歴史豊かで多様性に富んだ素晴らしい伝統をもっているか、そしてヨーロッパはいかに欲深く宗教を言い訳にこの豊かな地を破壊したか。
    そして今日、古いヨーロッパに変わってアメリカ帝国が彼らの謳う自分勝手な民主主義を武器に更に追い打ちをかけているか。
    中東、アラブがあたかも石油の成金かのように世界の目を欺きたい欧米は、もちろんこのシルクロードの歴史は隠し通したい。
    ひょっとしたら、ただ単にヨーロッパ、アメリカの帝国主義の終わりなだけなのかもしれない。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Silk Roads" Peter Frankopan (2015) Review | History book that changed my history

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    シルクロード全史 上: 文明と欲望の十字路





    シルクロード全史 下: 文明と欲望の十字路



    The Silk Roads: A New History of the World (English Edition)



  • 『The French art of tea』 Mariage Frères, 2006 感想 | マリアージュフレールの歴史とカタログ >>

    『The French art of tea』 Mariage Frères, 2006 感想 | マリアージュフレールの歴史とカタログ >>

    🔽 基本情報 🔽
    The French art of tea
    Mariage Frères, 2006
    L’Art Français du Thé
    104 pages
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    

    🔽 楽天ブックス (英語 内容、著者紹介も) 🔽

    The French Art of Tea

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    マリアージュフレールという日本にも支店のある創業1854年のパリのお茶屋さんが出している本、兼カタログ。
    前半は簡単にだけど歴史や伝統、お茶の地理などがある。
    例えば日本では鉄瓶でお茶を淹れるとか、たまに内容は怪しいけど(急須だよねー)その内容の正確さは当てにならなくても、フランス人がお茶、紅茶の価値をどう思っているかがわかる。
    つまり、フランス人にとっての茶は植民地時代の華やかな歴史を物語るものであり、その東洋のエキゾチックさというのが魅力であるわけで、書いてある文章の向う側にあるものが面白い。
    「道は狭く急だったので茶の箱は現地民の青年が担いで運んだ」ことが恰もそのお茶の価値であるかのような、オリエンタリズム全開で100年前に書かれたのかなと思うほど。
    後半はカタログと製品説明。
    紅茶はよく買うのですが、まあそういう視点が売りなので仕方ないのかと。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The French art of tea" Mariage Frères (2006) Review | History and catalogue

    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    The French Art of Tea



  • 『”Chasing a blazing fire in the Himalayas”』 Anmol Mukhia, 2020年 感想 | カリンポンの歴史とキリスト教

    『”Chasing a blazing fire in the Himalayas”』 Anmol Mukhia, 2020年 感想 | カリンポンの歴史とキリスト教

    🔽 基本情報 🔽
    Chasing a blazing fire in the Himalayas
    A brief sketch of the (un)noticed Kalimpong Pentecostal revival
    Anmol Mukhia, 2020
    146 pages
    2024年5月 読了
    
    
    
    
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    雰囲気で買ってしまったけど、前半は良かった。
    カリンポンはインド北東部の西ベンガル州の北部、ダージリン近くの街。
    ここは英国人が紅茶栽培で住み着いて以来キリスト教布教が盛んで、当時はインド全土にいた英国人が子どもをカリンポンやダージリンのキリスト教系の学校に送っていた。
    なのでそこまでは知っていたけれど、この本は特にペンテコステ派とカリンポンの繋がりについて詳しく書いてある。
    そう、前半は。
    最後の方になると、トーンが変わって良いキリスト教徒になるには、という結論で終わる。
    タイトルともカリンポンの街とも関係ない説教で終わるので、かなり飛ばしながら読んだけど、最初が面白かっただけに残念。

    🔽 買えるところ 🔽
    English review
    "Chasing a blazing fire in the Himalayas" Anmol Mukhia, 2020 Review | History of Kalimpong's Christianity
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Chasing A Blazing Fire In The Himalayas (English Edition)



  • 『深夜特急6 南ヨーロッパ ロンドン』 沢木耕太郎, 1992年 感想 | こんなひとり旅は今は贅沢

    『深夜特急6 南ヨーロッパ ロンドン』 沢木耕太郎, 1992年 感想 | こんなひとり旅は今は贅沢

    ★★★☆ 3と6しか読んでない邪道だけど。インド編に比べ当然かなり余裕。このご時世こんなひとり旅は贅沢。いいなあ。井上陽水との対談のあとがきも良いです。
    🔽基本情報🔽
    深夜特急6
    南ヨーロッパ ロンドン
    沢木耕太郎 1992
    224 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    続けて旅行記。
    彼の旅の最終章、ヨーロッパ。
    インド編しか読んでないけど、ここは旅も最後にかかり、しかも物理的に豊かなヨーロッパなので、余裕もある感じ。

    といってもバスでイタリアやスペインを駆け巡るのは普通の神経ではできない。
    こういいのを読むといよいよ現代の世の中ではこんなことはできないと思う。まず物価。そして国境を越える難しさ。
    旅人という気楽さ、そして時間をも手余すという贅沢。

    直前に読んだ村上春樹よりも圧倒的に旅に出たくなってしまう一冊。

    あとがきの井上陽水との対談も、あんまり関係なく緩くて個別に面白い。
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●楽天●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    深夜特急6 南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫) [ 沢木 耕太郎 ]
    価格:737円(税込、送料無料) (2025/10/3時点)




    ●●アマゾン●●

    深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】



  • 『辺境•近境」 村上春樹 1997年 感想 | 私は確実に村上春樹に感化されてる

    『辺境•近境」 村上春樹 1997年 感想 | 私は確実に村上春樹に感化されてる

    ★★☆☆ 20年ほど彼の小説を避けている。最近思う、私は村上春樹は嫌いというより食わず嫌いかも。これを読んで遠回りして四国初上陸し本当にただ讃岐うどんを食べに行った。つまり、私は確実に村上春樹に感化されてる。やっぱり読まなきゃ。
    🔽基本情報🔽
    辺境•近境
    村上春樹 1997
    Haruki Murakami
    304 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    旅行記。
    彼の文章が嫌いなんじゃないけど、好みではない。
    多分、口語文というか、なぜか外国の文章を和訳したかのような語り口のせい。
    そこが世界中にファンがいる魅力なんだろうけど、言葉の流れの美しさ、楽しさがない(気がする)
    書いている文章が面白いだけに、もっと好きになりたいのに。
    いや、でもかなり長いこと彼の小説を避けているので食わず嫌いなのかもしれない。

    モンゴルの辺境や、生まれ故郷の神戸を歩く近境についてなどで、相変わらずふわふわとしている。
    でもこの本について一番重要な点は、これを読んで今回の日本への里帰りで頑張って遠回りして初四国上陸、しかも滞在時間は半日(鳴門の渦潮を含む)、本当にただ讃岐うどんを食べに行ったこと。
    村上春樹の凄さを実感したのは、彼の回ったところは現在超有名店。

    つまり、私は確実に村上春樹に感化されてる。やっぱり読まなきゃ。
    🔽 買えるところ 🔽
    
      ●●楽天●●
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    辺境・近境 (新潮文庫 新潮文庫) [ 村上 春樹 ] 価格:649円(税込、送料無料) (2025/10/3時点)

    ●●アマゾン●● 辺境・近境 (新潮文庫)



  • 『(コップの中の嵐 日常の物理)』 ヘレン・チェルスキー, 2016年 感想 | 何事も偶然ではない

    『(コップの中の嵐 日常の物理)』 ヘレン・チェルスキー, 2016年 感想 | 何事も偶然ではない

    🔽 基本情報 🔽
    (コップの中の嵐)
    Storm in a Tea Cup
    The physics of everyday life
    Helen Czerski 2016
    ヘレン・チェルスキー
    282 pages
    2024年5月 読了
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    物理になんとなく興味がある人は私よりも絶対に楽しめる一冊

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    物理学者が、毎日の些細なことにどう物理が関わっているかを教えてくれる一冊。
    例えば、スプーンで紅茶をかき混ぜると液体が動く、これは物理の方式に従っているわけで何一つ偶然ではない。そういうことは私達がいかにちっぽけな存在かを語っているよう。

    たしかに面白いんだけど私にすべてが理解できたかというとそうではない、もっというと理解しようと努力する日が来るのかさえ怪しい。
    私はただ単にこの素晴らしい世界の中でちっぽけな存在でも十分です。

    ちなみに著者は英国人の女性物理学者、海洋学者でBBCでも見かける人。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Storm in a Tea Cup, The physics of everyday life" Helen Czerski (2016) Review | Nothing is by chance
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    Storm in a Teacup The Physics of Everyday Life【電子書籍】[ Helen Czerski ]

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Storm in a Teacup: The Physics of Everyday Life (English Edition)




  • 『世界中の言語を楽しく学ぶ』 井上孝夫, 2004年 感想 | アナログな勉強法

    『世界中の言語を楽しく学ぶ』 井上孝夫, 2004年 感想 | アナログな勉強法

    ★★☆☆☆ 今の時代だったらもっともっと楽に学べただろうに、当時はかなりアナログで大変だったはず。
    🔽基本情報🔽
    世界中の言語を楽しく学ぶ
    井上孝夫 2004
    Takao Inoue
     pages
    2024年5月 読了

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    サラリーマンが趣味で100ヶ国語も勉強し、その意気込みと、さらっとその勉強法を書いている。
    謙虚な勉強を続けているよ、という、それ以上でもそれ以下でもない。

    ただ、今の時代だったらもっともっと楽に学べただろうに、当時はかなりアナログで大変だったはず。
    🔽 買えるところ 🔽
    
      ●●楽天●●
    
    世界中の言語を楽しく学ぶ(新潮新書)【電子書籍】[ 井上孝夫 ]
      
      
    ●●アマゾン●●
    
    世界中の言語を楽しく学ぶ(新潮新書)



  • 『(人類学者のように考える)』 マシュー・エンゲルケ, 2017年 感想 | 共有できる価値観を見つめる

    『(人類学者のように考える)』 マシュー・エンゲルケ, 2017年 感想 | 共有できる価値観を見つめる

    🔽 基本情報 🔽
    (人類学者のように考える)
    Think Like an Anthropologist
    Matthew Engelke 2017
    マシュー・エンゲルケ
    368 pages
    2024年5月 読了
    
    
    
    
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    昔からアンソロポロジー人類学に興味があったけど、まさにこのこと。
    人類学とは、その土地の現地の人の視点から世界を見る学問。
    我々はみんな違う。
    ヨーロッパの都市に住む人とポリネシアの小さな島に住む人は、違う。
    でもそれは生物学的に違うとか、能力の点から違うとかそういうことじゃない。
    そして決して「未開発」であったりとか「野蛮」ではない。
    むしろ植民地主義の奴らのほうが野蛮で人として未開発。

    抑えきれない好奇心から始まり、居ても立ってもいられずに現地へ向かい、そこの現地人、地元の人と共に過ごし、彼らのように考え彼らのように物事を正当化する。Critical Thinking批判的思考は忘れずに。

    私の興味が心理学から人類学に広がったのは人類学は人間が共有できる価値観を見つめる学問だから。
    その価値観は古臭いかもしれない、でもそれなしでは生活できない共同体としての価値。わたしたちはそんなに新しいタイプの人類ではないはず。

    ペリカンのこのシリーズもっと集めたい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Think Like an Anthropologist" Matthew Engelke (2017) Review | We are all different yet not that different

    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Think Like an Anthropologist (Pelican Books) (English Edition)




  • 『日本文学の大地』 中沢新一, 2015年 感想 | 古代の人の感覚は私たちのなかに

    『日本文学の大地』 中沢新一, 2015年 感想 | 古代の人の感覚は私たちのなかに

    ★★★★★ 日本の古典文学をいくつか紹介する本。
    そこには近代以前の、自然と文化が分かれる前の大地が広がっている。こういう古代の人の感覚は私たちのなかにまだあるそう。嬉しい
    
    
    
    
    
    🔽基本情報🔽
    日本文学の大地
    中沢新一 2015
    Shinichi Nakazawa
    288 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    日本の古典がちょっと食わず嫌いな人、多分ほとんどの人。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    日本の古典文学をいくつか紹介する本。
    そこには近代以前の、自然と文化が分かれる前の大地が広がっている。

    浄瑠璃の人形たちは、数人の裏方たちの一見無関係の縦横の動きによって細かく操られているという事実、それが比喩するもの。
    平安時代の、天皇は大地の初物を贈与されるんだから、その土地の美しい少女を贈与され、消費してあげるという観念。
    江戸時代までの、恋をすれば相手が男も女も関係ないという大まかなセクシュアリティ。
    松尾芭蕉のとことん装飾を削り取った美学。

    自分でない何かモノが語るから物語というんだということ。

    そして著者は人間は1000年ぐらいでは変わらないと言いきる。
    つまり、こういう古代の人の感覚は私たちのなかにまだある。
    私たちの生活は物に溢れ、貨幣の魔力の中で、大地と離れたところで忙しくなり、また個人というアイデアが一般化し壁ができてしまい、その感覚に触れづらくなったんだと思う。

    しかし、日本ももっと学校で面白い古典に触れる機会があればいいのに。
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●楽天●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    日本文学の大地 (角川ソフィア文庫) [ 中沢 新一 ]
    価格:1,056円(税込、送料無料) (2025/10/3時点)


    ●●アマゾン●●

    日本
    文学の大地



  • “The interrogative mood” Padgett Powell, 2009 >>

    “The interrogative mood” Padgett Powell, 2009 >>

    ★☆☆☆☆ 直後の感想はひとこと、やっと終わった。ただそれだけ。
    🔽 基本情報 🔽
    The interrogative mood
    Padgett Powell, 2009
    パジェット・パウェル
    165 pages
    2024年5月 読了
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    この本が好きな人は想像できない

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    直後の感想はひとこと、やっと終わった…

    160ページにわたる、永遠と続く疑問を文字通り投げつけてくる本。
    頭のいい人たちにはきっと刺激的で興味深いんだろうけど、催眠術にかけられたかの様な後味。
    私の感想はただただ、やっと終わった。

    🔽 original quick note 🔽
    What can I say, glad it's over.
    It's 160 pages of non stop questions, which I'm sure are intellectual and intriguing for intellectual minds...


    🔽 買えるところ 🔽 
    ●●●●●アマゾン●●●●●

    The Interrogative Mood (English Edition)



  • 『お茶のソムリエの日本茶教室』 高宇政光, 2008年 感想 | 自分の好きなお茶を探す

    『お茶のソムリエの日本茶教室』 高宇政光, 2008年 感想 | 自分の好きなお茶を探す

    ★★★★☆ お茶の本はかなり読んでます。この本の特徴はお茶屋さんの著者が自分で歩いて探索しているところ、それが好き。究極は自分で自分の好きなお茶を探し出せたら最高。

    🔽基本情報🔽
    お茶のソムリエの日本茶教室
    高宇政光 2008
    Masamitsu Takau
    192 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    日本茶についてあと一歩踏み込んだ知識が欲しい人。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    日本茶の種類や産地についてさらっと書いてあるけれど、この本の特徴は、お茶屋さんの著者が自分で歩いて探索しているところ。
    いまでも田舎の方では自分たち用に古い独特の作り方をしている地域があるというのは、嬉しい。ちょっと民俗学も入ってる。
    九州でもインドでも、お茶畑というのはなぜか懐かしい風景のような気がする。

    そして、この本も結局は自分の好みのお茶を探し、好きな飲み方をマスターするというところに重点をおいている。
    確かに、お店がどれだけ頑張って好みのお茶を見つけてあげても、淹れ方で風味は変わる。
    そうなると自己責任なところも出てくる。だから面白い。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●



    ●●●●●アマゾン●●●●●


    お茶のソムリエの日本茶教室 (ちくま文庫 た 57-1)




  • 『人間的な、あまりに人間的な』より抜粋 フリードリヒ・ニーチェ, 1878年 感想 | 意外にもユーモラス

    『人間的な、あまりに人間的な』より抜粋 フリードリヒ・ニーチェ, 1878年 感想 | 意外にもユーモラス

    🔽 基本情報 🔽
    Aphorisms of love and hate
    (Extract from "Human, All Too Human")
    By Frederick Nietzsche, 1878
    (愛と憎しみに関する格言、「人間的な、あまりに人間的な」より抜粋)
    フリードリヒ・ニーチェ
    55 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    ニーチェが怖い人、大丈夫、この短いのなら私でも読めた。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ペンギン・クラシックスの80周年の記念のLittle Black Classicsの一つで「人間的な、あまりに人間的な」の抜粋。
    本編も読んでみたいけど、まずはこれで短く読めたのは良かった。
    短いエッセイ、たまには一行だけで人間関係についてぎっしりと詰まっている。復讐心、哀れみ、結婚、愛、憎しみ。そして意外にもユーモアたっぷりで面白い。

    ここに書かれていることは私達が心の何処かで抱きつつも言葉に表せない気持ち。
    「愛は学ぶものであり、憎しみもまた学ぶものである」とか「結婚はうまくいくもの、一緒に住まなければ」「同じ喜びを分かち合えるのが友情だ」とか、重要箇所を選ぼうと思えばこの本すべて蛍光マーカーでいっぱいになる。

    なので、やっぱりがんばって本編を読みます。
    追記、読みました

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Aphorisms of love and hate" Frederick Nietzsche (1878) Review | Something we'd all recognise
    本編 人間的な、あまりに人間的な

    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    本編

    ●●●●●アマゾン●●●●●
    aphorism
    Aphorisms on Love and Hate (Penguin Little Black Classics) (English Edition)




  • 『アヘン王国潜入記』 高野秀行, 1998年 感想 | 私たちと変わらない気持ちで生活する人

    『アヘン王国潜入記』 高野秀行, 1998年 感想 | 私たちと変わらない気持ちで生活する人

    ★★★★★ 普通、ミャンマーの山中にある世界最大のアヘン生産地に半年も行かないよ。政治的に意図的に隔離されていてでも変わり者が何日もかけて歩いていくと、そこには私たちと変わらない気持ちで、泣いて笑って生活する人たちがいる。
    🔽基本情報🔽
    アヘン王国潜入記
    高野秀行 1998
    Hideyuki Takano
    392 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    アジアの辺境ルポ系が好きな人。ウルルン滞在記っぽいけど、かなりリアル。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    この本が面白いのは、テーマや内容も去ることながら、著者本人の人格が大きな魅力。

    普通、ミャンマーの山中にある世界最大のアヘン生産地に半年も行かないよ。
    しかも特にジャーナリスティックな野望をもってではなく、ただ一緒にケシ栽培したいからという理由で。
    この村に生まれて、アヘンの農業に一生を費やし、たまに吸って、いつかは死んでいく、他の何も知らずに。生きる意味とかそういう綺麗事じゃない。
    だからこの本には歴史や政治の話は少ない。
    歴史や政治や国家は隔離された小さな村に住む人々の暮らしの軸ではないから。
    でも、村の回りには巨大な力が渦巻いていて、典型的な貧富の差や搾取がある。
    つまり軸ではないけれど、人々は間違いなく左右されている。

    世界は隅から隅まで知られてる訳ではない。
    人が住んでいて、こんな重要な土地であるはずの場所ですら知られていない。
    政治的に意図的に隔離されているこういうところがあって、でも変わり者が何日もかけて歩いていくと、そこには私たちと変わらない気持ちで、泣いて笑って生活する人たちがいる。

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    アヘン王国潜入記 (集英社文庫(日本)) [ 高野 秀行 ]
    価格:990円(税込、送料無料) (2025/10/3時点)



    アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
    アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
    
    
    
    



  • 『(Gramsci’s Political Thoughts)』 Carlos Nelson Coutinho, 2012年 感想 | グラムシの思想と半生

    『(Gramsci’s Political Thoughts)』 Carlos Nelson Coutinho, 2012年 感想 | グラムシの思想と半生

    🔽 基本情報 🔽
    Gramsci's Political Thoughts
    Carlos Nelson Coutinho, 2012
    198 pages
    2024年4月 読了
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    グラムシの思想をある程度知っている人で、次のステップとして

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    まずはアントニオ•グラムシについて、彼の人生のアウトラインだけでも驚愕。

    イタリア、サルデーニャ州の田舎に生まれ、生後すぐに身体に障害を負う。父を亡くし貧しいながらも苦学し奨学金でトリノ大学に入学。当時から政治の世界に入り、産業都市トリノで労働運動に参加。
    その後はイタリア共産党の結成に関わりロシア滞在中に当時のムッソリーニ政権から逮捕状を出され帰国不能に、その後議員に選出され無事に帰国するが再度逮捕状を出され、そのまま半生を牢獄で過ごす。獄中、多くの手紙や手記を残す。最後は障害を持ち病弱であるにも関わらず治療を拒否され虐待受け、獄中で死ぬと困るからと投げ出されるかたちで釈放された直後に死亡。
    その逮捕の理由も有名で「この男の頭脳を20年間ストップさせなければならない」というファシズム政権の目論見から。

    残念なことに私がグラムシについてもマルクス主義にもそんなに詳しくないので、ついていけない所も多かったけど、この本は彼の生涯においての思想の成熟の過程を追う感じで進んでいく。

    46歳で亡くなる彼の徹底したマルクス主義、反ファシズムは世界中に強い影響を与える。この本の著者もブラジルのマルクス主義者。日本でも彼の思想は戦後からずっと根強い人気。

    次はヘゲモニー論についてちゃんと読みたい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Gramsci's Political Thoughts" Carlos Nelson Coutinho, (2012) Review | Fascist government couldn't stop him
    🔽 買えるところ 🔽

    買えるところはなさそうです。



    ★★★★☆ “We must prevent this brain from working for twenty years” but even after arrested by Fascist government, he didn’t stop writing. A book about his life, from poverty in Sardinia, student life in Turin, exile in Russia, prison and death.

    🔽 log 🔽
    Gramsci’s Political Thoughts
    Carlos Nelson Coutinho, 2012
    198 pages
    Read 2024.4


  • 「代表的日本人」 内村鑑三 鈴木範久 訳, 1908, 1995年 感想 | 当時の日本から西洋に挑戦

    「代表的日本人」 内村鑑三 鈴木範久 訳, 1908, 1995年 感想 | 当時の日本から西洋に挑戦

    🔽基本情報🔽
    代表的日本人
    内村鑑三 1908
    "Representative men of Japan" from Japan and the Japanese
    Kanzo Uchimura, 1894 and 1908
    鈴木範久 訳 1995
    256 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    元々は1894年に日本を紹介する本、Japan and the Japaneseとして英語で書かれ、1908年にRepresentative men of Japanとして再度世に出て、それが新しく日本語訳されたもの。
    という前置きだけで、いかにナショナリスティックかが分かる。

    圧倒的に押し寄せる西洋文化にはばかり、日本人だって素晴らしいんだということを伝える為の本。

    確かに内容も、著者の主観的な部分が多く、どの章もまず日本のその分野の紹介から始まり、それぞれの人物がどうして日本人らしくて素晴らしいかを語る。
    最初の西郷隆盛の征韓論の正しさを訴えるようなのが気になったけど、あとがきによると、内村鑑三本人は日露戦争をもって反戦主義になったとのことで、西郷隆盛の数ヵ所はその名残のよう。

    5人について学ぶところもあるけれど、それよりも、著者がどういう姿勢でこの書をもってヨーロッパと対等になろうと訴える姿勢がメインの面白さ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Representative men of Japan" Kanzo Uchimura, 1908 Review | A resistance from this Christian Japanese author
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
      ●●●●●楽天●●●●●
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    代表的日本人 (岩波文庫 青119-3) [ 内村 鑑三 ] 価格:858円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)

    ●●●●●アマゾン●●●●● 代表的日本人 (岩波文庫 青 119-3)



  • 『遠野物語 remix』 柳田國男 京極夏彦, 2013年 感想 | 豊かな伝説が残る

    『遠野物語 remix』 柳田國男 京極夏彦, 2013年 感想 | 豊かな伝説が残る

    🔽基本情報🔽
    遠野物語 remix
    柳田國男 京極夏彦, 2013
    Kunio Yanagida
    Natsuhiko Kyogoku
    249 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    1910年の遠野物語も、柳田國男が聞いたいろんな話を編集して本にまとめたのを考えると、時代に合わせた現代語でリミックスというのも確かにあり。
    書いてある文章が古くて難しいとどうしても毛嫌いしてしまうので、ただ内容を知りたい場合はやっぱり現代語訳がいい。

    震災で大きな被害を受けた釜石市から内陸部に向かってあるのが遠野。
    エリア的には広くはないのに、こんなにも豊かな伝説が残っている。

    逆にいうと、これは運良く本として残されたけれど、日本中のどれだけの伝説が歴史の波に埋もれて消え去ったか。

    山に対する恐怖、水に対する恐怖。そういう教訓的な意味合いもあったはず。
    さらっと書いてあるのに読んでて結構怖い。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Legends of Tono" Kunio Yanagita, Natsuhiko Kyogoku, (2013) Review | Japanese legends
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
      ●●●●●楽天●●●●●
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    遠野物語remix (角川文庫) [ 京極 夏彦 ] 価格:660円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)

    ●●●●●アマゾン●●●●● 遠野物語remix 文庫





  • 『英国一家、日本を食べる』マイケル・ブース, 2009年 感想 | 好奇心旺盛だけど冷静

    『英国一家、日本を食べる』マイケル・ブース, 2009年 感想 | 好奇心旺盛だけど冷静

    🔽 ログ 🔽
    Sushi & Beyond: What the Japanese Know About Cooking
    Michael Booth, 2009
    英国一家、日本を食べる
    マイケル・ブース
    307 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    和訳は「英国一家、日本を食べる」
    イングランド人ジャーナリストが奥さんと子どもの日本に3ヶ月ほど滞在して、とにかく食べまくる。
    これ、本が和訳されただけじゃなくて漫画にもアニメにもなったんですねー

    日本人としてもちろん知っていることはあるんだけど、日本人でも知らないこと、体験できないことが多い。例えば辻調理師専門学校に行ったり、ビストロSMAPにSMAPが誰かも知らずにスタジオに行ったり、味の素に行ったり。

    でもこの本がやっぱり他の日本マニアのものと違うのは、子どもと一緒に滞在したということ。やっぱり子どもがいると日本のそのへんの近所の人も話しかけやすい。
    あと、彼がいわゆるマニアで日本大好きという感じじゃないのもいい。変に日本オタクっぽくならず、逆に何でも気持ち悪がらない、意外に冷静な感じなのもいい。

    ジャーナリストの特権で、普通の人が入れない場所に行ける、遠慮なんてできないくらい好奇心が旺盛、じゃあどうするか。じゃあ入ってみる、食べてみるしかない。

    2009年出版ということは、彼の滞在期もコロナ後の異常なまでの日本のオーバーツーリズム状態ではなかったのも良かったかも。今は彼の真似をするかのような旅行者や子連れも多く当時ほど優しく歓迎されなかったかも。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Sushi & beyond" Michael Booth (2009) Review | He's British, he's composed
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●


    ●●●●●アマゾン●●●●●


    英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)






  • 『茶の話 茶事遍路』 陳 舜臣, 1988年 感想 | 中国の歴史の偉大さ

    『茶の話 茶事遍路』 陳 舜臣, 1988年 感想 | 中国の歴史の偉大さ

    ★★★★☆ 普通は茶の歴史はヨーロッパが関係してくる前のことは簡潔にしか語られないなか、これは中国の西暦500年辺りまで遡る。中国の歴史の偉大さを見せつけられる。
    🔽 ログ 🔽
    茶の話 茶事遍路
    陳 舜臣 1988
    Chin Shun Shin
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    茶の歴史の本、でもフォーカスは中国の古い歴史。
    初めて行った憧れの神保町で偶然見つけた本。やっぱりこういうのは大手にはない。
    
    私は残念ながら中国の歴史に疎いので詳しい話になるとついていけない。ただ、壮大なロマンが広がっているということはてにとって分かる。
    
    普通は茶の歴史といっても大体がヨーロッパが関係してくる前のことは簡潔にしか語られないなか、これは中国の西暦500年辺りまで遡る。
    
    何代もの皇帝が愛した茶、上質なものがあると聞くと自分の為に作らせ、運ばせる。もちろん無償で。
    その傍らで儒教や仏教と深い関わりのある茶、その仏教を通じ日本にやってきた茶、その詩的なシンプルさとのギャップは中国だけでなく世界中に広がる。
    
    そして不幸にも中国にとって最大の嗜好品であり、輸出品である。
    東インド会社がやってくる以前から、茶を売り、馬を買っていた中国は、結局茶に関するアヘン戦争によってその権威を奪い取られる。
    
    とにかくドラマチック。中国の歴史の偉大さを見せつけられる。
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    ●●●●● 楽天 ●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    【中古】 茶の話: 茶事遍路 (朝日文庫 ち 2-7)
    価格:5,100円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    茶の話: 茶事遍路 (朝日文庫 ち 2-7)




  • 『(Spectacles a memoir)』 スー•パーキンス, 2015年 感想 | ドキュメンタリーでは無茶しっぱなし

    『(Spectacles a memoir)』 スー•パーキンス, 2015年 感想 | ドキュメンタリーでは無茶しっぱなし

    🔽 ログ 🔽
    Spectacles a memoir
    By Sue Perkins, 2015
    377 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    スー•パーキンスはイギリスのお茶の間で一番好きな人、BBCの中では最高峰。
    
    当時トークショーに行って並んでサインももらったけど、そこで満足して読んでないことを8年ほど忘れていたという。
    
    頭の回転が早く面白い、でもオチャメな感じで、ばか正直な所もあって、ドキュメンタリーでは無茶しっぱなしで、何よりも人間味がある。
    つまり素敵な人間。彼女のドキュメンタリーは全部面白い。
    イギリスの料理コンテスト番組,ブリティッシュ・ベイクオフ(Great British Bake Off)で最初のシーズンで司会者の一人となったことで超有名に。
    
    この本もハチャメチャな愛に溢れている。
    レズビアンなのはみんな知ってるけど、大きな病気をしていたのは知らなかった。
    でもこの本でびっくりしたのは彼女は思ったよりも上の年齢だったこと。
    かなり身体的にきつそうなドキュメンタリやってたけど…
    
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Spectacles a memoir" Sue Perkins (2015) Review | My fave TV personality
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    Spectacles【電子書籍】[ Sue Perkins ]
    価格:1,428円 (2025/10/2時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Spectacles (English Edition) Kindle版





  • 『インド文化入門』 辛島昇, 2020年 感想 | 数あるインドはそれぞれが存在する

    『インド文化入門』 辛島昇, 2020年 感想 | 数あるインドはそれぞれが存在する

    ★★★★☆ インドのことをある程度は知ってから読む本。
    古代からその時代その土地で必要とされるラーマ物語ができるように、数あるインドはそれぞれが存在しつつ、なおかつひとつのインドというのも存在する。素敵な矛盾。
    🔽 ログ 🔽
    インド文化入門
    辛島昇 2020
    Noboru Terashima
    288 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    2000年に放送大学の映像のお供のテキストとして書かれたものの文庫化。
    入門と言いつつ実は超入門書ではないし、テーマごとなのでインドのことをある程度は知っておかないと話についていけない。

    歴史、逸話、言語、宗教、映画、タゴール、カースト制、女性の二極化、ガンジー。
    厳しさに包まれたその歴史、そこから生まれた古く豊かで複雑に入り込んだ文化、保守的な社会。

    でも彼の伝えたいことは、最初の章にしっかりと書いてある。
    それは、インドが誇るラーマ物語の存在に象徴される。
    時代や土地が変わるにつれラーマ物語も少しずつ姿を変え、その土地で必要とされるラーマ物語ができる。
    同じようにそれぞれが存在しつつ、なおかつひとつのインドがある。

    いや、かつてはあった。
    20年たったいま、インドはどこへ向かうのか。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    インド文化入門 (ちくま学芸文庫 カー51-1) [ 辛島 昇 ]
    価格:1,320円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    インド文化入門 (ちくま学芸文庫)




  • 『(権力のシステム) 』 ノーム•チョムスキー, 2013年 感想 | 権力はシステムである

    『(権力のシステム) 』 ノーム•チョムスキー, 2013年 感想 | 権力はシステムである

    🔽 ログ 🔽
    Power Systems Conversations with David Barsamian on Global Democratic Uprisings and the New Challenges to U.S. Empire Empire.
    Noam Chomsky, 2013
    ノーム•チョムスキー
    178 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    タイトルは「権力のシステム アメリカ帝国のグローバルな民主主義の反乱と新たな挑戦 会話集」といったところ。

    2010年から2012年のノーム•チョムスキーの会話を集めた一冊。
    だから当然古い事柄もある。例えば10年も経てばインターネットの使い方も全然違うしアメリカ大統領も二度変わった。
    でも根本的にはいまとひとつの時代として括ることができる。

    アメリカの政治についてなので、分かったつもりにもなれる訳じゃないけど、分かることはただひとつ、彼の立ち位置と主張は変わらない。
    彼は一貫して他人にempathetic、共感的である。
    一貫して利己的なもの、ひと、主義に反対ている、そしてわたしたちは利己的な集団に統治されている。

    ちなみに、よくいわれる「アメリカ帝国」という言葉を最近よく考える。現在の帝国主義。

    チョムスキーは希望を忘れない。政治は我々一般市民が作るものであり、我々はきちんと理解すれば政治を使いこなすことができると。

    この本が出て10年少したち、世間はよくなったか。なってない。
    わたしたちができること、望むことができることは狭まれた。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Power Systems" Noam Chomsky (2013) Review | Power is systematic


    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    Power Systems Conversations with David B...
    価格:1,558円 (2025/10/2時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●


    Power Systems: Conversations with David Barsamian on Global Democratic Uprisings and the New Challenges to U.S. Empire




  • 『禅と日本文化』 鈴木大拙 1940年 感想 | 日本的とは禅であること

    『禅と日本文化』 鈴木大拙 1940年 感想 | 日本的とは禅であること

    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    禅と日本文化
    鈴木大拙
    北川桃雄 訳 1940
    196 pages
    2024年4月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    鈴木大拙のZen and Japanese culture。
    1938年に外国人向けに英語で講演された英語の本を1940年に和訳したもの。
    当時、欧米に日本を紹介する本として一世を風靡、現在に至るまで禅そして日本文化を知るための重要な一冊。つまり私なんかはもっと前から読むべき本でした。

    文章は古いのでその点は努力のいる本だけど、元々が日本人に向けていなかったので理論的に説明されていると言う点できちんと理解しやすい。

    いわゆる入門書でもないし、簡単という意味でもない、でもネットとかで調べようと思ったんだけどどうも禅と言うものが分からないと言う人向け。
    日本人向けだとどうも雰囲気で分からせようとする感じがあるけど、それは通用しない人たち向けなので、こっちの方が分かりやすい日本人も多いと思う。

    直感的であり、言葉よりも墨画や俳句、茶の湯を通じて表すことのできる禅。
    ミニマリズムであり自然を愛する精神と言うのは日本人の芸術や生活に染み込んでいて、日本的であるとはつまり禅であると。

    でもこれが書かれて80年以上たった今、ふと思うのはそのステートメントは現代の日本人を表す際に未だに正しいといえるのか。

    逆にそれは日本マニアの外国人が抱くイメージ上の憧れの日本、想像上の日本でしかないのかも知れない。
    けど、高度成長期からもうすでに一周回って、また禅が日常に近付いたかもしれない。もしくは、年を取れば日本人は禅に近付くのかも知れない。
    そうするとやっぱり禅は日本人の根っこ、いや、無意識の中にある。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Zen and Japanese culture" Daisetz T. Suzuki (1940) Review | Japanese means zen
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    禅と日本文化 (岩波新書) [ 鈴木 大拙 ]
    価格:990円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●
    禅と日本文化 (岩波新書 赤版 75)
    禅と日本文化 (岩波新書 赤版 75)



  • 『日本の歴史をよみなおす(全)』 網野善彦 2005年 感想 | いままでの常識が覆される

    『日本の歴史をよみなおす(全)』 網野善彦 2005年 感想 | いままでの常識が覆される

    🔽 ログ 🔽
    日本の歴史をよみなおす(全)
    網野善彦 2005 (1991-)
    Rethinking Japanese History
    Yoshihiko Amino
    595ページ
    2024年3月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    簡単に日本史のおさらいっぽいものかと思っていたら、大間違い。
    正にそういう先入観を捨てよ、というのがテーマ。

    根本的には、日本は島国だから閉鎖的でずっと農業が中心だったんですよ、という教科書に載っている概念がいかに間違っているか、
    そして第一、日本という区切りはなんだ、しかも海を越える文化も技術も中世からちゃんとあったのだよ、ということ。

    百姓と言う言葉がイコール農民でないということは、いままでの常識が覆される。
    いかに中世までの日本が、複雑で、リベラルで、高い技術や商売力があったか。

    少なからず誰もがショックを受けるはず。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Rethinking Japanese History" Yoshihiko Amino (2005) Review | "Common sense" was wrong
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
      ●●●●●楽天●●●●●
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    日本の歴史をよみなおす (ちくま学芸文庫) [ 網野善彦 ] 価格:1,320円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)

    ●●●●●アマゾン●●●●● 日本の歴史をよみなおす (全) 日本の歴史をよみなおす (全)





  • 『発酵文化人類学 Fermental Cultural Anthropology』小倉ヒラク, 2017年 感想 | 昔の人凄い

    『発酵文化人類学 Fermental Cultural Anthropology』小倉ヒラク, 2017年 感想 | 昔の人凄い

    ★★★★★ 人間がどう発酵と共存してきたかという角度から見る本。昔の人凄い。だから不思議発見なエンターテイメント。楽しく学べる
    🔽 ログ 🔽
    発酵文化人類学
    Fermental Cultural Anthropology
    小倉ヒラク 2017
    Hiraku Ogura
    400ページ
    2024年2月 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    面白い。
    小難しいことだったらという不安があったけどすぐにぶっ飛んだ。

    そう、幸いにも発酵の歴史とか技術とかを学問的に掘り下げたものでなく、人間が大昔からどう発酵と共存してきたかという、一見変わった角度から見ている本。
    食品別に発酵の関係性とか。
    だから面白い。

    人は発酵と言う自然の法則にお世話になりながら料理をしている、という不思議な感覚。
    私自身も日本酒に近いところで生きてきたので何となくは知っていたけど、凄い、昔の人凄い。

    でも何千年も前からあったことなので、新しいものではない。
    ただ、いまの私達がそのすごさを科学と技術をもって再発見というか裏付けしているというだけ。


    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    発酵文化人類学
    発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ (角川文庫)





  • 『(茶:世界を変えた飲み物) 』ジョン・グリフィス, 2007年 感想 | 生真面目さのお陰で詳しい本

    『(茶:世界を変えた飲み物) 』ジョン・グリフィス, 2007年 感想 | 生真面目さのお陰で詳しい本

    🔽 ログ 🔽
    Tea, the drink that changed the world
    (Tea: A History of the Drink That Changed the World)
    By John Griffiths, 2007
    373 pages
    2024年2月 読了
    
    
    
    
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    お茶の本というのはとりあえず買う、というのが私の方針です。これはダージリンの街の中心の本屋で買った思い出の本。
    どの紅茶が美味しいとか分類とかそういうことじゃなく(日本はそういう本が多い)、お茶のその興味深く残酷な歴史の本もたくさんある。でもこれは少し違う。

    「世界を変えた飲み物」まさに。欧州人は東アジアのお茶に憧れ、南アジアを人工的に産地にし、中国を滅ぼし今はアフリカでもっと安く作っている、お茶。

    お茶、紅茶について、その全てが書かれている本。
    著者はお茶の農園をやっていた英国人の息子で政治家ということもあり、内部事情にかなり詳しいし何よりも政治的な面やきちんと数字に表すという面が特徴的。
    どの時代にお茶が何トン売れたか、値段の変動は、とか。

    お茶の文化や大変な歴史、そして当時の英国の政情、ここではそういったのも含め観点、テーマごとにまとめられている。
    本の中でその分類の仕方が分かりにくいところもあったけど、それだけ広い視点から書かれているということ。

    ワイン学なんかでも英国人が強いのと同じでここでもその生真面目な英国人さが出ている。でもワインよりももっと英国人の心とプライドの近くにいるもの、それがお茶。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Tea, the drink that changed the world" John Griffiths (2007) Review | Tea, very close to the hearts and pride of British
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Tea: The Drink That Changed the World




  • 『No one is too small to make a difference 』グレタ・トゥーンベリ, 2019年 感想 | そして世界を変えた

    『No one is too small to make a difference 』グレタ・トゥーンベリ, 2019年 感想 | そして世界を変えた

    🔽 ログ 🔽
    No one is too small to make a difference
    Greta Thunberg, 2019
    グレタ・トゥーンベリ
    68 pages
    2024年1月 読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    
    🔽🔽 読書記録「🔽🔽
    「世界を変えるのに若すぎるということはない」
    グレタのスピーチを書き起こしたもの。文字になっていることで彼女の主張がいかに明確でブレがなく芯が通っているかがわかる。

    彼女は実際に世界を変えてしまった。
    若者は自分の周りの問題に意識を向けるようになり、自分たちには社会に変化を与える力があると気付かされた。そしてアスペルガー症候群や自閉症の人々が持つパワーも世界に見せつけた。

    そして同時に当時16歳だった彼女を目の敵にして、個人的に名指しで攻撃し、彼女の主張でなく外見を貶しいじめる大の大人がいることも明らかになった。
    それでも、どんなに権力や財力のある大人が騒ごうと密かに彼女を怖がろうと、彼女の目的や言動はコンスタントで未だに辞める様子もない。頼もしい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "No one is too small to make a difference" Greta Thunberg (2019) Review | And she made a difference

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    No One Is Too Small to Make a Difference...
    価格:1,900円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●
    nooneis
    No One Is Too Small to Make a Difference (English Edition) Kindle版
    
    
    
    
    

  • 『旅の理不尽 アジア悶絶編』宮田珠己, 1995年 感想 | おバカな旅行記

    『旅の理不尽 アジア悶絶編』宮田珠己, 1995年 感想 | おバカな旅行記

    ★★★★☆ その通り、おバカな旅行記。
    ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。個人的な出来事を書いただけ、という究極な旅行記。


    🔽 ログ 🔽
    旅の理不尽 アジア悶絶編
    宮田珠己 1995
    Tamaki Miyata
    272 pages
    2024年1月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    その通り、おバカな旅行記。
    20代そこそこの事と思うけど、ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。
    個人的な出来事を書いただけ、まあ比較的に騙されたことや勘違いだった記録を中心に、という究極な旅行記。
    でもそこが珍しくて面白い。
    勢いというのはやっぱり、若くないとね。歳を重ねるごとに慎重になってしまうという避けられない傾向。
    読むと元気をもらえる一冊。

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    旅の理不尽(アジア悶絶篇) (ちくま文庫) [ 宮田珠己 ]
    価格:748円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)
    旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)







  • 『動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ』福岡伸一, 2023年 感想 | やわやわの鎧

    『動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ』福岡伸一, 2023年 感想 | やわやわの鎧

    ★★★★★やっぱり面白い。副題もいい。
    物はいつかボロくなる、命も同じ。我々はその運命を生き抜くために、できるだけ対応するために、やわやわの鎧で立ち向かう

    🔽 ログ 🔽
    動的平衡3
    チャンスは準備された心にのみ降り立つ
    福岡伸一 2023
    Dynamic Equilibrium 3
    Shinichi Fukuoka, 2023
    2024年1月読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    どうもシリーズらしい。多分母ががうちにおいていった本。
    福岡教授って日本ではテレビに出たりもするんですね。いいなあ。

    やっぱり福岡教授の本は面白い。すごく難しいことが書いてあるはずなのに、易しく書かれているので、なんかわかった気になる。
    このシリーズは、メインの研究テーマである、生き物は常に動いて変化しつつ生き延びている、というもの。

    物はいつかボロくなる、命も同じ。ただ、我々はその運命を生き抜くために、できるだけ対応するために、やわやわの鎧で立ち向かう。
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● 楽天 ●●●



    ●●● アマゾン ●●●
    新版 動的平衡: チャンスは準備された心にのみ降り立つ (3) (小学館新書 444)



  • 『(古代世界のバイセクシュアリティ』エヴァ・カンタレラ , 1988年 感想 | そしてマッチョ社会に疲れる

    『(古代世界のバイセクシュアリティ』エヴァ・カンタレラ , 1988年 感想 | そしてマッチョ社会に疲れる

    🔽 ログ 🔽
    Bisexuality in the Ancient World
    Eva Cantarella, 1988
    Secondo natura
    (古代世界のバイセクシュアリティ)
    エヴァ・カンタレラ
    286 pages
    2025年6月読了
    アマゾンで見る


    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    こんなにアカデミックな内容とは知らず、ミラノ大学のローマ法、ギリシャ法の教授の本。
    日本では出ていないのでここでは内容もかなり触れます。

    ここでいうバイセクシャリティの定義は今の一般的な定義とは違う。
    古代ローマ、古代ギリシャでは男性は社会義務として女性と結婚をし、ギリシャでは教育として、ローマでは強さの象徴として青年と関係を持つ。
    男性と女性を同じように愛するというものではない。

    この本は古代ローマ、ギリシャの事について知識がある想定でバイセクシャル文化が語られるので、全然予習が足りなかった。
    ギリシャでは行為を通じて年上の男性が青年を教育する。ローマでは男性ローマ市民の強さを示すために青年、女性、奴隷を性的にも支配下に置く。

    いずれの場合も極端に女性蔑視で超マッチョイズム(machismo)。そして当時(男性によって作られ広げられた)キリスト教がやってくる。
    女性蔑視の強い宗教ではあるけれど観点が代わり「男性優位の社会を守るために、子供をたくさん産む女性と結婚して繁殖だけに重点を置きましょう」となった。
    そして現在に続く。

    でも著者が言うには、キリスト教が人々の考えを変えたのではなく、実はみんなマッチョに構えるのに疲れていたときに都合がいい思想が広がったから、キリスト教を利用しただけ、と。

    時代は変わり考え方も変わる。
    でも何千年たっても、なんとか男性優位の社会を維持しようという基本はあまり変わらないようです。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Bisexuality in the Ancient World" Eva Cantarella (1988) Review | Then suffer from machismo
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    Bisexuality in the Ancient World: Second Edition (Yale Nota Bene)

  • 『教養としての茶道』竹田理絵, 2021年 感想 | エリート層と対話するという前提で

    『教養としての茶道』竹田理絵, 2021年 感想 | エリート層と対話するという前提で

    ★★★☆☆ タイトルの通り日本のビジネスマンが知っておくべきものとしての茶道。ただしエリート層と対話するという前提が重要。
    これらを覚えれば茶道について日本好きエリート外国とも安心して会話ができる

    🔽ログ🔽
    教養としての茶道
    竹田理絵 2021
    211 ページ
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    🔽こんな人、ときにおすすめ🔽
    仕事などで自分の意思とは別のところで日本文化を紹介することになった人、これを丸暗記でいけます
    
    

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    世界のビジネスエリートが知っている、というサブタイトルとメインタイトルの通り、日本のビジネスマンが知っておくべきものとしての茶道。
    ただし、エリート層と対話するという前提が重要。

    海外の人はこんなにも日本に憧れているんだから日本人として知っておきましょうという雰囲気はちょっと古い気もするけど、実際にそうなんだから仕方がない。エリート層でない場合は日本をディズニーランドのような夢の国と思ってるのも事実。
    いずれにしろ、海外に出るときは自国の事は知っておくべき。

    この本は少し古いので触れていないけれど、今の世界の抹茶ブームはヨロシクナイくらいに盛り上がってるので、matchaというものは「甘みたっぷりの抹茶ラテ。しかも日本産は高いから別の国の抹茶、多分しかも臼で引いていない偽物をベースに、しかも牛乳じゃないミルクで飲むドリンク」が抹茶だという認識が主流ということも忘れずに。
    私はそのレベルからの話を何百回と繰り返す人生です。

    日本の茶道に憧れてお茶というアジアの文化に近寄ってきたヨーロッパ人、何百年も前から変わらずと茶道は憧れてあり、超ニッポンな、どニッポンな文化。
    実際にここに書いてあることを覚えれば茶道についてエリート外国人とも安心して会話できる。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道 [ 竹田 理絵 ]




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道


    
    
    
    
    

  • 『人は話し方が9割』永松茂久, 2019年 感想 | 無駄なことは言わない

    『人は話し方が9割』永松茂久, 2019年 感想 | 無駄なことは言わない

    ★★★★☆ そう、話し方というよりも心の持ち方で、結局基本は相手の話しの「聞き方」。
    笑顔で、相手の話を聞き、無駄なことは言わない、そこにつきる。
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    人は話し方が9割
    永松茂久 2019
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    🔽こんな人、ときにおすすめ🔽
    新社会人のみなさん!
    🔽楽天ブックス (内容、著者紹介も) 🔽

    人は話し方が9割 [ 永松茂久 ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    前の(別の人の)雑談の本より断然いい。
    結局話し方というよりも心の持ち方で、結局基本は相手の話しの聞き方。
    こっちの本の方が正直にその点を書いてある。

    前の本「雑談」の方がわざとらしくても人を練習台にして話し方をトレーニングしろというのに対し、こっちはもっと素直に相手に寄り添うようにという。
    なんだかんだ言って、笑顔で、相手の話を聞き、無駄なことは言わない、そこにつきる。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    人は話し方が9割 [ 永松茂久 ]


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    人は話し方が9割

    
    
    
    







  • 『こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごし方』小池龍之介 2015年 感想 | 気持ちの持ちよう

    『こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごし方』小池龍之介 2015年 感想 | 気持ちの持ちよう

    ★★★★★ どうでもいいや、という考え方は訓練すればできると。執着しないことに浸っている自分への執着、とエンドレスな執着のループだけど気持ちの持ちよう。
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    こだわらない練習
    「それ、どうでもいい」という過ごし方
    小池龍之介 2015
    Ryunosuke Koike
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    やっぱり面白かった。
    ポッドキャストを聞いてる松本紹圭の友人ということで良く聞く名前でしかもかなり変なやつ、ということだけど、まさに、変なやつ。でもいい意味で。

    お坊さんなのにあまりにもさらけ出していてきっと敵も多いだろうに、頭が良い上に自分をコントロールできるから気にしてなさそう。

    仏教の基本である、執着しないということの具体的な話をテーマごとに。
    性についてだって出てくる。
    執着しないことに浸っている自分への執着、とエンドレスな執着のループだけど、やはり気持ちの持ちよう。

    どうでもいいや、という考え方は意識すれば、訓練すればできる。
    そして最後には、でもちょっとしたことをその日の目標にして自分で誉めることで、慢心はコントロールできるというのも面白い。

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごしかた 小池龍之介の練習




  • 『超一流の雑談力』安田正, 2015年 感想 | 狭い世界での話

    『超一流の雑談力』安田正, 2015年 感想 | 狭い世界での話

    ★★☆☆☆ 常識レベルの話でしかなかったというのが率直な意見。
    でも私が間違った選択をした。
    ターゲットは私じゃない。こういう風に友人を使って雑談力の訓練をしてる人をちゃんと見極めなきゃなと思う
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    超一流の雑談力
    安田正 2015
    Tadashi Yasuda
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    まあ常識レベルの話でしかなかったというのが率直な意見。
    でも私が間違った期待、選択をしたんだと思う。ターゲットは私じゃない。
    大体、人生の大半を外国語のなかで過ごしてきた人間は雑談力がないと生きていけないのだから、ここで学べるものはない。私のエラーです。

    しかもこれは男性社会における、会社、企業という組織のなかを想定したものであり、狭い世界での話。
    唯一いえるのは、こういう風に友人を使って雑談力の訓練をしてる人をちゃんと見極めなきゃなと思う。

    若い人が頑張ってるのは別として(若者は何でも糧にしてください)、こういう風に敷かれたレールにしがみついてトレーニングとして自分の利益のために自分と雑談してる人がいるというのはちょっとイヤな気がする。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    超一流の雑談力「超・実践編」











  • 『イスラム教の論理』飯山陽, 2018年 感想 | 寄り添える点はないのか

    『イスラム教の論理』飯山陽, 2018年 感想 | 寄り添える点はないのか

    ★★★★☆ イスラム思想研究者からの厳しい注意。
    ムスリムの友人がいるだけに辛い問題。人を愛し他人も自分の命も尊重しようとすれば、伝統的に正しい教徒ではなくなる、と。どこかで寄り添える点はないのか
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    イスラム教の論理
    飯山陽 2018
    Akari Iiyama
    180 Pages
    2025年5月読了
    🔽 こんな人、ときにおすすめ 🔽
    イスラム教をきちんと理解したい人

    🔽 楽天 (内容、著者紹介も)🔽

    イスラム教の論理 (新潮新書) [ 飯山 陽 ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    イスラム思想研究者。
    この本はなんというか、彼女からの厳しい注意に聞こえる。

    確かに、イスラム教をきちんと信仰するということはテロを起こし、異教徒と戦うことであり、「平和を愛する宗教」というのは綺麗事であり、むしろ正しくないイスラム教であるといえる。
    そうなると、自爆テロは正しくて、異教徒と仲良くすることは間違っているというロジックになる。

    イスラム教徒の友人がいるだけに辛い問題である。人を愛し他人を尊重し自分の命も尊重して生きようとすれば、伝統的に正しいイスラム教徒ではなくなる。
    まあでもそういう人たちはextremist 過激派というくくりで、どの宗教にもいるけど。

    他の宗教がアップデートをよしとしているのに緩い解釈は間違っていると断固として譲らない。追い詰められてより保守的になり、より伝統的な思想へと流れていく。
    そして世界征服という現実味のない目的のために一生を捧げ、他の人間はイスラム教に対し恐怖を覚えながら生きる。

    どこかで妥協できる点、寄り添える点はないのか。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    イスラム教の論理 (新潮新書) [ 飯山 陽 ]



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    イスラム教の論理(新潮新書)


    
    
    
    







  • 『オードリー•タン 自由への手紙』オードリー・タン クーリエ・ジャポン, 2020年 感想 | 温故知新の精神

    『オードリー•タン 自由への手紙』オードリー・タン クーリエ・ジャポン, 2020年 感想 | 温故知新の精神

    ★★★★☆ タンの戦いには自由であり幸福であることを全ての人にという目的がある
    内側も外側もきちんと深く見つめ、温故知新の精神が知識に繋がり自由に繋がる。
    🔽 ログ 🔽
    オードリー•タン 自由への手紙
    オードリー・タン
    クーリエ・ジャポン編集チーム, 2020
    Audrey Tang, Courier Japon
    2025年5月 読了
    アマゾンで見る

    🔽 楽天 (内容、著者紹介も)  🔽

    オードリー・タン 自由への手紙 [ オードリー・タン ]
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    クーリエ・ジャポンのインタビューの書籍化。
    世界で一番、自由と平等を国をあげて目標とする国、台湾の若き天才、若きLGBTQ+政治家、という肩書きの人物。台湾ファンの私としてもこの人はとても気になる。
    
    オードリー•タンの戦いは人間の希望の基準にあるものを全ての人へという願いから生まれる、つまり、自由であり幸福であることを全ての人に。
    ITやAIはそのためのものであり、また政治家はオープンであることに徹底すべきという姿勢。
    
    自身も男に生まれ、若いうちから女として生き、今は男にも女にも縛られない、自分はどちらも経験したことによりどちらも共感できると言う。そう多様性は強みでしかない。
    これは台湾であったから称えられ活躍できる、羨ましいこと。
    天才であるからもう学校で学ぶことはない、じゃあどうするか。台湾の原住民俗を訪ねる。欧米に行くんじゃなくて、国内の台湾の深さを学ぶという行動力。
    
    でもそれも彼女は幼いときのヨーロッパの体験が影響しているというし、やっぱり内側も外側もきちんと深く見つめ、温故知新の精神であることが知識に繋がり自由に繋がる。
    
    残念ながら日本ではあり得ない。男尊女卑が今日も普通の考え方で、古い頭を守るために新しいものを受け入れない日本。
    やっぱり台湾はリードする。
    

    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    オードリー・タン 自由への手紙 [ オードリー・タン ]




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    オードリー・タン 自由への手紙



  • 『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書』池上彰 佐藤優, 2015年 感想 | 自分の糧となる知識

    『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書』池上彰 佐藤優, 2015年 感想 | 自分の糧となる知識

    ★★★★☆ しっかりと歴史を学ぶということは自分が体験できないことを擬似体験することで懲り固まりがちな考え方を広げてくれる。個人もしくは民族なり社会においての自分を見つめ、知り、説明できるようになる。手っ取り早いものは、自分の糧となる知識にはならない。
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    大世界史
    現代を生きぬく最強の教科書
    池上彰 佐藤優 2015
    Akira Ikegami, Masaru Sato
    254 pages
    2025年5月読了
    アマゾンで見る
    
    
    
    
    
    🔽 楽天ブックス (内容、著者紹介も)🔽

    大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書) [ 池上 彰 ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    この二人はいくつか本を一緒に出してるらしい。
    この本はどう歴史を学び、どう歴史に学び、自分を育てるかという点に注目する。
    世界にじわじわと広がる反知識主義に対抗し、一般教養の重要性と必要性を説く。

    ずっと思ってることなんですが。
    日本はコスパがいいことがあたかも最強であるかのようにいわれてきて、今回の里帰りでおもむろにメディアでいわれることは減ったように見えるけど、まだそこが大衆メディアの底辺にあるように思う。
    ニュース番組でもバラエティー番組でも一瞬でわかるように文字で一言でテロップを流す。
    それでその人のことやその事件、事柄を分かったつもりになりになる。
    でもやっぱり手っ取り早いものは、自分の糧となる知識にはならない。

    本の内容としては歴史の出来事にも触れるんだけど、実は裏のメッセージはそういうことだと思う。

    しっかりと歴史を学ぶということは自分が体験できないことを擬似体験することになり、懲り固まりがちな考え方を広げてくれる。
    さらに個人もしくは民族なり社会においての自分自身を見つめることになる。知ることになる。説明できるようになる。

    色々と勉強になる、教訓になる本です。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書) [ 池上 彰 ]

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書 1045)









  • 『超訳 空海』苫米地英人, 2016年 感想 | さらっと読める

    『超訳 空海』苫米地英人, 2016年 感想 | さらっと読める

    ★★☆☆☆日本里帰り中に初めて高野山や熊野古道周辺を訪れるので予習として。
    空海の超入門といった感じでさらっと読める。正直言うとサラッと過ぎて読んだところで何もわからない

    🔽 ログ 🔽
    超訳 空海
    弘法大師のことば
    苫米地英人, 2016
    Hideto Tomabechi
    2025年4月 読了
    アマゾンで見る
    🔽こんな人、こんなときにおすすめ🔽
    空海のことについてサラッと読みたい人
    
    
    
    
    


    🔽🔽読書記録🔽🔽
    日本里帰り中に初めて高野山や熊野古道周辺を訪れるので予習として。
    空海の超入門といった感じでさらっと読める。

    空海の言葉を現代語風に訳したページが半分くらいだけど、残念ながらさらっと過ぎて読んだところでなにもわからない。

    しかも作者は日本特有の仏教、浄土真宗のお坊さんちょっとけなしたりと(結婚可能なことに対してなど)といまいち。


    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    超訳 空海 弘法大師のことば (PHP文庫) 苫米地 英人




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    超訳 空海 弘法大師のことば (PHP文庫)








    🔽 日本語情報 (「BOOKS」「楽天ブックス」他より引用) 🔽
    ISBN:9784569766317
    出版社:PHP研究所
    判型:文庫
    ページ数:213ページ

  • 『ゴールデン・ロード』ウィリアム・ダルリンプル, 2024年 感想 | 途方に暮れるほどの驚きの内容

    『ゴールデン・ロード』ウィリアム・ダルリンプル, 2024年 感想 | 途方に暮れるほどの驚きの内容

    🔽 log 🔽
    The Golden Road
    How ancient India transformed the world
    William Dalrymple, 2024
    ゴールデン・ロード
    古代インドはどう世界を変えたか
    ウィリアム・ダルリンプル, 2024
    432 pages
    2025.03 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽読書記録🔽🔽
    世界で一番好きな歴史家の最新作。

    イタリアでだってアマゾンで通常版買えるけどそうじゃなくてロンドンの本屋さんでサイン付き特別版を予約して友人に取りに行ってもらってやっと我が家まで運んでくれたという超アナログな購入手段で入手。

    彼のツイートもインスタもポッドキャストも全部フォローして内容も事前に全部分かってて、当然何ヵ月も待ったことで期待が高まったけど、見事にそんな期待をも越えた。歴史的な本と言い切れる。

    日本で出るとしたら多分「ゴールデン•ロード、古代インドはどう世界を変えたか」概要は古代インドのソフトパワー、それは幅広くて各々が重要すぎて途方にくれるほど。1ページ1ページが驚きの史実、そしてその史実は今まで世界には知られていなかったというのも更に驚き。

    インド人とっては、「そうだよ中国のシルクロードはつまりインドのが膨大な利益を得た貿易だよ」とか「アラビア数字はインドで2000年前から使ってたよ、ヨーロッパ人はやっとアラブ圏を通じて11世紀くらいにうちらのシステムを使いだしたんだよね」なんて常識。でも常識を世界に広げることが、機会がなかった。あと例えば、昔々、毎年律儀にやってくる季節風を利用し海を渡って東南アジアを宗教や文化を広げたり、はたまたインドの宗教である仏教は確実にアジアに広がり中国も両手を広げて招き入れたり、西側のアラブやペルシャ圏もインドのその豊かな文化と頭脳を崇拝した。その重大さについて世界は十分に把握していない。シルクロードも大事だけど金を運んだインドのゴールデンロードも凄いよ、と。

    そうやって世界の経済を回していたインドは当時のムガール帝国に訪れた混乱の際に悪徳なチンピラ集団の東インド会社に騙されつけこまれ、一気に落ちていくその時に輝かしい歴史も地中深くに埋められてしまった。

    ロックスター•ヒストリアンとも呼ばれるダルリンプルは20代からアラブ圏や南アジアに魅せられデリーに住み着いたスコットランド人歴史家。彼の本は私たちが触れることができなかった南アジアの歴史を掘り出して惜しみなくシェアしてくれる、けど彼がここまで愛される理由は彼のその情熱にある。とにかく探求欲が旺盛で、凄い発見をすると黙っていられない、ポッドキャストでも知らないことがあれば「知らなかったもっと教えて」とまるで子供のように(見えないけどきっと)目をキラキラしている。頭が良くて博学なのにそこで満足しない。ポッドキャストでもよくネタバレしていつも共演者に怒られ、計算が苦手で、実は有名な家系で先祖がよく歴史上に出てきたり、ポッドでたまに泣いてしまう、ちょっとかわいい歴史家。そして徹底的に弱者の側につく。

    彼自身が大好きで仕方がない事を本にして書いているから読む方も心踊らされる。ただの歴史上の事実を並べた本ではない、愛情と情熱と好奇心に溢れたインド激推し歴史家の一種のラブレターともいえる。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Golden Road" William Dalrymple (2024) Review | Powerful and exciting

    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    The Golden Road How Ancient India Transf...
    価格:2,978円 (2025/10/1時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    The Golden Road: How Ancient India Transformed the World (English Edition)
    (電子書籍)



  • 『鱈: 世界を変えた魚の歴史』マーク・カーランスキー, 1997年 感想 | 鱈が人間の醜い姿を曝け出す

    『鱈: 世界を変えた魚の歴史』マーク・カーランスキー, 1997年 感想 | 鱈が人間の醜い姿を曝け出す

    🔽ログ🔽
    Cod: A Biography of the Fish that Changed the World
    Mark Kurlansky, 1997
    鱈: 世界を変えた魚の歴史
    マーク・カーランスキー
    2025年3月読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    なんと日本語訳もあるみたい。「鱈: 世界を変えた魚の歴史」
    ヨーロッパに住んでるけど日本人としてタラという魚はよく分からなかった。フィッシュ・アンド・チップスの魚でヨーロッパの北部の寒い海でとれるらしい、でも昔からイタリアやスペインなどヨーロッパの南部でその乾燥は各地の郷土料理になっている。なぜ。

    その、なぜ、の部分がまさにこの当たり障りの無さそうな魚を取り巻く怒涛の歴史の真相。近代化が進み永遠に続くと思われた資源が急激に減っていき(ここではまさにタラの量が激減し)、当時の太平洋の発展を担うこの魚を巡って戦争が起き、失業者は増え、外国人に敵対心を抱き、と我々人間の醜い姿をさらけ出されてしまう。タラに。

    タラがヨーロッパの南部で愛され、新大陸でも重宝され、残りの安い部分は奴隷たちやその子孫をも満たしたという史実。凄い魚としか言いようがない。こんなに人類にとって大事な魚は他にない。

    1997年出版当時よりも私たちの環境に対する危機感は高まり、トロール漁、底引き網漁はサステイナブルではないという意識はある。売れない必要のない魚まで根こそぎ取ってしまい、しかもプラスチックごみをかなり出す漁。プラスチックストローなんて比べ物にならない量のごみがトローリングで排出されそのまま海に残る。幼魚も根こそぎ取られて捨てられるので育たない、けれど都合が悪いから誰も語らない。

    いつものことながら、生活のために働く漁師さんは私たちの敵ではない。敵は常に、利益しか考えない大企業という国に保護されたモンスター。そんなところまで発展していく地味に壮大な一冊。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Cod A biography of the fish that changed the world" Mark Kurlansky (1997) Review | Our ugly selves exposed by, cod

    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●アマゾン●●●●●

    鱈: 世界を変えた魚の歴史




    Cod: A Biography of the Fish that Changed the World (English Edition)
    (電子書籍)







  • 『サイコパス 秘められた能力』 ケビン・ダットン 2012年 感想 | 魅力的で決断力がある

    『サイコパス 秘められた能力』 ケビン・ダットン 2012年 感想 | 魅力的で決断力がある

    🔽 ログ 🔽
    サイコパス 秘められた能力
    ケビン・ダットン 2012
    The Wisdom of Psychopaths
    What saints, spies, and serial killers can teach us about success
    Kevin Dutton, 2012
    2025年2月 読了
    アマゾンで見る
    🔽楽天ブックス (内容、著者紹介も)🔽


    サイコパス秘められた能力 [ ケヴィン・ダットン ]

    🔽🔽読書記録🔽🔽
    なんで持ってるかは覚えてない一冊。

    内容はサイコパスという、普通に思い浮かべると連続殺人犯とかやばい人たちを思うけど、単純にそういうことではなく、サイコパスは私たちの暮らす社会のリーダー的存在として健在している、ということ。

    魅力的で決断力があり、結果重視、冒険好き、他人の意見なんて無視。
    ただそこに、暴力が加われば凶悪犯罪者、そこを自らコントロールできれば、社会的成功者になれる。例えば利益に集中できて社員を軽く解雇する冷たい成功者に。

    神経の働きについても書かれていて、うまく刺激すればその人を一時的にサイコパスに変身させることもできると。
    そう、サイコパスは作れる。

    聖人というのもサイコパスに適した職業とあるけど、悟りを開いた聖人はサイコパスと同じ素質を持っている、と。
    後先考えず、いまここ、にのみ集中して雑念を軽々と無視できる。たしかに、瞑想や修行の目的になにもせずに辿り着いている。

    サイコパスがどういう思考によってサイコな行動をとるのか。社会にとって決して悪いことばかりではないということだけど、でも頭のいい彼らが能力を悪用しようとする時は、怖い。
    この本は、サイコパスになる方法を説くわけではないけど、サイコパスのように考えることが出きれば、いわゆる成功者になれるよ、とは言う。
    うん、納得いく。でもなりたくはないかも。

    やっぱりこういうのは英語で読んだ方が分かりやすい。しかもきっともっとシンプル。英単語がどうこうというわけではなく、日本語の言い回しは小難しい。ただでさえ難しいのに。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Wisdom of Psychopaths" Kevin Dutton (2012) Review | Attractive and decisive


    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽
    ●●楽天●●
    サイコパス秘められた能力 [ ケヴィン・ダットン ]
    ●●アマゾン●●

    サイコパス 秘められた能力
  • 『日本残酷物語1 貧しき人々の群れ』宮本常一 他 著 1959年 感想 | その生活は残酷である

    『日本残酷物語1 貧しき人々の群れ』宮本常一 他 著 1959年 感想 | その生活は残酷である



    🔽🔽読書記録🔽🔽
    宮本常一さんといえば(大好きです)普通の日本人の近代史を語らせれば右に出るものはいない民俗学者。
    そして普通の大半の日本人というのは、貧しかった。
    他の国からの旅行者も口を揃えてその貧しさを書き残しているけれど、宮本常一民俗学とは、とにかく歩いてその土地の人の話を聞くことだけど、この本もすごい。
    百年ちょっと前の日本人の大半が貧しさに苦しみ、盗みや殺し、身体を売り家族を文字通り捨て、肉親だろうが我が子だろうが背には腹を変えられぬ底辺の生活をしていた。

    一般的に学校で習う歴史は社会の強者だけが記録され語られていて、弱者というか普通の人の生活は見えない。
    でもここには大衆の、普通の人のいくつもの例が掲げられている。

    それは残酷である、あるんだけど、残酷という言葉で終らせていいのか。
    子を間引きする親に他に生き延びる方法はあったか、行政はなにをしたのか。
    ただ食べるため赤の他人の船や旅人を襲う村人は残酷なのか。

    ここには女性の例が多くあるのがありがたい。
    女性はその人生をかき荒らされ、女だからと穢れとして下にみられ、一人の人間とは見なされず、家庭での立場も常に戦場で、しかも妊娠をする、そしてなぜかその責任を負わされる。
    炭鉱の女性の章もよかった。
    いかに家庭も社会も背負う女性がたくましいかがはっきりとかかれている。

    本来日本人なら義務教育で知っておきたい、知るべきな、日本の歴史。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Japan cruel stories 1, flock of poor people" Miyamoto Tsuneichi (1959) Review | The history of the majority
    🔽 買えるところ 🔽
    ●●楽天●●
    日本残酷物語 1【電子書籍】[ 宮本常一 ]
    
    
    
    
    
    ●●アマゾン●●
    日本残酷物語1 (平凡社ライブラリー)
    日本残酷物語1 (平凡社ライブラリー)


  • 『Smash and Grab』 Sunanda K. Datta-Ray 1984年 感想 | シッキム王国の壮絶な歴史と最後

    『Smash and Grab』 Sunanda K. Datta-Ray 1984年 感想 | シッキム王国の壮絶な歴史と最後

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    何年も探した結果やっとデジタル本で友人に送ってもらった。
    結局紙媒体の本はインド政府に出版停止された本なので、探してもない。
    いやというか発売禁止にすると余計に盛り上がるから、印刷停止命令を出したそう。結果は同じこと。
    (追記;アマゾンで今年2025年から電子書籍として入手できます。リンクは↓)

    別のシッキムについての本で完全に魅了され2023年にシッキムまで行きました。
    あの辺は本当に不思議。ヒンドゥー教徒が過半数なのに(ヒンドゥー教のネパール系は80%以上)、寺院は仏教のお寺が多い。

    インド政府が出版後にすぐ停止させた理由は良くわかる。
    これは絶対に読んでもらいたくない。

    チョギャル(チベット系シッキム国王)を個人的に知っていたジャーナリストが書いたいわゆる暴露本で、彼が聞いたこと、見たこと、交わした会話、肌で感じたこと、当時の新聞記事など、この数年間の様子がこと細かく記録されている。

    シッキム王国の歴史の基本的な知識がないとこの本は難しい。
    その歴史自体についてちょっと簡単にいうと。
    シッキムはインドの北東部、ネパール、チベット、そしてダージリンのあるインド西ベンガル州、ブータンと各国に囲まれている、すごい立地。ヒマラヤ山脈の麓で冬は厳しいけれど豊かな地。
    長い間チベット系をトップに現地民レプチャ族と静かに暮らしていたけど、英国の紅茶産業がダージリンで始まり、18世紀に働き手としてものすごい数のネパール人が流れ込んできて、上流階級が少数民族となり、大半を占めるネパール系が差別されるという不思議な形に。(これはいまでもグルカ運動が続いていて解決されていない問題)
    1947年インド独立時にダージリンやカリンポンなどはインド西ベンガル州になるが、シッキムはそのままシッキム王国を維持。
    チョギャルが若いアメリカ人女性と再婚し東洋のグレース・ケリーと話題になったことで知られているかも。

    シッキム王国がインド、シッキム州になったのは1975年。
    インドは英国の植民地主義に苦しみ、独立を勝ち取って30年もしないうちに、インド自らがシッキム王国を植民地化したわけで、この史実は非常に都合が悪い。
    嘘、マインドコントロール、偽りの約束、賄賂にフェイクニュースになんでもあれ。
    そして圧倒的で一方的な暴力。
    Smash=ぶち壊して、grab=奪え。
    道徳的にまずいことは全部あった。
    インドはメディアをコントロールしてシッキム国王を悪者に仕立て上げ、増え続けるネパール系と権力を持つチベット系の社会問題を悪用し、慎んだ生活をしていた人々を騙して、インド側は見事に嘘に嘘を重ね、反対派を暴力で押さえつける。
    最後はインドが軍隊を送り込み、あっという間に王国はなくなった。
    少数の外国人が強すぎる権力を振りかざす、まさに帝国主義。
    インドの政治は複雑で私は勉強不足の部分も多かったけど、それでもあからさま。
    それでも、インドはシッキム王国のあの立地が欲しかった。
    どんな手を使ってでも確実にインドのものにしたかった。
    このインドの暗い現代史を今のインド人はどこまで知っていて、どう思っているのか。
    多分知らない。
    シッキム国民たちは自らの意思で正当な方法で素晴らしい国インドの一部になれた、と教えられているから。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Smash and Grab" Sunanda K. Datta-Ray (1984) Review | A dynamic history of Sikkim
    🔽 買えるところ 🔽

    ●アマゾン●
    SMASH AND GRAB:ANNEXATION OF SIKKIM (English Edition)
    SMASH AND GRAB:ANNEXATION OF SIKKIM (English Edition)