『ベル・ジャー』 シルヴィア・プラス, 1963年 レビュー | 若い女性の普遍的な物語


ベル・ジャー
ベル・ジャー
シルヴィア・プラス, 1963年
The Bell Jar
Sylvia Plath, 1963
388 ページ
2026.03 読了
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🔽 本の紹介と一言レビュー 🔽

✔ 成長物語のモダンクラシック
✔ 若い女性の怒りや不安と表面的な成功とのギャップ
✔ 若くして死を選んだ詩人が著者の世界観

★★★★★ 優秀な学生のエスター、派手だけれど空虚な生活から帰宅したタイミングで精神のバランスを崩す。成功している見た目の裏でギリギリの精神状態だった若い女性の普遍的な物語。

🔽🔽 読書記録 🔽🔽

モダンクラシックの一冊。
貧しい家庭でありながら優秀な学生のエスター、勉強に励みいろんな賞をもらうなか、ニューヨークのとある雑誌の夏のバイトというポジションも得る。
すべてがうまくいっているように見えるが、ニューヨークでの派手だけれど空虚な生活から帰宅したタイミングで精神のバランスを崩し後半は施設での生活が始まる。

若者に読んでほしい、とか思う反面、これを自分が10代、20代に読んでいたら衝撃がありすぎて立ち直れないかもというくらい生々しい。
主人公の抱える説明のできない恐怖は多くの若い女性が抱えるもので、その怒り、絶望感、憎しみ、といったすべての感情は同感してしまう。
ちゃんとしっかり生きているんだけど、ひとつの過ちですべてが流れて行ってしまう感覚。

成功してる雰囲気とは裏腹にギリギリの精神状態という危うさ。
著者はこの本の出版された数週間後に自殺をしているのも有名。

1960年代に書かれたので、確かに今の社会の状況とは違うし今はあからさまな生きづらさは見えないかもしれない。
でもだからと言って現在の女の子たちはやはり主人公と同じような違和感を抱えてるし、今後もそう簡単には変わらない。
この本はやはり何十年も先も読まれ続けることになるでしょう。
🔽 関連ページ 🔽

English review
“The Bell Jar” Sylvia Plath (1963) Review | Young woman and her uncertainty
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