★★★★☆ 30歳のライターがスペインのカミーノ・デ・サンティアゴ、四国のお遍路、ユダヤ教の巡礼でウクライナのウマンへと回る旅行記。旅の本当の目的は家族を捨て若い彼氏と暮らす父親との関係を修復することだと気づく。父を許せるのか。
🔽 基本情報 🔽
A Sense of Direction: Pilgrimage for the Restless and the Hopeful
Gideon Lewis-Kraus, 2012
ギデオン ルイス=クラウス
352 ページ
2025.11 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
最初は普通の旅行記にもとれる。
30歳のライターでベルリンに自由気ままに文句をたれながら暮らしていたけれど、あるきっかけからキリスト教の巡礼の地カミーノ・デ・サンティアゴでスペインへ、そして四国のお遍路四国八十八ヶ所霊場、最後はユダヤ教の巡礼でウクライナのウマンへと次々と巡礼の地を回る。
そしてこの旅の本当の目的は、自分の父親との関係を修復することだと気づく、といった感じ。
世界中を回って結局自分の求めていたものはいつも出発地点にあったという典型的な旅ではあるけれど、やっぱりきつくて苦しい思いをすることでそこにたどり着くのです。
ユダヤ教の指導者ラビであった父親が、ある日若い男の恋人を作って家を出た。
その父親を許せるのか、許すのか、自分は父親を愛しているのか、父親は自分を愛してくれていたのか。
そういう彼自身の葛藤を別にしても巡礼を回る旅行記としても面白い。
宗教心もスピリチュアルな思いも全くなし、でも現代人はそういう人が多い。
それでも巡礼をする意味はやっぱりある。
サンティアゴは友人と(友人や恋人と巡礼する人たちは多くが分かれるらしいけど彼はなんとか友情を保ちつつ)、四国は一人きりで、そしてウクライナは弟と父親と。
ユダヤ人らしいユーモアもちらほら見えて読み物として面白い。
ただ足の裏がぼろぼろになり寒くて辛くて心も折れるこの旅行記を読んで自分も巡礼に行こう、とは思わないかも。
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English review “A Sense of Direction” Gideon Lewis-Kraus, (2012) Review | Pilgrimages to yourself
タグ: 宗教
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A Sense of Direction: Pilgrimage for the Restless and the Hopeful (English Edition)

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