『 (アカバドーラ) 』ミケラ・ムルジア 2009年 感想 | 終止符を打つ女性

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Accabadora
Michela Murgia, 2009
(アカバドーラ)
ミケラ・ムルジア
208 pages
2024.11 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
小説「アカバドーラ」現代サルデーニャ文学の最高峰。
アカバドーラとは、末期患者やその親族の苦しみに終止符を打つ女性のこと、そう、その町で暗黙の了解の中、患者に安楽死をもたらす役目を背負った女性。

とてもサルデーニャ的でとても地中海文化的。
土埃の立つ乾いた家の壁、バールに座っている男たち、一日中家事に追われる女たち。
草原に緑はなく茶色に乾いた草がいつこの地を炎に包もうかと小さな火花を待つ。

生を与える助産婦が女性なら、生を終わらせるのも女性。
少女マリアを引き取ってくれた独り身の女性は時折真夜中に黒尽くめの服を着て静かに家を出る。そして翌朝何もなかったかのように帰って来る。

善か悪か、天使か悪魔か死神か、それはもう問題ではない。
いま行われるべきか否か。

サルデーニャでは実際に存在していたと考えられている。
窒息という方法か、もっと有名なのは槌を使用する方法。
現在も安楽死の問題は解決しないし、間違いなく客観的に100%正しいという答えは出てこないかもしれない。

伝統に縛られた厳格な小さな町で、その大きく揺れる心境を圧倒的な力強さと威厳を持って描く一冊。
日本語もいつか出るといいですね。

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English review
"Accabadora" Michela Murgia, (2009) Review | A woman who ends life
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★★★★★ Accabadora, a woman in Sardinia who ends the suffering of very ill and their families. Is she an angel or a devil? That’s not the point any more to them. A book with an unusual dignity.

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