“The Room on the Roof” Ruskin Bond, 1956 / (屋根の上の部屋) ラスキン・ボンド>>

🔽 基本情報 🔽
The Room on the Roof
Ruskin Bond, 1956
(屋根の上の部屋)
ラスキン・ボンド
184 pages
2024.08 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
ラスキン・ボンド、日本ではあまり知られてないんですね。
インド生まれ、インド育ちのイギリス系白人の彼はインドではその優しい文章と切ないノスタルジアに包まれたストーリーで人気。その彼が17歳の時に書いたデビュー作。

彼自身の少年時代を描いたような小説で、イギリス系インド人の主人公の少年の英国人の保護者やインド人の友人との生活、なんだけど、典型的白人主義の家庭には馴染めず、かといって明らかに見た目も階級も違う自分は地元の友だちと同じ生活ができない。

少年時代というのは誰もが「ここに馴染めない」と思うんだけど、彼の場合はその悩みはリアルで明確で、どれだけ彼自身が望んでも変えることはできない。

いつかきっとと思っていた願いは非現実的に見えた。
著者本人はイギリスに移住するも結局インドに帰ってくる。
彼の愛する故郷はインドしかない。

繊細な少年時代を描く一冊。

日本では下記の作品集に含まれています
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小学館世界J文学館 青い傘ほか ラスキン・ボンド作品集

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★★★★★ His adolescence, friendship and first love, like any stories of this kind, but the sense of not belonging was too real and obvious, he really did not belong. A bittersweet love for his home, India.

🔽 log 🔽
The Room on the Roof
Ruskin Bond, 1956
184 pages
Read 2024.08


🔽 Book review and notes 🔽
First long novel I read of Ruskin Bond, and his first novel when he was still a teenager.

It talks of his own youth, of being a white English boy raised in India and not belonging anywhere.
His adolescence, friendship and first love, like any stories of this kind, but the sense of not belonging was too real and obvious, he really did not belong.

Bittersweet, under the Indian sun the boy is undeniably in love with India, his home.
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La stanza sul tetto (Italiano)

““The Room on the Roof” Ruskin Bond, 1956 / (屋根の上の部屋) ラスキン・ボンド>>”. への1件のコメント

  1. […] 🔽🔽 読書記録 🔽🔽インド生まれ、インド育ち、でもイギリス系白人の作家、ラスキン・ボンド氏。2025年の今年91歳になったインドでも最も重要な作家の一人。人種なんか関係ないというのは簡単だけど、運命はそう安易ではない。さてこの本は恋愛に関するショートストーリーを集めたもので、彼は17歳の頃から書いているけれど、いろんな時期に書かれたものが集められていて興味深い。ただ単に違う時代に書かれたから違う雰囲気、というわけではなく、彼の物語には繰り返し表される表現や風景がある。主人公の名前が著者と同じラスキンやラスキーだったり、ロケーションも彼の故郷ヒマチャルプラデシュであることが多いので、彼の少年時代や思い出とは切っても切り離されないはず。それだけじゃなく、同じセリフが出てきたり、同じ列車の路線に乗っていたり、違う女の子に同じ名前が繰り返されたり。ストーリー自体はみなほろ苦いストーリーが多く、恋愛とはまだ言えない段階であったり、何かが始まる前に失恋したり、まるで夢だったかのように、彼が恋をした女の子はふっと消えていく。日本ではあまり作品が出ていないのが残念ですがぜひ探してみてください。でも彼の本は子どもにも読まれるように書いてあるので、英語でも比較的簡単な表現で書かれています。彼が17歳で書いた作品The Room on the Roofはこちら。 […]

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“Falling in love again” Ruskin Bond, 2013 /(また恋におちる) ラスキン・ボンド >> – 赤パンの本棚 への返信 コメントをキャンセル