タグ: 日本史

  • 『超越と実存』 南直哉, 2018年 感想 | やっぱり圧倒的な一冊 

    『超越と実存』 南直哉, 2018年 感想 | やっぱり圧倒的な一冊 

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり圧倒的な本だった。

    仏教のもろに内部の人であるお坊さんが、ブッダを始めとした内部の偉人がどう仏教に正面から向かい合ったか、2500年間どう考えられどう言語化してきたか、そして思想としての仏教はどう変わったかという問題に全身全霊で衝突していく。

    読み終わることはできたけど私はまだそれぞれの思想は理解していない。
    ブッダ、初期仏教の偉人たち、中国仏教の思想、そしてアニミズムの地日本にやってくるという壮大な流れのなかで、掘り下げられる「私とは」「生きるとは」「悟るとは」などの問い、そして思想として発展するなかで「本覚」「唯識」「縁起」「本願」などの本来は言語化できないキーワード、そういうミッションインポッシブルを根気よくとことん掘り下げる。

    著者自身もあとがきで言うように、彼はやっぱり哲学者。
    冒頭から自分は仏教の言説を完全には信じてないと言い放つし、全ての章を通して無防備に信じないという態度が徹底している。
    曹洞宗の住職でありながら少し離れたところで正直に真面目に懸命に語られているので、こちらも誠意を込めて読む。

    ただ、とてつもなく難しい。私にとっては。
    何度もページを行き来し、眉間にシワを寄せながら、まるでマラソンを走らせられてるかのように、脳みその息が上がってる。
    でも分からない。
    例えば唯識思想とかアーラヤ識は今後本を何冊読んでも理解できるのか分からないし、本覚は分かった気にはなったけど本覚の感覚をこの自分が持ってみたらという想像もできない。

    でも、なぜいま日本にこれほどの宗派がありそれぞれ根本的な考えが違うという事態の深さはちょこっと分かった、と思う。
    今回は先に「日本仏教史」を読んでいたことが大きい。
    あれで概要を予習できていたのでどっぷり哲学的でも生き延びれた。

    しかし難しい本を読むと、難しいことの価値が身に染みる。
    いまの時代どうしても分かりやすいことの価値が喜ばれるけれど、例えばここで次から次へと出てくる形而上学的な考えは分かりやすくはできないし、そのレベルまで自分を高めるという挑戦でもある。

    もし環境が違っていれば私も阿弥陀さまにお念仏を唱える事を生活の一部にすることはありえたのか。
    自我をとことん削って坐禅をすることもありえたのか、ありえるのか。
    分からないけど、信じることができれば、その先にはきっといまの自分には見えない世界が見えるとは思う。

    最後に書いてあった通り、老師のお寺の近所に住むおばあちゃんたちにこの哲学的な本は関係ない。
    おばあちゃんたちの目の前には、月参りをしてくれるただ生身の方丈さん、お坊さんがいる、それだけ。
    そういう感覚を大事にされているのが他の本やインタビューでもよく分かるので、南老師の本は今後も読み漁ります。
    🔽 関連ページ 🔽
    『日本仏教史』 末木文美士, 1992年 感想 | 仏陀の教えをローカライズ

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● アマゾン ●●●
    超越と実存 「無常」をめぐる仏教史

    ●●● 楽天 ●●●
  • 『現代坐禅講義』 藤田一照, 2012年 感想 |  坐禅のイメージが変わる 

    『現代坐禅講義』 藤田一照, 2012年 感想 |  坐禅のイメージが変わる 

    🔽🔽 読書記録 レビュー 🔽🔽

    坐禅という言葉では語れないものを、533ページに渡り真剣に正直にしっかりと語る一冊。
    この講義を読み終わると完全にイメージが変わる。

    長年アメリカでも禅を指導していた藤田老師のいう坐禅というのは、精神統一でも修行でもなくミステリアスになるのも完全否定する坐り。
    じゃあ何なのか。

    私たちが一般的に想像する坐禅のイメージを全て捨てる説得から始まる。
    決められた型じゃない、苦しむことを美化しない、神秘性を完全に取り除く。
    捨てて、手放して、何も拒まず何も掴まず、自分という意識の境界線を越える、という事がどういう事なのかを丁寧に書いてあるんだけれど、仏陀がついに悟ったのは苦行からじゃない、期待を持たずに楽な姿で坐ったからという事が腑に落ちた。

    自分のからだの仕組みを知り、自分と世界の境界線を消し、自分の力なんていうチマチマしたものじゃない自然の力を借りて坐るとき、身体は自然で楽なはずだと。

    苦しみ怒られながらする修行とは違う只管打坐。
    自分の内側からバランスを探すということだけど、でもやっぱり誰かに指導をしてもらわないと間違って自己満足になるのが怖い。

    NHK出版のほうを先に読んでいてよかった。
    あれが簡潔バージョンなので準備運動になった。


    🔽 関連ページ 🔽
    NHK出版の入門書バージョンはこちら
    『ブッダが教える愉快な生き方』 藤田一照, 2019年 感想 | 学ぶことは変わること
    tag ; 仏教
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● アマゾン ●●●
    現代坐禅講義 只管打坐への道 (角川ソフィア文庫)
    現代坐禅講義 只管打坐への道 (角川ソフィア文庫)


    ●●● 楽天 ●●●



  • 『日本仏教史』 末木文美士, 1992年 感想 | 仏陀の教えをローカライズ

    『日本仏教史』 末木文美士, 1992年 感想 | 仏陀の教えをローカライズ

    🔽 基本情報 🔽
    日本仏教史
    思想史としてのアプローチ
    末木文美士, 1992
    412 ページ
    2026.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    日本にやってきた仏教が、どう「日本の仏教」になったのか。
    とにかく脳みそ刺激されまくり。
    裏表紙にもある通り、知的興奮に満ちた旅、そう、知的アドベンチャー。

    偶然手に取った本が自分の想像以上に興味のど真ん中に命中することがある。
    私は仏教に興味があるし、その考えで気分がふっと軽くなることがあるので本を読んだりするけど、祈ることもないし、どこまで信じるているかといわれたら答えに困る、だってたぶんそんなに信じてない、でも実家は仏教。

    そんな典型的日本人である私が興味を持つ理由は正にこれ、ここにじっくりと紹介されている。

    インドから、中国という強力でレベルの高いフィルターを通して日本にやってきた仏教が、オリジナル仏教とは違う形で受け入れられ生き残っている。
    なぜ。

    仏教はその時代その時代に形を変え、その都度「日本の仏教」として存在してきた。

    貴族のために祈祷を中心とした仏教、先祖を大事にしてきた古代の日本人に合う葬式仏教、ルール重視の武士に好まれた仏教、来世の概念の薄い日本人に即座にいま浄土確定のコスパのいい仏教、そして神道と仏教がどちらも文化として存在する日本。

    そういう観点から日本における仏教の江戸時代くらいまでの歴史を紹介するのがこの本。
    仏教史に詳しくない私は次々と出てくる名前や文献に唸ってしまったけれど、知らなくても大丈夫、この本が重視するのは思想史であり仏教史の暗記じゃない。

    終章で遠藤周作の『沈黙』が出てくるけど、日本という土地の特徴は結局はこれ。
    (読んで最後に納得してもらうためここでは「これ」としか書きませんよ)
    高度経済成長期の日本が既存のものを改善して発展した理由にも通じるし、仏教と神道とキリスト教をも平然と受け入れてイベント化する理由にも通じる。
    漢文システムのお陰で後々好きなように解釈できたというのも、これに拍車をかける。
    日本以外の国の人にはわかりづらいし国内外で批判だってされる。
    でも私はこれは考えようによっては日本の強みだと思う。
    仏陀の教えを「日本の仏教」に変えた強み。


    その後の明治以降の日本の仏教の流れも気になる。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag ; 仏教
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● アマゾン ●●●
    日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫)
    日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫)


    ●●● 楽天 ●●●



  • 『無敵の読解力』 池上彰 佐藤優 2021年 感想 | 最強コンビが見分ける >>

    『無敵の読解力』 池上彰 佐藤優 2021年 感想 | 最強コンビが見分ける >>

    🔽 基本情報 🔽
    無敵の読解力
    池上彰 佐藤優, 2021
    日本
    256 ページ
    2026.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    おお、情報量が多い上に全て興味深い。

    この本のテーマが、情報処理能力を問われる今の社会で生き抜くにはまずは本を読め、とあるので、つまりこの本は初っぱなから、テーマからして重要な情報がつまってる。

    もし大事な箇所を線引きしようと思ったら全ページに線を引くことになるって言うくらい、中国やアメリカの現状、共産主義と本家のマルクス、マキャベリ推しの菅元総理の危うさ、読書をしない日本の政治家、などなど語られる一つ一つの事柄が常にフル回転。

    個人的には最後の、外国人による日本人論についてが特に興味深かった。いやそんな控えめでなく、そうなんですよ!と叫びたかった。
    戦時中や戦後直後の日本人論は、未だに的を得ている点が多い、天才であっても個性は邪魔にされるなどなど。
    でも意外でありつつ納得したのは、日本における子供や若者間でのシステマティックないじめを指摘されていること。
    これをなくしさえすれば日本は改善されると。
    そしてもちろんこれは約80年たっても教育の場で放置されている。
    明治維新が自分達の独立したイデオロギーによるものでないというの話も、心のモヤモヤ取り払ってくれた感じ。
    「菊の刀」も積読してるので読まなきゃ。

    そして一時期、日本人は凄いという本が「日本で」売れ、そういう本を外国人が誰も書かなくなったら自分達で日本は素晴らしい、特殊であると誉め始めた。痛い。
    さらにこの本が出版された数年後の今、外国人旅行者が円安の日本を安く消費している、というこれも痛い現実。

    参考書としておすすめの本リストがたっぷりあるので、ほしい本リストがまた長くなりました。
    🔽 関連ページ 🔽
    共著 「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書」池上彰 佐藤優, 2015
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● アマゾン ●●●

    無敵の読解力 (文春新書 1341)


    ●●● 楽天 ●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    無敵の読解力 (文春新書) [ 池上 彰 ]
    価格:935円(税込、送料無料) (2026/1/31時点)




  • 『陰陽師 龍笛ノ巻』 夢枕獏 2005年 感想 | 新しい仲間も >>

    『陰陽師 龍笛ノ巻』 夢枕獏 2005年 感想 | 新しい仲間も >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 龍笛ノ巻
    夢枕獏, 2005
    272 ページ
    2026.01 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    今回はまた短編集に戻っている。
    長編とは違ったリズムなので短編集だから物足りないということもないし、むしろ色々と読めて嬉しいばかり。

    今回の「首」はいつもよりホラー要素が強かった気がするが、そういう風に微妙にテイストを変えてくるのが陰陽師シリーズ。

    どうやら安倍晴明の先輩に当たる賀茂保憲が仲間に加わった感じで今後も登場しそうで、今後はダイナミックが変わるのか。

    いま家にある最後の陰陽師シリーズ本なので、また次買うまでお預けです。

    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● アマゾン ●●●

    陰陽師 龍笛ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-13)


    ●●● 楽天 ●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    陰陽師 龍笛ノ巻 (文春文庫) [ 夢枕 獏 ]
    価格:726円(税込、送料無料) (2026/1/31時点)




  • 『陰陽師 生成り姫』 夢枕獏, 2003年 感想 | 源博雅が主役の長編 >>

    『陰陽師 生成り姫』 夢枕獏, 2003年 感想 | 源博雅が主役の長編 >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 生成り姫
    夢枕獏, 2003
    389 ページ
    2026.01 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    「平安時代は、雅な闇の時代であった。
    鬼も、人も、もののけも、同じ闇の中で呼吸している」

    今回は初の長編。
    そこに、もう短編で一度語られた話「鉄輪」を掘り下げるという粋な試み。
    それでもって主人公をシリーズではバディ役の源博雅にするというファンには嬉しい試み。

    源博雅は安倍晴明に何度も何度も「お前はいい漢だ」といわせるほどいいやつで、この陰陽師シリーズに人間味があるのは間違いなくこの男のお蔭で、好きにならずにはいられないキャラ。
    今回も凄く良いのです。

    源博雅の12年前の恋、鬼になる女、全てを受け止める安倍晴明と源博雅の二人。
    じっくりと長編として描かれるので最後の感動もしっかりと高まる。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ第一弾 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● アマゾン ●●●

    陰陽師 生成り姫 (文春文庫 ゆ 2-9)


    ●●● 楽天 ●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    陰陽師 生成り姫 (文春文庫) [ 夢枕 獏 ]
    価格:770円(税込、送料無料) (2026/1/31時点)




  • 『陰陽師 鳳凰ノ巻』 夢枕獏, 2002年 感想 | シリーズ第四弾 >>

    『陰陽師 鳳凰ノ巻』 夢枕獏, 2002年 感想 | シリーズ第四弾 >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 鳳凰ノ巻
    夢枕獏, 2002
    272 ページ
    2026.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    シリーズ第4弾。
    短編で4冊目なのに、ダラダラとならずリズムもキープする。
    それはもうダイアモンドの原石である二人組を産み出したからノリに乗った状態が続くからだろう。
    もちろんスタイルを変えずに話を変えるという型で4冊目に来たわけだけど、なんと最後の短編でスタイルを変えてくる。
    今までは誰かに頼まれて、博雅と飲んでいた酒の杯を置き、ゆこう、と妖しい存在に向かっていっていたのが、今回はライバルと腕比べとは。

    やっぱり読み続けるしかないね。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● アマゾン ●●●

    陰陽師 鳳凰ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-7)


    ●●● 楽天 ●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    陰陽師 鳳凰ノ巻 (文春文庫) [ 夢枕 獏 ]
    価格:726円(税込、送料無料) (2026/1/31時点)




  • 『陰陽師 付喪神ノ巻』 夢枕獏, 2000 感想 | 古代日本的な包容力 >>

    『陰陽師 付喪神ノ巻』 夢枕獏, 2000 感想 | 古代日本的な包容力 >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 付喪神ノ巻
    夢枕獏, 2000
    352 ページ
    2026.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    シリーズ第三弾。
    短編集なので一つ一つのストーリーについて書くのもなんだけど、女性の恨み系が多いのはやっぱりそうなんだよね、女性の恨みはそう簡単に払えないよということなんだろう。
    ただちょっと長めの「ものや思ふと」は男の恨みでこっちだって容易く解決はしない。

    いや、そういう観点でいうと、多くのストーリーに置いて問題が解決されないのも特徴かも。
    死んでも死にきれない、死んでからも祟ってやる、そういう強い思いを主人公の陰陽師は消し去らないことだってあるのがなんとも人間らしく古代の日本人的な優しさというか暗闇もオッケーだと思う包容力。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
    tag 日本史
    tag 怪談
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● アマゾン ●●●

    陰陽師 付喪神ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-5)


    ●●● 楽天 ●●●


  • 『陰陽師 飛天ノ巻』 夢枕獏, 1995年 感想 | 二人のいい漢ぶり >>

    『陰陽師 飛天ノ巻』 夢枕獏, 1995年 感想 | 二人のいい漢ぶり >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰陽師 飛天ノ巻
    夢枕獏, 1995
    304 ページ
    2026.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    やっぱり面白い安倍晴明と源博雅シリーズ第二弾。
    この二人の「いい漢」ぶりはもちろん、彼ら二人の会話のテンポと結局いつも同じように「そういうことになった」と連なって出ていく様子がいい。

    それぞれの妖怪や霊のストーリー自体はもちろんユニークなのは当然。
    でもそこにある背景の草花や樹木などの豊かな自然の様子、特に晴明の庭のエピソードごと、季節ごとの描写はほんわりと静かな気持ちにさせてくれて、そうかこれほど美しい自然が身近なんだから魔物くらいでてくるよな、という不思議な感覚に陥ってしまう。
    🔽 関連ページ 🔽
    シリーズ 『陰陽師』 夢枕獏, 1988 感想 | なに本当に面白い
    tag 日本史
    tag 怪談
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● アマゾン ●●●

    陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-4)


    ●●● 楽天 ●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫) [ 夢枕 獏 ]
    価格:748円(税込、送料無料) (2026/1/19時点)


  • 『アイヌ神謡集』 知里幸恵, 1923 感想 | アイヌの鮮やかな世界観 >>

    『アイヌ神謡集』 知里幸恵, 1923 感想 | アイヌの鮮やかな世界観 >>

    🔽 基本情報 🔽
    アイヌ神謡集
    知里幸恵 編訳 1923
    224 ページ
    2020.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    アイヌの神話、カムイユカラは文字ではなく歌にのせて語り(歌い)継がれてきた。
    それをアルファベットで書き留め、日本語訳したもの。

    19歳で亡くなったひとりの少女が丁寧に残したものは、神や動物の神が自ら歌ったとする謡で、人間と神と自然が共存していたアイヌの世界観のその内容ももちろん興味深いけど、それをアルファベットで正確に残すという方法の歴史的な価値。
    日本語とは全く違う言葉で、ぜひ聞いてみたいと思う。
    でも残念ながら現代日本は、というか中世から日本はアイヌを蔑み彼らの文化をとことん抹消してきた。
    少数派の文化を殺していることに気づいていない。
    悲しいことです。

    最近やっとゴールデンカムイの映画をみたんですが、これでアイヌ文化が身近になるとそれも素敵なことですね。
    🔽 関連ページ 🔽
    tag 宗教/Religion
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
    ●●● アマゾン ●●●
    
    
    知里幸惠 アイヌ神謡集 (岩波文庫 赤80-1)
    
    
    ●●● 楽天 ●●●
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    知里幸惠 アイヌ神謡集 (岩波文庫 赤80-1) [ 中川 裕 ]
    価格:836円(税込、送料無料) (2026/1/15時点)


  • 『野火』大岡昇平, 1952 感想 | なぜ納得してしまうのか >>

    『野火』大岡昇平, 1952 感想 | なぜ納得してしまうのか >>

    🔽 基本情報 🔽
    野火
    大岡昇平, 1952
    224 ページ
    2021.10 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    読みたくても読みたくなくて、やっと読んだときは、早く読んでしまって記憶から消したい、それが率直な感想。

    人間、生か死かという極限でどう生き延びるか。
    信じるか、信じないか。
    その信頼の対象は自分であったり他人であったり。

    現実にその極限を生き延びた人は今どうなるのか。
    もうその時代の人は少しずつ亡くなって行くけれど、帰還して平和な生活を送れたのか。その後の世代は同じ過ちをしないのか。

    これほどにも読んで悪い気分になるものはそうない。
    それは、ただその事実がショッキングだというわけではない。
    私を含め多くの人は決して似たような経験はないはずなのに、納得してしまうからである。

    🔽 関連ページ 🔽

    English review “Fires on the plain” Shohei Ooka (1952) Review | Crossing the line as a human
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
    ●●● アマゾン ●●●
    
    野火(のび) 
    
    ●●● 楽天 ●●●
    
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    野火 (新潮文庫 おー6-3 新潮文庫) [ 大岡 昇平 ] 価格:605円(税込、送料無料) (2025/12/16時点)

  • 『パチンコ』 ミン・ジン・リー, 2017 感想 | 韓国から日本へ>>

    『パチンコ』 ミン・ジン・リー, 2017 感想 | 韓国から日本へ>>

    🔽 基本情報 🔽
    Pachinko
    Min Jin Lee, 2017
    パチンコ
    ミン・ジン・リー
    512 ページ
    2021.10 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    韓国に生まれ日本に渡った一人の女性、彼女の人生で耐えることなく続く苦労と小さな幸せ。

    一人の女性の焦点を当てることで、より戦時中のリアルな苦しみが浮かび上がり、かえって普遍的なストーリーとなっていく。
    日本と韓国の歴史、もしくは日本人と韓国人の歴史といったほうが正しいのか、その関係は簡単には概要を掴めない、というのも今日もまだ続き変わり続けているから。
    戦争は間違いなく関係悪化の要素の一つだけれどそれだけでもない。

    この本はいかに一瞬の不運やタイミングの違いでその後の人生が大きく揺らされるかを豊かな表現で描く。
    アジア人でないと分かりにくいところはあると思うけれど、アメリカ出版で世界中でベストセラー(むしろ日本の反応が遅くて鈍かった)

    韓国はドラマもそうだけどストーリーテリングが上手。
    ドラマチックな流れで、でも実際に戦時中や戦後はこんなスピードで人生は流れていったんだろう。

    フェデリコ•フェリーニは、人生は祭りだというけれど、この本は、「いや、人生はパチンコだ」といっている。
    フェアじゃない。負けると決まっている勝負。それでも続けてしまう。

    AppleTVのシリーズも観てみたい。



    🔽 関連ページ 🔽

    English review “Pachinko” Min Jin Lee (2017) Review | Korean-Japanese epic
    tag 日本史
    tag 植民地主義
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
    ●●● アマゾン ●●●
    
    パチンコ 上 (文春文庫 り 7-1)
    
    ●●● 楽天 ●●●
    
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    パチンコ 上 (文春文庫) [ ミン・ジン・リー ] 価格:1,056円(税込、送料無料) (2025/12/12時点)

  • 『火神被殺』松本清張, 1973 感想 | 神話の深さ>>

    『火神被殺』松本清張, 1973 感想 | 神話の深さ>>

    🔽 基本情報 🔽
    火神被殺
    松本清張, 1973
    298 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    5つの作品を含む短編集。
    表題作「火神被殺」ともう一作品を「神の里事件」は古代史というか神話がベース。
    神話のドロドロさを語っていて、それと物語と何が関係あるんだろう、と思わせておいて、という流れ。
    神の里は新興宗教についてでもある。

    ほかの作品は、松本清張得意の悪い奴らを中心とした短編集。
    どれも男と女のドロドロドラマ。

    短編集だし、とてつもなく面白いといわないにしても、短い故のテンポの良さもあり、全て読み終わると後味の悪い感じでやっぱり読みごたえがある。
    (かしんひさつ)
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    ●●● 楽天 ●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    火神被殺 【電子書籍】[ 松本清張 ]
    価格:448円 (2025/11/26時点)




    ●●● アマゾン ●●●

    新装版 火神被殺 (文春文庫)

  • 『日本の精神』ラビンドラナート・タゴール, 1916年 感想 | 軍事国家へ走る日本への警告

    『日本の精神』ラビンドラナート・タゴール, 1916年 感想 | 軍事国家へ走る日本への警告

    🔽 基本情報 🔽
    The Spirit of Japan
    Rabindranath Tagore, 1916
    日本の精神
    ラビンドラナート・タゴール, 1916
    ロビンドロナト・タゴール
    22 ページ
    2023.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    タゴールが日本滞在の最後に、1916年に慶應義塾大学で行った講演。
    何度も訪日し、日本の文化や芸術また日常の中にある芸術を愛したインドの詩聖タゴール。
    しかしこの講演は急激に西洋化しナショナリズムへ走り軍事国家へと変化し始めた日本に対する厳しい批判と警告に溢れていた。

    彼の祖国を支配していた大英帝国の醜さを目の当たりにしているタゴールは、誇り高き文化を誇る日本が西洋の猿真似をしている、と強く批判。
    しかし彼の批判、警告は普遍的なものでもある。
    近代化という道は自己を破滅させる、憎しみを他者に押し付けても必ず自分に戻って来る。
    アジア初のノーベル賞を受賞した彼は東洋の力を信じていた。
    東洋の力とは、西洋のような技術的なモノを使う力ではなく、東洋哲学という力、和を愛する力。
    曇りの日でも太陽はずっとそこにあるように、東洋の力は強く輝き続けると。

    日本語では見つけれれなかったけど100年以上前のものだしネットではどこかで読めるかも?
    英語でも難しくはないです。
    短い文章ではあるけれど非常に率直で意味のある一冊。

    (講演だけどエッセイのカテゴリーに)


    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Spirit of Japan” Rabindranath Tagore (1916) Review | Short but meaningful
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    ●●● 楽天 ●●●


    ●●● アマゾン ●●●
    The Spirit of Japan a Lecture (Classic Reprint)


    ⏩️ Amazonプライム★対象のアニメ・映画・ドラマがぜんぶ見放題 ⏪️

  • 『辺境を歩いた人々』宮本常一, 2005年 感想 | 宮本民俗学の先代たち

    『辺境を歩いた人々』宮本常一, 2005年 感想 | 宮本民俗学の先代たち

    🔽 基本情報 🔽
    辺境を歩いた人々
    宮本常一, 2005
    Tsuneichi Miyamoto
    296 pages
    2023.04 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    ちょっと久しぶりの宮本常一さん。この口調、文調が相変わらず心地よい。

    今回は「宮本民俗学の先代」とでもいうべき、彼より前の明治時代の4人のついて彼が語る。
    同じように、辺地、辺境を歩いてそれぞれの境遇のなかで調査をした人々。
    それを宮本さんが愛をもって現代の私たちに紹介する。

    彼の本を読むたびに、いかに一般的な歴史というものが本当にごく一部の裕福な支配階級のみに集中しているか、いかにそれが人々の本当の歴史を知る上で間違った方法なのか思い知らされる。

    大衆の貧しい人々の生活に注目した素晴らしい先人に敬意を払う。
    そして現在の私達がそういう宮本常一に対して尊敬の意を示す、そうやって回っていっているのだなあと、じんわりと思うわけです。

    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●● 楽天 ●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    辺境を歩いた人々 (河出文庫) [ 宮本 常一 ]
    価格:968円(税込、送料無料) (2025/10/15時点)



    ●●● アマゾン ●●●

    辺境を歩いた人々 (河出文庫 み 19-7)


    ⏩️ Amazonプライム★対象のアニメ・映画・ドラマがぜんぶ見放題 ⏪️

  • 『落日燃ゆ』 城山三郎 1974年 感想 | 東京裁判

    『落日燃ゆ』 城山三郎 1974年 感想 | 東京裁判

    🔽 基本情報 🔽
    落日燃ゆ
    城山三郎 1974
    464 pages
    2024.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    東京裁判にて死刑を受けた、唯一軍人ではなかった元総理、元外相の広田弘毅の一生。
    知らなかった。

    福岡の石屋に生まれ、苦学の後に総理大臣にまでなる彼は、外交官として戦争を始めないように努力した人物。
    でも当時の日本人の官僚つまり軍人を押さえることができず結局は自らも認めるよう、戦争を阻止できなかったという罪によって、死刑。

    平和へのどんな苦労も、結局はノリに乗った軍人の前では無駄で、さらには勝利を手にしたアメリカ人に対しても無駄である。
    さらにさらに、当時の日本政府だって、戦後のゴタゴタでそれどころではない。

    歴史は勝利したものによって書かれるとは正にこの事で。
    今の世界の傾向を見ていても考えさせられる所が多い。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "War Criminal" Saburo Shiroyama (1974) Review | Tokyo Trial
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●● 楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    落日燃ゆ (新潮文庫 しー7-18 新潮文庫) [ 城山 三郎 ]
    価格:935円(税込、送料無料) (2025/10/7時点)


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    落日燃ゆ (新潮文庫)


    ⏩️ Amazonプライム★対象のアニメ・映画・ドラマがぜんぶ見放題 ⏪️

  • 『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎, 1933年 感想 | トイレのことを書いても美しい

    『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎, 1933年 感想 | トイレのことを書いても美しい

    🔽 基本情報 🔽
    陰翳礼讃
    谷崎潤一郎 1933
    日本
    288 pages
    2024.11 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    最近さんざんこの本の話をしてるので再読。

    いんえいらいさん、In praise of shadows とその通りなんだけど、陰のみが素晴らしいんだということでなく、東洋的、日本的な感覚のことで、潔癖に白くて清潔なタイル張りでは醸し出せない古い木目の深い暖かみのある美しさということ。

    日本人は室内の暗さに慣れていて、それを西洋人のように文明によって明るくしようとするのでなく、暗さのなかで美を見いだそうとする。
    暗いから、女性のほんのすこし見える肌が白く、またそれを強調するかのようなお歯黒がある、と。
    いまの明々とした電灯の下ではけばけばしいもの、例えば歌舞伎やそういった芸能も本来のろうそくの灯火の元ではじんわりと美しい。

    約100年たった今、現代に住む日本人はたしかにその感覚はなくなっているかもしれない、でもまだ完全に忘れてはいない。
    実は世界に誇れるぜひ残したい文化、感覚。
    陰を美しいと思える感覚、新しくないものを美しいと思える感覚。

    エッセイ集なので、その他にも旅行についてや客ぎらい、また最後は厠についても。
    口うるさい谷崎氏の話を聞いているような、読んでいてなんかニヤリと笑いが込み上げてくるような、実はそんなに堅苦しくはない一冊。

    そしてやっぱり、谷崎潤一郎の文章なのでトイレのことを書いていても美しい。ニヤリ。


    いんえいらいさん

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "In Praise of Shadows" Junichiro Tanizaki (1933) Review | Finding beauty even in toilet
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

      ●●●●● 楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    陰翳礼讃改版 (中公文庫) [ 谷崎潤一郎 ]
    価格:660円(税込、送料無料) (2025/10/6時点)


    ●●●●●アマゾン●●●●●


    陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)



    ⏩️ Amazonプライム★対象のアニメ・映画・ドラマがぜんぶ見放題 ⏪️

  • 『アメリカひじき 火垂るの墓』 野坂明之 1968年 感想 | 消えていく罪悪感

    『アメリカひじき 火垂るの墓』 野坂明之 1968年 感想 | 消えていく罪悪感

    🔽 基本情報 🔽
    アメリカひじき
    火垂るの墓
    Grave of the Fireflies
    野坂明之 1968
    Akiyuki Nozaka
    288 pages
    2024.10 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    映画は辛くなりそうで見れないけど、原作をと思い。

    やっぱり辛い。貧しいなんてレベルじゃなく餓えて病んで死んでいく。
    それはこの短編集のテーマというか底にあるもので、家族なんて綺麗事もなく、少年時代、少女時代という綺麗であるはずの青春もない。
    というか青春の前の12、3歳の時点でどう自分がその日を生き延びるかが大事である戦時中。

    火垂るの墓の場合は、生き抜けなかったのだけど、他の短編集の人物は生き抜いてその後に待つ矛盾した社会との葛藤に悩む。
    アメリカ人への生々しいコンプレックス、きょうだいで自分のみが生き残った罪悪感や傷、そして作者自身が戦後に犯罪を犯していくことで生き延びたこともあり、そういった少年の心情の描写はリアルで心に突き刺さる。

    消えていく罪悪感、空腹、淡々と語られる文章からダイレクトに伝わるおぞましい情景と死の匂い、他人に頼らないと生きれないまだ子供であるコンプレックス、あまりにも身近な、なんというか、生々しい死。

    一番想像していなかったのは、性に関する描写、アメリカひじきでは買春も本番ショーも出てくるけど、それ以上に全身やけどの包帯の下で始まる生理や卵巣を取るということなど妊娠や育児の女性の心理など、女性特有のいわゆる男性が扱いにくい話題も出てくる。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Grave of the Fireflies" Akiyuki Nozaka (1968) Review | Guilt disappears
    🔽 買えるところ 🔽
    
    ●●●●● 楽天●●●●●
    
    ●●●●●アマゾン●●●●● アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)


    ⏩️ Amazonプライム★対象のアニメ・映画・ドラマがぜんぶ見放題 ⏪️

  • 『おそろし』宮部みゆき 2012 感想 | 変わった話

    『おそろし』宮部みゆき 2012 感想 | 変わった話

    ★★★★☆ 宮部みゆきの江戸時代もので女の子が変わった話を次々と聞いていく、そんなストーリーで面白くないわけがない。またシリーズを始めないといけないものが増えた。
    🔽 基本情報 🔽
    おそろし
    三島屋変調百物語
    宮部みゆき 2012
    Miyuki Miyabe
    496 pages
    2024.10 読了
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    宮部みゆきの江戸時代もので女の子が変わった話を次々と聞いていく、そんなストーリーで面白くないわけがない。

    最近、不思議なもの系妖怪系ばかり読んでるのでインパクトという点では薄れてしまうけど、間違いなく安心して面白い。
    犯罪者の方の辛さや、その人を犯罪者と造り上げてしまった家族や身内の後悔、そういう現実的な点もしっかりと描かれている。

    これもシリーズもの。またシリーズを始めないといけないものが増えた。
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●● 楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫) [ 宮部 みゆき ]
    価格:990円(税込、送料無料) (2025/10/5時点)


    ●●●●●アマゾン●●●●●


    おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)



    ⏩️ Amazonプライム★対象のアニメ・映画・ドラマがぜんぶ見放題 ⏪️

  • 『塗仏の宴』 京極夏彦, 1998 感想 | 2000ページあっという間

    『塗仏の宴』 京極夏彦, 1998 感想 | 2000ページあっという間

    ★★★★★ 初の京極作品、想像以上に引き込まれるので2000ページあっという間。妖怪という概念のサイドストーリーなど、とにかく妖怪を知らない私には驚きばかり。最初から読んでみなければ。
    🔽 基本情報 🔽
    塗仏の宴
    宴の支度 宴の始末
    京極夏彦, 1998
    Nuribotoke no Utage, Kyogokudo Series
    Natsuhiko Kyogoku
    2082 pages (994 + 1088)
    2024.09
    アマゾンで見る
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    この二冊で2000ページを越える長編だけど、初の京極作品、想像以上に引き込まれるのであっという間。

    妖怪などのかなり詳しい説明の箇所が多く突き放されそうになるけど、ストーリーの流れはエンターテイメントで登場人物も面白い。
    面白いし、何よりもシリーズなので積み重ねていく楽しみがあるに違いない。
    これだけを読んですでに主要な人物が味があってとっても良い。

    妖怪は「妖怪な現象」をビジュアル表現したもの、というけれど、当時の最新の技術を持った人々、つまりコミュニティーの外にいる異人をまるで魔法使いのように崇めて、それが妖怪という対象に変化した、というのは凄い。そういうサイドストーリーもなるほどと驚きの連続。

    シリーズの途中から読んでしまったけど、最初から読んでみなければ。
    🔽 買えるところ 🔽

      ●●●●● 楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫) [ 京極 夏彦 ]
    価格:1,540円(税込、送料無料) (2025/10/5時点)


    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫) [ 京極 夏彦 ]
    価格:1,540円(税込、送料無料) (2025/10/5時点)


    ●●●●●アマゾン●●●●●

    文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫 き 39-6)



    文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫 き 39-7)


    ⏩️ Amazonプライム★対象のアニメ・映画・ドラマがぜんぶ見放題 ⏪️

  • 『浮世の画家』カズオ・イシグロ, 1986年 感想 | 後悔と哀愁の静かなエレガンス

    『浮世の画家』カズオ・イシグロ, 1986年 感想 | 後悔と哀愁の静かなエレガンス

    🔽 基本情報 🔽
    An Artist of the Floating World
    Kazuo Ishiguro, 1986
    浮世の画家
    カズオ・イシグロ
    206 pages
    2024.07 読了

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    過去を思い出し、後悔を思い出し、明るい未来を願う。
    イシグロらしさが滲み出す、日本人らしいことに閉じ込められた老人のお話。

    老後の静かな生活の中で戦時中の自分を思い返し、当時は当たり前だった日本精神のプライドなどを少しずつ見直す主人公の気持ちの変化は、後悔や哀愁、ノスタルジアをいつもうまく突き刺してくるイシグロらしい静かなエレガントさに包まれている。

    ノーベル賞受賞作家

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "An Artist of the Floating World" Kazuo Ishiguro (1986) Review | Japanese sentiment
    🔽 買えるところ 🔽

      ●●●●●楽天●●●●●

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    浮世の画家〔新版〕 (ハヤカワepi文庫) [ カズオ・イシグロ ]
    価格:990円(税込、送料無料) (2025/10/4時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●

    浮世の画家〔新版〕 (ハヤカワepi文庫)



    An Artist of the Floating World: As heard on BBC Radio 4 Book at Bedtime (English Edition)



  • 『ワイルド•ソウル』 垣根涼介, 2006 感想 | 大迫力の復讐劇

    『ワイルド•ソウル』 垣根涼介, 2006 感想 | 大迫力の復讐劇

    🔽 基本情報 🔽
    ワイルド•ソウル
    垣根涼介 2006
    Ryosuke Kakine
    1040 pages (512 + 528)
    2024年6月 読了
    アマゾンで見る

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    上下二巻の壮大なストーリー。
    戦後の日本からブラジルへ渡った4万人のアマゾンでの壮絶な生活、そこから逃げ出した人々の底辺を這うような生活。

    そして下巻へ。
    現在の日本、東京。三人の日系人の男たちの日本政府に対する復讐劇が始まる。

    読んでいる方としてはアマゾンでの大変な生活を知っているから、もちろん完全に三人の男の肩を持つ。彼らの計画は次へ次へと進んでいく。

    この本での何度も出てくる通り、大きな自然を前にして人ひとりなんてちっぽけで、そのちっぽけななかで、一生かけて後悔をしたり、人を愛したりする。
    そういうところも滲み出ていて、全体像でとても面白い。
    アクションもドラマもたっぷりで一気に読める傑作。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Wild Soul" Ryosuke Kakine, (2006) Review | Let the revenge begin from Brazil
    🔽 買えるところ 🔽
    
      ●●●●● 楽天●●●●●
    
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    ワイルド・ソウル 上 (新潮文庫 新潮文庫) [ 垣根 涼介 ] 価格:880円(税込、送料無料) (2025/10/4時点)

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    ワイルド・ソウル 下 (新潮文庫 新潮文庫) [ 垣根 涼介 ] 価格:880円(税込、送料無料) (2025/10/4時点)

    ●●●●●アマゾン●●●●● ワイルド・ソウル(上)(新潮文庫) ワイルド・ソウル(下)(新潮文庫)



  • 『死者の奢り 飼育』 大江健三郎 1958年 感想 | 閉塞感むきだし

    『死者の奢り 飼育』 大江健三郎 1958年 感想 | 閉塞感むきだし

    🔽基本情報🔽
    死者の奢り 飼育
    大江健三郎 1958
    320 pages
    2024年5月 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    先延ばししていた、短編集。
    確かにすごい世界。
    戦争の悲劇というのは、もちろん酷い形で死者を出すこともあるけれど、人間の精神をここまで削り取るということでもある。
    死者、死体、死、ストーリーとして面白いし読みやすいんだけど、精神状態が安定してないときには避けたほうがいい。

    普通、世界が広がるという言い方をするけど、これは世界が狭まっている。
    閉塞感むきだしで、そのなかにある生身の人間関係。
    社会性とか柔らかい人間性とか博愛とか、今日明日の生存に無駄なものを削ぎとったギリギリの状態の人間性。
    そこには明らかな反戦のメッセージや、偽善者に対する嫌悪感があり、私達を締め付ける。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Lavish are the Dead, Prize Stock" Kenzaburo Oe (1958) Review | Confinement, hopelessness
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    ●●楽天●●


    ●●アマゾン●●


    死者の奢り・飼育 (新潮文庫)




  • 『下山迷宮』デイヴィッド・ピース, 2021年 感想 | 下山事件に取り憑かれます

    『下山迷宮』デイヴィッド・ピース, 2021年 感想 | 下山事件に取り憑かれます

    🔽 基本情報 🔽
    Tokyo Redux
    David Peace, 2021
    下山迷宮
    デイヴィッド・ピース
    480 pages
    2024年5月 読了
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    戦後のゴタゴタに見え隠れするレトロなハードボイルドに興味がある人、ぜひ

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    トーキョー三部作なのに三部作目から読んでしまった。
    でも大丈夫、面白かった。
    戦後のゴタゴタの中にある男のロマンっぽい雰囲気がどのページにも漂っていて、あの活気と勢いとアメリカニズムの中で、未解決の国鉄総裁殺人の実際の事件を扱ったミステリー。
    英国人が描く、アメリカ占領下の東京というミステリアスでノスタルジックな街を舞台に、アメリカ風のハードボイルドな物語。
    逆に日本人じゃないからこそ描けるトーキョー。

    作品の中で言われるように私も「下山病にかかるよ」、つまりこの未解決事件の魔力に取り憑かれたのかも。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Tokyo Redux" David Peace, (2021) Review | Catching "Shimoyama disease"
    🔽 買えるところ 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    TOKYO REDUX 下山迷宮 [ デイヴィッド・ピース ]
    価格:2,750円(税込、送料無料) (2025/10/3時点)


    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    Tokyo Redux A novel【電子書籍】[ David Peace ]
    価格:1,723円 (2025/10/3時点)

     

    ●●●●●アマゾン●●●●●


    TOKYO REDUX 下山迷宮 (文春e-book)



    Tokyo Redux: A novel (Tokyo Trilogy Book 3) (English Edition)





  • 『日本文学の大地』 中沢新一, 2015年 感想 | 古代の人の感覚は私たちのなかに

    『日本文学の大地』 中沢新一, 2015年 感想 | 古代の人の感覚は私たちのなかに

    ★★★★★ 日本の古典文学をいくつか紹介する本。
    そこには近代以前の、自然と文化が分かれる前の大地が広がっている。こういう古代の人の感覚は私たちのなかにまだあるそう。嬉しい
    
    
    
    
    
    🔽基本情報🔽
    日本文学の大地
    中沢新一 2015
    Shinichi Nakazawa
    288 pages
    2024年5月 読了
    アマゾンで見る
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    日本の古典がちょっと食わず嫌いな人、多分ほとんどの人。

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    日本の古典文学をいくつか紹介する本。
    そこには近代以前の、自然と文化が分かれる前の大地が広がっている。

    浄瑠璃の人形たちは、数人の裏方たちの一見無関係の縦横の動きによって細かく操られているという事実、それが比喩するもの。
    平安時代の、天皇は大地の初物を贈与されるんだから、その土地の美しい少女を贈与され、消費してあげるという観念。
    江戸時代までの、恋をすれば相手が男も女も関係ないという大まかなセクシュアリティ。
    松尾芭蕉のとことん装飾を削り取った美学。

    自分でない何かモノが語るから物語というんだということ。

    そして著者は人間は1000年ぐらいでは変わらないと言いきる。
    つまり、こういう古代の人の感覚は私たちのなかにまだある。
    私たちの生活は物に溢れ、貨幣の魔力の中で、大地と離れたところで忙しくなり、また個人というアイデアが一般化し壁ができてしまい、その感覚に触れづらくなったんだと思う。

    しかし、日本ももっと学校で面白い古典に触れる機会があればいいのに。
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●楽天●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    日本文学の大地 (角川ソフィア文庫) [ 中沢 新一 ]
    価格:1,056円(税込、送料無料) (2025/10/3時点)


    ●●アマゾン●●

    日本
    文学の大地



  • 「代表的日本人」 内村鑑三 鈴木範久 訳, 1908, 1995年 感想 | 当時の日本から西洋に挑戦

    「代表的日本人」 内村鑑三 鈴木範久 訳, 1908, 1995年 感想 | 当時の日本から西洋に挑戦

    🔽基本情報🔽
    代表的日本人
    内村鑑三 1908
    "Representative men of Japan" from Japan and the Japanese 
    Kanzo Uchimura, 1894 and 1908
    鈴木範久 訳 1995
    256 pages
    2024年4月 読了
    
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    元々は1894年に日本を紹介する本、Japan and the Japaneseとして英語で書かれ、1908年にRepresentative men of Japanとして再度世に出て、それが新しく日本語訳されたもの。
    という前置きだけで、いかにナショナリスティックかが分かる。

    圧倒的に押し寄せる西洋文化にはばかり、日本人だって素晴らしいんだということを伝える為の本。

    確かに内容も、著者の主観的な部分が多く、どの章もまず日本のその分野の紹介から始まり、それぞれの人物がどうして日本人らしくて素晴らしいかを語る。
    最初の西郷隆盛の征韓論の正しさを訴えるようなのが気になったけど、あとがきによると、内村鑑三本人は日露戦争をもって反戦主義になったとのことで、西郷隆盛の数ヵ所はその名残のよう。

    5人について学ぶところもあるけれど、それよりも、著者がどういう姿勢でこの書をもってヨーロッパと対等になろうと訴える姿勢がメインの面白さ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Representative men of Japan" Kanzo Uchimura, 1908 Review | A resistance from this Christian Japanese author
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
      ●●●●●楽天●●●●●
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    代表的日本人 (岩波文庫 青119-3) [ 内村 鑑三 ] 価格:858円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)

    ●●●●●アマゾン●●●●● 代表的日本人 (岩波文庫 青 119-3)



  • 『遠野物語 remix』 柳田國男 京極夏彦, 2013年 感想 | 豊かな伝説が残る

    『遠野物語 remix』 柳田國男 京極夏彦, 2013年 感想 | 豊かな伝説が残る

    🔽基本情報🔽
    遠野物語 remix
    柳田國男 京極夏彦, 2013
    Kunio Yanagida
    Natsuhiko Kyogoku
    249 pages
    2024年4月 読了

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    1910年の遠野物語も、柳田國男が聞いたいろんな話を編集して本にまとめたのを考えると、時代に合わせた現代語でリミックスというのも確かにあり。
    書いてある文章が古くて難しいとどうしても毛嫌いしてしまうので、ただ内容を知りたい場合はやっぱり現代語訳がいい。

    震災で大きな被害を受けた釜石市から内陸部に向かってあるのが遠野。
    エリア的には広くはないのに、こんなにも豊かな伝説が残っている。

    逆にいうと、これは運良く本として残されたけれど、日本中のどれだけの伝説が歴史の波に埋もれて消え去ったか。

    山に対する恐怖、水に対する恐怖。そういう教訓的な意味合いもあったはず。
    さらっと書いてあるのに読んでて結構怖い。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The Legends of Tono" Kunio Yanagita, Natsuhiko Kyogoku, (2013) Review | Japanese legends
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
      ●●●●●楽天●●●●●
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    遠野物語remix (角川文庫) [ 京極 夏彦 ] 価格:660円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)

    ●●●●●アマゾン●●●●● 遠野物語remix 文庫





  • 『禅と日本文化』 鈴木大拙 1940年 感想 | 日本的とは禅であること

    『禅と日本文化』 鈴木大拙 1940年 感想 | 日本的とは禅であること

    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    禅と日本文化
    鈴木大拙
    北川桃雄 訳 1940
    196 pages
    2024年4月 読了

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    鈴木大拙のZen and Japanese culture。
    1938年に外国人向けに英語で講演された英語の本を1940年に和訳したもの。
    当時、欧米に日本を紹介する本として一世を風靡、現在に至るまで禅そして日本文化を知るための重要な一冊。つまり私なんかはもっと前から読むべき本でした。

    文章は古いのでその点は努力のいる本だけど、元々が日本人に向けていなかったので理論的に説明されていると言う点できちんと理解しやすい。

    いわゆる入門書でもないし、簡単という意味でもない、でもネットとかで調べようと思ったんだけどどうも禅と言うものが分からないと言う人向け。
    日本人向けだとどうも雰囲気で分からせようとする感じがあるけど、それは通用しない人たち向けなので、こっちの方が分かりやすい日本人も多いと思う。

    直感的であり、言葉よりも墨画や俳句、茶の湯を通じて表すことのできる禅。
    ミニマリズムであり自然を愛する精神と言うのは日本人の芸術や生活に染み込んでいて、日本的であるとはつまり禅であると。

    でもこれが書かれて80年以上たった今、ふと思うのはそのステートメントは現代の日本人を表す際に未だに正しいといえるのか。

    逆にそれは日本マニアの外国人が抱くイメージ上の憧れの日本、想像上の日本でしかないのかも知れない。
    けど、高度成長期からもうすでに一周回って、また禅が日常に近付いたかもしれない。もしくは、年を取れば日本人は禅に近付くのかも知れない。
    そうするとやっぱり禅は日本人の根っこ、いや、無意識の中にある。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Zen and Japanese culture" Daisetz T. Suzuki (1940) Review | Japanese means zen
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    禅と日本文化 (岩波新書) [ 鈴木 大拙 ]
    価格:990円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)



    ●●●●●アマゾン●●●●●
    禅と日本文化 (岩波新書 赤版 75)
    禅と日本文化 (岩波新書 赤版 75)



  • 『日本の歴史をよみなおす(全)』 網野善彦 2005年 感想 | いままでの常識が覆される

    『日本の歴史をよみなおす(全)』 網野善彦 2005年 感想 | いままでの常識が覆される

    🔽 ログ 🔽
    日本の歴史をよみなおす(全)
    網野善彦 2005 (1991-)
    Rethinking Japanese History
    Yoshihiko Amino
    595ページ
    2024年3月 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    簡単に日本史のおさらいっぽいものかと思っていたら、大間違い。
    正にそういう先入観を捨てよ、というのがテーマ。

    根本的には、日本は島国だから閉鎖的でずっと農業が中心だったんですよ、という教科書に載っている概念がいかに間違っているか、
    そして第一、日本という区切りはなんだ、しかも海を越える文化も技術も中世からちゃんとあったのだよ、ということ。

    百姓と言う言葉がイコール農民でないということは、いままでの常識が覆される。
    いかに中世までの日本が、複雑で、リベラルで、高い技術や商売力があったか。

    少なからず誰もがショックを受けるはず。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Rethinking Japanese History" Yoshihiko Amino (2005) Review | "Common sense" was wrong
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽
    
      ●●●●●楽天●●●●●
    
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    日本の歴史をよみなおす (ちくま学芸文庫) [ 網野善彦 ] 価格:1,320円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)

    ●●●●●アマゾン●●●●● 日本の歴史をよみなおす (全) 日本の歴史をよみなおす (全)





  • 『しのぶ梅 着物始末暦』 中島要, 2012年 感想 | 所々の雑学も楽しい

    『しのぶ梅 着物始末暦』 中島要, 2012年 感想 | 所々の雑学も楽しい

    ★★★★☆ 着物始末屋というやさ男が主人公のシリーズ。江戸が舞台の着物をめぐる短編集。エンターテイメント性たっぷりですらすらと読める。
    着物のことにも多く触れていて所々の雑学も楽しい。

    🔽 ログ 🔽
    しのぶ梅 着物始末暦
    中島要 2012
    Kaname Nakajima
    267ページ
    2024年2月 読了

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    裁縫好きで日本に詳しい友人がロンドンの古本屋で見つけた本。
    そのせいか、いや、それらしくと言うべきか、江戸時代の着物がテーマの短編集。
    
    気軽に買えるいまの洋服と違い、何着も持つことは難しい。
    しかも形やデザインの決まりも厳しいので場違いな物も着にくい。
    着物始末屋というやさ男が主人公のシリーズ。江戸が舞台の着物をめぐる短編集。
    
    特に難しい訳じゃなくてエンターテイメント性たっぷりですらすらと読める。
    一応私も裁縫初心者なので、着物のことに触れていて所々の雑学も楽しい。
    
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫) [ 中島要 ]
    価格:680円(税込、送料無料) (2025/10/2時点)




    ●●●●●アマゾン●●●●●
    しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫 な 10-1 時代小説文庫)
    しのぶ梅 着物始末暦 (ハルキ文庫 な 10-1 時代小説文庫)


    
    
    
    



  • 『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書』池上彰 佐藤優, 2015年 感想 | 自分の糧となる知識

    『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書』池上彰 佐藤優, 2015年 感想 | 自分の糧となる知識

    ★★★★☆ しっかりと歴史を学ぶということは自分が体験できないことを擬似体験することで懲り固まりがちな考え方を広げてくれる。個人もしくは民族なり社会においての自分を見つめ、知り、説明できるようになる。手っ取り早いものは、自分の糧となる知識にはならない。
    
    
    
    
    
    🔽 ログ 🔽
    大世界史
    現代を生きぬく最強の教科書
    池上彰 佐藤優 2015
    Akira Ikegami, Masaru Sato
    254 pages
    2025年5月読了
    
    
    
    
    
    🔽 楽天ブックス (内容、著者紹介も)🔽

    大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書) [ 池上 彰 ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    この二人はいくつか本を一緒に出してるらしい。
    この本はどう歴史を学び、どう歴史に学び、自分を育てるかという点に注目する。
    世界にじわじわと広がる反知識主義に対抗し、一般教養の重要性と必要性を説く。

    ずっと思ってることなんですが。
    日本はコスパがいいことがあたかも最強であるかのようにいわれてきて、今回の里帰りでおもむろにメディアでいわれることは減ったように見えるけど、まだそこが大衆メディアの底辺にあるように思う。
    ニュース番組でもバラエティー番組でも一瞬でわかるように文字で一言でテロップを流す。
    それでその人のことやその事件、事柄を分かったつもりになりになる。
    でもやっぱり手っ取り早いものは、自分の糧となる知識にはならない。

    本の内容としては歴史の出来事にも触れるんだけど、実は裏のメッセージはそういうことだと思う。

    しっかりと歴史を学ぶということは自分が体験できないことを擬似体験することになり、懲り固まりがちな考え方を広げてくれる。
    さらに個人もしくは民族なり社会においての自分自身を見つめることになる。知ることになる。説明できるようになる。

    色々と勉強になる、教訓になる本です。
    
    
    
    
    
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽
    
      ●●●●●楽天●●●●●
      
    大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書) [ 池上 彰 ]
    
    ●●●●●アマゾン●●●●●
      
    大世界史 現代を生きぬく最強の教科書 (文春新書 1045)
    
    
    







  • 『超訳 空海』苫米地英人, 2016年 感想 | さらっと読める

    『超訳 空海』苫米地英人, 2016年 感想 | さらっと読める

    ★★☆☆☆日本里帰り中に初めて高野山や熊野古道周辺を訪れるので予習として。
    空海の超入門といった感じでさらっと読める。正直言うとサラッと過ぎて読んだところで何もわからない

    🔽 ログ 🔽
    超訳 空海
    弘法大師のことば
    苫米地英人, 2016
    Hideto Tomabechi
    2025年4月 読了
    🔽こんな人、こんなときにおすすめ🔽
    空海のことについてサラッと読みたい人
    🔽楽天(内容、著者情報も)🔽

    超訳 空海 弘法大師のことば (PHP文庫) 苫米地 英人


    🔽🔽読書記録🔽🔽
    日本里帰り中に初めて高野山や熊野古道周辺を訪れるので予習として。
    空海の超入門といった感じでさらっと読める。

    空海の言葉を現代語風に訳したページが半分くらいだけど、残念ながらさらっと過ぎて読んだところでなにもわからない。

    しかも作者は日本特有の仏教、浄土真宗のお坊さんちょっとけなしたりと(結婚可能なことに対してなど)といまいち。


    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽

    ●●●●●楽天●●●●●

    超訳 空海 弘法大師のことば (PHP文庫) 苫米地 英人




    ●●●●●アマゾン●●●●●

    超訳 空海 弘法大師のことば (PHP文庫)








    🔽 日本語情報 (「BOOKS」「楽天ブックス」他より引用) 🔽
    ISBN:9784569766317
    出版社:PHP研究所
    判型:文庫
    ページ数:213ページ







  • 『遠い山なみの光』 カズオ•イシグロ, 1982年 感想 | 普通の人の嫌味や僅かな悪意

    『遠い山なみの光』 カズオ•イシグロ, 1982年 感想 | 普通の人の嫌味や僅かな悪意

    🔽ログ🔽
    A Pale View of Hills
    Kazuo Ishiguro, 1982
    カズオ•イシグロ
    遠い山なみの光
    183 pages
    2025年2月読了
    
    🔽🔽読書記録🔽🔽
    カズオ•イシグロの最初の長編小説。読んだのは2月だけどここを更新する7月にはちょうど日本の映画が公開されたばかり。

    彼の物語の特徴である、すごく日本的でありながらもすごく英国的という点がよく出ていて、やっぱり彼のようにすごく上手に二つのセンチメントを操る人はいない。

    イシグロ作品にはいつもちょっと普通の人の嫌みや僅かな悪意という隠し味がある。それって人間的でいたって当たり前。ここではサチコと娘の些細な狂気が常に漂っていて、そして周囲のお行儀の良い人たちの自分勝手さなんかがそう。

    戦時中、戦後の空しさと苦しみ。過去と未来。女たちと後悔。女たちと終わるべき過去。
    エツコは何度も自分の記憶の頼りなさをつぶやく。年老いて十分に苦労した自分をもう傷つけないために、思い出が曖昧になる。でもそれの何が悪いのか、彼女は十分に自分を苦しめた、ちょっと位曖昧にしたって、いい。

    やっぱりイシグロ作品は面白い。静かでありながらしっかりと人間の内面をしぼりだしている。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "A Pale View of Hills" Kazuo Ishiguro (1982) Review | slight malice of "normal" kind people
    🔽 買えるところ / あらすじ、情報 🔽
    ●●●●●楽天●●●●●
    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    遠い山なみの光〔新版〕 (ハヤカワepi文庫) [ カズオ・イシグロ ]
    価格:1,342円(税込、送料無料) (2025/10/1時点)

     
    ●●●●●アマゾン●●●●● 
    
    
    遠い山なみの光〔新版〕 (ハヤカワepi文庫)
    
    



  • 『日本残酷物語1 貧しき人々の群れ』宮本常一 他 著 1959年 感想 | その生活は残酷である

    『日本残酷物語1 貧しき人々の群れ』宮本常一 他 著 1959年 感想 | その生活は残酷である

    🔽楽天kobo (内容、著者紹介も)🔽

    日本残酷物語 1【電子書籍】[ 宮本常一 ]


    🔽🔽読書記録🔽🔽
    宮本常一さんといえば(大好きです)普通の日本人の近代史を語らせれば右に出るものはいない民俗学者。
    そして普通の大半の日本人というのは、貧しかった。
    他の国からの旅行者も口を揃えてその貧しさを書き残しているけれど、宮本常一民俗学とは、とにかく歩いてその土地の人の話を聞くことだけど、この本もすごい。
    百年ちょっと前の日本人の大半が貧しさに苦しみ、盗みや殺し、身体を売り家族を文字通り捨て、肉親だろうが我が子だろうが背には腹を変えられぬ底辺の生活をしていた。

    一般的に学校で習う歴史は社会の強者だけが記録され語られていて、弱者というか普通の人の生活は見えない。
    でもここには大衆の、普通の人のいくつもの例が掲げられている。

    それは残酷である、あるんだけど、残酷という言葉で終らせていいのか。
    子を間引きする親に他に生き延びる方法はあったか、行政はなにをしたのか。
    ただ食べるため赤の他人の船や旅人を襲う村人は残酷なのか。

    ここには女性の例が多くあるのがありがたい。
    女性はその人生をかき荒らされ、女だからと穢れとして下にみられ、一人の人間とは見なされず、家庭での立場も常に戦場で、しかも妊娠をする、そしてなぜかその責任を負わされる。
    炭鉱の女性の章もよかった。
    いかに家庭も社会も背負う女性がたくましいかがはっきりとかかれている。

    本来日本人なら義務教育で知っておきたい、知るべきな、日本の歴史。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Japan cruel stories 1, flock of poor people" Miyamoto Tsuneichi (1959) Review | The history of the majority
    🔽 買えるところ 🔽
    ●●楽天●●
    日本残酷物語 1【電子書籍】[ 宮本常一 ]

    ●●アマゾン●●
    日本残酷物語1
    
    
    
    
    








  • 『螢川 泥の河』 宮本輝, 1977 感想 | 底辺でも強く生きる

    『螢川 泥の河』 宮本輝, 1977 感想 | 底辺でも強く生きる

    🔽ログ🔽
    螢川・泥の川
    宮本輝 1977年
    208 pages
    読了=2025年1月
    🔽楽天ブックス (内容、著者紹介も)🔽

    螢川・泥の河 (新潮文庫 みー12-9 新潮文庫) [ 宮本 輝 ]


    🔽🔽読書記録🔽🔽
    泥の河は太宰治賞、螢川は芥川賞。
    泥の河は戦後の大阪でのを描く。質素な生活をする少年の、泥の川に浮かぶ船で生活する姉と弟と、身体を売って生活をしのぐ彼らの母との短い思い出。
    貧しいということ、戦後を生きるということ、底辺でも強く生きるということ、その中にも潜む淡い正直な大人への目覚め。ドラマチックじゃないけど心にすんっと入ってくる。

    螢川はそれより少し上の思春期の少年時代。はっきりと性に目覚めた主人公、羽振りがよかった事業に失敗した高年の父への嫌悪感に平行するかのように同じ女の子を好きな友人への嫉妬というか一目おいてしまう感じのなかで、ふとどちらも失ってしまう。そんなときに出会うごちゃごちゃとしたあの頃の人情を胸に、初恋の子と見る蛍の群れ、そしてラストシーンのビジュアル。
    いろんな感情が積み重なり、最後に花開くという感じ。
    なにが際立っているかというとその情景の描写。まるでその情景を一緒に体感しているような一体感を産み出す文章。だから読者もなんだか懐かしいような気持ちになる。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Hotarugawa, Doro no Kawa" Teru Miyamoto (1977) Review | To live in post war Japan
    
    
    
    
    🔽 買えるところ 🔽
    ●●楽天●●
    螢川・泥の河 (新潮文庫 みー12-9 新潮文庫) [ 宮本 輝 ]

    ●●アマゾン●●
    螢川・泥の河(新潮文庫)