『荊の城』 サラ・ウォーターズ, 2002年 感想 | 女の子二人と犯罪と愛情 

🔽🔽 読書記録 🔽🔽

パク・チャヌク監督の韓国映画「お嬢さん」の原作。
と前置きしているいうことはつまり私は先に映画を見てしまったんです。
映画は映画ですごかったのでどうしても原作をということで。

詐欺を生業とする「家族」の孤児スウは次の大掛かりな詐欺のためにとある令嬢の下で次女として雇ってもらうが、彼女たちの関係はどんどん深まっていく。

映画では叔父は浮世絵を集めているけれど本では書物、言葉。
それに象徴されるかのようなことだけど当然映画のほうがドラマチックな流れになるので仕方がないんですが、映画を先にみるとどうしても比べてしまう。

だからと言って本の良さは色褪せることはない。
世間知らずのお嬢さん、詐欺の男、ちょっとずつ始まる狂気。
背景となるビクトリア朝のロンドンの下町なども描写も面白くて、いくつかの物語を一つの本にまとめたような。
女の子二人、犯罪、そして愛情。

誰が誰をだましているのか、そう来るか、と思ったらまた違った展開に、と思ったら今度はそっちか、と緊張感が続く。

ネタバレにならないように最後に一言、彼女はただの繊細な真珠ではなく、自分自身をやっと見つけた女性として輝き始める。

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English review
"Fingersmith" Sarah Waters (2002) Review | Girls in crime and in love
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