『(比較文学)』 ベン・ハッチンソン, 2018年 感想 | つかみどころのない学問

🔽 基本情報 🔽
Comparative Literature
A very short introduction
Oxford University Press
Ben Hutchinson, 2018
(比較文学)
ベン・ハッチンソン
160 pages
2025.9 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
比較文学って掴みどころのない学問だったけど、ちょっとわかった。
つまり私のやった映画学と同じ感じだ。

勉強する分野は気の遠くなるほど広い。歴史、言語、技術、コロニアリズム、ショー者リズム、フェミニズム、コンシューマリズム、西洋、東洋、思い浮かぶものすべてを駆使。
いろんな「イズム」が生まれる度にまたそれを拾う。

あと、比較文学が分かりづらかったもう一つの原因は私がアングロサクソン系の国に生まれなかったから、にも関わらずアングロサクソン系の社会で高校から教育を受けたので、比較することはあまりにも普通で、わざわざ強調することがピンとこなかったからだ。
そうじゃなくても日本は常に文化の違う中国や欧米を比べることが当たり前なのもある。
それは、似たような文化の西欧が一番と思って暮らす人々とは感覚として違う。

そういう掴みどころのない学問のことを、簡潔に説明してくれる一冊。

人間は、比べる生き物。
何かを知ると、他の何かと比べてしまう、非常にシンプルな思考。
で、それで?
今からの比較文学に求められているものは、比較することで何が生まれ、何を得るのか。
そして、どこまで比較の対象となるのか。
ちょっと昔はインターネットの時代と言われ、今はもうAIの時代。
比較文化、映画学、また同じような一般教養、リベラルアーツの未来はどうなっていくんだろう。

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English review
“Comparative Literature” Ben Hutchinson (2018) Review | Comp. Lit.
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