『黄昏の彼女たち』サラ・ウォーターズ, 2014 感想 | 女性二人の恋愛と犯罪

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The Paying Guests
By Sarah Waters, 2014
黄昏の彼女たち
サラ・ウォーターズ
595ページ
2024年3月 読了
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サラ•ウォーターズだから期待どおりハラハラドキドキの一冊。
描写も細かくて、どんどん爆走が続いてこっちまで、いやちょっとそれはまずいんじゃない、と突っ込みたくなる。

「荊の城」よりストーリーを追いやすいけど、浅い物語というわけではない。
ここでも、一筋縄では行かない女性が中心。

第一次大戦後、ロンドン郊外で保守的な母親と静かに暮らしていくはずだった女性。
裕福な家庭だったのに戦争で男手を失くし、唯一の収入源として部屋を貸し出すことになり下宿人としてやってきた若い夫婦。
そして女性は美しい妻の方に惹かれてゆく。そして徐々に良くない方向に。
これは操りなのか純粋の愛なのか。誰が誰を操っているのか。

控えめな下宿人の妻、「荊の城」のように仕方がない私が守ってやろう的な心構えだったのに、なんというか結局翻弄され振り回される、のだけどそこにはきっと愛がある。きっと。

馴染めないロンドン郊外の敵意のある冷淡な社会の渦のなか、二人は自分達だけの無垢な世界を作れるのか。

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English review
"The Paying Guests" Sarah Waters (2014) Review | But who manipulates who
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黄昏の彼女たち 上 (創元推理文庫)



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The Paying Guests: shortlisted for the Women's Prize for Fiction




コメント

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