★★★★☆ 密教は合理性を求めず真理を人格化する、なので歴史を追うのは難しい。この本はその伝承の流れをインド、中国、日本と詳しく説明するので難しいが全体像がよく見える。
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密教
インドから日本への伝承
松長有慶, 1989
278ページ
2026.02 読了
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「現実世界の時間•空間を越えたあるもの、聖なるもの、神秘的体験の秘密の世界は、経典の中で、非合理的な神話的な手法によってかろうじて現実化されている。」
密教が一番自分にとっては、これだけは分かりそうもない、と勝手に思ってた宗派。
密教はつまりは上記の通りで合理性を求めない、さらには真理を人格化する。
合理性は重要じゃないけれど、その教義が言葉や文字で伝えられないから師匠の存在が重要になり、つまり伝承の正当性が最重要になるんですね。
この本はその伝承の流れをインド、中国、日本と非常に詳しく説明されているので初心者には難しすぎた。
理解どうこうというより、聞いたこともない名前や漢字20字の経典がどんどん出てきてしかもサンスクリットの漢訳の日本版、とややこしさが重なっていく。
しかも合理性を重視しないということは、神話と化していて年代に辻褄が合わなかったり、造り上げられた出来事も時代や地域によって違ってたり、そういうのを行き来するので付いていくのが難しい。
現代社会ではそういう宗派は多くの信者はいないだろうけど、その大切さも分かる。
目に見える曼陀羅や大日如来の姿に安心するし祈りの対象に適しているのは当然。
ただこの本は教義の内容ではなく、あくまでその密教史を掘り下げるものです。
すでに仏教や密教の知識のある人がより楽しめると思う。
あと、この本は何度かリニューアルしているのでリンクの新しいバージョンをぜひ。
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『日本仏教史』 末木文美士, 1992年 感想 | 仏陀の教えをローカライズ
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