『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー, 1866年 感想 | プライドまみれの青春

🔽 基本情報 🔽
Crime and Punishment
Fyodor Dostoyevsky, 1866
Преступление и наказание
Фёдор Миха́йлович Достое́вский
罪と罰
フョードル・ドストエフスキー
720 ページ
2023.12 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
つい最近「カラマーゾフの兄弟」を読み終わって、なんというかカラマーゾフが幽霊のように追いかけてくるんです。この物語よりも素晴らしいものはない、と呟きながら。
なので、潔く「罪と罰」。

カラマーゾフと比べて短いし、比較的ストーリーを追いやすい。
単純に主人公一人だからという理由で。
でもストーリー、出来事を追いやすいというだけで、決して読みやすい訳ではない。
その辺に関しては私がグダグダ感想を述べても仕方ない、この本も「偉大な一冊」であることは誰もが知っているから。

青年ラスコーリニコフは問題児だ。
でも彼が本の中で問題を起こすから、自分の行動を正当化するからじゃない。
彼は私達読者に、特に若者に、社会に対して自分勝手な問題を起こしてもいいんだよ、と囁いているからだ。
この本が若者に与えた影響は簡単に想像できる。
どの時代もどの国でも、自分は特別なのに不当に扱われているという(もしくは扱われているという妄想であっても)憎しみと怒りは普遍的。

若いことは美しくはない。若いことは痛みでしかない。
その上、すこし頭が良くて、自信はないのにプライドにまみれた青春は耐えられない。
彼のその無知、無垢、妄想の前にはばかるもの、それは生きるということ、人生。

🔽 関連ページ 🔽
English review
“Crime and Punishment” Fyodor Dostoyevsky (1866) Review | Intolerable pride
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コメント

“『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー, 1866年 感想 | プライドまみれの青春” への1件のフィードバック

  1. 『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー, 1880年 感想 | 最高傑作 – 赤パンの本棚 home のアバター

    […] 🔽🔽 読書記録 🔽🔽世界最高峰の小説、最高傑作。たしかに長編だし、最初の方は宗教的でゆっくり始まる、でも段々といろいろな事柄が絡み合い、謎を生み出し、謎が解かれていき、と次に今度は何が起こるかをドキドキしながらページをめくってしまう自分がいる。だからドストエフスキーは素晴らしい語り手、ストーリーテラーなんですね。世界中の人が読み、再読し、研究されているので私がわざわざ意見を書くまでもないんですが、単刀直入にいうと、物凄いものに出会ってしまった、ということ。読み直して、他に読んだ人とも感想を交換して、その上で浮かび上がる自分の意見を書き出して、となんだかこれからの一生についてきそうな本。続編があるはずだったから未完だということもあるだろうけど、未完なのに完全。ミステリーであり、恋愛小説であり、宗教についても、家族についても、貧困についても、一つ一つのテーマは誰もが分かるシンプルなものでありながら、とにかく広く深い、そんな壮大な小説。というか正にそこで、今後色んな本を読んでここまで衝撃を受けるものはあるか不安にすらなる。素晴らしい、傑作、ここまで来ると人類の宝でもあり、本という媒体でなければ博物館に飾られるレベル。全体的にずっと暗いし重たいのに、実は未来に向かっているという点も素晴らしいとしか言いようがない。読むだけでも一つの到達点でもあるんですよ、長いしややこしいし。でも読んでみる、その行動だけにもすでに価値がある。その上で読み直してもっと分かればより良い読書体験になると思う。ので少し時間を置いて再読必須。ちなみに相関図はあったほうがいい。ロシア文学はころころと呼び名を変える上に登場人物が多い。で、日本語で読んでないけれど、出版社によってページ数がぜんぜん違うみたい。下にリンクを張っている光文社は全5巻で約2500ページ、新潮文庫は上下あわせて1400ページ。どれが良いとなると個人の好みもあるけれど、光文社が読みやすいそう。1000ページの差が気になるけれど、しっかりと理解しながら読めたほうが良いと思うので、いつか光文社の日本語版も読むことにする。🔽 関連ページ 🔽English review “The Karamazov Brothers” Fyodor Dostoevsky (1880) Review | The greatest『罪と罰』フョードル・ドストエフスキー, 1866年 感想 | プライドまみれの… […]

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