★★★★★ なんて本。これは他にない読書体験、試験的読書体験。読者、作者、翻訳者、出版社、政府も本の中の人物も全部ひっくるめて、時空も日常も現実もすべてを超越して本好きの地獄と天国がこの一冊に詰まっている。
🔽 基本情報 🔽
If on a Winter's Night a Traveller
Italo Calvino, 1979
Se una notte d'inverno un viaggiatore
冬の夜ひとりの旅人が
イタロ・カルヴィーノ
272 ページ
2025.10 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
なんて本なんだろう。
これは他にない読書体験、試験的読書体験。
読者、作者、翻訳者、出版社、翻訳者、政府も本の中の人物も全部ひっくるめて、時空も日常も現実もすべてを超越して地獄と天国がこの一冊に詰まっている。
主人公である「あなた」が本を読み始めるけれど、途中から印刷が乱れる乱丁本だったようで、仕方なく本屋に戻る。
新しい本もどうも違う本らしい、しかもこっちも乱丁本、そしてそれが何度も続き。
毎回、やっと背景や人物像を把握し面白くなってきたところで読めなくなる、なんとしてでも続きが読みたい、そこから「あなた」の異様な冒険が始まる。
余談だけど「夜は短し歩けよ乙女」って絶対これに影響受けてるよね。
読書という側面じゃなくて、どこにいっても結局ある女性にたどり着くという側面で。
これは一体何なのか。
どうやってこれらの物語は終わるのか、終わりとはなにか。
読書という地味な日常の体験。一人なはずの体験。
この本はそこにいろんな疑問をガンガンぶつけてくる。
そして答えは?
本を通じて時空を超えて繋がってくる人々、登場人物、作者、その他諸々と実際に読んでいる「あなた」、最後にはなんとなくニヤニヤしてきます。
なるほど、これこそが文学の魔術師、イタロ・カルヴィーノ。
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English review "If on a Winter's Night a Traveller" Italo Calvino (1979) Review | Paradise and hell for readers
タグ: イタリア
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冬の夜ひとりの旅人が (白水Uブックス)



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