「塗仏の宴」 京極夏彦, 1998 >>

★★★★★ 初の京極作品、想像以上に引き込まれるので2000ページあっという間。妖怪という概念のサイドストーリーなど、とにかく妖怪を知らない私には驚きばかり。最初から読んでみなければ。
🔽 基本情報 🔽
塗仏の宴
宴の支度 宴の始末
京極夏彦, 1998
Nuribotoke no Utage, Kyogokudo Series
Natsuhiko Kyogoku
2082 pages (994 + 1088)
2024.09
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
この二冊で2000ページを越える長編だけど、初の京極作品、想像以上に引き込まれるのであっという間。

妖怪などのかなり詳しい説明の箇所が多く突き放されそうになるけど、ストーリーの流れはエンターテイメントで登場人物も面白い。
面白いし、何よりもシリーズなので積み重ねていく楽しみがあるに違いない。
これだけを読んですでに主要な人物が味があってとっても良い。

妖怪は「妖怪な現象」をビジュアル表現したもの、というけれど、当時の最新の技術を持った人々、つまりコミュニティーの外にいる異人をまるで魔法使いのように崇めて、それが妖怪という対象に変化した、というのは凄い。そういうサイドストーリーもなるほどと驚きの連続。

シリーズの途中から読んでしまったけど、最初から読んでみなければ。
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