★★★★★ 日本の古典文学をいくつか紹介する本。
そこには近代以前の、自然と文化が分かれる前の大地が広がっている。こういう古代の人の感覚は私たちのなかにまだあるそう。嬉しい
🔽基本情報🔽
日本文学の大地
中沢新一 2015
Shinichi Nakazawa
288 pages
2024年5月 読了
🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
日本の古典がちょっと食わず嫌いな人、多分ほとんどの人。
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
日本の古典文学をいくつか紹介する本。
そこには近代以前の、自然と文化が分かれる前の大地が広がっている。
浄瑠璃の人形たちは、数人の裏方たちの一見無関係の縦横の動きによって細かく操られているという事実、それが比喩するもの。
平安時代の、天皇は大地の初物を贈与されるんだから、その土地の美しい少女を贈与され、消費してあげるという観念。
江戸時代までの、恋をすれば相手が男も女も関係ないという大まかなセクシュアリティ。
松尾芭蕉のとことん装飾を削り取った美学。
自分でない何かモノが語るから物語というんだということ。
そして著者は人間は1000年ぐらいでは変わらないと言いきる。
つまり、こういう古代の人の感覚は私たちのなかにまだある。
私たちの生活は物に溢れ、貨幣の魔力の中で、大地と離れたところで忙しくなり、また個人というアイデアが一般化し壁ができてしまい、その感覚に触れづらくなったんだと思う。
しかし、日本ももっと学校で面白い古典に触れる機会があればいいのに。
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日本文学の大地




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