タグ: 遠藤周作

  • 『眠れぬ夜に読む本』 遠藤周作, 1996年 感想 | 好奇心の塊 

    『眠れぬ夜に読む本』 遠藤周作, 1996年 感想 | 好奇心の塊 

    🔽 基本情報 🔽
    眠れぬ夜に読む本
    遠藤周作, 1996
    278 ページ
    2019.05 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    
    はい、外出時には持ち出さず、バカ正直にベッドの上で寝る前だけに読みました。
    
    狐狸庵先生のエッセイとは違う真面目に真面目なことが書いてあったり、かと思えば狐狸庵風な視点もちゃんとあって。
    こういうふうに日々思ってること、考えていることをアウトプットしてしかもそれが面白い。
    
    全体的に超自然な事に興味を持っているそうで、そういういわゆる「偶然」と一言で片付けられることについて真剣に興味を持っているみたい。
    
    好奇心の塊の遠藤周作氏、こういう方々の文章はやっぱり面白い。
    
    
    
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  • 『さらば、夏の光よ』 遠藤周作, 1982年 感想 | 青春の淡さ、軽さ、冷たさ 

    『さらば、夏の光よ』 遠藤周作, 1982年 感想 | 青春の淡さ、軽さ、冷たさ 

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    二人の男と一人の女。
    鈍くてモテない気の優しい青年、行動的だけど単純な親友、美しい同級生の女の子。

    何度も繰り返される普遍的な設定ではあるけれど、遠藤周作にかかれば、やっぱり光る。
    遠藤周作版シラノ・ド・ベルジュラックとも言える。
    青春の淡さ、軽さ、冷たさ。
    真剣で無謀で残酷で、それを一歩向こうから見ている作家本人という構成。

    例えば見た目がぱっとしない主人公は本当にいい奴だったのか、親友はそんなにいい男だったのか。
    そこにはやはり若さ故に美化された部分があるのでは。
    優しくされればされるほど憎んでしまうという矛盾も。

    人間はか弱い小鳥じゃない。
    だからこそ、プライドを傷つけられるし、心はすれ違う。
    反抗し、絶望し、後悔し、残った者はその後の選択をし、そして同じことはまた繰り返される。
    四季がめぐるようにまた、その連鎖は途切れることなく学生たちは親友と愛する人の奪い合いをする。

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  • 『周作塾』 遠藤周作, 1998年 感想 | 狐狸庵先生のエッセイ

    『周作塾』 遠藤周作, 1998年 感想 | 狐狸庵先生のエッセイ

    🔽 基本情報 🔽
    周作塾 読んでもタメにならないエッセイ
    遠藤周作, 1998
    274 ページ
    2020.04 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    遠藤周作というより、狐狸庵先生のエッセイ。
    男性向け雑誌の連載ということでいつもより男性読者向けの、先輩としての教訓を面白おかしく書いている。

    彼のエッセイは後から考えると時系列順に読むべきだった。

    これがどこにハマるのかわからないけど、好奇心旺盛な先生はどうでもいいことを書いておいて、実は密かに何より無意識という観念に結構時間をかけて語っている。
    偶然や死後の世界あど、非合理的な世界。
    解説によると、そしてそれは「ディープ・リバー」へ繋がっていく。

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  • 『わたしが・棄てた・女』 遠藤周作, 1972年 感想 | 彼女の信じる愛

    『わたしが・棄てた・女』 遠藤周作, 1972年 感想 | 彼女の信じる愛

    🔽 基本情報 🔽
    わたしが・棄てた・女
    遠藤周作, 1972年
    352 ページ
    2020.04 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    辛いだろうとおもって読んだけどやっぱり辛い。
    これも作者の永遠のテーマ、宗教が入り込んでくるけれど、健気を通り越して正直言って頭が鈍い女の子の徹底した一筋の博愛というか、言ってみればそれが宗教というか。

    簡単に言えば他人の苦しみがわかるということだけど、自分を切り離して他人を苦しみから解き放そうとする彼女の宗教、彼女の愛。

    一時的な衝動、男の方もだけど、女の方も騙されたとは言え可哀想という衝動で、二人は別の人生を歩みつつも正に運命によって嫌でも繋がっている。

    そして、最後。

    鈍くて可愛くもない棄てられた田舎娘は、純粋に他人のためだけに、彼女の信じる愛のためだけに、短い人生を生き抜く。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Girl I Left Behind” Shusaku Endo (1972) Review | The love she believes in
    タグ: 恋愛
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  • 『深い河』 遠藤周作, 1996 感想 | 生と死を受け止める

    『深い河』 遠藤周作, 1996 感想 | 生と死を受け止める

    🔽 基本情報 🔽
    深い河
    遠藤周作, 1993
    400 ページ
    2020.02 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    宗教関係、宗教にまつわる積読をまとめて読む読書月間を勝手に開催した。

    当時70歳のカトリックの著者遠藤周作による、登場人物たちがインドへ向かう一冊。
    偶然一緒の仏跡訪問ツアーになった数人の日本人それぞれが後悔や喪失の中の淡い期待を胸にインド、ガンジス川へ。
    ベナレス(バラナシ、ヴァラナシ)は聖地でありガンジスに向かうことは死に向かうこと。
    彼らがそれぞれの過去を胸に、生と死が共存するベナレスで想うこととは。

    神という大きな力の信じ、ことごとく生活を否定されても、信念強く生きる青年の背負うものとは。
    色々なストーリーが、母なるガンジスに向かい、生と死を含むその母性が全ての人を隔たりなく抱き抱える。
    遠藤周作らしい、壮大であり静粛な一冊。

    70歳という年齢を迎え、きっと本人も死を意識しながら生きていく上で、彼の永遠のテーマである「日本人でありキリスト教信者であること」をもう一度振り返ってみたんだと思う。
    そしてその答えは、インドの深い河であった。


    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Deep River” Shusaku Endo (1996) Review | Embracing life and death >>
    tag 宗教/Religion
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  • 『白い人・黄色い人』 遠藤周作, 1955 感想 | 人種と宗教の境界線

    『白い人・黄色い人』 遠藤周作, 1955 感想 | 人種と宗教の境界線

    🔽 基本情報 🔽
    白い人・黄色い人
    遠藤周作, 1955
    208 ページ
    2020.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    キリスト教と人間の悪。

    「白い人」
    自らの醜さを理解し、親の教育をすり抜け、劣等感を超えての空想の優越感を覚える。
    悪は普遍的であり、政治的であり、相手を潰す力を持つ。
    ついに運命の時がやってくる。
    級友を踏みにじることは全ての偽善者を踏みにじることであり、そしてこの娘を汚すのは全ての処女を汚すこと。
    これは絶対的な神を持つ文化で生きる白人の道徳の中に沸き出す悪だという事だろう。
    それを信じて耐える人間になるか信じずに悪に酔う人間になるか。


    「黄色い人」
    これは、ある意味もっと辛い。
    著者本人の一番のテーマである「日本人のくせにキリスト教信者」の矛盾がもたらす醜さ。
    戦争を生きる信者の青年は全てに疲れきっていた。
    私たち黄色い人間には、貴方達のような白い人間が恐れる神を本当は信じられない。
    私たち黄色い人間には、原罪はない、罪を背負って生きない、どうせ聖母マリアはこの国にいない。
    今日は疲れた、明日行こう。
    神を裏切った元神父はやっとこの国に住む黄色い人のその疲れた目に宿る真実に気づく。
    生も死も恐れない、罪もない、一つの神を信じない彼らの世界では罪人もそのまま救われる。
    自分たち白い手を持つ人間はこの黄色い人に近づくことができるのか。

    「黄色い人」は信じるか信じないかの二択から解き放たれた人たちのただただ疲れた瞳、諦め、そして罪のない身軽さを描く。


    🔽 関連ページ 🔽

    English review “White Man, Yellow Man” Shusaku Endo (1955) Review | Between the races >>
    tag 宗教/Religion

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  • 『真昼の悪魔』 遠藤周作, 1980年 感想 | 悪魔とは何か

    『真昼の悪魔』 遠藤周作, 1980年 感想 | 悪魔とは何か

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    悪と言うのは比較的わかりやすい。では、悪魔とはなにか。

    誰かを憎む結果殺してしまうと言うのも分かりやすいし、悪魔ではない。
    ここでは、自分は果たして罪悪感を感じるのか、ただ試してみたい悪魔なやつも出てくる。
    そして、その悪魔は現代の乾ききった心を持つ人々がいきる社会のなかで、罰を受けることもなく悠々と行き続ける。

    推理もの、ミステリーというより、これはむしろホラーでは。心理ホラー?人間怖い。
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