『さらば、夏の光よ』 遠藤周作, 1982年 感想 | 青春の淡さ、軽さ、冷たさ 

🔽🔽 読書記録 🔽🔽

二人の男と一人の女。
小太りでモテない気の優しい青年、行動的だけど単純な親友、美しい同級生。

何度も繰り返される普遍的な設定ではあるけれど、遠藤周作にかかれば、やっぱり光る。
遠藤周作版シラノ・ド・ベルジュラックとも言える。
青春の淡さ、軽さ、冷たさ。
真剣で無謀で残酷で、それを一歩向こうから見ている作家本人という構成。

例えば主人公はいい奴だったのか、親友はそんなにいい男だったのか。
そこにはやはり若さ故に美化された部分があるのでは。
優しくされればされるほど憎んでしまうという矛盾も。

人間はか弱い小鳥じゃない。
だからこそ、プライドを傷つけられるし、心はすれ違う。
反抗し、絶望し、後悔し、残った者はその後の選択をし、そして同じことはまた繰り返される。
四季がめぐるようにまた、その連鎖は途切れることなく学生たちは親友と愛する人の奪い合いをする。

🔽 買えるところ / あらすじ、詳細 🔽

●●● アマゾン ●●●
さらば、夏の光よ (講談社文庫)
さらば、夏の光よ (講談社文庫)



●●● 楽天 ●●●



コメント

コメントを残す