「老師と少年」南直哉, 2006 >>

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老師と少年
南直哉, 2006
Jikisai Minami
120 ページ
2025.10 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽

永平寺で20年修行した曹洞宗のお坊さん、というか、老師。
テンプルモーニングのポッドキャストで知ったあと、そのお人柄にビックリしていくつか本を入手した中のひとつ。

自分とは何か、生とは死とはなにか、と少年が老師に色々と聞く、というお話なんだけど、老師は答えをくれるわけではない。
でもそれが答えなのである。

こんなに短くて文章も易しいのに、読者の心の、頭の深いところに直接、優しく語りかけてくる。
気付いていないだけで君は一人じゃない、というところもいい。
これは何度も開く本になりそう。


中でも好きだった箇所を二つ。

「では、『本当の自分』をさがす人はただ愚かなだけですか?」
「そうだ。しかし、愚かさでしか開けない道もある」

「『本当の何か』は、見つかったとたんに『嘘』になる。」
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