「辺境を歩いた人々」宮本常一, 2005 >>

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辺境を歩いた人々
宮本常一, 2005
Tsuneichi Miyamoto
296 pages
2023.04 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽

ちょっと久しぶりの宮本常一さん。この口調、文調が相変わらず心地よい。

今回は「宮本民俗学の先代」とでもいうべき、彼より前の明治時代の4人のついて彼が語る。
同じように、辺地、辺境を歩いてそれぞれの境遇のなかで調査をした人々。
それを宮本さんが愛をもって現代の私たちに紹介する。

彼の本を読むたびに、いかに一般的な歴史というものが本当にごく一部の裕福な支配階級のみに集中しているか、いかにそれが人々の本当の歴史を知る上で間違った方法なのか思い知らされる。

大衆の貧しい人々の生活に注目した素晴らしい先人に敬意を払う。
そして現在の私達がそういう宮本常一に対して尊敬の意を示す、そうやって回っていっているのだなあと、じんわりと思うわけです。

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