『アメリカひじき 火垂るの墓』 野坂明之 1968年 感想 | 消えていく罪悪感

🔽 基本情報 🔽
アメリカひじき
火垂るの墓
Grave of the Fireflies
野坂明之 1968
Akiyuki Nozaka
288 pages
2024.10 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
映画は辛くなりそうで見れないけど、原作をと思い。

やっぱり辛い。貧しいなんてレベルじゃなく餓えて病んで死んでいく。
それはこの短編集のテーマというか底にあるもので、家族なんて綺麗事もなく、少年時代、少女時代という綺麗であるはずの青春もない。
というか青春の前の12、3歳の時点でどう自分がその日を生き延びるかが大事である戦時中。

火垂るの墓の場合は、生き抜けなかったのだけど、他の短編集の人物は生き抜いてその後に待つ矛盾した社会との葛藤に悩む。
アメリカ人への生々しいコンプレックス、きょうだいで自分のみが生き残った罪悪感や傷、そして作者自身が戦後に犯罪を犯していくことで生き延びたこともあり、そういった少年の心情の描写はリアルで心に突き刺さる。

消えていく罪悪感、空腹、淡々と語られる文章からダイレクトに伝わるおぞましい情景と死の匂い、他人に頼らないと生きれないまだ子供であるコンプレックス、あまりにも身近な、なんというか、生々しい死。

一番想像していなかったのは、性に関する描写、アメリカひじきでは買春も本番ショーも出てくるけど、それ以上に全身やけどの包帯の下で始まる生理や卵巣を取るということなど妊娠や育児の女性の心理など、女性特有のいわゆる男性が扱いにくい話題も出てくる。

🔽 関連ページ 🔽
English review
"Grave of the Fireflies" Akiyuki Nozaka (1968) Review | Guilt disappears
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