『吸血鬼ドラキュラ』ブラム・ストーカー, 1897年 感想 | 恐怖が訪れ女が男と同じ位置に立つ

🔽 基本情報 🔽
Dracula 
Bram Stoker, 1897
吸血鬼ドラキュラ
ブラム・ストーカー
352 pages
2025.08 読了
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
ドラキュラを知らない人はいない。
映画も小説も知らなくても、ドラキュラ伯爵は子どもでも知ってる。

その原作は実は登場人物の手紙や日記を使ってストーリーを進めてるというのは知らなかった。だからリアリティがあって当時からずっと人気なんだろう。

意外だったのは、正義の味方の男たちが悪いやつを追いかけるというハリウッド映画並みのストレートな感じだったこと。
もっと意外だったのは、なんだかんだ言って若き主婦ミナが被害者になりながらも結局はその頭の良さで男たちを勝利に導くという流れ。

きちんと読んでいくと、ストーリーはかなり性的で、セクシャルでありバイセクシャルである。
ミナを襲いつつも自分の胸から流れる血を飲ませたり、ミナの夫で最初の被害者のジョナサンをも再度襲おうとする。

街に恐怖が訪れ、その結果女が知識や性に目覚め男と同じ位置に立つ。
ドラキュラによって、じゃないけどストーリー展開として。
例えばドラキュラの城にいるジョナサンを誘惑する女吸血鬼達は「女らしく」なく、彼女らに望んで誘惑されるジョナサンは「男らしく」ない。
賢いミナも「女らしく」ない。
だからこそ、男たちはグルになって恐怖の根源であるドラキュラを倒しにいく。そういう見方もある。

さらには当時のロンドンの社会を軽く風刺していたり、人種差別や精神病患者など、色々と詰め込んでいる。
でも間違いなく、この古典中の古典である「ドラキュラ」は女性の立ち位置という裏のテーマを浮き出している、そこが一番興味深い。

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"Dracula" Bram Stoker (1897 Review | Unexpected female empowerment
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