「火宅の人」壇一雄, 1975 >>

★★★★☆ こういういかにも昭和のダメ男はきっとそこらじゅうにいたはず。
お金はある、なのにいつも足りない。
逃げるように女を追いかけてお酒を追いかける。ただの我儘、男の無益なプライド。
これが無頼派
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火宅の人 上下
壇一雄 1975
Kazuo Dan
960ページ(480+480)
2025年6月読了
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私小説風の大変な男の話。
家族は放ったらかし、愛人にも面倒くさくなり、それ以外もフラフラとあっちの女、こっちの女にすがり付き、もちろん商売の女にもすがり付き、何よりも酒にお金を使い込む、そう、最低の男の代表格。

こういういかにも昭和のダメ男はきっとそこらじゅうにいたはず。
お金はある、なのにいつも足りない。
逃げるように女を追いかけてお酒を追いかける。
でも最低の男であっても、優しくないわけではない。
年じゅう放っておくくせに、急に子供を海や川に泊まりがけで遊びにつれていく。
寝たきりの次男が気になってしょうがない(だからといって世話はしないけど)。
女の面倒を見たがる。
でも言ってみれば、ただの我儘なええかっこしい。男の無益なプライド。

結局は幸いお金があるということが救いになっているけど、じゃあなければ汗水垂らして働きますということだってないだろう。

無頼派とは、こういうことか。
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著:檀 一雄
出版社:新潮社
ISBN:9784101064048
判型:文庫







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