★★★★★ イラン革命、テヘランに残る祖母と孫娘、アメリカにわたる残りの家族。「アメリカなんてママの宝石よりも短い歴史しかないのよ」高貴で豪案でわがままで美しく愛らしい女性たち。
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(ペルシア人一家)
Sanam Mahloudji, 2025
The Persians
384 ページ
2016.02 読了
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日本語未出版
🔽🔽 読書記録 🔽🔽
この月は勝手に読書テーマを女性と決めて、最初に読んだのがこれ。
パーフェクトな選択。
イランの英雄を祖先とする由緒正しきValiat家、70年代のイラン革命で家族は二手に分かれる。
テヘランに残る祖母と孫娘、アメリカにわたる残りの家族。
『ペルセポリス』のあの雰囲気があるけれど、こちらもしっかりと当時のテヘランでの状況を伝える。
つまり、表ではちゃんと髪の毛を隠す女性も違法のクラブでは性と薬物に手を染め、でも同時に政治的な活動もする、という一筋縄ではいかない現状。
そしてアメリカへ渡った残りの家族は今度はアメリカで贅沢な生活を続けるも、こちらも酒に薬物にゴシップにまみれた現状。
地理的に二手に分かれているうえに、1940年代のテヘランを生きた祖母と1980年代のテヘランを生きた孫娘の環境の差も浮き出てきて、まさにダイナミックな物語。
「アメリカなんてママの宝石よりも短い歴史しかないのよ」
それぞれの分かれた世界で生きる3世代のイラン女性たち、高貴で豪案でわがままで美しく愛らしい女性たち。
彼女たちの望みは、好きなように生き、好きなように愛し、好きなように捨て、それでもお互いに向き合うこと。
世界最古といわれる文明を持つイラン、その伝統の中できちんとしたプライドの中で生きてきたイラン人女性の葛藤。
ずっと続いてきた欧米中心の思考から少し目をそらすと複雑で圧倒的な世界が広がっていることを、特に今のご時世は知っておくべきだと思う。
日本語はないようですが、英語は少し難しいかも、くらいのレベルです。
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English review
“The Persians” Sanam Mahloudji (2025) Review | Dynamics of the women
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