カテゴリー: 随筆

  • 『水辺にて』梨木香歩, 2006 感想 | カヌーで一緒に>>

    『水辺にて』梨木香歩, 2006 感想 | カヌーで一緒に>>

    🔽 基本情報 🔽
    水辺にて
    On the water / Off the water
    梨木香歩, 2006
    Kaho Nashiki
    249 ページ
    2021.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    カヤックにはまった作者によるエッセイ集。
    その名の通り、水辺のことについて。

    動物や植物に詳しい作者の小さな動きや発見は読んでいてまるで水辺をさーっと通っていくよう。

    特に印象に残るものがあったというより、これを読んだらなんとなく川や池など水のあるところに行きたくなる。
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  • 『A Sense of Direction』ギデオン ルイス=クラウス, 2012 感想 | 自分を見つける巡礼の旅>>

    『A Sense of Direction』ギデオン ルイス=クラウス, 2012 感想 | 自分を見つける巡礼の旅>>

    🔽 基本情報 🔽
    A Sense of Direction: Pilgrimage for the Restless and the Hopeful
    Gideon Lewis-Kraus, 2012
    ギデオン ルイス=クラウス
    352 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    最初は普通の旅行記にもとれる。
    30歳のライターでベルリンに自由気ままに文句をたれながら暮らしていたけれど、あるきっかけからキリスト教の巡礼の地カミーノ・デ・サンティアゴでスペインへ、そして四国のお遍路四国八十八ヶ所霊場、最後はユダヤ教の巡礼でウクライナのウマンへと次々と巡礼の地を回る。
    そしてこの旅の本当の目的は、自分の父親との関係を修復することだと気づく、といった感じ。

    世界中を回って結局自分の求めていたものはいつも出発地点にあったという典型的な旅ではあるけれど、やっぱりきつくて苦しい思いをすることでそこにたどり着くのです。
    ユダヤ教の指導者ラビであった父親が、ある日若い男の恋人を作って家を出た。
    その父親を許せるのか、許すのか、自分は父親を愛しているのか、父親は自分を愛してくれていたのか。

    そういう彼自身の葛藤を別にしても巡礼を回る旅行記としても面白い。
    宗教心もスピリチュアルな思いも全くなし、でも現代人はそういう人が多い。
    それでも巡礼をする意味はやっぱりある。
    サンティアゴは友人と(友人や恋人と巡礼する人たちは多くが分かれるらしいけど彼はなんとか友情を保ちつつ)、四国は一人きりで、そしてウクライナは弟と父親と。

    ユダヤ人らしいユーモアもちらほら見えて読み物として面白い。
    ただ足の裏がぼろぼろになり寒くて辛くて心も折れるこの旅行記を読んで自分も巡礼に行こう、とは思わないかも。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “A Sense of Direction” Gideon Lewis-Kraus, (2012) Review | Pilgrimages to yourself
    タグ: 宗教

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  • 『ギリギリデイズ』松尾スズキ, 2005 感想 | 落ち着きのない>>

    『ギリギリデイズ』松尾スズキ, 2005 感想 | 落ち着きのない>>

    🔽 基本情報 🔽
    ギリギリデイズ
    松尾スズキ, 2005
    272 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    風邪でボーっとしてる間に軽く読める本と思っててにしたんだけど、軽いのは軽いけど頭のなかでグルグルかき混ざるようなエッセイ。
    2000年辺りのネット上の日記を本にしたものなので、確かに出てくる事柄は古い。
    でもそんなことは関係ないくらい狂ってる松尾スズキ。

    常に複数の締め切りに追われて、芝居もインタビューもやって自分で自分を追い込んだギリギリなデイズ。
    それからもう20年以上たってるんだ。
    落ち着きそうで落ち着かない。
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  • 『インド ミニアチュール幻想』 山田和, 2009 感想 | 宇宙と神々と人の営みが詰まっている >>

    『インド ミニアチュール幻想』 山田和, 2009 感想 | 宇宙と神々と人の営みが詰まっている >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド ミニアチュール幻想
    山田和, 2009
    511 ページ
    2025.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    細密画のなかには宇宙と神々と共同体としての人の営みが詰まっている。
    そしてこの本はそれを我々に伝えようとする。

    細密画を通じてインドを旅行するような本。
    ただここでは、街から街へという移動ではなく、インドという空間と歴史を移動する感じ。
    16世紀から18世紀に渡り栄えたインドの細密画文化はラジャスタンを中心としたヒンドゥー教色の濃いラジプート派と、ムガール帝国時代の華やかな文化を象徴した、ムガール細密画と大きき二つあるよう。

    そして有名なのは筆。
    私が聞いたのはリスを毛を、一匹からは毛一本しか抜かない、というものだったけれど、ここではバサッとハサミで切るそう。
    それでも、一匹からは筆一本しかつくらない。
    もちろんそのリスには危害を加えないように細心の注意を払いつつ。

    そういう全体的なミニアチュールに関する章もあるし、画家個人を追った章、または蒐集家を追った章もある。
    細密画コレクターの友人でありライバルと、骨董屋から安く買い取るやり取りの様子も、蒐集に取り憑かれて犯罪や詐欺にに手を染める男たちもと、とにかく幅広い内容でどんどんよ読み進めてしまう面白さ。
    そして最後の方にはインド思想という壮大な時空の中にある細密画の位置付けと意義とでもいうのか、細密画に見る美の存在自体を追求する。
    最後に参考文献がたくさん並んでいるので、できる限り揃えたい。

    芸術であり宗教的であり、作者一人の人生を越えたもの。
    だから描いた人のサインはされない。
    画家はもちろん画家のカーストに生まれたから、父から祖母から受け継いだ精神で自らの人生全てで細密画に向かう。

    個人という枠を軽々と越え、時間と空間の壁を越え、宇宙と神と一体になるという感覚。
    音や絵を通じてしか伝えられない古代から続く感覚。
    この前読んだのNine Livesに通じるものもあるけれど、同じようにその感覚が近代化のなかでなくなりつつあるという危機感も持ってしまう。
    日本だって音楽や芸術を通じて自然と繋がる感覚がなくなっているように。

    やっぱりラジャスタンいかなきゃなー。
    最近どのインドの本みても、ラジャスタン州が出てくる。
    超観光地だから前回ためらったけど、毎日移動に車で8、9時間という現実を受け入れればまだ近代化してないインドに会えるんだろうなー


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  • 『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹, 2016 感想 | 新鮮で希望が持てる >>

    『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹, 2016 感想 | 新鮮で希望が持てる >>

    🔽 基本情報 🔽
    The Reason I Jump: The Inner Voice of a Thirteen-Year-Old Boy with Autism
    By Naoki Higashida, 2016
    自閉症の僕が跳びはねる理由~会話のできない中学生がつづる内なる心~
    東田直樹, 2016
    208 ページ
    2022.03 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    それまで気づかなかったこと(気にしていなかったこと)に気付かされるだけでなく、まるで魔法のような美しさがある。
    それだけではない、13歳の直樹くんの自然に対する愛情や他の人と繋がりたい、わかってもらいたいという強い気持ちも読み取れる、新鮮で希望が持てる心地の良い一冊。

    そう、心地が良い。
    意地悪な言い方をすれば、自閉症の子供について何も知らない人が、感動して気付かされて、心地よく読める本。
    でも当事者は皆知っているけれど、実は生活の中でそんな美しさはごく一部でしかない。
    それでも取っ掛かりになるとは思うしこの本が世にでて多くの人が読んだことは素晴らしいと思うし、読者感動したということには偽りはない。
    ただ、その感動は周りの大人が上手に作り上げた感があるのがどうしても残念。

    私の読んだ英訳バージョンの場合は超有名人である作家が関わっているので、やっぱりできれば日本語で読んでみたい。
    そして彼がこのあとに書いた本も是非。
    ぜひ彼の言葉(にできるだけ近いかたちのもの)で読んでみたい。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “The Reason I Jump” Naoki Higashida (2016) Review | Revealing
    タグ: 自閉症 ASD
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  • 『(ダージリンにまっすぐな道はない)』 Parimal Bhattacharya, 2017年 感想 | ヒマラヤを見上げる

    『(ダージリンにまっすぐな道はない)』 Parimal Bhattacharya, 2017年 感想 | ヒマラヤを見上げる

    🔽 基本情報 🔽
    (ダージリンにまっすぐな道はない)
    No path in Darjeeling is straight
    Memories of a Hill Town
    Parimal Bhattacharya, 2017
    200 ページ
    2022.02 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    1990年代にダージリン地区で勤務していたベンガル人教師の回想録。
    一応は同じ「西ベンガル州」になるけれど、ダージリンやあの辺りの山の人間と、ベンガル人は習慣も原語も歴史も違う。
    ダージリンのあたりの歴史などの本はよく読むけれど、これは個人的な回想録なので違った面白さがある。
    外部の人間として、その複雑なダージリンの問題、政治、生き様をしっかりと見つめる一冊。

    日本語版しかないけど、この辺りに興味がある人はぜひ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “No path in Darjeeling is straight” Parimal Bhattacharya (2017) Review | Complicated history
    タグ: 東ヒマラヤ
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  • 『インド旅行記 1, 2, 3』中谷美紀, 2006 感想 | 行くたびにパワーアップ >>

    『インド旅行記 1, 2, 3』中谷美紀, 2006 感想 | 行くたびにパワーアップ >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド旅行記
    1 北インド編
    2 南インド編
    3 東・西インド編
    中谷美紀, 2006
    Miki Nakatani
    359ページ, 229ページ, 240 ページ
    2022.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    1 北インド編
    地味に有名な本。
    インド関係の本ばかり探してたからかもしれないけど。
    ヨガを本格的にしているとは言え、独り身でインドへ向かいしかも1ヶ月以上も滞在するとは。
    バックパッカーではないと批判する人もいるようだけど、別にバックパッカーですと偽ってもないし、ドライバーやガイドがつくのはそんなに大袈裟な事でもない。
    自分をしっかり持ち、でもインドにどっぷり浸かり、なんに対しても過剰にならず、正直で、読み物としても面白い。
    デリー、ヴァラナシ、ヨガの聖地リシケシュ、そしてラジャスターン周遊。
    これを読んだら、やっぱりインドに行きたくなる。

    2 南インド編
    パワーアップという言葉がぴったり。
    北インド帰国から一ヶ月も経たずに南インド。メインはチェンナイとケララ。
    今回はもう慣れてきたのかちょっと地元の人とのコミュニケーションもありで、中谷さん、対インドにてパワーアップしてる。
    さすがに寺院巡りも飽きるよ。インド料理も飽きるよ。インド人にも頭くるよ。
    そういう正直な気持ちも吐き出しつつ、怒りや矛盾や貧困を全部包み込むインド。
    で、やっぱりインドへの愛を隠せない。

    3 東・西インド編
    ミキサンのインドの旅の最終便。
    前よりもパワーアップはしてるけど、疲れてる感じも出ている。
    単純に、移動しまくって疲れるというのもあるだろうし、やっぱりひとりで、ドライバーやガイドと常に会話しながら、行きところ行くところフル回転の説明を消化し、どこに行くにも交渉が必要で重ための料理を食べ、というのはよっぽどの忍耐じゃないと無理。
    カンチェンジュンガが多分一番好きだったのは、きっと本人は基本的に一人が好きだからだろう。
    今回も正直で、ある意味私と同じ位置でインドへの気持ちを抱いている。
    インドに行ったって別に人生が変わるとは思わない。第一そこには普通に人が住んでいるんだから。でも自分の生き慣れた世界と違う世界に行くというのは究極の体験で、やっぱり贅沢。
    バックパッカーでもないし、リゾートに行く気もないけど、無難な寝床とシャワーとトイレは欲しい。その通り。
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    インド旅行記1 北インド編 (幻冬舎文庫)


    インド旅行記2 南インド編 (幻冬舎文庫)

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  • “The Spirit of Japan” Rabindranath Tagore, 1916 /「日本の精神」タゴール, 1916 >>

    “The Spirit of Japan” Rabindranath Tagore, 1916 /「日本の精神」タゴール, 1916 >>

    🔽 基本情報 🔽
    The Spirit of Japan
    Rabindranath Tagore, 1916
    日本の精神
    ラビンドラナート・タゴール, 1916
    ロビンドロナト・タゴール
    22 ページ
    2023.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    タゴールが日本滞在の最後に、1916年に慶應義塾大学で行った講演。
    何度も訪日し、日本の文化や芸術また日常の中にある芸術を愛したインドの詩聖タゴール。
    しかしこの講演は急激に西洋化しナショナリズムへ走り軍事国家へと変化し始めた日本に対する厳しい批判と警告に溢れていた。

    彼の祖国を支配していた大英帝国の醜さを目の当たりにしているタゴールは、誇り高き文化を誇る日本が西洋の猿真似をしている、と強く批判。
    しかし彼の批判、警告は普遍的なものでもある。
    近代化という道は自己を破滅させる、憎しみを他者に押し付けても必ず自分に戻って来る。
    アジア初のノーベル賞を受賞した彼は東洋の力を信じていた。
    東洋の力とは、西洋のような技術的なモノを使う力ではなく、東洋哲学という力、和を愛する力。
    曇りの日でも太陽はずっとそこにあるように、東洋の力は強く輝き続けると。

    日本語では見つけれれなかったけど100年以上前のものだしネットではどこかで読めるかも?
    英語でも難しくはないです。
    短い文章ではあるけれど非常に率直で意味のある一冊。

    (講演だけどエッセイのカテゴリーに)
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    The Spirit of Japan a Lecture (Classic Reprint)


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    ★★★★ A speech he gave at Keio University in Tokyo in 1916. Full of warnings for Japan that he had loved, at the time Japan was militarising too rapidly. However he still believed in the power of Eastern philosophy.

    🔽 log 🔽
    The Spirit of Japan
    Rabindranath Tagore, 1916
    22 pages
    Read in 2023.11


    🔽 Book review and notes 🔽

    A speech he gave as he was departing Japan at Keio University in Tokyo in 1916.
    It is critical and full of warnings for Japan that he had loved, at the time Japan was militarising too rapidly. He strongly believed in the power of the East, that the power of Eastern philosophy

    It's well known that he though he was fond of Japan and its culture and arts, he was very concerned about the rapid Westernisation of the country, thus going towards the path of colonisers.
    Looking at how his own country was getting consumed by the West and how Japan was losing its honourable self, he was unable to contain himself and gave this powerful speech.

    However, his warnings are timeless and universal; this "modernisation" is a path to self destruction and the hatred and harm you force upon the others will always come back to yourself.
    He strongly believed in the power of the East, that the power of Eastern philosophy would overcome the material power of the West, just like the sun that is always there even if the cloud might cover the sun temporarily.

    Short but meaningful book.
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    The Spirit of Japan (Mint Editions (Voices From API))


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    The Spirit of Japan

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    The Spirit of Japan (Mint Editions)
  • 「インド ラージャスターンのカラフルな街」石竹由佳, 2014 >>

    「インド ラージャスターンのカラフルな街」石竹由佳, 2014 >>

    🔽 基本情報 🔽
    インド ラージャスターンのカラフルな街
    石竹由佳, 2014
    Yuka Ishitake
    160 ページ
    2025.10 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    何年か前に見かけて入手のタイミングを逃していたガイドブック。

    ラージャスターンはぜひ次インドに行くときに行ってみたい場所で、もちろんジャイプールにぜひ行きたい。

    デリー、アーグラと並んでインドのゴールデントライアングルというそうで観光名所のジャイプール(Jaipur ジャイプル)。
    裕福なエリアだった歴史のある州、その上ピンクシティというニックネームが有名で街中がピンクなんて、誰でも行ってみたいと思うはず。
    でも私はなぜかここのテキスタイルの文化(ブロックプリントや刺繍)に特に憧れがあり、無知ながらに妄想はしていたわけです。

    そこで、この本の存在を知ったのでした。
    ジュエラーの著者が何年も通っているこの土地を紹介するということで、ジュエリー、アクセサリー、染め物や刺繍といった伝統工芸の文化に焦点をおいたガイドブック。
    どうしてもホテルの紹介にスペースを取られるけどそこはしょうがない。
    有名なブティックや工房、もしくは街から離れた刺繍の村などがリストアップされていて、同じように手作業の文化に憧れる人は妄想旅行ができます。
    わがままを言えばホテル情報を割いてでも、染め物なら染め物についてもっと店や市場、村、その歴史などを知りたかったけれど、このタイプの本なのでまずは十分だと思う。
    10年くらいでは街の中心地の店は変わっても作業の場所は変わらないだろう。

    まあそういう専門的な内容は別に目を付けているイギリスの本があるのでいつかそっちも入手して、いざラージャスターンに、行きたいものです。

    (Colourful cities in Rajasthan in India)
    Yuka Ishitake
    旅行記っぽいのでエッセイのカテゴリーに入れています。
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    インド ラージャスターンのカラフルな街 (私のとっておき)


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  • “An Area of Darkness” V. S. Naipaul, 1964 /「インド・闇の領域」V.S.ナイポール >>

    “An Area of Darkness” V. S. Naipaul, 1964 /「インド・闇の領域」V.S.ナイポール >>

    🔽 基本情報 🔽
    An Area of Darkness
    V. S. Naipaul, 1964
    Sir Vidiadhar Surajprasad Naipaul
    インド・闇の領域
    V.S.ナイポール
    304 ページ
    2023.08 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ブッカー賞もノーベル賞も受賞した、インド系トリニダード出身のイギリス人の著者。

    ピンとこない人はこの意味が分かりづらいでしょうが、いわゆるクーリー貿易のあの流れで西インド諸島に渡ったインド人の孫。
    彼らはインド人の顔をしていてもインドを知らず、故郷トリニダードでは常に黒人から人種差別を受けるグループ。
    その孫の代で多くがイギリスに渡っていますが、故郷の観念が複雑なのです。

    さて、本題の本について。
    きっと、先祖の地インドにわたり、ダークネスの中にも神秘的な繋がりを見出す旅行記だと勝手に思っていたら、完全なる大間違いだった。

    どちらかというと彼自身が自分で内面的な旅をする中で、ただその背景にインドがあるというか。
    そして彼の描くインドは完全にネガティブ。
    きっと本人も精神的に参っていた時期なのだろうけど、とにかく残酷な表現。
    よく西洋人や裕福な人間がインドに行って貧困が美しい、神秘的だ、人生観が変わる、なんて言うけどそんな綺麗事は一切なし。
    彼の旅行記は、貧困の様子、貧しい人からの搾取、貧困の醜さ、無知の醜さ、人間から出てくる廃棄物をことごとく描く。
    インドでは発禁されていたそうだけど、それはそうだろう、こんな本が出回ったら旅行客は一気に減ってしまう。

    いよいよ祖父の故郷の村にいくシーンも読んでいて辛い。
    彼は義務感から行ったけれど、その貧しさ、人々の無知さに嫌気が差し、逃げるようにさっさと出ていく。
    この場面だけでもわかるように、とにかく不快な思いばかりだったようで、隠しもせずにここに表現されている。

    貧困は神秘的で美しいなんていう偽善者の顔をひっぱたくような、もっというとそんな偽善者に中指を立てるような、そんな強烈な一冊。
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    インド・闇の領域


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    ★★★★☆ I thought it’d be a travel journey where he saw poverty in India, spiritual and mystic and all that. How wrong I was, it’s a book that gives a slap in the face of anyone who think it that way.

    🔽 log 🔽
    An Area of Darkness
    V. S. Naipaul, 1964
    Sir Vidiadhar Surajprasad Naipaul
    304 pages
    Read in 2023.08


    🔽 Book review and notes 🔽

    I thought it would be a travel journey from Naipaul, a winner of Bookers and Nobel Prize, where he saw poverty in India, spiritual and mystic and all that.
    Well, I was completely wrong.

    It is more like a connection or a journey through himself, in the atmosphere of India.
    Not heard to imagine he was in some kind of depressed state, but his reactions are raw and cruel.
    He's not here to pretend that there's beauty in the poverty, as many Western travellers claim.
    Instead, he talks of the exploitation of the poverty, the filth of the poverty, of the blindness, or ignorance, of the endless corruption and of the excrement of all the negative things human.
    Not surprised it was banned in India, it puts off the Western people who want to see the mystic India.

    He had a pretty unpleasant visit to the village where his grandfather is from, that he's happy to dismiss, this story alone represent the sentiment.
    It's not the UK where he lives, not Trinidad where he's from, India is to him familiar yet very unfamiliar.
    It's definitely not a happy read, it's a slap in your hypocritical face that wishes to say the poverty is beauty, no it's a middle finger to anyone who says that. Brutally honest.
    🔽 Where to buy / Summary and more info 🔽

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    An Area of Darkness: A Discovery of India


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    An Area of Darkness: His Discovery of India

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    Un'area di tenebra (Italiano)
  • “Down and Out in Paris and London” George Orwell, 1933″ /「パリ・ロンドン放浪記」ジョージ・オーウェル >>

    “Down and Out in Paris and London” George Orwell, 1933″ /「パリ・ロンドン放浪記」ジョージ・オーウェル >>

    🔽 基本情報 🔽
    Down and Out in Paris and London
    George Orwell, 1933
    パリ・ロンドン放浪記
    ジョージ・オーウェル
    224 pages
    2023.06 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    インド帝国ビルマでの勤務を終え、ジョージ・オーウェルはパリとロンドンで自ら進んで窮困生活を送った。
    その時の様子を、貧困と隣り合わせに過ごした様子を彼らしい文章で描く傑作。

    日本語のタイトルの「放浪記」はちょっと雰囲気が違うかも。
    Down and Out、パリとロンドンの下と外での、いわゆる街の華やかな雰囲気ではない陰での生活の記録という原題を意識して読むと良いと思う。

    ロンドンやパリのレストランの多くは地下に炊事場があり、特に皿洗いは営業時間の前後もずっと外の光や空気に当たることなく一日が過ぎていく、そういう生活のこと。
    頭上にいるレストランで食事ができる層の人間が汚したものを洗い続ける毎日。
    しかしいくら働いても生活は良くならないから地下から抜け出せない。
    そういう生活を経験し、彼の毎日の様子や、当時の思考などを細かく書いている。

    彼が後に書く有名な小説のベースは間違いなくここでの貧困生活。
    誰のせいで貧困から抜け出せないのか。
    それは皿洗いを一生続けなければいけない人のせいではなく、一生続けても良くならないシステムを造り上げた社会のせい、社会としての破綻のせい。
    貧困であってもしっかりした意思があればその人は威厳を持って生きていける、というのは唯一の希望の欠片のよう。
    (ただし、オーウェルは貧しい家庭出身ではなく、自分で選んで数年だけ貧困生活を送った、ということも忘れてはいけないけれど)

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    ★★★★★ Orwell spent a few years in the poverty. No doubt his more famous books are based on what he saw there. It is a failure of the society as a system, rather than a failure of the poor.

    🔽 log 🔽
    Down and Out in Paris and London
    George Orwell, 1933
    224 pages
    Read in 2023.06


    🔽 Book review and notes 🔽
    He writes about his lives where he spent a few years in the poverty.

    He captures the lives lives of those who are at the bottom of the society.
    Or below, considering he was "down" below the cities, literally, washing dishes, nothing but cleaning up the mess the higher up society creates.
    He describes what he did, where he went in those years, but also he drops some of his own thoughts about the poverty.

    No doubts his more famous books are based on the true poverty he saw there and it was clear to him; it is the failure of the society as a system, rather than the failure of the poor.
    It is the system that makes sure these poor remain as poor.
    His message of hope; a poor man can live with dignity if he keeps his mind busy.
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  • 「深夜特急 3 インド ネパール」沢木耕太郎, 1986>>

    「深夜特急 3 インド ネパール」沢木耕太郎, 1986>>

    🔽 基本情報 🔽
    深夜特急 3
    インド ネパール
    沢木耕太郎, 1986
    211 pages
    2023.01 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    青年時代インド北部とネパールを回った作家のエッセイ。

    まず読み物として絶対的に読んでて面白い。
    70年代のはずなので、ヒッピー絶頂期でインドも今より生々しいところだったはず。
    しかもそういうところを結果的に廻ってるので、いわゆる王道のインドなスポット。

    自分が若い頃に読んでたら憧れていただろうけど、今インドに行って、数百円、数十円を一時間かけて値切る根気は全くない。
    予定を決めない旅行もできそうにない。
    (実はこの後の2023年2月から友人の結婚式を始めインドを何箇所か回ってきたので、その直前に読んだのでした)

    やっぱりインドというのは誰にとっても特殊。
    最近India Syndrome というのを目にしたけれど、インドに行って精神的に感化されまくってもう私は一生ここで生きていく、と極端にインドに異常にベタ惚れすることだそう(きっと少なからず薬物なども関わってると思うけど)
    生と死が渦巻いていて、特にアメリカや日本など飽和社会からインドの貧しいエリアに行くと脳天に物凄いパンチを受けることになるのはわかる。

    私は冷めてるのかもしれないけど、インドだって人が生活しているんだから、大人になって上から目線で己の人生を変えようとインドに行って本当はお金があるのにわざと貧しい生活を短期間して、それで気安く人生変えなくても、と思う。
    きっと長年多くのインド人と働いたから、自分の現実の世界と離して考えられないんだろう。
    著者のように若いときに行くのは別にして、大人でお金があるなら、もし人生変えてもらったんなら寄付でもすれば良いのに。

    自分は溺れないようにしようと心に決めたまでです。
    どこで読んだか、人間には二種類あるそうで。
    インドに行きたくて、行ける人間と
    インドに行きたくても行けない人間。
    つまり皆インドに行きたい。
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  • 「さるのこしかけ」さくらももこ, 2002 >>

    「さるのこしかけ」さくらももこ, 2002 >>

    🔽 基本情報 🔽
    さるのこしかけ
    さくらももこ, 2002
    Momoko Sakura
    296 pages
    2025.10 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    ずっと気になっていたさくらももこのエッセイ、やっと一つ手にしました。
    楽しくかわいいと勝手に抱いていた想像よりももっと笑える感じでびっくり。

    ここまでハチャメチャな人だったとは、本当にまる子が大きくなっただけとでもいうか、自由。

    小学校の思い出のテレビでみていたまるちゃんそのままで嬉しい。
    他のも探さなきゃ。

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  • 『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎, 1933 感想 | トイレのことを書いても美しい/ “In Praise of Shadows” Junichiro Tanizaki >>

    『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎, 1933 感想 | トイレのことを書いても美しい/ “In Praise of Shadows” Junichiro Tanizaki >>

    🔽 基本情報 🔽
    陰翳礼讃
    谷崎潤一郎 1933
    In Praise of Shadows
    Junichiro Tanizaki
    Jun'ichirō Tanizaki
    288 pages
    2024.11 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    最近さんざんこの本の話をしてるので再読。

    いんえいらいさん、In praise of shadows とその通りなんだけど、陰のみが素晴らしいんだということでなく、東洋的、日本的な感覚のことで、潔癖に白くて清潔なタイル張りでは醸し出せない古い木目の深い暖かみのある美しさということ。

    日本人は室内の暗さに慣れていて、それを西洋人のように文明によって明るくしようとするのでなく、暗さのなかで美を見いだそうとする。
    暗いから、女性のほんのすこし見える肌が白く、またそれを強調するかのようなお歯黒がある、と。
    いまの明々とした電灯の下ではけばけばしいもの、例えば歌舞伎やそういった芸能も本来のろうそくの灯火の元ではじんわりと美しい。

    約100年たった今、現代に住む日本人はたしかにその感覚はなくなっているかもしれない、でもまだ完全に忘れてはいない。
    実は世界に誇れるぜひ残したい文化、感覚。
    陰を美しいと思える感覚、新しくないものを美しいと思える感覚。

    エッセイ集なので、その他にも旅行についてや客ぎらい、また最後は厠についても。
    口うるさい谷崎氏の話を聞いているような、読んでいてなんかニヤリと笑いが込み上げてくるような、実はそんなに堅苦しくはない一冊。

    そしてやっぱり、谷崎潤一郎の文章なのでトイレのことを書いていても美しい。ニヤリ。
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    ★★★★ Obsessively white tiles cannot give the warm beauty that old wood could. Japanese sentiments find beauty in shadows and in old. Masterpiece essay from Tanizaki, I mean he even writes beautifully about toilet.

    🔽 log 🔽
    In Praise of Shadows, 1933
    Junichiro Tanizaki
    Jun'ichirō Tanizaki
    288 pages
    Read 2024.11


    🔽 Book review and notes 🔽
    A masterpiece essay from Tanizaki to praise the shadow, darkness and old.

    He's not just saying how darkness is good; he talks about the sentiment Japanese people have to feel that the cleanliness of white tiles cannot give the beauty that the old brown wooden board could give.

    Japanese are used to living in the dark rooms and they don't force the room to be brighter but they find beauty in the darkness.
    Women's clear skin is beautiful because the room is dark, and the custom of ohaguro (women paint their teeth black) also emphasises the pale skin.
    Same for some Japanese traditional art, like kabuki, the costumes are so bright, because back then the stage was darker.

    Now, almost 100 years on, I'm not sure the Japanese living today still have the same feeling towards darkness.
    But it's not completely gone, so hopefully this very Japanese sentiments stay with us.

    The book is a collection of his essays, so it talks about various things like traveling and how he hates guests, or about toilets.
    It's fun reading the grumpy Tanizaki whining about how he hates having guests, the book overall is not too serious.
    When he goes on and on about toilet, in his wonderful way of writing, you just have to smile - ah granddad!
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  • 『黄色いマンション 黒い猫』 小泉今日子, 2016 感想 | 小泉さんのあの声で読んでしまう >>

    『黄色いマンション 黒い猫』 小泉今日子, 2016 感想 | 小泉さんのあの声で読んでしまう >>

    ★★★★☆ 彼女の魅力は色褪せない。それは間違いなく彼女が芯を持って人生を楽しもうとしているから。外に流されない、自分で流れている。常に輝きが増している小泉今日子、やっぱりいいですね。
    🔽 基本情報 🔽
    黄色いマンション 黒い猫
    小泉今日子 2016
    Kyoko Koizumi
    208 pages
    2025.09
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    最近ずっと、ポッドキャストの「ホントのコイズミさん」を聞いているので本も。

    ポッドキャストもこのエッセイも、もちろんその演技も彼女の魅力は色褪せない。
    それは間違いなく彼女が芯を持って人生を楽しもうとしているから。
    10代からアイドルとして大人気な人生なのに、外の流れに流されていない。
    自分で流れている。
    エッセイ集を読んでると、ポッドキャストでもそうだったけど、なんか東京もいいのかも、と思う。
    きっと感受性豊かな小泉さん、自分の小さな心の動きもきちんと受け止め、文章にしている。

    10代の頃も60代の今もずっと輝いている、いや、輝きが増している小泉今日子、やっぱりいいですね。
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  • 「第2図書係補佐」 又吉直樹, 2011 >>

    「第2図書係補佐」 又吉直樹, 2011 >>

    ★★★★★  一つ一つを見るとその本の話なんてしていないのがいい。ただ彼の人生にはいつも読書があったということ。読書好きは大体は現実逃避してて結果論として利点は多々ある。
    エッセイ、さすが話が面白い
    🔽 基本情報 🔽
    第2図書係補佐
    又吉直樹 2011
    Naoki Matayoshi
    250 pages
    2025.08
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    書評なのかな、読書感想文なのかな、いや、一つ一つを見るとその本の話なんてしていない。
    ただ、彼の人生にはいつも読書があったということ。

    どうしても今の芸能人には疎いんだけど、又吉直樹が本好きということは知っていた。
    それよりも、暗い感じということは見た目ですでに分かっていた。でもそこに深みや個性があるのは間違いなく本を読み漁っていた結果。

    単純にエッセイ集として面白い。そして本と絡めているのでさらに面白い。

    本を読まない人は、読む人は読むことでなにか学んでいると思っている。
    いやいや、ただ本当に現実逃避しているだけです。結果論として価値観が無制限に広がるという利点はある。

    で、全部読んでみたい。

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  • 「運命はこうして変えなさい」 林真理子, 2016 >>

    「運命はこうして変えなさい」 林真理子, 2016 >>

    ★★☆☆☆  タイトルに反して、極意もなければこうして変えなさい、なんてことも書いてない。時間つぶしにはなるけど面白いということもなかった。
    🔽 基本情報 🔽
    運命はこうして変えなさい
    賢女の極意120
    林真理子 2016
    Mariko Hayashi
    256 pages
    2024.07
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    むずかしいことは書いてない。
    極意もなければこうして変えなさい、なんてこともない。

    ただ、中年の女という立場からの名言が並んでいるだけ。
    しかし、中年の女、つまりおばさんという種類の人間はプライドをもって遠慮なく生きれる訳です。でもそれはみんな知ってるし。
    時間つぶしにはなるけど面白いということもなかった。

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  • 「どうもいたしません」 檀ふみ, 2007 >>

    「どうもいたしません」 檀ふみ, 2007 >>

    ★★★★☆  檀ふみさんのこと詳しくもないくせに、読んでるとファンになる。たくさんのことが好きで真面目で心地よく生きてそうな感じが滲み出ていて、楽しく読める。
    (English not yet available)
    🔽 基本情報 🔽
    どうもいたしません
    檀ふみ, 2007
    Fumi Dan
    243 pages
    2024.07
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    短いエッセイがたくさん並んだエッセイ集。
    檀ふみさんのこと詳しくもなくせに、読んでるとファンになる。

    間違いなく大変な子供時代を過ごしたはずなのに、抜けてて、ちょっとかわいくて家族とも仲良くて楽しそう。
    こういう風に小さな事に気付いて、真面目に10年連載をしてるということはやっぱり真面目だから。
    たくさんのことが好きで真面目で心地よく生きてそうな感じが滲み出ていて、楽しく読める。


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  • 「働く男」 星野源, 2015 >>

    「働く男」 星野源, 2015 >>

    ★★★★☆  日本にいない私ですら何でも屋さんとして彼を知っている星野源のエッセイ集。面白い。働くエネルギーに溢れているときは精一杯働けばいい、ただ、そうじゃないときは落ち着いててもいい。
    (English review not yet available)
    🔽 基本情報 🔽
    働く男
    星野源, 2015
    (A man who works)
    Gen Hoshino
    256 pages
    2024.07

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    2010年辺りのいろんなエッセイ集をまとめたものらしいけれど、日本にいない私ですら、何でも屋さんとして彼を知っている。
    そして、型にはまらないとても珍しい人間として。

    表現が好きで、学生時代にたまっていったインプットがどんとアウトプットされているのか、しかもアングラなのにメジャーで、完全にお茶の間のスター。
    好きなことをするためにとことん努力する。その姿勢。

    20代はひたすら働いたんでしょう。
    はじめに、に書いてある2015年当時は病気も乗り越え今はそういう脅迫感はないと。
    結局何事もタイミングなわけで、働くエネルギーに溢れているときは精一杯働けばいい、ただ、そうじゃないときは落ち着いててもいい。

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  • 「深夜特急6 南ヨーロッパ ロンドン」 沢木耕太郎, 1992 >>

    「深夜特急6 南ヨーロッパ ロンドン」 沢木耕太郎, 1992 >>

    ★★★☆ 3と6しか読んでない邪道だけど。インド編に比べ当然かなり余裕。このご時世こんなひとり旅は贅沢。いいなあ。井上陽水との対談のあとがきも良いです。
    🔽基本情報🔽
    深夜特急6
    南ヨーロッパ ロンドン
    沢木耕太郎 1992
    224 pages
    2024年5月 読了

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    続けて旅行記。
    彼の旅の最終章、ヨーロッパ。
    インド編しか読んでないけど、ここは旅も最後にかかり、しかも物理的に豊かなヨーロッパなので、余裕もある感じ。

    といってもバスでイタリアやスペインを駆け巡るのは普通の神経ではできない。
    こういいのを読むといよいよ現代の世の中ではこんなことはできないと思う。まず物価。そして国境を越える難しさ。
    旅人という気楽さ、そして時間をも手余すという贅沢。

    直前に読んだ村上春樹よりも圧倒的に旅に出たくなってしまう一冊。

    あとがきの井上陽水との対談も、あんまり関係なく緩くて個別に面白い。
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  • 「辺境•近境」 村上春樹 1997 >>

    「辺境•近境」 村上春樹 1997 >>

    ★★☆☆ 20年ほど彼の小説を避けている。最近思う、私は村上春樹は嫌いというより食わず嫌いかも。
    これを読んで遠回りして四国初上陸し本当にただ讃岐うどんを食べに行った。
    つまり、私は確実に村上春樹に感化されてる。やっぱり読まなきゃ。
    🔽基本情報🔽
    辺境•近境
    村上春樹 1997
    Haruki Murakami
    304 pages
    2024年5月 読了
    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    旅行記。
    彼の文章が嫌いなんじゃないけど、好みではない。
    多分、口語文というか、なぜか外国の文章を和訳したかのような語り口のせい。
    そこが世界中にファンがいる魅力なんだろうけど、言葉の流れの美しさ、楽しさがない(気がする)
    書いている文章が面白いだけに、もっと好きになりたいのに。
    いや、でもかなり長いこと彼の小説を避けているので食わず嫌いなのかもしれない。

    モンゴルの辺境や、生まれ故郷の神戸を歩く近境についてなどで、相変わらずふわふわとしている。
    でもこの本について一番重要な点は、これを読んで今回の日本への里帰りで頑張って遠回りして初四国上陸、しかも滞在時間は半日(鳴門の渦潮を含む)、本当にただ讃岐うどんを食べに行ったこと。
    村上春樹の凄さを実感したのは、彼の回ったところは現在超有名店。

    つまり、私は確実に村上春樹に感化されてる。やっぱり読まなきゃ。
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  • 「世界中の言語を楽しく学ぶ」 井上孝夫, 2004 >>

    「世界中の言語を楽しく学ぶ」 井上孝夫, 2004 >>

    ★★☆☆☆ 今の時代だったらもっともっと楽に学べただろうに、当時はかなりアナログで大変だったはず。
    🔽基本情報🔽
    世界中の言語を楽しく学ぶ
    井上孝夫 2004
    Takao Inoue
     pages
    2024年5月 読了

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    サラリーマンが趣味で100ヶ国語も勉強し、その意気込みと、さらっとその勉強法を書いている。
    謙虚な勉強を続けているよ、という、それ以上でもそれ以下でもない。

    ただ、今の時代だったらもっともっと楽に学べただろうに、当時はかなりアナログで大変だったはず。
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  • 「アヘン王国潜入記」 高野秀行, 1998 >>

    「アヘン王国潜入記」 高野秀行, 1998 >>

    ★★★★★ 普通、ミャンマーの山中にある世界最大のアヘン生産地に半年も行かないよ。政治的に意図的に隔離されていてでも変わり者が何日もかけて歩いていくと、そこには私たちと変わらない気持ちで、泣いて笑って生活する人たちがいる。
    🔽基本情報🔽
    アヘン王国潜入記
    高野秀行 1998
    Hideyuki Takano
    392 pages
    2024年5月 読了
    🔽 こんな人、こんなときにおすすめ 🔽
    アジアの辺境ルポ系が好きな人。ウルルン滞在記っぽいけど、かなりリアル。

    🔽 楽天ブックス (内容、著者紹介も) 🔽

    アヘン王国潜入記 (集英社文庫(日本)) [ 高野 秀行 ]

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    この本が面白いのは、テーマや内容も去ることながら、著者本人の人格が大きな魅力。

    普通、ミャンマーの山中にある世界最大のアヘン生産地に半年も行かないよ。
    しかも特にジャーナリスティックな野望をもってではなく、ただ一緒にケシ栽培したいからという理由で。
    この村に生まれて、アヘンの農業に一生を費やし、たまに吸って、いつかは死んでいく、他の何も知らずに。生きる意味とかそういう綺麗事じゃない。
    だからこの本には歴史や政治の話は少ない。
    歴史や政治や国家は隔離された小さな村に住む人々の暮らしの軸ではないから。
    でも、村の回りには巨大な力が渦巻いていて、典型的な貧富の差や搾取がある。
    つまり軸ではないけれど、人々は間違いなく左右されている。

    世界は隅から隅まで知られてる訳ではない。
    人が住んでいて、こんな重要な土地であるはずの場所ですら知られていない。
    政治的に意図的に隔離されているこういうところがあって、でも変わり者が何日もかけて歩いていくと、そこには私たちと変わらない気持ちで、泣いて笑って生活する人たちがいる。

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    アヘン王国潜入記 (集英社文庫(日本)) [ 高野 秀行 ]
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    アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
    アヘン王国潜入記 (集英社文庫)
    
    
    
    



  • “Spectacles a memoir” Sue Perkins, 2015 >>

    “Spectacles a memoir” Sue Perkins, 2015 >>

    
    
    
    
    

    🔽 ログ 🔽
    Spectacles a memoir
    By Sue Perkins, 2015
    377 pages
    2024年4月 読了

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    スー•パーキンスはイギリスのお茶の間で一番好きな人、BBCの中では最高峰。
    
    当時トークショーに行って並んでサインももらったけど、そこで満足して読んでないことを8年ほど忘れていたという。
    
    頭の回転が早く面白い、でもオチャメな感じで、ばか正直な所もあって、ドキュメンタリーでは無茶しっぱなしで、何よりも人間味がある。
    つまり素敵な人間。彼女のドキュメンタリーは全部面白い。
    イギリスの料理コンテスト番組,ブリティッシュ・ベイクオフ(Great British Bake Off)で最初のシーズンで司会者の一人となったことで超有名に。
    
    この本もハチャメチャな愛に溢れている。
    レズビアンなのはみんな知ってるけど、大きな病気をしていたのは知らなかった。
    でもこの本でびっくりしたのは彼女は思ったよりも上の年齢だったこと。
    かなり身体的にきつそうなドキュメンタリやってたけど…
    
    
    
    
    
    
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    ★★★☆☆ American modern classic. In the wild wild west, hippies roam around to bomb bridges and dams, to save the environment. It’s comical and awkward. I knew it was not my cup of tea but marched on.

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    Spectacles a memoir
    By Sue Perkins, 2015
    377 pages
    Read 2024.4


    🔽 Book review and notes 🔽
    I even went to an event about this book at South Bank and queued to get it signed, and only reading it now.
    Maybe one of the few of my favourite people on British TV, one of the few gems of BBC. She’s funny, clever but silly, honest, uncomfortable, a bit reckless but mostly humane. A lovely human being.
    Who didn’t love her on GBBO, the Bake off?

    And you get all that in the book, it’s full of love that she is full of love, though she would not say it.
    And what surprised me is she’s older than I thought, but was still doing all that crazy stuff.

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    Spectacles: Sue Perkins


  • 「旅の理不尽 アジア悶絶編」宮田珠己, 1995

    「旅の理不尽 アジア悶絶編」宮田珠己, 1995

    ★★★★☆ その通り、おバカな旅行記。
    ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。個人的な出来事を書いただけ、という究極な旅行記。
    (English review not yet available)
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    旅の理不尽 アジア悶絶編
    宮田珠己 1995
    Tamaki Miyata
    272 pages
    2024年1月 読了
    

    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    その通り、おバカな旅行記。
    20代そこそこの事と思うけど、ハチャメチャで、正直で、その土地を紹介をすると言う気は全くない。
    個人的な出来事を書いただけ、まあ比較的に騙されたことや勘違いだった記録を中心に、という究極な旅行記。
    でもそこが珍しくて面白い。
    勢いというのはやっぱり、若くないとね。歳を重ねるごとに慎重になってしまうという避けられない傾向。
    読むと元気をもらえる一冊。

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    著:宮田 珠己
    出版社:筑摩書房
    ISBN:9784480427090
    判型:文庫
    ページ数:272ページ