カテゴリー: 文学 フランス

  • 『恐るべき子供たち』ジャン・コクトー 1929年 感想 | ヌーベルバーグ

    『恐るべき子供たち』ジャン・コクトー 1929年 感想 | ヌーベルバーグ

    🔽 基本情報 🔽
    Les Enfants Terribles
    Jean Cocteau, 1929
    恐るべき子供たち
    ジャン・コクトー
    144 pages
    2025.01 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    大学の教科書でも何度も出てくる一冊をやっと。
    フランスの詩人コクトーの小説。

    とても詩的、とてもコクトー、とてもフランスで、とてもヌーヴェル・ヴァーグ。
    退廃的な少年少女のストーリーで最後の瞬間にすべてが完璧となる。
    パリが好きな人がパリを想うとき、こういう芸術的で自己破滅的で退廃的な風景を想う。
    当時はもちろん社会にショックを与えた一冊だっただろうし、現在においても何度も何度も戻って来る地点がここにある。
    それだけ影響力があるストーリーで、概念としての現代フランス芸術が詰まっている。

    映画もいつか見なきゃ。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review “Les Enfants Terribles” Jean Cocteau (1929) Review | very Nouvelle Vague

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  • 『服従』 ミシェル・ウエルベック, 2015年 感想 | 大きな力に跪く

    『服従』 ミシェル・ウエルベック, 2015年 感想 | 大きな力に跪く

    🔽 基本情報 🔽
    服従
    ミシェル・ウエルベック
    Michel Houellebecq 2015
    Submission
    Soumission
    328 pages
    2024.08 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    実はあまり読まないフランス現代文学。
    フランスは着々とムスリム化していき、街からミニスカートは消え、政治家だけでなく大学教授などインテリもイスラム教へと改宗していくという近未来の予言的小説ということだけど、あり得なくはない。

    ヨーロッパは疲れている。
    キリスト教から離れ、個人主義のむなしさや、社会主義的な正義のなか何十年もたち、いま本当は宗教などの強い力に跪き、女性の平等な権利なんか無視して、自分中心の楽な方にいきたいと思っている。


    たとえ、それが何世紀の間敵視してきたイスラム教に服従するという方法であっても。
    そのギリギリの線にいるヨーロッパ。
    イスラム教に走るというのが難しいと思うかもしれないけど、確実にファシズム化はしている。どちらがいいのか。

    もちろん、それはイスラム教を、本来の複雑で深い歴史のあるものを、利益のために単純化しているに過ぎず、読んでいて気持ちが悪くなるということも追記しておきたい。
    この小説の中のイスラム教は単純化されたイデオロギーに変えられて挑発しているので、そこが非常に問題になったのには納得。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "Submission" Michel Houellebecq (2015) Review | Bow to something big
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  • 『地獄の季節』アルチュール•ランボー, 1873年 感想 | 純粋で天才的

    『地獄の季節』アルチュール•ランボー, 1873年 感想 | 純粋で天才的

    🔽 基本情報 🔽
    A season in hell
    Arthur Rimbaud, 1873
    Une saison en enfer
    地獄の季節
    アルチュール•ランボー
    96 pages
    2024年6月 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽

    今年はたくさん積読していたペンギンクラシックの短いのを読み漁り。

    青年の苦の詩集。
    どっかで見たけど、これはできれば酔っぱらった状態で夜に読むべき詩集だそうで、地中海の青い空のしたで読んでも場違いな感じ。

    自己破滅型の男である恋人との旅行から帰ってきて書いたもので、挫折と自己憐憫と欲求不満たっぷり。
    まだ20歳そこそこ、なのにその昔の華やかな幸せを思い、美しくて苦悩に満ちている。
    青年だからこその純粋さと苦しみ、それを書き表すランボーの天才的な才能。
    せめて静かな夜に読むべきだった。
    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "A season in hell" Arthur Rimbaud (1873) Review | Pure and genius
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    A Season In Hell




  • 『最初の人間』アルベール・カミュ, 1994年 (1960年) 感想 | 未完成という完全

    『最初の人間』アルベール・カミュ, 1994年 (1960年) 感想 | 未完成という完全

    🔽 基本情報 🔽
    The First Man
    Albert Camus 1994 (1960)
    Le Premier homme
    最初の人間
    アルベール・カミュ
    282 pages
    2024年5月 読了
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    🔽🔽 読書記録 🔽🔽
    1960年に事故で亡くなったカミュのカバンにあった未完成の原稿が1994年に未完成のまま出版される。名前や詳細が噛み合っていないのもその生々しさを語る。
    半分自伝、半分小説、未完成、でも完全に心惹かれる。

    アルジェリアに住んでいたときの貧しい生活、でも母、祖母、叔父への愛に溢れていた。
    フランスとアルジェリアという2つの国に引き裂かれた生活には父親がいない、家族の伝統もない、信頼できる人も、自分を育ててくれる確かな存在も、なにもない。
    そんな時に小学校の先生に出会う。

    時に家族や血縁で繋がっていない人が、その溢れる愛情をもって育ててくれることがある。
    この先生がカミュの人生にとってかけがえのない人だったことがよく分かるくらい感動する章。
    そして彼は恋に落ちる - がそこでこの物語は途切れてしまう。
    確かに傑作になっていたと思う。
    愛だろ、愛。

    🔽 関連ページ 🔽
    English review
    "The First Man" Albert Camus, (1994 /1960) Review | Half biography fully touching
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